ものすごいエッセイに出会ってしまいました。
医療とは。命とは。看取りとは。
とても考えさせられます。
作者さまは、謙遜なさいますが、とても優秀な、ハートの熱いナースさんだったのだと、お見受けします。
ナース生活のなかで、印象に残った患者さん、医師、仲間のナースさんとのやりとり。
それは、「どうして」という憤りだったり、患者さんと心が通じた一瞬の喜びだったり、……命を見送り、胸に去来するものだったり。
一話、一話が、濃いです。
作者さまの人生。
患者さまの人生が、詰まっているからです。
私は、ばーっと一気に何話も続けて読む時も多いですが、このエッセイだけは、駄目です。
一話で、「心がいっぱいいっぱい」になってしまって、二話目にすぐ手をつける気にならないのです。
感動の余韻にひたる時間が。
その一話に描かれたシーンを噛みしめ、思いを馳せる時間が、どうしても必要になってしまうからです。
この濃さが、ノンフィクションが持つ重みです。
コメント欄に目をむけると、医療従事者さまの濃ゆいコメントまであるぅぅぅ……、という、非常にゴージャスなエッセイです。
ぜひ! ぜひ!
ご一読ください。
オススメです。