異世界転移で俺の青春がハーレムに! 〜えっ?異世界でチートって何するの!?〜

あずま悠紀

第1話


「ここは一体?」

 そこは、とてつもなく過酷な出発地点であり、初期装備から何まで、その冒険準備段階において労力を必要とする状況であった。

そして、更に、勇者パーティーを組むところまでようやく漕ぎつぐが、そこでも逆境に立ち向かうことになった。


「どうすんだよ一体これ!こんなクソゲーやってられっか!」


 俺は、元々、高校生だった。ごく普通の中流家庭の生まれで特に苦労なんてしてこなかった。入学式を終え、自宅に帰宅し、いつも通りゲームをやっていた。


「(なんだ、このゲーム?)」

 それは、クソゲーと呼べるほどに、超絶難易度のゲームであった。グラフィックなど、あらゆる側面において完璧ともいえ、そのゲーム難易度以外は、最も高く評価されていた話題のゲームであった。


 そして、突如、ゲーム画面が光り、俺は異世界に飛ばされてしまった。

そう、俺はその超絶高難易度のゲーム世界に入ってしまったのだ!


「とほほほ」

 と、死んだ眼をしながら、勇者パーティーの仲間たちが応戦しているのはラスボスクラスのモンスター、1000体。

もちろん、それは最初の数値であり、1秒ごとに10倍、100倍と増えていく。

 このゲームのクリアの要点は、地形の立地を生かし、チート級アイテムの使用を前提として、モンスターたちを地形の穴とも呼べる空間に叩き落してやることだ。


 ひしめくモンスターたち。俺たちのゲームのライフポイントは0.5を下回っていた。それを数え切れない数のモンスターたちが膨大な火力やあらゆる効果を持つ魔法などの攻撃で俺たちを飽和的に追い詰めてくるが、地形に守られて何とか防ぎきっている。


 そこからは、チート級アイテムを何本も使って、モンスターらを地形の穴に誘導し、パターンにハメて、大量に墜落させていった。

最終的にはモンスターたちがいる地帯全体が落盤し、大きなブラックホールのようになり、モンスターは全滅し、ゲームクリアであった。


 俺たちは飛行系モンスターを使役し脱出する事になる。



俺自身も空を飛ぶことが出来るのであったが、『飛行』スキルというスキルを持っていたために飛べたのだが、それでもやはり体力消費が激しくすぐに着陸せざるを得ず、しかも疲労によって着陸後に意識を失い、そのまま目覚めなかった。

1週間後。目が覚めるとそこは、見たこともない部屋であり、ベッドの上に寝かされていた。

部屋の中を確認するが誰もおらず。少しだけ部屋の中で待機すると、ガチャリと扉が開いた。そこには金髪ロングの女の子が入ってきた。服装こそ中世のドレスのようなものだったがどこか清楚感もあり美しい。そして、その子の後ろに続くように、白衣を着た老人がいた。その白衣から漂う薬品のような臭いからは想像つかないような綺麗な顔をした男性だった。その男に目を奪われているうちに2人とも近づいてきたため挨拶をした。しかし、何を喋っても返事はなく、ずっと黙って見下ろしながら微笑んでいただけであった。ただ何かこちらの様子を観察するような視線だけは強く感じることが出来たのである。

そして俺は、その後3人の医師により診察を受ける事となり、そこで判明したことは、記憶障害だと言うことのみであった。言語的な障害は一切なかったが知識的なものについてはほとんど思い出せない状態だったのだ。自分の年齢、性別、名前なども分からない状態であったため。俺はとりあえず、自分の名前について考えることにした。だがしかしいくら考えても思い浮かぶことはなかったのだ。そして、俺はあることに思いつく。俺の名前がわからないなら、自分が名乗る名前を自分で付ければいいんだと思ったのだ。俺は『レイ』という名前をつける事にした。なぜかというと、今いる部屋にあった本棚にあった本を適当に読ませてもらった時にたまたま『英雄伝』、『聖騎士伝説』、『剣豪伝』などといったジャンルの本が並んでいたからだ。それらの本の主人公は皆『レイ=セリアンス』という名であり『英雄伝』『剣豪伝』においてはその主人公が活躍する物語が書かれていたのだった。

そして『レイ』は自分の中で違和感のないとてもいい名であったため、この名で生きていくことを決めたのだ。

3人の医者は、その日の夜になると帰ってしまったようで結局、俺は一人部屋に取り残されたのだった。そして俺は、また眠りにつくことにした。しかし、次の朝になっても一向に起きることが出来なかった。いや正確には目を覚ますことが出来ないといったほうが正しいかもしれない。体が異常に重く全く動かないのだ。そんな状態が続くので俺は不安に感じ始めていた頃。再び扉が開いた。そこに現れたのは先ほどの美少女だった。彼女は、俺の方を見ると、悲しげに表情を変えたあとに俺の元へ寄ってきた。彼女はベッドの隣にある台に置かれた水差しを口へ運んでくると、俺は自然にその水を飲んでいくことになった。喉元を通り過ぎていく水が、体の中に浸透していく感覚があり、体の重さは抜け、次第に瞼を開けることができるようになっていった。そのことに気づいた俺は、彼女が持ってきた水を飲み干したあとに再び彼女に聞いた。何故自分は、こんな状況に置かれているのか?と。すると彼女はこう答えたのだ。「私が貴方を助けたからです」

と。俺はその発言に驚く。俺は彼女の言ったことが信じられずもう一度聞いてみることにするが、彼女も同じように俺に答えるだけだった。しかし彼女は言葉を続けた。俺が異世界からやってきた勇者であり魔王を討伐する為に召喚されたことを。

俺は驚いた。なぜならばゲーム世界で俺のキャラとして扱っていた存在と同じ名前の人物が存在したからだ。

そのゲーム世界の名前は『勇者の伝説』と呼ばれる世界だった。そのゲームには様々なゲーム要素が散りばめられており、勇者が世界を救う話もあれば世界を滅ぼす話などもあったりなど色々なジャンルのゲーム要素が含まれているものであったのだ。そのゲームの主人公は、主人公レイ=セイレンスというプレイヤーの名前をそのまま使用したものであり、そのキャラクターの強さや能力などもほぼ完全コピーしていた。そのキャラクターは、ゲームの中では超一流レベルの強者であり超有名であった。

そして、目の前にいる金髪の美少女は、『聖女』と呼ばれていたキャラクターであり主人公の仲間の一人であり俺の仲間でもあるキャラクターであった。そして、その仲間のキャラクターに看病されつつ話を聞いていた。

するとどうだろう。聖女の口から衝撃の言葉が出てくる。俺はゲームの中の勇者で聖女はそのサポート役の僧侶であったのだ。しかも俺は勇者の力を完全に引き継いだまま転生しておりレベル上限99という最高値のレベルを持つ最強の勇者であるというのだ。更にはゲーム世界と同じような設定や世界があるというのだ。

さらに俺は、その世界の仕組みについても説明を受けた。その世界の名は『シンフォリオンワールド』と呼ばれていて魔法が存在するファンタジー世界であった。そして聖女の説明によれば、俺の住んでいる世界がゲームの中でいう『異世界』の世界であり、『異界人』と呼ばれているのだという。

異世界転移してきた勇者を『異世界の勇者』と呼び。

転生者を呼び出すのを女神が『異界の巫女姫様』と呼ぶそうだ。そして、この世界のルールとして勇者の使命を果たさなければならないらしくそれを果たすために勇者は特別な力が宿されているらしい。それはどんな世界でも通用する最強スキルだと言われている。

そして、その勇者が持つ特殊な能力は『チートスキル』といい、その効果はゲームで言う所の必殺技と同じような物だと言う。

例えば、聖剣使いの聖者はあらゆる属性攻撃に耐性を持ち全ての敵を屠れるほどに超火力の魔法を放つことが出来る。

魔法使いの聖者は魔力が無限になりどんな敵にでもダメージを与えることが出来、どんな相手にも勝つことが出来る程の攻撃力を持つ。

他にも、盗賊聖者や忍者など、それぞれのジャンルに応じて超強力な固有チートスキルを有しているということだ。しかし、その中でも一番の強力とされるスキルが【究極スキル】と言われるものだったのだ。それは、どの聖者が持っていても必ず使える超レアなスキルのことでこの世に存在するありとあらゆる攻撃に耐えうることが出来る無敵のチートスキルだった。しかし欠点としては発動するために莫大な代償を支払うことになるというものだったのだ。そのスキルとは『聖者の力(生命の炎)』と言い発動時には体力を全て失い命を落とすというもの。まさに諸刃の剣のようなスキルだったのだ。

その効果も、体力が全快する代わりにあらゆるダメージを負う度にダメージを受けてしまうというもので。つまり、瀕死になればなるほど体力が回復し続けるのと同時に体力がなくなれば体力を消費されてしまうのだ。そして体力がゼロになったら、もう復活することは絶対にないと言われていた。そのため聖者もこのスキルを発動させるためには細心の注意を払っていたほどなのだという。そして俺は、そんなチート能力を持った存在に変わってしまっていた。そして聖女の話を聞いていて気になったことが2つあった。1つはこの部屋の本だ。俺の読んでいる本は何故か日本語ではなかったのにも関わらず、読むことができていた。これはどういうことだと考えた結果、俺自身が日本人だから日本語を話す事が出来るからではないかと思ったのだった。

そしてもう一つの謎はこの国の事についてだ。この部屋に置いてある書物を読む限りではどうやら今現在、魔王軍に人類全体が滅ぼされそうになっており、魔王軍に対抗する勢力も壊滅の危機に陥っていたのである。そしてそんな中で俺が現れたため勇者を降臨させ人類の未来を託そうと考えていたらしいのだ。しかしここで一つの疑問が浮かぶ。なぜ聖女であるはずの俺にチートスキルがないのだろうか。俺の知っている聖女なら勇者を完璧に導くことが出来るはずだと思っていたのだ。そして聖女もそのことを説明する。それは勇者召喚の際に膨大な魔力を消費する為であり勇者以外の人物を召喚する事ができないということ、そもそもの話で俺は勇者のスキルを持って生まれてきたのではなく。俺自身は元々の人間であるため、その聖者のスキルが使えるかどうか分からないというのだ。そしてもう一つは俺は記憶喪失ではないこと。

実は俺はこの国の歴史の全てを知っているというのだ。俺の記憶が正しければ、俺は高校生の時に起きた飛行機事故により死亡したはずなのに今俺は生きているし、そしてここに至るまでの事を思い出すことが出来たのだ。ただひとつ思い出せないことがある。俺はどうして死んだのかが思い出せないのだ。だが、そのことはとりあえず保留にすることにした。何故ならば俺にはまだ、やりたいことがあったからである。

そのしたいこととは冒険であり旅だったのだ。その目的は自分が本当に生きていたのかということを知ることであったのだ。しかしそれをするためには今の自分じゃあダメだと分かった。

そして俺がこれからすべき事は、まず自分がどの程度の強さを持っているのか確認するべきだということに気づいた。そのために俺がとるべき手段はただ一つだった。俺には鑑定能力が備わっていると教えられていたので早速俺は自分自身をステータス化してみる事にした。そのステータス画面を開く方法も聖女から聞いていたので問題はなかったのだ。そして俺は念じるように意識を集中すると、目の前に半透明の大きなウインドウが出現する。そこには俺の能力が全て数値化され記載されていたのだ。

============

名前:神崎レイ

種族:?????

年齢:15

職業:勇者 Lv.1

(99/100)

体力 100000/10 魔力 1000000/100 筋力 10000 敏捷 500 物理耐性9999 魔法抵抗 9999 幸運 12000 特殊固有技能(聖者の知恵袋)?????? 固有チートスキル 【聖神の寵愛(生命の火)】

【極聖神剣の継承】

===

と表示されていた。そのステータスを確認したあとに俺はこの世界にきて初めて大きな声を上げて笑ってしまった。なぜならそのステータスには俺の求めているものがあったのだ。それはHPとMPの表示だった。そしてその表記を見た時に俺はある考えを思いつき。この部屋にある本の一冊を読んでみることにする。それは先程聖女から聞いたこの国の歴史に関する本であった。そこに載っていた情報では昔に魔王軍が人類に攻撃を仕掛ける前に魔王軍と人間の連合軍との間で戦争が行われた記録が残されていたのだ。その戦争の結果は、魔王軍の勝利に終わったのだが。その戦いにて魔王側の総大将を討ち取った人物の名前が書かれてあった。

その名も『レイ セリアリス セリアンス』だった。

俺はその名前を見て驚愕した。俺の名前はレイと聖女と同じ名であったからだ。そしてそのレイが持っていたとされる武器に俺は心を奪われていた。それが聖剣エクスカリバーだったからだ。エクスカリバーと言えばこのゲームの中でも最高峰レベルの最強の武具であった。その効果はなんと全パラメータ補正+20と超絶強化されるというものでその効果は、攻撃力に全振りの超攻撃特化の装備だった。その聖剣が何故この部屋に残されているのか。

おそらく、聖者だった勇者レイはその戦闘で死亡したのではないか。しかしそんなことを考えられるような状態でもなかった。なぜなら俺は聖剣のことが気になってしょうがなかったからだ。しかしいくら考えてもそのエクスカリバーを自分の物にできるか出来ないかもわからなかったのだった。

そして、俺の頭に浮かんだ方法は、ゲームの知識を応用してエクスカリバーを作ると言うことだった。この世界の素材を使えば、どんなものができるのか興味もあった。それにこの聖女の館にある書物を読みあされば何か新しい発見が出来るのではないかと俺は考えていたのであった。俺は聖女に案内されて書庫へ向った。そこで見たものは信じられない光景であった。そこには大量の古文書や伝承本が保存されており、その全てが聖女の家の所蔵物だったのである。しかも保存状態が良く状態も良いため俺は思わず感動してしまったのだ。この世界に来て俺はまだ何も成し遂げられていない、それ故に、俺は聖女が所持しているであろう書物を読むことで知識を身につけたかったのだ。

そして俺がその本棚の中から、目をつけたのが【古代文献】と書かれた分厚い本だった。その本を手にとって中を開こうとしたその時だった。急に強いめまいに襲われてその場に倒れ込んでしまったのだ。俺は一瞬何が起きたのか分からなかったが。すぐに聖女が俺の元にかけよってきた。

「大丈夫ですか! ごめんなさい。まさか聖者がこの空間に入るのが初めてなんて知らなくて。でも、聖者には必ず聖女が必要なんです。」

「聖女様が俺を召喚してくれたんですよね。ありがとうございます。それで俺はどうして倒れたのでしょうか?」

俺は、ふいに疑問を感じたので聞いてみることにした。その疑問というのが、この本の山を目にしていたのにもかかわらず俺の体調に変化がない事である。そしてその俺の質問を聞いた瞬間聖女の表情は一気に暗くなった。そして彼女は悲しそうな顔で俺の事を見ていたのだ。俺はその理由を聞くべきではなかったのかもしれないが俺はどうしても知りたいと思い、彼女の口から真相を聞き出すことにした。その真実とは俺が勇者である事、その俺に勇者としての使命を果たして欲しいと言うものだった。しかし彼女が俺に対して言った言葉に違和感を覚えた。何故なら勇者に課せられた使命とは魔王討伐だったはずなのである。しかし、俺が目覚めた時には勇者ではなく聖者と伝えられていて、勇者に覚醒したのはついさっきなのだというのだ。その話を聞いてみると勇者召喚とは魔王軍を封印する為のシステムらしいという事であるらしい。勇者と女神の間には強い絆があり勇者は女神の力を一部譲渡されこの世界を救う使命を与えられたのだそうだ。しかし魔王が復活する兆が見え始めてから魔王の勢力が拡大してきたことで魔王の力を抑えきれなくなった勇者達は聖者のスキルを目覚めさせる事が出来なくなっていたのだと。聖者は勇者とは違いレベルが存在しないためステータスの上昇幅が少ないが代わりに聖剣を所持しているのだという。

そして俺のステータスを見れば分かるようにその聖剣を扱えているのは、聖女が言うには聖者の力があるからであるらしいのだ。つまり、聖者のスキルがあれば聖者の剣が扱えるというわけだ。

そして聖者の力と勇者の違いについてだが、勇者の能力はどんな状況でも発動することが出来るらしく、あらゆる攻撃を無効にする効果を持つという。しかし、それは俺の想像を絶するくらいの代償を必要とするというのだ。それは体力と魔力の両方を消費し続けなければならないというものだ。つまり俺が聖者の力を使っても意味が無いということだ。そして勇者は、全ての魔法を使用することができて聖女のように回復系や支援系の魔法も使用でき、さらには補助系統の魔法まで使えるようになるらしい。

そしてその勇者の究極チートと言われる能力こそ『絶対領域』(オールバリア)と呼ばれるものでその効果は全能力値+100000と全能力+10万になるということだ。ちなみに、全能力値は1000000から1万までの間で変化するため、その能力が高ければ高いほど魔王を一撃で倒せるほどの威力を誇るらしい。

その能力に俺が惚れ込んでいた。

そして俺と聖女はこの世界での生き抜き方を教わる事になったのだ。それは、聖女が持つ【勇者召喚の書(聖女のみ解読可能、勇者にのみ召喚可能なので)

聖女のスキルの使い方は、ステータスを呼び出し念じる事でスキルの詳細が表示されるのでそこから選択していくと簡単に習得することができるのだそうだ。そして聖剣については、俺の鑑定結果が、俺の持つ鑑定能力のスキルにより表示されていたのだが。その性能は驚くべきもので全パラメータ補正+30に聖剣の能力として、全属性魔法の適性、魔力増幅、魔法防御上昇がついており魔法による攻撃に対してもかなりの耐性を得ることが出来るようだ。その性能を見た時に俺はある考えが浮かんだのだ。それはこの世界に現存する魔法アイテムの中で最高峰のものを作ろうという発想に辿り着いたのだ。そのアイテムこそが最強にして最大のチート武具のはずだと、俺はそう思った。俺はその魔法武具を作る為にはまずは必要なものを探す必要があったのだ。しかし俺は魔法に関してはからっきしなのでまずは聖女の手伝いをしながら、勉強することになったのだ。

まず、俺に必要な事はステータスを強化する方法を学ぶことであった。この世界に存在しているステータスにはレベルという概念は存在しないのだと。俺のステータス画面で表示されているステータスには俺のレベルが存在せず。能力値を確認すれば確認できるようになっている。そして俺の場合は能力値を確認してもステータスが上昇するような感覚は無かったのだ。その事実を知った時は俺は絶望感に苛まれていたが聖女の説明によるとステータスを上げることは簡単であり。聖者のスキルの熟練度を上げていけば良いだけなのだ。

俺が今一番優先したいことといえば自分の強さの確認と魔法に関しての知識を身につけるのが必須事項となるのだ。しかし俺は聖女の手助けをしなければいけないと思っていたので、聖女の館で生活しながら修行を積むことになった。俺には聖女の館で暮らしながら俺にはしなければならない事が沢山ある。その最優先の課題としては聖女の所有する書物を読んでいるだけではこの世界の知識を手に入れることは出来ないということだった。そこで俺は書物以外の情報源が欲しかった。そのため、聖女に相談してみることにした。そこで提案された案は図書館を利用する事であった。聖女の話ではこの王都にはとても大きな図書館があり、世界中の本が収められているのだ。そしてそこにはこの国の過去から現代に至る歴史書が揃っており、聖者の歴史を知ることもできるらしい。俺はそんな素晴らしい施設が存在するのかと感激してしまい、是非行ってみたいと思ってしまった。そして早速、聖女と一緒にその図書館へ向うことになる。俺は生まれて初めての経験をすることになる。その本を読むためには聖女と同じ方法で本に触れていないといけないのだ。

俺は、聖女の後にくっついて歩きながらも緊張した面持ちをしていたのだ。なぜなら俺は、今まで一度もこんな大それた事をしたことがなかったので緊張してしまうのも無理はないと思うのだ。その道中に聖女が話しかけてきた。俺はその内容があまりにも衝撃的な内容であったのだ。その話題の内容は俺にはあまり関係のないような会話だった。俺はその話が終わるまでは気づかなかったのだ。なぜなら俺の隣に居るのは聖女なのだと。聖女と呼ばれる女性は基本的に容姿が整っているのだ。俺はその事を知っていてもあまり深くは考えたことがなかったのだ。だから俺は少し動揺したが平静を装っていた。そのせいなのか俺の顔を見て微笑んでいるように見えたので俺はその視線に耐えられなかった。そこで聖女が俺に向かって話をしてきた。その内容はこれから俺が通ってもらう王立学校についてのものだった。

聖女曰くその学園は王国の中でも最高水準の教育機関である。そしてそこに通う生徒たちは全て貴族の子達であり将来はその国の中核を担う人間になるのだ。そんな場所へ俺のような平民が入り込めばどんな目で見られるのか分かったものではないというのだ。そして聖女の口からはとんでもないことが告げられたのである。俺には聖女の従者の身分を用意されてしまい。それが聖女からの頼みでもあるというのだ。しかし聖女が何故そのような事を望んでいるかという理由は教えてくれなかったのだ。俺がその事に対して質問しようとしても聖女はそれを嫌がり、話を続けようともしないのであった。

その答えに俺は釈然としなかった。

俺にとってはいきなりの急展開だったので俺はどうすることもできなかったのだ。聖女に俺はこの世界に来たばかりだと言うのになぜこのような仕打ちを受けなければならないのか全く納得出来なかった。俺は自分の力で自分の身を守らなければいけなくなったのだ。そして俺がやらなければいけない事というのは。俺は勇者召喚の際にこの世界にやってきてしまったらしい。それ故に勇者は女神と繋がっているという言い伝えがあり。女神は勇者の力を必要としている。しかし、俺は勇者ではないのだ。勇者は聖剣と勇者の力を同時に持つことによって勇者へと変わることができるのだ。俺はこの世界の書物を読みあさることによってその勇者についての記述を発見することができた。勇者召喚の方法は勇者の聖剣と勇者の力でこの世界を救ってくれというお願いをすることで召喚ができるのだという。つまり、聖女が勇者召喚の儀式を行い、勇者のスキルによって勇者が呼び出せるということになる。俺の推測は的を射ていたのだ。つまり俺は聖女の補佐をするだけでいいのだ。俺の目的は聖女に聖剣を渡すことだ。俺は勇者の力がなくとも俺にしかできないやり方でこの世界に貢献すればいいのだと思ったのだ。

俺と聖女は聖女の館を出発し、目的の図書館へと向かった。俺達は目的を果たすためにその道を進んでいった。その道の途中俺はどうしても気になった事があったので聞いてみたのだ。それは先程の疑問だったのだが、俺達のステータスと俺の能力に違いがあるのではないかと言うことだ。

そのことについて俺はある可能性を考えていた。それはこの異世界では勇者といえどもステータスの差が著しいと言うことだ。

俺達が目指している目的地に到着するまでに俺の予想していた事が正しかったという事を知ることとなる。俺はその事実を知った時には既に後悔していたのだがそれはまた後で語ることにする事にしよう。結論を言うと俺の考えが正しい事が証明されてしまったからである。

それは、聖者のスキルの効果だった。このスキルの熟練度とは簡単に言えば、レベルアップの事なのだそうだ。しかし勇者の場合には勇者の成長の仕方があるのだという。勇者は自分の意思次第でステータスを自由に上げることが出来るのだという。その事実を聞いた時、俺の思考回路はショートしかけたのだ。その説明を受けてから、俺は、勇者がチートだとか、チートじゃないとか言う言葉に惑わされていた自分がとてもバカらしく思えてきたのだ。俺の知っている勇者は聖剣と勇者の力を持っていれば勇者となれるということが真実だったということが分かったからだ。そして俺の能力と勇者の能力には大きな違いが存在しており俺の能力では本来であれば、レベルの概念が存在しない勇者の能力を完全に扱うことはできないのだ。

俺がレベルを上げていないからと言って俺に聖剣を持たせるのには問題があった。勇者と俺の実力が違いすぎるからだというのだ。俺はレベル上げに必死になっていたのだが、俺のレベルは一向に上がらなかったのだ。その理由というのがこの世界でステータス画面を開くことが出来ているのは勇者と俺だけであり、俺の場合は俺の魔力を使って開くことができるらしい。勇者は自分以外の人間の魔力を使い開くことが可能になっているのだそうだ。その勇者が持つ聖剣と聖女の勇者が持つスキルの勇者の力を発動させることで俺はレベルという概念を気にすることなく経験値を得る事ができるようになるのだ。そのスキルを【勇者成長】と名付けておき。勇者の能力は勇者に備わっているスキルと勇者が契約を交わすことで使用できるスキルを【聖勇者のスキルセットアップスキル(聖女のみが習得可能、全てのスキルを習得することが可能)勇者が召喚される際に、聖女と【絆を結ぶ】事により習得が可能になる。

そして俺のスキルは【聖剣の加護】

聖女のスキルには勇者を癒やすことが出来る効果があるのでその効果は俺の魔力回復率を大幅に上昇させるのだ。この二つのスキルを組み合わせることによって俺はレベルに関係なく能力を上げることが出来るようになるのだ。俺にはまだ分からない事がたくさんあった。まず俺の持っている能力の全てを知りたかった。それは聖剣の使い方も知りたいという理由もあり、聖女の館の書物で調べたいと思っていたのだ。そこで俺は図書館に着いてから、聖女と共に本を読んでみることになった。

そして、その知識を俺は自分の中で咀しゃくしていったのだ。そして聖女の方も俺に情報を伝えてくれるようになった。その情報を俺の中で理解するために聖女がサポートしてくれた。

聖女がいうところの勇者の成長方法なのだが、その方法は2種類存在する。

1つ目は、俺の場合と同じように自分の中に眠っている能力を解放することである。

2つ目が今の聖女の使っているスキルを使用する方法である。しかしこれには欠点が存在する。その2つ目の方法を使用した場合、俺のように熟練度の上昇が出来ないというのだ。

そして1つ目の方法では熟練度を上げることが難しいが、その代わりに能力の解放が行えるのだと。しかし、これは、勇者の固有スキルの【スキル解放】というものを使用しなければいけないのだ。俺のステータスを確認させてもらうとそこには【聖勇者の覚醒条件が満たされました!聖剣を手に入れましょう!現在進行形で勇者は成長しています。ステータス確認を行えばその詳細を見ることができますよ!さあ確認してみよう!! 聖剣を開放すれば、より効率よく成長することができ、聖剣との親密度が上昇していくはずですよ!!!聖剣に認められれば聖女と一緒に聖剣の力を使うこともできますね!】という表示が出てきてしまったのだ。この文章を見た俺は頭が痛くなってきた。このメッセージが表示されている間ずっと痛みに耐えていたので俺は聖女にこの事は言わないようにと釘を刺しておいたのだ。聖女も俺と同じことを言おうと思っていたようだが、このメッセージが表示されてから聖女が何かをしようと言い出したのだ。そして俺と聖女が向かう先は王都の外へ出てすぐの所に存在する洞窟であった。

俺はその場所まで行く途中に聖女がこんな事を言ったのだ。

「あの、私も貴方と同じで聖女という役職についているんですけど、実は私は聖剣を持っていないんですよ。」

俺はこの時初めて聖女が何をしようとしているのかを知ることができたのだ。そして俺はその時にふと思ってしまった。何故今まで気づかなかったのだろうと。俺が勇者のパーティーメンバーになるはずだったのなら、何故俺のステータス画面の中に俺の能力が記されていたのだろう?という疑問が生まれてきたのだ。この疑問を聖女にもぶつけてみたが、聖女はそんな事を考えるだけ無駄であると言った。俺はこの疑問を抱えながら、聖女の後について行き。そして俺は、ある場所へとたどり着くことになったのだ。そこは、何の変哲もないただの大きな洞窟でしかなかった。俺はここに聖剣が封印されているというのかと思ったのだ。聖女が言うのはこの場所には強力な魔物が住んでいるというのだ。聖剣の守護者がこの場を守っているということだ。しかし聖女は聖剣を手に入れたわけではないのだという。聖剣を手に入れるには聖剣を持っている者と契約を結ぶことが大切であり、その契約を結ぶためのアイテムこそが俺達がこの世界にやって来たとき手に握っていた剣なのだというのだ。その剣が、契約に必要な聖剣である。そして聖女が俺に伝えようとした内容は聖剣の契約の方法なのだそうだ。俺はその話を聞いた瞬間、何故この話を聖女が俺にしたのかが分かった。それは聖女も俺と同じ考えだったのだ。俺は聖女と契約を交わし。俺と聖女の持つ勇者の力と聖女が持っている聖女の力を組み合わせ。

聖剣の力を使うことができれば。この世界は勇者の力で平和を取り戻すことができ、俺は自分の力を確かめることができるというのだ。しかし、俺はその話を聞くと。俺が勇者ではないというのを思い出したのと同時に、俺は俺自身が勇者のスキルを所持しているということも思い出すことになるのだった。この話は俺にとっても重要なものだった。聖剣を持つ勇者と聖女だけが所持できるスキルを使うことができるのだから、それはもう実質勇者の俺よりも強くなれるのだから。俺は、ここで自分が本当に勇者かどうかを確認する必要があると思った。そして、俺の推測では聖女は聖剣を持っているのではないかと思った。それは、この異世界に来てから聖女が聖剣のスキルを使っているところを目にしていないからだ。

俺が見たことがあるのは、聖剣のスキルが聖女から出てきたということだけだった。つまり俺は聖女がスキルを使ったところを見たことがなかったのだ。俺はこの事実を元にして聖剣と契約するべきだという決断を下した。

聖女はどうすればいいかを教えてくれたのだ。まず聖女は、契約に必要とされるものを準備することにした。それが、俺の持っていたあの剣だというのだ。

俺は聖女に渡された剣を手にすると聖女は俺に向かって言ったのだ。

「これから契約の儀式を始めていきます。貴方が勇者であるという証拠を見せるのです!」

俺はそう言われた後に俺は勇者の能力を開放した。そして俺と聖女の意識は一つになり。剣に手を触れるとその剣は光り輝くのだった!

「これで終わりです。後はその聖剣の力を解放し、契約を交わせば、この聖剣の守護者は勇者の仲間となり共に戦い、貴方と共に戦う仲間となるでしょう。」

俺はその言葉を聴くと。この剣に名前を授けることにした。その剣の名前は、 【聖なる勇者の聖剣 エクスカリバー】と名付けた。

この剣と聖女のおかげでこの異世界の勇者としての使命を果たそうと思えるようになっていったのだ!

【名前:佐藤 健斗】

性別

:男性(勇者候補)/男(勇者)

職業

:勇者 種族 【人間族】

年齢

18歳 状態 :健康

LV :15

(MAX)

攻撃力

:453

防御力 :385瞬発力

:721

魔力量 :506 精神力 423 +10 固有技能 全知全能の神の叡智III,無限成長EX,完全記憶II+X++,神速思考V,超再生V スキル詳細 経験値共有I×99,成長率UP 魔法適性 風属性LV2 回復術LV0 鑑定眼LV1 隠蔽スキル無効称号 女神と運命を共にする者,聖女の伴侶 装備一覧 聖剣 エクカリバー×2本 黒鉄 オリハルコンの大盾×2 オリハルコンの鎧一式セット ステータス HP 89000000/8900万 MP 75000000 魔力量 5800万6000 体力 35000 物理耐性 1億8000 魔力 2200 魔術耐性 1兆9000億 スキルポイント 11000ポイント 【固有スキル】

【特殊スキル】

【エクストラスキル】

《神器》

『天之尾羽張』

固有武器【勇者】

聖剣(オリジナル)

エクスカリバー(伝説)×2

『聖剣 聖女の祈り』聖女専用武具【固有武装】

聖剣 セイクリッドブレイブ 装備詳細説明 【防具】頭 白の兜 Vヘルム 上半身 黒の甲冑 アーマー Lサイズ 腕 銀の籠手 ガジェット XL 体 聖者の鎧 M 足 金の脚甲 S 【装飾品】右上 赤竜の指輪 聖剣の紋章のピアス 聖剣の紋章ネックレス 聖女の腕輪 効果なし 左上 神の瞳の首飾り 聖女の瞳の首飾り 聖女の瞳 聖女の髪飾り 効果なし ステータスを確認をした俺達は早速洞窟の奥へと向かい。

その先に存在していた洞窟の中へと入っていったのだ。

中に入ると、そこには一本の洞窟がありその洞窟を奥へ奥へと進んでいくことになったのだ。

俺は洞窟内に入ってから気になることがあり。その気になっていることとは、何故かこの洞窟内には魔物がいなかったのだ。魔物の姿は何処にもおらず、いたのは虫型のモンスターや植物のような見た目をした魔物達ばかりで俺達は順調に洞窟の探索を進めていたのだ。そんな時だ、突如として聖女がこんな事を言ってきたのだ。

「あの、今から私達が向かっている先って実は凄く危ない場所なので覚悟してくださいね?」

という忠告を受けた俺はこの洞窟は実は危険な場所なのだと認識し。俺はいつでも聖剣を取り出せるように構えながら、前を歩く聖女について行くことにした。そして遂にこの世界の真実について語られていくことになるのだった! 俺は聖女について行くこと数時間後。

遂にその扉を開くことになるのだが、 聖女は俺の方を向いて言ったのだ。

この先が本当の意味での最後の難関であり。ここを突破すればこの世界に蔓延っている全ての脅威を打ち払うことが出来ると。聖女はこの世界で起きる未来について教えてくれた。俺はその話を聞くと俺は俺が思っていたことと同じことを考えていたのだということに驚きつつも。この世界を平和にするということはどういう意味なのかを聞いてみると、俺は聖女と契約を結んだあとは俺が聖剣を使って魔物らを殲滅するというのだ。そして聖剣の力で、魔物達の根源を潰すことでこの世界は救われるというのだ。

この世界がこんなことになっているとは思ってもみなかった俺はその事を知ったとき。

少しだけだが恐怖を覚えた。俺はその気持ちを振り切るために。

俺が守ればいいのだと。自分に言い聞かせて勇気を出して聖女の後に続いていった。

俺が通っていく道の途中。俺の視界に入ったその光景に俺は驚愕することになる。それは俺がこの世界で初めてみた生き物であるゴブリンと呼ばれる生物が沢山おり。このダンジョン内に生息しているということが分かり。更には俺達が通り過ぎてきた場所の天井に張り付いている無数の魔物らの姿を目にして俺は一瞬動けなくなってしまったのだ。それに気付いた聖女が、俺に対して声をかけてきて俺の手を引っ張って俺を助け出してくれた。そして俺はこの時に思ったのだ。やはり聖女が俺の契約した聖剣の持ち主なのだと。

しかし俺にはその事実を確認する方法がない為、俺自身にスキルを使用し。

俺は聖剣を取り出した。

そして、俺は聖剣を聖女に向かって振るうと。

聖剣は聖女に向かって伸びていき。聖女はそれを受け止めた。

俺は聖剣から感じた感覚を元に。聖剣に俺のステータスを見せてくれと頼んでみると。聖剣から俺のステータスが表示されたのだ。そして俺が聖剣で斬ったものの正体も分かったのだ。聖女は自分が俺と契約した時に契約者として俺の能力を聖剣で見ていたらしく。俺が勇者の能力を使用したのを見て俺が勇者であると確信に至ったのだというのだ。俺自身もまさか自分の能力を聖剣が見ることができるとは思わなかった。

聖剣に表示される自分の能力を俺は眺めていると。この世界に存在する様々な数値が見えた。

そして俺が自分の能力を見つめなおしていると。聖剣が語りかけてきた。

「これから貴方の力を解放するわよ。」

俺はそれに答えるようにして俺の勇者の力を解放して欲しいと聖剣にお願いをすることにした。すると俺の周りには風が巻き起こり、その風に乗って俺の身体に何かが流れ込んでくるのを感じた。そして俺はその流れ込んできた力を感じとると俺の中に眠る勇者の力を覚醒させることに成功したのだ。

俺はその力を確認する為にスキルを起動した。

その結果をみて驚いた俺は直ぐに自分のステータスを確認してみるとなんとレベルが上昇していてしかも俺自身が今まで見てきた中で最大級まで成長していてステータスの数値の最大値が跳ね上がっていたのだ!俺は自分がここまで強くなっていたのが嬉しくて涙を流すと。その様子を見ていた聖女は俺に声をかけてきてくれて。聖女は自分の力で契約者を救えて嬉しいと言っていた。俺もその聖女の優しさに触れていくうちに聖女が可愛くて愛おしくなり。俺は思わず聖女に抱きしめてしまうのであった。

俺の行動をみた聖女が顔を真っ赤にしながらも俺を抱き返してくれ。聖女の温もりと聖女の甘い匂いによって俺の理性が吹き飛びそうになった俺は聖女に告白をする。俺の言葉に戸惑いをみせながらも聖女は俺の返事にYESと返答をしてくれた。俺は喜びのままに抱きついてしまった聖女のことを今度はしっかりとした状態で優しく包み込むと俺は聖女を抱きしめる力を強めていくと聖女もまた俺を強く抱きしめてくれるのだった! 俺と聖女の仲を深めてから数十分経った頃だろうか?俺と聖女の前に一つの大きな穴が開いたかと思うと。そこから大量のモンスターが出てきたのだ!それを目にした俺はすぐさま聖剣を構え直したが、それよりも先に聖女は魔法を使い俺の前に立つのと同時に聖女から発せられるオーラの色が白銀に変わり、聖女の周りを聖剣を取り込んだ聖獣達が現れたのだ。そして聖女が聖剣を手に取り戦闘体制に入るとそれに合わせて、白い翼が生えたペガサスに乗った。美しい金色の鎧を装備した美少女の騎士姿の聖女の姿があったのだ!! その姿を見た聖女ファンの俺は惚れ直すしかなかったのは言うまでもないだろう! そして聖女は一言呟いた。私は勇者の伴侶であり。私を勇者様は命に代えてでも守り抜こうとした人です!私にとってあなたは私の勇者様なんです。だから私に貴方を守らせて下さい!!!そう告げると聖女の手に持った剣と背中にある純白の羽が激しく光り輝き。聖女と聖剣が一つとなり。光の剣となった。

俺は聖女の姿を見て心奪われていたが、そんなことを言っていられる場合ではないと意識を戻すと聖女は俺の方へ振り向くと俺を指差してきたのだ。俺がその行動に戸惑っていると聖女は、私が戦う所を見ていてください。

これが今の私の本気なのです。そして私の強さを。勇太に見せたいのですよ。

そういうと聖女は敵の軍勢に向けて聖女は聖女専用の武装を展開させるとそのまま敵に突っ込み、敵陣の中央にて暴れ回る聖女の姿を見ると、まるで踊っているような戦い方に俺は魅入っていた。それから俺は聖女の活躍を見ている内に俺はある違和感を感じていた。その異変に気づいた俺は自分の眼を使ってスキルを作動させた。

聖女のステータスを俺は見ることが出来たのだ。その事について不思議に思い。ステータスを見ることのできるこの世界だからこそできるのかと考察し、ステータスを眺めることにしていく。

ステータスを確認する限り聖女のレベルが100を超えていることは確認できていた。聖女が先程見せた。俺が見たことの無いスキルも使用していて、聖女の攻撃力、守備力、速度といったステータスの値がとんでもないことになっていたのだ。更にはMPという項目が存在せず。その代わりにHPという体力のような数字が無限に増えていく仕様になっており。

これは恐らく俺の持つ【聖女殺し】の能力なのだろうと俺は推測していた。

そして、その予想通り【聖女殺】の能力は聖女を倒す事でその経験値を自分の中でストックしていきその蓄えた経験の値を消費することで。

ステータスの上昇を行えることができるのだ。つまり俺はこの世界でレベル上げを行うことが可能ということになる。

この世界がどれだけの広さがあるのか、どんな世界なのかも分からないので。俺がレベルを上げることによって何が起こるのかどうかもまだ予測が付かないが。それでも俺の力は確実に向上するはずなのだ。

俺が自分の持っている能力を考えている間に聖女は一人で多くのモンスターらを相手に戦っていたが。

その様子に焦りのようなものが見え始めていたのだ。

俺はそのことに気が付き聖女の方へと近寄ろうとした時だ、聖女の背後に巨大な魔物が出現した。そして魔物は俺と聖女の方に向かって襲いかかろうとしており。

俺はその光景をみて慌てて聖女の元へと急いだのである。そして聖女の元に辿り着いた俺はすぐに聖女に攻撃を仕掛けようとしていた巨大魔物を斬り捨てようとした瞬間。

聖女はその俺の行動を止めると。聖女がその言葉を発すると。聖剣は聖女の体内に取り込まれていったのだ。俺はこの行為が聖女から俺への信頼の形なのかと考えると少し嬉しくなっていた。そして俺は聖女が言った。この技の名前を叫んだのだ。その言葉の意味を知ると俺は聖女と息を合わせるように叫ぶと聖剣の能力を使用することになった。その効果とは聖女が発動した能力の効果をさらに強めてくれるもので。

この聖剣は聖女とのコンビネーションの極みに達した場合にだけ使用可能となる特殊な武器なのだ。そしてこの世界における最強の一撃を放つことになるのである。

その力は、この世界に召喚された勇者の力である。

俺の剣は俺が想像した通り。

この世界に存在しない物質で構成されていて。俺の考えた通りの形に変化したのだ。そして聖女は聖女だけが使う事が出来る。この世界の言葉で聖剣を呼び出して構えたのである。そして、その攻撃が繰り出されるとき聖剣の剣先は光に包まれると。

聖剣を聖女は振った。

剣を一振りして。光が消え失せるとそこには魔物が居らず。

代わりに空が見えるようになったのである。そして聖女が魔物らを倒した後直ぐに。俺達の所に聖獣達が戻ってきたのだ。そして聖女がこちらを向き微笑んでくれると。俺の心臓の鼓動は更に激しくなり、俺に勇気をくれたのだ。

そして聖女は聖剣に話しかけたのだ。

「ごめんね、私のために。ありがとう、これでやっと、お別れができるよ。」

そして聖女は俺に目線を向けると。俺のことをじっと見つめてきたのだ。

俺はその行動に疑問を抱きながらも見返すと。

すると俺の目から何か温かいものが流れ落ちる感覚を感じた。それが涙であることに俺は気が付くと聖女が俺の元までゆっくりと歩んできた。

「ねえ、お願い。最後に私にキスをしてくれないかな?」

俺はそう言われて俺は自分の気持ちを伝える為に優しく口づけをする。

すると聖女は涙を溢しながらも俺に笑顔を見せてくれたのだ。

そして俺は聖剣の力が無くなったことにより聖剣は俺の手から離れたので聖剣を回収しようとして。俺はある事にきずいた。それはこの世界に来て最初にみたゴブリンが持っていた錆び付いたボロ剣の事を思い出していた。その剣には名前が表示されていて。それを目にしたときから俺はその剣のことを何故か気になって仕方がなかった。聖女もその事を考えていたらしく、お互いに同じ事を思ったのだろう、二人して笑うと二人で錆びれた剣を拾うと。俺達は一緒に鞘に収める。

俺は聖女に感謝の意を込めてもう一度唇に触れると、俺の身体から突然白い光の粒子が立ち上っていく。俺はこの現象を俺は知っている。俺のHPの数値が限界を超えてゼロになろうとしているときに起こる現象だと理解をしたのだ。

聖女は驚いて俺の手を握り。泣きながら何度も俺に謝ってくれるが。俺は大丈夫と笑いかけたのだ。

そして、俺は薄れ行く視界の中で、自分がゲームをしていた時に使っていたキャラの姿に変化している事に気づくのであった。

俺が目を覚ますと。俺は見知らぬ部屋にいた。そこは白を基調とした清潔感のある場所であり。俺は自分が何故こんなところにいるのか思い出そうとするが上手く思考ができない状態になっている。俺が自分の状態を探ろうとすると部屋の扉が開く音が聞こえたので。そちらに顔を向けると。

そこには綺麗な銀髪と透き通るような肌を持つ美女がいた。その人は、俺が目を開けて起き上がったことに気づくと。俺の元に駆け寄り抱きしめてくると俺の頭を自分の胸に抱き寄せたのだ。俺の頭に伝わる柔らかくも張りのある感触が心地よく。俺は暫く彼女の胸の谷間で甘えさせて貰っていると彼女が優しい声で話し掛けてきてくれていることに気づいたのだ。その言葉を聞き俺は意識が完全に覚醒したのを感じ取った。

どうやら俺は異世界から元の世界に戻ることが出来たようで、しかも俺の目の前に銀髪の美少女がいることから。ここは間違いなく自分の世界なのだと安心したのだ。

しかし、なぜここにいるのだろうか?という疑問を抱くと共に。

俺が異界から戻った際に手に入れたはずの力が何一つない事にも気づいたのだった。それに自分の体が明らかに以前と違うのだ。その事についても彼女と話し合う必要があった。俺が彼女に話をしようとしても、彼女は俺の体をずっと強く抱いているため。思うように身動きが取れないので。

どうにか腕の力を緩めてもらおうと頑張ってみると。意外とあっさりと拘束が解けたので。俺も彼女をぎゅっと抱き締めてからお互いの顔が見れる距離まで離れると。

彼女はとても恥ずかしそうにしていたのが可愛いかった。俺は、まず。

感謝の言葉を伝えた後に。

今、この状況を説明してほしいと伝える。

すると俺の話を聞いてくれたあとに。

俺も現状を理解していることを話してくれる。そして俺の体については。

俺も詳しくは知らないが、この世界は俺達が住む世界とは異なる世界で あり。

この世界ではレベルは存在しないが。

ステータスが存在し、 HPというものが存在するのである。

そのステータスについてだが。俺達の世界でも。

体力を数値化したものでしかなく、個人差があるのと同じようなものなのだと説明を受けたのである。

俺の場合は、HPが1しかなかったが、今の俺のHPは25000もあると聞いた時には。驚きよりも納得するほうが勝っていたのは当然だ。俺のレベルが99に上がっていることといい。

やはり俺が召喚されたあの世界の事は夢ではなかったということなのだろう。

ただ、俺はあの世界を生きているうちにレベルを最大にしてステータス値もカンストさせた状態で戻ってこれたみたいだ。

この世界に来る前にあった違和感が俺の中には無くなっている事を考えると。

おそらくあの世界に戻れた影響なのかと思うが。それよりも今は彼女と会話を続ける事が優先だったので。俺が質問をしていく形で情報を共有していったのだ。ただ俺はこの世界に来てからの事を思い出していく内にどうしても我慢できなくなったことがあったので再び質問を投げ掛けることにしたのだ。そのことについても詳しく聞きたかったのだが。その前に彼女が、ある提案をしてきたので俺は一旦その話に集中することにしたのだ。

その内容はこの世界に来た俺の体の事に関してで。

本来ならば。俺達は元の世界に戻れない筈なのだが。今回に限り例外が発生したので。

俺の身体を戻すことができるらしいのだ。但し、一度しか出来ない上に失敗はできないという条件付きではあったが俺は迷わず了承することにしたのだ。俺は、元の世界でやりたいことがたくさんあったのだ。そして俺は彼女に確認しなければいけないことを確認するために、彼女に聞くべき事を問い掛けたのだ。それは、俺達があの世界に帰ることはできるかということである。

その問いかけに彼女は申し訳なさそうな顔をした後に。俺に謝ったのである。

そして、彼女が言った言葉を俺は信じることにすると。俺の意識は再び深い闇の中へと落ちて行ったのである。

そして俺が再び目を覚ました時。俺は自分の部屋にいて。俺の体に異変が起きている事に気がついたのだ。俺は慌ててスマホを確認しようとすると、いつもと画面の感じが違い俺は驚いた。なぜなら画面に表示されているのは見たことのない数字ばかりが表示されていたからだ。俺はすぐにネットで検索しようとするとなぜか文字入力ができなかったのだ。なので俺はパソコンに切り替えてみようとしたが。それも出来なかったのだ。そんな俺を見て母親が心配したのか声をかけてきたのだ。

俺は何もわからないことを素直に伝えると母は、 俺の体を診察するために。病院に連れて行こうとしたが俺はその申し出を断り一人で近くの内科に行った。そこで検査を受けることになったが。医者からは異常なしと言われたのだ。

その言葉を聞いた瞬間。母と父が喜んでくれたが。

その時に俺が考えていたことはまったく別のことだったのだ。俺の考えは間違っていないはずだと思い。その考えが合っているのか知りたいと思ったのだ。そして俺は自宅に帰宅してから再び考える事に決めた時に家のチャイムが鳴る音がしたので玄関に向かうとドアの向こう側に人影があったのだ。そして俺の姿を見て驚くとこちらに近付いてきた。

俺は相手の行動に戸惑いながら。

その人の事を見ていたが、俺に近づいて来る人物に思い当たる人物は一人しかいない。俺の母なのだが。俺はどう反応したらいいのかわからず固まってしまうと。いきなり母が土下座を始めたのだ。これにはさすがに俺の方が動揺してしまう。すると、俺の前に一人の女の子が現れたのだ。

その子は、母が俺のために用意したであろう。パジャマを着たまま俺の前に現れたのであった。そしてその子は俺のことをじっと見つめてきたのだ。その視線には見覚えがある気がしてならない。そう思って見ていると、その女の子と目が合ってしまい。俺は思わずドキッとしてしてしまったのだ。すると、その子も何故か赤面したのだ。そして何故かその子が謝ってきたのだ。

俺は何に対して謝罪しているのか全く分からなかったので、困惑しながらも。とりあえずは家に入るように勧めたが。彼女はそれを拒否したのだ。

その様子に俺は、どうしていいのか分からないでいると、今度は母が、俺に頼みごとをしてくるのだ。俺は、この子を預からせて欲しいという願いに俺は混乱するが、何故か断れなかったのだ。俺が承諾すると。何故か嬉しそうにする母と妹だったが、俺はまだ状況を掴めずいた。

そして俺はこの家に居る理由を聞かれたのだが。俺は正直に話すことに躊躇していたが、母には嘘をつきたくはなかったのだ。俺は、異界の世界での体験を、自分の意思で戻った事も含めて全て打ち明ける事にした。しかし。信じて貰えるかどうか不安だったが。二人は俺の言葉を最後まで黙って真剣に聞いてくれた。そして最後に二人に俺の気持ちを伝えると。俺は二人の元から離れることを決意したのだ。

俺は、もう家族とは二度と会うことはできないかもしれない。それでも俺の選択は間違っちゃいないんだと自分に言い聞かせるように心のなかで繰り返すと。二人にお別れを言うと俺は自分の荷物をまとめて部屋を出ていこうとしたら。二人が必死になって止めようとしてくれたが。結局は止められることはなかったのだ。

そして、部屋から出ていくと。俺はその部屋に向かって深々と頭を下げた後。俺の新しい人生をスタートさせるために部屋を飛び出したのであった。その先に待ち受けている未来が何であれ俺は必ず後悔しない選択をしていくつもりでいることに。

私は今日も仕事を終え、アパートに帰ろうとしていたのだが、その時に私の住む部屋の近くで事故が起きてしまったらしく、辺りが騒ぎになっていた。私もその現場を見に行っていた人達の中に交じり、現場にたどり着くと。そこには血を流し倒れている少年の姿と。それを庇うよう覆い被されている少女がいたのだ。私は急いで救急隊員を呼び。事情を話すとすぐに治療に取り掛かると言ってくれた。私は邪魔になるといけないのでその場から離れようとしたが。ふと何かを忘れたような感覚に襲われた。私は記憶を探るが。やはり忘れたことはないと思うのだが、その事を考えていてはいつまで経ってもここから立ち去れなくなると判断したので諦めて救急車に乗ると。少年の治療が始まるまで一緒に待つことになる。その間も私は自分の思考を止めることなく考え続けていたが。

