このエピソードを読む
2023年10月6日 19:34 編集済
また色々と考えさせられる作品でした。 失礼ながらサルマン・ラシュディ氏へのオマージュというより、かの事件からインスパイアされたのでしょうか。(変な訊き方ですみません) かの事件を知らなくても十分楽しめる、春泥様オリジナルカラーの逸品になっておりますが。 おかげで思想、宗教と言うモノの難しさ、手強さ・怖さをあらためて考えさせられました。日々ぼ~っとして生きていられるのって、幸せなことなんですね……(´-∀-`;) それはそれとして、この作品を全てフィクションとして読むと、あるランチタイムの白昼夢または悪夢として本当に面白かったです。(すいません、語彙力がなくて、あまり言葉が見つからないです) セクシャルな色みのピンクにちなんだサーモン。 子孫を残すために(生きるために)川(世間)を延々と遡らなくてはいけないサーモン。 嫌いだと言いながら美味しく頂いてしまったラッシュ氏に、なんだか色々と繋がっていくところも面白い。 最後に怒涛に押しかけてきた妄想と現実のサスペンスが、一気に集約していくところも。 ただ平穏な現実に一時でも戻れたのに、ラッシュ氏には暗い水面のように明日は見れないのかと思うと、やはり切ないですね。 こんなことは本当にフィクションの中だけにあればいいのに。 こんな雰囲気の作品を描きたいと刺激を受けましたが、如何せんまだまだ勉強不足です( ̄▽ ̄;) とにかく十分に酔い堪能いたしました。 素晴らしい作品を有難うございます。
作者からの返信
最後まで読んでいただきありがとうございます。この作品は、Salmon Rush Dayという言葉が何故か頭に浮かんで、ああ作家の名前にそっくりだなと思ったら四半世紀の潜伏生活から解放されたばかりの作家がカフェに無防備に座っているというシーンが浮かんで。ダジャレは大嫌いなんです、本当に!でも魔が差したみたいに浮かぶことがあって……この小説を書いたのは襲撃事件より前です。だから彼の潜伏記録も読んでなくて。彼の伝記を書きたいわけではないから、いいやと。その後に彼が襲われる事件が起きてしまい、そんなことが今になって起きるなんてまったく想像だにせず呑気な小説を書いたことが少し後ろめたくもあり、暴力で非力な作家を襲うことへの抗議の意味もあって、大元の悪魔の詩事件の、作家の側の言い分を聞いてやろうと思って潜伏記を読みました。お陰で、実際の潜伏生活とは随分異なるフィクションに仕上がっていることがわかりました(笑)。
2022年5月20日 18:53
息切れしそうな、畳みかける文章の波、波、波!文学を読んだ!と言う満足感に浸れました。暗い水で終わる、のも映画的ですね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。全てラストシーンに向けて押し寄せていくようなイメージで書いていました。うまくお伝えできていたら幸いです。
2022年4月14日 22:23
現実と妄想の境目が絶妙でした。最後の緊迫感がすごかったです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。遡上する鮭が押し寄せていく感じがうまく出せておりましたでしょうか。
編集済
また色々と考えさせられる作品でした。
失礼ながらサルマン・ラシュディ氏へのオマージュというより、かの事件からインスパイアされたのでしょうか。(変な訊き方ですみません)
かの事件を知らなくても十分楽しめる、春泥様オリジナルカラーの逸品になっておりますが。
おかげで思想、宗教と言うモノの難しさ、手強さ・怖さをあらためて考えさせられました。日々ぼ~っとして生きていられるのって、幸せなことなんですね……(´-∀-`;)
それはそれとして、この作品を全てフィクションとして読むと、あるランチタイムの白昼夢または悪夢として本当に面白かったです。
(すいません、語彙力がなくて、あまり言葉が見つからないです)
セクシャルな色みのピンクにちなんだサーモン。
子孫を残すために(生きるために)川(世間)を延々と遡らなくてはいけないサーモン。
嫌いだと言いながら美味しく頂いてしまったラッシュ氏に、なんだか色々と繋がっていくところも面白い。
最後に怒涛に押しかけてきた妄想と現実のサスペンスが、一気に集約していくところも。
ただ平穏な現実に一時でも戻れたのに、ラッシュ氏には暗い水面のように明日は見れないのかと思うと、やはり切ないですね。
こんなことは本当にフィクションの中だけにあればいいのに。
こんな雰囲気の作品を描きたいと刺激を受けましたが、如何せんまだまだ勉強不足です( ̄▽ ̄;)
とにかく十分に酔い堪能いたしました。
素晴らしい作品を有難うございます。
作者からの返信
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この作品は、Salmon Rush Dayという言葉が何故か頭に浮かんで、ああ作家の名前にそっくりだなと思ったら四半世紀の潜伏生活から解放されたばかりの作家がカフェに無防備に座っているというシーンが浮かんで。
ダジャレは大嫌いなんです、本当に!でも魔が差したみたいに浮かぶことがあって……
この小説を書いたのは襲撃事件より前です。だから彼の潜伏記録も読んでなくて。彼の伝記を書きたいわけではないから、いいやと。
その後に彼が襲われる事件が起きてしまい、そんなことが今になって起きるなんてまったく想像だにせず呑気な小説を書いたことが少し後ろめたくもあり、暴力で非力な作家を襲うことへの抗議の意味もあって、大元の悪魔の詩事件の、作家の側の言い分を聞いてやろうと思って潜伏記を読みました。
お陰で、実際の潜伏生活とは随分異なるフィクションに仕上がっていることがわかりました(笑)。