こ、これは圧倒的にゆめみ(´・×・`)
華ひとつの言葉に、これだけたくさんの意味を持たせて、含ませて、届けられるのが本当に素敵です。
美しさのなかにぞっとする何かが潜んでいて、またそれがどんどんと物語の深みへと誘ってくれるように思いました。
皆が絶賛していたわけを知る。
華咲の娘の儚い人生。花を散らすために生きて、けれども触れ合ったのは唇に触れた指先だけ。なのに物凄くエロティック(上品に)
両腕が桜というのも好き。桜の花は命が短い……その七日目に最後の花が散る。
そしてラストに再会というテーマを持ってくるところが……最高です_:(´ཀ`」 ∠):_
好きすぎる……何これ切ない。「切なかった賞」に推さねば!
やっと咲いた桜の下で眠る彼の姿が、目に浮かびました(இдஇ )
編集済
タイトルを見て「もしや私の好きな作家様のお作品かしら……」と気になって拝読し、冒頭の数行を読んだときにはもう確信しておりました(∩˃ ᵕ ˂∩) 強い個性の確立されている美しい文章ですね。見る見るうちに美しい夢に引き込まれたような心持になりました。
短い中にも世界が構築されていてドラマがあって、娘の美しさを想ってうっとりしたり、帝の悲しみに心を寄せたりしました。
徹頭徹尾美しいですが、「膚に張りつくような薄絹を纏い、錦の帯を締めた柳の腰。しなやかな脚は春の雪を踏む鶺鴒を想わせた。頬に挿す紅は果敢なく、丹唇は艶やか」という部分がたまりません。とりわけ脚を雪踏む鶺鴒にたとえたところが……!
「切なかった賞」に推します✨
はー。余りにも美しすぎて、ため息ばかり。なんという素晴らしい読後感。重厚でほんのり艷やかで、しみじみと味わい深い。
はー。もう、何度ため息を漏らしたことか。
最高の賛辞を贈りたいけれど、語彙力が足りず、言葉に表せないもどかしさ。
素敵でした。素晴らしかった。
もう一度、今度は紙で縦読みで読んでみたい。
切なかった賞、ナイスタイトル賞に推します。
素敵な作品をありがとうございました。
はー。ため息が止まらない。
圧倒的な美しさでした。溜息が溢れるほどに。
今ではあまり一般的に使われることがない語彙も多いにもかかわらず、まったく浮いた感じや不自然さがないのが流石というほかないです。語り口が過剰に饒舌でないのも、古風な空気を醸し出していますし……この情感を出すためにこの語彙や語り口を選んでいる、と確かに感じ取れる素晴らしい作品でした。感服です。
相変わらず天才的な筆致ですね。
この物語のせつなさを呼び起こすようでした。
人は結局死ぬのだから、誰もが華咲の娘とそう変わらないのではないでしょうか。ただ、少しばかりその時間が異なるだけで。それを逆に考えると、華咲の娘はその生涯を愛してもらえたといえるでしょう。短いながら、幸せだったのかもしれません。
編集済
ファンタジーを含む短編として、非常にレベルの高い小説だったと思います。不要な設定を付与せず、必要最低限の設定とドラマ性を用意して、大きな感動を与える。素敵でした。
恋や愛を知らなかった帝が、儚くはあったとはいえそれを知れたこと。幸せだったのだろうな、と思います。この先に行きついた場所で、二人が幸せでありますように。
プラトニックでありながらエロティックな作品でありました
花のお迎えも素敵です
はー……美しい。
娘が花を散らすなんて、ちょっとどきりとする暗喩がここまで美しい物語に。すごい……。
美しい……。こういう小説を書ける方、尊敬します……。
うわぁぁぁ情緒が……あぁ悲しいけれどなんて艶やかで切ない愛!
>震える指で確かめるように唇に触れただけ
その熱く柔らな感触と、触れた帝の表情が浮かぶようでした。
中国の人間改造の逸話は恐ろしいと思っておりましたが、このお話はなんとも美しい。帝を迎える花を咲かせた《華咲》の心も、きっと安らかだったことでしょう。
ありがとうございました!
選び抜かれた言葉が綴られた物語だと感じました。
花の咲くのを待ち望んだ月日を思うと、最後の『再会』のシーンが息を呑むほど美しいです。
恥ずかしながら、読めない漢字も多いし知らない言葉もたくさんありました。でも不思議としっくりと嵌ってしまう文章で、言葉をひとつずつ調べてゆったりと楽しみたいと思わせてくれるお話でした。意味も知らないのに美しく感じるってなんなんでしょうね。大好きな短編のひとつになりそうです。
ちょっと意味合いは違うかもしれませんが、びっくりした賞に推します。
情景が思い浮かぶ、美しい物語でした。
もともと両腕が樹木の人が大好きなのですが、筋立ても流れるようで良いお話でした。
帝の周囲の人々、臣下や民や過去に関わった美女らの感情や嘆願とは切り離された、帝と娘だけの世界。
その中で生き、愛する者と再会して死ぬとは、それは幸せな晩年でありましょう。
ほっこりした賞に推薦いたします。
おお、凄い……!
難しい単語がたくさん出てくるのに読みやすい。お話の骨子がしっかりしているからですかね。
春の桜との別れって、物悲しさがありますよね。でも桜はいつかまた咲く。帝もまた華咲と会えてよかったと、ほっこりしました。
ほっこりした賞に推します!
儚さは華の名残。古希を生き抜いた故の再会には祝福以外不要であろう。柳が枝垂れるように、主題の重力の赴くままに流れゆく描写がとても心地良かった。