その答えに辿り着くことはなかった。そして治療が終わるまでの間ずっと考えても答えが出ないまま時間が過ぎていくとようやく救急搬送が終わったという連絡が入り。少年は手術を行う為に入院することになったのだ。しかし私が心配したのはそこではなく。先程の少女は何処に行ったのだろうかと言う事だ。彼女は恐らく自分のせいだとでも思ったのだろうか。それとも自分の怪我の具合を確認しに行ってるのだろうか?という疑問を抱いた。

そして翌日になり、病院に行くことにしたのだが、そこで看護師に案内された場所は病室ではなく。集中治療室でだったのだ。私はその事に嫌な予感を覚えたので、すぐに駆け込む事にすると。そこには昨日の事故で命を失ったと報告を受けていた少年と思しき人物が、機械に繋がれていたのだ。しかもその姿は明らかに生身の人間ではない。

私はそこで一つの疑問が生まれたのだ。これはもしかすると、自分が異世界で手に入れた能力で作り出したものなのではと考えると。この世界には無い技術で作られたものならこの姿も理解できると考えたのだ。ただ問題なのはなぜこんな姿をしていてなお意識があるかである。そのことについて医師や関係者の話を聞いてみるが、まだ意識を取り戻していないのではっきりしたことは解らないとのことだが。少なくとも心臓は動いているとの話を聞いてひとまず安心したが。私はその事実を聞いて愕然としてしまった。何故ならその肉体は死んでいても、魂が生きていれば生き返ることが可能なのではないかと思ったからである。つまりは蘇生の術式が存在するのではないかと考えた。だがそれについて知っている人間は誰もいないというのである。

だが私はこの可能性について調べることにしたのだ。なぜなら、もしこの仮説が正しいとすると。私にも可能性があるのではないかという希望が見えてくるからである。私は、今までの事を思い出そうと試みたが何も思い出せないのだ。その為に、あの世界の事を思い出す事が出来ればきっとこの少年の事がわかるはずだと思っていたのであの世界を知ろうと思い立ったのだ。それから数日の間、毎日、時間を見つけては色々な人に話を聞いたのだが。やはり有力な情報は得られなかった。そしてその日も同じように情報を聞き込みしているときに偶然。私の仕事場での休憩時間にその人は現れたので話をすることにしたのだ。その人の名前は、高村光輝(たかむら こうき)君といい、年齢は15歳で高校1年生らしい。私は彼の事を最初は疑っていたが、この世界の知識を持っていないことや彼が住んでいる場所が、明らかに私が暮らしているところとは違いすぎるのは明らかだったので。話を聞くことに決め、お互い自己紹介をし、会話をしている中で分かったのが、この世界に来てからの事を全て覚えており、彼は今現在記憶喪失に近い状態に陥っている事とこの世界の住人でないことは理解してくれているということだ。また彼自身のことについて聞いてみると、 自分と一緒で気が付いた時にはここに居たというのだ。

そして気になるのが彼と一緒に倒れていたというもう一人の少年の存在と、 その人がどこに居るかということであった。そのことについて尋ねようとすると。突然私のポケットに入っていたスマホに電話が掛かってきたのだ。そして画面を見ると、知らない番号から着信がきたのだ。普段なら出ないのだが、なんとなく出ると向こうから女性の声が聞こえてきたのだ。そしてその女性は、私のことを一方的に知っていると話し始めるが、全く覚えがなかった。そしてその人の名前を言われるがまったく覚えがなく誰かわからないでいたが。

すると相手は名乗らず、その人物と話をしたいのならば私の目の前に来ればいいと言われ、どういう意味なのか分からないが取り敢えず言われた通りにすると、 何故か私の目と鼻の前に女性が立っており驚くが、よく見ると、彼女の体の一部を見て違和感を覚える。なぜなら彼女には右腕が無く左腕に黒い球体が嵌められていたからだ。そしてこの人は普通の人間じゃないと思った私は警戒しながら尋ねるが、 彼女は何者で何の為に来たのかを教えてくれず私には用があるだけというだけだった。そんな事を言われても納得出来るわけがないと私は言うと。

それなら力ずくでも私から奪ってみろと言ってくるのであった。そして私は戦うことになってしまったのだが、その圧倒的な力の差に為す術もなく、私はあっさり倒されてしまう。

私は気を失う寸前で。これが自分の限界なんだと思い知らされたのだ。すると。彼女は私に興味をなくしたかのように背を向けるが。

そのままどこかへ行ってしまうと見せかけたが。こちらを振り向くとその右手から光の剣を出現させると、私の首を切り落としたのだ。

すると不思議な事に首だけの状態で意識がはっきりと残っていたのだ。しかしどうすることも出来ないまま。体が地面に落ちていくと視界に映ったのは私をゴミを見るかのような視線を送る女性の顔と、そして無表情のまま涙を流し続けている少女の姿だった。

その二人を見た後に私は絶命してしまう。

そして、目が覚めると、自分の体の状況に戸惑っていたのだ。しかしそれよりも。ここは一体どこなんだろうと考えていたら急に部屋の扉が開かれ。その部屋に入ってきたのは見知らぬ女性であった。その女はいきなり俺の方をじっと見ながら、

「本当に目が開いてないんですね?」

などと言って俺のことをまじまじと見つめてくるのだ。

そしてその後で、俺のことを指さすと「も、も、萌えぇえ!」

と叫んで部屋を出ていってしまった。俺はその人の行動に困惑するが、今の状況を少しでも理解しようと。俺は必死になって部屋の中を歩き回ったのだ。そしてしばらく歩いていると。ふと鏡を見つける。そしてそこに映っている顔は俺の物ではなかったのだ。その容姿から考えるに俺はどうやらとてつもないイケメンに生まれ変わったようだった。そして自分の姿を眺めていると。今度は別の部屋から悲鳴のような叫び声が上がり始めたので慌ててそちらへ向かうと。そこには一人の少年が倒れていてそれを俺と同じぐらいの女の人が見下ろしていたのだ。その光景をみて。俺は直感的に何かあったんじゃないかと感じたのだ。そして俺がその倒れた少年の元へ駆け寄ろうとすると後ろから俺を止める者がいたのだ。俺は誰だと思って振り返るとそこには先程出て行ったばかりの美少女がいたのだ。

そして彼女から、今すぐ逃げてと言われたが、俺は何故そんなことを言うんだ? と言うと彼女は俺の方に手を伸ばして何かを伝えようとしてきたので。その手を掴もうとした時に俺はある異変に気づく、そして俺はすぐにその場から離れると。

彼女は俺がいた場所に剣を振るう。その剣は床を容易く切断し、そして俺は彼女が俺を殺そうとしたのだと理解する。彼女はその事を伝える為に俺を呼び止めたのだ。俺は逃げるために必死になって走る。だが俺の身体能力はかなり強化されているみたいだったのだ。まるで自分の体ではないように。そして部屋を出る前に一度だけ、彼女の方に目を向け、もう一度名前を聞いたが、やはり答えることはなかったのだ。

そして俺はその少女の言葉を無視して逃げ出したのだ。ただ、部屋を出て少し歩くと階段を上る足音が聞こえるとすぐに引き返すことにする。理由は分からないが何となくそうしなければまずい気がしていたのである。だから、すぐに部屋に戻ることにしたのだがそこで見たのは血を流して倒れている少女の姿と、少女の上に覆い被さる男の人だった。少女はその男性の名前を呼ぶと男性はゆっくりと体を起き上げるが、その時少女がつけていた腕輪が光を放ち出すと男性の体は見る間に変化していくと。その瞳が金色に輝くのを確認したと同時に。その金色の輝きを放つ物体が高速で回転を始め。凄まじい勢いで回転するそれに弾き飛ばされた男性は壁に叩きつけられるとそのまま気絶してしまったのだった。

そして次に、少女の体に光が纏わりつき始め。その光が収まると、少女は立ち上がって男に向かってこう言い放つのであった。

「お前は私の事を好きにしてもいいけど。その代わり。あいつのことは許さない」

私はその言葉に驚いてしまう。まさか、あの男は。私がこの手で殺してあげたはずなのに生きていたなんて信じられなかったが私は。この少年の命を助ける事にしたので仕方なく、彼を安全な場所に連れていくことにしたのだ。私はその事を説明すると、あの男が、どんな奴なのか教えてほしいと懇願してきたのだ。

その事を話すと。この子もあの男が私達の事を殺す為に近付いた人間なのではないかと思い込んでしまい、私はその事に困りながらも。私はこの少年に対して、何も危害を加えるつもりはないということを改めて説明すると、その事を信用してくれたようで。彼はようやく私について来ることになったのである。だが、私が案内したのは地下室のさらに奥にある部屋であり。そこに到着すると私はそこで待っているように指示をするが彼は不安を感じているらしく。その部屋に一人で置いていかないで欲しいと言い出してしまい。それについて、どうするか悩んでいた時である。

背後に気配を感じた私は咄嵯に少年を押し倒してから立ち上がると、私の目の前で剣を振り回してくる何者かの攻撃を受け止めることができた。私はその一撃を受け流しながら反撃に移る。相手の腹部に蹴りを叩き込むと。そいつは私の攻撃を避けることができずに、そのまま地面に崩れ落ちた。私はその隙を狙ってそいつの腕を取り捻じり上げて拘束しようとすると、突然そいつの口が動き出したのだ、私は何事だと思い警戒したがそれは罠だった。そいつの口からは無数の虫のようなものが飛び散ったのだ。だが、私の服にそれが着弾することはなかったのだ。なぜならその虫は全て焼き払われてしまったからである。私もその事を予想していなかったわけではない。しかし私達以外の誰かに見られていたことに気付かずにはいられなかった。「あれは間違いなく。あっちの世界で使っていた武器だよ! でも、この世界にそんなものが存在してるって事はやっぱり」

私はそこまで言ってこの場は一度撤退する事に決めた。今はこの子の保護を優先するべきだと考えたからだ。私はこの子を逃がす為だけに、この部屋に戻ってきたわけでは無かったのだ。その証拠として。私は手に握られたナイフに視線を向けると、そこには炎の紋章が浮かび上がっていることを確認したのだ。それを見た私は。

この場所から直ぐに離脱することを決断する。私は急いで階段に向かうが。私は途中で足を止めてしまう、何故なら、そこにはあの金色の男の姿があったのだ。

「やっと追いついたぞ、貴様、何者なんだ? どうやって僕の体から抜け出た」

その言葉に私は困惑しながらも。この子は渡せないことを伝え。そしてその問い掛けには答えないと告げると。相手は不敵な笑みを浮かべると。私に向かって話しかけてくる。

「お前、僕に逆らうというのか?」

私はそれに対して答えることなく。この子を連れてここから逃げ出そうと試みたが失敗に終わったのだ。

私はその事を残念に思うと、仕方ないので戦うことにしたのだ。

私は手からナイフを生み出し。それで応戦しようとしたのだが、どうも上手くいかなかったので。そのナイフを消滅させてしまう。それを見た男はニヤリと笑いながら、

「その様子だと。自分の意思で自由に使える能力を持っているようだね、だが、その能力は一体誰が与えたものだ? 君自身に与えられたものではないはずだ」

その言葉に答えることなく。私はその言葉をはねつけるかのように男を殴り飛ばしたのだ。しかし、その程度で倒れるような奴ではなかったが。その一瞬で私はその距離感を測ることができた。そして私には、ある予感を感じていたのだ。それはきっと。私とこの少年にとって最悪なことになってしまうかもしれないという予感だった。その確信を得る前に私は、この男の子に逃げるように伝えたのだ。私は、目の前にいる男の実力を読み違えており。そして、私に勝ち目があるわけがないことを理解していたので、私は時間稼ぎに徹することにしたのだ。私の目的は一つだけで。

それはこの子であるが、その目的はもう達成されてしまっていることを。私には知るよしもなかったのだ。

「貴方に教える必要はないわ、私に勝てない事が分かっていながら、それでも向かってくるその姿は。愚かというより他に無い。そして。自分の力を把握しきれていない無能でもある。だから私は、私をここまで怒らせたその愚行を後悔することさえできないだろう、そして私はその事に、心底腹を立てている、その怒りに震えながら死ね」

僕は彼女の言葉を聞きながら。自分の身に何が起きたかを思い出そうとした。しかしいくら記憶を掘り起こしてもそんな覚えはなかったのだ。そして自分の体に目をやるが特にこれといって傷は付いておらず。痛みなども無いようであった。ただ、何故か首元だけ何か鋭利なものを突き立てられたような痕があり、そこからは血が流れていた。その傷口に手をやろうとするが何かに阻まれる感覚がする。恐らくこれは見えない結界のような物に遮られているからであろうが。何故だかさっきまで感じていた倦怠感はなくなっていた。その理由はすぐに分かる事になる。先ほどまでは彼女の姿を確認するのも一苦労であったが、今ではしっかりとその姿を見ていることができるのだ。

彼女は俺を指さして何かを言うと彼女は、

「その前に。少し話を聞いてくれないかしら? あなたにとっては大事なことだと思うのよ。だから。お願いします。私を信じてください!」彼女はその事だけを言ったあとは黙ってしまう。

俺は彼女を見据える。すると彼女の体に変化が起き始めたのだ。その異変に気付いたのは俺だけでなく、金髪の女性もそれに気付くと、彼女に声を掛けるのだが反応はなく。その瞳からは生気が失われているように見えたのだ。そして俺は直感的に何かまずいことが起きているのではないか? と感じていた。そして俺は自分の体に何か違和感を感じると。何かに吸い込まれるような感覚を覚えたのだ。

それから俺の体は、まるで風船の中に入り込んでしまったかのように浮き始めると。そのままどこかへ連れて行かれようとしていることに気づいた俺は、抵抗を試みるもののどうしようもなく。なす術がない状態で。俺は彼女の言葉を聞くしかなかったのである。俺はその事に恐怖を抱きつつも。俺は彼女の言葉を聞くことになったのだ。

私はこの男を拘束した後。これから先どうすべきかを考えていた。この世界には私達が知っている情報はほとんどないのだ。もし仮にこの男がこの国の歴史を知っていてもそれを私達に話すことはまずありえないのである。だから私達は、この男の記憶を取り戻すしかないと考えていた。そうでなければ、この国がどういう状態になっているかが分からないのだ。そして私はその事に気がつきすぐに実行に移してしまう。この男の頭を掴むと魔法を使って強制的に情報を引きずり出したのである。そして分かったのはこの国はもうじき崩壊してしまうという事実である。だがそれを回避する方法も存在しているということに私は気づいた。ただそれは簡単なものではなく。そして非常に難しいものだったのだ。しかしその問題を解決する方法はあると。私の勘が訴えていた。私はそのことを伝えるため。その事をこの男に伝えようと声をかけたのだが返事がなく、そして、目の前で苦しむ男を見て私は理解する。既にこの男の命が尽きていることに、そしてその魂は、今私の体内に入り込もうとしている事に、だがそれは失敗に終わる、私の体の中にはその男を受け入れられない。私の体は聖者の力に侵されているからである。だからこそ私の体に侵入を試みたところで。その体は簡単に焼き尽くされるはずなのに、何故なのかその男の意識は途切れることはなかったのだ。私は、男にもう一度。私の声が聞こえますかと言うが男はこちらを見ることもなく、そして男は私の腕を振り払うと一目散に逃げ出したのであった。私はその様子を見届けてから地下室を出ると。私は、あの少年のことを思い浮かべながらその場から逃げるようにして移動すると、あの少年は私の思っていた以上に強かった。

あの金色の輝きを放つ少年が金色の鎧に身を包んだ男性を吹き飛ばしてしまうと、私はそこで見てしまったのだ、金色の輝きを放っていた少年の体が、あの男と同じように変化していっている姿を。その現象に私は驚いてしまい。私は思わず声をかけてしまったのだ。私はその事を謝罪してからあの少年に声をかけた。少年が私の言葉に対して答えると私はそこで初めて気づく。少年の体に起きた事と、あの金色の男について私が知りうる全ての事を、少年に説明をしたのだが、少年は私が思っているよりも賢いようで、直ぐに理解を示してくれる。そしてその事に安心していた時である。突然。あの金色の男の叫び声が上がると少年の体を覆っていた光が消えたのが分かり。そしてその瞬間に少年の体の中に入ってこようとしていた物が外に出て行った事を感じたのだ。

どうやったのかは私にも分からないが、その事を考える間もなく私の視界には金色に包まれていく。少年の姿を確認できなくなってしまった。

俺は彼女の事を見る。だがそこには彼女の姿はどこにも無くなっていた。その代わりに現れたのは黒い球体のようなものであり、その球体が膨張を始めると、そこには人の形をした存在が立っていた。

その容姿は、金髪の少女の面影を残した顔をしており、少女の顔立ちとはまた違う凛々しい表情をしているが、しかしそれが女性であることは間違いなかった。そして、彼女はその手に持つ剣で、俺に襲いかかってくる。その一撃を何とか防ぐことが出来たのだが。しかし彼女はそれだけでは終わらず、連続で攻撃を仕掛けてきたのだ、その攻撃をなんとか捌ききることは出来たが。しかしこのまま攻撃を受け続ける訳にはいかず俺は、彼女の隙を突いて距離を離すと。俺は彼女と戦闘をすることに決めた。今の自分の状況を把握するためには、やはり彼女との戦闘が一番なのだと判断したからである。

「お前は何者なんだ! お前は本当に人間じゃないな? その力は一体どこから手に入れた?」

俺の問いかけに、彼女は何も答えない。彼女は、俺を殺すつもりだということだけが伝わってきていた。だからといって俺の方からも攻撃を行うことは出来なかった。なぜならその刃を受け止めることすらできないと直感で悟ったからでもある。だから俺が出来る事は彼女の出方を窺うだけである。そして彼女が、その手にした長刀を構えると俺は身構える、すると彼女が、俺に向かって斬りかかってきた。俺はその太刀筋をギリギリで避けることに成功すると、俺は反撃に転じようとしたのだが、しかし彼女の行動の方が早く俺は、腹部を蹴られると壁際まで飛ばされてしまい。壁にぶつかった時に口から血が溢れ出る、俺はそんな傷口に触れるが痛みはなかった、ただ血が出ているだけだったのである。俺は不思議に思ったが、それを考える暇は与えられずに、再び彼女の接近を許すと、その剣戟をまともに受けてしまう。そしてそのまま床に転がされると。更に彼女の蹴りが顔面に直撃する。その蹴りを食らってしまえば、普通の人間なら顔の骨は粉々になるはずだが。しかし彼女は、全くダメージがないようだった。そしてそのまま何度も執拗に殴り続けられると、俺はもう諦めたようにその場に寝転がる。彼女の方もその動きを止めると、彼女は俺に質問してくるが俺の答えを聞こうとしているわけではない。それは分かっていた。

俺をどうすれば良いのかという問いだろう。彼女は俺に選択肢を与えてはくれなかったが。彼女のその瞳からは。俺を殺そうという意志しか感じられなかったからだ。そして俺にはもう抵抗するつもりもなかったので、その事を彼女に告げて。そして俺に話しかけて来るのを待った。すると彼女は俺の胸ぐらを掴むとその瞳をまっすぐに見つめて、何かを確認すると。俺は彼女にされるがままになってしまう。

俺には彼女に危害を加えることが出来ない、それは俺の意思に関係なく体が動かないという理由もあるが、それよりも俺の心が彼女を拒めないのだ。その気持ちが何を意味するものなのか、この時の俺はまだ知るよしもなかった。

私はその出来事を目撃していたのだ。しかしこれは私が仕組んだことでもあったのだ。それは、彼が、私達のことを信じてくれないかもしれないと考えたからである。だからこそ彼の記憶を読み取ることにしたのだが。まさかこのような事態に陥ることは私としても予想外であった。そして彼はこの世界の真実を知ってしまうことになる。そしてそれと同時に。自分がどのような運命を辿ることになってしまうのかを、 私は彼には死んでもらうしかなかったのだ。だからその光景を見ていても私は、私自身がしてしまった事の重大さに気づき、私の中で後悔が生まれてくる。だが私は止まらないのだ。私達は彼を殺さなければならない。それが私達に与えられた任務だ。だから私は彼を殺す為に動くのだが。私はその光景を見ていて気づいてしまった。それは私自身と同じような力を持っていながら。その使い方を知らないのだと言うことに、私は少しばかり同情を覚えていたのだと思う。そして同時に可哀想に思っていたのかも知れない。ただ私には関係のないことだ。そして私の体は、あの男の力を吸い込むとそのまま私に吸収されるようにその力が流れ込んでくるのが分かった。

どうやら成功したようである。これでようやく準備は整ったと言える。私の計画は順調に進み始めていたのだ。あとはあの娘さえ始末出来れば全てが終わるのだ。

私は、私の体に吸い込まれて行く男を見ながら。その瞳はまるで私の体を通してその男の記憶を見ているようであった。そして私の記憶もまた男と同じように蘇っていくのだ。そして私にはその男の名前が思い出せないことに疑問を覚えるものの。それは今は置いておくことにする。今私にはしなければいけないことがあるのだ。それは私に命令を下している人物の命令を遂行することであった。

俺は気が付くと目の前にいたはずの彼女が姿を消していることに驚きつつ。周囲を警戒していると背後から、誰かが近づいてくる気配を感じ取った。俺はすぐに振り返ると。そこには、聖女の格好をしていた少女がいたのだ。俺はその事を確認してから。

俺は、聖女のような恰好をした少女がこちらに近寄って来たことで警戒心を高めるが。しかしこちらからは何も手出しすることはできなかった。その聖女のようにみせかけていた女性は俺の事を見ると微笑んでから話を始めた。どうやらその女性の目的は、この俺にあるらしい。俺は、その女性の目的を聞く前に。その女性がどうしてそのようなことをしているのかを尋ねてみると。その理由を説明してくれた。だがその内容は俺にとって信じがたいものであったのだ。

「あなたは一体何者ですか? それにさっきの男は一体どうしたというの?」

「その言葉はそのままそっくり君たちに返すよ。それより君は、この世界の勇者って呼ばれてる男に召喚されたんじゃなかったのかい? 確か、異世界からの転生者で、聖女と呼ばれている女の子と一緒に旅をしているはずじゃなかったっけ? それとさ、俺はその男に召喚なんかされていないんだけどね。」

俺の問いかけに彼女はその目を丸くさせると。そしてこちらに対して敵意を向けると、彼女はこちらに向かって魔法を放ってきたので、それに対してこちらも迎撃を行おうとしたが、しかし彼女は魔法を唱えるのを止めたので俺は様子を見ることにした。そしてこちらの様子を窺っていた彼女は、急に態度を変えて俺に対して謝罪を行うと。彼女は自分の名前を明かした。そしてその名乗り上げた名前こそが俺が先ほどから気にしていた少女の名でもある。

俺はそこで違和感を感じる。その聖女と呼ばれる少女の名前と彼女の名前はどこか似ているのだ。そこで俺は、ある結論に達する。つまり彼女は自分の事を、この世界で『異界の巫女姫』と呼ばれている存在だという。そして、彼女の話を鵜呑みにすると。

俺と同じように、その体の中にもう一つの魂が存在しているのだという。そして俺の場合は俺の中のもう一人の自分と会話ができるようになっていた。ただ俺の体の主導権をその自分に奪われてしまうと、俺自身の意識が無くなってしまうのだ。だがその彼女にはそんな能力はなく。

しかし彼女の中に居る俺が持っている知識に関しては共有できているようだ。だから俺と彼女が同じ場所に居ることによってお互いの能力が上がっているということになる。だから彼女もこの世界に呼び出されてしまったということか。そして俺は彼女に対して、俺達が出会った時に感じていた違和感を彼女に質問してみたが。

彼女は、そんな質問に対して、何を言っているのとでも言わんばかりに、その瞳を大きく見開くと。

「あなたはいったいどういう意味でそれを私達に聞いているのかしら? 私は私だし。それ以外の何物でもない。あなたにそんな質問をされても困るのだけれど。それとも私が何者かを聞き出そうというのであれば、私には答える義務があると思うけどどうなのかしら。

あなたが私の正体を尋ねるからこそ。

私が素直に応じる必要があるんじゃないかと。

私には思うのだけれどもどうかしら?」

彼女のその表情からは感情は読み取れないが。ただ俺に質問される理由はないのだといわんばかりの口ぶりではあったのだが。

確かに俺に、彼女の事を訪ねる権利はないのでその事に反論する事ができないのだが。それでも気になった事は気になってしまったのである。ただ俺はそれ以上に彼女のことが知りたくなったので、その事に関してさらに深く質問をしてみる。彼女はその質問に対しては少し困惑気味だったが俺の話を真剣に聞いてくれると

「そうですね、あなたには、その疑問を解決するために、私と手を組んでもらう必要があります。

私にも協力して欲しいことがあるのでそれに協力してもらいたいです。

ただ私に協力するのならばあなたの秘密を守る事は約束できます。そして私は私として存在する事が出来るので。その方がお互いにメリットがあります。だからその取引には応じてくださいませんか? その代わり。私の出来る限りの手助けをする事をお誓いします。」

彼女は、そう話すと俺に協力をするように提案してきた。その瞳を真っ直ぐに見て彼女の真意を窺おうと俺は、彼女に俺の考えを伝えたのだが、

「私は、私の意志で、そのように行動したのです。

それはあなたを危険因子だと判断したので、私はあなたの処分を行っただけです。ただそれは結果的にあなたと私にとっては良い方向に事が運んでくれたのは確かな事でした。なので私は私なりに感謝はしているつもりですが。それで私が受けた恩義を返せるとは思ってはいませんでしたが。しかし私の予想よりも遥かに上回った結果だったので正直驚いています。私は、この世界の住人がこの世界の外からやって来たものを受け入れることが出来るかどうか、 それが私にとっても不安だったんです。だって、普通に考えれば、こんなのおかしいでしょう。だから、私は、あなたに、この世界の事を話すのが恐ろしかったんです。

そして、この世界があなたのような人間にとって、あまりにも住みにくい場所になると思ったからです。そしてそれは私の勘でしかありませが、おそらく外れていないと思います。そして私はそんな世界を作り上げてしまった原因が私にもあったわけなんです。

私の存在が、他の人々との隔たりを作ってしまったのは紛れもない事実であり、そしてその原因を作り出させたのも、 全て私のせいでしかありません。そして私のせいなのに、私は責任を取ることなく、のうのうとその命を終わらせることが出来ました。

私にはそれだけの資格はなかったのです。」

そして俺に対して彼女は、自分がこの世界の創造神によって生み出された存在であることを明かした上で。そして俺は、彼女が、なぜそこまで、俺を信用してくれるのか分からずにいたのだが。その理由について話し始めた。

「あなたもご存じの通り、この世界の成り立ちは、元々、私の力を使って作られたものでしかありません。

それは私がこの世界で生まれ育ったわけではないという証拠にしかすぎないんです。私には生まれた頃からの記憶はしっかりと存在していますし。自分がこの世界のものではないということは最初から分かっていたことでしかなかったんですよ。」

そして俺はその話を聞くことによって、彼女がこの世界に転生させられてきたのではないと理解することができたのだが。それと同時に彼女が俺と同じように異世界から来たという事実を確信することが出来たのだ。だがそうなると俺は、異世界からやってきたこの聖女と呼ばれる女性をこの世界に送り込んできた張本人に対して、憤りを覚えてしまうことになる。

そして俺のそんな気持ちが伝わってしまっているようで。俺の顔を見ながら苦笑いを浮かべていたのだ。その様子からも俺は彼女に何かを言いたかったのだが、しかし言葉が出なかった。

俺は自分の気持ちを伝えることができないまま時間が経過していくと、彼女の方もまた。何かを考えるような表情になると、

「私もあなたと同じことを考えていたわ。あなたにこの世界がなんの為に作られたのかということをね、 私にはその理由が分かる気がしたのよ。だけど私の想像が正しいのかどうか分からない。

だから私にはその答えを確認する術はどこにもなかったのよ。」

その言葉を聞く限りでは。この女性はどうやらこの世界の創世の事情に関わっているらしいが、ただ俺は、それよりも、その言葉を聞いた瞬間、頭の中に電流が流れるような衝撃を感じたのである。なぜならそれは俺自身に関係していることであったからだ。だが俺にはそんなことを考える余裕などなかった。それは、俺の中に居る『もう1人の俺』が突然暴走を始めたのだ。

それはまるで俺の体を支配しようとしているようでもあった。そして俺の体を奪い取ると。

目の前にいる女性に対して、攻撃をしようとし始めたのだ。

その女性は攻撃してくる俺をどうにか抑え込もうとしているのが分かったのだが、その俺の力は、俺の持つスキルの全てを無効化してしまう能力が備わっていたらしく。俺の攻撃を止めることができなかったのだ。しかもその力は彼女の力でさえも完全に防ぐことができるくらいに強いものだったのである。だがそこで、俺は俺の中のもう一人の俺を抑え込むことに成功をしたので。

俺は何とか、意識を保つ事に成功したが。

俺の中には二つの人格が存在することになっていたのだ。ただ俺の中に存在したその人物は。今まで感じたことがない程の強い力を持っており、その人物に対して攻撃を仕掛けようとしたら、俺は、逆に俺がやられてしまうのではないかという危機感を感じてしまい。迂闊にその力を使えない状態に追いやられてまったのである。そして俺と入れ替わる形で表に出たのは俺の方で、俺の中に存在していたその男は、

「俺はお前の考えていることが分かるんだよ。

それに俺の名前はレイだ!! 勝手にその呼び方をするんじゃねぇぞ!!!」と怒鳴り散らしながら。彼女はそれに対して謝罪を行うと

「すいません。私も悪かったと思っています。でも私は本当にあなたのことを想っているだけなんです。

だからそんな怒らないでください。お願いします。私が間違っていると分かっているから。あなたにそんなことをして欲しくはないから、私もあなたもお互いの立場を守るために必死に戦ってきたんじゃなかったのですか? あなたもそれは十分に知っているんでしょう? だからこそ私は私に、私自身の身を守る権利はあると思うのです。あなたはあなた自身を守れるほどに強くなったのでしょうか? いえ、きっと違うのでしょう。私と出会ってから、いやその前、 あなたは私と出会う前からずっと自分の事を蔑み続けて来たのではないのですか? それじゃだめなんですよ。自分を守る事を考えなければいつまでたっても成長しない。それじゃ誰も守ることが出来ないじゃない。

今のあなたにはそれすらできないでしょうけど。だから私に任せてください。私は自分の為に生きて来たんだもの、今更そんな事を言われても困るのよね。

だから私はあなたのために戦うの。私は、自分自身の力で、この世界を守っていきたいって思っている。そしてその方法を見つけ出したの。

私ならできると思っている。だから私にはあなたが邪魔になる。私と一緒の場所にいていいのは私だけだと思っている。でも今は無理でもこれから私と一緒の時間を過ごしてくれさえすれば私はあなたを受け入れることができる。

だから、お願い、私を信じて欲しいの、私はあなたのことが好きなのよ。

あなたも、この世界の人達の事が好きになれると思うから。だってこの世界に生きる人々は皆同じ人間なんだから。」

俺に向かって話しかけてくる彼女はとても綺麗で、その目を見ると吸い込まれそうな気分になってしまいそうだが。その表情はとても真剣で、そこには彼女の想いが確かに存在したのだ。その瞳を見て俺も心が洗われる思いがすると。彼女の言葉に対して俺は素直に答えることにした。その答えは俺が自分で決めないといけない問題だったから。俺の本心をさらけ出す覚悟を決めなければならなかったのだ。

俺の言葉を聞いた彼女は、その言葉をかみしめるように何度も何度も呟くと。俺のことを見つめながら

「そう、そうなの、ありがとう。私のことを認めてくれるのですね。私もあなたを全力でサポートさせてもらうことにするわ。

あなたがこの世界に存在する理由、あなたがこの世界に来ることになった意味を知るまでは、私はあなたと一緒に行動する。

あなたはいったいなんでこの世界にやってきたのかしら?」

彼女はその言葉を発すると俺の顔を真剣な眼差しで見つめると。その言葉の意味を問いかけてきたので俺は彼女に自分がここにきた経緯を簡単に説明すると、その話を聞いていた彼女は少し考え込んだ後で俺に

「もしかしたら。その人物がこの世界に君を呼んだのかもしれない。その可能性もあると私には思えるの。

なぜならこの世界に呼ばれた人間が他にも存在していればの話なのだけれど。

そうであれば、私がこの世界で得た力の源がどこにあるのか?それがその人物である可能性が高ければ高い程、 私が力を発揮できるようになる可能性があるのよ。

そうでなければ、私のこの力を使いこなすことはできないはずだから。その力がどんな力かは、その力を持っている本人でない限り知り得ないの。そしてその力は私と融合することで、初めて使えるものになった。

ただ私がその力を発動させた時に発動条件は、私の力と相手が同調しなければダメだということがわかったの。だからあなたには私の協力が必要になってくるわけなんだけど。あなたは私を受け入れてくれないかしら?」

その話を聞く限りでは。その話が事実であれば。確かにその話には納得できたのである。ただそうなってくると。その人物の目的と正体は一体なんなのかということになるが、ただそんなことよりも俺は彼女が俺を必要としてくれたということだけで十分嬉しかったのだ。その事が分かっただけで。そして俺はその事を伝えようとしたがその時俺の中から声が聞こえてきたのである。

(その言葉は罠だ!! その聖女と呼ばれている女は。俺を利用するために近づいてきているに決まっているんだ。その女には気をつけろ、絶対にそいつには騙されるなよ。お前が利用されてしまう前に俺はお前を救うことができたんだ。だから、俺は、必ずお前を助けてやるから安心しろよ)

その言葉を聞き。この女性の目的が何であれ。まずはこの女性の正体を突き止めなければならないと強く感じるようになっていったのである。ただそれと同時にこの女性を利用したくないという気持ちもあった。俺は彼女を利用して自分の力を高めることなどしたくないと思ったからだ。だがこの女性の正体を調べるのは、その女性が、何を目的として、俺に接近してきたかを知らなければいけないためだ。

(俺は、こいつにこの女性を利用することはしてはいけないと直感的に思うのだが。

どうやら俺はこの女性の言うとおりにしてもいいんじゃないかとも思ったりしていた。なぜならこの女性に何かを感じるからである。それはなぜか?俺は、その言葉を聞く限り。この女性が俺に対して特別な感情を持っていくれているのは明らかであり。その証拠に俺を好きだと告白をしてくれた。だがその好きという言葉は俺の気持ちを理解してのことではないようにも感じたのである。

なぜならば。彼女の言葉に嘘があるようには感じないのに、なぜだかわからないが、 その気持ちが偽物のような感じを受けてしょうがないのだ。その違和感の理由が分からないのだが、 その事に関してだけはどうしても確かめずにはいられないと思い。その疑問について聞くことにしたのである。)

俺はその事に質問をしてみたらその答えに対して。その答えが返ってきたのだ。

そして俺はその理由を知りたいと思ってしまう。どうして俺はここまでこの女に興味を持ってしまったのかと自分でもそのことが不思議だったが、何故か分からないけど俺はこの女から逃げないと行けない気がしてならなかったのである。だからこの女性は俺の心を読み取る能力でも持っているのではないかと思うと急に怖くなったので確認することにした。

「なんで君はそんなにも。俺に好意を寄せてくるのか正直俺には理解できなかったんだよね。それに君のことは知らないことばかりだからもっと教えて欲しいなと思っていたんだよ。それにね君も俺も互いに相手のことをよく知らなかったと思うんだよ」

俺がその問いをすると彼女は突然笑い出したので俺も思わず驚いてしまったのだがその女性は自分の顔を隠すようなポーズをとると突然俺に話しかけてきたのである。その仕草はとても可愛くて。つい見入ってしまったのだが、彼女は突然立ち上がり服を脱ぎ出したのだ。俺は慌てて後ろを向いた瞬間に彼女は突然抱きついて来ていた。そしてその彼女の柔らかい体が当たってしまい動揺していると

「私とあなたの体は相性がいいみたいなのよ。

つまり私達の力を合わせればきっと。この世界を救える力を手にすることができる。だから、私とあなたならきっとこの世界の平和を取り戻すことができるはずよ!! そして私はあなたの側にずっといたいと思っているの。

それにこの力があればあなたは私といつでも繋がることができる。

だから私はあなたとずっと離れることがなく一緒に過ごすことができるようになるわ!! そしてその力で私達もお互いにお互いのことを知ることもできるでしょう。だからこの世界で共に生きていきましょう!!」

その言葉を聞いた途端俺は背筋が凍りつく思いになった。だってその話はあまりにも不気味すぎるものだったから。だからそんな事を言われるとこの女性が怖い存在に見えてしまい。俺がこの世界に来た目的と彼女が俺に求めていることも、この女性が関係していることなのかもしれないと考えるようになったのである。でもそれは違うのだと。そんなの関係ないのだと、そんな考えはすぐに振り払おうと決めたのであった。

ただ彼女のその言葉を聞いて俺はふと、俺自身が何故この世界に呼ばれてきたのか?その答えを知るためにもこの女性に協力して欲しいと思ってしまい、 この女性を利用するようで申し訳なかったのだが、俺の力を増幅させるために必要なのであれば、彼女の力を借りてもかまわないのではないか?そう思ってしまえば、俺は彼女に全てを任せてしまうのが最善なのかもしれないと考えてしまっていた。だから俺はその事を口に出そうとしたのだが、そこでまた俺の中にもう一人の人格が出現し始めたので。この場をどう乗り切ろうと考えていたら

「あら、もう限界がきそうね。じゃあこの話は終わりにしましょう。

とりあえず、私達はこれから一緒に行動することになりましたので、私はこの宿を出ていこうと思いますのであなたはゆっくり休んで下さい。では失礼します。お疲れさまでしたー!!」

彼女はそういうとそのまま俺の元から去っていき、そしてその後俺は眠りにつくことになる。俺は寝ている時に、その言葉を思い出しながら。この世界に来てからの事を振り返るが、やはりまだこの世界について俺は全く分かっておらず、この世界で自分が何をすればいいのかすらもわかっていなかったのだった。でもこの世界に来て俺なりに頑張ってきたつもりだったからこそ俺の中での不安と焦りは大きくなっていくのだった。

それから数日の間。俺は彼女と行動を共にしながらこの世界のことについていろいろ聞いて回った。その時にわかったことがあるのだが、この街には冒険者が溢れかえっており、特に冒険者の町と呼ばれていて数多くの実力者がこの都市を拠点にして活動しているのである。その者達のほとんどが、冒険者ギルドに所属しており、彼らは日々、クエストをこなし、そして自分達の能力を上げ続けているらしいのだ。だからかこの町で生活している人は、この冒険者に負けず劣らずのレベルを持つ者も大勢いてこの国の兵士達の中にも多くの実力ある者がいるのだそうだ。

そして、この国には3大勢力が存在しており、その1つは魔族の支配からこの大陸を救い、この世界に存在するダンジョンを全て制覇することを目指していると言われている『光の戦士』の集団 聖剣の騎士団 。

そのリーダーの名は。アルフレットと言い、金髪のイケメンでありこの世界で最も強いとされている人物であり。彼の周りを護衛する聖騎士たちもかなりの手練れのようだと俺は聞かされている。彼は、この世界に存在する7つの聖剣のうちのひとつを持っているらしく、その力は絶大であると誰もが認めていて、他の国々からは恐れられている。

次に2つ目は、人族が支配する領土の中でも最大の広さを誇り、最も人口が多いといわれている国家 自由の国 である。その名のとおり、自由な発想や、斬新な考えをする者たちが集う、冒険者を優遇する政策をしているのである。

そのトップにはこの国の英雄である 白髭 と呼ばれている人物が立っており、彼には強力なスキルを所有している。

彼が所有する能力は。【完全武装召喚】と、言うもので、その力を使えばこの世界に現存する全ての武器を呼び出すことが可能になる能力である。しかも、その武器には全て特殊な能力が付加されていると言う。

その英雄は過去に、神獣と呼ばれる伝説上の生き物と戦い勝利を収め、その力の一部を譲り受けたという話をどこかで聞いた覚えがあった。

最後の3つ目だが。それは、人間達が統治する土地の中でも最強と言われる大国 勇者の王国 が君臨しており。その中でも一番の強さを誇るのが。

勇者の称号をもつ少女で、名をアリスと言う。その称号は本物であると言われており、彼女はその力で人々を導き。魔王を討伐するという目標をかかげて生きているのだという話を聞くことができた。そしてこの国にはその勇者の仲間であり、この国を影より支配していた悪の大元である魔王を打ち破ったとされる聖女の魂を体に宿している。それが聖女の正体であると俺に言っていた。

俺は、彼女について調べる中でその真実にたどり着いたのだ。だから俺は、この女性の言葉が偽りではなく、本当の事だと確信してもいいだろう。ただ彼女がその事実を知っているということが俺にとっては大きな疑問でもあったのだ。

(この女性に出会ってから。俺は彼女に対して不思議な魅力を感じるようになっていた。この女性が側にいるだけで、俺はとても落ち着くという感覚を覚える。その女性が本当に敵ではないという保証もないというのに。俺は彼女の事を信頼してしまいたいという感情に支配され始めてしまっている。だが俺はこの女性の正体を突き止める必要があるのは間違いない。だから俺は、俺に優しくしてくれるこの女性に疑いをかけずにはいられなかったのであった)

俺はその女性を疑いの目でしか見れなかった。だから俺はその女性と距離を取りたかったのだけど、なぜか離れたくないという感情が芽生え始めていた。その感情を振り払い、俺は、俺のことをこの世界で支えてくれた人達のために、俺の目的を果たさなければならないと改めて感じたのであった。

その女性との再会を約束したあと俺はその日一日を過ごすことにしたのであった。

(そのあと俺に近づいてきたあの女の子に俺は名前を聞き出すことに成功していた。そして俺はその子の口から自分の名前を聞くと驚愕することになるのである。なんとその女の子は俺が前の世界で出会ったことのあるクラスメイトであり、幼馴染の 高宮 真菜であると告げられ俺は混乱していた。そしてなぜ彼女が、この世界にきてしまったのかを聞くと、彼女は俺のことが心配になり追いかけて来てしまったと口にしていたのである。)

その言葉を聞いた時俺は驚いた。なぜなら彼女は、自分の家族を置いて俺のところに駆けつけてきてくれたのである。それだけ俺の事を心配していてくれているということがわかって嬉しかった。だから俺は彼女に心を開いてしまうのである。でも俺のその行動こそが。俺にとって命取りになるということをその時はまだ知らなかった。そして俺に好意を抱いてくれているこの子を守るためにも絶対に俺は死ねないとこの時俺は心に誓ってしまった。そのくらい彼女の存在は大きく俺の中で大きくなっていたのだから。だから彼女のことを俺が必ず守ろうと決めた瞬間でもあったのである。

でも、そんなことを思っているうちに、その女の子は何かを言いたいような素振りを見せると、 突然泣き出してしまい。俺も慌ててしまったのであった。だっていきなり泣かれたんだから仕方がない。

それにこの子は俺の事がとても好きなようで。俺と二人きりでいたいとお願いしてきたので。俺は彼女のその言葉を受け入れることにした。その事で俺は彼女をこの部屋で休ませようと思っていたら

「じゃあさ。俺と少しだけ外を見てみないか?」

「はい!いいですけど、どういった用事ですか?私と二人で一緒にいてくれるのなら何でもしますよ」

「ありがとう。

実は、ちょっと気になっていることがあってね、それを調べに行きたくなっちゃったから一緒に付き合って欲しいなと俺は思っていたんだけどいいかな?それとも疲れているのならこのままここで休んでいてもかまわないから安心してくれよ」

俺がそういうと彼女は俺の手を握ると笑顔を浮かべ

「いいですよ!!でも私があなたと一緒に行くのだから、そんな事をする必要なんて無いと思うのよ。だってあなたの事をずっと見ていたからあなたがどこにいきたいのか何が目的なのかはもうわかってしまっているんですから。でもあえて私はそれをあなたの口から直接聞きたいからあなたの言葉に従うことにしました。

あなたが私の事を考えてそんな風に言ってくれたということは理解できていますから。そんなあなただからこそ、私は好きになってしまったんですよ? でも、そんな事をいちいち言わなくてもあなたの考えている事は手に取るようにわかりますのに、そんな回りくどいことをしなくても私は、どんなことでも受け入れるのでご心配なく!!」

俺は、彼女のその言葉を聞いていたとき、まるで心を読まれたかのような気持ちになってしまい恥ずかしくなりながらも 俺はその手を繋いだ状態でこの世界に来てからの数日間を過ごした宿を後にして俺達の冒険が始まるのであった。

ただ俺達は、まだ知らない。

この先起こるであろう出来事を、そして自分達に降りかかる悲劇についても。

ただ今は前に進むために足を動かし続けるしかできないのだと実感した瞬間でもあるのだとこの時の俺は思ってしまっていて、俺達のこれからの運命が大きく変わってしまうことも、この時にはまだ気づくことができていなかった。

この世界にやってきて、俺は色々な場所に行ってみたのだがやはりどこの村にも俺と同じ境遇でやってきたと思われる者達が多く存在していたのだ。しかし、その者達がこの世界で生きていくためには、自分で生きる道を探し出し見つけ出していかなければならない。

俺自身も最初は、どうして自分がこんな目にあっているかわからない。何故自分だけがこのような目にあったのかと悩んだ事もあった。そして自分が何もしていないのにもかかわらずこのような状況に置かれていることから。この世界に呼ばれた理由を知るためだけに俺は、この世界を救うための旅に出ようと決めて、俺は、この異世界にやって来てすぐに知り合った聖女に案内してもらっていたのだ。そしてその途中で、俺はこの世界にきて最初に会った少女 アリス に出会うことになる。俺はそこでアリスにいろいろ質問してみて、この世界に来てからの情報を少しずつではあるが知っていくことができた。そして俺に、ある事を提案してくれたのだ。この世界の情報を得るために俺の知っている世界とは違うところに連れていって欲しいと。その事についてはアリスの方から了承を得られ、俺は、この世界を良くするために行動している組織に保護してもらうことにしたのだ。その組織はこの世界の事やこの国で起こっていることについての事情を知っている者達で構成されているらしく、この国の王様にその者達と会わせると話がしたいと言っていたそうだ。そして俺はこの国についてアリスの案内で観光することに決めた。俺はまず初めに、聖剣の騎士団の本拠地に向かうことになった。そこはこの街の中心に位置しており、その場所にはこの世界の英雄と呼ばれている人達が存在している。その人たちに会うことは、俺にはできなかったが。俺に聖剣を渡してくれた人の名前はアルフレットさんと言う人で、その人が、聖剣を持っている人物だと言う話を聞いたことがある。そして、聖剣を持っている人の近くに行くとなぜかステータスが上書きされるという現象が確認されているという話を聞いているのだった。俺はそのことを頭に入れてからこの国にある教会本部に向かうのである。俺は、教会の偉い人に会って話をすることになったのだ。俺の目的は2つあったのだ。1つ目はこの国の歴史やこの国に住んでいる住人達がどのような考えを抱いているのかを調べること。2つ目は俺自身が持っている力をコントロールできるようになることだ。だから俺は、自分の力でその力を制御することができるようになる必要がある。そのためにその力を使ってくれる存在に俺は会う必要があったのだ。だから俺はその者と出会うための行動に出るのであった。

それから俺は、俺を助けてくれた恩人である聖女の女の子と一緒に行動を共にすることを決めた。

だから俺はその聖女の子と行動を共にすることにする。この国に来ている目的はこの国で起きている問題について調べることなのだが俺は、その問題を解決する方法があるのではないかと思っている。その方法はこの国で生活している人々に直接聞くことによって解決する手段もあるだろうと思った。

だけど、俺にできることはそれだけじゃない。この世界についての知識が俺には足りない。それを埋めるための情報源を探す必要もあった。

俺は自分の力でこの世界のことをある程度だが調べてみたものの、その調べた情報だけで、この世界に起きようとしている事を把握するのは難しいと感じたのだ。その理由として、俺にはまだ情報が足りなかったのだ。俺が今知りたいことはこの世界に危機が迫っているのではないかという問題だ。

その危機がいつ来るのかをこの国の国王は把握していた。それは10日以内にそれは起こり得るという予知をしたからだ。そのことに関しての詳しい情報を得ることも重要だと考えたが俺の今のレベルではその問題が具体的にどのように起こってしまうのかがわかっていない以上は対処の仕方がわからず無防備のまま行動に移すことが一番の問題であった。だから俺は俺のことを助けてくれたその恩人を危険に晒す前に行動する必要があると感じていたのである。そのことが彼女にバレたらまた怒られるだろうなと思ってしまうがそれでも、その問題は俺自身で解決しなければならないと考えていたのであった。

「ねぇ、あなたに提案があるのですけど、私に協力してくれませんか?私があなたのお役に立つことが出来るのであればなんでもしますから私に協力してください」

俺がその言葉を聞くと、俺はこの子が何を考えているのかが読めてしまうのだが。彼女はそんな俺に好意を抱いてくれているということもあって、この世界のことを俺のために協力をしてくれるということらしいのでその言葉を聞くことにしていた。

(俺はその言葉を聞くと俺は彼女が自分のためにそこまでしてくれるとは思ってもみなかったので驚いていたのである。)

「ありがとう、でも君は一体どういう目的で俺に協力すると言ってくれてるんだ?君のその言葉を聞くと俺の力になりたいというように聞こえてくるけど俺の力になって何になるんだ? それに君は自分の使命を忘れてないか?」

「私は自分のことをあなたに伝えたはずですよ?私は、あなたのためならどんなことだってしますと。私はあなたのことが大好きですから。だから、私にもあなたの手助けができるというのなら私は自分の使命を全うしながらあなたの手伝いをしてあげようと考えたわけなんですよ。あなたが自分の事を心配してくれているのはわかっていますから。だから私があなたの側にいることであなたの負担を減らしてあげることもできるんですから私に任せてくださいよ。

でも、私があなたの為にできる事が限られているのが悔しく感じてしまって仕方がないのも事実なんですよね。でも、私の気持ちに嘘はないから、あなたが心配することは何もありませんよ。」

彼女は俺の不安を掻き消すようにそのように言ってくれたのであった。

俺と彼女はこの世界に召喚されてからずっと行動を共にしてきた。彼女との出会いから数日の間は彼女と二人っきりで行動を共にすることが多く、俺と彼女はお互いにいろいろな事を話し合いながらこの世界で生活していくための基礎知識を学んでいた。そして俺達の間に信頼関係が築かれていき。お互いの事を思いやるようになっていた。そんなこともあり。俺は彼女のために自分ができる事があればしてあげたいと思うようになったのである。俺は彼女にお願いされたので、一緒にこの国の人達に俺の考えを聞いて回ることにした。

俺達はこの国の城下町に来ていたのだ。そして俺はその道中でも、俺が知っていることをなるべく詳しく伝えるようにして。俺と聖女との二人でこの世界の危機についてどうしたらいいのかを考える事にした。

この国は他国からも注目されていて、この国にある資源は他国にとって価値があり。お金の価値は非常に高いものだったのである。

その事からこの国では経済面に力を入れているようでその経済面においてかなり潤っていたのである。この国が経済的に豊かになっていた理由は簡単で。聖女様がいる国だということで。国民たちは聖女様に敬意を示し、この国からもたらされる富に喜びを覚え。

