応援コメント

2024/11/14」への応援コメント

  • 民族アイデンティティの話、掘り下げていくと難しいですね。「ナショナリティ」の定義が「国籍」、とすれば容易に「ナショナリティ」は定義できますが、「エスニシティ」については本当に一人一人が異なる(がゆえに「アイデンティティ」なのでしょう)と思います。

    「日本人」としても、地域によってそれぞれの「特徴・特性」があり、「ナショナリティ」として「日本人」であり、「人種」としてモンゴロイドであったとしても、住んでいる地方でその「エスニティ」は異なるでしょうし、地方だけでなく、より狭めた「地域」としても、やはり「エスニティ」というのは異なってくるかと思います。同一民族の中でも「エスニティ」が異なることになる、というのは興味深いところです。

    具体的には、日本人でも「関東圏」の人と「関西圏」の人、「東北地域」、「九州地方」で明らかに異なる「エスニティ」を持っており、私の住む関西圏でも「京都」「大阪」「神戸」でやはり「エスニティ」は異なります。

    私は大阪人ですが、大阪の中でも「北部」「中部」「南部」で比較的大きな特徴の違いがあり、「北部」で生まれ育った私が、「中部」の病院で研修医をしていた時は、何度も驚いたことがあります。

    大阪北部でも、これまた各地域(おそらく室町時代辺りからの歴史を引きずっている)でちょっとずつ違いがあり、当然「リッチ」な人が住む地域もあれば、「貧しい人」が住む地域もあります。

    私は大阪北部の「貧しい人たち」が住む地域で育ち、妻も同じような「階級」で育ち、結婚したのでもめることはありませんでしたが、仮に結婚相手が違う社会階層の人であれば、「どこの馬の骨ともわからない」と言われてもおかしくないと思っています。なので、「名家」と呼ばれる人たちのように「家系図」なんてものはありません。両親の両親(祖父母)までは辿れますが、それより先祖のことについては、「父方の祖父の家計は忍者の里、伊賀上野の瓦職人だったらしい」という事と、「母方の祖母の家計は、三重県の某藩の家老の家系らしい」ことしか知りません。しかも伝聞です。

    西澤さんや、コメントを寄せておられた方が、ご自身のルーツをよくご存じなのを見て、「自身のルーツ」を遡れることを少しうらやましく思うとともに、「アイデンティティ」は「アイデンティティ」なので、今の「私」だけを見る、という事でもいいのかなぁ、と思ったりもしました。

    長文失礼しました。

    作者からの返信

    川線・山線さま

    コメントありがとうございます。
    おっしゃる通りだと思います! 日本は地域によって特色や方言がまったく違いますよね。ときたまこの地域エスニシティの話を両親と話すことがあります。
    私の父は10歳くらいの頃から関東圏に住んでいるのですが、両親(つまり私の祖父母が)が北海道育ちで、本人も北海道で6歳まで暮らしていたので、北海道系関東人ということになります。ただ勤めている会社が大阪が拠点の、それから数年大阪で暮らしていたこともあり、大阪もかなり彼のエスニシティを占めています(故に東京をこき下ろすことも結構あります笑)。

    大阪が地域内によってがらっと変わるのは、少し驚きました! ですが、確かによく考えれば、私の住んでいる県も東京に近いか遠いかで人々の考え方や社会階層がかなり変わるので、どの県もバラバラなのかもしれません。
    私のほうも、祖母方は先祖がたどれるのですが、祖父のほうは同じくさっぱりでございます。

    本当におっしゃる通りで、「アイデンティティ」は人によってさまざまなので、いつか何も気にせずありのままで生きられるような社会になればなーと思っています。
    あまりエスニシティやナショナリティに固執すると、分断の原因にもなってしまいますし、自尊心の種にもなるけれども危険なものでもあるかもしれませんね。

    長文の返信失礼いたしました。

  • 国籍はともかく、(精神的)ルーツとなると難しいですよね。
    私は基本全て日本人ではあるのですが、ブラジルに住んでいたことがあるのでその影響は小さくなくて、例えばサッカーでは無条件でブラジルをまず応援したりするし、ブラジルのニュースはそのほかの国よりずっと気にしてしまいます。

    ソ連は……まあ色々問題ある国でしたが、ぶっちゃけ今のロシアよりマシだったという人は多いらしいですし、普通に生活する分には今より良かったのはある意味事実なんですよね。
    建前とはいえ社会主義(共産主義)が生きてましたから、あの国は。
    今もそれがちゃんと実現されてるのなんて、本当にいくつかしかないですが。

    作者からの返信

    和泉将樹さま

    コメントありがとうございます。
    私にも帰国子女の友達が結構いるのですが、彼らのエスニシティもさまざまで、ハーフとはまた違った辛さを感じているのだなということがわかりました。
    日本語学校いったか、現地の学校いったかで変わってきたり、日本に馴染んでいる人、少し不満を抱えている人、現地語が話せない人、バイリンガルな人、逆に日本語のほうが苦手な人などほんとうに様々な方がいる印象です。普段は日本にすっかり馴染んでいても、実は英語で話しているほうが本当の自分になれるという人もいました。
    彼らのアイデンティティはハーフに比べるとあまり注目されていないので、今後もっと焦点があてられるといいなと思っています。

    今の生活よりは断然よかったという人が結構いる印象ですね(特に年配の方は)。
    確かになんちゃって社会主義状態の国は多いと思います。社会主義は理想的ですが、やっぱりユートピアすぎるという点はあったと思いますね。

  •  私の妻もナショナリティはタイ人、エスニシティはとある少数民族で、中国を含む四つか五つの民族の血が入っています。娘はそれに日本人も入ってナショナリティもエスニシティもタイ人。ただし日本人度が30から40%と思います。説明するとややこしくなるので大抵ははしょっています。

     ソ連時代の映画やアニメ私も大好きです。どこの国で作られようが良いものは良いですねえ。

    作者からの返信

    土岐三郎頼芸さま

    コメントありがとうございます。
    国際結婚なさったのですね! とても素敵です!
    東南アジアや中国となりますと、いろいろな民族がたくさんいらっしゃいますからその分エスニシティが非常に複雑になりそうですね。
    ハーフ(ミックス?)の人たちは本当にどう育てられたか、どこで育てられたかでエスニシティががらりと変わるような気がします。日本人が父のほうか、母のほうかでも変わるのではないかとわたしの両親は考察していましたね。

    ソ連時代の映画やアニメに触れてくださり、とても嬉しく感じております。日本の方でときたま詳しい方がいらっしゃって話すと、救われた気分になります。