異世界に召喚されましたが、現代で培った知識やスキルをフル活用してチート生活します

あずま悠紀

第1話


主人公は大学4年生の21歳。就職活動中だったのだが、突然光に包まれ、気づいたら異世界に飛ばされていた。この世界の人々は「勇者」を求めていた。

主人公がその求めに応じて「勇者」となるべく、戦いに赴く話である。

しかし彼は現代日本の学生であった。戦闘経験もなければ、戦い方すら知らない。そもそも戦いというものに嫌悪感を抱いていた。だが彼には現代日本で学んだ知識や技術、また様々な資格を有していたので「勇者としての素質がある」と判断される。よって「冒険者」になり、「勇者」としての修業を始めるのだった―――!



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「あなたは勇者として最も適性があるため、ここに召喚されました」

(いやちょっと待て、なんなんだここは? どこだここ? 夢か?)

目を覚ますと、そこには一人の女の姿があった。年齢は30くらいだろうか? ただ顔立ちは非常に整っており、大人の雰囲気を醸し出していた。

彼女の名前は『ミコト』といった。女神であり、「勇者を導く役割を持っている存在です」との事だった。ただどうにも彼女はお世辞にも信用できないタイプの人間らしく、言葉の節々からはどこか小馬鹿にした感じの態度が見え隠れしていた。

「あなたは魔王によって支配されたこの世界を救わねばなりません」

と彼女は語った。そして続けて言うのだ。

「あなたの力が必要なのです」

そんなことを言われたって、僕だって困ってしまう。というかこんな胡散臭い奴の話なんて聞いていられない。無視するに限るだろう。僕はそう思いつつも、その場を後にしようとするが、しかし身体を動かす事ができなかった。手足の自由がきかない状態になっているようだった。

「ああ、申し遅れていましたね。私の能力です。私は神の能力の一部を行使することができましてね。例えばこのようなことも出来てしまうわけですよ」

と彼女は言って、指を鳴らした。すると不思議な事に、自分の体が勝手に動いてしまったではないか。僕の体はいつの間にかその場に正座していて、ミコトに対して礼をするかのように頭を下げていたのだ。それはまるで催眠術にでもかけられたかのような光景であった。

しかもその動作をしている間ずっと意識を保っていたにも関わらず、「何をされているのか」全く分からなかったのだから恐ろしい限りである。本当に、一体何が起こっているのか理解できなかったのだから。ただ唯一言えることは、「何かよくわからない力で無理やり動かされているという事」だけは分かっていた。

その後彼女はこう語る。まず僕には特別な力が眠っているという話だ。そしてそれを上手く使えば、この世界で大きな権力を握ることもできるかもしれないという事を。さらにそれだけでなく、勇者の力があれば世界中から崇拝されることも可能だと。まあこれは嘘なんですけどねーとかなんとか言っているあたりもうほんっとこいつはろくでもないと思うんですよマジで勘弁して欲しいですね。あとウザイっす。マジウザいすよ先輩!! という風に思っていながら、一方でなぜか口は動くんだよな。不思議とそういう仕組みになってんのかなこれ? ともかく、僕の意思とは裏腹に話はどんどん進んでいき、やがて「この国にある神殿に行くことになりました」と言って話は終了した。いやいやどういうこっちゃねん。と僕は突っ込みたい気分になっていたんだけれどね、でもやっぱり身体の自由は一切利かなかった訳さ。それで、結局流されるがままに行動することになったんだけど、正直今の状況はよく分かっていないというのが現状なのだよね、うん。

とにかく僕は「異世界転生」してしまったみたいでした(白目)


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第1章

勇者召喚されて

――異世界に来ちゃった!――

2時間くらい歩くとようやく神殿に到着したようだ。神殿は想像よりも遥かに立派だった。白い柱が何本もあり天井は高くとても綺麗だったし、床も大理石のように真っ白く光沢のある石材で出来ていてピカピカ輝いていたのだった。ちなみに神殿内は静かで、人気がなかったのである。もしかしたら人払いをしたせいもあるかもしれないけれど。

ミコトに連れられて奥の部屋に入ることになった。そこには先客がいたようで既に椅子に座って待っている状態だった。おそらく神官のような姿の女性だろう、と思ったのも束の間、目の前にいたのはとても美しい女の子だったというオチがついたのだ。それもかなりの美人さんである。年は10代前半ぐらいに見えるので中学生程度であろうか? ただ彼女を見たとき一番最初に目に入ってきたのは大きな胸であり、その存在感の強さといったら相当なものであった。

(なんだこりゃ。もしかすると爆釣果が期待できるかも知れん。くっくそおおお、なんて羨ましい世界だああああ!!!! 爆発しろぉぉお!!)