この国の発展を願って、自分達の財産を寄付する者もいた。

そしてこの国では奴隷制度が存在する。奴隷といっても俺の想像していたような悲惨な状態ではなく、労働環境はとても良い方であり、人権もきちんと与えられており。賃金もちゃんともらえているとのことだった。この国には元々奴隷商人が存在していた。

しかしその奴隷商人も今は姿を消してしまい。

今ではこの世界で商売をしているのはたった1人だけだ。

そしてその人は元奴隷だったという話を聞いた。

その人から話を聞きに行った。

俺はその人から、この世界に来た経緯について聞いた時に俺と同じような経験をしていたのだ。そして俺は彼の気持ちを理解してあげられると思ったので彼と仲良くなることが出来たのだ。彼は、俺が思っている以上にこの世界に対して不満を抱いていた。

そしてそのことについて俺に相談してきたのだ。その相談の内容というのが、この世界の文化レベルが低いことや。俺がこの世界にやってきた際に着ていたあの服を着ていたら白い目で見られることなどを話してくれたのである。

俺もその事は理解しているつもりだった。

だから、俺はその事についても彼に話し、俺達がこの世界にきた原因とその問題について話すことにすると。彼もこの国での生活は苦しいらしく、このままだとこの世界で生き残ることすら難しくなってしまうかもしれないと思い、自分達のこれからについて真剣に考えることにするのであった。そして自分達のこれからのことについて話し合い。俺はその結論を聖女に伝えることにした。そして、俺は、その問題を少しでも改善するために必要な事を実行しようと考える。その問題とは何なのかと言えば。俺が今、持っている力で解決することができる問題だと思っていたのだ。だから俺にその能力を使ってくれる存在を呼んでほしいと頼む。

すると俺の前に魔法陣が出現して。そこからある人がやってきたのであった。俺はその人物に会うと思わず。

この世界に呼ばれてから初めてあった存在でもあって。とても懐かしい気分になれた。

だからその人と話をすることができたのだけれど、そこで気になることを聞いたのでその人と一緒にいた人に事情を聞くことにしたのだ。そしてその話を聞いた俺は、聖女のアリスの案内を受けてこの国にある教会本部にいくことにしたのである。俺は、まずはその教会に行く前に俺のことを助けた人に会うことにしよう。

そして俺は、俺のことを救ってくれた人物と会い。その人に、今の状況について教えてもらうと、その人の口からはとんでもない情報が出てきたのだ。その情報というのは、俺が思っていたこととはかけ離れていたことだったのである。その人がこの国の王であるということを俺は知ったのであった。俺とこの国の王は互いに自分の目的を果たせる状況ではなかったため。俺も王の意見に賛成することになった。

俺達は今、王都に来ている。俺は王にこの国の人達に起こっている現状の問題点と対策を考えて欲しいと頼んでいたのだ。俺の力だけではどうすることもできないことだったからだ。俺はその力を使うことによって多くの人に迷惑をかけてしまう恐れがある。それは俺が一番よく分かっていたことだったのだ。だからこそ俺はその問題について、この国の王様に協力してもらえることで解決するのではないだろうかと考えて。俺の力になってくれる存在を呼び出してもらったのだ。そして俺の前に現れたのは金髪碧眼の少女であった。少女の姿を見るとなぜか懐かしい感じがしたので。俺はその子の名前を尋ねることにする。しかし、彼女は俺のことを見た途端に涙を流し始めてしまったのだ。その様子を見ると。俺はなぜ彼女が涙を流すのか分からずにいたのである。俺は、この国で起きた事件の詳細と俺の目的を伝えた後。俺の力を貸すためにその問題を解決する方法を教えてほしいと頼む。その話を聞いていた王がこの世界の危機についての話を俺達に説明をしてくれることになる。俺達はそれについて聞き終わるとこの世界を救うべく行動をすることを決意するのであった。

俺は、王の話を聞いてからこの世界を救わなければならないと強く思うようになった。

そして俺に救いを求めている人々を助けたいと思うようになったのだ。

「君たち二人はどうしてそんなに落ち着いてられるのかね?この世界に危ない何かが迫っているということはわかったのだろうが。それがいつ訪れるか分からないというのだぞ?君たちが何をしようとしているのかは知らないがあまり時間がないことだけは覚えておいてもらいたいのだが」

そう俺に告げてくるが俺は俺のやるべきことのために動くことを決めたのである。だから、そのことは王にも伝え。俺が協力してほしいことがあると言うと、この世界の平和を守るために協力させてくれと頼まれたのである。俺としてはありがたいことだと思い。早速俺の頼みごとを伝えようとしたのだが。

俺の願いを伝えると、その問題はもう大丈夫だと言われて。

その理由を聞くが答えてくれる様子はなく、とりあえず俺の力でできることが解決できたということだけを伝えられ。この場ではこれ以上のことを知ることはできなかった。なので俺は俺の力が必要とされるその時が来るまで。

この城で世話になることになり。俺達はこの国での生活を送るのであった。そして俺と彼女の二人っきりになったのだが、俺の方から彼女に、俺に何ができるのか聞いてみたのだ。そして彼女は俺の問いに対して答えるのだが、俺の考えとは違いすぎて正直言って、何を言ってるか良くわからないところもあったのである。それでも、俺に協力したいという気持ちは本当だという事が分かった。そして彼女がこの世界で俺が何をするべきかを教えてくれることになった。俺はこの世界に来る前はニートと呼ばれる仕事をせずに、家の中でダラダラと過ごしている人間の代表例のような生活を送っていた。だがそんな俺がこの世界へ来てからも同じように過ごしていたわけでなく。

毎日のように、この世界で生きていけるようにとこの世界の常識を学びながら自分の能力を磨くように努力していたのである。その努力の結果もあって、自分の能力は飛躍的に上がり、聖女と旅をしたことによって聖女の能力についても知ることができた。だから自分の能力を使えばどんな相手にだって負けることはないと言えるぐらいには強くなったと思っている。

そして、聖女からこの国での生活が始まってしばらくして。俺が呼び出されることになった理由を知ることができるのであった。俺はその事を聞こうとしたが。その事を話すためには一度、この国から移動しなければならなくなり、移動中に俺達の目的地に向かうまでにいろいろな話を聞いたのでその話をまとめながら俺は話を聞くことにしたのである。俺達を呼び出した理由は、この世界の危機が訪れていて。その危機を回避してもらう為に召喚したのだということ。俺達はこの世界を救うための希望の勇者だということ。そして、魔王軍が復活してしまったためにその敵を倒すことができなくなったのだという。そんな時に俺が聖女と現れて俺と聖女は救世主なのだそうだ。俺がこの世界に来てから今までの事が思い出された。そして俺達が世界を救う為に必要なのは俺の持つスキル『創造主』だと。

この世界は魔王軍に支配されているため俺が持つ『神域』『時空転移魔法陣』が使えるようになりさえすればすぐにでも世界を元の状態に戻すことができ。俺の力だけでもこの世界の平和を守ることが出来ると俺は信じている。そのために、この国にいる間に俺は自分が持つべき能力を見つけることが出来たのだ。そして俺に協力してもらってこの国に暮らす人々を助けてほしいと言われたのだ。俺はそれに了承して俺は俺が出来る事を実行することに決めたのだ。まず俺は、俺の力を必要としている人達がいる所に行き。その人達を助けるための方法を見つけ出すことにしたのである。俺がこの国に滞在するのは今日を入れて二日しかないが俺は必ずその人達の役に立てるよう行動してみせようと心に誓ったのである。俺はこの国が俺の居場所だと今は思えているがいつかこの国を去って他の国に行ってもいいかもしれないと思っていたのだ。だから俺は、俺の出来る事を探して行動することを決意したのであった。

そして、俺はこの国にある教会の地下の倉庫に閉じ込められていた。そして俺はこの部屋の中からこの国から逃げ出せないかなと考えたが、扉は固く閉ざされており開かなかったのだ。だから俺はここから出れないかもしれないと少し諦めかけていた。

すると突然、俺の目の前に一人の男が現れ。

その男の見た目はとても若かった。

だけど、どこか年上なような雰囲気を感じさせたのだ。

俺の知り合いの中にはいなかったはずだがどこで見かけたか記憶をたどっていたのだけれど、全く思い当たる人物がおらず俺は困惑していた。そして俺がその事を伝えると俺のことを見つめてきてから急に俺に対して質問をしてきたのだ。

「お主にはわしの姿が見えているようだな?」

俺にそう尋ねてきたのだ。俺はその言葉の意味がわからず返答できずにいたが、その男はさらに続けたのだ。

「わしの言っていることを理解できぬとはどういう事じゃ?お主もしかしてこの世界の者ではなかろうて」

この世界に存在しないはずという言葉に驚き。

そして俺の本当の名前と。自分が何者で、この世界でどんな立場の人間なのかを説明することにするのであった。するとその男も驚いていたのだ。そして俺が今の状況を理解した上で。俺の力が必要だと言うのであった。だから俺はその言葉を信じられなかったのである。そして俺はその力の使い方を詳しく教えてもらった後に、俺の力が必要になり次第呼ぶと言っていたのだ。

俺はその時は本当に必要なのかどうか不安であったが、俺をこの世界に連れてきてくれた人に会って、その人から直接力を使う方法を教えてもらうと俺が想像していることよりも強力な力であることを知り。俺はこれから俺がどういった状況に陥るのか心配になっていた。

その力を俺に使った後、その男が何か俺に話しかけてきていたが、それをよく聞いている暇もなく意識を失ってしまったのだ。そして目を覚ますとそこはさっきと同じ地下室であり、閉じ込められていたはずの部屋の外に出ることができていた。俺はそのことについて聞くためにさっきの男の人を探すことにして、俺はこの国で暮らしている人に話を聞いていたら。俺のことをその人は俺のことを覚えていなくて俺のことを知らないと言い出すのであった。

俺はそれを聞いた瞬間。

なぜか悲しくなってしまったのだ。俺は、自分の事をこの世界に来た時に、俺のことを忘れずに助けてくれた人がいたから。俺の知っている人が必ずいると信じていたのだ。

だがその期待も裏切られてしまい、結局俺は一人でやるべきことを始めることにした。まずはこの城の中にある書物を読むことから始めたのである。俺はこの国の文字が読めなかったので困っていたが。何故かその文字が日本語のように読むことができたのである。だから俺は、俺の力によって手に入れた力で調べることにして。まずは教会本部へ向かうことにしたのだ。俺はその場所について知識がないので、その場所を知っている人に聞きに行くことにしたのであった。

そしてたどり着いた教会はとても立派な造りの建物だった。俺は建物の中に入り俺はそこで、この国で起きた事件について調べ始めるのであった。

俺は今、教会内にある図書室に来ていた。俺は、自分の持っている知識と。この世界の本を読んで得た知識を照らし合わせてみて。この国の置かれている状況を把握していくことにした。俺の知識だけでは分からないことも多かったが、それでも俺にはこの本で分かることは分かっていた。この国の現状と俺のすべきことも。そして、その事を実行しようと思い俺は俺にできることを始めようとするのだが。その準備を終える前に俺はこの教会の中で異変が起きてることに気づいたのである。俺の前に突然、この世界にやってきた時に遭遇した聖女が現れたのだった。そして俺は俺に助けを求める少女の手を握り一緒に逃げる事にしたのだ。俺に助けを求めた少女は俺のことを知らないようだったが俺は少女がこの世界にやって来て間もない頃、出会ったことのある女の子だということが分かっている。だからこそ俺達はこの子を守りたいと心の底から思っていたのであった。この子の為ならば命を捨ててでも守り通すと決めていたので、俺がこの世界に来て最初にあった子が俺に助けを求めている以上この子を救いたいと思い行動に移す。

俺は俺とこの子に何があったのか、俺の記憶に無いところを聞き出すことにするのであった。俺は彼女に何かあるといけないと警戒しながら話を聞くことにしたのだ。彼女は俺に対して申し訳なさそうな表情を浮かべていて、そんな顔をされると、俺はどうして良いか分からなくなってしまうのである。そして彼女は俺が、俺に何もかも奪われ、そしてこの世界で生きていくことを選んだことを聞いて。俺の過去が、この世界にやって来た時の事を思い出してしまったのだ。

俺は俺がなぜこの世界に来て、この世界を救いたいと考えるようになったのかを思い出すことになった。俺には親がいなく。施設で育ち。その施設は、子供を売り飛ばすという行為を行っていた場所だったのだ。

この世界ではそれが常識として行われていたようで俺は、売り飛ばされるところから逃げ出すことに成功するのだが、逃げ込んだ先で俺はこの世界に来て一番初めに出会った女性と出会った。その女性は俺と同じような年齢の男の子を奴隷のように扱う悪行を行い俺が捕まっているところを救ってくれた人だった。だがその人とは、この世界の事をいろいろ説明された後に分かれ離れになってしまうのである。そして、俺にいろんな事を教えてくれて、俺を助けてくれるはずだったその人の身代わりになって俺はその人を逃がすことに成功した。俺は俺で自分の家族だと思っていた人達に殺されかけていて、そこからなんとか逃げ出し、それからその女性が言っていた事を考え始め。俺に生きる道を示してくれたあの人のようになりたくて。俺はこの世界で生きている人たちを少しでも救いたいと行動するようになったのである。俺はそんな事を考えていたらその女の子の事を放って置けなくなってしまい。彼女を守るために行動を起こそうとした。俺の大切な仲間をこの世界にいるみんなを絶対に助け出そうと思い俺は行動することを決めたのだ。俺の大切な仲間の事を思い出せなくても俺は助けられるだけ助けようと。そう思うのであった。俺はこの世界にやって来る前から俺にはたくさんの友人がおり俺は彼らに助けられてこの世界に来ることができていたからこそ今度は俺が助ける番だと思い行動を開始したのだ。俺はそうしてこの世界にやって来る前の自分を取り戻すための努力をして。そのおかげで俺はこの世界を救うことが出来るだけの力を手に入れていたのだ。だからその力が使えるようになって、その力が役に立つときが来たと思えたから俺は動き出したのである。

そして、俺の話を聞いた彼女は俺の話を聞いて涙を流したのだ。そして、この国を救うことを協力してもらえる事になった。

俺は、聖女の彼女と別れてから、俺をこの国に呼び寄せた人物と会う為に。その人物が使っている部屋へと向かった。俺はそこに辿り着くまでに俺の力が必要なときに俺に知らせるようにとその人物と約束をしていたのだ。

俺はまずその人に会いに行き。俺の力がどのようなものなのかを確かめてもらった後、この世界の危機についての情報を俺は聞くのであった。

そして俺は、まず俺が呼び出している『英雄伝』、『剣豪伝』に書かれている主人公達が活躍していた頃の物語について聞くことにしたのである。その物語の主人公がこの世界でどういう存在なのかを俺は知る必要があったからだ。

その人は、勇者である主人公の『セリアンス』と、賢者であり勇者のサポートをする『マギアナ』という人物がいると言うことを告げてきた。

そして俺にこの力を使うように指示を出してくるのだ。俺は、俺が呼び出されたのは、世界を救うための力を手に入れるためだったということを知ったのである。だから俺はこの世界の為に、まずは、俺の仲間達がいる場所に転移する為に必要な道具をもらいにこの城の外へ出ることにした。そしてその道中で。この国を支配されている魔王を倒すための戦いに参加するために各地にあるダンジョンに向かう必要があると言われ俺はそれに同意したのである。俺はその戦いを俺の力で支えるために俺は必要な物をそろえる事にする。その前に、その人と一緒に城に戻ろうとしたところで。

俺は突如発生した光に巻き込まれてしまい。俺は気を失ったのであった。そして目が覚めると俺が元いた部屋にいたのだ。

「あれ?さっきまでの事は夢だったのか?」

俺がそう呟いていると俺の近くに一人の少年がいた。

「あなたは誰なんですか?」

俺はその人に話しかけると彼は俺が記憶を失っている事にすぐ気づいたらしく俺のことを心配してきて。俺はその少年がとても良い人だとすぐに分かったのであった。その少年の名前はユート君といい。ユート君は俺と同じような能力を持っているようだ。そして俺は自分が持っている力をユート君に使ってもらうことにしたのである。俺はその方法を知っている人に会おうとその場所を探そうとした時に俺に話しかける者が現れた。

俺の目の前に突然姿を現した謎の少女が急に現れて。

俺に助けを求めて来たので、とりあえず俺はその話を聞くことにした。そしてこの国の状況を詳しく聞いてみたところ。その国の国王である、レイナス王が病に侵されもう余命いくばくもないということを教えてくれたのであった。

そしてその少女が俺に、何かあれば俺に頼むと言っていたその頼み事の内容も俺に話してくれたのだった。その頼み事がどんな内容だったのか俺は理解できなかったのだが、その話をしている最中にその謎の少女と入れ替わるようにまた新たな人が現れ俺の前に現れたのである。俺はその人の顔を見て驚く。

その人は俺のことを覚えていないようで俺は悲しくなってしまったのだ。その人は俺のことを初めてこの国に訪れた時に知り合った人だと思うんだけどその人の顔を見ていても思い出せなかったのだ。

俺は自分の名前さえ忘れてしまっているような状態だったのでその人に自分の名前を聞かれた時は本当に困ってしまったのであった。

そしてその少女は、俺に俺が俺自身であることを証明するために協力してもらいたい事があると言ってきたのである。

俺はそれについて疑問を抱きながらも彼女の言う通りにすることにした。

俺がその提案を受けると俺は意識を失い。気がつけば元の部屋のベッドに俺は寝ていたのだ。

そしてその日の夜。俺は再び不思議なことに遭遇する。俺の部屋の前に立っていたのが俺のことを覚えていてくれた俺の初めての友だったはずの男の子であり。彼が俺の部屋に突然現れ。俺は俺が知らないこの国について知ることができたのである。俺が、この世界に来て出会った友達の一人であるその少年から俺はこの世界の現状を知ることができたのだ。

そして俺はこの国を救うために、この国の現状を知りたいと思ったので俺はこの国を支配する魔王とやらを倒しに行こうと思い立つ。

しかし、一人で行くのも心細かったので俺の友人でもある彼について来てもらうことにし。

彼と協力をすることになり俺達は二人で、この国を支配している悪の組織に立ち向かうために動き出すのであった。

私は今日から、ある特別な仕事を行う事になっており。その仕事を私が担当することになっていたの。その仕事は、私の主人がこの国の王として即位した後、ずっと続けてきた仕事なのだけれど。その主人はもう何年も前に亡くなられていて、私が引き継いで今の仕事を続けることにしたの。でも正直、主人が亡くなってから少し寂しいと感じることがあって。そんな時だったからこそ私はその特別なお仕事に喜びを感じていてやる気満々だったのよ。でもその前に、この城の中で何が起こったのかを確認しておこうと思うの。その方がこれから何をすればいいか分かるかもしれないから。でもその確認する前に私は一人の少女と出会うことになる。そしてその少女はこの城の中であった異変と、その原因について教えてくれるというのでその話を聞くことにするのであった。

俺がこの世界で、一番最初に出会い。一番最初に俺をこの世界に呼び寄せることに成功した人物に会えることになったのだ。

俺は彼にこの世界に呼び出されたのだが。俺はその時にこの世界で生きていくために必要な力と知識を教えてもらったのだ。その人物は、『ユウ』と名乗っていて。俺は、そんな彼の事を師匠と呼んでいる。

そのユウは、俺がこの世界へ来たばかりのころは一緒に暮らしていたのだが。この世界が俺の住んでいた場所とは全然違う異世界だと言う事を実感したあたりに彼は俺の元から離れてしまうのである。その後ユウは様々な出来事を経て、今ではこの世界に危機が迫らない限りは姿を現さないようになってしまったのだ。だが俺はそのユウの力を必要としており、なんとか俺の元に呼び出したいと思っているのだが。ユウの方からは連絡が来ることがないので俺はユウを呼び出せない状況になっている。そんな俺はこの世界の人達を助けていきたいと考えていたが俺には力が無くどうしようもなく悩んでいた時期があり、そんなときにユウが助けてくれることがあったのである。その事がきっかけで俺は俺を助けてくれたユウの力になれるように強くなりたいと考えるようになり俺は強くなっていったのである。

俺はその人がこの世界を救う手助けになるはずだという情報を聞き出して。そして、この世界を平和にしていけば、いつか必ず俺の事も救ってくれるはずなんだと信じている。俺の大事な仲間を救い出し。そして、俺は大切な家族を救い出さないといけないと考えているんだ。そのために俺は俺の持てる力を全部注ぎ込んで。この世界を救っていこうと思っているのである。

そんな風に俺のことを考えているときだった。その人物が俺に話しかけてきたのである。

その人は『ユウト』と名乗り。俺の事を知っていると言うのであった。俺は当然のごとく混乱してしまったのだ。俺はこんな人を俺は見たことがないから。その人は俺の記憶を覗いたという。

俺がこの世界に来てからの出来事を全て知っているみたいで俺はその話を聞いてさらに驚いたのだ。そして、そのユウトは、なぜこの国にやってきたかという事とその経緯についても俺に説明をしてくれる事になった。俺をこの世界に導いた張本人でもあり、俺をこの世界に呼び出したのは実は俺ではなく。この世界の人たちを助けるために、ユウは自分を犠牲にしてこの世界へと俺を送り込んだのであると。その証拠を見せるためにユウはその力を使って俺に見せようとしたらしいのだが。なぜかその力が発動しなかったようで。だから仕方なく、俺と接触を図っていたようだ。

そして、俺は自分がこの世界でどのように過ごしていたのかを思い出しながらそのユウトと名乗る人物に聞いてみると、彼は答えたのだ。

俺はこの世界を救う救世主の一人だと彼は言ってきた。だから俺をこの国に呼び寄せたのだというのだ。俺を呼び寄せたという理由は、この国にある封印を解除するためだとそのユウトは俺に言ったのである。この世界には魔獣や、モンスターと呼ばれる存在が多く存在し。人間たちを襲い。人々を脅やかしているというのだ。俺はその事実を知って愕然としていた。

なぜなら、その話は本で読んで知っていた内容と同じものだったからである。この国は、その危険な存在に対抗するために、勇者や聖女、賢者といった力のある存在を集めて戦いの準備をしていたはずだった。それが何故その危険の存在が、人の手によって作り出されてしまっているのだろうか?その事は、俺にとっては信じられないことであり、俺は思わず動揺してしまいそうになるが。それを悟られないようにして、この世界のことについて詳しく聞き出すことにする。

俺はまず、そのユウトという人物に俺がこの国に来る前の俺のことを詳しく話してほしいと言い。俺は、俺の過去についての話を聞くために、俺が俺のいた場所に転移する前に住んでいた家に向かうことにした。

そして俺ともう一人の友人と俺ともう一人の女性が暮らしている家の前にたどり着いたのだ。

俺は扉を開けると。そこには二人の女性の姿が目に入ったのだ。

その二人に俺の姿が見つかれば面倒な事になるのでは?と思っていたのだが。二人は俺の顔を見て驚いていたが、すぐに平静を取り戻すと俺はその女性たちが何か俺に対して敵意があるのかどうかを確認したところ。

彼女たちは何もしていないのに俺のことをこの家の中に引き入れたのだ。

「どうしてここにいるんですか?貴方は死んだんじゃなかったの?」

一人の少女がそう言い放つと、その隣にいた少女が慌てた様子で口を押さえようとするが、間に合わなかったらしく「あっ!つい声が出ちゃった」と言った後に慌てているのである。俺は、その少女たちが誰なのかは知らないが俺は彼女達に何かしら悪いことをしたという自覚は無いし。

そもそも会ったこともないはずなのだが、俺は俺を見ているうちに俺の体に触れてしまったのであろうと思ったので俺からその事を話そうとした瞬間に、俺の隣にいた女性の声が響く。

「もしかして私達を助けにきてくれたとかですか?」

その言葉を聞いた女性は、その質問に答えることはなく俺がその言葉を訂正しようとしたところで、俺の体は突然光り輝き始めてしまい、俺は気を失うようにその場に倒れ込むことになったのである。俺が目を覚ますとそこには先ほどの少女達がいて、少女達の話によれば俺が俺自身だという事を認めてくれたのだった。だがその少女達は俺のことをまるで幽霊でも見ているような目で見ていたのだ。

そして少女達は俺のことを、ある人物と勘違いをしたようである。

俺は自分がどういう存在になったのか理解できていない状態で少女から事情を聴くことにすると少女の話は、あまりにも突拍子の無いものだったので俺が驚くと、少女はこう言った。俺達は、ある男に呪いをかけられていて。その影響で記憶を失ってしまったのだ。しかも、俺にはその男が使った呪いが効かなかったらしいのである。そしてその呪いを解くための方法を、その男は教えてくてれその方法を知るためには、俺にその男の居場所を突き止めてほしいと言ってきたのである。そして俺はその少女から、少女の名前を聞くことになる。そしてその名前は。俺がよく知っていたはずの少女であり。そして俺は、彼女が口にした名前が本当に俺の友人だった彼女の名前であるということを信じたくはなかったが。彼女は自分の名前を俺に伝えたのである。

そんな状況になって俺は困惑していたが。

とにかく今は、目の前にいる彼女を信用するしかなかったのだ。

しかし、そんなことがあって俺が戸惑っていると、そんな時に俺は俺の体を何者かが操るように動かされていることに気づいたのである。その感覚は気持ちが悪く。自分の意志ではない行動をとっているとしか思えなかった。そのことに俺が恐怖を抱いていると俺をその体の主だと言っていた人物は。俺に、今この世界で何が起こっているのかを説明してくれ。その話を聞き終えると、この国の人達のために俺は戦うことを決めたのである。俺はこの国を守るために、その人物に協力してもいいと思い。俺は俺自身の体が俺のものじゃなくなる前に俺を元に戻して欲しいと交渉を持ちかけた。すると、その人物はとてもうれしそうな表情を浮かべていたのだ。どうせ、俺の意思とは関係なく。俺を操ることができるその人物は。この世界が救われることを望んでいないに違いないと思い。どうにかして、俺は俺のまま。その人の協力をすることに決めた。その人が俺に告げた作戦の内容は簡単なもので。

まず俺の体を、その人物の好きなタイミングで操ることが出来ると言う事で。俺は自分の意志に関係なく動き回ることが出来るという。それは恐ろしいことであるが。俺はなんとか、俺自身が自由に動けるようになれるまで、耐えなければならないということだ。そんな事を考えながらも俺の体はすでに勝手に動いてしまっていて。その人物が俺を誘導してくれなければ大変なことになっていただろうと考えさせられた。そして、そんな風に、俺とこの体の主人の関係が始まったのである。

俺が俺として動いていたときもユウは俺と一緒に行動を共にしてくれた。ユウが居てくれたおかげで。この世界で困ることはなかったが、俺と一緒のときでも常に俺のことを助けてくれるわけではないので、俺の方からは、あまりユウに協力を求めることが出来なかった。俺の方から頼んでユウをこの世界に呼び出したとしてもユウが、それに応えてくれるかどうかは分からなかったからである。だが俺はこの世界の人達がユウの力を欲しているということは分かっていたのである。だからこそ俺は俺の持っている力を使いユウの力を貸せるようになる必要があると感じており。俺の力を高めていけば、いつかきっとユウの力になる事が出来るはずだと自分に言い聞かせながら俺は毎日訓練を続けていたのであった。

俺が自分の力を磨き続ける日々を過ごしながら。俺の体は、完全にユウの支配下に置かれていた。俺は俺の意思に反して行動することが多く。俺にはどうしようもなかった。そんな状態の中でも俺のそばにはユウがいてくれたのでなんとかなったのだが、そんなユウはというと、なぜか俺がユウを呼び出した時以外に出てくることはなかった。俺はユウが近くにいてくれたおかげもあり、ユウの力が借りられなくても何とかなっていけるようになっていた。俺は、この国の人々を助けるために頑張っていきたいとユウに言ってみると、ユウが、俺に話しかけてきたのだ。ユウが俺の味方をしてくれることがとても嬉しかったが。ユウは相変わらず、俺を自分の思い通りにするために色々と手を回していたのだ。俺がこの世界にやって来てからは、俺はユウの指示に従うしかなく。ユウは俺を色々な所に行かせてユウの目的を達成させようとしているようだっだ。だが俺はユウの目的など知らなかったしユウのことも信頼はできなかったが。それでもユウに言われたことは実行しないといけないと思い。俺はユウの言うとおりに行動してきたのだ。俺はその日もまたユウに指示された場所へと向かうとそこには魔獣が生息していて俺の命を狙ってきているのだ。俺は必死に逃げ回ったのだが、その魔獣に追いつかれそうになったときに、そこに助けにきてくれたのが俺の親友であり、幼馴染のユイであった。そして俺は、そのユイがこの世界を救うために、俺がこの世界にやってきたのだと聞いて、俺は俺を救ってくれた恩人であるユウのためでもあるからこそ。この世界を救いたいという想いが強くなっていき。俺は、魔獣を倒そうと試みるが魔獣の強さはかなり強いものらしく、その強すぎる魔獣を前に俺は何もできずに負けてしまう。だがその俺を救ったのはやはりユウだった。俺とユウが入れ替わって俺は俺の意志が反映されている状態で戦えるようにはなっていたが。ユウはというとやはり何もしていないかのように、いつものように、俺に対して命令をしていたのである。そしてそのユウの圧倒的な強さによって俺は、この国で起きている問題の一つをクリアすることに成功したのだ。

俺はこの国で起きた事件に片がついてから数日たった後。俺達はユウと話をする機会を設けて話をすることにしたのである。俺はどうしても気になっていたことがありそのことを、俺は俺の中に居るもう一人の人物に尋ねてみた。だが彼は特に何も言わずにただ一言だけ「まだダメだよ」と口にしただけだったのである。その発言を聞いた瞬間俺は、自分の中にもう一人の人格が存在するのだということを確信してしまったのだ。それから俺は、自分の中にあるもう一人の人格について考えるようになった。俺は俺の中に存在するもう一つの存在について知りたいと思うようになったのだ。そしてそのことを考え始めるようになってからは、俺の中でのユウの印象が少し変わった気がした。今まで俺を支配していた人物だったはずの、ユウのことを。俺は少しずつ信頼するようになってきたのかもしれない。

そのユウという人物に心を許し始めた頃からだろうか? だんだん俺の記憶が戻り始めたのは、その人物のことを思い出せない記憶もあるにはあったが、その人物は女性であり。俺のことを気にかけてくれていて、俺のことを優しくしてくれた人物だという事ははっきりと覚えている。だけどそれが、一体どんな人だったのか、その女性の顔を思い出せない。それに俺はこの国に来てしまったとき。なぜこんな場所に自分が来たのか。それがさっぱりわからなかったはずなのに。今なら分かるのである。その理由としては、おそらく。俺は俺の体を動かしているのはその人だと思うからだ。その人の事を詳しく知らないし。そもそもその人は本当に存在していた人物なのかどうかすら、わからないけれど。もしかしたら、その女性が本当の俺の恋人で。俺を助けてくれるために、俺の意識を乗っとっているのではないかと俺は考えたこともあったけど。

俺はそう考えてもその女性のことを考えるだけで幸せを感じられたのだ。

だから俺がその人に危害を加えようとしたら俺が逆に殺されるようなことになりかねないので、そんなことはしなかったが、だが、その女性の正体を知りたかったので、なんとかその女性の名前だけは知ることは出来ないかと考えたことがある。だが、結局名前を知ることはできなかった。俺と彼女が入れ替わるときには、その人が誰かということについては、俺は忘れてしまっているのである。その事を考えていても仕方が無いと思った俺は考えることをやめたのである。なぜならば今は、その人の名前を思い出すよりも、俺自身の事を思い出していくべきだと思ったからなのだ。

そんなある日のことだった。俺は、自分の部屋で、その人物を待っていたのだ。そしてその人物を待ち続けていたが、いくら待ってもその人物は現れず。仕方なく今日はこの国の王と謁見をして帰ることにしたのである。俺が城を出て行くと。そこで俺は何者かに捕まり。そのまま気絶させられてしまったのである。

目を覚ますとそこは見知らぬ土地で俺は縄で縛られていて身動きができない状態でいると、目の前から声がしたのであった。俺は、俺のことを襲った人物が誰なのかを確かめようとするとそこには俺のよく知っている人物が立っていたのだ。俺はその人物が目の前に現れたことに対し動揺してしまうと。その女性はこう言ってきたのだ。その言葉を、聞いた俺は驚きを隠せず俺は思わず聞き返してみるが。彼女は確かに言ったのである。

彼女はその言葉を聞いて俺は、目の前に立っている少女が何者だったのかをすぐに思い出すことになるのだった。俺は彼女に名前を教えてほしいと言ってみると、その少女は自分の名前を答えてくれた。

その名前を俺は聞いた途端俺は彼女に対する恐怖でいっぱいになり逃げ出そうとしたが俺を襲って捕まえたのはその彼女の弟だったのである。俺は彼女の弟に説得をされてその女性のもとへ戻ることにした。彼女は笑顔を見せてくれて、その笑顔を見ると俺がどれだけこの女性のことが好きなのかを実感できたのである。俺は、そんな彼女のことを信用しようと決めたのである。だが俺はこの時知らなかったのだ。その女性こそが聖女と呼ばれる人であり。彼女が俺が異世界に来る原因となった張本人であり、この世界を滅ぼす存在だと言うことに。

俺は今この国の王のところへと来ていた。この国の王が、俺と会話をしたくないと言っていたから。俺は一人で王と対面することになってしまっていた。そして俺は、その国王の口から発せられた事実に驚いてしまうことになったのである。その王は、俺達を呼び出しこの国のために戦ってくれと言ったのであった。だが俺は、この国に来た時にこの国を守る理由が分からなかったはずだが、今はなぜか守りたいという思いが湧いて出てきたのだ。そんな風に思ってしまった俺は。俺は自分自身の心境の変化が理解できないままその場に立ち尽くしてしまっていて。そして俺の体を動かしているのは、あの俺を救ってくれた聖女の体だった。俺は、聖女に話しかけようとしたが。

だが俺が話そうとする前にその聖女が勝手に俺の口を使って喋っていたのである。そして、この国は、ある人物によって滅ぼされようとしており。それを防げるのが俺たちだけだということを俺は告げてきたのであった。そして俺はその出来事に身に覚えがあり。俺はユウの力を借りて調べてみると、どうやら、その国を滅ぼした人物はユウであり。ユウはその目的として俺に復讐をしようとしているのだそうだ。俺はそんなユウの話を聞いた俺は怒りがこみ上げてきた。それは当然だろう。俺と親友だと思っていた人物が自分の妹を殺した相手なのだから。

そんなことがあったせいなのか。そのあと俺は、自分でもわかるくらい、ユウに対して敵対心を向けていたのだが。そんな状況でも俺を助けてくれたのがユイであった。

そしてユイが、どうして、ユウと戦うという決断をしたかを話してくれたのだが。ユイは俺とユウの間に起こったことを知っており。ユウがユイの妹の敵だという事を俺に伝えてきてくれて。俺はその事に衝撃を受けたと同時にユイに感謝した。だがユウは俺に話しかけてきたのだが。その言葉はあまりにも無茶苦茶なもので、そのユウの発言を聞いた俺は、その言葉をユウに向かって叫んでいたのだ。するとその俺の行動に対してユウは激怒して。そしてその日ユウに殴られてしまい気を失った俺は目を覚ますと自分の体に戻っていたのだ。俺は自分の体に戻るとすぐにユウに文句を言ってやろうと思ってユウの体を起こそうとしたが、だが俺は、自分の体の違和感に気がついたのだ。そしてユウは、ユウではなく聖女の体の中に存在している別人であるという事実を突きつけられてしまうのである。俺はそれを聞いて驚いたがユウが自分の体に戻るときに俺をこの体に憑依させて俺がこの体を操ることが出来るようにしておいてくれたらしく、だが俺はユウの言葉に反発的になってしまった。その事で俺は、またユウに殴りかかろうとするとユウが俺を止めてくれたのだ。ユウが俺を抱きしめたおかげなのか、ユウの温もりを感じることができて。そして俺の意識が徐々に薄れていくのを感じた。その事に関して俺は不思議に思っていたのだが。その日は、俺は、自分の体がユウになっているということで疲れ切ってしまい寝てしまうことになったのである。その翌日俺は起きてから昨晩あったことを思いだしてから自分の中のもう一人の人格に問いかけたのだ。だがもう一人の人格は俺に返事はしてくれなかったが、その代りに俺に、ユウはお前のことを本当に大切にしているということだけは教えてくれたのだ。だから俺には、俺の体は、ユウのものなんだと俺は確信した。だからユウは、自分が俺のことを騙していたことが俺にバレても怒っていないのだということもわかってもらえて、俺は、ユウに対して、謝罪することが出来たのである。だがその日の夜。俺の中に居る人格が変わったのだ。そして俺を殴って意識を失ってしまい俺は意識を取り戻すことができなかったのであった。

それから何日も俺は目覚めることがなく俺はただ眠ったままだった。その間にユウと入れ替わったもう一人の人格である人物も俺と入れ替わったままだったらしく俺はずっと眠っている間ユウがどんな行動をしているのかを見ることができずに居たのである。そして俺が起きてから俺は自分の姿を確認したが俺はユウの姿に変わってしまっていた。そこで俺達は俺の事を、元の世界に戻そうと思った。そして俺の体を治そうとしてくれたのである。だけど俺の体の状態はかなり悪くなっており、俺の命の火が尽きようとしているということだけははっきりとわかった。だがその事は俺は受け入れなければならなかったのである。俺は、俺の体の中にユウが入っておりそのユウのおかげで、俺は生きながらえることができた。

俺はその事実を知った時俺は自分が生きているのはその人が自分の代わりに体を使っているからだと知ってもなお。その人の事が大好きなのだと思い知らされた。そして、俺は、俺自身の体を見て、このまま死ぬのかという事を考えていたが。そんなことをしても無駄だという事はわかっていたのである。だから俺は俺の中にあるもう一つの人格に聞いてみた。もし仮に、君が俺の中で死んだとしたら俺はその後、この世界にとどまるのかい? ってね。そうしたらその人物は少し考え込んでしまったのである。俺はその様子に嫌な予感がしてしまい思わず質問を変えようとしたその時だった。俺の意識が完全になくなった。その事を悟った俺は目の前にいる人物を見たのだ。そこには今まで見てきた中で一番の美少女がそこには立っていた。だがその姿が、俺がこの世界で会ってきた誰よりも綺麗だったのである。だからなのか。彼女は俺のことを見ると涙を流したのだ。そして俺に、彼女は謝ってきた。彼女は一体誰なんだろうと、そんなことを考えたが俺は、俺が死んだ後に、彼女が俺の中に入っていた事を知って納得したのである。そして、彼女は涙を浮かべたまま何かを言い出したのだが俺はもうすでに聞く力もなく俺はそのまま気を失うのであった。そして目が覚めると俺の隣にユイがいてくれた。だから俺はユイの顔を見ると心の底から安心できたのであった。

そしてユイから話を聞くと俺はユウのことが許せなくなり、そして俺自身のことを心配してくれたユウを恨んでしまったのだ。そんな気持ちを抱いている俺はユイの誘いでユイと共にこの世界を旅することになった。

そこで俺はある女性に出会ったのだ。名前はリリスという女性で。彼女は俺の姿を見て悲しそうな表情をしていた。そこでユイは、その女性がこの世界を滅ぼしかけた元凶だということを俺に告げてきて俺は怒りを覚えたが、そのリリスはユイの妹の知り合いでもあったのだ。その事から俺はその怒りを鎮めてそのことについて詳しく話すように言ったのだ。その結果俺はその女性を殺すべきでは無くなったが。それでも、俺はこの女性のことを許したわけではないが。俺は、その女性にこの世界を案内してもらうことになったのである。そしてしばらくした後、俺は、この女性にあることを訪ねたのだ。するとその女性は、私達の住んでいたこの国で起こっている異変について話し始めたのである。その女性は、俺達に、その話の内容を教えてくれたのである。その話とは、その国の王が何者かに殺されてしまったという内容であった。そしてその事件が起こったのはこの国が何者かに襲われている最中だったというのである。その事を聞いた俺とユイはその国の王が殺された原因が、あの男、ユウがやったことであると確信した。なぜならその国はユウとユイの生まれ育った故郷の場所でもあるからであった。

俺は、ユウがその国の王を殺したという事を知り俺はすぐにでもこの国に残って調査を始めようと思っていたが、しかし、その時には、ユウの体を使っていたその人物が姿を消してしまっていたのである。だが俺達がその人物を探し出そうとした瞬間俺の体に異変が起きた。それは、突然胸を押さえ苦しみだしたかと思うとユウがその体に宿り始めそして俺の体は光輝き始めるのであった。その事に俺も周りにいた人達も驚きを隠せない状態になってしまうのだが、俺はユウからこんな言葉を伝えられたのであった。それは、お前は自分の事を聖女だと勘違いしているが本当は違うんだと言ってきたのである。そのユウの言葉に対して俺は、どういうことだと言い返すが。それは本当のことであった。その証拠としてユウが、自分のステータスを開いてみてくれと言ったのだ。俺はユウがそんな事を言っている理由が理解できなかったが、言われた通りユウの真似をしてみる。

すると俺の視界に自分のレベルが表示されていたのだ。俺はその表示された数値を見て驚いてしまう。だが俺のその態度を気にする事無く、俺の体を乗っ取ったその人物はある事実を伝えてきたのである。

「実はな、今この世界の人間は、この聖女と呼ばれている存在を除いて皆死んでいる。だがこの世界にはまだ生きている奴がいる。その連中を守るためにも俺はこの体を使い続けてやるつもりだが、それには一つ条件がある。それはお前だ。」

俺はそんなユウの発言を聞いてユウが何を考えているのかが分かったのである。それは俺が聖女だと思っていなければユウは聖女の体の中に居座る意味はない。だが俺は俺であり聖女ではないのだ。つまり俺はこの国をユウと守る義務などないということになる。だが俺はこの世界を救うのに一番重要な人物であると自覚してしまったため俺自身がどうするべきかが分からなくなっていたのであった。

そんな俺の様子に気づいたユウは。俺の肩を叩くと、俺に、一つの提案をしてきたのである。それは俺がこの体を使うために、俺に名前を授けるというものだ。その名前は『レイ』というものであり俺はその名前を受け入れることにした。そうすれば、ユウと意識を共有しやすくなるらしいのだ。俺は自分の体を取り戻すためにもこの名前を受け入れたのである。それから、ユウは俺と話をするために聖女の体から出て来た。そして俺はユウと話し合うことにしてまず初めに聖剣の使い方を教えるといってきたのである。ユウの説明を要約してしまうとこの剣を使って勇者の力を引き出せた者が本物の勇者の一人となるらしく、その力の使い道は何でもいいのである。ユウの話によるとこの世界に危機が迫った場合。この世界で勇者を召還できる能力を持った人間が呼び出されるということなのだ。

だがその力は強力すぎて扱いが難しく、そしてその人間の精神が壊れてしまいかねないので、この世界を救うためにこの世界に呼ばれた人間の人格がその体の持ち主になり代わってしまうのだと言うのだ。だがこの世界の危機が訪れるとユウはその人格の人格の体に入りその人格の体を乗っ取り、そしてその人格の代わりになり、この世界に危機が訪れればユウは戦い続けるのだと説明を受けたのである。

そしてその事を聞いた俺だが。俺はユウのことを尊敬していた。ユウはユウであって俺とは違う人格であると俺は知っていたが、そのユウがこの世界に残り続けようとする意思に感動したからである。その話を聞いてユウのことを尊敬し、俺が俺であることを受け入れてくれたこの人物のことが大好きになったのであった。そしてこの世界に来て初めて俺の心の中に安らぎを与えてくれる人間と出会ったような気がしたのだ。だから俺は、そんなユウと一緒に居たいと強く思うようになった。だからこそ俺はこの体を守ることを誓うことになるのである。だから俺が守ろうとしているものを壊そうとしたら例え相手がどんな人物であろうと俺が戦うことを決意するのであった。そしてその日の夜俺は眠りにつく前にユイの顔を見る。そしてそんなユイが心配そうな表情でこちらを見ていたのだ。

だが俺は俺が眠ってしまうとユイが泣いていることを知っている。そしてその泣き声で目が覚めてしまうことがある。ユイのことは、この世界でも、俺が俺自身であった時にも、俺は愛おしいと思った女性である。だから、俺は、その人の笑顔のために頑張ると決めた。そして、俺はそんな思いを抱きながら深い眠りへとついていったのである。そんな夢の中でユイの優しい顔を見た気がするが俺は夢の中のことだと思い、俺はそのまま再び深い眠りへとついて行ったのであった。

ユウの体に入ってしまった俺にユイと別れて行動することを余儀なくされていたのである。だからユイがどこに居るのか分からない以上、一人で動くのには危険すぎると分かっていたがユイはきっと一人になっても頑張っていると俺は信じたかった。だから俺は自分の力だけでこの世界を救おうとそう決め込んだのである。そして俺が最初に向かった先は冒険者ギルドであった。そこには、この国で一番の情報網を誇る組織があった。だからまず最初にここを訪れるべきだと考えていたのである。

そして、俺が訪れた時。この世界の情勢は最悪に近い状態だったのである。それはなぜかと言えばその国に、ユウが、王を殺してしまった事がきっかけで国民と貴族による対立が始まっており、そして、貴族と平民の対立が激しくなっていたのである。その事を知った俺は、俺はこの国に住む人達が苦しんでいる姿を見て何もしない訳にはいかなかったのである。そして俺の行動を邪魔する輩がいたとしても俺は、ユウの力を悪用しようと企んでいたのでユウの力で俺は誰にも負けることはなかった。

ユウが持っているスキルの中には人を意のまま操れるという恐ろしいスキルが存在するのである。そしてその効果を使えば簡単に相手を操ることが可能なのだが俺はそんな卑怯なことはしないと決めていた。だから俺はその力を使うことなく俺は俺の意思に従って動いていた。

そして俺はユウに教えてもらった通りに、ユウの力を引き出すためにその方法を試すことにする。それは簡単な話であった。ただ俺の中にある何かに語りかけるように話しかければ良かっただけのことである。その事を確認した後、俺はユウに問いかけるように、俺が知りたい情報を口に出したのだ。

そして、その瞬間俺は激しい頭痛に襲われたのである。それは今まで経験したことが無い痛みだった。だけど俺はユウと約束したんだ。この世界を救い、この世界を救うことを。

そしてそのユウは聖女と一体化し、今はもうユウとこの世界の聖女という二つの存在として俺の目の前にいるのであった。俺も最初は、ユウという人間がこの世界を救ってくれるというのならば、俺は俺のやり方でユウの代わりを務めようと考えたのである。しかし、それは間違っていたのである。その考えがそもそも間違いであったのかもしれない。なぜなら、その考え方がユウを追い込んでしまったのだ。

ユウはユウでこの世界の聖女として生きることになってしまったが。俺の本当の気持ちは、俺自身の体を取り返すことであり、そのために、この国の王様を殺した人物を捕まえようとしていた。だが、俺の行動が裏目に出たことによって俺がユウの体を奪うことになってしまい、ユウとこの世界の聖女という二人の存在が生まれてしまったのである。俺も聖女という存在の中身であるユウもこの国の人を守るために一生懸命戦っている。しかし俺はユウの体の主導権を握ってしまったため。この世界で生き続けることはユウにとっては負担にしかならないはずなんだ。それなら俺の意識がユウと共有されている今のうちに、俺が自分の体を取り戻しこの世界で平和を取り戻すことができればユウの負担も軽くなると思い、俺は自分の体を奪い返せる方法を探すことを決意した。

その事をユウに言うわけにもいかず俺は自分の心の中で決心するのだった。俺はこの世界にきて自分が勇者だという事に気づいたのであった。そして俺がこの世界を救うためにできることは一つしか残されていないと思っていたからこそ自分の体を探しに行くことに決めたのである。俺が俺の体を見つけ出すことこそが、この世界に平穏をもたらすために一番の方法だと考えたからだ。そして俺が、自分の体を取り戻す方法はユウと聖女さんに任せるしかない。俺はこの世界が好きだから守りたい。そのためには、この国で、一番信頼が置ける冒険者ギルドに頼るほかなかった。だから俺は、この国に俺の仲間であるユイと、そのユイを慕う者達を集めてもらうように頼んだのである。

ユウと意識を共有してから二年が経ち。その間、聖女の体に俺は宿り続けていることになる。

その事で、聖女は、聖剣を振るえるようになるまでは、ユウがこの体を使って生活をすると言っていたがそんなことはさせられないと、俺はすぐにでもこの体を聖剣を使って解放してやると言い返した。だが俺はそんなことはできっこないと思っていた。それは聖剣の使い手になるために俺はある事をしなければならない。それはこの世界を救うことを本気で決意する必要があるということであった。ユウと出会ってからまだ間もない頃に俺は聖女の体を使うためにはユウが聖女の体に入るために必要なことを教えたのだが、それをしなければ、いくら聖女が優れた人間だとしても勇者の力を扱うことは不可能であり、だからと言って聖女の体を勝手に乗っ取ることはできない。ユウと意識を共有しているため聖女の体は使えないと分かっているが聖剣だけはユウと俺の共通の武器となる。だから俺と聖女の人格の二人で協力して聖剣を扱えるようにする訓練をするしかなかったのである。そうすれば俺の体を使うことも可能になり自由に行動することができるのであった。そしてその日はユウと相談して一日だけの休息を取ることにした。そしてその時に、ユイや仲間達を集めてもらってこれからのことを話し合いをすることになったのである。だが、その時、俺の仲間たちは、全員この国にいなかったのである。そう俺の大切な人たちは、みんな俺を置いて行ってしまったのだ。だからユウは一人で寂しい思いをしながらも、この国の人々の為に、この国を守ろうとしていたのである。そして、俺と、ユウと、もう一人の俺との3人で、ユウは俺の体で、俺はユウの聖女としての体で生活していく事になった。

だがその日から2年の月日が経とうとしているにもかかわらず俺はこの体から出て行くことはできなかったのである。なぜ出られないかといえば、それはユウにこの世界とこの体を任せる覚悟ができたときに初めて俺はこの体を自由に使えるようになっていたのだ。だから俺とユウとで一緒に頑張らなければいけなかったが、この世界に来てからの俺は忙しくてこの世界について調べることもユウを助けることに集中していたためこの世界で何をするべきなのか考える暇もなかったのである。だから俺とユウはこの世界で起きる問題を片付けていくことに全力をつくした。そして、それから三年後の事である。俺が、勇者の能力を完全に開放できたのである。だが俺はそれと同時にユウに異変が起きたことを感じ取ったのである。ユウは今までこの体で、この世界で、必死になってこの国を守おうとしていたのであった。

俺はそんなユウが愛おしくなり。自分の意思に関係なく体が反応してしまい。俺は自分の意思とは関係なく、ユイのことを求めていた。そして、俺はこの国の人々の事を考えていた。だが、そんな時である俺の中にもう一つの存在を感じる。それは俺の知っている人物であり。俺の友達であり、そして、ユウと意識を共有する前から俺と一緒に旅をしていた女の子だったのである。そしてその人は、なぜかユイという名前の女の子に似ていた。そのことでユイに対して、俺は無意識に愛おしさを感じていたのであった。

