物語の骨格はシンプル。クラスの垣根を超えてチームを作っての対抗戦。ここには異能をもつ者も天才もいない。全てが凡人である。凡人同士ゆえに彼ら彼女らは普通の高校生活を送る。
そこに学校が作ったルールと報酬が加わることで彼らの青春は歪み、守られ、壊される。
甘酸っぱい告白も他チームの者からされれば、たとえ恋心100%の純愛でも悪意を疑う事になる。
学校のシステムにより青春の王道を駆け抜ける事は彼らにはできないだろう。
それでも相手を出し抜き一位になりたい。勝利と青春を秤にかけた彼らの謀は、夢へと続いた道だろうか。
卒業式で高校生活を振り返った時、彼らは何を思うのだろうか。