第2話 ①事件発生 高橋巡査

ある雨の日、交番勤務の警察官が襲われた。

高橋巡査は後頭部を殴られ意識を失い

左手首が切断され右手の五指が斬り飛ばされ、傷口は焼かれて熱止血された状態で見つかった。


翌日交番に落としモノが届いた。

ガチャガチャの丸いケースに入った何か

透明なケースだがコンクリートが詰まってる

昨日襲われた事件があった為警察署に持ち込まれ中身の確認が行われた。中身は高橋巡査の親指

翌日もまた同じくケースが発見された。

何故かまた中身は親指であった。

次々とケースが発見され中は親指

連日発見された指は計五本となった。


これは警察官を含む連続傷害事件である為

重点的に捜査が始まった。

けれど奇妙なことに高橋巡査以外に被害に遭った人の届け出が一切ないといことがわかった。

巡査が発見された地域には監視カメラなどが

マンションや通り沿いのみだったのと雨が降っていた為に目撃情報は全く無い手詰まり状態となっている。もっか巡査以外の指の持ち主を捜索している、巡査の切断面から左手は一撃で切断され

指は鋭利なモノで切られていることがわかったものの以降何も分からないまま一ヶ月が経過していった。


退院した高橋巡査は即復帰とはいかず療養も兼ねて暫くの自宅待機となった。

情報が高橋巡査のみとなっている為に事情を聞きに度々自宅に行っているが収穫は全く無い

雨の日に地域巡回に向かった矢先襲われて犯人の姿は見ていない。「何も出来ずに怪我をしてしまいすいません。警察官失格ですすいません」毎回この言葉を口にする巡査を見ていて辛い。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

内なる狂気が顔を出したら アモア @amoa

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