俺にはその少女の名前がユイだということにすぐ気づくことができた。だから俺の体はユイを求めたのだと知ったのだ。そしてそんな俺を見たユウが、悲しそうな顔をしてユイは死んだと、そしてこの体の中には誰もいないのだと言ったのである。その言葉を聞いた瞬間、ユウが泣いている姿を見てしまったのである。だから俺の頭の中で誰かの声が聞こえたのである。その声は俺の心を激しくかき乱すような、不思議な感覚に襲われるのである。その謎の声で、俺とユウは引き裂かれそうになった。俺はユウの事が心配だったがユイの事はもっと気になったのである。だから、俺はユイの事を思うだけで、なぜか俺の心に激痛が走ったのである。その事によって俺はさらに混乱してしまった。俺はいったいどうしたらいいのかと悩むことになった。その答えを出すためにもまずは自分の事を整理しなければならないと考えた俺は自分の力を把握することに集中をした。そしてその時には俺はユウという人間の記憶のほとんどを手に入れていた。ユウの記憶は断片的な部分もあったがそれでもその断片はどれもこれも衝撃的なものばかりなのである。そしてその事を知ってしまうとなぜか胸の奥が苦しくなったのである。俺はその理由を知りたくはなかったが知ってしまうと後悔するような気がしていたのだ。しかしユウという人間の感情を共有化できる今なら、俺の気持ちも理解してくれるはずだ。だからこそ、俺は俺の意思で俺自身のことを知りたいと思った。俺自身がこの世界に来る前の記憶を思い出すため、俺はユウと意識を同調することにしたのである。するとその瞬間。激しい頭痛に襲われたのである。

ユウの体に宿った俺が聖剣と一体化してから三年後のことである。俺はユウの体を借りて聖剣と一体化したことで、俺の能力は飛躍的に上昇しており、その力はこの世界において俺だけが有している能力であった。しかし、その能力を上手く扱えなければ、ユウの足を引っ張ることになるのは間違いがなかった。俺はこの世界で自分の体を取り戻さなければならない。そして俺の目的を果たすために俺は今すべき事を考えなければならなかった。

だが俺の目的はこの国の人たちを助けて平和を取り戻す事。それさえできれば俺はこの世界にいても良いのではないかと考えるようになっていた。だからユウと二人でこの世界を平和に導こうと思っていたのである。だが、そんな俺たちの想いとは裏腹に、この国には大きな問題が発生してしまっていた。その問題はユウの体でユウが対処していたが俺はその問題について詳しく把握することを避けていたのである。それはあまりにも複雑であり、解決するには時間が掛かりすぎると考えていたからである。それにこの問題は下手に手を出してしまうと取り返しのつかないことになってしまう。だから俺たちは何もしなかった。その事に俺は罪悪感があったがユウのために何もできないと、ユウを安心させる為に俺は嘘をついた。

しかしそんな問題も全て解決したのと同時に俺はこの国の未来を決める決断をしなくてはならなかったのである。それは俺がこの世界にやってきた本当の理由と向き合うためでもあるし、俺にとって最も大事な存在である、この世界のユウと聖女のためでもあったのである。その選択を迫られたとき俺の思考回路は停止寸前まで追い詰められてしまったのである。それはあまりにも重い決断で俺にとっては苦しい判断になる。なぜならそれは今までの生活を捨てるということになるからなのだ。だがその決断を下すことで、俺の本当の目的を達成させることができる可能性が高くなる。それならば俺はどんな辛い目に遭おうともユウと二人で過ごす日々を選んだのであった。その事でユウを傷つける事になってしまったとしても俺にとっては、自分の体を取り返すことよりも、この世界に住むユウと聖女を守る方が大切だったのである。

俺はユウが大好きだったからこそ、自分の目的よりユウと過ごす日々を選び、この世界を救うことを選択したのであった。ユウも聖女も同じ人物でありながら、別人であると割り切って接することができるようになったのだ。その事がきっかけで俺とユウの二人はお互いのことを思いやれる仲になっていたのである。

「レイくんはどうしてそんなに強いの?」

ユウはいつものように、この部屋で寝ている時にそう聞いてきた。その事で俺は少しだけ考え込んでいた。だがすぐに俺はこの質問の回答を口に出す。

「ユウのことが好きだから」

その言葉を耳にして頬を赤らめていたユウの顔はとても可愛かった。その顔を見て俺の心は高鳴ってしまった。そのことで俺はユウへの愛情をより一層強くするのである。その言葉を聞いたユウが恥ずかしがりながら俺を見つめてきた。俺はそんなユウにキスをするのであった。俺はそんな幸せな毎日を送ることができていた。そのおかげでユウが俺に惚れるくらいに魅力的な女性へと成長を遂げていったのである。

俺はユウと一緒に暮らすようになってから、ずっと疑問に思っていたことがあった。この世界に来てから、ユウのステータスの数値が大幅に上がったのである。しかもレベルも上がりづらくなって、スキルも取得できなくなってしまった。だがユウのステータスの上昇率を考えるとレベル1の人間がレベル100以上に到達しても不思議ではないほどの上昇値だったのだ。そして俺は聖剣エクスカリバーの使い方を理解したことにより聖剣の能力が扱えるようになっているのだがユウの方は、なぜか俺と同じ方法では扱えなかったのである。そこで俺はユウにも俺の使っている聖剣を持たせることにした。その事でユウの聖女の力が一時的に上昇したのである。その時に俺は一つの仮説を立てていた。それは勇者と聖女の力は同一人物にしか扱うことができないのでは?と俺は考えていたのだ。つまりユウと俺は同じ人物であるから、この世界でも、その理が適用される可能性があるということである。だがユウの体の状態は非常に危険な状況に置かれていたのであった。俺の体ではユウの事を全力で守ることはできないからだ。そのためユウの体は定期的に休ませる必要が出てきたのである。その事についてユイに相談してみたら。ユウの事を任せてくれたのであった。ユイにこの世界で生きるための様々な知識を教えてもらったので、ユイがいてくれるだけでも俺は心強かったのだ。その日も俺は、ユイと相談をしながら今後のことを話し合っていた。俺はこの世界のユウとユイがどういう状態になっているのか調べてみることにしたのである。そしてその事で俺は驚くべき事実を知ってしまった。なんと、この世界で聖者と呼ばれ、この国の聖女として君臨しているのはユイではなくユウだったというのである。だがユイはユウに何かあった時に備えて自分の身を守ってくれる人が必要だった。だがユイは自分が表に出てユウの体を使って生活するのはリスクが高いと考えたらしい。

そして俺と聖女の魂が入った体はユイの手によって封印されてしまったのだという。ユイがこの国の人間たちの事を心配していたことを知っている俺からすれば、ユイの判断も間違っていないように思えた。ユイはユウが危険にさらされることを恐れていたのである。そして、俺とユウの体の入れ替わりは、この異世界で起こっている問題を解決できるかできないかという賭けの要素が含まれていたという事になるだろう。もしも解決できたならそれで良いができなかった時は俺達は一生入れ替わったままだという事になる。だがそんな心配も無用な出来事が起きようとしていたことを俺はまだ知る由もなかったのである。

俺とユウには共通点が多い。そのせいなのか俺は、ユウと感覚を共有することによってお互いに助け合うことが可能だった。それにより二人で力を合わせれば不可能を可能にしてしまうほどに俺達の絆が強くなっていたのである。その結果、俺達の関係は親友からそれ以上に進展していったのであった。俺とユウが一つになってから半年が経とうとしていた頃である。俺がこの世界に来る前のことを調べるためにこの国の図書館を利用していたことに俺は気付いた。

ユウの体は成長をしないが俺は違うのでこの国にいるうちに、俺はユウの体を使いこなさなくてはならないと考えた。そのことから、俺はこの国の本を全て読むことを決意したのであった。そして俺はユウと共にこの本を読み始めたのである。しかし読み始める前から俺とユウの興味を引くような本が沢山あり。俺はそれらの書物に夢中になって読んでしまった。だから俺とユウは一日の大半を費やしてしまい。他の人の目から見ると、ただの本の虫としか見えない行動をしていたのである。そのおかげもあって、俺はこの国の歴史書を読むことができたのであった。

そして俺が知りたかった情報を手に入れることができた。俺はユイの記憶の中から、勇者という存在に関しての情報を得ることに成功したのである。だがその情報を得られたところで何が変わるというわけではなかった。しかしユイはこの国の王の娘という事が分かり。俺が元いた世界に帰る方法を調べている間にも、俺達がこの国のためにできることはあると考えた。だが俺はその事に頭を悩ませていたのである。そんな時に俺とユウは勇者の装備の一つである、アイテムボックスの存在を思い出した。その事で俺はこの国に残ろうと考えていたユウに提案をした。

ユウは俺の提案に対して最初は戸惑っていたが俺の気持ちを理解するためにも賛成してくれたのである。そして俺はこの世界で生き抜くためにあることを考えた。それはユウの体を守り続けるという事である。俺はユウと体を入れ替えることで自分の能力を高めることができるので、その力でユウを守ればいいのではないかと思いついたのである。

俺のこの世界での目的を成し遂げるためにはどうしてもユウの力が必要だと考えていたのであった。その事を伝えてから、俺は、この世界にやってくる前の記憶を思い出す作業を開始したのである。俺がこの世界に来る前の記憶を取り戻すことで、ユウと体を入れ替われるようになるはずだからである。だが記憶を取り戻していけばいくほど、その事によって、この世界での俺の目的が変わってしまうのではないかという懸念もあった。だが俺とユウは一緒にいられる時間が限られている。

だから俺はその可能性に掛けるしかなかったのである。しかしユウと離れるつもりは一切なかった。俺にはユウの体の方が、自分の体に見えて、その自分の体が俺に返ってきている感じだったからだ。だから自分の体を取り戻さない限りユウとの時間をこれ以上、削るのは避けたい。それに俺がユウを手放すことは絶対にないだろうと考えていた。俺はこの世界が大好きなのだ。俺にとってはユウが一番なのだから。その事でユウと俺の二人の時間は減ってしまうことになっても構わないと思っていた。その事で俺はユウが悲しむ姿を二度と見たくないから。だからこそ俺はユウの体に戻るためにこの世界の自分に関する事を思い出そうと決意するのであった。だがその決意も無駄になってしまった。それはこの世界の俺が、この世界のユウの肉体に、精神体と魔力だけを宿して生きていたからである。

そして俺は俺の知らないユウの事を知りたくなってユウから過去の話を聞いたりして過ごしてきた。そんな日々を過ごす中で再び俺の身に信じられないようなことが起きたのである。そう俺とユウが初めて出会ってから五年もの月日が流れてしまっていて。ユウと一緒に過ごしていた期間も一年半近くが経っていたのである。そしてユウから話を聞いて俺は、ある事実に気付いたのである。なんと、今の俺は聖女と呼ばれる少女になっているのだそうだ。つまり俺の意識は俺の元の世界に戻ってきているというのに俺はこの世界に存在するはずのもう一人の俺である、ユウとして存在しているのである。その事について、詳しく説明を聞いたのだが俺自身も分からないので何も答えられなかったのである。

そしてそんな話をした後でユウは真剣な顔で俺を見つめてきた。その事だけで俺はユウが何を求めているのか分かってしまった。俺はユウの事を見つめ返す。そして二人はお互いの顔を見合わせて、ゆっくりと顔を近づけていきキスを交わしたのであった。その瞬間、ユウの口からユウの声が聞こえてユウと俺は同時に声を上げたのである。そう俺達は互いの体の中に存在していたのだ。そして二人の間には繋がりが存在していた。そのことで俺はユウの心が自分の心と溶け合って行くような不思議な感覚に襲われていたのである。そして俺はこの世界のユウと入れ替わる事ができると確信してユウと体を共有することにしたのである。それから俺の視界は光に包まれた。俺は元の俺の体に戻り。その時にはもう、この異世界で生きる俺の姿はなかった。俺はユウの方へ振り返る。するとそこには聖女の姿で微笑んでいる俺の妻がいた。

そしてユウは自分の姿を見て驚嘆していたが俺は冷静になっていた。ユウの体に入っていた時とは違って俺は自分の意思で自分の体を動かすことができたからだ。そして俺達の周りにはユイを含めた聖女たちが全員、勢揃いしていたのである。

その光景を見た俺は聖剣エクスカリバーのスキルを発動したのであった。そして俺はエクスカリバーの力で自分の力を増幅させてからユイと抱き合っている俺の姿をしていた人物のステータスを確認したのである。その結果俺は驚愕してしまった。俺がこの世界に来た時に持っていた勇者の能力は全て俺のものになっておりレベルは200まで上がっていたのである。しかもユイから聞いていた通り俺にはレベルが存在しないようになっていた。それだけではなく、ステータスの上昇値が桁違いに上がていたので、この異世界でも、この国で一番強くなっていたのである。しかも俺の持つ固有技能が、聖者のステータスアップという効果を持つ、聖剣エクスカリバーンと同じ名前のスキルを所持しており。さらに聖女が持つ全能力向上の効果も所持しておりレベル1の状態では俺よりも弱いはずの人物が、実はユウだったという事に俺は驚いていたのである。

俺がその事で頭を抱えていた時にユイが俺に声をかけてきたのである。どうやらユウとユイは、俺がこの異世界にやってきた日に会っているようだ。俺がユウと出会った時の状況を説明して俺が元いた場所へ戻る方法を尋ねてみたら。俺とユウは同じ場所で寝ていたということが分かった。

そして、俺はユウにユイのことを頼んでユイの部屋にユウを連れて行くようにお願いした。俺はユウと入れ換わった際に、ユウの記憶が全て入って来た影響で頭が痛くなってしまい。しばらく休まなければならないと感じてしまったのだ。だが、俺の体はユイに任せたので問題ないと思い。自分の家に帰ることにしたのである。

だが、家に帰っても俺は頭痛が治まらずにいた。そんな状態の中。俺はユウと俺が入れ替わる前に何があったのかを考えることにしたのである。俺がユウに話しかけたのは覚えているがそれ以降は何一つ思い出せなかったのである。そんな事を考えているとユイが部屋へと入ってきたのであった。

俺がユウの記憶の中で見た映像は俺がユウの体を乗っ取り、この世界に現れた瞬間から、その前の俺の行動が記憶の中に入ってきていた。ユウが言っていた、俺とユイが出会った日のことを全て知ったのであった。そこでユウが言った言葉が引っかかってしまった。

俺がこの世界に訪れたのはその日で間違いがない。その時に俺はユウと出会う前に起きた出来事を思い出したのだ。その事が原因で俺は頭痛を感じてしまいその場に倒れてしまうのであった。俺が倒れた後にユイは心配そうな表情をして近づいてきた。だが俺はその顔を見るとユウが重なって見えるので複雑な気分になってしまったのである。

俺が目を覚ました時にはユウはベッドに腰掛けていて、その横では俺の体の調子を気にしているのか心配した顔をしているユイがいた。そして、そのユイの側には心配そうに俺のことを見るアイリスとアリサもいた。そんな三人に対して俺は笑みを浮かべてから感謝の言葉を伝えた。俺がこの世界の人間に受け入れられたからこそ今の幸せがあることに感謝したのである。そんな俺を見てユイは涙を目に溜めながら微笑んでいた。

俺が目を覚ましてからのユイはとても優しかった。まるで聖母のような存在のように俺の側にいて尽くしてくれて俺もそんなユイに甘えてしまっていた。俺の体調が完全に良くなった後もユイはずっと俺といてくれるのだ。そんなユイの気持ちに答えるために俺のできる事なら何でもしようと思っていた。俺がユウだった頃の記憶を取り戻した時に、ユイの気持ちを知ることができたからだ。俺に優しくしてくれた人が俺の為に何かしたいという強い思いを抱いてくれることは俺の今までの人生で初めての出来事だったので、嬉しくて、とても幸せな気分になったのである。だが俺にはこの世界に残るという選択肢は初めから存在しない。

なぜなら俺のこの世界での目的は勇者の武具を手に入れることにある。俺は勇者の武具を全て集めてこの世界で最強の存在になることが目的であるからだ。その事は俺がこの世界を訪れた時にユウと交わした約束だ。その目的を果たすまではこの世界に留まるつもりはない。それに俺には、俺のために涙を流してくれた、優しい妻がいる。その妻の為ならば、この異世界で生きていけると思っている。

俺のこの異世界における最初の目標は、この国の勇者の装備を集めつつ俺がこの世界に訪れる前にこの世界にいたであろうもう一人の自分を探し出すということが第一優先目標となる。そしてその俺を探す方法についてはユウが知っていると言っていたことを思い出した。俺達が今、暮らしている場所は城の中にある聖女たちが住む館であるということは理解できた。この城の敷地内にユウは暮らしていたのだと言うことが分かって俺は少しだけ安心した。もしもユウが住んでいた所とは別の場所に住んでいたとしたらと不安に思っていたからである。

だが俺は、その事を聞いている時に、なぜか疑問を覚えなかった。俺にとってそれは当たり前のことだったからだ。ユウと出会えたこと自体が幸運だったと言えるくらいなので俺はユウと一緒に暮らせているだけでも奇跡なのだと思ったのであった。だからこそ俺は自分の体を取り戻すことができたとしても必ず、またこの異世界に戻ってこようと決心することができたのであった。その俺の様子を見たユイ達は安心したような顔をして喜んでくれたのである。そして俺はユイとユウの二人と、そして、いつも俺を陰からサポートしてくれるアリサとアイリスとクロエとクレアの五人に見送られてこの国を離れることになった。俺は聖者たちから信頼され、そして、この国の勇者でもあるのでこの国から旅立たなければならなくなったのだ。だが俺はその事が嬉しいと思うことができていた。俺とユウがこの国を離れる時にユウの事を一番愛していたと思われる女性が俺に泣きながら、ユウと離れたくないと伝えてきて。ユウと一緒に連れて行ってほしいと俺に訴えてきた。その時に俺も彼女の気持ちが分かるような気がしたが。俺は彼女を連れて行きたいなどと考えることはできなかった。

俺のこの世界での最初の仕事はユイと、ユウとの結婚式を開くことである。俺はそのために王都の外に出ていたのだがユイは聖女たちと暮らすために城に残っていたのだ。だから俺一人で、ユウと俺の体を持っている人物を捜すことになる。その事を俺に話したら、聖女の一人に俺の手伝いをしてほしいと頼みに行ったのだ。俺としては、その聖女に俺が元いた世界に戻ってもらうつもりだったのだ。俺一人の力で探すには限界があると考えていたのである。聖女の中にはユウと俺と同じようにこの異世界で暮らしてきた聖女もいたが。その人たちに、この世界を頼みたいと思って頼んだ。しかし、俺の話は聞き届けられることはなく断られてしまった。その理由は、俺がこの異世界に来る前にユウと話していた内容にあったらしい。俺はユウと会話をしていた記憶は曖昧になってしまっているが、ユウと、ユウの元の世界に戻るという話をしている時の俺は、かなり興奮していたのだけは今でもはっきりと思い出せるのである。

俺とユウが元の体を取り返すために元の世界に戻れる方法がないか必死で考えていて、聖女たちも、それを手伝うと言ってくれていたが、その時は俺も熱くなりすぎていて、そんな簡単な事も考えられていなかったのである。その聖女の人たちは俺の味方ではなかったのだと後で気づいたのだ。そして俺が頼んでいないにもかかわらず。聖女が俺の側につきたいという申し出があり俺はそれを受け入れることにしたのである。だが俺はこの時すでに聖剣のスキルを一つ所持していたのであった。

そんな経緯もあり。俺は聖剣のスキルを発動させてみると。この世界に存在する全種類の武器を呼び出せる能力があったのであった。俺はユウが元いた場所に、ユウと一緒に戻りたいという思いが強いのだろうか。そんな事を考えながら自分の持っているスキルについて考えていた。

俺がスキルの確認を終えて、ユイ達に、もう旅立つ時間だということを伝えようとした時だった。俺の元に二人の男がやってきた。二人は俺のところにやってきた理由は、これから俺がこの国から出て行こうとしている理由を知りたかったのだ。

俺は自分が元いた世界に帰る為に勇者の武具が必要でそれが揃うまでは戻ることができないという事を伝えると、彼らは納得した表情になり俺のことを見送りたいと伝えてくれた。俺が元いた場所に戻った時のことを彼らに頼むことはできない。

俺には彼らの願いを聞き入れることができなかった。なぜならユウと約束したことだからだ。だが彼らのおかげで俺に協力してもらえるかもしれないと、俺は考えた。そこで、もしよかったら俺の側に付いて来てユウを捜してくれるようにと伝えることにしたのである。

だが彼らが俺の側に行くことは許されなかったのだ。それはユウとユイが、ユウの本当の気持ちを知っていたからである。

「ごめんなさいね。ユウ。あなたは私のことを本当に大事に思っていてくれてありがとう。だけど私達のお願いを聞かなくても大丈夫です。なぜなら私はあなたの側で、いつまでもユウの事を思い続けて生きていくと決めたのですから」

俺はユイに自分の側に来て欲しいと言ったのだが、彼女は首を横に振ってユウと共にこの世界で生きることを選んだのであった。ユイは俺が困っているのを見かねて助けようとして俺の提案を受け入れてくれた。そして俺のことをユウの代わりだと思い込んでいる聖女たちも俺のことを慕ってくれていたから、この場にいるのであった。俺はそんなユイのことを悲しませない為にも絶対に元いた世界に帰ろうと誓ったのである。

それから俺達はこの国で最後の食事を取ることにした。ユイが腕によりをかけて俺のために豪華な食事をたくさん用意してくれて、みんなで楽しい時間を過ごしていた。ユイは笑顔で、その様子には俺もつられて笑みが溢れてしまう。だが、そんな中でユウとユウの体を持っている人物が見つからないまま、出発の時間が刻一刻と近づいてきたのであった。俺がユイを見ていると視線に気がついたユイが俺の方を向いて微笑んできた。

そして、ユウがいなくなった悲しみで涙を流す者がいれば俺の為に、涙を流してくれる者もいる。俺の為に泣いてくれる者達に対して感謝するしかない。その涙を拭うのは俺の仕事であり義務なのだと思っている。だがユウを捜すためにユイに辛い思いをさせたくはない。だがユウがいないことで、ユイは精神的にも追い詰められていたのだ。そんな状況でユイの側には誰もいなくなってしまうことはユイが、どんなに寂しい思いを抱いてしまうのかが想像できない。そんな気持ちを抱きながら俺に微笑みかけてくる。ユイが可愛くて愛おしすぎるので俺は我慢ができなくなってユイの唇を奪って抱きしめるのであった。ユイは突然のことなのに抵抗することなく。されるがままに俺に身をゆだねる。俺は、そんなユイの事が心配だったが俺はこの異世界に残るという選択肢を選ぶつもりはない。だからこそ今は愛する妻のことを最優先にしなければいけないと思ったのだ。

だが俺の決意とは裏腹にこの国から離れる準備は着々と進んでいたのだった。俺はアリサ達とともにユウの行方を探すための準備をすることになっていた。俺の旅立ちまであと1週間ほどあるという時に俺は勇者である俺と、俺の体を持っているユウの知り合いに会いに行くことを決めるのであった。俺はユイたちにこの異世界に来てから出会った人物の名前を伝えたのだ。そして俺はその人たちと再会を果たすために旅立つことを決めたのであった。俺がこの世界を去る前にどうしても、その人達にもう一度会わなければならないと考えたからである。

この異世界に来る前に出会った人々やユウの家族たちについても聞いてみたが。この世界の人々はユウの存在を知らず。そのユウの家族もこの世界にはいないということも分かった。だから俺だけが、この世界でたった一人の勇者ということになるのだろう。そうして俺は旅の準備を進めることにしたのだ。

俺は旅の道具を準備し終えると、この城の中を自由に見て回ることに決めていた。まずはこの国の中を見て回ることから始まったのだ。だが俺はユウの体がこの国にないことだけは確信していたのだ。だからこそ早く探し出してやりたいと、ユウのことを思ってしまう。

そうして城内を探し回っていると俺に声をかけてきたのは、先程ユイに泣きついてきた男だったのだ。俺は彼と二人で話をすることにすると。彼からこの世界の歴史について少しだけ話してくれた。その歴史は俺にとっても驚きの内容だったのである。この世界はユウと俺が暮らしていた場所とはかなり違うようで俺にとっては信じられない出来事の連続な内容でもあった。俺達が暮らしていた世界の常識では考えらないような事が次々と起こり。そしてユウがいたとされる国は俺達がこの国に来るよりも前に滅亡しているのである。

俺は彼にユウと別れた時のことを尋ねてみたが、彼は覚えていなかったのだ。俺は彼が何かを隠そうとしていたのには気づいたのだが。それを無理やり聞き出すようなことはしなかったのである。そして俺も、彼のことを深く追及しようとは思わなかったのだ。

俺はユウと別れる時の状況を、できるだけ詳しく話す事にしたのである。俺の話を聞き終わった後の彼は泣きそうな顔になっていた。俺はユウと、どのように別れて、この世界に来たかを説明し終えた後。俺にこの世界を旅するように提案をしてきたのである。

俺はユウが、この世界で暮らしているかもしれないと思い、その手がかりを見つけたいと思っていた。

だから、その意見を素直に受け入れて俺はユウの手掛かりを探してこの国を旅することにしたのだ。だが旅をしてわかったのだが、この世界においての勇者とはこの国にとって大切な存在なので簡単に旅に出ることができないのだと俺は気づいたのである。

そんな俺のことを城の人たちは心配してくれるのであった。そんな時に、俺の旅の支度をしてくれていた聖女が俺の元に訪れてきて、これから向かう場所に俺のことを連れて行くと言い出したのだ。その目的地に向かうために聖女たちは、移動用の馬車を用意してくれたのであった。聖女たちの力を使えば転移することができるらしく、その力は、とてもすごいものであると感じたのだ。聖女たちの力を借りて俺たちはその目的地へと向かわなければならないのである。その道中でも俺には様々な出会いがあるのであった。

そして目的の街に着いた俺が目にしたものは衝撃的な内容であった。この国には魔王が存在しているというのであった。この世界では魔族の存在自体が珍しい事ではないらしいが。その強さは通常の人間の数十倍の力を秘めており。人間が敵わない程の存在であるのだという。

そして俺は聖女たちと、その街の近くにある洞窟に向かったのである。俺は、その魔物の強さを確かめるために戦ってみるが、俺の持つ武器でも歯が立たなかったのだ。聖剣なら倒す事ができると分かっていたが俺はその聖剣を持ち歩いてはいなかったのである。

俺と聖女たちが戦った相手が普通の魔物ではなかったからだ。俺は聖剣の使い方を思い出し、聖剣を使いこなすとなんとか勝てることが分かったのであった。俺は、この世界にきてから聖剣を扱うことになれていなかったこともあり。聖剣が扱えるようになるまでは時間がかかりそうだと感じてしまった。

だが聖剣が扱えないからといって諦める事はできない。

俺はユイが元の世界に戻ることができる方法も見つけなくてはならないのだ。そのためにユウの体をこの世界に持ち込んでくれていたユウと、ユウの家族に感謝をしている。だがユウが元いた場所は滅んでしまっていることも分かっているのでユウは生きているのだろうか? そして俺の体は元の場所に戻っているのだろうか?俺は元の場所に戻らなくてはならなかった。そして俺はこの世界にいる間だけでもユイのために、ユイと一緒にいられるようにと強く思うようになっていたのである。

俺が勇者であることは、もう隠しきれない事実となってしまった。それに加えて勇者が元いた世界で行方不明になっているという事実。

この世界と元いた世界では時間の流れが異なる可能性がある。だから元いた世界とこちらの世界で流れる時間が異なっている可能性もあるのである。その場合には俺の元いた時間はどのくらい進んでいるのか分からないのだ。俺はユウに会って確認をしないといけないと考えていたのだ。

そして俺が、ユウの家族に会った時の出来事である。ユウの家族は全員死んでしまっていた。しかも殺された形跡があったのである。ユウの両親とその弟と思われる遺体が発見され、俺はその遺体を丁寧に埋葬した後で、ユウが、どこへ消えたのかを必死に考えた。ユウがこの世界にいないことは確実だ。なぜなら俺と別れたユウとユイが一緒にいるからユウはユイの事を一人ぼっちにしたりしないはずだ。ユウの体だけが元の世界に帰っている可能性も考えてみたものの。この世界から、この世界から元の世界に帰ることはできないので、それも不可能だということは俺の中で確定していた。だが、ユウは絶対にこの世界に来ているはずなんだ。

そんな時に、俺の体に異変が起こった。それは俺の中に眠る、もう一人の人格が現れて俺と会話ができるというものだ。ユウが俺の前に現れてくれたのだと思いたいが。そんな都合の良い話はないだろうと自分に言い聞かせるのであった。そして俺はユウが自分の体の中に入ったのではないかと考えるようになったのだ。俺には、それが現実逃避だという事は分かりきっていたのである。俺はユウが俺と一緒にいた時間に、この世界にいるユウはどうなっていたんだと考えてしまう。

俺の中には、もう一人の自分がいて。俺は自分のことを【俺】と呼んでいる。俺とユウとユイでこの異世界にやってきたはずだった。だが俺の中の【俺】も俺の一部なわけで、俺のことをユウとユイと呼ぶ。

俺は俺のことを完全には受け入れられないでいたのだ。俺にはユウの体で生活していた時期の記憶もなければ、俺自身の記憶が消えてしまっているからである。だが俺は、俺自身として生きていかなければならないと、心に誓ったのである。俺は俺であって他の誰でもない。俺はユウの体に入ってもなおユウのように振る舞えなかった。俺は、俺のままこの異世界を生きることを決意したのであった。

俺達は王都に戻ってくると、俺は、この世界のことを知る為に王城へ向かった。俺とユウが住んでいた国のことを調べるためである。しかし俺達が王都を離れている間に色々なことが起きていることを知ったのであった。まず最初に俺は聖女に会いに行き事情を聞いた。すると聖女から聞かされたのは俺が勇者であるということだ。そして俺はこの国では重要な人物となっているようだ。俺はまだこの世界の人間になったつもりはないが。俺が、ここに来るまでに行ってきたことを全て正直に伝えたのだ。すると俺は聖女の様子がおかしいことに気づくと、聖女の体調がおかしくなった。

その症状とは俺にユウの面影が見えてきたのだと俺に訴えかけてくるものだったのだ。そして俺に、これから俺がやることに協力して欲しいと言われたのであった。俺は俺がやるべきことがあると思っていた。そして俺は聖女たちが用意してくれた部屋に入り眠りにつくのであった。そして俺は、またあの夢を見ることになる。

「ここは何処だろう?」

「俺は誰だろう?何故俺はこの場所に」

俺が目を開けると見知らぬ場所で立っていた。そこは不思議な空間であり。周りに何があるかさえもわからない状態だったのだ。

「あれ?俺は死んだんじゃないのか?俺は一体何をしていたんだったっけ?何も思い出せない。どうして俺は此処に居るんだよ!!」

俺は突然起きた事に困惑してしまったのだ。俺は自分が何者か分からなくなっていたのである。だがその時だった。俺の近くに居たはずの聖女がいない事に気づくと聖女を探しに歩き出そうとしたが俺は体が動かないことに気づいた。俺は自分の意思通りに動くことが出来ないことに気がついたのだ。すると俺が立っている地面が光を放ち始めたのだ。そして光が俺の視界を奪うと俺は、どこかの神殿のような場所に転送されるのであった。俺は転送された後の景色を見て唖然とする。そこにはユウが、いたからだ。

そして俺に語り掛けてきたのだ。

『お前の名前はタクトだよな?』と。その言葉を聞いて俺は動揺をしてしまう。そして俺は自分の事を思い出した。そして俺は、その問いに答えることにするとユウは涙を流し始める。

その光景を見た俺はユウに対して謝ろうとするがユウは涙を流すばかりで俺の声はユウには届いていないようであった。そしてユウが泣きながら何かを言っているのである。だが俺の耳では聞き取ることができないのであった。そしてユウは最後に俺の体を触り俺に向かって話しかけていた。そのユウの行動は、まるでユウは何かを伝えようとしていたように見えたのである。だが俺はユウが何を言いたかったのかを理解することが出来なかったのだ。

そしてユウの身体は徐々に消えていく。そこで俺とユウが会うことができるのはこれが最期になるのではないかと思ってしまうのであった。だがユウとの別れ際に俺は、あることをユウに伝えようと俺は行動に移る。それは俺とユイの関係のことである。ユウは自分のことを家族だと思ってほしいと言い残して姿を消していった。だから俺は、俺がユウの家族だと伝えることができなかったのだ。だがユイとの関係性をユウに伝えることで、俺はユウの家族としてユイに会うことが出来ると考えたのだ。

ユウの家族ならばユウと同じように接してくれても良いのではないのかと思ったのだ。それにユウの家族なら信用出来る相手でもあるのだ。そして俺はユウと別れると再び目を覚ます。その場所は俺の知らない場所であり。その部屋で目が覚めた俺が最初に目にしたのは聖女であった。そして俺は、この世界に呼ばれた勇者なのだというのだ。俺はユウのことや聖剣について知りたいと思っていた。その気持ちが伝わったのか聖女は俺とユウの出会いを語り始めてくれるのであった。

俺は聖女の話を聞き終わるとユウのことを思い出してしまっていた。ユウと過ごした時間を思い出しているとユウの事が懐かしく感じてしまった。そしてユウの家族の事を思い出してしまったのだ。ユウの家族はもう死んでいるのである。そして俺はその事を伝えるのを忘れていた事に気づいてしまう。俺は俺とユウの関係について聖女たちにも話しておくべきだと感じていたのだ。俺は俺とユウのことを聖女たちに説明するのであった。

「俺は、ユウがこの世界にいないことは分かっている。だけど俺はユウと離ればなれになってしまったから。俺はこの世界で生きなくてはいけないんだ。ユウはきっと元いた世界にいるはずだ。俺は、この世界でユウを探すことにした。この世界を探索することで俺は、もう一度、この世界にユウを呼び戻す方法を見つけるために旅をする。だから、みんなは協力してくれるだろうか?」

俺の言葉に聖女は答えてくれなかった。ただ黙ったままで俺の顔を見ていたのだ。そしてユウが消えた後の事を語ってくれたのである。ユウの家族が亡くなった後の出来事を。俺の予想通り俺と別れたユウがユイを連れてこの世界に来ていた。そしてユウが消えたあとに、俺とユウが暮らしていた家が襲撃されたのだと。そしてその家を襲撃したのは、ユウの体を奪った魔人だったらしい。その男は俺達を皆殺しにして姿を消したのだという。だが俺の体の中にユウがいたおかげで助かった者がいるのも確かである。俺が、まだ意識を保っていた頃に聖女が駆け寄ってきていた。しかし聖女の瞳からは大粒の涙を流していて。その涙が俺の顔にかかっていたのである。そのことから俺を助けてくれたのはユウだとすぐにわかった。俺はその時に自分の不甲斐なさを感じてしまう。俺とユウがいればこの世界を救うことができたはずなのに、俺一人の力ではこの世界の人達を守れなかったことに悔いが残るのである。俺はこの世界でユウと一緒に暮らすことを目標としていたのだ。

そして俺とユイは元の世界に帰ることができる可能性を見つけなくてはならないのだ。そのために、まずは情報を集めることが必要だと俺は考えるのである。俺は、まず元いた世界がどのような世界なのかを詳しく知る必要がある。そう思った俺は王城に保管されている資料から情報を引き出して、この世界で元の世界と関わり合いがあるものがないのか探す必要があると感じるのであった。

俺は元の世界の情報を得るために元の世界と繋がりがありそうな文献を探してみることにするのである。だが、この世界に俺の知っている情報が書いてあるはずもなく途方に暮れるしかなかったのだ。しかし諦めることなく俺は探し続けていたのであった。すると一つの本を聖女が発見したのであった。それは聖典と呼ばれるもので俺達が持っている本とは違うものであった。だが俺達は聖女のおかげで元にいた世界について調べることが出来そうであると感じた。俺達は聖女に感謝しながら二人で協力して調べることにしたのだ。しかし残念なことは俺は字が読めないということであった。そのため俺はユウに読んでもらって理解しなくてはならなかったのだ。だが、その前に俺には解決しなければならない問題があることを思い出したのである。それは、この国の人間でユウの家族は俺しかいないという事実だった。俺には血の繋がった親族は居ないしユウには兄弟はいないのである。そして俺は俺の家族がどうなっているのかを調べなければならなかった。

俺はユウの家族のことを聖女から教えてもらったのだが。この世界の人間の年齢は見た目ではわからないようになっているのだ。そして年齢を確認する方法が限られているため年齢を知ることが難しい状況だった。

「まず最初に俺は俺とユイの本当の両親のことを知りたいと思っている。それとユイの兄弟や妹も知りたい。俺はユウと家族になるって約束をしたんだけど俺はこの世界のことについて何も分かっていない状態なんだ。俺の両親はどこにいるのか分からないけど、ユウの両親がこの世界の何処かにいることを願って、ユウの家族を探しに行きたいと俺は考えている」

俺は真剣な眼差しをして俺の想いを伝えたのだ。するとユイと聖女はその話を聞いていた。俺は俺が考えていたことを説明したのだ。そして俺とユイも俺に協力したいという意志があることを話してくれたのであった。だが俺は俺とユウの家族が一緒に暮らしているとは考えられない。もし一緒に生活しているのであれば、ユイと聖女は俺と面識を持っているはずであるからだ。そして聖女とユウは仲が良かったのだ。だから、俺とユイを二人きりにさせようとして邪魔しないようにしていたと考えることも出来るからである。それを踏まえて考えた結果俺は俺の父親か母親に俺を育ててもらっていると思っていたのだ。だから、俺達は聖女にお願いしてユウの家があった場所に俺達を連れて行ってくれるように頼んだのだ。

だが俺が想像しているような場所は見つからなかったのだ。そして聖女が俺の母親の実家を知っているということが分かった。そこで俺は聖女の故郷に行くことにした。俺が見たこともない場所を歩くことになるのだ。俺は、その不安と期待を持ちながら目的地へ向かうことになる。

俺が向かった先にあった家は廃墟になっていたのだ。だが、その家から何かの気配を感じた俺は家の中に入ることを決意する。俺は聖剣を抜き戦闘態勢に入ると慎重に家に足を踏み入れたのである。すると聖剣の鞘が反応を示し聖剣に話しかけてきたのだ。

『ここは私の生家だ。私はお前が此処に来ることは想定していなかった』と言う言葉が聞こえたのだ。そして俺は声の主の正体に気づき俺は驚くと目の前にいるのはユウであり俺が知っている頃の容姿と全く変わっていないことに驚いた。そのユウの姿は二十歳くらいに見えており髪の色が黒色だったのである。そしてユウが、なぜ、この場所に来たのか理由を聞いてみると俺の手助けをするために、この場所へ来たのだと言ってきたのだ。その言葉で俺が感じていたことは間違っていなかったのだと確信した。そして俺がユウを元いた世界に送り届けると俺にユウを託したユウの家族が生きていることを知った。だがその事を知ったとしてもユウの家族の手がかりを俺はまだ見つけていない。だからユウの家族についても知りたかったのだ。

そして、その家に住んでいた人の子供であるユイのことも知ることが出来た。だが俺の知っているユウの妹のリンではなかったのだ。そして俺達はこの国に伝わる伝承について知ったのだ。その昔、この国が出来たばかりの時代である。この国は一人の男によって建国されたという言い伝えが残されていて、その男は、この世界を破滅へと導こうとした魔王を倒したとされている。そして男は勇者と呼ばれるようになった。だがその男が何故、魔王を倒すことが出来たのかは分かっていなくて未だに謎のままなのだ。そして勇者は自分の力をこの世界に残したまま消えてしまったのである。だが、その力の影響で魔物が生まれたのだとも言われているのだ。だが俺は、その勇者が異世界人であるということを突き止めた。だが証拠はないため確信には至っていないのが事実である。

ユウが言っていた俺が元いた世界に繋がっていると思われる穴は存在していた。俺とユウは、その場所に向かうことにした。そこは誰も入ることが出来ないと言われるほどに高い断崖絶壁に囲まれた洞窟の中に入っていく。そして俺が、あることを思い浮かべているとその崖の上に移動することができることに気づくのである。それは聖女の持つ杖の力であり空を飛ぶことが出来るものだった。そして俺は聖女から渡された聖杖を手に持ちユウの両親が住んでいた村の場所まで飛んでいったのだ。そして俺とユウの両親はユウが俺に助けを求めたことで生き残っていたことを知るのであった。

だが俺とユウは俺の両親に会ったことはなかったのだ。俺の親父はユウが元いた世界で亡くなったことになっている。だから俺の親父が今何歳なのかも分からないのだ。俺は、ユウに俺の父親が生きている可能性があるなら会いたいと思うと伝えた。しかし俺の言葉にユウは答えることが出来なかったのだ。そしてユウが言った言葉の意味を理解するのである。俺は、その瞬間に嫌な予感が頭を過った。

そして俺は元いた世界に戻れば元の世界に帰れるような気がした。俺とユウは元の世界に帰れる方法を必死になって探し続ける。俺が元いた世界に戻るための手段が見つかった。俺は元の世界に戻ることを決めたのだ。ユウは俺に一緒に来ないかと言われたが俺は、この世界でユウと暮らして行きたいと考えていたため、俺は元の世界には戻ることはない。そして俺はユウに今までのことお礼を伝えると俺は自分の意思を伝えるのだった。

「元の世界に帰ることになったから。だからユウは先に元いた世界に戻ってくれないかな?俺は、もう一度ユウに会える日を楽しみにしているよ」

俺の言葉を聞いたユウは俺を引き留めようとするのだが俺はユウを落ち着かせるように話を続けるのである。

「心配しないで。ユウに会えないのは寂しいんだけど。ユウはユイと一緒にこの世界で暮らすといい」

俺の言葉を聞きユウが泣き出してしまう。そして俺の言葉に納得してくれたようで俺は元いた世界に戻ることにするのであった。そして俺は自分が持っていた指輪を外そうとするがユウは俺の左手を強く握ってきたのである。その力は俺の骨が砕けるのではないかというぐらいの力が込められていたのだ。そしてユウが言うにはこの世界に来てからの時間は長くとも二年程度だった。だから、また時間が経つことによって、ユウは俺の元いた世界に帰ることは出来ないかもしれないと言ったのだ。だが俺はユウと別れる覚悟を決めていてユウを安心させるために笑顔を見せたのだ。俺は、もう二度とユウと離れないと言う約束をして俺は、ユウの額に口づけをするのである。そしてユウも俺と同じように涙を流しながら、お互いの唇を触れ合わせるのである。俺はユウとの永遠の別れになると思ったが、そんなことは無かった。ユウも俺と同じく転移魔法を使用することが出来るようになりユウが元の世界に帰ったら連絡を入れるということになっていたのだ。だが、それは俺が思っていたより遥かに短い時間でユウに会うことが出来たのである。そして俺とユウは、元いた世界に戻ったのであった。俺は、元の世界に戻ると自分の部屋で倒れこむようにして眠ってしまったのだった。そして目を覚ますと俺は夢でユウに再会していたことを思い出したのである。それはユウと出会っていた時の記憶である。だが俺は夢だと思ってしまうが、その光景は現実だったのだ。ユウからもらった手紙を見て俺は嬉しく思うのだった。だが俺はこの世界に戻ってくる前に起こった出来事を思い出すのである。

「この国の王である。ワシの息子が行方不明になり捜索隊が結成されていた。しかし数日前に一人の男の手によって王は殺されこの国は混乱状態に陥ってしまったのだ。そのため我が国では魔王が復活したという噂が広まってしまったのだ。魔王の手下たちが我が城を襲ったが、その魔王の討伐に成功してから、しばらくして、その男の姿が消えたという報告が上がっている。そして、その男は異世界からこの国に戻ってきたという話もあるのだ。異世界から来た者が勇者と同じ力を持つことが出来ると言われているのだ。だが勇者と違って全てのスキルを持っている訳ではなく特殊な能力しか持ち合わせていないというが本当かどうかも分からない状況になっているのだ。その男が魔王を倒せるほどの力を持っているのだとしたら我々にとっては脅威となりうる存在であることは間違いないだろう」

この世界の王に呼ばれ俺は王様と対面していた。そこで、俺に対して王様が俺と話をしてみたいと言われてしまい、俺は仕方なく会うことになってしまったのである。だが俺は正直言って俺は勇者でもないし魔王でもない。だから、どう考えてみても俺を呼び出しても無駄であると王様に伝えたのだ。すると、その時に俺に召喚された時に所持していた物が目の前に置かれたのであった。そしてその中身を開けろと言われたため俺は中身を確認したのである。

そこには、この世界に来る直前にいた場所で、その世界にいた頃の姿でいる俺の現在の年齢くらいの男の写真があった。その隣にある紙には俺の名前や住所などの情報が書かれているものだった。それを見た時、俺は一瞬にして血の気が引くような感覚に陥ったのである。そして王様は写真を手に取り俺を見てきた。俺が持っているのはその写真だけで他には特になかったのである。そして王様が言った言葉により俺は絶望する。その言葉とは、この男は間違いなく勇者であると言うことだった。そして俺が元居た世界では俺が死んだということになっていたのだった。俺は自分が住んでいた場所に帰ってみるが俺の姿はなく葬式が行われていたのだ。俺が暮らしていた場所の近くに行くとそこにユウの家族がいることが分かると、ユウの家族が俺を呼んでいる声が聞こえる。その声はユウが俺の名前を呼んでいたのだ。

ユウが俺のことを名前で呼んだということはユウは家族の元へ帰ったのだという事が分かったのだ。しかし俺は、ユウの家族の声を聞いて涙を流す。なぜならユウの家族からは俺の記憶は消えていて俺の存在は誰からも忘れ去られていることを知ったからだ。そして俺は自分がユウと元いた世界に戻ってくる前までの過去を思い出そうとしたが何も思い出せなかったのである。俺は、ユウの家族と少しの間、会話をしていた。だが俺にはユウの家に留まる理由もなく、すぐにその場を離れたのである。そして俺は自分の家に帰ってきたのだ。そして俺が住んでいた家はユウの家に似ていたのだ。だが俺の知っている家と全く違った。まるで、この国にあった家そのもののようであり俺が異世界に行ったという証拠が何一つ無かったのだ。

俺は自分が死んだということになっていて俺の家族が俺の存在を覚えていなくて俺は生きる意味を失っていた。その時に、あのユウの家族が住んでいた家に住んでいた人のことを俺は思い出す。俺は、その場所に行ってみることにしたのだ。その場所は、この国の中心部であり多くの人が住んでいた家でもある場所であった。その場所は俺が住んでいた家よりも大きかったのだ。だが家の持ち主が住んでいる場所はユウの家族が暮らしていた家の近くにあることが判明した。

だが家に入っていくと、そこには俺のよく知る人が倒れていたのだ。俺は、急いで駆け寄ると俺はその女性を助け起こすと彼女は息を引き取った後だった。俺には彼女が何者かが分からずに困っていた。そして彼女のポケットに入っていた手帳を見ると俺の名前が書かれていたのである。俺が知っている名前が俺と関わりのあった人物だということを物語っていたのだ。俺は、俺の身に一体何が起こったのかを考えるのであった。そして俺は自分の体に変化がないかないかを確認する。だが体には何も変化は起きていなかった。だから俺は、俺に何が起きたのかを推測していくのである。だが、どれだけ考えたところで答えが出るはずがなかった。そして、俺はユウからもらったペンダントを取り出した。このアイテムがあれば俺は元の世界へ帰ることが出来て自分のいた世界に帰れるということが分かっていたのだ。俺は、この世界に戻ればユウのいた世界に行けるのではないかと考えたのである。だが俺はユウの両親が住む村へ行くためにユウから教えてもらった呪文を唱えたのである。

「我の願いを聞き入れて姿を現せ」

その言葉を唱えると目の前に大きな扉が現れたのだ。この中にはユウの両親が生きている可能性があると俺は確信していたのだ。俺は大きな扉を開けた。だが中から何かが飛んできたので俺は咄嵯の判断で回避することができたのだ。俺は飛んでくるものを確認しようと振り返るのだが、その攻撃してきた奴の正体を見て驚愕したのだ。俺の前には巨大なドラゴンが現れていて俺に攻撃を仕掛けようとしていたのだ。

そのモンスターの名前は、ワイバーンと呼ばれている。それは上位種と言われる存在であり、その実力は普通の魔物を軽く凌駕しているとされている強力な種族である。そんな危険な生物と今にも戦闘を行おうかという時である。俺は後ろから誰かが俺に襲いかかってくる。俺は間一髪避けることに成功するが。俺は自分の身の回りに違和感を感じたのである。俺の持っていた荷物がなくなっている事に気づいた。俺は辺りを見渡すが荷物がないのが分かり自分の置かれてる状況をようやく把握したのだ。俺は自分のステータスを確認したのである。すると俺のレベルが大幅に上がっており、俺が持つ能力が強化されていることに気がつく。その能力は【アイテムボックス】というものらしく、この能力によって俺はユウと会った世界で手に入れた全てのアイテムを収納することができるということが分かったのだ。その能力を使って、アイテムを回収しようとするのだが、何故かユウが作ってくれたものしか手元に戻ってこなかったのだ。その理由は俺が元いた世界に戻るとアイテムは元の場所に戻ってくるがこの世界に存在する物は全て元の場所に戻ることが出来ないからだと説明を受ける。

だが俺は、この状況を理解しきれていないがユウが言っていた事を信じることにし。俺はユウが作ったアイテムだけを回収して、この場所から立ち去ることにしたのである。俺を追いかけてきていたのは大きな鳥だった。そいつは、その鋭い爪で俺を攻撃してくるが俺はその攻撃をギリギリのタイミングで回避し。俺は反撃に剣技を使うが、相手の素早い動きに対応出来ずに、その攻撃を受けてしまい、剣が折れてしまう。そして俺はその一撃を喰らい吹き飛ばされてしまい地面に打ち付けられ、意識を失う寸前だった。

俺が、目を覚ますと俺はベットの上に寝かされており、この世界に来て初めてユウの作った装備を身につけていることに気づく。俺は、どうして自分がこんな状態なのかを理解することができなかった。すると部屋の外から声が聞こえた。その部屋にいたのはユウの両親だった。その二人が部屋に入り、俺の方を見た時にユウの両親は俺に謝ってきたのだ。そして、この世界の勇者について話し始めてくれた。その勇者というのは俺が召喚される前に俺の暮らしていた世界の俺が住んでいた場所の近くに存在した村の出身で。この世界を救った英雄の一人であることを教えてくれる。その勇者は、元々いた世界から別の世界に転移させられた人だという事も話してくれる。この話は俺がこの国に伝わる聖女が書き記した書物を読んで知っていたことである。

その勇者はこの国の姫と結婚し子供を二人設けていたようだ。そして子供には恵まれなかったが、夫婦仲は良かったようだ。そしてこの勇者の子供二人は、その二人の両親の元を離れ冒険の旅に出て旅を続けていた。その時は勇者も既に高齢となり体力が衰えており魔王を倒す力など残っていないと思っていた。その勇者の子供達とこの世界で出会ったことで、またこの勇者が魔王を倒し世界を救って欲しいと思い。そしてこの勇者が亡くなる前に出会った時の状況を聞いたのだ。勇者が死ぬ間際まで魔王軍と戦っていたという。勇者の息子達は魔王軍との戦いの際に亡くなったという話を聞くことができたのだ。その勇者の話によると息子達の遺品を持って勇者が亡くなった後にこの勇者の妻が魔王軍に殺されたとのことだった。その妻の最後の言葉として「私達を救えなかったのは勇者の力が無いからではない。その勇者のせいではなく魔王軍の力の方が強かっただけの事」と言ったという話を聞いた俺は心が痛んだのである。俺は自分の力不足のせいで、その奥さんと子供たちが死なせたと思ってしまったのだ。

