娘の足にしがみ付いて「やだやだ」って叫ぶお父さんロボットもかわいかったけど、もう読んでいく内に切ないのかあったかいのかよくわからない感情が……。
お父さんの写真がほとんどない、というところに愛情の深さを感じました。泣ける。
序盤のポンコツぶりと、個性が記憶よりも子どもたちの中に色濃く引き継がれているという演出が素晴らしい! 素敵なお話でした。
どこに感情移入してしまうか、花か、実か、5039か、どうもゆらゆらして読んでしまいました。でもそれで僕的には正解だったようで、ラストどころかその先まで読めた気がします。
記憶はその人の生きた証なのか。
記憶は上書きなのか、別名保存なのか。
5039と話がしたくなりました。
この短さでよくぞここまで魅力的な構成を。すごく心動かされます。
一番特徴的なシーンだったにしても、いきなりあんな場面の物真似を始める辺り、ポンコツロボなのは疑いないのに……修整指示のたびにクォリティが上がって、最後には生身の人間でもなかなか言えないことをサラリと言ってのける。
初めにポンコツさを見せるのは、ずっと後で見せてしまうより子ども達のショックが小さくなるように、という仕様上の配慮なのでしょうか。
とても良かったです。切なかった賞に推薦します。
あぁ、これもいい……!
5039でコーサク、なんですね。やっぱり記憶を引き継いでも、その人そのものではない、というところが切ない。でも、記憶は間違いなく父だというこの難しさ。それを上手く物語に落とし込まれているなぁと感じました。悲しい物語だとも思うのですが、読み味はほっこりしてて素敵です。
ほっこりした賞に推します!
AIやロボットが家族になれるか、というSF界の命題のようなものを描くのは悩ましいものですが、素直に感動しました。あたたかい。
こどもは周囲の大人の表情を、学習するといいますものね。逆にお父さんがこどもの笑顔をラーニングするなんて……じーんときました。
>死なせちゃった。私が、お父さんにもう一度会いたくて、死なせちゃった
死なせるってわかってたって、そりゃあもう一度会いたいもんねえ…!って思ったらこっちまで泣けてきた。
AIで残す選択が正しかったのかどうか、本当にわかるのはまだ先のことになると思うけど、まだ幼い子どもたちには必要なことだったとも思う。
写真がなくても、自分の笑顔は子どもたちの中に。読み終えた後にタイトルを見て感動してしまいました。ナイスタイトル賞に推します!
子供たちの笑顔で父の笑顔を再現できるのとてもエモいですね……
SF仕立てに書き連ねておいて最後の最後にハートウォーミングにスコンと落とす。なんかもうズルいわー(褒めてます)。こんなん感動してまうやないか!
>全て、父が撮った写真だ。
この一文に、これまでの家族の時間の全てが詰まっているように思いました。
お父さん、子供たちを愛していたんですね。
読み終わってからタイトルを見て、また泣けました。素晴らしいお話でした。
朝から読むんじゃなかった(´;ω;`)泣けた。
そう遠くない未来、こんな風に家族は決断をする日がくるかも、と思わせる自然な語りが見事でした。
お父さんのキャラも可愛かったです!
わぁ、オチが素敵だった〜!