私は彼氏が大嫌いだ

@cocco0704

第1話 曲がり角

 彼と初めて顔合わせて話せたのは高校一年生、クラスでの自己紹介大会、それまでは定番の流れでグループラインに参加して、仲良くなれそうな子に個チャ飛ばして仲を深めることをひたすらしてたら。「ほまさん」って呼んでねっと一通のラインが届いて、元気な女の子だなーって思って夜遅くまでラインをしていました。そして迎えた自己紹介、特進クラスの人数が少なかったため、出席番号で男女別れて隔列で席が決められた。私の出席番号は9番、壁から2列目の最後だった。早く馴染みたい気持ちで、どんな子いるのかなーっと周囲を見渡った。左の席にいる男の子、すっごいかっこいいわけではないが、睫毛がすごく長くて、顔周りの骨がシュッとしてたから、ずっと見ていたら気づかれて会釈された直後、自分の順番が回って、自分が外国人であることをクラス全員に知らせた。案の定、流暢な日本語で話していたのでクラスメートがびっくり、会釈してくれた男の子もその一員でした。彼は興味を持ってくれた様でその後たくさん話かけてくれた。名前早く知りたい一心で、彼の自己紹介を耳澄ませてきいた。「ほまえ りょうたです。。。ほまさんって呼んでね」

 ん?どっかで聞いたことのあるようなセリフ、まさか。。。そこで初めて私が女の子だと思っていた「ほまさん」が、隣の席の男の子である事実を知った、驚きを隠せなかった。そこからもたくさん話した、休み時間、放課後、帰宅してからのライン、会話を楽しんだ。もちろんお互いに自分の所属グループができた、私は自分を含め4人組の女子グループで行動をした。

 私のクラスは少し特殊で、お昼の時間は必ず男女分かれて、みんなで机くっつけて大食卓を作ってお昼を食べていた。高校生は謎の生物、出会ってまだ二週間しか経ってないのに、もう既にクラスの中の誰かが好きとか、タイプとか、告白したような話があっちこっち飛び回った。私のグループは冗談抜きで、美人ばっかりでした (自分はーそのあと少しずつ垢抜けていくので、一旦失礼) グループの中にいる「Nちゃん」はほまさんと付き合ったことが耳に入った。正直、そのときはなにも思わなかった、私もSくんと付き合い始めた頃だった。お互いカノカレができても、連絡を取ることをやめなかった。しばらく時間が経って、私はその彼を別れた。理由は単純だった、私は自分より優れている人が好き、その彼はなにかしらのことがあればすぐ諦める人だった。前日電話出なかっただけでショックで翌日学校サボるほどだった。

 ほまさんとNちゃんは意外と順調だったけど、Nちゃんはある日急に別れたいと私に相談が来た。自分よりSちゃん(グループの女の子)と一緒にいた方がほまさんは楽しいと思う。所詮、本人たちが決めることだから、私には話を聞くぐらいしかできなかった。

 そして、ほまさんと電話してたとき、Nちゃんから「今から彼にLINEする」と連絡が。その直後だった、さっきまで笑っていたほまさんが口を閉じてしまった。10秒ぐらいが経ち、震えた声で彼は電話を切ると言った。きっとそのあとNちゃんと話してたと思う。正直、震えた声をした彼には少しだけ可哀想って思った、なんか悪いことをしたわけじゃないのに。。。

 で

 彼も彼女と別れた。

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