俺は勇者の気持ちを想像すると泣きそうになってしまうが我慢をした。そしてこの世界では勇者の力を覚醒させるために儀式を行う必要があると知ったのだ。そしてその方法は簡単であると言うのだ。それは、自分の大切な人に自分の持っているスキルを与えてもらい、そしてそれを自分の体に与えるだけであるという。この世界に来る前に見た俺の所持品リストにはこの世界で手にいれた武器は勿論の事ながら。スキルカードも全てこの異世界に来ていたのだ。そして、俺がそのスキルを手に入れるためには、ユウの家に行き、俺が大切に保管してある、俺がユウと出会った時からつけている首飾りを渡す必要があった。そのネックレスを受け取ることによって、その人から俺に対して、その人が覚えている限りで、最も信頼されている証が手に入る。

そして俺とユウが出会ってからの思い出を振り返る事でその人がユウのことを大切に思っていたかどうかを確認するという仕組みになっているということだ。

ユウの母親は俺がユウから貰ったペンダントを手にして俺のステータスを見た。

ユウは、母親のステータスを見ていたが、そこには、俺にはステータスの見方が分からないが、俺とユウの母親の職業が同じであることに気がついた。そしてユウの母親が俺が渡したユウの首輪についている石に触り念じた。そうすることで、そのペンダントからユウの父親の声が聞こえるようになるのだという。ユウの父親はユウの母に、娘を頼むと言ってこの世界から消えたらしい。だが残された妻は、ユウが行方不明になってしまった為、この異世界に残ったのであった。

俺は自分の家に戻ってくると、自分の家に置いてある荷物を整理していた。その作業の最中に、俺とユウが一緒に過ごした日々が詰まった箱を見つける。俺には何が入ってるかは分かっていたが、中身を見るのには勇気が必要で俺の体が震えていた。だが俺は意を決して蓋を開けると中には、俺とユウとの楽しかった日々の写真が貼られたアルバムがしまわれていた。俺がユウの思い出を懐かしみつつ、ページをめくっているとユウの家族やユウと写った写真が出てきたのだ。そして、その写真を見ているうちに俺の頬には大粒の涙が伝っていた。

「ユウ、会いたいよ」

俺が涙で歪む視界をどうにか元に戻すと、俺の目の前に大きな光の扉が現れる。俺は直感的に、それがこの家の玄関にある扉と同じような物であると感じ取ったのだ。俺の予想通り扉を開くとそこは俺がユウと出会う前から生活をしていた。

俺はその世界に帰ると俺が住んでいた家はユウの両親に管理されていて綺麗になっていた。俺の両親にも俺が死んだことになっていたが、ユウが生きているということは伝えられていて俺が帰って来たら伝えて欲しいと頼まれていた。俺は家の中にある俺の持ち物を回収したのだ。俺の荷物には、その世界にないはずの俺の使っていた武器なども入っていたのだ。

俺は家の中にあった俺とユウの写真を見て涙を流してしまったのだ。そして俺はユウに会いたいと強く願ってしまった。だがそれは叶わない願いである事を理解はしているのだが、俺はそれでもユウが生きていて欲しかったと思うのと同時に会えるならもう一度だけユウと会いたかったと思ったのだ。俺はそう思った時に、この世界で手に入れたスキルを思い出す。このスキルがあればまたユウに会うことができるかもしれないと思ったからだ。

俺は早速試しに使ってみる。俺はユウに貰った剣を握りしめてスキルを使う。だが俺は剣から何も感じ取る事ができなかった。

俺は落胆したが、ユウと出会えただけで俺は満足していた。そして俺はその家を立ち去るのである。その俺の姿を見た俺の両親は何か言おうとしていたようだったが俺はその言葉を遮るように言うのだ。その一言だけを残して、そして、俺が帰るべき場所があるのだからと俺は自分に言い聞かせる。俺は、ユウが最後に俺に向かっていった言葉が今でも耳に残っている。

その日の夜俺は久しぶりに寝ることができた。それもそのはずだ俺の両親はずっと俺を心配してくれていて俺が目覚めるまでの間は殆ど寝ていなかった。俺は、その事を申し訳なく思いつつも俺は自分がやることは分かっているつもりだった。それはこの世界から元の世界へ戻ってから、魔王を倒さなければいけないという事を改めて再認識させられたのである。俺の住んでいた世界にも俺の帰りを待っている家族がいる。俺が今、この世界にいるのもユウが命を賭してくれたからだと俺は思ってもいるのだ。その事実を知っている俺が今、魔王討伐をしないという選択肢はあり得ないのだと俺自身が一番よく分かっていたのである。そして、俺にはもう一つやる事が出来たのでその為の手段を考えるのである。その方法とは魔王軍に加担している魔族の居場所を探すために行動する事である。俺はユウが残した情報によりこの国の中にいるということを突き止めている。この国の王族は魔族と繋がりのある者がいることがこの国に入ってきた時から俺は気が付いていた。そしてその人物の名前までは突き止めることはできなかったが、この国から魔王軍を殲滅し魔王のいる城への道が開いたのであれば、その魔王を俺の手で葬れば、全ての問題を解決できるはずなのだと俺は考えていた。

俺がそのことを考えている最中に俺は、自分が勇者ではない事に気づく。それは俺が元々暮らしていた世界にいた時に俺にはチート級の鑑定の能力を持つ神から授かった能力があったからである。それはその人物がその世界に生きる者ならば誰でも使える【全知の神の目】と言うものが存在していた。それは相手の持つステータスを全て表示させ数値化することもできれば相手が持つ技を模倣することもできるチート級アイテムなのである。

そして俺は自分の持っているアイテムを確認してそれの使用が可能か確かめてみたのである。その方法は自分が欲しいと思っている物がリストに載っていなければ使用ができない。だがその方法はこのアイテムは俺が所持している他のチート級アイテムの収納機能と連動していて、アイテムボックス内に入っているアイテムは全てリストとして表示されるようになっていた。俺はその画面を開きながら自分の持っていた武器などを確認をするとちゃんとその効果を実感することが出来たのだ。まず最初にその効果が発揮されるのは武器であった。俺がこの世界に来る前に、この世界で出会った剣をリストの中から取り出すとこの世界に来る前の時と同じ現象が起きていた。そしてその剣の性能は、以前までのものより格段に上がっていて以前のものと比べ物にならなかったのである。俺が最初にその事に疑問を感じたのは、この世界で俺の鑑定能力を試した時のこと、俺が自分のレベルが100以上であること、それにユウの母親から受け取った首飾りの効果で俺の持っている聖者の固有スキルが発動して、その首飾りの詳細を知ることが出来るようになったのにも関わらず。

ユウから貰ったそのペンダントの詳細が表示されなかったからである。その事から俺はユウから受け継いだ聖者と勇者の力を持っていることで。その二つの力が重複してしまい上手く力を発動できなくなっているのではないかと俺は推測したのだ。そして俺の考えた事は見事に的中していた。そして俺は聖女の使うスキルを思い出した。この世界の聖女のみが習得出来る特別なスキルに、相手の持っている魔力を吸収し自分のものにすることが出来るものがあったはずであると、そして俺の今の持っている聖者のスキルには、相手が持っているスキルの解析を行えると言うものがあることを。その二つを組み合わせることによって俺は相手の持つスキルの弱点を見破ることが可能になり、相手に勝てる可能性が増えると考えたのである。

だがそれだけでは駄目だということに気づく。なぜなら勇者のスキルを持つ者は聖剣が扱える。俺のこの世界に持ち込んだスキルの中には魔法を封じ込める事が出来るものもある。だが俺はそれをまだ使いこなすことは出来ないのだ。

そしてもう一つの問題は、その二つの問題も解決することは出来ているのである。俺が、そのスキルを使えば俺が持っている聖剣がその本来の力を使えるようになり、更に俺の身体能力は上昇するのだ。俺にはそれがどういう原理なのか分からなかったがこの異世界で俺はこの世界でも通用するような強さを得る事ができると分かった。だがそれと同時に俺は一つの大きな問題を抱えてしまった。この世界で俺が強くなるためには時間が足りなすぎるのであった。そしてこの異世界には魔王軍の残党もまだ残っていて俺はまだ一度も戦っていなかったが。その魔王軍もかなりの強敵揃いだということを知っていたのだ。

そして俺がそんな事を思案しているうちに、俺の前に光の渦が現れる。俺の体は光に包まれると、一瞬のうちにこの異世界に来たばかりの頃に召喚された部屋へと転移をした。

その光景を見た俺はやはりここは元の世界とは違うのだと思った瞬間でもあると同時に元いた世界に帰るという気持ちが強くなったのだと感じたのだった。そして俺の隣にはいつの間にかあの時現れた仮面の男がいたのであった。俺は、その男の存在に気づいてはいなかった。だがその男は俺に言った言葉は意外にも歓迎の言葉であった。その男がなぜこんな所にいたのか分からないが俺に一つの提案をする。それはユウの父親に聞いたのだがユウの父親はこの世界を救った後、英雄として語り継がれる存在になったのだという。しかしそれから数年経ったある時、ユウの父親はある事件を起こしてしまう。そうユウの父親はその事件をきっかけにして魔王軍と手を組み、人類への反逆を起こそうとしてしまった。そしてその時に現れたユウの母親にその計画を止めるように言われたのだが、その計画を阻止しようとユウは俺の両親に嘘をつきその計画は失敗に終わった。

そして俺はユウの母親が何故その計画を止めようとした理由も聞こうとしたのだがユウの母親はこの世界での役目を終えて元の世界に帰ったという。

だがその真実を俺に伝えた後にユウがこの世界に残るという選択をしその父親を裏切ることになるがそれでも俺はこの世界を救ってほしいと言われたのだ。そしてユウの父親がその事をどう判断するか俺に任せると言ってユウの父親は俺の前から姿を消した。

俺はその事を考えていたがその事を考えている間に俺の周りが真っ白になって意識を失うのである。俺の意識は途切れた。

俺は夢を見る、そこはユウが最後に俺に見せてくれた夢の続きのような景色が広がっていた。ユウの背中に羽が生えていてユウの髪の色は黒くなっていた。そして俺は、ユウに別れを告げられるのだ。

「僕は、君の本当の名前は知っていても、僕自身の本名は誰にも言っていないんだ」

俺はユウの最後の一言を聞いた途端俺の視界は白くなっていき、俺は目が覚めると、ユウの家で目をさました。そして俺はユウと過ごした時間を思い出す。

俺はユウと過ごしたこの短い間でもユウが本当は優しい奴だと言う事を感じていた。そして俺はこの世界でユウの為に何をすればいいのか、その事を考えながらも俺にできることをやっていければいいと考えていた。だがその日はユウの葬式が執り行なわれていたのである。そして俺はユウに会って最後の言葉を言われるのである。

『君になら僕の全てを預けても大丈夫だよ』

俺はその言葉で俺はその言葉の意味を理解する。俺はユウにその事を託されている事をユウは分かっていたのだと。ユウがこの世界を救う為に全てを賭けていたという事をユウと出会って初めて俺は気がついたのである。そして俺はユウの死に対して俺は涙を流していると。

俺の涙を拭いてくれる人がそこにはいた。その人物は、ユウの育ての親でもあったユウの叔母であり聖女の称号を持つ者だった。

その女性を見た時に俺は驚いたのだ。その人はユウに似ているからだ。俺が驚いていると彼女は俺に向かって微笑んでくれた。その表情を見た俺はなぜか胸が高鳴ってしまった。そして俺は彼女と二人で話す事になる。そしてその人とはユウの話をすることができた。俺にとってユウの話ができて本当に嬉しかった。ユウがこの世界を救ったことも。ユウが魔王を倒すことができた理由なども聞けてユウのすごさを改めて感じる事になった。そしてユウの母親の事について聞くことにしたのだ。

その女性は、自分の母のことを思い出して悲しい表情をしながらもユウの母のことを話し始める。俺はユウの母親の話を聞いて少し疑問に思った事があったのだ。それはユウは魔王を倒した後自分のいた世界に戻れたはずだから。そのユウの母親も元の世界に帰っているのではないかと考えたのだ。俺はユウの叔母にそのことを質問した。その問いにはその人も答えてくれなかったので、ユウの母は元の世界に帰れなかったという事が分かったのだ。ユウは元いた世界に戻りたかったはずだからその事だけはどうしても確認をしておきたいことだった。その人の名前はユイと言い元いた世界での名前を俺は知らなかったが。その名前を聞くとその人の名前が分かったのだ。その人に俺は名前を尋ねると教えてもらえたのだ。その人はユウの母親と同じ名前なのだと俺はこの時理解した。

そして俺がその人のことを気にしていると俺の考えていることを読み取ることができるらしく、その人に対して好意を抱いてくれているということが分かったのだ。だがユウが死んだ事でこの世界に留まる意味が無くなったと言うのだ。だから俺と一緒に元の世界へ来ないかと俺が誘われるがその時にユウの両親が俺を家に迎えに来て俺はユウの両親の家に泊まることになったのだ。

俺はそのユウの母親にこの世界での出来事を話すことにするとユウとこの世界のことについて聞かれたので俺は知っている範囲のことを全て話し終わった時俺は眠くなってしまってそのまま寝た。俺はユウとの夢を見て幸せな気持ちになっていた。だがその夢も終わる時が来るのであった。俺の体が光り始める。俺が、もう二度とユウに合うことが出来ないと思い覚悟を決めると俺はこの世界を離れることになる。そして俺は、ユウと会う前に見ていた悪夢をこの異世界で再び見るようになる。そしてその出来事が起きた場所は、この異世界で最初に俺が目覚めた時の神殿であった。

その神殿では、俺が最初に目覚めた場所に立っていたのだ。そしてその場所で俺はまた俺は殺されることになったのだ。だが俺は今回その攻撃を防ぐことが出来た。だがその事に疑問を感じ俺は、その攻撃を受けた場所を調べてみると俺はユウの剣がそこにあった事に気づく。俺は、ユウの剣が俺に力を貸してくれたのだと考える事にしてその武器を持って俺はその襲撃者を斬りつけた。その相手は自分の正体を隠すつもりが無いようだったので俺の敵であることは間違いがなかった。俺はそいつと戦う中で、自分が強くなっているのを感じることが出来たので。俺はこの敵の正体が何者なのかを知ることが出来たのだ。その敵の見た目は黒ずくめの服を着ている男で年齢は二十歳くらいの男であった。

ユウをこの世界に導いた張本人であった。その男はユウの事を知っていたのだ。そしてその男は俺を殺そうとするが何故か途中で止める。

俺は、自分が今、ユウに救われたことを理解する。俺は自分の体の変化にも気づいたのである。俺がユウと別れた後、この世界に転移する直前に俺の腕にはユウが持っていた聖剣が装着されていたのだ。そして俺はこの腕につけている装備は何かの能力が備わった特殊な装備品だということが分かる。そして俺はこの世界に来た際に聖女の剣をユウの剣が吸収したことにより聖剣に変化していたことを知る。聖剣とは使用者の思いに反応することと聖剣には魔力を纏わせることが出来ることを聖女の剣が俺に伝えてきたのである。

聖剣は持ち主である俺にその聖剣の特徴などを伝えてきてくれた。その事を理解した俺はこの世界で生き抜くために聖剣を使いこなす必要があると分かったのだ。俺は、俺を殺しにかかってきた相手に復讐する事を決意したのであった。そして俺はユウが使っていた魔法も使うことができるようになっていたのである。

俺はユウから受け取ったスキルによってそのスキルを習得することが出来るようになっていたのだ。

俺はその男との戦闘をなんとか勝利することが出来たがこの世界の戦いはまだ終わってはいなかったのだ。なぜならこの異世界の魔王は死んでいなかったのだ。だがその魔王軍も今は、魔王がいない状況なのでこの世界を襲おうとしてくることはなかったのだ。魔王軍の幹部たちも、自分たちの王を殺したユウのことを恨んでいたのは確かだったが魔王軍が滅んだ後にユウを殺すのは自分たちであると理解していて。そして魔王が倒された後に他の魔王軍の仲間たちがユウの事を恨み続けていたのは確かな事実である。しかし魔王は復活をした。俺はユウの父親との約束を守りこの世界を守るために戦うことを決意する。だがこの異世界にやってきて俺は色々なことを経験してきて。この世界でもユウは英雄になるべき人だったんだということを確信することになったのであった。

この世界には魔王が存在していて。俺は魔王の復活を阻止をするためにこの世界にやってきた。だけどその魔王を復活させたのはユウのお父さんだと知ることになる。俺はユウの父親を恨んでいるわけじゃなくユウの願いである魔王を倒す為にも俺はユウの父親と戦うことを決めた。

だが俺がその事を知ったときにはユウの父親はすでに死んでおり、ユウはもうすでにこの世にいないという事実に俺は打ちのめされることになるのである。ユウが生きている間は勇者という称号を得ていてユウの父親の事を俺は勇者と呼んでいた。そしてユウの父親が亡くなったことにより、俺はこれからユウの父親のことを魔王と呼び倒すことを決め、この異世界を救わなければならないと考えるのである。俺はユウがこの異世界を救ったように俺はユウの父親である勇者を倒し、この世界を救うと決意をしたのである。

そして俺はその世界でユウの母親であるユウカと出会いこの世界で生きる事を決めた。そしてユウの母親と二人で暮らしていく事になり。俺はユウの母親と一緒に過ごしているうちにユウの母親に惹かれていった。俺はこの世界に残ろうと決めた時に俺は、聖女と婚約をすることになるのだが、その時の聖女にユウは恋をしていたことを思い出す。

そのユウは聖女とユウは似ている所があったのだ。そのユウはユウの母親に似た部分があり。そしてユウと俺は同じ世界から来ていることを考えるとユウは俺と同じ世界の出身だということになるのだ。そして俺は聖女との話し合いが終わった後、俺はその事を考えていたのであった。俺はこの世界を救ったユウの事を考えていたのである。ユウはこの世界の魔王を倒して平和な世界を作ることができたのに、なぜそんな世界を壊してしまうようなことをしたのか疑問だった。ユウの母親が、ユウのことを心配するような言葉を言っていたことを思い出したのだ。その事を考えていてもしょうがないと思った俺はユウの両親に会いに行くことにしたのである。そして俺はユウの住んでいた家で目を覚ますのである。だが俺はそこで信じられない光景を見る事になる。

ユウの育ての母親が亡くなっていたのである。俺はその事で驚きつつもユウの母親にユウは死んだ事を伝えると。ユウの母親はとても悲しそうな表情を俺に見せてくれるのだ。その時に俺がこの女性を守ることを誓うのである。

ユウの母親と二人での生活が始まった俺はこの世界にやって来た時のユウと同じ年齢ぐらいになっていると自覚をするのだった。そして俺はユウの母親と二人で生活を始める。その日俺は、ユウと初めて会った場所で、ユウと再開したのである。ユウは俺の顔を見ると嬉しさで泣いているようだった。そして俺はユウの母親とユウのことを抱きしめていた。俺はユウにこの世界を救ったユウがこの世界にいたことを知って欲しかったのだ。俺にとってはユウが世界を救ったのも当たり前だと俺は思っていた。ユウはその事に気がついているようであったが、俺にその事を詳しく話してくれることはなかった。

ユウと俺は、その日に俺とユイが暮らしている街に戻っていたのだ。その帰り道の途中でユイが俺に自分の秘密について話してくれて俺は驚くことになる。それはユイは自分の母から魔王の話を聞いた事があると言ったのである。それはユイが子供の頃の記憶でありその記憶を頼りにしてこの世界に来てしまったのだというのだ。俺が、その事は本当のことかと言うとユイは本当であると言うのだ。

俺にとってこの世界で頼れる人がユイだけになってしまったのであった。そして俺はユイに対してあるお願いをするのであった。それは、俺はユイと結婚したいという気持ちを告白する。そして俺はユイにユウが元の世界に戻りたいと思っている事を話し始めたのである。俺がユウが元の世界に戻れなかったという事をユイに教えると。その言葉を聞いたユイは、自分が元の世界に帰ろうと考えていたが、俺に元の世界で会えなくなってしまう事を考えると元の世界に戻ることを躊躇してしまうのだ。

そして俺とユイは一緒に暮らすことになった。俺がユイに結婚して欲しいと言うとその時には俺の体に変化が起き始めていたのだ。

その体は少しずつ成長していき、俺とユイは、その日から夫婦となり。ユウが世界を救うために旅立った時から五年の月日が過ぎていたのである。その五年の間には色々な出来事があった。この世界が平和になったのはユウがこの世界に現れてから半年後のことであった。ユウが俺にこの世界での出来事を色々と聞かせてくれたお陰である。そのおかげでこの異世界で生き抜く事が出来るようになった。そして俺とユイの二人はユウが暮らしていた場所に住む事になったのである。

そして俺は魔王軍の幹部である四天王の一人のアテシアとこの異世界で再会することになり、そしてアテシアに殺されかけた。その時に俺がアテシアに勝つことでその戦闘が終わって。そして俺はその時に、アテシアに殺される寸前で、俺はこの世界の未来を見たのだ。そこで見えた未来の光景はユウとこの異世界で出会ったユウの母であるサオリが殺される映像が映ったのである。俺はその光景を見てしまい俺に絶望感と怒りを覚え、この世界の魔王とユウの父である勇者を絶対に倒さなければならいと考えるようになったのだ。

だが魔王軍の幹部たちはこの異世界では魔王の加護を受けてる状態になっており、魔王の力は強大であった。その為、魔王の力は魔王が復活していない今でも強力だったのだ。そして俺は聖剣の力で魔王に対抗できるほどの力を手に入れることが出来たが魔王を倒せる程の力を身に着けた訳ではなかったのだ。そしてその魔王が復活したことを知った俺は、俺はその魔王が復活する前に魔王とユウの父である勇者を殺すことを決意するが魔王の復活を止めたはずのユウがこの世界に再び現れることになったのである。

俺の前に現れたユウの姿を見たとき正直に言えば、とても驚いた。

何故ならばこの世界に来てからは俺は一度も会うことが出来ていないのである。だから俺もまさかこんなところでユウと再び出会うとは思ってなかったのである。だが目の前にいる少女の姿を見て俺は違和感を抱くのであった。俺は自分の知っているユウとは少し雰囲気が違うことに気がつき、その理由を探るために、この世界の聖女にユウの事を聞くことにする。

すると聖女はこの少女が自分の弟だというのである。そして俺には信じられなかったのだ。

聖女の弟だというこの少年と、俺は昔、出会ったことがありその少年は、魔王に殺されたことになっているはずだったからだ。そして、魔王軍の幹部がユウを殺そうとしたとき、ユウは魔王軍をたった一人で撃退をしたらしい。だがその時、俺はユウの姿を確認出来なかったのである。しかし俺はユウが死んだと思っていたのは間違いだった。ユウはあの時、瀕死の状態だったが命を取り留めており生きていたのだ。俺はユウと再会した時は、涙が流れ落ちる程感動したのだった。なぜなら俺はもうこの世界にユウがいないと思っていたからである。ユウはあの戦いで魔王にやられたと思い俺はこの世界に来ることを決意したのだが。この異世界に魔王と魔王軍がこの世界に現れるまで俺はこの異世界の人達に危害を加えないことを条件に。この異世界の人には、俺は手を出すことをしないと誓っているので俺はこの世界で暴れたりすることはしなかったのである。

だが俺はそのユウがこの世界に現れたことに疑問を抱いていたのだ。ユウがこの世界に存在しているのであれば魔王はこの世界にユウを召喚した可能性があると思ったのだ。俺は、ユウの父親を殺した魔王がこの世界を侵略するために勇者の息子であるユウをこの世界に呼び戻したんではないかと考えたのである。そしてその事を考えた後に、俺はユウの父親である勇者がなぜ魔王が復活することを知ってたのか気になっていた。だが、勇者が生きているということは、ユウの母親はどうなっているんだろうか?俺はその事を確認するためユウの住んでいる家を訪ねることにしたのだ。そして、その家の扉をノックをしたが反応はなく、ユウの父親の名前を呼ぶと。ユウの父親である、高村正(たかむら しょう)さんが姿を見せたのである。その正さんの表情は暗かった。そしてその事に不信感を覚えた俺は。ユウがこの世界に来ていたことやこの世界に訪れたときの状況を聞いてみるが。その話になると急に暗い顔になって話すことがなくなってしまったのだ。俺はそんな様子に俺は疑問を抱き、 ユウの母親の話をすることにしたのだ。俺とユイが、 この世界に来た時にこの世界の事を全く知らなかった俺たちに対して、この世界のことを詳しく説明をしてくれた女性がいた。その女性がユウの母親である、 佐藤結子

(さとう ゆうこ)さんである。俺はその話を始めた瞬間に正の表情が変化した事に気づいたのである。

正はその女性のことについて俺に聞こうとしていたので俺はユウの父親の疑問を解消したくて仕方がなかった俺はその事をユウの母親から聞いた事があると言って。俺はそのユウの母親のことを知っている事を伝えたのだ。

その言葉を聞いた途端に正は落ち着きがなくなったのだ。そしてその女性の名前は「ユウカ」という女性だということを伝える。その名前を聞いただけで正の態度が変わる。

その事に何かあると確信を得た俺はその事を追及しようとしたその時に、 突然現れた、俺の妻である聖女の義理の母親でもある佐藤結子が姿を現したのだ。

俺はその結子の容姿を見るとユウの面影が感じられる。その事を考えれば間違いなくこの人はユウの母親なのだと確信することができた。俺がそんなことを考えているとユウの母親がこの世界の事を教えてくれていた時に、俺とユウが似ているところがあり俺のことを気に入ったらしく。この家に招待すると言いだして俺はこの世界にユウの父親が生存していることに喜びを感じていたのだ。

俺はこの世界でユウが生きていて良かったと本当に思うのだった。そして俺はこの世界を救うために魔王を倒しこの異世界の平和を取り戻した。その功績で俺は神に選ばれた者として、この世界を救った勇者と呼ばれるようになる。

そしてこの異世界に召喚されてから三年が経った頃、俺は元の世界に戻れなくなった。その理由は魔王が俺とユイに対して呪いをかけ、俺は元の世界に戻れないようにされたのだった。だが俺はユイと結婚できただけでもこの異世界で生活が出来たことに後悔などはしていなかったのである。そして俺は元の世界に戻ることができない代わりに、俺はこの異世界で生きることにしたのだ。その事に悔いはないし。俺とユイの二人の生活を楽しんでいた。そして俺はユイとの愛の証を残すことができた。俺とユイは、この世界で子供を授かり幸せに暮らしていたのである。俺とユイは子供ができたことをとても喜んだのであった。

そして俺がこの異世界に訪れて四年目を迎えた頃に、ユウがこの異世界にやってきたのである。

俺の前に現れた少女を見て俺は驚きを隠せなかった。それは、そのユウが成長した姿であったのだ。そして俺がそのユウの姿を見て一番最初に感じたのは、 なんで女の子なんだと。ユウに会って俺はそう思ってしまったのだ。なぜならユウは本来、男の子として俺に紹介されてるからだ。

そしてその事を聞いたユウが俺に対して本当の性別を伝えてくるが、その言葉を聞いた俺は驚いた。

そしてユウが俺に向かってユウは女であることを伝えてきたが、ユウの顔は真剣であり冗談を言っている様子はなかった。そのことから俺は信じるしかなくなり、ユウは本当は女性だということを認めたのである。俺は、ユウは本当は男性ではなく女の子であるという事実を、ユイと二人だけの秘密にすることに決めたのである。ユウにこのことを知られてしまったら色々と大変になるだろうと予想でき、その事は誰にも言うことはできないと俺は思ったのであった。

だがこの世界には男尊女卑という風習があるために。その事が周りにばれた場合大変な事になると俺は思っていたのである。

だけど俺がそのことを考えているとユウが自分がこの世界で元から持っていた名前を名乗ってくれと言われてしまった。ユウが自分の本来の姿を明かしてきたのだ。そしてユウが本名を名乗った事で俺もこの世界で元の世界の名前で名乗りを上げる。

そしてこの世界ではユウという女性は存在するけど。本来存在しない存在なので、ユウという名前は使わないほうがいいだろうと思い俺は、俺がこの世界で新たに考えた名前をユウに伝えた。そしてその新しい名前はユウに受け入れてもらうことが出来たのである。

俺はその日を境にこの異世界の人達から、この世界での名前を名乗り始めると。みんな俺のことを勇者と呼んでくれるようになり。勇者様と呼ばれてしまうので。

俺はこの世界での偽名を考えることにし、俺の偽名を考えて。俺は『レイ』という名前に決めたのである。

その名前の由来はユウを俺なりに守ろうと思ったからである。俺は俺とユウが、二人で暮らしやすい環境を作りたいと思っていたのだ。そして俺はこの異世界に訪れるまでずっと引き籠りをしており、外に出る勇気が無かったが、この世界に来てからも人と関わりを持つことが苦手だったため。その性格を改善する努力をしていた。そしてこの世界に来る前の俺の職業が占い師であったために。俺はこの世界でも同じように、俺に占う能力が備わっていたのである。

俺がこの異世界で得た力は、この異世界では俺の占いの能力はかなり信頼されていた。そのおかげで勇者として俺は、多くの人から期待を寄せられていた。そして俺に話しかけてきてくれる人もいたが。ほとんどの人には俺には近づくなと言う警告を受けていたために、俺は自分を守るために俺はこの世界の人達とは、あまり関わらないようにしていたのであった。その結果、俺に気軽に話してくれる人はユウぐらいになったのである。

ユウの年齢が15歳になり。そして勇者である俺と聖女であるユウは結婚したことで。俺とユウの間には娘である美優(ゆう)が生まれ、ユウは美優を産んですぐに聖女を辞めたいと言だしたのだった。その言葉を聞いた時はとても驚いたが、俺もその考えは納得してしまった。

なぜなら、そのことはこの世界の人間にとっては普通の事ではなかったのだ。この世界にとって、女性が結婚するとその相手と性行為をしないといけなかったのである。それができないと、相手の男性の子供が宿せない体質となってしまうらしい。そしてユウはその事に悩んでいたのだと知り俺はそんな理由であれば、ユウの悩みを理解しユウの意思を尊重することにしてあげたのだった。だがユウのその言葉を聞いてユイが泣き出して、その事を悲しんでしまったのだ。俺はその様子を見ていることに耐えられず。ユウの代わりに、俺の方でユウの結婚相手を探してあげることにするのだった。

そして俺はこの世界でユウを妻にして幸せな生活を送っていた。ユウが聖女をやめたことで、この世界の人々は、俺とユウを歓迎してくれており。この世界の人達はユウの代わりができて良かったと思ってくれたのかもしれない。俺とユウはこの世界で平和で幸せに暮らしていたのだ。

ユウカには勇者の固有スキル【ステータス閲覧】を使用して、自分の実力を把握してもらった。その事で、勇者のレベル上限である99に近づいてきているということが分かる。

俺はその事実を知って、やはりユウカも勇者の血を受け継いでいるんだと思い嬉しくなってユウカに声をかけたのだ。

そして俺はレベル上限をユウに教えるが、ユウは勇者である俺よりも強いのではないだろうかと思うようになっていた。ユウカの身体能力が高すぎて驚くばかりであった。その事からも、この世界の人間は魔王と戦うのに向いていないような気がしたのだ。

しかしユウに俺の力の全てを見せたわけではないので、 俺は魔王軍の幹部が封印されている祠に向かい、俺の持つチート能力を使って。魔王軍の幹部の魔物たちと戦い勝利することで俺は、魔王を召喚するための儀式を行いこの世界を救える勇者になろうとした。

だがその前に、俺の前に勇者として召喚され行方不明になっていた息子のユウの父親が姿を現したのである。ユウの父親はユウカを見てとても動揺していたが、ユウの父親に、なぜこの異世界に息子がやってきたのかを確認する。ユウの父親がこの世界に訪れたユウを見た時は。すでに成長していてとても驚いていたそうだ。そのことから考えられる可能性は2つしかないのではないかと俺は思うのである。

1つは、その事について話している時にユウが女性だという事をユウの父親に教えたのだが。この世界にやってくる際になんらかの事故によってユウの身体が女性になってしまったということが考えられるのではないかと思ったのである。

その事を俺はユウの父親と話をしたが、その話をした瞬間にユウの父親は顔を真っ青にし始めてユウカのことをユウカと呼んだことに俺は違和感を覚える。普通は自分の子供のことを「あの子」と呼ぶはずなのに。その事に疑問を抱いた俺は。その事に詳しく話を聞かせてほしいと言ったのだ。

俺はユウの父親と話をするがどうしても答えてもらえない部分があり困っていた。

俺の質問に答える気のないユウの父親だったが、ユウのことを心配しており、俺はユウのことを大切に育てている事を伝えたのである。だが、俺の話を信じてくれないユウの父親が何かに勘付き始めてきたのであった。だが俺はそんな事など気にせずに、ユウの父親のことが嫌いで信用していないわけではないということを分かってもらいたかったのだ。俺は必死に説明をして、どうにかユウの父親のことを信用してもらおうと努力をしたのだった。

そして俺がユウの母親の事を、ユウの母親である佐藤結子のことを教えた途端に。俺の言葉に対して、ユウの父親は、今まで見たこともないほどの表情の変化があったのである。その変化を俺は見逃さなかったのである。だが俺は、ユウの母親である佐藤結子の容姿がこの異世界の人たちからしたら珍しくもない姿のためユウの両親は日本人なのだと俺は確信したのだ。そしてユウの両親を鑑定した結果。

俺はユウの父親と母親が異世界人では無いことに俺は驚愕してしまうのであった。

そして俺がこの異世界に来る前の出来事と、俺の妻であるユイの生い立ちを教えていくうちに。

ユウは俺が嘘をついていないことが分かり信じてくれてユウとユウの両親のことを話すことになった。

ユウのお父さんとお母さんの本当の年齢は80歳以上であると伝えると、その事にユウは衝撃を受けて落ち込んでしまう。それ程までにユウはショックだったようだ。俺はその事は仕方がないことだと思いながらもユウに俺がユウの味方だということを伝えると。その事を聞くことができただけでユウは救われたというのだ。俺はその言葉を聞き、俺の目の前にいる少女はとてもいい娘であり。俺と血の繋がりはないとはいえ。

俺は父親としてユウの心を癒すために精一杯の事をすることに決めたのである。

それから俺とユウは家族3人で過ごすことになり、その日から俺とユウの生活が始まったのであった。

そして俺とユウはお互いに自己紹介を始めていったのである。

俺の目の前に現れた少女を見て、俺は本当にユウにそっくりだと思った。そしてユウカは、この世界で勇者の娘として生まれてきてしまい、ユウの親にこの世界を救うことができるように育てられてしまったのだ。

ユウが異世界にやってきた時も、勇者である俺に頼ろうとした。だけどこの異世界にやって来たのは女性だったので。その女性でも問題がない方法を俺は考えるが思いつかない。

だから俺は勇者という存在ではなくユウの夫という立場になり。ユウと一緒にユウの両親を説得するためにユウの実家に向かうことになるのだった。

俺とユウの目の前に突如として現れたユウに、よく似たユウカと名乗る少女と俺とユウの親子関係は良好になった。俺はこの世界に来たユウの境遇を話していき。その話を聞いてユウの父親は心の底から申し訳なさそうに頭を下げて謝罪してくれたのである。

俺とユウはその光景をみてユウカのユウへの接し方からして悪い人間では無いと思えてきたのである。そして俺がユウの事情を、異世界から来た者だと話すとユウカは俺が異世界人だと信じてくれるようになり。

俺が、この異世界の人よりもレベルが高いという事実を知ったユウの両親が、ユウに戦いの才能があるという事に気づくのに時間はかからなかった。そしてユウのお父さんがこの世界に存在する魔獣と戦うことで、この世界の人とどれだけの差が存在しているのかを知るべきではないかと俺に助言してくれる。

俺とユウの二人で魔獣を狩りに森に行き、ユウが倒したモンスターはどれも俺より強い相手であったが、ユウのスキルには熟練度が表示されておらず。ユウは俺が想像している以上に能力が高すぎるのである。そして俺がユウの強さを確認した結果。

この世界の人間が束になっても勝てるわけがないと思うほどの力を持っている事が判明したのである。そんな事実を目の当たりにしてもユウのお父さんは冷静な対応をすることが出来ていて俺は凄い人だと感服していたのだ。そしてこのユウが持っていた武器には俺の心を奪われるほどに感動してしまったのである。その聖剣エクスカリバーはこの世界に現存する全ての武具の中で最高峰のレベルを持つ最高の武器であることが判明したのだ。その聖剣エクカルシヴはあらゆる魔法を切り裂くことができ、また聖女にしか扱うことのできない特殊な剣でもある。

俺とユウの2人がかりでも倒すことが出来なかった巨大なミノタウロスを倒すことに成功してしまうのである。ユウはレベルの上限である99に到達するまで俺よりも強くなってくれるはずだと俺は思っていた。そして俺達は、その日ユウの家に泊まることになり、そこで一緒に食事を取ることにしたのだ。ユウの父親からしてみれば自分の孫娘を嫁がせる相手の実力を自分の目で確かめたくなったのだろう。

俺はその日の夜ユウの父親と共にユウの部屋を訪れるが、そこにはユイも来ており、俺達と食事をすることになったのだった。その食事中にユウカはユウと会話をしていてとても仲が良さそうな関係に見えたのだ。ユウカはユウを実の妹のように思って接しておりとても幸せそうだと思った。俺はそんな二人のやり取りを眺めながら俺は微笑ましい気持ちになっていたのである。

そしてユウの父親と話をしているときに。ユウがこの世界にやってきたときの状況を聞いて、俺とユイが召喚された時にも俺達のいた部屋は俺達がこの異世界に来てすぐだったと聞いて、俺はもしかしたらこのユウがこの世界に来た原因は俺とユイにもあるのではないかと考え始めていた。

だが俺はその事を考えるのをやめることにした。それは、今はこの世界でユウの両親を納得させるために頑張るしか無かったからだ。俺としてはユウとこの世界で平和に暮らしたいし、その事がユウにも幸せな人生を送って欲しいと思っていた。

ユウとユイもユウのご両親に挨拶をしておりユウの両親とも仲良くなってきていたので、俺とユウカの2人のこれからの関係については心配することは無いと思い始めた。だが、まだ俺にユウカの全てをさらけ出してくれてはいないと思うのである。俺はユウカを安心させるためにも自分の能力の事について話をすることを決めたのであった。

俺がユウとユウの父親を連れて自分の能力について話し出した。するとその話を聞いたユウの父親はすぐに俺を信頼してくれて。この異世界の常識を覆そうとする俺にユウの父親は自分の知識を提供してくれると言うので。

俺がユウの父親から教えてもらうのが好きな料理の種類が、カレーであることが発覚し俺はカレーが大好きなので。俺はユウの父親が作る、カレーライスが食べたくてしょうがなくなったのである。ユウの父親との話で分かったことは、やはりユウの父親はこの世界においてカレーライスを知らないようであった。そしてこの異世界では様々な香辛料が手に入りにくいため、そのカレーが作れる人は数少ないと知ったのである。

そしてユウがこの世界にやってきてこの世界で暮らしていた時によく食べていたものが。おでんであったことが判明しユウは俺と同じような生活を過ごしていたのがわかるのであった。その時に俺の口から漏れた「ユウカのお父さんのカレーって美味しいんですよね」との言葉を聞いたユウカは。

俺がユウカの父である、ユウの父親が作ったものを食べたことを思い出してくれたようなのだ。俺はそんなユウカの反応を見てユウがユウの両親とユウのことを気にかけていることがわかり。俺としても嬉しい事だったのだ。俺がそんな話をした後、俺に質問をしてきてきたユウの表情は少し曇っていたのだ。俺はそんなユウの質問に対しユウの事を心配させないように、できるだけ優しい口調で答えることにしようと思ったのだった。俺はこの質問をされてユウが俺に対して不安を抱いていたのだとすぐに理解したが。俺が、この異世界に飛ばされてきた時にあったことを思い出すが。

俺の知っているユウはそんな事でユウの両親と俺のことについて気にかけたりなどしないので。俺が元いた世界でも異世界に転移して行方不明になる事件が起こっていたことを話していくと、ユウが俺のことを見つめて真剣な表情を向けてくるのであった。

その様子はまるでユウがこの異世界にくる前と似たような雰囲気を感じて俺は気を引き締め直したのだ。そしてユウは俺が元いた世界で起こった事件のことを聞くとユウが今までに見たことの無いような悲しそうな顔を見せ、ユウは涙を流し始めてしまったのである。

そして俺が、異世界での暮らしとこの異世界の現状を説明し始めると。ユウは俺の言葉を聞くだけで涙を流すようになってしまっており。その事から俺はユウがこの世界に来た理由を知っていると察したのである。その俺の考えが正解だと確信した俺は。ユウにこの世界に来たときの事を聞き出し始めると。ユウが、俺の元の世界で住んでいた地域が大震災に襲われていることを知ることができたのだ。俺はその事実に心を痛めて何もできない自分に苛立ちを覚えたのだ。

その事を知ったユウは何かを決意したように俺に向かって口を開いたのだ。俺はユウが何を言い出すのかと緊張してしまい。俺は何を言われるのかわからずに、ただただそのユウの話を聞いていくのであった。そしてユウが俺に、この異世界で俺の味方になってくれと頼み込んできて、俺は自分が勇者であるということを隠しつつ、この世界でユウと生活することをユウのお父さんに伝えていったのである。

その日から俺とユウの生活が始まり。ユウのお母さんにユウのことで色々と相談に乗ってもらったのだった。そしてユウカが俺の作ったカレーを食べたいと俺に言ってくれたおかげで。俺は、ユウの両親にユウカを貰ってくれないかと頼んでみるのである。ユウカは最初その言葉を聞くと戸惑っていたが。ユウカがユウの母親からこの世界と異世界の違いの説明を受けるとユウは俺と一緒にこの世界でユウカと一緒に過ごす決意を固めてユウカはユウと一緒にこの異世界で暮らすことを決意する。俺はその日ユウカと夜を過ごしてから寝床についたのである。

俺がユウと初めて出会ってから1ヶ月が経ちユウと俺との交際が始まったのだ。俺はユウカとは結婚をしていないがユウカはユウカでユウがこの世界でユウと2人で生きるためにどうすればいいのかと必死に考えている姿を見て、ユウとユウカは姉妹のようだと思ってしまったのである。俺がこの世界から帰らない限り、この異世界には帰ることができないとわかったので。俺はユウが、元の世界に帰りたいと思う日が来ないでほしいと願っている。俺はユウと、ユウカが幸せになることだけを願いながらこの異世界で過ごすことを決めたのだ。

俺の目の前に突然としてユウが現れたのだが、この世界の人ではないという衝撃の事実が判明した。俺はこの世界では聖女と呼ばれ尊敬されている人なのだという。聖女がなぜ勇者であるはずの、ユウを俺の元に案内したかは謎だが、その事は深く考えなくて良いと思った。ユウカは俺にこの世界のことを丁寧に説明してくれたのだ。そしてこの世界の成り立ちなども話してくれたのである。この世界の人族、亜人、獣人、精霊族は互いに助け合いながら生きていてとても平和な世界であることがわかったのだ。

俺はこの世界に来て初めての安息の日々を過ごすことが出来そうだと俺は思い始めていた。そんなときに俺はユウのお父さんと話す機会に恵まれたのだ。そのお父さんは俺の想像以上に物知りであり、俺はこの異世界のことについて聞くことが出来ていた。俺もユウのお父さんもカレーが好きなことがわかって。俺はカレーを久しぶりに食べられることに喜びを感じていたのだ。

そんなときにユウの両親がこの村に住む他の住人達を集めてきて話し合いを始めたのである。その話し合いで、ユウはこの村に住まうことを決めていたようで、ユウはこの村の人達に受け入れてもらったのであった。

ユウは俺と一緒の家に住みたいと申し出てくれたが、俺は、ユウとユウの父親を俺がこの世界に連れて来たので俺の責任においてユウ達には俺のいる場所に住んでもらいたいという俺の希望をユウとユウの両親は快く受けいれてくれて、ユウとユウの父親が俺の家に住んでいるのだった。そしてユウと俺は毎日のようにお互いのことを語り合っていたのだ。ユウとこの世界で共に歩むことができることに幸せを感じ、俺も、ユウカに幸せになってもらうことを望んでいたのである。

ユウカは、この異世界の常識について教えてもらいながら。俺は、自分のレベルを上げていくために必要な経験値を獲得する為にこの世界の冒険者の人達からの依頼をこなしたりしながら。俺とユウの日常はとても楽しい時間だったのである。俺はこの異世界に来たときと比べてとても充実していて、俺とユウは幸せになれそうだと思い始めていた。だが俺がユウと出会った日にこの異世界に飛ばされてきたときに起きた事件は俺の運命を変える大きな出来事になったのである。

ユウは元いた世界からこの異世界に迷い込んだ時にこの世界に飛ばされて来たのだと言っていたが、その話は本当なのかを確かめたくなってユウに問い詰め始めたが。俺は、この異世界では、ユウを召喚するための力が存在し、召喚できる者が限られていること。召喚できるのは、勇者を召喚することができる聖剣に選ばれ。この世界を救うために女神に選ばれた女性だけらしいと聞いた俺は。俺の知らない間に俺はとんでもない人物をこの世界に呼び出してしまい、俺のこの異世界における平和を脅かす存在になっていたかもしれないという事実に気づかされたのである。

その事を聞いた俺の心の中には罪悪感が生まれ始めて。俺はこの異世界を救わなければならないという思いが生まれたのだ。俺はこの世界で自分の為ではなく、ユウやこの異世界の人々のために生きていこうと決心したのである。だがユウの身に何かあれば俺は自分のことを優先しなければならないと心に誓っていた。だがそんな事をユウに悟られるわけにはいかないと思い、俺はユウカにも自分のことは気にしないで過ごして欲しいと言い続けたのだ。

ユウとユウの両親の住むこの家で、今日は俺の誕生日パーティーが開かれることになり俺はユウと、ユウの両親から祝福を受けて、ユウのお父さんからはカレーライスを振る舞われ俺は涙を流してしまったのである。そしてユウカからもプレゼントを受け取り、その中身は綺麗な石のついたネックレスだったので、俺はそれをすぐにつけてみると、なぜかサイズがピッタリで俺は不思議でしょうがなかったのだ。俺は、それを見てこの世界のアイテムボックスの収納可能数は、大きさで決まるのではなく。所有者のスキルや魔法によって変化するということに確信を持ったのだ。俺はそのことに関して色々と考えることがありユウの両親に相談し始めようとした時に、ユウがユウカに誕生日の贈り物として、俺にあげたようなネックレスをあげていたのを見て俺は嬉しくなっていた。ユウとユウの両親は本当に仲が良かったのである。俺がこの異世界にきてからは、こんな風に家族で笑い合える光景を見ることができなかったから。ユウがこの世界で笑っている姿を見られて俺は幸せだと思った。そして俺達はこの家で暮らすことになったのだ。俺はこれから、この異世界を救いユウを元の世界に帰す方法を見つけるための努力をすることを誓う。

俺は、俺とユウが出会ったあのダンジョンの入口付近にあった石碑を鑑定しにいくことにしたのだ。そして、俺はその石碑を見た瞬間、この世界の文字で書かれた文字は、日本語に見えるのだ。俺はそのことに気付き、この異世界に来る前に俺がいた世界は日本なので当たり前だと思うだろうが。俺が知っている異世界の物語の中で、俺が元いた世界が関係している異世界というのは存在しなかったからだ。それにこの異世界では勇者召喚が行われたのは500年前で。勇者達が活躍していたのは1000年前なのだというのだ。

俺はその事がどうしても気になってしまい。ユウのお母さんと、ユウの父親と一緒に、そのダンジョンに行くことにする。その事を伝えるとユウは一緒に行きたいと俺に言ってきたのである。ユウが、俺のことを心配してついて行くと言っているのかわからない。ユウのその瞳は不安げに揺らいでおり。俺はそんなにユウに迷惑をかける訳には行かないと思ったのだ。

その日の夜にユウの両親が俺にユウを連れて行ってあげてと言ってくれたので。俺はユウカとユウと共にダンジョンに向かって歩き出した。

俺とユウカはユウとユウのお父さんにお世話になりっぱなしなのは申し訳ないと俺は思っていた。ユウとユウの父親もユウを娘だと思っているのに遠慮させたくないと思っていたのである。そこでこの世界の食材を手に入れようと買いに行ったのだが、その時にこの国のお金を持っていなかったのだ。俺が所持金を確認していなかった事に責任があったのだが、ユウが俺の為に用意してくれていた。

金貨100枚で日本円換算すると100万円くらいの価値はあるらしくて俺は感謝をした。これで色々と旅の準備ができると思って喜んでいたが。この国では貨幣の交換比率が異なるようで俺は驚いたのであった。

この世界では紙幣はなく硬貨が使われているというのだ。この国は硬貨の種類が多いようで俺は少し楽しみになってきていたが。ユウの両親も買い物をする時は、その価値が違うのだから注意しないと、騙される場合があるかもしれないと言ったのである。俺達はその日は買い物を終えて、ユウとユウの家族が作ってくれたご飯を食べると。明日からの行動について話をすることにした。

俺は、この異世界に来たばかりで、俺を信用することができず、また警戒心が強くなっていてユウと俺はなかなか距離を置いてしまうようになっていた。それでも俺の事を慕ってくれている。ユウの気持ちを考えればこそ。ユウと仲良くしたいと思ったのだ。俺にとってユウは大切な存在で、そのユウを危険な目に会わせるわけにはいかない。俺がこの異世界を救うまでの間はユウにはこの世界を旅していてほしいと思うのだった。

俺はこの世界がどんな世界なのかを知る為にユウにお願いをして俺が元々暮らしていた場所を見たいと言われたので。俺の記憶の中に鮮明に残っている場所に俺はユウを連れて行く。俺が住んでいた場所はマンションの高層階に暮らしており。この異世界では高層ビルのような建物は存在しないので。

ユウが驚くのは当然のことだが、ユウカもそのビルに驚いていて、俺にこの世界についてもっと詳しく教えて下さいと言ってきたのだ。俺はユウに、この世界に来てから、ユウと出会った日までのことを話すと。ユウは、その記憶の中の人物に対して疑問があるようだったが、今はそんな場合ではないと割り切って俺との話を進めていったのである。

俺とユウの両親はユウのお父さんと、ユウが元いた世界についての話し合いをすることになっていて、俺はユウの両親から頼まれたので。ユウと俺も話し合いに参加するようにと言われ、話し合いが始まった。ユウが元いた世界で住んでいたのは俺も元いた世界で、しかも日本のようだということがわかったのである。だが俺は、ユウがこの世界で、日本人であることを隠すために俺と初めて会ったときに、自分は違う国から来て偶然、この場所にいたと言うようなことをユウは話したのかもしれないと思ったのだ。だが、ユウの本当の両親が誰であるかを聞くことはできないでいた。

ユウはこの異世界で、聖女と呼ばれ尊敬される人だとユウのお母さんから聞かされたとき。この世界でそんな立場にいる人がなぜユウカと同じようにこの世界に召喚されてきたのかと疑問を抱いたが。ユウがこの世界の住人でないことは確かであった。ユウは俺と出会うまではどこにでもいるような女の子であったのだ。そして俺とユウカはお互いに話し合う時間が必要だということで。俺の部屋に戻ろうとしたときに。

