フランス海軍空母ジェット戦闘機パイロット。（フランス版トップガン）

345話 これからも

第３４７章

「これで航空知識試験はすべて終了だ。次は知能テストだったな」

「何か忘れてない、アラン」

「そうですそうです。あたしも何か忘れものがあるような気がするのですが、ドロンさん」

「なにがだね。これで航空知識試験はすべてだったと思うけれどね」

「そうだったかなあ……アラン」

「なんか忘れ物があるみたいで……ドロンさん」

「いったいなにが？」

「シールのようなもの……アラン」

「そんな感じなものでしたね……ドロンさん」

「なんだろう、わからないなあ」

「たしか鳥……アラン」

「そうそうそんな感じでしたね、ドロンさん」

「ああ、アヒルか」

「そうそうそうだった、アヒルだったよ、アラン」

「ああ思い出しました、アヒルでした、ドロンさん」

「12F戦闘機隊のワッペンのデザインは何かという問題だったか」

「そうワッペンの問題だったね、アラン」

「そうでしたね、ワッペンの問題でしたね、ドロンさん」

「それにしてもいろいろな問題がでたもんだな」

「そうだったね、空母、戦闘機、ヘリコプター、ミサイルからワッペンまでね、アラン」

「しかし覚えるのが大変でした、ドロンさん」

「これからもっと覚えなくてはならないことはたくさんあるからな」

「それはわかっているよ、アラン」

「準備はできています、ドロンさん」

「戦闘機パイロットだろうとヘリコプターパイロットだろうと、パイロットを目標にするからには、この航空に関する知識はとても大切だ」

「もちろんそうだよ。そんなことはわかっているよ、アラン」

「はい、あたしもわかっています、ドロンさん」

「常識的な趣味の知識だけでは不十分だからな」

「一体これからどれくらいのことを覚えていかなくてはならないのかね、アラン」

「まだまだですね、ドロンさん」

「とにかくこれで航空知識試験はすべて終わったな」

「そうだね、アラン」

「そうですね、ドロンさん」

「次は、知能テストだったな」

「計算問題などがたくさんあった問題だったね、アラン」

「計算するのが大変でした、ドロンさん」　　　つづく