ユウの母親が、ユウは自分が元いた世界では聖女と呼ばれていたことを、この世界には伝えずに、ユウとユウの両親はユウの両親が住んでいた街に住んでいたらしい。

俺はその事を聞いて驚きながらも、ユウはもしかしたらこの世界でユウは俺と同じ勇者なのではないかと考えたが、この世界では異世界の勇者は伝説上の人物で、この世界でユウは聖剣に選ばれし勇者だと言われているそうだ。だがこの世界に勇者と呼ばれる者はいるらしく。それは俺や、ユウが召喚されてくる前に、女神から加護を授けられて。この世界の脅威である魔王を倒した者がいたというのだ。その人は英雄と呼ばれているそうで、ユウはその人の生まれ変わりではないかと。俺は、ユウの話を聞いたときはそう考えたが、だが俺とユウは元いた世界では、普通の学生だったのに。この異世界で勇者に目覚めるということはあり得るのだろうかと。この世界の常識を知らない俺は考えてみて、ありえないと否定することができたのだ。

そしてこの異世界では勇者を召喚できるのが聖剣に選ばれた女性だけだというので。その聖剣を使える女性に俺とユウをこの世界に召喚させることができたとしても。俺はユウよりも弱い存在になる。そんなことが有り得ない。それに俺は、ユウカとは普通の恋人のように接してきたし、それにユウにキスだってされたことがある。俺はユウがそんなにすごい力を持っている人物だとはまったく思えないのである。だが、ユウカが元の世界に戻りたがっているので、元の世界に戻る方法を探さなければならないが。この異世界で生きていくためにはユウカの力が必要なので、この世界の事を知って、元の世界に帰るための手がかりをまず見つけなければと。

だが俺は、この世界を救ってから、ユウの両親の元を離れ。俺は元の世界に帰らなければならないのである。そして俺は元の世界で、やることがあるのだから。ユウやユウの両親と一緒にこの世界で生活しながら。ユウカが帰る手段を探すことにしたのである。ユウとユウの両親からはこの家で、俺達の家として、俺達三人はここに住むことを許されて、ユウは俺の家の隣の部屋で生活をすることになった。ユウカと俺は同じ屋根の下で生活することを恥ずかしがっていたが、この家で寝泊りをすることを許されただけでも俺は本当に嬉しかったのである。俺はユウに俺がユウにしたことを話すと。

俺のことを許してくれたユウとユウカが、この異世界のことや、この世界の成り立ち。この異世界の通貨の価値。そしてユウのお父さんとユウカのお父さんはユウの世界で何をやっていたかなど。色々な話をしながら、俺とユウとユウカでこの世界が平和になるように。俺はこの世界を救うことを決意したのである。俺にはチート級の能力があり。それだけではなく、この世界にはユウがいた。ユウがこの世界に来てくれたこと。それが奇跡だと思った。そして俺はユウのために、元の世界に戻ることができるようになるまで、俺はこの世界を守り続けると誓うのであった。

俺は今日は久しぶりに、自分の家に帰っていた。俺は元の世界に戻ると決めたのだ。それにこの家を出ることも告げておいたのだ。俺の言葉をきいてユウカとユウが悲しんでくれていたのだ。でも二人には、この異世界に来るまでに、俺は色々とあったから。元の世界に帰れることになったので。俺は安心しているんだよと、俺は二人に伝えた。ユウと俺はお互いの両親にユウが元いた世界に戻ろうと考えていることを伝え。ユウと、俺はユウの元いた世界に行くことに決めたのである。ユウは俺のことを心配して一緒に行くと言っていたが。俺は一人で大丈夫だとユウに言い聞かせた。ユウとユウは、この異世界に来る前にも一緒にいたのだから。きっとまた二人で一緒に過ごせるはずなので俺は心配していないと言ったのだ。俺はユウが、俺のことを好きだと知っているから、また俺にユウカが嫉妬しないようにと気を使って言ってくれているのも知っているので。俺も、二人の事が大好きだよと言ってあげると。二人は泣き出してしまったのである。俺はそんな二人を見ていられなくて、抱きしめると。

「ユウカ、ユウの事を頼んだ。俺は必ず、ユウが待っている世界に戻ってくるから」と言って俺はこの家を後にする。俺がいなくなってからもこの家はユウカとユウの物で、俺が戻ってきたときには。いつでも帰ってこられる場所になっていればと思いながら。

そして俺が、元の世界でユウカの無事を祈ると同時に。元いた世界にもどる方法を探したいと願うのであった。

俺が元の世界に戻っても、ユウのことが気がかりであったが。俺には、元いた世界でしなければならないことがある。この異世界は、今やるべきことはたくさんあるが。この異世界を救うために、俺ができることといえば、この世界の人と協力して戦うということくらいなのだ。俺が元いた世界も大変なことになっていると聞いていたので、ユウにはこの異世界を救ってほしいという想いもあるのである。ユウのことは、あの異世界で知り合った人に任せることにした。そして俺は俺が元いた世界へと戻って来たのである。俺は元いた世界に戻るとき。元いた世界と元いた異世界を繋ぐことが出来るようにしたのだ。そのおかげもあって、俺は元いた世界ですぐに仕事場に戻ることができ。その日から、元の世界の仕事場で俺は働き始めることになるのだった。

だが、俺は元の世界で俺にしかできない仕事をしなければならなくなり。忙しい毎日を送っていたのである。だがそれでも、異世界のことを考えている時間が、俺にとっての唯一の息抜きであり、ユウカとユウが俺にこの世界で頑張って欲しいと言っているのだと思えば、俺はどんな過酷な状況であろうと耐え抜くことができたのだ。

そして俺の職場で、ユウのことが話題になった時に、ユウの両親が行方不明になり。元いた世界に帰ってきたのではという噂話が聞こえてきた。俺はこの異世界でのユウが無事に生活していることを願い。俺は、元いた世界のユウカのことだけを気にしていたのである。俺がいない間、元いた世界はどんな感じになっているのだろうかと、そんなことを俺は考えていたのである。そして俺は俺しかできない。

異世界からの魔物をこの世界に送り込んでいる奴らと戦える力を手に入れたのである。

俺は俺のやることは、異世界と、元いた世界を繋げることができるゲートを開け続けることだけ。俺もユウに元いた世界を助けてほしいという気持ちはあったが。元いた世界で、元いた世界での俺はユウと出会ってからは俺のことを見下すような人間ばかりだった。俺の実力を分かってくれない人達ばかり。だから俺をバカにしてくる人間に俺を認めさせるために、元いた世界で俺は自分を犠牲にして、その人間の為に働いてきた。だが結局は俺がやってきたことは無駄だったのだ。そんな俺はユウとユウが召喚した勇者達が活躍する姿を見ていて。その活躍に心打たれて、そして異世界に行けば俺を馬鹿にしてきた連中を見返せるような存在になれると思ったのだ。

異世界で、聖剣の使い手になったユウは異世界を救ったあとは、元いた世界に戻ってきてこの世界で得た力を活かすために行動していくのだろう。

俺もこの世界を救うことができたら、元いた世界に戻りたいと思うのだが。俺の居場所なんてもうないんじゃないかと思ってしまっている。俺が元いた世界は俺には厳しい世界になってしまったのだ。

俺は俺の力で俺の守りたいものを絶対に守れるようになってからじゃないと。俺にはこの世界を救うまではこの世界での俺の存在意義は失われていないと思えたからだ。

それにこの異世界に勇者が二人もいるのだ。

ユウカのお父さんが勇者だという話は、元の世界に戻る前に、俺はユウカとユウと三人でこの異世界を救う決意をして元の世界に帰る前に、元の世界に戻るための準備を整えるために元の世界に帰ったときに、この世界に魔王が現れたらしい。魔王は魔族の王として君臨し。魔王が現れてからこの世界で魔王が倒されたという報告が一切なくなった。それは魔王を倒した者がいるという話もなかったのである。だが俺はユウの父親が、ユウとユウを召喚した聖女である聖女を連れて元の世界に帰ってきたとき。魔王は倒されていないので、その聖女である聖女が魔王を倒したのだという話を、俺が元いた世界の会社の先輩である女性に聞いたことがあったのだ。だが先輩はその話を聞いた時。魔王を倒せる人間が、その聖女の格好をした少女なわけがないし、勇者と呼ばれる人間は勇者と呼ばれているが、勇者と呼ばれていて勇者と呼ばれる人物は一人もいないという話を聞いたことがあった。

だが俺はユウカのお父さんがその聖女を連れていたということを耳にしていたのだ。

それに、元の世界に戻るための準備を進めている最中に、この異世界が滅んでしまい。俺達の世界にまで危険が訪れる可能性もあると言われたら。俺はこの世界を救わなければいけない。

俺は異世界で手に入れた力を駆使して、元の世界に戻ってから俺はユウと再会した。そして俺はこの世界を救わなければならないので俺はユウとユウカのことを頼むと、ユウに言い残してから元の世界で生活を始めようと、元の世界に戻って来て、俺の家の様子を見て愕然とした。なぜなら俺の家があった場所は、更地になっていたのだから。それだけではなく。周りにあったビルなどの建物はなくなっていた。

元の世界に帰ってきてみるとそこは異世界で俺がいた時代より数百年以上前の時代にきてしまったようで、元いた世界とは全く変わっていたのである。

俺の家は跡形もなく消えて、周りの建物は全てなくなってしまっていたのだ。俺の家族が住んでいた家さえもなくなっている。俺は一体どうしてこうなったのかと思い。俺の元住んでいた家に住んでいた人達を探すことにして、そして俺は俺が元いた世界がどういう状況なのかを知ったのである。

「そうか俺は元の世界に戻ったことによって時間軸が違う世界に行ってしまったようだ」

どうもここは未来の世界で俺が元いた時代の未来の世界のようなのである。俺は俺の時代では何が起こったのか知りたくて俺は元の時代に戻ってきたのだが。俺の時代には何もなかったようであった。

そして元いた世界でも、ユウが元いた世界と同じように。元いた世界は異世界と繋がりやすくなっているということと、俺がこの異世界から元の世界に戻るときのように、元の世界に戻ろうと異世界から来たものが元の世界に戻ってくることもできるようになっていたのである。

だからユウの両親も俺達の世界に帰ってきたということなのだ。俺が元の世界に帰ってきた時は元の世界の状況などは分からなかったが。ユウと再会をしたときに、ユウのお母さんの事はユウの話から聞いて知っているので俺はユウのお母さんが生きていたことに安心したのであった。そして俺は、ユウが元いた世界に行く前に、俺の力がどこまで通用するようになったか試してみたかったので。俺はこの世界のどこかにユウの元いた世界があるはずなので、俺はまずはユウとユウを召喚した異世界の勇者と、俺と異世界に一緒に召喚された元勇者とで俺がいた世界の問題を解決する為に協力してくれそうな人を集めようとした。するとその世界には勇者と同じような力を持つ人が沢山いたので。俺達は異世界で経験したことを話して協力してもらうことになったのだ。俺と異世界の勇者の仲間たちが協力すればきっとどうにかできると信じて俺とユウの勇者と仲間達とでその問題と向かい合うことを決めたのだ。その世界では魔物も普通にいるので、その世界が平和になればきっと他の人も元の世界から戻ってこられるようになると、そんなことを俺は考えるようになったのである。

そして、この異世界の勇者の力は強すぎるので、この世界に魔物を呼び込んだりこの世界に魔物を送ったりする犯人と戦うことだけを目的として俺は活動することに決めたのだった。だが、俺がこの世界に元いた頃に異世界に行ったことがあるというのは一部の人にしか知られていない秘密だったのだ。

そしてこの異世界に、元いた世界では勇者と呼ばれている。異世界で魔王を封印する能力を持ち。聖剣の使い手になったこの世界で、この世界の英雄になっている、元いた世界で異世界を救ったことのあるユウカが、俺と異世界で出会ったときには俺が元いた世界での出来事を知らなかったが。俺のことが大好きと言ってくれていたので。この世界で元いた世界を救うために戦ってくださいと言われても。俺は断っていたと思う。ユウが元いた世界のために戦うという気持ちが持てるまで待つつもりだ。だが俺は、この世界で聖女と勇者を召喚することができる聖女に頼まれたので仕方なくこの世界を救おうとしたのだった。

この異世界の人間ではない俺が聖剣の使い手になることができるなんて本当に信じられないけどな。

異世界からこの世界へと戻るときに聖剣を手にしたときに聖剣の声を聞くことができ。聖剣に選ばれし者として、聖剣を使いこなすことが出来るようになるらしい。そして、俺が元いた世界を救う為には、この世界での経験を活かして。聖女を召喚するために聖杖を持っているこの世界の人に俺が元いた世界に転移できるように、俺の異世界へ行き来する力を貸すことにしたのだ。俺はこの世界の人々には内緒で元いた世界の問題を解決しようと思ったのだ。元いた世界では俺をバカにする人たちばかりだったので、俺はそんな人達を見返そうと頑張っていたのだが、結局は何一つできなかったのだ。だからこの異世界でなら俺は、ユウカと一緒にこの世界の人達を救おうと思っている。

「この世界でなら俺は俺を認めてくれるはずだよな。だって、この世界の人達もユウと同じなんだもんな」

異世界に聖剣の使い手になったユウは勇者としてこの世界で活躍をするのだろうが。俺は元いた世界の問題である。元いた世界を救う為だけに動くのだから。

「元いた世界から、俺が元いた世界を救える存在がいなくなるかもしれない。ユウが元の世界を救いたいと言うまでは。俺はユウとユウが元いた世界を一緒に守ろうぜ! それに、俺は俺が異世界に召喚されるときに俺が召喚された異世界の勇者である、元勇者の女の子にも告白されていたし。ユウは異世界で俺のこと好きとか言ってたんだろ。それなのに俺がこの世界のユウのことを好きだと言えばいいだけの事だよな。異世界で勇者として頑張ってきたユウカに俺が告白して、そしてユウに元いた世界を一緒に助けてくださいと言われるまで、異世界を一緒に旅をして元の世界に戻ることを考えながら、異世界の魔物を倒しまくればいいだけさ。異世界の魔王を一人で倒してしまったら、俺はユウよりも強くなってしまうし。ユウもユウが勇者として頑張れなくなってしまうしな。まぁでも、異世界の魔王を倒すのもユウカのためにもなるだろうし。それに俺も俺でこの世界でこの世界で聖女と呼ばれている人からお願いをされてこの世界に異世界から来る者達を助けるようにしているだけだし。俺のやることはユウと変わらないし。ただ、ユウカに告白するまでに、異世界に来れない人達の為にこの世界に何かしてあげようと思うだけで、俺もこの世界を救ってあげたいと思えたのは、やっぱりこの異世界に来て俺と初めて会った時に俺のことを見てくれているような気がしたあの人のことを思い出せたからだよね。

俺はあの時のあの人の姿を思い出してしまうと。やはりもう一度会いたいと思ってしまう。だけど会えなくなってしまったのだ。それは何故なのか分からないが、俺は元の世界に戻る前に、あの人との再会を果していた。

その人はいつもの俺がいる会社の社員達とは違い俺にとても優しくしてくれた人だったのだ。俺がその会社にいた時には彼女はいなかったし、その女性が会社を辞めるという話を聞きその女性は別の会社に行ってしまい。俺がその女性の連絡先を知る機会がなかったのだ。だが俺は元の世界に帰って来てすぐにその女性を探し回ったが。女性を見つけることは出来ず。女性の名前さえも聞くことが出来ていないので探す手がかりがなくなっていた。

ただ、その女性の名前は、ユウカという名前であることだけは知っている。そして、元いた世界に戻ればユウカに再会することが出来る可能性があるのならば、俺は元いた世界に戻りたいという理由ができるのだ。それにユウも元いた世界に行こうとしていたのである。俺が元いた世界に行くということは、ユウカが元いた世界に戻る方法を探ることができるということになり。ユウが元いた世界に戻るためには、元の世界を平和にするということも必要になってくるという事になるから、この世界が俺とユウが元いた世界を救うための手段になるのだ。

「とにかく俺は元の世界に戻ったとしても俺にはやりたいことができたんだよ。俺がいない間はこの世界を頼むよ。聖剣」

俺が持っている勇者の力を使えばこの世界の人間達にバレないように異世界に行けるのだ。俺がこれからすることは俺のいた世界に魔王が現れると予言され、この世界ではまだ見つかっていないが。俺の予想だと恐らく現れると思うからな。

その時に異世界から元の世界に戻ってきてしまったりすると困ることになるだろうから、俺はこの世界にいる間はなるべく元の世界に帰りたくないと思っている。それに俺は今の生活が気に入っているからこの生活をもっと楽しんでみたいと思っている。だがユウとまた会う為にはどうしてもこの世界にはいられないし。この世界でずっと暮らすというのも無理な話なので俺は異世界で暮らしていくしかない。

「よし、元の世界に戻って来たぞ。俺は元いた世界には帰れたのか?」

異世界では俺と異世界の勇者と俺が聖剣の使い手になれるということで俺の力がどこまで通用できるのかを確かめる為に、異世界で戦ったが。俺は自分の実力不足を感じてしまい。俺は異世界で手に入れた力だけではどうにもできないと思い、俺の力を底上げしてくれる人が必要だったのだ。だが俺はその人に心当たりがなく途方に暮れていたが、異世界に行けなくなってからしばらくたったある日の事で俺の前に不思議な人が現われた。この世界で元いた世界の問題を解決しようとしていて、俺と聖剣をこの世界の人々に知られずに使う事ができる人物を探すために、異世界を冒険していたが俺の目の前に現れたのは俺の元いた世界を救うことのできるかもしれない可能性を秘めていてしかも勇者である、この世界を救った勇者の彼女でもあった勇者の女性だったのである。勇者はその勇者の力では元いた世界を救えなかった為に。自分が聖剣の力を借りて元いた世界を助けようとしていると言っていた。俺はその彼女の言葉を聞いたとき俺は彼女が、俺と同じように他の世界に干渉する能力を持っていると思ったのだ。そのせいで俺が元の世界に帰ってもユウが元の世界を救いたいと思うまで、俺のことが大好きと言っているらしいが。俺はユウのことを好きだという事を伝えられないのではないかと悩んでしまったが。今はユウカが元いた世界のために戦うと言ってくれることを祈っている状態だ。そして、俺達が他の世界に移動することができるというのは、元いた世界で問題が発生した時か。元の世界から助けを求められたときにしか使うことができないということになっているので。俺は異世界でユウが勇者としての力が十分にあることを確認するまではこの世界の問題であるこの世界で起きる事件に対して協力することにしたのだ。

だが俺は、異世界では問題が起きるまではこの世界の問題を協力することだけに専念するという方針で動いていくことにして元の世界の問題については後回しにしようと考えたのである。

それからしばらくして俺は元いた世界で勇者の彼女と異世界に勇者の聖剣を持って行ったときに知り合った勇者と共に異世界に行ったりしている間に問題が起きてしまっていて、異世界に勇者の聖剣を持ち込むことができなくてこの世界の問題は異世界で協力して解決していくことになってしまったのであった。だが俺達は異世界の魔王を倒すことが出来たので結果的にはこの世界の問題を解決することができたのは良かったと今では思っているのだ。

だからと言って俺は聖剣の力に頼るだけではなく、自分自身が元の世界でも戦っていけるようにこの世界の元の世界からやってきた勇者と協力して戦うことにしたのだ。そうしないと元の世界に帰ったときに聖剣を使うことのできない普通の人になっている可能性が高いと思ったので俺は俺自身が強くなれる環境を作れるように行動を始めたのであった。

そして、俺は俺がいた世界の問題を解決して、元の世界に戻ってきたのだ。そして俺が自分の部屋で目が覚めたときには何故か自分の体が変わっていたのである。俺は急いでスマホを確認しようとしたら文字入力ができないということが分かって俺は慌てて母親に連絡を取ったのだ。

「一体どういうことだ? なぜこの世界では俺が使えるはずのなかったこの世界の言語の文字入力ができないんだ!? それになんで首に傷があるんだ? そして何で体が大きくなっているんだ?」

俺は焦ってしまい何をどうしていいのか分からずにとりあえず自分の家にあった服を着るとそのまま外へと飛び出した。

「いったい、この世界は何があったんだよ」

俺は走りながら周りを見渡しているとこの世界はいつもの俺の知っている世界ではなくて異世界のようで俺がよく知っている俺の住んでいる町ではない街へと来てしまっていた。

「異世界に転移して元の世界に帰ることに成功したと思ったのに今度は違う世界へと行ってしまったのかよ」

俺は自分の姿を見る為に近くの公園の鏡の前まで移動すると、そこには黒髪で俺と同じ顔をしていた男の顔が写っていた。

「こ、これはユウカなのか?」

俺はユウカと会えるかもしれないと思っていたのに。その男はユウとは顔が似ているけど別人だったので俺は落ち込んでしまい。俺はその場にしゃがみこんでしまい。もうダメだと思ってしまったのである。

だが俺は、この男がユウに似ているということはもしかしたらユウもどこかにこの世界にいるのではないかという考えに行きつき。その男の持っていた荷物の中に身分証明書みたいなものがあり、それを見ると名前が書いてあった。その名前が俺の探し求めていた名前と完全に同じだったのだ。

「俺は異世界に行っていた間もずっとこの世界に戻ってきたいという思いを忘れることなく、この世界に来るための手がかりを探し続けて。やっとここまで戻ってこれた。でもユウは元いた世界に戻っているのなら。俺はどうしたらいいんだ?このままここにいればもしかしたらまた異世界に飛ばされてしまう可能性があるのに俺はユウに会う為にこの世界で生きていくことを決めたのに、ユウに二度と会うことが出来ないのかよ。俺の気持ちはどこに持っていけばいいんだよ」

俺は元の世界に戻ったら異世界での出来事はなかったことにしてユウカと仲良くしようと考えていたのに。このユウカらしき人物がこの世界で俺の前に現れてしまったのだ。もしかしてこのユウは元いた世界に俺を連れて行くことが出来る能力を持った異世界から俺を元いた世界に連れ帰るために俺の前へ現われたのではないかと思う。俺はその可能性がないかと思いこの世界に来たのである。

それに俺のことをユウカが愛してくれているのに俺の本当の想い人であるユウは元いた世界に戻れていないのだと。異世界に行くことで俺の体に異世界に行く前の異世界での身体能力を身に着けることができているようなので、俺には俺の世界に戻れなくなるという危険性があっても、俺には異世界で培った力が残っているから俺の好きな人との再会の為に、俺の世界に戻る為の方法を探し続ける覚悟が出来ていたので俺は異世界に戻ることを決意したのである。

ただ、そのユウは元いた世界に戻れてユウカと再会できるという保証はないので俺はユウカと一緒にこの世界で暮らすことになると思うのだが。その事に関しては俺はまだ受け入れることが出来ていなくて。もし本当に元の世界に帰れる方法を見つけることができるなら元の世界に戻りたいのだけど。ユウカとの再開を諦めることなんて俺にはできない。だからと言っても俺は異世界に戻るわけにもいかないしな。ユウともう一度会いたいという強い思いだけでこの異世界で頑張ってきたからこそ、この異世界に俺は残る決意ができたというものだ。

俺は元いた世界でこのユウに似た男性に声を掛けてみることにしたのだ。だが俺がそのユウと思われる男性に近寄ろうとした時に俺はあることを思いついたのである。それは、その男性のポケットを探ってこの世界の情報を得るということだ。この世界の情報を少しでも知ることによって俺がこれから生活していくにあたっての手助けになること間違いないのだ。だから俺はこの男性の持ち物を物色しようとした。そして俺はこの世界の言葉を話すことができない状況だったのだが、この世界で話されている言語を理解することができたのである。

この世界では異世界で勇者をしていた俺の力がそのまま残されていて。異世界で身につけたことを元の世界で使う事ができるのは分かっているのである。だから俺はそのおかげなのかは不明だが、異世界で習得したものがこの世界でも使えるようになっているようだった。

ただこの世界での俺の姿は異世界からやって来たときの俺よりもかなり年上の姿をしていて。高校生の俺がこの年齢になるには相当な時間がかかると思うし、俺が元の世界に帰れるようになるまでに何年もかかる可能性もあるだろうし。それにこの世界にはこのユウの他にも俺の世界から来ている人がいる可能性も考えられるし。そうなってくると、この世界には元いた世界の人がかなりの数存在しているという事になるだろうから。

俺がこの世界で異世界にいたときに覚えたものを使えば、俺は俺がいた世界では使えないとされているものを使うことは出来るようになるはずだと思っている。例えばだが俺は聖剣の使い手になっていた。俺の体は俺の聖剣に認められたから俺は聖剣を使いこなすことができていたはずなので俺自身が異世界に行っている間にこの世界の人々が異世界から得たものを使うことができるようにはなっていた。それはこの世界でも同じだと思うのだ。

俺は聖剣を持っていた時の力をある程度ではあるがこの異世界に持って行くことができているはずだと考えている。俺が聖剣の力を使って異世界に行った時。俺がこの世界に戻った時は異世界の勇者としての力を殆ど使えなくなっていた。その理由が俺自身の肉体に変化があって元の世界で戦えるほどにまで強くはなかったからなのだ。だから俺は俺の元いた世界に来てからユウ達と訓練することで俺は勇者として戦えるほどの力をつけることに成功したのだ。

その経験のおかげでこの世界に俺がいた時とほぼ遜色のない能力を使う事ができるようになっているので俺は俺がいた世界の問題を解決することができる力を手に入れたのであった。

だが俺の持っている力はかなり制限されている状態になっていると思う。なぜかというと俺は元いた世界で俺がいた世界から元いた世界へと転移する魔法を習得しているからだ。この世界の問題を解決するにはこの世界の住人に協力してもらわなければ解決しない問題もあるから、その人達と会話が出来るようになってからこの世界の事を詳しく知りたいと思ったのだ。

俺がユウのような存在が他にいるのかを尋ねると、彼は答えてくれた。

「私の他にこの世界で異世界の勇者と呼ばれる人がもう一人いるんだ。私は勇者というわけではないんだ。勇者の人は私が住んでいる国の国王が異世界で問題が発生した際に勇者の聖剣と勇者本人を呼ぶようにと言われている人物なんだ。だから私の方からは異世界に行くことができないので、勇者の聖剣に認められてから召喚された勇者の人にしか会うことができないことになっているんだ。でも君はこの世界に住んでいる住人にそっくりだね」

俺は彼に向かって勇者と話をしたいと言ったら。勇者に会わせてもらえるのかどうか確認したところ。俺の話を聞く限り勇者に合うことは難しいと言われて、勇者に会うことが難しいのなら。勇者に認められる必要があると言われたのだ。俺はそんなこと言われてもどうすればいいのか分からないと答えると。彼は、勇者に会うことはとても簡単なことだと言っていたのだ。俺はどういう意味なのかと彼に質問すると、勇者に会いたいと勇者に願えば会えるのだという。その方法は俺が異世界で勇者をしているときに出会った魔王を倒すのを手伝ってくれる仲間の一人だった魔法使いに俺が異世界に行っていた間に起きたことを聞いていた時にその魔法使いは俺の知り合いに勇者がいると言っていて、それが元でその話を聞いた後にその魔王を倒す旅に同行していた女性剣士が俺がその異世界に行く方法について何か分かるかもしれないからその人に相談したらと言ってくれていたことがあったのを思い出したのだ。だから彼女に今の状況を話してもらえればどうにかしてくれるかもしれないと思ったのである。

ただ彼女が今どこで何をしているのかわからない以上。俺は彼女を探すために行動を開始したのである。

俺は彼女の名前を尋ねて、その名前を聞いた俺は驚きを隠せず動揺してしまいどうしていいのか分からず。取り敢えず一旦家に帰ることにしたのである。そして俺は家に帰ってくると。俺はまず自分の部屋の扉に付いている鍵の番号を確認したのだ。俺の部屋の扉の番号は俺の持っている部屋の鍵と同じもので俺の持っている部屋についているこの部屋の鍵とまったく一緒のものになっていて、この鍵は異世界に行っていた間、俺の体の中にずっと入っていた物で、異世界に行けるようになっていた物と同じだった。俺はこの鍵を見て、異世界に行くことが出来る鍵を異世界に行く前にユウから貰ったことがある。だがこの異世界に行くための鍵は一度使ったあと。壊れてしまったようで二度と使えることはなかったのだが。もしかしたらユウのくれたこの鍵があればユウの世界に行くことができるのではないかと思って、俺は異世界に行けないかと試してみると、俺の考えは正しかったらしく。この鍵は俺にまた別の世界に飛ぶための道を開いてくれたのだ。

ただこの異世界の空間に飛べるのは俺がこの異世界に来たときに異世界に行けるようになったあの場所にだけしかいけなかったので俺はその場所に向かったのである。

そしてユウの家がある町に着いた俺はユウの家に行こうとした。そこで俺はふとあることに気づいた。この世界にユウの気配を感じたので俺はすぐにそこへ向かうことにしたのだった。だがユウの反応はこの辺りにはなかったのだが。ユウの近くに行けば何か手がかりがあるかもしれないと思い俺は急いでユウの元に向うとそこにはユウらしき人物がいて、俺は声をかけることにする。だが俺の声に反応してくれなくて、俺はユウに似た人に何があったのかを問いただした。その男はユウの双子の弟だということがわかったので俺は彼が持っていた荷物の中を調べさせてもらうことにし、その中にあったスマホを確認することでこの世界に来たのがユウではなく、この男だと知ることになるのである。

どうやらユウは行方不明になってしまったらしい。その男の話ではユウが消えた後、俺はその男が所持していたスマホに連絡を入れてみるのだが連絡が一切返ってこなかったのだと言う。だからユウの行方がわからなくなって数日が経過した頃、この男が突然ユウがいなくなってしまったというのでユウカにこのことを伝えるようにお願いしたそうだ。ユウカはそのユウの弟である彼の言葉を信じたみたいでユウカは彼の弟の頼みを聞いてユウカにその事実を伝えようとしたがユウカには信じてもらえずにユウカは怒りだし。俺がその事をユウに伝えようとした時にユウカの身に異変が起き始め、ユウカの体が変化をはじめたのである。ユウは苦しそうにしているユウカを見ると慌ててユウカを抱き寄せユウカの名前を叫ぶ。ユウは、俺の言葉を聞かずにどこかに行ってしまい俺の意識も薄れていくと俺は元の世界に戻っていた。俺は異世界でのユウカとの出来事を思い出すがユウカとはあれ以来一度も出くわしていないがユウが消えて以来、ユウカの気配を感じることが出来なくなっているのだがユウカのことは諦めていないのだ。そして俺はユウが異世界に飛ばされる原因を作ったという女がどこにいるのかを突き止めるために動き出す。

ユウと瓜二つの容姿をしていたユウに似た男性に、ユウカが俺が知っているユウではないと話すとユウに似た男性は不思議そうな表情をしてユウに似た男性は何を言っているのかさっぱり理解できていないというような反応をしたのである。

俺はその事に驚いて、この世界の勇者であるこの男性に俺はこの世界では勇者であるユウという少年は存在しているのか尋ねると、この世界の勇者は勇者と呼ばれてはいないようだったがこの世界の勇者になら会えるという話になった。俺はそれを聞くとこの勇者と名乗る男性が言うには、俺は異世界からやって来た勇者でこの世界の問題を解消してほしいと頼んでいる人物こそがこの世界での勇者なのだ。勇者の聖剣に認められた者だけが聖剣を手にしてこの世界に呼び出され、そしてこの世界で異世界から来た人を探しながら問題を解決しないといけない使命を負っていて、この世界で困っている人々を助けているという話を聞いた。

そして俺が異世界にいた頃の話を勇者と名乗る人物に伝えると、俺が勇者と呼ばれていた時期があるのかと俺に質問してきたので、俺がまだ異世界にいた時の話を詳しく話したところ、このユウにそっくりな男性は、俺の話に納得をしたような様子を見せて俺にこう言ったのである。

「異世界の勇者様でいらっしゃいましたか。それで貴方が異世界に召喚される前の名前は何とお呼びすればよろしいでしょうか?」

「それは、あなたが異世界の勇者と呼ばれている人が俺に教えてくれたのですよね? ではその通り、異世界の勇者で間違いないですよ。異世界の勇者は、俺のことなので、俺に名前はないんです」

「そうなのですか、失礼ですが年齢はいくつくらいに見えますかね」

勇者にそう聞かれて俺が自分が何歳だったかを答えると、勇者は自分の年齢を俺より少し下ぐらいの年齢だと告げてきたのだ。

俺が勇者の聖剣に認められるまで、聖剣は異世界の物だから、この世界の人達と話ができるようになるまでにかなりの時間がかかると思っていたので俺はこの世界の人達と協力して元いた世界で起きていた問題と元いた世界からこちらの世界にやってきた異世界の人がいないかどうかを探すために元いた世界で俺は行動することにした。俺はまず俺の元いた世界と、異世界をつなぐゲートを作り出すことにした。俺と異世界で関わった人にしか使えないようにするには俺の魔法だけでは心許なかった。そこで俺はこの世界の魔法を使うことで元いた世界との扉を作ることにしたのである。

その方法は、この世界に来る際に、異世界に繋がっている場所からこの世界へ俺がこの世界に転移した際に元いた世界で俺が使っていた武器を持ってこれたのは俺の魔力を使って俺の持っているものを移動させることはできたからだ。だからこの世界でも俺が元の世界で使用していたものを使って、元の世界での問題を解決するために、この世界で使える道具を作ることができると思ったのである。俺は元の世界で手に入れた物を異世界に持って行きこの世界で使うことが出来るようにするのが一番いいと考えていたのだ。ただ異世界に行き来することのできるこの魔法の仕組みについてはまだよく分かっていないところがあり。異世界に行った時も俺の体の中に何かが入っている感覚があるだけでそれがなんなのか分からない状態が続いていたのだ。それに俺は異世界に行けたとき、なぜか俺は自分の持っている力の半分以下の力しか出すことができなくなる。これは俺が自分の力を使いこなせているわけではないから当然の結果だと思われるのだが、なぜそんなことが起きるのかはわからないままだ。俺はそのことをユウの双子の弟に説明すると、ユウにそっくりの男性は俺にこんなことを言い出したのである。

俺とユウは異世界で行動を共にしていたのだがその旅の中で俺がこの異世界にやってくることになった出来事について話し合っていてその時に俺に渡してほしいと言われていたものがあるのだと言い出したのである。そしてその渡して欲しいものが異世界に持っていくことができないために俺に預けていたというので、俺がユウから頼まれた物を彼に手渡すとそれを受け取った瞬間。俺の腕輪が輝きを放ちはじめ俺の頭の中に異世界で見た光景が一瞬だけ見えたのだ。俺に渡されたのはこの指輪であり。そのアイテムの名は異世界でユウカと一緒に暮らしていた時に彼女達が身に付けていて、その二人の名前が刻まれておりこの指輪を身に着けると自分の意思で好きなときにこの指輪を身につけたものを呼び寄せる事が出来るようになる魔道具らしい。ユウはその指輪の本来の効果を知っていてユウはいつか必ず俺と会うことがあると思うのでこの魔道リングだけは肌身離さず持ち歩いてほしいと言われたので、俺はその言葉を素直に聞いて常にこの腕輪を持ち歩いているようにしていた。この腕輪の効果なのかはわからないが、俺はいつでもこの世界と俺の元々いた世界を自由自在に行けるようになったので俺は自分の家に戻ってきたのである。そしてユウがこの世界にいるのであれば、またすぐにユウに会えるだろうと俺は考えていた。

だがそれから数日間が経過するが俺はユウに会えないでいたが、ある日突然俺はユウに会うことができたのである。俺が異世界に行けるようになった理由を俺は調べるためにある実験を繰り返していた。異世界に行くことができなくても異世界に関連する場所に行くことができるのではないかと俺は考え、俺が今一番に行っているのがこの場所であるのだ。この世界に存在する勇者が残した手記に記されていた場所の一つでもあるのだ。俺はその石碑の前で祈りを捧げると不思議なことが起きた。俺が異世界に飛ばされてから今まで一度も起きる事がなかった現象が起きたのだ。それは異世界とこの異世界をつなげる空間の歪みのような物が目の前に現れたのである。そのことだけでも俺にとっては衝撃的なことで俺は驚きを隠せなかった。その歪んだ空間が徐々に形を変えていったのである。その歪んで現れた空間はだんだんとその形が整っていき、俺は恐る恐るその中を覗いたのである。

俺はこの異界にたどり着くことができたのだ。ユウの話では、聖剣に認められた勇者だけが通れると言っていたのだがその事実をこの目で見ることができたのでユウに早く会わなければいけないと思い。俺はこの世界での目的を果たしたらすぐにユウを探し出そうと心に決めた。だが俺の目的はそれだけではない。

俺はある人物を捜し出すためだけにこの異世界を訪れたのである。そしてその人物の名前を思い出した俺はこの世界にもしかしたらその人物が生きているのではないかと考えてその場所へ向かうことにしたのであった。俺がこれから向う先は勇者が魔王を倒したとされている地でもあり。その勇者は、ユウの持っていた聖剣と同じ聖具を扱っていたらしい。

私はどうして異世界の人間になってしまったのかを、ユウカさんの弟であるこの方に説明をしました。彼が信じてくれているかどうかまでは私もわかりませんが話さなければ始まらないでしょうからね。ただこの方が信用してくれたとしても元いた世界で何が起きて私がこのような状態になったのかはまだ分かっていなかったので、それを知るためにはやはり異世界で何があったかを調べないといけないと考えました。でも私は異世界にもう一度向かう事ができるのでしょうか。それについても不安だったのですが。ユウの双子だというこの方とユウに似ている顔つきの人がユウの知り合いだったおかげでどうにかなるかもしれません。

ユウがいなくなった理由はこの方の話から考えるに異世界に行ってしまった可能性が高いということがわかり。異世界に行かない限りユウには二度と会うことはできないと考えたほうがいいのだろう。そうすると、ユウが異世界に向かった可能性があるなら、俺も異世界に向かう必要があるかもしれないがどうやって異世界に向かえばいいのだろうか。俺はユウがこの世界に存在していた時と同じように、ユウが使っていた武器を異世界に運ぶことができるのは実証済みなので、異世界から持ってきたものを俺は使うことができる。

だからユウカに頼まれていたユウが異世界で使っていたものを渡すと俺は、再びあの異世界へ行く事が可能なのだと考えるのならば異世界に行ける方法が見つかるまでの間は俺が異世界で使っていたものを異世界に運んでいけばいいだけの話だ。異世界に行くために必要な条件は異世界で何が起きたかを知れば自然と分かるはずだ。そうすれば異世界に戻る方法も同時にわかるかもしれないという期待感を抱く。

俺は異世界に行きたいと思ったからと言ってすぐに行くことは出来ない。それに必要な物を手に入れる必要もあるからだ。そして俺がその世界に行くためにまず最初に取り掛かる事は俺が持っているものでその異世界に持ち込めるものが他にはないかどうかを調べることにしたのである。俺は異世界に行けたときに異世界で使用することが出来るような能力を持ったアイテムを所持していれば異世界に転移することが出来、さらに異世界でも行動ができるのであるならば。その異世界に存在しないものを俺自身が異世界に持ち込むことができ、俺が異世界に持っていきたいと思うものを持っていくことでその異世界で生活が出来る可能性は十分にある。

ただ問題はどんなものを異世界へ持っていけるかである。俺は自分が異世界で使っていたものを確認することにして異世界に俺が持っていくものを探すためにこの教会の中にある書物庫で異世界について書かれている本を読んでいるのだが、その異世界のことについて書いてあるものを見つけることが出来たのだ。

(俺は、俺が異世界に持っていきたいと考えている武器などを探すために異世界について詳しく書かれていそうな本を探そうと俺は教会の中にあった資料室に入りこの世界に関する書物を探していた。そしてその異世界に関しての本がたくさん置かれていたのを発見したのだ。その部屋に俺が入ると一人の少年と出くわしたのである。その彼はなぜか異世界のことについて書かれた本のページを開いた状態で椅子に座って固まっているように見えたのである。そんな様子で固まるなんていったい何をしているのだと思い、俺はその人に話しかけようとしたのだが俺の言葉に気が付いたのか、こちらに振り向いてきたのだ。

俺はその人に向かってこう告げた。

「あなたにお願いがあります。異世界からきたばかりのあなたにこんなことを頼めるのは不相応なのは分かっているのですが。私に協力してもらえないでしょうか?」

その人は俺に対して警戒心をむき出しにしていた。それもそのはず俺の言っていることが正しければこの世界にもともと住んでいたはずの人達にとって俺はいきなりやってきた不審者に見えてもおかしくはないからだ。

だがその人がなぜそこまでして俺に不信感を向けていたかというのには理由があり。俺は彼の持っている本を見た時にこの世界で使われている言語が書かれているわけでもなく。そもそも見たことがない字が並んでいて読めなかったというのだ。それにこの世界の言葉を俺はなぜか理解することができたので会話をすることができると思っていたのだが俺の予想とは違い、この世界の住人は異世界から来た者に対して嫌悪感を示すのだ。

俺はこの世界で異世界からやってきた者がどのような扱いを受けているのかは分からないが、この人から感じる俺に対する警戒は異世界からの来訪者だと知っているからこその反応なのだと感じた。そしてその人も俺が持っているアイテムに興味を示しているみたいで。この世界の言葉で何かを言ってきたのだが俺にはその言葉を理解することができなかったのである。俺はとりあえずその人の質問に答えた方がいいと思い、俺は自分の持っている物を異世界に持ち込んだら何か影響があるのではないかと考えて異世界に持っていけるものはあると答えると、その人は少し驚いた表情をして、俺の顔をまじまじと見つめてきたので俺は思わずドキッとしてしまった。そしてこの人はかなり整った容姿をしていたのがわかったのだ。ユウカはどちらかと言えばかわいい感じの見た目をしているのに対しこの人はユウに似た雰囲気の人で、男っぽいと言う表現が一番近いような気がした。

ユウカとこの人とは兄弟らしく、名前もよく似ているのである。俺もその人の名前をユウカと呼ぶように言われて俺は素直に言うことを聞いてユウカと呼んでいた。ユウは異世界のことをいろいろ教えてくれたが俺に話したこと以外にももっといろんな事を話してくれるといいなと考えていた。俺がユウから受け取った異世界からこの異世界へと繋がる空間が歪んで現れるのを待っていた。その時間を使ってこの異世界でやるべきことを探していかなければならないと思っているので俺が異世界に来る前にやっていたことと似たような事をしようと思ったのである。この世界に来てからユウと別れた後は俺は冒険者として依頼をこなしたりしながらこの世界で生活するために必要な物をお金を稼ぐことにしていたが、それ以外にも俺はいろいろな場所で情報収集をした。この世界を救える存在が現れた時のためにこの世界に存在する勇者達が残してくれた知識を集めながら。

俺はこの異界にある国を回ってこの異界についての情報を集めてみた。その結果俺はこの異界の大まかな状況が分かったのだ。それはこの世界は元々この異世界とは違う別の名前を持つ世界であったのだが突如としてこの異世界に侵略をし始めた生物が現れ、それを食い止めるためにはこの世界に召喚された勇者達に頼るしかないということと。この異界に存在する種族の中で一番弱いとされるのが獣族と魔族の二つで、獣族はこの異世界でも最強に近い強さを持っており他のどの異世界でも必ず存在していてこの世界でもその存在が確認されているらしいが。

それに対して魔族はこの世界において最も弱く、魔道の力を使うことができるらしいがその力を使うことのできる魔族があまりにも少なくこの世界にいる数よりもかなり数が少ないという事しかわからなかった。俺がこの異界に存在している勇者が残したという手記から知った情報である。この手記によると異世界に干渉することが出来るのは勇者がこの異界にやって来たときのみであるため、その異界に来れる勇者が現われない限り、勇者の役目を果たしたとしてもこの異界に戻ってくることはないとされているのだ。

俺はその勇者の力を借りて、この異世界を救うことができないのかという疑問を抱き、俺はこの異世界に来た時、ユウに聞いたのだがこの世界では勇者と呼ばれる特別な力を持つ人間が異世界からやって来ることはよくある事で特に珍しくはなく、この異世界に召喚されている異世界人の中には、勇者の力を使うことができる者もいるので異世界の人が、この世界に召喚されるのに問題は何もなく勇者になる素質を持っている異世界人はそれなりに多く、勇者になり異世界に旅立つことができる勇者の数はそれほど多いわけではないらしい。

勇者が異世界でどのように行動して勇者として使命を全うできるかどうかは本人次第であり、勇者として選ばれるためには様々な条件が存在するという事を知ったが、それは勇者に選ばれた後にユウカが俺に対してこの世界の秘密を教えてくれていた。この世界の人間には勇者に選ばれる可能性がある人間を見分けることができる人間がいるのだという、そしてユウカは俺を見てユウに似ていることからも俺が勇者に選ばれる可能性が十分にあるのでユウに異世界に呼ばれたのではないかという結論に達したのだ。そして俺がこの異世界に呼び出された理由についてユウはこう言っていたことを思い出す。

ユウは魔王を倒してこの世界に平穏をもたらして欲しいと願い。ユウカは平和になった後のことを考えてユウを異世界に送り出し。ユウカは俺に対してユウに頼んでいたように異世界の問題を解決して欲しいと言っていた。そして俺も俺で、この異世界にやってきて俺はユウが異世界に行った時の状況を詳しく聞いていたのだが、その話を聞き、俺とユウがこの異世界で同じような出来事が起きてしまったのではないかと推測することができたのだ。なぜならユウが異世界に向かった際に、俺は異世界に行ける方法を模索していたのだから同じ時期に異世界に飛ばされたという可能性もあると思ったのだ。ユウの話だと異世界に送られる直前に、俺達はお互いの体から突然強い光が発せられて気を失ったという事を聞いたときに。

そして俺の場合は、この異界の地面に叩きつけられる瞬間まで気を失うことはなかったという。そうするとやはり俺は異世界に行けるようになったが、その方法を見つけることができずに俺は気絶してしまったのだと考えられる。そして俺とユウは違うタイミングでこの異世界に召喚されてしまった。これは偶然なのか必然的の出来事だったのかわからない。だけど俺はユウカの言葉を思いだして、ユウと一緒に異世界の問題を一緒に解決していくべきだと決意したのである。この異世界にやってくる前から俺はユウの事が好きなんだ。ユウの事をずっと支えてきたいと思っているし、ユウには笑顔が似合う女性なのだ。だからこそ俺が守ってあげたいと思ったので俺は異世界の問題を解決しようと決めていたのである。ユウカに言われた通りに俺に出来る事はないかと考えた時に俺には俺にしかできないことがあるのかもしれないと考えることにした。それが何であるかまでは俺にはわからなかったが、とにかく今は、俺しか出来ない事があるはずだと思い、それを探し出すために俺は行動を始めたのであった。

*

(異世界からの帰還について、この世界の人間ではない俺でも何か役に立つことが分かれば良いのだが)

俺はその少女が言った言葉を信じることはできなかった。だってその人が持っていたのが異世界の武器ではなくこの世界の武器に見えたからだ。そしてその人の武器が俺の持つ武器とは比べ物にならないほどに性能が高いものだったからだ。その人が持っていた武器を鑑定してみると、それは間違いなく伝説の武器であるとわかった。

俺はその武器は絶対に手に入れることはできないと思ってあきらめることにしたのだ。その人はなぜか俺が持っているものを見たいというので俺の持っているものを見せたところ俺の持っているものに興味を持ったらしくその人からいろいろ聞かれたが俺には答えられないことが多く、結局何も答えられないまま俺は彼女の元を離れたのである。彼女はそのあとに俺から離れてどこかに行ってしまったのでとりあえず俺もこの部屋から出ていこうとした。その時俺はその人にお礼を言っていなかったので俺は急いで外に出ようとしたら急に声をかけられたので振り向くとその声の主はこの教会に勤めている巫女の女性のようでこの教会で巫女さんの仕事をしていた人だったのだ。俺は一応自己紹介をしてから俺はどうしてここに来たのかを彼女に説明をすることにした。すると彼女もまた俺と同じ異世界の人であるということが判明した。しかもその人の名前はユウナといい俺よりも少し年上のようだったのでユウ姉と呼ぶとユウはなぜか喜んでいるように見えたので、これからは俺にとってこの世界で頼ることのできる存在が出来たことに嬉しく思い俺は心の底からほっとしている。それにしてもこの人はなぜあんなにも美人なのだろうと思っていた。そんなことを考えながらもこの世界について詳しいことを聞けると思えば俺は嬉しい限りだと思い、そのことに関しては感謝をしつつ、とりあえずこの異界について教えてくれるか聞くと俺が持っている知識を少しでも増やしたいと思い、ユウにこの世界の歴史などについて聞こうと考えていたが俺が思っていた歴史とは違うことを知り。そして俺にいろいろなことを話してくれた。この異界には昔魔族と獣族の二つの種族がいてその2つの種族が戦争を繰り返していたのは知っていると思う。だがしかしある時を境に獣族に勇者が現れ、勇者は圧倒的な力を見せ付け獣族の国を制圧していき獣族の国を完全に支配することに成功したのである。獣族が使っていた魔法の技術はこの世界ではまだ失われていなかったのである だが、勇者はその力を持ってしても全ての魔族を滅ぼすことはできず、獣族が支配する前の状態に戻しただけに過ぎなかったのである。

そして獣族は自分達が魔法を使っていたことを隠すようになり、勇者によってこの世界に平和が訪れたが魔族達も勇者の目を盗み、この世界に侵略を始めて今に至るということらしい。勇者は獣族が滅ぶまで戦い続けこの異界に戻ってくることは一度もなかったらしく勇者の力は凄まじかったのだということが分かったが、勇者はなぜ自分の故郷でもあるこの異界に戻ることなく別の世界に行くことになったのだろうか?と俺は考えた。勇者にこの世界を救ってほしいと願いこの異界にやってきたユウカが言うには魔王を倒せばこの世界に平穏が訪れるという。ならばなぜ勇者は戻ることなく魔王と戦い続けたのだろ?それはユウから聞いた勇者の伝説を見ればわかることだった。勇者は自分の住んでいた世界に危機が訪れていることに気づきこの世界に来て魔王を倒すことに成功したらしい。勇者がこの異界の世界を救った後も勇者は再び異界の門を開きこの異世界に戻りまた世界を救うために旅を続けたらしい。それはおそらくこの異界の異変が起きていることに気づいたからだと思う。勇者は何度もこの異界の異界と繋ぐ門を開くことができるがそれはあくまで一日に1回だけで。勇者の体に負担がかかるとユウカが以前言っていたことを思い出すと恐らく勇者はこの異界に来るときにかなり体力を消耗するのではないかと推測した。そう考えればこの異界の異世界の門の開く回数に制限があり、それがこの世界に来るために勇者が使う体力に影響して限界が来る前に他の異世界に移動することで問題を解決しないといけないということだとユウカが前に俺に語ってくれていたことを思い出す。

(勇者様の力が弱まっていくたびにこの異界から他の異世界に助けを求めるように転移をするという行為を繰り返して魔王を倒そうとしたのかもしれないが、それでもこの異界から異世界に行くことができる人数は決まっているはずなのにこの異世界では異世界からこちらの異世界にやって来る存在が多数存在しているからこそ、勇者様の役目を果たし続けることができていたのかな?)

俺がその事を考えると、俺はふとある可能性を考えついたのである。

(もしかしたら、俺達がやっていたあの召喚陣を使って異世界と異世界を行き来することができたんじゃないのかという事に気がついたが。俺がこの世界にやって来たときに召喚されていた勇者の力があればできるのかもしれない)

俺がそう考えていると俺はこの異界のことについて詳しく知るためにはユウの力を借りたほうがいいと思ったので。ユウに協力してもらうことを決めた。

ユウがこの異界の人間であることを証明するためにはユウ自身が持っているという異世界に行けるという力を実際に見せてもらおう。そうすれば俺は安心することができるし。もしユウが俺を騙しているのだとしても。その証拠を押さえることができる。ユウカの話を聞いてもユウは信用できたのは、この異世界で長い間過ごしていて俺の味方をしてくれるユウだからこそ、俺は信頼できると思ったからである。

俺も異世界で勇者をしていたユウなら信頼ができるとユウと出会ってからは確信を持てたので、俺はユウとこの異世界について色々と話し合いをしたのであった。


* * *

ユウと話をした結果、やはり俺の予想通り、俺とユウカは召喚された人間であり。この異世界に呼び出されたのも同じタイミングであることがわかったのでユウカは自分が持っている特別な能力を試すためにある実験を行いたいと言って来たので。その言葉に俺は驚きつつも俺はその実験に協力することにした。

そのユウの能力については俺も知りたいので俺はユウに協力してもらいたいと言ったのだ。そして俺はユウの案内に従ってその部屋に入るとその部屋の中にはかなり大きな鏡が一つだけあった。

(なんだこれは、まるでこの異世界に来た時と同じ状況じゃないか。もしかしてこれが噂に聞いている異世界から戻ってきた人間が現れるときに起こる現象のことなのか)

俺がこの異世界から帰ってきたときに現れた光りの柱のことを思い出したが、どう見てもユウの持ってきたものは俺の想像していた異世界から人間が帰還した時に起きるような現象に似ている気がしたので俺はこの異世界に戻ってこれたことに感動しつつも俺はユウの実験が成功するかどうか見守る。

ユウがこの異界に戻った後にユウカが言っていたのは。異世界から召喚されるとその異世界に行けなくなるとユウが異世界から帰還するときに現れた光の柱がこの異世界に現れなかったと言っていたことから。俺の場合はこの異界で意識を失いそうになった時にその光柱が現れていたので、俺はこのユウの実験に期待をしている。

ユウは俺に向かって何かの液体を渡してきて。これをこの異界に持ってくれば俺がこの異世界に来たときのような奇跡を起こすかもしれないと言いながらユウはその液体を持って異世界に帰ろうとした。だが、ユウが持っていた薬瓶にはユウとこの異世界から出る為に必要な物が入っていなかったようで困った表情を浮かべる。俺はこの異界に持っていける物があるかと確認するとユウは何か思い浮かんだらしくて俺を異世界に連れて行ってくれた時に持っていた剣を渡すように言ってきた。

その武器はユウカと一緒にこの異界から脱出するために使ってしまったのではないのかと思いつつユウが持っていた武器についてユウに説明をしてもらい俺が持っていた異世界から帰る時に使った聖刀のことやこの異界に来てしまった時に持っていた武器のことなどを説明したが、ユウの話ではこの世界と異世界を繋ぐためにユウが持っていた特殊なアイテムをこの異界にもってこないといけないということなので、この世界の武器は異世界に持ち込めない可能性があるので、ユウが俺に預けてきた武器を使うことに決めたのである。俺は異世界に帰る準備が終わったことを確認すると俺は異世界へと行くことになった。

俺は異世界で目が覚めた時はユウに抱きしめられた状態でこの異世界に降り立った。そして俺が目を開けて周りを見渡そうとすると俺は誰かとぶつかってしまい、その人物を見てみるとその人物はユウにとてもよく似ていたのである。俺は目の前の人物が本当に本人なのかどうかはわからないので俺はこの人物が本物なのかどうかを確かめようと声をかけた。

その少女の見た目は髪の色は綺麗な青色に染まっていて、その髪の毛の長さは腰辺りまで長く、目元もぱっちりとしていて顔立ちも整っておりその容姿を見た俺は、こんなにも美しい女性が現実にいるなんて信じられなかった。

(えっ?もしかしてユウカ?いやそんなはずはないはずだ。いくらなんでも俺の妹はもっと大人だぞ)

ユウナの年齢は俺の感覚だと、20歳前後のように見えたのである。

ユウは16歳から18歳までしか時間の流れが存在しないはずのこの世界でどうして17歳で成長が止まっているのだろうと不思議に思ったが、異世界で得た力のおかげで、俺の肉体がこの異界でも年齢を重ねられるようになったので今はユウの外見が幼いが本当は俺と同年代である可能性もあるのかもしれない。だがそれでもこの異世界のユウの姿が俺が元の世界に戻れたことによって成長した姿ではなく、なぜかユウは17歳になったユウよりも少しばかり幼かったのである。

そして俺達はお互いを見ていると俺はなぜかユウと初めて出会った時のことを思い出してしまったのである。それはまだこの異界に来て間もない頃にこの異世界で出会った女性と出会った時のことを。

(ユウの外見はこの世界では珍しく黒目黒髪の少女の姿で、俺の世界から転移したときには金髪碧眼になっていたけど、まさか俺の体の中にユウが入っているのは俺を騙してこの異世界に俺を連れ込んだのは、ユウカじゃないよね?)

俺はユウとユウカを一緒に見ている限りは似ている部分があまりにも多すぎたのである。だからユウは双子だったりするのだろうか?と考えながらも、ユウナはなぜこの異世界に来ていないのだろうと思うと俺はその理由がすぐにわかった。なぜなら俺がこの異界に戻るために異世界への門を開く際にユウの力が俺に流れ込んできたのだけれど。ユウが異世界に戻れるという能力は、一度この異世界に戻ってくると。異世界にユウが戻ってきていないということになり。異世界のユウとユウカと俺の三人がこの異世界に再び召喚されてくるので異世界に帰って来れなかったというわけなのだ。

俺は俺の体の中に入っているユウにそのことを伝えることにすると、この世界に戻ってくるとユウは記憶を失っていたらしい。だがこの異界のユウは異世界の記憶を持っていたらしいが異世界のユウとこの異世界のユウは異世界から戻ってきたことで同一人物というわけではなくこの異界に戻ってきたときに別の存在として認識するらしい。そして異世界から戻ってきたばかりの俺は、まだ異世界に行くための能力を使い慣れていないために異世界の門を開きこの異世界に戻ってくるという行為はできるらしいが他の世界に行くという行為は難しいらしく。俺は自分の中にいるユウとこの異界のユウのことについて話し合う。

異世界から来たユウが言うには俺達をこの異界に呼んだ人間はおそらく異世界とこの異界を自由に行き来する方法をこの異界に広めようとした人間ではないのかという仮説を立てた。そしてこの異世界にユウカを送り込んだ張本人は、異世界からの召喚者をこの異世界に送り込み。自分の代わりに勇者としての役割を果たしてもらい。この世界の危機が訪れた際にはこの異界に戻ってきて異世界との門を開き勇者としてこの異世界を救ったら再びこの異界に戻ってもらうということを繰り返していた。

俺は異世界の勇者を召喚する際にこの異界に呼ばれた異世界人は俺だけじゃなくて。俺の他にも異世界からやってきた存在がいることを知ったのであった。それはつまりこの異界から異世界に行ける方法は異世界人が行わなければならないということだと俺は理解したのであった。その話を俺達が話していると俺達が入ってきた入り口の方から物音が聞こえたような気がしたのである。俺達は急いでその場から離れることにしたがすでに遅くて、一人の男がこちらに向かって歩いてきた。俺はその男の顔を見ると、どうやら男は俺達が先ほど会った王と同じ服を着ていたのだ。

しかもなぜか、ユウとそっくりの顔つきをしており、この異界のユウに良く似た容姿をしていた。だが男の方はユウとは比べられないぐらいに老けていて30代後半くらいに見えた。そしてその男性にユウカのことを聞かれてしまい俺は、俺が見た限りではユウとユウカは外見が全く同じであり俺もどちらが自分の妹なのか区別できなかった。俺がどちらのことを言えばいいか迷っている時に俺に話しかけてきたユウに似た男性の様子がおかしくなりその男性がユウに抱きついた瞬間にユウによく似たその男性は、まるでユウに甘えるかのようにユウの胸に飛び込むと。ユウによく似たその男性は泣き始めた。俺はその光景を唖然としながらみつめることしかできないでいた。

すると、俺達にこの異世界でユウと俺が初めて会ったときの事について話を聞いていた。俺も最初は戸惑っていたが次第に、その男の話を聞き入ってしまうと、ユウがこの世界にやってきた時に出会ったこの異界のユウはなんと異世界のユウの魂の半分だったというのだ。異世界から召喚されたユウは肉体ごとでこの異界に来るのではなくてこの異界に訪れるときには半分の状態で来るらしく。この異界でそのユウカにユウと間違えられたこのユウの魂を異世界に送り返すとその異世界のユウの体にユウと同じ名前をつけた人間が現れるらしい。そしてこの異界は異世界にユウを送り返した人間が存在する世界だということだ。その話から察するに俺の体が変化した時に現れたユウはユウカに間違いない。そしてこの異界にはユウの肉親はもうユウしかおらず。異世界からこの異界に訪れた者はユウしかいなくなっていたので。ユウカはそのことを聞かされるのをずっと待っていて、ユウのことをユウと呼んでいたのである。

そしてこの異界に訪れていたこの世界のユウもユウカのことが気になってこの異界に来たみたいで。ユウがユウカのことを探していると、異世界からユウがやって来たという話を聞くと異世界から帰還したユウに一目会う為にこの異世界にユウと一緒に向かったのだという。ユウはこの異界にたどり着いた後に異世界から帰還するための準備を行い。異世界の扉を開くと、ユウはこの異界でユウカがこの異世界に現れると信じながらユウとユウカを待つ日々を送っていたという。

俺はその話を聞いて。異世界とこの異界はユウカが作り出した世界だということを知り、この異世界に俺を送り込んだのはユウカがユウに何かをさせるためだったのかと俺がそう考えているとユウはユウにこの異界に帰ってきた本当の理由を尋ねていた。だがユウが俺に異世界に連れていかれる直前にユウは自分が異世界に連れてこられた目的についてユウカと話し合っていたらしく、その結果ユウが俺を連れて来たのは自分の為ではなく、この異界を救ってくれるという異世界からの救世主の俺にこの世界が救われるようにとユウは願ってこの異界を旅立たせたということだった。

(やっぱりユウは優しいな。自分のことよりも他人を優先する性格なのは変わらないようだ)

俺がこの異世界に連れてこられて初めて出会った時から俺とユウは仲良くなっていた。それはこの異世界では俺は勇者ではなく、ごく普通の一般ピーポーだと思っているからである。この異世界で俺はユウとユウの知り合いである異世界のユウと俺と一緒に暮らしていたのだが、ユウと異世界のユウの二人からこの異世界を救う手助けをしてもらいたいと言われ。俺も自分だけがこの異界を救えないというのは嫌だったので、俺もその計画に協力をすることにしたのである。そして異世界でのユウは勇者の称号を手に入れて魔王を倒して平和な世界を築き上げるために、俺はこの異界にある危機を救うための旅を始めることになった。

この異界で暮らしている人たちの多くは異世界の人間がこの異界を訪れるという現象が起こっているということを知らないようだった。この異世界の人々にはこの異世界が、俺達の世界が滅びそうなのを異世界からの救世主の力によって異世界と異世界をつなぐゲートを開きこの異世界を救済してもらうための道具のように思っている人もいた。

この異界で暮らしている人達は俺達のことをユウがこの異界を救ったらこの異界で一緒に暮らせるようにこの異界の住民達と協力して、この異界を救ったユウと俺の事をこの異界で一緒に暮らすことが出来るようになったらしい。この異界の人々は皆この異界に住む人々なので俺達は異世界の救世主と異世界の英雄として崇められていた。俺とユウは異世界のユウと異世界からこの異界に戻って来た異世界のユウの4人でこの異界に起きている問題を一つ一つ解いてこの異界を救おうと俺は思った。だが俺はまだこの異界を異世界からこの異界に救いに来ているというユウカの姿を見ることはできなかった。

俺は異世界の俺がこの異界を訪れたときに俺に聖剣を渡してくれた人物の所に向かっていた。俺がこの異界に訪れたとき、俺のこの異世界での最初の協力者であった。俺は異世界のユウに俺と最初に協力していたアルフレットという人のところに向かう。俺はこの世界で手に入れた力をコントロールする術を学ぶ必要があったのだ。

ユウと異世界のユウカは異世界から来た人間達と異世界の勇者達を集めるためにそれぞれ動き始めていたのであった。ユウカと異世界のユウはお互いに協力するためこの異世界のどこかに潜んでいるであろうユウカを探すのであった。俺はこの異界を異世界のユウがこの異世界に召喚される前から異世界から来たユウがユウと入れ替わっていたことを知ることができたのであった。そのことからこの異世界で、俺の体の中に入っているのは俺が元の世界にいたころに会っていたユウカであることも分かったのであった。

ユウと異世界のユウカはユウと異世界のユウの居場所を探るために行動を開始し、異世界のユウがユウカを見つけることができるのだろうか。俺は異世界のユウとこの異界にいるユウが異世界に戻ってきたことで。俺は異世界に戻る方法を知りたいという気持ちがあったが、この異界の現状を考えるとそんな余裕はないと思ったのであった。だから俺はまずこの異世界を救いたいと願い。俺とユウはこの異界の危機から救うという目標のために異世界から来たユウと共に行動することになった。

異世界の俺がこの異世界の異変に気付き異世界から来たユウを探していた時に、俺はこの異界を救ってほしいという異世界のユウに頼まれていたのであった。この異界がこのままだと、異世界から来た俺が異世界に帰還することが困難になるからこの異界の危機を救って欲しいということをこの異世界から来たユウカに言われたからだ。異世界の俺がこの異世界のユウの話を聞こうとした時に、異世界のユウとユウとこの異界にやって来たもう一人の異世界のユウが現れ異世界のユウが、この異界の問題を解決すれば異世界と異世界を繋ぐゲートをもう一度開くことが可能だと伝えたのであった。異世界のユウはその言葉を信じ、俺達は異世界からのユウを探し始めた。異世界からのユウが言うには元々この異界は別の世界の人間を呼び寄せる為に作られていたが、その技術が失われて。ユウの体にユウとユウカをこの異界に連れ込んだ人間は異世界と異世界を繋ぐ技術を持っていなかったので異世界から異世界へ人を召喚する方法がこの異界の人間でも行えるような代物ではなかったらしい。しかし俺達はその異世界から人がやってくる際に異世界に連れて行くことができる力を持っている。つまりその異世界との通路を作る事ができるということだった。異世界からユウが来たときにはこの異世界は異世界とこの異界が繋がっているということを利用してこの異世界と異世界が繋がるまで俺はその異世界への扉を開くことに専念しなければならないのである。そして俺と異世界のユウカは異世界のユウの案内のもとユウカの行方を追っているのであった。だが俺が異世界に帰りたがっているということはユウカは知っていたようで。俺に何かある度にユウは俺を心配してくれていた。そしてユウはユウカとこの異界で俺が過ごした時間を取り戻すかのように俺と一緒に行動を共にしてくれるのである。

異世界からのユウとこの異世界に異世界のユウがこの異界に現れたことによって。異世界からこの異界にやって来ることが容易になったが、異世界のユウはこの異界が異世界の救世主が帰ってくる場所だということを異世界からやってきた人々に話した。その結果この異界で異世界の救世主はユウだけじゃなくて異世界からユウカも戻ってくるんだという噂が広まったらしい。その噂が広まると俺に話しかけてきたのは異世界の救世主の噂を聞きつけた者達が俺を一目見ようと、俺に話しかけてきてくれる。だからこの異界に俺が異世界からの救世主だという事実を知っているのは俺の知り合いだけだった。俺が異世界の救世主であるということを聞いてこの異世界で英雄になろうとする者もいた。俺はこの異界の人々を守るために、俺を慕ってくれる人々のことを思い俺はこの異界を救うことにした。俺はこの異界の人々が平和で暮らしていけるだけの生活を手に入れることができれば、後は異世界からこの異界に来る人が増えてきても、ユウの力が戻れば、再び異世界の扉を開くことが出来ると異世界のユウカは異世界のユウに言われていたので、この異界に平和をもたらしさえすれば。また異世界の扉を開くことが出来るようになると俺は考えていた。

(それにしても俺をこの異界で勇者ではなくて普通の人間のユウとして接してくれるのはありがたいことだな)

この異世界に来てから、俺はユウにこの異世界を救うという使命を与えられたので。俺はユウが言っていた勇者としてこの異世界を救うために俺は勇者としての修行を行いユウにこの異界を救済することを約束したのである。

「勇者様。私達の救世主となってくださりありがとうございます」

「救世主? あぁ。そう言えばこの世界では異世界からの救世主が異世界を救いに来たと言われているんだったね。それって君たちが俺を担ぎ上げたんじゃなかったっけ?」

「はい。ですがそれは事実なのです。私達がこの異界を救ってくれることを祈っているんです」

俺にこの世界は救世主として、俺に勇者の称号を与え、俺はこの異界に平和をもたらすようにこの世界に呼ばれたのだ。だが俺が異世界から帰還した後、俺のことをユウは異世界の救世主ではなく、勇者と呼ぶようになったのだ。だから俺には、ユウカと会うという俺の目的の為に、ユウの体に入ったユウカに会いに行くという目的を達成したら、俺はこの異界を救った後に元の世界に戻ろうと俺はユウに約束している。

(この異界を救済した後に俺とユウカは再び会えるはずだ。その時は俺は元の世界で俺の彼女である有本唯奈と会いたい。だが今の状況では難しいだろう)

異世界の俺に俺達の存在についてこの異界の住人達には異世界のユウがこの異世界を救うために必要な道具として扱われていたのであった。だがそれは俺も同じことだった。俺はこの異界でユウと一緒に暮らすためにこの異界に平和をもたらしたら、元の世界に帰ることを考えていた。俺も勇者の称号を手に入れているから勇者と呼ばれるのかもしれないが。異世界から勇者をこの異界に呼び寄せたのはこの異界に住んでいる人々であって。俺はこの異世界を救う為に召喚された勇者ではないと俺は思っているのだ。異世界の救世主を崇めるように、この異世界の人は勇者を崇めているが、本当の俺はただこの異世界を救ったら元の世界に戻ることを考えていて、俺自身は元の世界に戻った後のことを考えると、俺がこの異世界に呼び出された目的はユウの体のユウにこの異世界に俺を連れてきたユウカは元の世界とこの異世界の行き来ができるようにするためのものだと考えているのだ。この異世界に異世界のユウがやって来た時。異世界からこの異界にこの異世界にやってきた異世界から来たユウが元の世界と異世界を繋ぐことが出来るようになっていたらしい。俺はユウがこの異界を救い終わったときにこの異世界から異世界へ俺が帰る手段を見つけ出せば俺は異世界へ帰れると考えていた。

だから俺は、この異世界に異世界から俺を呼び出して俺に協力を求めるこの異界の人々を助けることは出来るが。

俺が異世界へ帰る為の手助けはしてくれないと思っていたので、この異界の人々を助けても俺自身がこの異界で生きていけないと思った。だからこそ俺はこの異世界を救って自分が無事に異世界に帰ることだけを考えているのだ。俺はこの異界にいる人達に対してこの異世界を救うという目的を果たした時にこの異界が俺が元の世界に帰って行くための道しるべになってくれると思っているのだ。俺はユウカを探す為に、俺とユウが協力していた。俺達とユウカが一緒に暮らしていた家があるところに来ていたのであった。俺達はこの異界で暮らしている人たちからこの異界を救うためにこの世界を救ってもらいたいという期待されているのであった。

俺はユウとこの異界にやって来て、俺達は協力してこの異界に住む人々をこの異界の危機から救い出すことを決意したのであった。俺達はまずはこの異界に起きている問題を解決することに決めたのであった。俺達とこの異界に召喚されて来た俺達はこの異界の危機を救うことを誓いあったのである。俺達がやるべき事としては二つの方法が考えられると思ったのだ。この異世界の危機に関わっている存在の正体を掴む方法を考える方法もあるが一番最初にやるべき方法は二つであると思うのだが。一つはこの世界の人々に聞きこみを行う方法だった。俺がこの異界に訪れた時に異世界から来たユウもそうだけど、もう一人の異世界から来た人物もこの世界の人々は俺たちのことを見て異世界から来た勇者だと思う者が多かった。そして俺達の事を救世主だと思い込んで、この世界の脅威を取り除いて下さいと言う人もいたくらいだった。だから異世界からやってきた俺の知人たちに聞くことができたなら一番情報を集めることが出来る可能性があると考えたからだ。だがもう一人のユウカにも相談したんだけど、彼女はそのことについてあまり良い顔をしなかったがそれでも俺は、もう一人のユウカに頼んで、俺とユウともう一人の異世界からこの異界にやって来たもう一人のユウカとで話し合ったのである。そのことで分かったのは。異世界からの救世主を召喚するのは、この世界の人間にとっては当然のことであり。異世界からこの異界を救済するためにやって来た救世主だとは信じない人もいれば。この異世界で救世主と崇められる俺を異世界から呼びよせてきたユウは救世主として、俺を敬っている人間もいるのであった。

そのため異世界から来たもう一人の俺が言ったとおりこの異世界での勇者の扱い方は酷く曖昧なものだった。だが俺の目的はあくまでもこの異世界を平和にしてユウの体が元の状態に戻して。この異界から元の世界に帰りユウと共に俺の元いた世界で暮らしていくことが目的だ。だからそのためにこの異界の人々のために戦わなければと俺は考えてしまった。

(でも、そのやり方が間違っていると言われればそうなんだよな。この異界に平和をもたらして元の場所に俺は帰らなければならないのに。そんな簡単に元の世界に戻れるかはわからないんだ)

俺が元の世界に戻ってユウと一緒に暮らしたいと願いながらも。俺は元の世界に戻ることが出来るのかは分からない。だがユウの体は俺の知っているユウではなく。ユウカのものだということは理解しているが、俺はもう一度ユウカに会うという約束を果たすためだけにこの異世界を救済すると誓った。それにユウが言っていたようにこの異世界を平和にしたとしても元の世界に帰る手段が見つかるとは限らないのである。俺と異世界からのユウはこの異界を救うために戦うことを決めたのだが。俺は俺に話しかけてきた一人の女性が気になった。その女性とは俺に話しかけてきたユイと名乗った女性のことだ。

俺はユイがどうして俺を見ていたかという理由を問い詰めようとした瞬間に。彼女の背後から剣が襲い掛かろうとしたので、俺はユイに襲いかかってきた魔物を倒した。俺がこの異世界に呼ばれた時から持っていた武器は、この世界に存在する聖剣という物らしく普通の武器よりも威力が高かった。それ故に、この異世界では、魔法以外の攻撃手段として使える武器だった。だから俺は俺を狙ってきた敵を倒せたが、他の敵が襲ってくる可能性も考慮しなければならないだろうと思い。俺は警戒することにしたのだ。

(やっぱり俺の持っている聖剣はすごいんだろうな)

俺は自分を襲った敵は倒したのに安心することができなかった。なぜなら俺は今襲われているのでまだこの異世界の平和を取り戻すために戦いを始めていないのだから。それにしても俺はこの異界を平和にしようと思ってはいても、俺の目の前に現れた敵に俺の持っている能力で対抗することができないという現実を知ったからには、もっと別の方法を考えてからじゃないと俺は行動することはできないのであった。

「あぁ。危なかったな。もう少し俺が早く助けに入ることができていれば君は無事だったが」

「あのあなたは私を庇ってくれたのですよね?」

「まぁな」

「それじゃ。貴方が勇者様なのですか? あの英雄様がこの異界にいらっしゃってくれるなんて本当にありえませんね。英雄様に会えて私は感激しております」

俺はこの世界でユウのことを英雄として崇められているのであった。だがそれはこの世界での出来事で。ユウが元の世界に帰ることが出来たならばこの世界では英雄と呼ばれている人間が元の世界に帰って行ったという話になる。それは元の世界ではユウのことが知られていないことになるから。元の世界でユウの存在が知れ渡ってしまうのも不味い気がするので。

俺がこの異界を救った後。俺はユウを元の世界に連れて帰るために俺一人で異世界のユウに言われたユウの体に居るユウカを探して元の世界にユウを連れて帰って行くことを目標としようと思っていたのだ。

「それよりも大丈夫なのか」

「はい。私はもうすぐ結婚できる年齢になりますから。私のことを嫁に迎えようとしてくれた人が私にプロポーズをしにきてくれたんです。そして今度、私は彼に求婚を受けようと思います」

俺がこの女の子の事を気にかけていると、俺に話しかけて来た。彼女は今自分のことを結婚しに来たと言ったのだ。確かに今この異世界は異界の脅威が迫っていていつ何が起きるのかわからない状態なのだ。そんな状況だから俺はこの異世界で、結婚したいからこの異世界を救う手伝いをしてくれないとこの異世界の住人に言われた時は俺は断ろうとも思っていた。

だが俺がこの世界で困った時に出会った。この異世界で俺のことをこの世界で崇拝している者達も。俺のことを救世主だと信じているから俺のことを敬うように見つめている者がいる中で、この異世界を救うために協力して欲しいと言われるのと。この異世界の人々に助けを求められてこの異世界で困っているこの世界の人々の手助けをして欲しいと頼まれるのとでは、やはり印象が違ったのである。

この異界の人々を助けた時に。この異界の人々はこの異界にやって来た俺を救世主扱いして俺のことを信じて俺の為に力を貸してくれようとする者も大勢いる。だからこそ俺は、この異世界の人達が危機に晒されているこの異世界にやってきて俺に救いを求めてくる人たちを助けても俺にこの異界を救えるとは思えないのだ。俺はユウの体にいるユウカを探す為にこの異世界にやってきたのでこの異世界に俺に助けを求めてきた人々を救いながら元の世界に帰らなければならないと思っている。だからこそ。俺に救いを求めている人達を助けるのは自分の役目ではないと考えているのである。俺は自分がこの異世界の人々を救ってあげたいと思う気持ちを抑えてでも、この異界を救う方法を見つけ出そうとしていた。しかし、この異界の人々は俺の話を全然聞いてくれないどころか。

俺のことを勝手にこの異世界の救世主だと言い出すような人々が多く。そのことに俺は正直困惑してしまった。

だから俺はこの異界の人々に対してどう対応していいか分からなくなっていた。

「そうなのか? だが君のような若い娘が危険な目に合うかもしれない。この異界での生活が苦しいというのであれば。俺は少しばかりこの異界を平和にする為に俺が手を貸そう。だが俺は君の夫になる男に殺されるわけにもいかないので、俺は俺で好きなようにして動くことにするがそれでもいいだろうか?」

「もちろんですよ。それに、あなたは、あなたの国を守るために戦って来たんですよね。私にはとても強い人だとは分かりますけど。どうかこの異界を救い出していただけると幸いです」

俺とユウはこの世界に俺に救いを求めていたこの異界の人々を、この異界を救うのに協力してもいいと思ってしまったのである。だが俺達はこの異界で暮らしているこの世界を救うのを手伝って欲しいとお願いしてきたこの国の人々を俺は信用したわけではない。

だから、俺達が今この異世界に訪れている間にこの世界の人々をどうにかできないものかと悩んでいたのだが、その考えが甘かったことを俺は知ることになる。この世界を救うことを誓った俺は、この世界の人々がこの異世界を救うのに協力して欲しそうな目で見て来るので、この世界の人々にこの世界が危機に瀕していることを説明したのだが。この世界の人々はこの異世界の危機など存在しないかのように振る舞い。この世界の人々を救済してほしいという俺の話を聞くつもりはないみたいだ。

「だがお前たちこの世界に住む人間は、なぜそんなにも余裕なんだ。俺はこの異界の危機を感じ取ってきた。このまま何もしないでいるのならいずれこの異界は滅びてしまうぞ。それでもこの異界に住む者たちはこの異界の危機が近づいていることを知らないというのなら俺が無理やりにも教えてやる。この世界の人間たちがこの異界の危険を理解せずにいるのは、危険をこの世界にもたらす。そのことだけは理解しておくといい。それとも、この世界の人間は自分たちには被害が及ばないと思っているのならばそれで良いが。この異界が救われなければこの異界はやがてこの世界の脅威によって滅ぼされるということも知っておけ」

俺はこの異界の人々に向かってこの異界の危機を警告したが。だが俺の言っていることをこの異界の人々は誰も聞く様子もなく俺に話しかけて来て俺がこの異界の人々と話をしても俺が求めていた情報を得ることは出来なかった。

俺とユウが異世界のユウと交わした言葉の中で俺はこの異世界を平和にしないといけない理由があった。その理由はユウがこの異界が元いた世界に帰りたいという理由でもあるのだが。だがユウは元の世界で、自分の体に意識が宿らないのがこの異界に来るまで続いていて。この異界に意識を取り戻せた時にはこの異界は既に崩壊寸前の状態になっており。そして、この異界を治めている王様も意識を取り戻していたが。この異世界のユウは意識を取り戻した直後に、自分の体を乗っ取った相手と、自分が元いた世界で意識を失う前に知り合った少女達と一緒にこの異世界を救うための旅に出ることになったというのだ。

だから俺がユウの体に憑依したときはユウの意識が消えており。俺がユウカに会ったときにユウがユウとユウカはユウに俺に何かを言おうとしていたらしいがユウに邪魔されて聞けなかったという。それが原因で俺とユウが喧嘩する原因になったというのだ。

(俺がこの異界を平和にすればこの異界を救うことができれば俺が元の世界に戻ることが出来るかもしれないんだな)

この異世界は、ユウの話では、魔王軍と人間の戦争に、異世界から来た俺の力を使いたくて。この世界の住民と異世界からの救世主として呼ばれてきたユウカの協力を得ようとしていて、俺はその協力をすることになったのだった。俺の体は元の世界で暮らしていた俺ではなく。この異世界に召喚される前まで俺は元の世界で普通の高校生をしていたので、俺をこの異世界に呼んだのは誰なのかとか、どうして元の世界に戻れなくなってしまったのかとかは未だに分からない。

(それに俺はどうしてこの異世界に飛ばされてきたんだろう)

俺をこの異世界に呼び寄せた存在がいるはずだが俺はその存在に心当たりがない。そしてこの異世界で暮らしていて分かったことといえば。

この異世界のこの国を治める王族たちは。異世界から俺を呼び出した時のように、自分達にとって有益となる人間を異世界に召喚できる手段を持っている可能性が高いと俺は考えたのだ。

「なぁ。あんたに頼みがあるんだけど」

俺は俺にこの異世界を救ってくれと懇願してくる人々の話を聞いているよりも先に俺に話しかけてくる一人の男の方に目をやった。するとその男は、先ほど、俺とユウが襲い掛かって来た敵の気配に気づくことができたら俺に助けてくれと言ってきて俺がそれを受け入れてから。ずっと俺を見続けていた人物なのだ。俺はそいつから俺の事を見ていた視線を気にしていたので俺に声をかけてきた人物が、俺のことをこの異界に救いに来てくれたこの異世界を救った救世主だと思い込んでいるようだが俺は違うので俺はこの男から話しかけられた時にすぐに断りを入れることにした。

「ん? なんだ? 俺は今はちょっと手が放せない状況になっているから後でなら構わないけど」

俺に、救いを求める人々は俺のことを見ているが。俺はこの世界に危機が迫っているという情報をまだこの異世界に広まっていないから。もしかしたらこの危機はただの噂であり。この異界の人々は俺がこの危機に気付いてくれて、この異世界がこの異世界の者達だけで対処できるようになるまで、この危機を何とかしようとはしていないのではないかと。そう思ってしまったので。俺は目の前にいる俺に救いを求めてきそうな人々を助けようかどうか迷っている。

(俺は、俺を救って欲しいと願ってくるこの世界の人々を助けようと決意して、ここまでやって来たが。俺に救いを求めに来た人達を助けるべきか。この異界の人々は俺がこの異界を救うのに協力してくれるように俺をこの異世界に連れて来てくれたはずの人に相談を持ち掛けたら。その人は俺のことを見て俺にこの異界を救うことを任せることに決めたというし。俺は今、目の前にいる人々の願いを受け入れるわけにはいかないんだよな)

俺はこの異世界でこの異界の危機を知らせるべきだとこの異世界の人々を説得するようにこの異世界に呼び出されて。俺のことを救世主として崇めて救ってほしいと願っている人々を。俺は、この世界の住人であるユウが、元の世界で俺を救世主として崇拝して。俺のことがこの異界に危機が訪れるまでに救い出して欲しいと頼んできた。だが俺はユウカを助け出すことに集中させたいと思い。だから俺は俺を救世主として崇り続けている人々に俺は協力しないと決めている。

だから俺はこの異世界にやって来る前に出会った少年である。この異世界のユート君が俺と同じ能力の持ち主だと知り。彼に俺は俺のことを救世主だと勝手に勘違いをしている人々を救ってやれないかと持ちかけたら。彼は、俺の頼みを聞いてくれるような素振りを見せながら。実は、俺に救世主だと勝手に思われている人達を助けることで俺の手伝いができると考えたらしく俺がこの異界に訪れるのに協力してもらっていた。だから俺は俺にこの異世界に救いを求めてやってきている人々を助けることはできない。だが俺は俺を救世主だと勝手に信じてしまっている人々を助けることをしないとしても。

「悪いけど。お前達の話を聞く余裕はない。だからお前達が、お前達がこの異界をどうこうするという話を俺にしてくれよ。その話が嘘か本当かを確かめた後で俺は、この異界の人々に協力するかを判断することにする。だがお前達がこの世界をどうこうして俺に助けを求めることを辞めないというのなら。俺は俺でこの世界の人を救うために動くが。だがお前達にこの異界を救うことができるとは俺は微塵にも思わない。お前達ではどうしようもないから俺に助けを求めているんだと思うしな」

ユウはこの世界にやって来て間もない俺でもこの世界の人々に、この世界の危機を知らせない方が都合がいいと分かってしまったのだ。俺がこの異界の人々に伝えたところで。この世界の人達はこの異界の人々を救い出そうとする動きをしなかったはずなので。俺がいくら言ってもこの異界の人には何も響かないと思ったのだ。だから俺はあえて言わなかったのだが。

それでも俺はユウの言葉を信じて。こっちは任せろと伝えたのであった。

(それにしても、どうしてだろう?)

ユウカは異世界の危機をユウに伝えるために必死に動いてくれたのは嬉しいのだが。どうしてユウにそこまでしてもらうことになったのだろうか。俺はその理由について考えるのをやめることにした。

(俺には俺の考えがあり。そして俺は、今度こそ。元の世界に帰れるようにするために、この異世界で生きていくことを決めたんだ。もう二度と後悔をしないように生きて行こうと俺は決めたんだ)

そんなことを考えているうちに俺はある違和感を感じ取っていたのだ。だがそれは本当に些細なものであったので、あまり考えないようにすることにしたのだった。

「ねぇ。あんたに頼みがあるんだけど。私の話を、聞いてくれないかな?」

俺に対して、話しかけてきた女性が。俺は彼女のことを知っているような気がしたので。

俺がその女性の方を向くと。女性は俺にこの世界の現状について教えてくれると言った。俺は女性と話す前に、自分の中にいる俺が。彼女には、注意した方がいいと言い始めたのである。その理由については、俺の中にいる俺に聞こうとする前に俺は俺が感じ取った感覚が、俺の思い過ごしであってほしいと考え。

(確かにユウは、この世界に危機が近づいていることを伝えて、この異世界の人間たちを説得しようとした。だけど、もしかしたらユウはユウで、ユウの身に危険が迫っていることに気づいて、ユウカはそのことを伝えようとしていたのかもしれないから、まずはそれを聞き出さないことには始まらないんだ)

ユウの体が乗っ取られているので。ユウはユウの意識を取り戻した時、自分の体の中にあったのは俺の記憶ではなく、別の人物の意識だったので。ユウは、この異世界に自分の体を取り戻しても、自分が誰なのか分からなくなっていたのである。

だから俺はこのユウの肉体に宿っている人格にこの異世界のユウの体を乗っ取った相手の情報を知ることが出来るのではないかと問いかけてみたが。答えてくれなかった。

(このユウの体に、俺とユウカ以外に誰かがいたとしたら)

俺の中に存在するもう一人の存在と会話できるかはわからないが。俺の質問にこの異世界にいるユウカは答えることが出来た。だがそのことはユウカがユウカと同一人物だという証拠になるわけではない。

ユウがこの異世界に来る前にユウカの体はユウに乗っ取られたせいでユウの魂が入ったユウカの体はユウがこの異世界に来た時点で死んでおり。ユウカがこの異界に来てからユウは、元からこの異界にいたユイという女の子に取り付き。さらにユミという女を取り込んでから俺は気を失ったらしい。

そしてその後で、リリスと名乗った女性がこの異世界に現れたユイの体に、憑依する形で現れ。その後に俺は気を失い再び目覚めたときには、すでにユメが殺されており俺も殺されているところを俺を助けようとしてくれたらしいユエに助けられたが、俺と一緒に死んだと思われていたようだが自分の中の力が覚醒したことで俺を助けることができたようだ。

「私達は、これからも戦い続けなければならないのに。私はこの異界を守るために、私以外の人間達をこの異世界に送り出してあげようと思っているの」

(えっと。確か彼女は、この異世界の王族たちの命令によって異世界召喚された異世界からの来訪者のはずだ。それなのにどうして、この異世界の住民の為に自分から犠牲になろうとしているのか、俺には理解できなかったのだ。

しかも、この世界の住民を守る為だけに自分を犠牲にしている。その気持ちを、俺に押し付けてきたのだから俺はそのことについて疑問を持っていました)

この世界に住む人々を、守りたい。それが、ユウにとっての、全てで、その思いを、ユウが、この世界にやってきたばかりの、この世界にいる異世界から来た人々に伝えようとするので。俺はその言葉を聞くことにした。

(やっぱり、この人は、この世界を守りたいと願っているみたいだな。だけど俺は、元の世界に帰りたいという目的のためにも。俺はユウカを元の身体に取り戻したいんだ)

「俺は、元の世界に戻れる手段を見つけ出すまで。この異世界で暮らすつもりですから」

俺にこの世界の人々を救う力なんて無いから。この世界の人々が俺の助けを必要とするまでは。俺はこの異世界でこの異世界を救い出さなければならなくなるような事態にならない限りは。俺はこのままでもいいと思っていたのである。だが俺に救われてほしいと思っている人々は沢山いるみたいなので。もしもユウカを元に戻すことに成功できたら。俺は、ユウキを救えるように行動してみようと俺は心に決めていたのであった。

だが俺は、俺がこの異界の人々を救うのを手伝うつもりはない。この異界に救いを求める人々に手を差し伸べたりするつもりはないのだ。この異界を救う為に動いている人達は別にいるからだ。だから俺はその人達がこの世界を救い出すために動くと決断したら手を貸そうと考えているのだ。

(この人達がこの異世界を救うと、言い始めるのは。いつの日なんだろうかな?)

俺は目の前にいる女性を。俺は知らないが俺のことを救ってくれると言ってくれる。そんなことをしてくれる人はいないだろうと考えていたのだが。だが俺に救って欲しいと願う人々の中には、救世主が現れたと言う噂を聞いただけで。救世主であるはずの俺のことを信じてくれた者達がいるという話を聞いたことがあるので。

(俺のことを救世主だと勝手に崇めている人々の中に。本当の意味で、この異世界を救おうとしてくれる。この世界の人々はきっと出てくると思うんだよな。この世界の人々の殆どがユウのことを恐れて俺のことを救世主として崇めてくれた。俺のことを利用するつもりだったり俺に何かしらの利益を期待するような人達もいた。だけど俺のことを救世主と認めてくれる人達もいたのも確かな事実なんだ)

この世界の人達がこの異世界を、この異世界に存在する人達を助ける為に動こうと思わない理由はわかる。だが俺が今考えている人達は。例えユウの事を怖れていなくとも、この異界の住人達が苦しんでいる姿を見て見ぬふりができるわけがなかった。

俺はユウの体がこの異世界に来る前までにユウの体に宿っていた人のことを思い出すのをやめて、今この世界で起きている問題を解決する方法を考える事にしたのである。だが、俺はユウに乗っ取られたことで俺とこの異世界にやって来てからずっと俺の中に入っていたこの異世界のユウが。なぜこの異世界にやって来れたのかという理由を知ったのである。

それはこの異世界で、何が起きたのかということを俺は知ってしまったので。俺はこの異世界を救う手助けをしたくなった。そしてこの異世界を救うことを決心することができたのだった。だが、そんな時俺の頭の中で激しい頭痛が起こり始めたのである。その痛みに俺は苦しみ悶えたが、俺を抱きしめてくれる女性のおかげで俺は何とか耐え抜くことができていた。だが俺はこの異界の人々を救う方法を思いついたとしても。それを実現させるためにはまずはこの世界の人々をどうにかしなければならなくなったのだ。

(そうだよな。まずは異界の人々を助けなければいけないと俺も考えていたよ。この異界に暮らす人々に救いの手を求められているのに、何もしないままでは、俺は、この異界を救えないからな)

俺がこの異世界にやって来た時は、異世界を旅をしようと思っていたのだが、結局は、俺の目的は果たせない。だから俺は、ユウカに俺を救ってほしいと言われたときに。俺はこの異世界の人たちを助けることを決意したんだ。

(だけど。どうやって助けるかを考えていなかったんだ。ユウとユエさんやユウカがいればこの世界を、この異世界に住む人々が苦しめられないようにすることはできるだろう。でもそのやり方では何も変えることができないんだ。俺はユウに俺と同じ過ちを犯してほしくはない。それに、この世界にいる人達にもこの異世界に住む人々に危害を加えたりする様な行為はしてほしくはなかった)

この世界の人が何をしようとも。ユウは、この異世界を元の状態に修復することはできない。ユウカの意識を取り戻しても、この世界の現状を変えられなかったら。俺達のやってきたことに意味はなくなってしまう。

(この世界の人に危害を加えずにこの異世界をユウの肉体を奪った奴から解放できれば、いいんだけど。それは不可能に近いことだからな)

ユウの身体にユウではない別の人物が取り付いたせいでユウの魂はユウの体から弾き出され、この異世界に来たときは既にユウカは死んでおり。俺の肉体がユウの魂を受け入れることが出来なくなって俺は一度死ぬこととなったのだ。

「あんたに頼めることは。あんたに、私の体を返してもらえるように説得してほしいの」

「俺の体?」

俺はユウカの言葉の意味がわからず思わず尋ねてしまう。するとユウカが話し始めたので、俺は、ユウカの話しに耳を傾けることにしたのであった。

俺の名前は、ユウキ。俺は、この世界に召喚されてからは勇者と呼ばれ続けていたが、今は、魔王と呼ばれていた。そのことから分かる通り俺は、異世界のこの世界とは違う異世界に、自分の意思で来ることを選択したわけではなかった。俺にだって元の世界に帰りたいという思いはあるんだ。

だけど俺は元の世界に戻るためにはどうしても必要なことが、あったのだ。だから俺は異世界の人達を、元の世界の人々を、救うことを約束することを決意したのだ。だがこの世界は思っていたよりも酷い世界になってしまっていたのである。

俺は今までは自分がしてきた行いは正しいと。俺は間違っていないと自分に思い込ませていたが。この異界の人々がどうなったら、幸せになるのかと考えるようになって。そしてこの異界の人々のために、異世界からこの異界にやってきた人々と協力してこの異界を元の世界に戻そうと行動するようになったのだ。

(俺も元々はこの世界を救うために。ユウカたち異世界からの来訪者が、ユウに殺されてこの世界にやってきた。それでユウを元の状態に戻して元の生活に戻れば俺は元の世界に帰れるようになるはずだと思った。だからこそユウから逃げ回ったりしないで、元凶を断とうとした)

だけどユウカの話を聞けば、元凶を倒すどころか。元凶の力が増す一方らしいから。俺には元凶が何処にいるかも分からなかった。それでも俺はこの異世界の人々を救いたかったから。俺はこの世界を救うと決めてから俺は元凶について考える事をやめる事にしたのであった。

(もうこの異世界を救えればいいか、なんて思うけど。俺は俺の体に宿っているユウの力を制御できるようにして。俺は俺の体に居るユウをこの世界から消し去る。そうじゃないとユウの本当の目的は達成されないからな)

「あんたが私をユウトに会わせてくれるように頼んでくれる?私からお願いしてみたのに、ユウトは全然聞き入れてくれなくて」

「わかった。俺はユウカに協力して、なんとかしてみせる」

俺は目の前にいるこの世界の人々に救いを求めて来た、俺達と同じ世界から来た少女の話を聞いて、彼女に協力することにした。

「あなたならきっと。ユウを説得することが出来るわよね」

俺は、この世界の人達を救う為には、ユウがこの異界を、この異世界を元に戻すことが一番だと考えた。ユウカに協力すればきっと俺達は元の世界に戻れるようになるはずだから。俺もこの世界の人々を救うと決意したのだ。

(そうだな。この世界には、この異世界には。この異界に住む人々を幸せにできる手段があるんだ。それはユウを元に戻すということだけど。この異界の人々を救う為に必要なら俺はユウの説得にいくらでもいい。この俺に出来ることならば、なんだってする覚悟はあるさ)

俺はユウカに協力することを誓うとユウがユウカを連れて現れたのだ。俺は慌ててユウにこの異世界を救う手伝いをすることを決めたのだと伝えて、俺もユウと共に行動させてもらおうと思ったが、ユウが俺の同行を許可してくれなかった。

俺にはこの異界の人々を助ける力が無いので。俺は、この異界に住む人々を救い出す為には、ユウの肉体を取り戻さなければならなくなってしまった。俺はそのことについて考えたが俺一人の力ではこの異界の人々を救うことは不可能だと判断してしまったのである。だが、ユウに頼んでユウを元のユウの肉体に戻すためにユウの体の中のユウと俺とユイは話し合いを始めたのである。

俺はユウとこの異世界を救いたいと思っていたがユウが俺に協力しようとしてくれることは無かったのだ。だから俺はユウを説得しようとしたがユウは頑なに俺の協力を拒み続けるのである。だから俺はユイにユウをこの異世界から追い出してほしいと願うがユイはユウの体から離れることを良しとしなかったのだ。俺は仕方なく俺一人でこの異界を救える方法を考えることにしていた。

だがこの異世界の人々を、救うことができるかどうかは、俺が考えなければいけないのは、ユウがこの異世界を救おうとするのを邪魔しようとしている原因を取り除くことなのだが。俺が、その解決策を見つける為にも俺は、この異界の人々が救われるための条件が何かを考える事にしたのであった。

(この異界の人々はこの異世界に元々暮らしていた人たちが、異世界から召喚されて、異世界の人達がこの異界を支配して異世界の人々は、この異界を追い出されてしまったんだよな。それなのになぜ、今更になって異世界の人々は自分達が追いやった異世界に戻ってきたんだろうか?)

「異世界の人なら知っているかもしれないけれど。この異界の人達がこの異世界に追いやってしまった人たちに恨みを持っていたとして。異世界の人達に、その人達はこの異世界に来ることで復讐するつもりなんですか?」

「私はそんなことしない。確かにこの世界の住人に恨まれる覚えはいっぱいあるから。私達がこの世界に来たことを後悔していることは事実。この世界がこうなってしまった責任は私たちにあるのだから、だから異世界の人がこの異世界に来たところで、この世界を乗っ取ろうとしている人達の好きにさせるつもりはないわ。ただ私たちはこの異世界を救うことだけを目的として、他のことは後回しにしてでも行動するしかないと思うの。この異世界を救う方法は今のところ、一つしか無いから。異世界からやって来た人の協力を得ることはできないと思っているわ」

「でもこの異世界にやって来た異世界の人々も、この異界を救いたいと望んでいる人はいると思います。それこそこの異界の人々が異世界からやって来た人々を憎むよりも、異世界の人々の気持ちを考えたほうがいいと俺は思います」

俺は、この異世界の人々に、この異世界を救おうと考えている人がいたのは驚いたのだが、この異世界を救ったとしても異世界の人々がこの異世界の人たちを許すとは限らない。それに、この異世界の人々と異世界の人達が和解できるかどうかも分からないのだ。

俺がそう思って悩んでいると。ユウは異世界からこの異世界の人々を救い出すことは諦めたようで俺が、異世界からこの異世界の人たちを救い出してこの異世界を元の世界に戻して元の世界に帰りたいと言ったので。ユウは元の世界に帰れるようになるならと俺に協力を申し出てくれた。

そして俺とユカはこの異世界にやって来るとユカはこの異世界がこの世界より前にあった世界の異世界で。ユウカはそのユカがこの異世界に来る前に居た異世界の世界で。俺はこの異世界のユウに肉体を明け渡した状態で、俺は元の世界に戻れるはずなので、まずは俺とこの異界に俺と一緒にやってきた人物に会いに行きたいと言い出したのであった。

ユウは、俺の協力者の居場所を教えてくれて。そして俺の体の中に居るもう一人の人格を、どうにかしてほしいと言ってきたので俺は了承して。とりあえず、ユウカに俺の仲間になってくれるか確認すると、俺は仲間にしてほしいと言うと、俺がユウに肉体を奪われている状態にもかかわらず、ユウカは俺を俺が元の体に戻るまで、俺に協力して、元の体に戻ってくるまでの仮初めではあるが仲間になることを許してくれるのであった。

ユウカは、俺に協力してもらうことになったので。ユウカの知り合いに、元の姿に戻ってから、ユウカに体を返すように頼めばいいと助言してくれた。だけど俺は元の身体に戻りたいという気持ちはあるが元の姿に戻るためにはユウがこの異界の人々を苦しめようとしている原因を取り除き、俺自身がユウを元のユウの状態に戻した上でユウを説得しなければならないと考えていた。

ただ元の姿を早く取り戻したいという想いは強くあったが俺は、元の世界に戻ったときにユウカが自分の意思では肉体を操ることが出来なくなることを知っていたのである。俺は元の自分の体に戻れば。俺は自分の意志を取り戻すことが出来ると思った。

だから俺は、元の肉体を、ユウから取り戻せるのならば。俺はユウカに俺をこの異界に呼び寄せる為に力を使った人物のことを聞いたのだ。だが、俺はこの異界で勇者と呼ばれた少女が、異世界から召喚された俺達を元いた世界に戻してくれると信じていたので、元の世界に帰るのに必死になっていたせいで、この世界にやってきた時のことをあまり覚えていないので俺は詳しい事は知らなかったのだ。

俺が、この異界に元から来ていたユウカにこの異世界で起こっている異変について質問すると。ユウカもこの異界で起こっていたことを詳しくは知らないようであった。だがユウは俺が元の生活に戻りたいと考えているのは理解してくれていて。元の生活に戻れるようになるためにユウカに俺に協力してもらいたいと思って俺はこの世界を救うために協力してほしいとお願いしたのだ。

(俺だって元の生活に戻れるようになるなら戻りたいさ。この世界に来てからも俺なりに元の世界に戻ろうと頑張ってきた。だが元の体を取り戻す手段が見つからない。それでも俺は俺の意思をユウの思い通りにはならないぞ)

俺は元の姿に戻りたかったからこの世界を救うために俺に協力してくれるユウを説得する為に俺もユウに協力することを決めたのだ。俺はユウに元の体に戻ればユウが、この世界にやってきて俺達の世界に迷惑をかけようと企んでいた目的をユウ自身の手で達成することが出来るから、この世界の為に協力するように頼んだ。

それでもユウカは俺の言葉を聞いて、俺のことをユウが嫌いだったのは、ユウは自分が嫌っている相手に利用され続けていたのが我慢できなかったらしく。それで俺は、ユウに殺されそうになったわけだが。俺は殺される直前でユイによって救われて俺は一命をとりとめたのである。

この異世界を救う為には、俺は俺の力だけではこの異界の人々を助けることは不可能だと自覚したから、俺はユイとユイに憑依されている状態のユウカの協力を得てこの異界の人々を助けられるようになる方法を考え始めた。

(やっぱりユイの協力が得られなければ無理だな。ユイがいるだけで俺達は元の体を取り戻した後。俺は俺の意志でユイに協力を求めに行くこともできなくなる可能性があるからな)

ユウキとこの異界に来ていた聖女ユイカと、ユウカは。ユウの体の中に入っている俺の存在を知っているが。ユナとユウは俺とユウの本当の関係を知らないので俺をこの異世界に俺を呼び出す力を使って呼び出そうとしたことも俺はユウ達に隠していたのである。俺はこの異界の人々を助けるためにも、この異界を平和にするために、俺に力を貸してくれそうな異世界から来た人を探さなければいけない。だから俺はこの異界に俺と同じようにこの異世界に来た人が、この異界にいるのかどうか調べることを始めたのである。

そして俺にこの異世界のユウカは、ユウと、俺をこの異世界に呼び出した人物の二人を俺が探し出さなければ、俺はこの異界の人々の味方につけないので、俺はユウカとユイカに頼んで俺に協力してもらって、俺はこの異世界を救う方法を模索を始めるのであった。

(この異界には異世界の俺とユイの他にも異世界から来ている奴は、異世界の人間なら、いるかもしれない。でも、この異世界にやって来た俺と同じ世界の人間がどこにいるのか。それが分かれば話は早いのだがな。ただユエなら何か分かるかも、あいつならこの異世界に来れたしな。まあ、今はユウとユナもいるしな。俺は、あの二人が信用ならないけどな。あいつらは俺が、元いた世界に帰りたがってる理由を話さないと納得できないと言っていたが、元いた場所に帰りたいだけなんだから。俺は俺のために元の体に、元の世界に戻れさえすれば、俺は、他の異世界の人間はどうでもいいんだけどな。でもこのままじゃ元の世界に帰れないだろうな。この異界を、この異世界を元の正常な状態に戻してからじゃないと、俺をこの異世界に連れてきたユウが俺の体を乗っ取ったままだから、元の体に戻れないからな)

「この異世界に、俺とユイと、この世界に来る前の俺たちの世界の人が。あと一人いれば俺達が元いた場所に戻すことも可能かもしれないんだよな」

「その人が私とユウを、元の体に戻そうとしてくれた人なの?」

「ああそうだ。この世界に召喚されて元の世界に戻りたいと願ったのはこの三人だけらしい。その三人の内の、誰かが、俺達を元の世界に戻そうとした人だろう。それに、異世界の俺と、その人と、もう一人の人物を元の体に戻したらこの異世界を救えるはずなんだよ」

俺は俺に力を与えてくれた人物が誰なのかは分からなかったが。俺は異世界の人を探し出すことに決めた。俺は、この異世界の人たちと異世界の人々の間に、誤解があるようなので。俺はこの世界の人々にも俺が元の肉体に戻れば、この異界が元の状態になるはずだと言ったのだ。するとユウは俺に協力を約束するので、俺はこの異界の人々を元に戻したいと、俺は心の底から思ったのである。

俺は俺と、この異界に来た時のことを覚えているユウと協力して。元の世界に帰る方法を見つけることに専念しようと考えたのだ。

だが、まだ完全にユウが、俺の体を乗っ取る前の状態なら。俺が元の体を取り戻し、この異世界を元の世界に戻ることを諦めると伝えてこの異界の人々を説得したらユウも元の世界に帰っても、この世界を救ってくれるようになると思っていた。そしてこの異界の人々から、元の世界に戻りたいと望んでいる人々を集めようと考えていたのである。

そしてユイカはこの世界ではユエと呼ばれている異世界の少女は、俺とこの異世界のユウが一緒に元の世界に帰ろうと考えていると、ユナから聞いて知っているようであった。ユカも俺のこの世界での偽名は、この世界のユとカと似通っているから、この異界の人々が、ユイをユイカと呼んでいたことでこの異界の人々がユトと呼んでしまう可能性が高かった。そこで、ユウとユイカは二人でこの異界に来てしまったがユウとユウカは俺に元の世界に戻って欲しいという目的は同じなので協力体制をとっていたが。

この異界の人々の中には、ユウをこの異界で、自分達を苦しめた悪魔だと勘違いしている者も多いらしくて。そんな勘違いをしている人々がこの異界で俺に協力を仰ごうとしているユウカを見て、ユイカがユウのことを悪魔の手下のように思ってしまうのではないかと心配になったのだ。

ユイカが、俺に協力しようと思っているのは。元の肉体を取り戻すためであり、ユナとユウの願いがこの世界から元の世界に帰りたいことだということをこの異界の人々に伝えた方がいいのか悩んだのだ。俺はユイが俺に力を授けてくれた存在で。元の肉体に戻ることが元の世界に戻れる方法だと伝えようと考えたのである。

(俺達をこの異界へと召喚したのだから。元の世界に戻る方法があるはずだ。元の世界に戻りたくない奴なんていないよな)

ユウは俺に協力を約束した後、ユウカの体から俺の中に入り込んだユウの分身を元の肉体に戻す手伝いをしてくれたのである。そしてユウが、自分の体に戻ろうとした時に。俺と、ユウが元の身体に戻り、ユウが元の姿に戻った途端。ユウはまた意識を失って倒れてしまい。その後、俺はユイカと共にユウを連れてこの国の王の元へと向かったのだ。

だが俺は、俺はユイの体を使って行動しているので俺とユイがユウの体を奪い取ろうと企んでいたので、俺とユウの体はもう元通りにはならず。ユウは意識を取り戻したが、俺がユイの力で元のユウの体を取り戻すのを手伝ってくれると伝えたが、元の姿を取り戻せば元の世界に帰ることが出来なくなることをユウに告げられて。それでもユウが元の体を取り戻したければ元の世界に俺とユイが元の世界に戻れる手段を見つけてくれるとユウに伝えてユウに協力をしてもらうことにしたのであった。

(俺は、ユウの事を、俺の妹を殺した奴と重ねてしまう。それは当然の事だと思うが。元の姿を取り戻すことができなくても、ユウは俺の友達なんだ。俺に協力してくれないか?頼むから)

俺はユウと話をしていて、どうしても妹のユエのことを思い出して仕方なかった。この異界で元の世界へ帰ろうとするとユウとユウナがこの異界の人々を苦しめていた魔王に見えてしまったのである。

(俺にはユウも。妹に、見えるんだよな。どうしてなんだ。どうして俺は、ユウのことを疑ったりするんだ。この異世界にこの世界の俺の友達だった人がいれば俺のこのユウに対する敵対心も消えてなくなっていくんだろうが。俺は一体どうしてしまったんだ?)

俺はユイの力を使い、ユイに体を乗っ取られた状態では俺はユウを疑うようになってしまっていた。

(くそ、ユウがユイと同じようにユエにしか見えないんだよ。俺は一体どうしたっていうんだ)俺はユイにユウのことを調べてもらった時。ユウが俺に力を与えるときにこの異界に呼び出されたのが三人ではなく。この異界に来て、この異世界に残りたいという者が一人いたと、ユイカは言っていたので俺はこの異界に来たときからずっとこの異世界に残っていたのなら、この異世界の人達と和解できれば、俺がこの異世界に残ってもユウやこの異界の人々が元の世界に帰る方法を俺が見つけてあげればこの異界の人々はユウカを敵だとは思わなくなるはずだ。俺がこの異界に残ったユウの手助けをしてこの異世界を救えばいいのである。

「この異界には。俺達の世界から来た人間もいるはずだからな。この異界を救う前に、俺達が元いた場所に戻ればこの異世界を救えるかもしれない。でもまずはこの異界を救うためにも異世界から来た人間を集めてこの世界を平和にしてから元の世界に戻るのもいいかもな」

「そうだね。早く元の体に戻らないと、私の中のあの子達がどうなってるのか不安でしょうがないもん。でもその前にこの異界の人たちを救うべきだと思うの」

俺は俺と、この世界に来ているこの世界のユイの二人が、この異世界に、元の世界から来ている可能性がある人物を探していたら俺はユウに出会ったわけだ。でもこの世界に残っているこの世界のユイと、この異世界に来たユエとは、俺を元の世界に戻そうとしていた人物が二人居ることになるのである。それは俺とユイカがこの異界の人々に俺がこの異界を元の世界に変えると宣言すると。この異界の人々の中から元の世界に帰ろうとしなかった異世界からの来訪者達がこの世界の人々に協力すると言ってくれて俺は嬉しかった。

俺に協力してもいいと言う人は俺達をこの異界に連れてきた異世界の人々からひどい仕打ちを受けたのにも関わらず俺に協力をしたいと言ってくれたのだ。そして俺はこの異界の人々と元の世界からこの異界に来ていた異世界の人間が居るはずだと俺の直感的に感じた場所に向かうのであった。そこは、俺とユイカが最初に召喚された部屋なのである。そこには、この異世界から、俺とユイの他にも俺とユイを元の世界に戻すために異世界から来た人がいると俺の勘が告げていたのだ。

(でももしこの部屋に元の世界から来た人間がいなければこの異界を救い、俺の体が元に戻って元の体に戻ったとしても俺のこの世界での記憶がなくなっていれば。俺はこの異界を救って元の世界に戻れても元の俺じゃなくなってしまうから、やっぱりこの異界を救ってから、元の世界に帰るべきだよな。この異界を救わないと元の世界に帰れないし。俺とユイカの元の肉体に戻れなくなったら困るのは確かだから)

この異界で元の世界に戻ることができないのであれば俺達は元の世界に帰ってもこの異世界での生活の記憶を失ってしまう可能性が高いとユカは考えてくれているようだが。元の世界に戻りたいと願っているユカと俺と、ユナの為にも元の世界に帰るのが第一優先事項だと俺は思い直した。

それにこの異界に元の体に戻ってから俺達の元の体を取り返すことを考えるよりもこの異世界に元々の体の所持者であるこの異世界で元の世界に戻るのが無理だと判明した時の事を考えた方がいいと思い。俺とユイカとこの異界にやって来たユウの三人が元の世界に戻る方法を見つけることを最優先した方がいいと思ったのだ。

そうこうしている内に俺とユイカは最初にこの異界にやってきた部屋の前へとたどり着いたのである。

そして俺はこの異世界での俺とユカとユウと、ユイカを召喚したこの異界にいる異世界の人物に会うのが楽しみになり。この異世界の扉を開けるとそこには、ユイカ以外の異世界からこの異界へと来た少女がいた。だが、彼女はなぜか、俺のことが気に入らなかったようで、俺は、いきなり彼女に頬を叩かれてしまい。この異界に来た時にユイから力を貰ったが、ユイカが力を授けてくれたことで俺に元の世界に帰ってほしいと思っているユイから授かった力を使うことができずに、元の世界に戻って元の体を手に入れるまで俺は、この異界の人々を助けることはできないのだ。

ユイカと、俺を、元の世界に戻すのを手伝ってくれるユウと一緒にこの異界に来ている俺と同じ日本人の少女に会いに来たが。この異界では俺がユイに力を貰って元の体に戻ってきたことでこの異界の人々を苦しめてきた悪魔と、俺がこの異界に元の世界に戻りたいと言い出しこの異界の人々を苦しめ始めたと思っていたらしいのだ。

(まあ。俺と、同じ時期にこの世界に転移してきた俺が元の世界に戻りたいと言ったせいかこの異世界にこの世界に残ったのは、ユウとユイカだけだったんだよな。そしてこの異世界でこの世界に残りたいと言った異世界人のユイは、俺が元の世界に戻れるように俺に協力してくれるみたいだし。この異界で一緒に元の世界に戻れる方法を探せるといいんだけどな)

俺は俺のことを睨みつけてくるこの異界の少女の気持ちがよくわからず戸惑ってしまったのである。

「あなたは、一体、誰ですか?」

彼女の名前はミハルというらしくて。俺はミチルという名前でユイトが、元の体に戻った時に自分の体に宿るはずで今は俺を敵視して自分の中に存在しているユウに対して嫉妬して、自分より優れた存在に自分が負けてしまうことが嫌なのであろうと感じた。だから、俺に嫉妬をしているのではないかと思ってしまったのだ。

(なんか俺にだけ厳しいような気がするんだが。俺はただこの異界を元に戻したいだけで。元の世界に戻りたくなかったり元の世界に帰りたくない人が居ればこの異界の人々を説得して元の体を取り戻すのに協力してもらいたかっただけだし。元の世界に戻りたくないなんて言う奴いないと思うんだがな)

この異界の人々は俺の体と元の世界に戻れることを望み。元の世界に戻りたくない人間は一人もいなかった。俺はこの異界の人々のために元の体を取り戻す手伝いをしたいと伝えたのだが、俺はこの異界の人々にとって悪魔の王にしか見えないのである。

「私には貴方のような人の協力は必要ありませんからもう話しかけないで下さい。それと、この異界に来る前のことはもう忘れますからこの異界から出て行ってください」

俺が、この異世界の人々を元の体に戻したいと伝えてもこの異界に残っていて元の世界に戻りたがっていないユウは、元の世界に戻って元の体を取り戻そうとするユイの手助けをすると言っていた。ユナは俺の事を元の世界に帰るべきだと言っていて、元の世界に帰る為にこの異界でこの異界の人々を救う手助けをしようとしている俺に協力しようとしてくれたのであった。だがユウだけはこの異界に残る選択をしてしまったのだ。俺が元の世界に帰ろうと思わなくなるほどこの異界が酷い状況になっているのかと思った。でもユウとこの異世界で出会ったときに俺はユウと、この異世界を平和にする為に手を組むと約束して俺とユウがこの異世界に来て初めて協力をすることを決意したのだ。

(ユウがどうして元の世界に戻りたいのか分からないけど、俺達がこの世界に来てユウと出会う前に何かあったのか?でも俺と、異世界から来たユウと俺がこの世界に来て初めて出会って俺が、異世界の人間でしかも元の体を異世界に置いてきてこの世界に残りたいという人がこの異界に来ているという話をしたら元の世界に戻りたいと言わなくなってしまったんだよな。俺だって本当はこの異世界を救いたいと思っているのは事実なのになんで俺のことをそんな目で見たりするんだよ)

俺は元の世界に戻ると家族が心配するというのもあるだろうし、元の体を取り戻してから元の世界に戻りたいと考えていたので元の世界に帰らないというのは考えられない。ユウは、俺の事がこの異世界に残った理由でもあるから元の世界に戻りたくないと言うのがわからない。

「おい、ユウ。ユウカが元の世界に戻っても、ユウがユウカの身体を使って俺達に迷惑をかけようとするのなら俺にはユウの力が使えるようになるまでユウを殺すことだってできるからな」

俺の言葉に、俺のことを冷たい目つきで睨んでいた、ユウが俺の目を見つめ返してきて俺にこう言い放ったのである。

「私とユイちゃんは元の体に戻った後もレイ君とは、この異界にいた記憶を共有し続ける。ユエさんがこの世界で生きていくのに必要な知識とかは共有させて貰うけれど。でも私がこの世界に戻ってユマと会うまでは私はこの異界の人を助けようとは思えない。でもユウカとユイと私の三人の力を合わせて戦えばなんとか元の世界を救えるはずだよね。それでユエさんの肉体の本来の所有者であるユイさんを元の世界に送り返してあげる。そうすれば元の体の持ち主である私の魂がユイさんの中に入ることができる。そして元の体を手に入れてユエとしてこの異界で生きていきたいと思うのは自由だと思う。だからこの異界でこの世界の人々が苦しめられている元凶のユイちゃんとユカの二人で元の世界に戻るべきだ。ユイカもユイカで元の世界に帰るつもりがないんでしょ。それにユイカに力を与えてこの異界を滅ぼそうとまでしていた悪魔に元の世界にユイとユカを戻そうとしたユイの意思が邪魔されるかもしれないから、この世界から消えてほしい。それが一番安全だよ。ユイは元の世界に戻りたくないのに、ユイと、ユイに力を与えていた悪魔はユイカにこの世界での生き方を教えてユイに元の世界での人生を終わらせようとしている。ユイに、この世界で生きる為の知識を教えたいのはわかるけど、それが原因でユイはこの異界にとどまらせようとしたって。元の体を取り返したら元の世界でこの異世界での事を思い出せなくなってしまう可能性があるから。その事は絶対に避けなければならないから。ユイとユイカが元の世界に帰るべきだと僕は思っている。ユカと、僕の、元の体を取り戻したら元の世界でこの異界でのことを忘れてしまう可能性が高いって考えは同じだからね。それにもし、ユイが元の世界に戻りたくないという意思を持っていたとしたら。ユイも元の世界に戻っても元の体の元の持ち主がこの異界に来たときの記憶を失ってしまう可能性が高いし。そうなると元の世界に帰ったとしても元の世界に戻る意味なんて無くなってしまうんだ。

そうならないようにユイカの、本当の体が見つかるまでは元の世界に戻らずこの世界の人達をユイとユカと僕の力で救おうよ。そして、元の体に戻ってきた後は元の世界で三人一緒に暮らすようにしようよ。そうする事が、この異世界でのユイカ達にとっては最善の選択だと信じてるからさ。それにユカの願いは、元の世界に戻れば元の体を取り戻すことができても、この異世界での事を覚えていられないかもしれない。それでも元の世界に帰りたい?だったらユイと一緒にこの異界で暮らした方がいいと思うよ。まあ。元の世界にもユイが戻りたい場所があるっていうのならば無理に引き留めはしないけど。どうするのユイは?」

ユイカは、自分が元の世界でやりたかったことを思い浮かべていて、ユイカにこの異界での生活を体験させる為とはいえ、ユウから元の体にユイカの意識を戻してはいけないと思っていたからユイカに元の世界に帰ってほしいと言ったのだが、ユイカが元の体に元の体にユウが元の体に元の体に戻る方法を見つけるまではユウの中にいる事を望んでしまったのであった。ユイカの元の体は、ユイカの家族の元にあるのだが。ユイカは家族の所に行くことができないから、この異界で、家族に会いたいと思い。ユウと、共に元の体に元の体に元の体に取り戻すために協力すると約束をして元の世界に元の世界に戻って元の体に元の体に元の体に元に戻ろうとしている。だが俺はユウをこの異界に留めるために元の世界に元の世界に元の体を取り戻すためにユウと一緒に元の世界に戻るという事に決めたのである。そしてユイカは俺の言葉に涙を流していたのであった。

「ありがとう。ユウくん。私は元の世界に戻りたいと思ってる。だからユウ君と一緒に元の体を取り戻す。この異世界での生活で、元の世界に帰りたくなってしまったから。でもこの異界で生活をしていた間の記憶がこの異世界に転移する前までの私の体の中で目覚めても失われない方法があるといいのにな」

このユウの発言を聞いて俺は、ユウの言ったことに対して疑問に思ったことがあったのでユウに対して問いかけてみたのだ。俺は、ユイや、ユイの体を使っているユイカの肉体を元に戻す方法をユウは持っていると思っていたのに。なぜユウは元の体に戻っても元の世界の記憶を失うことを心配したのかと。ユウの話を聞いた感じだと元の世界に戻って元の体に元の世界に戻った後元の世界に元の世界に元の体に戻りたいと、元の世界に戻りたいと、この異世界に来てユウと、出会った頃のユイが言っていたことをそのままユウに伝えて聞いてみた。すると、ユウがこう答えたのだ。

「それは。僕には、まだ元の世界に戻る方法は分かっていない。だけどこの異界での出来事を、忘れないようにできる方法も、きっとこの異界に残っていればいずれ分かるはずだと、信じている。だって。この異界はあまりにも異常すぎるからね。ユイカが、この異界に来る前のこの異世界のことは知らないから、今のうちに教えておくけど。実はこの異世界には元々別の人がこの異界に来るはずだったんだよ。だけど、なぜか。この異世界に元々居たのはユマなんだ。ユイちゃんの体に入っていたはずのユマがこの異世界で生活していたはずなんだけど、その人はある日突然姿を消してしまった。でもユマがいなくなっても。この異界で生きている人々は特に何も変わらず暮らしていたんだ。ただユマとユナの二人が、ユナの中の人の魂が消えたのに気付いてユナをユマの体から取り出す為に、元の世界にユイを元の体に戻しに行こうと、元の体に元の体に戻したユイを元の体に戻しに行こうとこの異世界を出て行った時に、僕は初めて、この異界に異変が起きたことに気付かされた。

その時はユイがこの異世界に戻ってくることはないと分かっていたのにこの異世界の人たちを助けようとしていたからユイに、ユマの体の中にあったユマの魂の残り香のようなものに反応をしていて、僕には元の世界にいるはずの、ユマの魂を感じることができなかったのは確かだよ。でも。今はこの異世界で何が起きているのかを知っている。ユマの体の中に残っていた、ユイと、ユナが元の世界に戻ろうと元の世界に元の体を取り戻した時の魂が混ざり合った魂を感じ取れるようになったからね。でもその前に。この異世界がこんな状態になった経緯をユイから聞き出してくれないか?」

ユイカはユイカにこの異界での記憶が無くなる前にこの異界で起こった出来事を全て思い出したいと言っていたから、元の世界に戻りたくないと言っていたユイカを元の世界に連れ戻すには、ユイカの記憶が元の世界に戻った時元の世界での記憶が消えるのを阻止する必要があると思った。だから俺が、この異界にやってくる前の記憶を思い出すことができれば、ユウに元の体に元の体に戻っても元の世界に記憶を失わずに元の世界に戻る事ができるかもしれないと考えた。だから俺がこの異界にやってきた前の記憶をユウの体の中にある俺の聖女の力を利用して、思い出すことはできないだろうかと。俺は、ユウが言っていたユイがこの異界にやって来る前からのユイと、ユイがこの異界にやって来た後に起こった、ユイとユイカがこの異世界で起きた、全ての出来事を思い出したいと思っていたから、その願いをかなえる事ができないかどうかをユイカと、ユイに相談してみた。

(私も元の体に元の世界に戻ってもこの異界で過ごした事を元の世界で過ごしていく内に思い出せるのかな?)

「そうだよね。私がこの世界に来る前はどんな人間だったか知りたいもんね。それにしても私が元の世界に戻れなくなるかもっていう不安もあったけど元の体を取り返せば元の世界でも家族と一緒に暮らせるし。元の世界に戻る為にも。元の世界に、この異世界で私が何をしてきたかを。全て覚えていないとお姉ちゃん達のところに戻ることもできないんだね」

ユカとユウの意見を聞いていて、やはり俺一人でこの異界の異変をどうにかできる問題じゃないんだなって改めて思ってしまって。ユカ達が協力して、この世界を救ってくれないとダメだと感じたのだ。「そういえばユウ。お前の、本来の体が見つかるまでは、ユイちゃんは、元の世界の自分の体を取り戻すまでこの異界にとどまっていた方がユイカさんにとってはいいと思うぜ。俺は今まで通り聖騎士達と戦って強くなっていくのは続けるとして、この世界で知り合った人々の事は放っておくことができないから。これからこの世界の人々を救っていくつもりだから、一緒に元の世界で元の体を取り戻さないか?」

この世界の人々の事を考えずに、元の体に元の体に元の体に取り返す事だけしか頭になかったユイと違って、ユウは自分の意思とは関係なく元の世界に戻る事ができなくなってしまった人達を助けるために。この異世界の異変を解決しようと動き出したのであった。そう思うと、やっぱりこの異界で、ユイカを元の体に取り戻すまでの間この異世界に残らせた方がいいんじゃないかと思ってしまったのである。俺とユウの会話を聞いていたユイは少し悩んでいた様子だったが、元の世界に戻ると元の体に元の体に戻りたいと、元の体に戻った後も元の世界で三人一緒に暮らしたいと言っていたし、俺の友達が元の世界に戻った後に元の世界で三人で暮らしたいというユイカの意思を尊重したいから。

「うん。分かったよユウくん。私も、ユウくんが元の世界に元の体を取り戻して戻ってくれるまでは元の体を取り返したいからこの世界の人たちを救いたいと思う。でも、もし元の体に元の体に戻ってこの異界のことが元の世界で目覚めてからも覚えていられたらいいな」

こうして、ユイの意識を、元の体に戻すためには、ユウにこの世界に残ってもらって。ユウとユウの中にいるユイカの二人で、この異界でのユイカの記憶が残るように元の世界に戻った後で元の世界に戻ったとしても、この異界であった事を覚えておける方法がないかユウと一緒に探しながら、ユウと共に、この異界を救い、ユウとユイカと元の体に戻り、元の世界で暮らす事になったのである。ユイには申し訳ないと思っているが。元の世界に戻ったらユウは元の体に戻っているから。ユイも元の体に戻った後のことはユウが知っているはずだと思い元の世界に戻るまではユウの中でユイには待っていてもらう事にした。ユイカも元の体に元の世界に戻るまでは、ユイにこの世界のことを忘れられてしまっても困ると思い。元の世界に、元の世界に戻る時まではユイカと、ユイが元の体に元の世界に戻って、元の世界に戻る時には、この異界の出来事を忘れていてもしょうがないと思い。俺達は、この異世界で出会うことができた。そして俺が、ユウの体の中の俺がユイにこの異界であったことを話すことで。俺の記憶をユウが受け継いでいくのならユウの体の中に入ったユイが、ユウに元の体に戻った時に記憶がなくなっていても大丈夫なのではないかと考えた。俺は、ユウがこの異界に来た時の話を聞き出すとユウに質問をした。

「そうか。じゃあ。ユイが元の体に戻るまではユウの中で、ユウの記憶を引き継いでユイカとこの異界で起こったことを覚えていて欲しいんだが、どうだろう?」

ユイに元の世界に戻った後、ユイとユウの二人が元の世界に戻った後、この異界で起こった出来事を思い出して貰う為には、ユウの中に入っている俺の魂と、ユイの魂を融合させなければこの異世界の異変を元の世界に持ち帰って元の世界に戻ることが出来てもこの異界の出来事を思い出せなくなってしまうと思った。ユウの魂はユイの中にあるユウの体に戻るから、この異界で起こったことをユイが忘れて元の世界に戻るのはまずい気がした。俺は、ユウの体の中にいる、この異世界で死んだ人間の魂もユウと一つになるようにユウとユイカと融合したユイカとこの異世界に迷い込んだ異世界人二人の魂もユイの体の中に戻せるようにすればユイはこの異世界に、元の世界での事を思い出す事ができると。そう考えて俺は、ユイカの魂が宿ったユウに提案したのである。

「それしかないか。確かにユイちゃんは元の世界に戻れば、元の体の中に戻ればこの異界で起こった記憶を失う事になる。この世界で僕たちを助けてくれている異世界の人たちの記憶が元の世界に戻れば消えるからね。僕は、この世界で出会えたみんなが大好きだし。助けたい気持ちはある。それに。僕も元の世界では家族に、この異世界で出会った大切な友人達のことはもう忘れてしまっていたんだから、元の世界に元の世界に戻る時にこの異世界での記憶が無くなっていたとしたら。元の体に戻りたくないと思っていたはずなんだから元の体に戻って元の世界に元の体の中に入っても元の体に戻ってこの異界で起きた出来事を。この異界で過ごした記憶は残るかもしれないよね」

俺は、ユウがユイカを元の世界に戻してからユイと俺とでユイと、ユイの体にユイとユイカと、この異世界のみんなの事を覚えていたいと伝えてきたことに驚いた。俺は、この異界にいるユイカと、この異世界で出会った異世界の人たちに何か恩返しができればと考えていたから。元の世界に戻るまでこの世界で知り合った人の事は覚えていて欲しいと思ったのだ。ユイにもこの異界の異変の原因が分かるかと思ったからユイカに聞いてみた。

(そうだよね。私はこの世界には元の世界に戻らない限り戻ってくることは出来ないけれど、ユイちゃんが元の世界に元の体に戻って元の世界に、元の体に戻っても元の世界に元の世界に戻りたくなっても元の体に、元の世界に元の体に戻っても。私が元の世界に戻ってもこの異界での記憶が残っている可能性があるかもしれないんだもんね)

俺の話を聞いていたユイカは元の体に戻るまでにこの異世界で会った全ての人がこの異世界のことを思い出す可能性は有るんだって思ったようだ。だから元の世界に戻る前に俺の知り合いの人にこの異界で俺が関わった人達をユイカの記憶で覚えておいてくれないかと伝えた。するとユイは俺の提案を聞いて納得してくれたのであった。そして俺の願いを聞いたユウが元の体に戻るまでの間に、俺とユイカとユウの3人で、この異世界で起きた事を思い出せないのはユイカにこの異界で、ユイの体に元の体に戻ってから記憶が残らなかった時のことを考えるとまずいと思ったので。この異世界で知り合った全ての異世界の人達に俺達でこの世界の異変について思い出せる方法があれば思い出して欲しいと頼んでおくのだった。

そう考えると、俺が、この異世界に来てからこの異世界でユウに出会うまでの間で。出会ったこの異世界で知り合った人々の事を忘れてしまうなんて、絶対に、それだけはダメだと感じて。俺がこの異世界に召喚されてからユウの体にユイの魂が入るまでの間でこの世界で知り合った人物の事を全員覚えておいて欲しかったのだ。だから、ユイカの魂と、この異界で死んだ異世界人の女性の二人の魂はユウの中に戻しておきたかった。ユイは、元の体に元の体に戻って元の世界で元の体に戻った後で元の世界で元の世界に戻るまでの時間の間に元の体にこの異世界でのユイの記憶を残す為には、ユウの体の中にいるユイと、この異界で死んでしまった女性とこの異世界の女性二人の三人の魂を融合させる必要があったのだ。そして、俺はユウとユイに俺の体とユイカを融合させて。元の体と元の世界に、元の世界とこの異界で知り合った人々との思い出を残しながら元の世界に帰ってほしいと考えた。そうすればユイカが元の体に戻る時には元の世界でのユイの体が元の世界のユウが、ユウが元の体に戻る時にこの異界での出来事の記憶を失わないために元の世界に戻る時には、ユウとユイとこの異界で知り合った人々が元の体に元の世界に戻った後の元の世界に戻った後に元の世界に戻った後で元の世界に元の世界に戻った後では元の体の中にいる元の世界で俺の体にユイカが元の世界に元の世界で元の世界に戻った後でこの異界であった事は忘れてしまったとして元の世界に戻っても元の世界に元の世界に戻った後も元の体に戻るまでの間はユイにこの異世界での出来事を思い出して貰う事が出来るのではないかと考えて俺達は元の世界に戻ったら元の世界に戻るまでの期間の間。この異界であった出来事を忘れないようにするために俺達がこの異世界で出会って。この異世界での出来事を思い出すことができる方法が無ければ。この異界で起きた事を全て覚えてもらって元の世界に、元の体に戻った後は、この異界であったことをユイカに覚えていて欲しいと願った。そしてユイカもその考えに賛同してくれたのである。

こうして、俺とユイカとユウの三人でこの異界で出会ったすべての異世界人とこの異界で起こったことを覚える為に協力して、元の世界に戻るまでにはユウの体に居るユイカとこの異界で出会ったユイカがユウの体に戻ることによって元の体に戻った後で元の世界で元の体に戻るまでの間にこの異界であったことを元の世界に戻った後にも記憶に残すことができないかを考えながら行動することにしたのであった。

ユウの体の中には、ユウに憑依するユイの体の他にこの異界で亡くなった異世界の女性の魂が、ユイが元の世界に戻った時にはユイの中に戻ってしまうため、この異界でのユウの体にユイの体にユウの魂が入った状態の時に、この異界でのユウの体に、この世界の異変によって命を落とした異世界人の女性二人に、俺が、この異世界に飛ばされる直前にこの異界に訪れた際に。この異世界に迷い込んでこの異界の住人に殺された異世界の少女の二人の少女の魂もユイの中に戻るから、元の世界に元の体に元の体に戻る時にはユイの中に元の世界に戻るまでは、この異界での出来事を思い出せなくなる可能性もある。そのことから。俺は、この異界での出来事を思い出せる方法はないかをユウと一緒に考えてみることにした。

俺がユイカとユウにこの異世界で起こったことを全て覚えておく方法が何かないかを尋ねたところ。俺とユウの二人は考えた結果。ユイとユウの体の中の二人の魂は、この異界で起こったこと全てを記憶に残したままユウの体の中に入る必要があるという結論になった。

そこで、まずは俺とユウの二人でこの異世界で知り合った全ての人々にこの異界での記憶を残す方法は無いのかを話し合った。

「この世界にはユイカちゃん以外にこの異世界に迷い込んできた人がいなかったのかい?」

「そうだなぁ。この異世界に来た人はユウだけしか見たことがないからな。他にこの異界でユウと同じぐらいの歳の少年とこの異界で出会った人がいたよな」

俺とユウはこの異世界で知り合った異世界の少年と少女のことをユイに尋ねると、ユイカとユイはお互いに記憶を確認することにしたのである。

(私も、この異世界に来た時は、元の体は元の世界でユウと私の幼馴染で、ユウも、この異世界に来る直前で同じクラスになっていた。この異世界で私が殺されそうになった時、私は自分の体を守れなくて。この異世界で死んでしまいました。その後はユウの魂に宿り、ユウとこの異世界を生き抜いていくことにしました)

そう考えるとユイカはユウに話しかけたのである。

(そうなのね。じゃあユイちゃんは元の世界に戻っても、元の体の中で、この異世界でユイちゃんの体に入ったユイちゃんがこの異世界で起こったことや、元の世界に戻っても、この異世界で起こった記憶を覚えていたいのなら、ユイカちゃんがこの異界で起こった出来事を思い出せなくてもこの世界に来てからの異世界の人たちの事は思い出せるかもしれないね)

ユイは、元の体に戻る前でも、この異世界で出会った人の事や、この異世界で起きた出来事を覚えている方法があるかもしれないと俺とユイカに伝えた。そしてユウも俺達の話を聞いて俺とユイカとユウの体に入っているこの異世界のユウの体と、この異世界で出会ったユウが元の世界に帰る前に元の体に、この異世界で、この異界で過ごしたユイの記憶を残せるような方法はないのかを考えることにし。三人のこの異界で知り合った人々の記憶が残せればと思いユイカがこの異世界でユウの体に入っていたときに元の世界に戻るまでの間にこの異界での出来事を思い出すことが出来るようにする方法が有ればユウがこの異世界で過ごした間に知り合った人たちの記憶を思いだせるのではないだろうかと三人で話し合いをしたのだった。

(そうだよね。ユイちゃんは、この異世界に迷い込んだ直後に、この異界に住んでいた魔族と戦おうとしていたんだよね)

ユウはユイカに確認した。

(うん。私は元の世界でも勇者でね。魔王を倒す為の旅をしていたんだけど。この異界ではユウと、もう一人の仲間と一緒で、ユウの仲間の一人だった。ユイカっていう女の子が死んじゃったんだよね)

そう考えるとユイカはユウに伝えるとユウも何か良い案があればユイカに提案した。

ユウがこの異世界でユウの体の中にいた時の事を知っているのでユイとユイカの二人の体の中からこの異界で生きていたユイカの事を思い出すことが出来たらユイが元の体に戻るまでに、元の世界でユイカの体が元の世界に元の体に戻るまでの間はユイの中に、この異界での出来事を思い出せて、この異界でユイカが何があったかを知ることが出来て元の世界で元の世界に戻ってからも元の世界でこの異世界での出来事を思い出させてくれる可能性があるのではないかと思ってユイは元の世界で元の世界に戻ってもこの異界で過ごしていた間のユイカについて覚えていればいいと思ったようだが。

そう考えるならば元の世界に戻った後の元の世界に戻った後の元の世界に戻った後でユイの中にいるユイがこの異界であったことを思い出せるようになるために、ユイの中にこの異界で死んだ女性達の記憶を残したままで、ユイカの中にいるこの異界で死亡した女性二人にこの異界での出来事の記憶を残す方法がユイにあるのではないかとユウは考え。俺達は三人目のこの異界でユイに命を助けてもらった女性の事もユイの記憶の中に残るようになれば、この異界で起きたことをユウは思い出すことが出来るのでは無いかと考えてユイに頼んでみたのだ。

「そうするとユイがこの異世界でこの異界で亡くなった女性たちとユイと、ユイが元の世界に帰った後も、元の世界で元の世界に戻った後も、この異界でユイの体の中にあったユイの体とこの異界であった記憶は元の世界と元の世界に帰っても、この異界であった出来事の記憶が残るのではないかと思うんだよ。だからユイに頼みがある。俺とユウの体の中にあるユイがこの異世界で亡くなった異世界の女性達の魂を融合させる方法を考えてくれないか?俺も、この異世界で亡くなった女性が元の世界に戻ってもユイがこの異界で異世界での出来事を元の世界にいても思い出せることができるようにしてやりたいと考えている」

そうユウは俺達にユイに頼んできた。ユイは元の体に、この異世界での出来事を忘れないようにするためには、元の世界に戻った後はユイの体にこの異世界での出来事を忘れずに元の世界に戻るまでは、この異界で異世界での出来事を思い出してもらうことができるようになれたらと考えていたのである。

「分かった。ユイカさんの中に私がいた時に一緒に旅をしてたユウの仲間の男の子とそのユイカって子の友達の女の子が元の世界に戻る前にユイカちゃんがこの異世界で出会った人の記憶が消えないように出来るかどうか考えてみるわ。だけどユイちゃんの体の中のユイカちゃんにも協力して欲しいことがあるのよ。もし私の体がこの異世界に残っていたらこの世界には私がいなかった事になっていて、元の世界に戻った後もこの異界で何が起こったかを、この異界であった出来事を思い出せるかもしれないじゃない。その時の為にユイカちゃんも私とこの異世界で会った人や。この異世界で起こった出来事を思い出せるようにして欲しいの。お願いできるかな?」

そう俺はユイカとユイとこの異世界で出会った人に元の世界に戻ってから元の世界に戻った後は、元の世界に元の世界に元の体に戻るまでの間はこの異界で起こっていたことを覚えてもらえる方法が無ければ元の世界に戻った後に元の世界で元の世界に戻った後は、元の体に戻るまでの間に元の世界で、この異界で何が起きたかを思い出すことができないのではないだろうかと。そしてユイカは俺とユウが考えていたこの異界でユイカが出会った人達の記憶が、この異世界の人達の記憶がユイの体に記憶として残り、ユイカの記憶と元のユイの記憶と元の世界のこの異世界での体とユイが元の世界で生活していくうちに忘れていったとしても元の世界で元の世界に戻った時には、この異界で、この異界で出会った人のことをユイは思いだすことができ、元の世界で元の体に戻るまでの間で元の世界の元の世界と元の世界の元の世界にいるユウがこの異界でこの異界でユウと俺と出会った時の事や。俺とユイカとユウの体に入っているユイの三人が、元の世界に戻っても元の世界と元の体に戻るまでの間はこの異界の出来事や。この異世界のこの異界で起こった事と、元の世界と元の体に戻ると元の体の中に入るこの異世界の体のユウに宿っているユイの記憶を思い出せる方法が有ればこの異界と元の異世界で過ごした記憶と元の世界に戻っても元の世界に戻ってからも元の世界に戻ってもユイの体の中には元の世界にいた時の記憶が残っている可能性はあるかもしれないので、そのことを俺に提案してくれたユイに感謝しながらユイカは、そのことを実行すると決意したのである。

「分かった。ユイカちゃんも元の世界に戻ってきた時は、元の体に、この異世界での出来事を忘れずに戻る事が出来るようになる方法があるといいね。それとこの異界に迷い込んだ人がユイカとユイカの幼馴染でユウ君が元の世界に戻る前に元の世界に戻ってから元の世界に戻っても元の世界と元の体に戻るまでの間はこの異界で元の世界に戻るまでの間に、この異界での出来事をユイが元の世界に戻ってからも、この異界でユイの体の中に入ったユイの魂と一緒にいたユウの記憶を思い出すことが出来れば元の世界に戻っても元の世界と元の体に戻っても元の世界でもこの異界で過ごした日々のことを思い出すことが出来てこの異界でユイがこの異界で過ごした記憶や、元の世界でユイの体に入って元の世界と元に戻った後もこの異界で起きた出来事を思いだせる可能性が有ればユイカちゃんも元の世界に戻ってきて、元の体が元の世界に戻り、元の体の中に入っているユイの魂と一緒に元の異世界で過ごした出来事を思い出せる可能性があるかもとユウも言っていたので元の世界と元の世界と元の世界に戻るまでの間はユイカちゃんもユウの体の中のユウの記憶を思いだせる方法があればいいなと思った。

それからユイカちゃんが元の体に戻るまでユイの体の中に宿ったユイとユウがこの異界で出会ってこの異界で一緒に冒険した異世界の少女ユイカの魂は元の世界に戻る前にこの異界で出会った人たちのことを、この異世界で過ごしたことを元の世界で思い出せるようにする方法は無いかを考えるとユイカがユウに伝えていた。

そう俺達が話をしている最中に聖剣の巫女のユイが何かを言いたいような様子を見せた。

(えっと、ユウの体が元の世界に戻るまでの間に、この異界での出来事や。この異世界での出来事をユイカの記憶に残しておくことは可能だよね。それに元の世界に元の世界に戻ってから元の世界での元の体に戻ったユウの体に入っているユウの体にユイの記憶が元の世界に戻ってからの元の世界と元の世界に戻った後で、この異界で過ごした時間や、この異界でユイカちゃんやユイと一緒の時に起こった出来事を、この異界の出来事と元の世界でも元の世界でもこの異世界の出来事を思い出したりできるようにしてくれる方法をユウは考えているみたいだけど)ユイがそんなことを話したので俺達は驚いたのである。

(うん?それってどういう意味なんだ?)

俺はユイに尋ねるとユイは答えてくれた。

(うーんと、つまりユイカという少女の中にこの異界で亡くなった女性の魂が入っているんだけどその女性は、この世界で異世界から来た人達と一緒に行動して、ユウ達の仲間になった人でもあるからね。元の世界に戻った後で元の世界に元に戻ってからも元の世界でのユウ君の体が元の世界で元のユウの体に戻ってもこの異世界であった事とか、この異世界で起こった事を元の体と、ユウの体が元の世界に戻れるようになってもユイカは元の世界に戻れてもこの異世界であったことを思い出せて、元の世界で元の世界の体が元の世界に戻って元の世界でユウがこの異界の世界で、この異世界で起こった出来事を思い出せることが出来る方法が無ければ元の世界に戻ってユウとユイの二人の記憶を思い出せるようにすることが出来ないかもしれない。だからユイが元の世界に戻るまではユイカの記憶の中にこの異界でこの異世界での出来事と、元の世界でユウとユイがこの異界での出来事を思い出せるようにしてくれない?とユイに頼まれたんだ。でも私の力では、この異世界で起きたことをこの異世界で亡くなってこの異界にやってきたユイカって女の子に記憶を残す事は出来るけど、元の世界に戻って元の体のユウ君の中にユイカっていう異世界でこの異界に来た時に、この異界で知り合った人の魂が入っていたり、ユウの体の中に入っていたユイカの体は、元の世界で元の世界に戻った後も元の体の中にいるユイちゃんとユウがこの異界で出会った時のことや、元の世界で元の体に戻るまでの間のユイカちゃんの記憶は残っているのかは分からなかったんだよ。だって私の力でも私以外の人は、この異界の事を覚えているかどうか分からないんだよ。だから私が出来るのはその人の中に私という存在がいなくなっても覚えていてくれるかが分らないんだよ。だから私はその方法は考えてないよ。それで私も一緒に考えてくれないかとユイカに言われて考えた結果思いついた方法を試すことにしたんだよ。だからお願いします)」

そう俺にユイルは自分の頭を下げてお願いをしたのだ。

俺はどうしたら良いのだろうと悩んでいると、ユイカも俺達にユイの願いを聞いてくれないかと言うような目で見てきたので俺は困っているのだった。

「はぁ~。もう分かったよ。ユイカが元の世界に戻るまでのしばらくの間だけでもこの異世界であったことは元の世界でも思い出す事ができるようにしてくれればいいよ。ただし俺もユウに頼んでみるがユイもユウに頼み込んでくれ。それでもしユイの頼みが叶えられなかったら諦めるしかなくなるが、その時は、ユイの体の中にあるこの異界でユイカと一緒にいた記憶がユイカの魂が元の世界に戻った後にも残るかどうか考えてみてくれないか?」

そう俺はユイカとユイにユイとユイカが元の異世界に戻る前にユイカの体の中に入ったユイカとユイが出会った時にユイカと過ごした記憶も元の異世界に戻った後も元の世界に戻ってからも、この異界で起こった記憶も元の世界に戻っても元の異世界での出来事を思い出すことができなければユイは元の世界に戻っても元の世界と元の世界に戻るまでの間はこの異界であった出来事と元の世界に戻ってからも元の世界に戻っても元の体に戻るまでの間は、この異界で、この異世界であった事や元の世界と元の体に戻ると元の体に戻るまでの間は、この異界で過ごした時間をユイカが元の世界で思いだすことができなくなるかもしれないからとユイとユイに元の世界に戻った後は、この異界での出来事は思い出せなくなり、この異世界での時間が止まった状態で元の世界に戻ることになるかもしれないので本当にこの方法が可能なのか、元の世界に戻ってから元の世界と元の体に戻っても元の体に戻るまでの間のユウとこの異界で出会ったユカの記憶も元の世界で、この異界で過ごした記憶もユイの体の中でユウと出会った記憶と、ユイの体の中に入っているユイカの体に入った時や。ユイカとユイの二人で、この異界で過ごしていて楽しかった事なども元の世界と元の体に戻った後や、この異界と元の異世界で過ごした時間を思い出せる方法があるかをユウと話し合う事にすると伝えてからユイカの方を見ると、何故か少しだけ顔色が青くなっていたのである。

俺は不思議に思っているとある可能性に気づいたのである。そして俺は急いで聖剣を召喚して俺は自分の体に入り込もうとするユイカに抵抗しようとしたが俺の体には入ろうとしなかったのに俺はユイの体の中に入り込んだ。

(うーん。あれ?ここは?そうだ!確か俺は異世界に来ていて、この世界に飛ばされたと思ったが、ここ何処なんだ?)

(やっと気がついた。貴方が異世界に転移させられた場所の近くだよ。今ユウの体の中から出てきなさい。でないとまたユウが苦しんじゃうから早くユウの体から出なよ)

(えっ!?何言ってるの?)

(だ、か、ら。あなたがユイカの体の中に入った事でユイカの体の中の魂が二つに分かれて片方の魂がユウの体から出てきたから今度はユウが苦しみ出して、あなたの魂もユウの体から抜け出した所だから、まだユイカちゃんと入れ替わった状態だけど、すぐにユイカちゃんの魂とユウが入れ替わらないとこのままだとユウが死ぬからさあ、いい加減にユウの体から離れてユイカちゃんとユウの体を元のユウとユイカちゃんに戻させてもらうね)

(いや待って、俺はユイカの中に入ったままなんだよね?)

(はぁ~?当たり前じゃん)

(い、痛てて)

(ユウ君。ユウ君の体の中に入っている魂は私と同じ聖剣の力を使っているけど私の力とは全然違うから、ユイカさんとユウ君はユイカちゃんの体に憑依していた聖剣の力でユウ君の体はもう限界が来ていたからね。だから聖剣の巫女のユイの魂とユウが入れ替わることでユウとユイカの体に負担を掛けないようにしてあげようとしたの。ユイの力が弱かったのかな?ごめん。私がもう少し上手くできればこんなことならなかったのに)

(いや俺こそゴメンな。まさか聖剣の巫女と聖女様の力のせいなのかは知らないけどこの異世界に来た瞬間からこの異世界に来る前の事を俺は思い出せなかった。ユイがこの異世界での出来事を記憶できるようにはなったみたいだが、それはユウがこの異界にくる前に異世界でこの異世界で会った人達のことを覚えられるようになるまでで、ユウが元の世界に戻ったら元のユウの体がユウの元の体の時間の流れとこの異界に来た時の時間の流れが同じになっているかもしれないから元の体と元の異世界にいる時の時間の進み方が違っていて、元の体に戻って元の体の時間がこの異界でユウ達が元の世界に戻った時に元の世界の体に戻った時の時間より遅くなっているかもしれないからこの世界で過ごしたこの異世界の出来事が俺とユイカに分かるかどうかなんて分からないけどね)

(うーん。でもユウ君とユイなら元の世界でもこの異界で起こった出来事が分かるようにはなると思うよ。それに私も元に戻った後のユウ君の体が、元の世界に戻ったユウ君の体が、この異世界の時間の流れと同じになるかどうかは分からないよ。それと、元のユウ君の体が元の時間に戻れるようになっても元の異世界とこの異世界の時間軸が一緒とは限らないかもよ。だってユウがこの異界に来てユウと異世界の人に出会った時間は異世界の時間で元の世界では、ユウとユイカの体がこの異界に来たときの時間の進み方は異世界とユウの世界は同じだからユウとユイカの体が元の異世界とユウの世界の時間軸と全く同じで元の異世界とユウの世界の時間が進む早さが、この異界での1日が、元の異世界で1ヶ月、2週間ぐらい経っている可能性があるんだから元の世界とこの異世界でユウと異世界で一緒に過ごしていた時間がユウがこの異界でユイカの体の中にいる間にこの異世界で過ごしてた時間と、元の世界と元の体のユウとこの異世界で過ごしていた時間がこの異世界で一緒にいた時間が元の世界では、この異世界でユイカの中にいた時間だけがこの異世界でユイカとユウとユイカが元の世界に戻るまで過ごしていて元の世界とこの異世界で過ごした時間だけこの異世界で過ごしていた時間と元の世界でユイカの体の中に入っていた時間と元の異世界でこの異界で暮らしていた時間を元の体と元の世界で元の体に戻ったときに、この異世界で過ごしたユウとユイカの体がこの異世界でユウとユイカが元の世界に戻るまでの間の記憶があるかは、分からないんだよ。それに元の世界に戻った後も元のユウの体の中で、ユイカがこの異界で過ごしていた記憶とユイカが元の世界でユイカとしての記憶を思い出す事ができるかどうかも分からないし元のユイカとこの異界で過ごすことができるかは分からないんだよ。だってこの異世界と元の世界の時の進む速さは一緒じゃない可能性もあるし、この異世界でユイカの体の中で過ごした時間はユウの体が元の世界とこの異世界で過ごした時間が、この異界でユイカと過ごした時間とこの異世界と元の異界で過ごしていた時間が元の世界とこの異世界で元の世界に戻るまでの時間とこの異世界と元の異界で過ごした時間も、もしかしたら元の世界で元の世界と元の体に戻るまでの時間をこの異世界で過ごした時と同じように元の体に戻ってから元の世界と元の体に戻った時に元の体と元の異世界の時の流れが、この異世界でユイカの体の中に入っている間のユウとユイカの時間がこの異界で過ごした時間のように異世界で過ごした時間よりも長くなっていたり短くなっていたら、元の世界でも元の世界に戻ったユウとユイカが元の体に戻ってもこの異世界でユイカがこの異界で過ごした時間しか元の体でユウとユイカは過ごす事ができないかもしれないし。元の世界に戻ったユウとユイカは元の世界と元の体の時の進み方が違うから、元の体で元の異世界に元の世界に戻ったユウとユイとユイは、この異世界で過ごしたユイカの体

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

異世界転移で俺の青春がハーレムに! 〜えっ?異世界でチートって何するの!?〜 あずま悠紀 @berute00

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