「こんにちわぁ~♪ あなたも新しい勇者ですか? うふふっよろしくお願いしますねぇ~」

と彼女は可愛らしい声で話しかけてきたのだった。その仕草や声色、さらには容姿に至るまで全てにおいて非常に魅力的なものであり、「天使や」「女神や」と思えるような感じであった。

(やべえ、俺、なんか変なこと考えてしまったかもしらん)

そんな事を考えていると、ミコトが説明を始める。どうやら「女神さま」というのは彼女のことだったようである。という事はつまり目の前の女の子こそが女神だったわけだ。いやまあ別にそれ自体はそれほど驚かないけどさ、ただ、この子を見て思うこととしては「見た目に反して結構性格が悪い」という印象を持ったのである。

そしてその印象通りの性格をしているように思えた。まず彼女は「私の名前はミコトリといいます。これからよろしくお願いしますね」といって自己紹介を始めたのだが、その言葉の裏には小馬鹿にしたような態度が感じられたし、言葉の端々からも小馬鹿にした感じが滲み出ていた。

そもそもなんなのだろうか? 初対面だというのにまるで僕達を「見下してる感満載」なのは。なんとも感じ悪い女だよなぁ、と思ってしまうのだった。まあとりあえず、この女神さまが「ミコト」という名前であることだけは理解した。

次に「勇者の素質がある方たちを集めてここで儀式を行い、異世界より勇者様を呼び寄せた」ということを説明したのだが、その言い方は実に上から目線な感じであった。どうにも彼女は勇者を下に見ているフシがあり、また勇者に対して敬意を払おうという意思がないのは明白であり、どう考えてもこの世界を救う気などないように思われるのだった。

続いて彼女は「この世界に危機が訪れているのです。魔王によってこの世界の支配が始まろうとしています。それを阻止するために勇者の力が必要なのです。そして勇者の力を最も発揮できるのは、勇者と同じ現代日本からやって来た方なのです」みたいな事を言って来たわけだが、そんな話をいきなりされてもどうすればいいというのか。正直言って困ってしまうのである。

というか魔王がいるならそれを討伐するために召喚された勇者がいるんじゃねえの? とか思ったりした。しかしそうではなかった。彼女は続けてこう語ったのである。「ですので勇者には『魔王』を打倒する力を身につけてもらい、この世界を支配する魔王を倒していただきます」とね。

おいおい、それって完全に僕たちを「道具扱い」しているのと一緒じゃないか? そう思って文句を言いたいところだったが、僕の口からは「はい」と「かしこまりました」という言葉が自動的に出てくるのであった。いやはやどういう理屈で動いているのだろうか、僕の身体は。そしてそんなやり取りが終わった後で「それでは神殿内の部屋へ案内致しますね」ということになったわけである。

それから暫くすると僕は「神殿内」の「個室」へと連れていかれたのだった。そこで待っていたのは一人の男性であった。年齢は30代後半ぐらいだろうか? 身長180cm程度のガッチリとした体格の持ち主で、「体育会系」な雰囲気が漂っている人物だった。彼はミコトと同じような白いローブを着ていたのである。

ただ、彼が僕に向けて発する雰囲気が明らかに違っていたのは確かだ。彼の表情は笑顔であり、優しげで友好的なオーラを発しているように見えたのだ。僕を「歓迎してくれようとしている」のがよく分かるくらいであり、僕に対して良い感情を抱いてくれていることがはっきりと分かったのだった。

ちなみにミコトの方はというと、僕の傍から離れようとしなかったのである。というかずっと僕の手を握って離そうとしない感じであったのだ。「まるで僕のことを逃さないぞ」とでも言いたげな感じがあった。

(はぁ、マジでウザイっす。マジウザイっすわー先輩)

そんなことを思いつつも口には出さないように注意しながら「彼」の質問に応えることになった。そしてその質問とはというと、この世界についての簡単な歴史や現在の状況などを話してくれたわけである。その辺りに関しては僕も知っている情報だったけれど、まあ何も知らないフリをして「分からない」とか答えておくことにしたのである。

その方が都合がいいしね。

その後彼は「君をこの世界の一員として受け入れる用意はあるよ」と口にした。「この世界の一員になる」ということは「この世界の為に命を賭けるということだ」と念押しした上での話であったが、それは同時に「拒否できないよ」と言っているようでもあったのである。要は、僕に選択の余地を与えないということであった。

そのあたりがあまりにも腹が立ったので思わず「ふざけんな!」と言いそうになったのだが、僕の口は僕の意図に反して勝手に喋りだしてしまったのだ。いや、ホントに困っちゃいますよね。僕の意思とは無関係なのに勝手に口が動いてしまうんですから、これもうどうしようもないじゃないですか。というかどうなっているんでしょうかね本当に。もう意味不明なレベル。という訳で僕は彼に言われるまま異世界転生を受け入れることになり、次の日になった頃には正式に「冒険者」として迎え入れられることとなったのであった――


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第2章

第1話

勇者として認められました

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第2章

第1話

勇者の認定

――異能の力とスキルを身に着けろ――

朝起きた時に「昨晩はいろいろと大変な思いをしていたせいなのか、よく眠れなかったんだよなぁ~」と思いつつ身体を起こした僕だったが、ふと横を見ると「ミコトリ」と「ミケルダ」が隣同士で並んで眠っている姿が目に飛び込んできた。

(はて? この子達はいつの間に僕の部屋に入ってきていたんだろう?)

と疑問に思うと同時に嫌な予感を感じた。なんせこの神殿内で「この子達と一緒にいる場面」というのは非常に危険な感じしかしないのだから。いや別に僕は「ロリコン」ではないですよ? ただ単に「危険だ」と感じてしまうんですよ、こういうシチュエーションになるとさ。まあもっとも、その感覚はあくまでも僕のものでしかないのだろうけど。

そんな事を思いながらも二人を起こすことにした。というのも、ミコトは起きてから神殿の中を自由に移動できる権利があるというか権限のようなものが与えられているらしく、また彼女は「巫女長」という存在だったみたいで、彼女が起きないと僕も自由に動けないので困ってしまうわけなのだ。いやまあ別に「一緒に行動する必要なんてないんじゃない?」と思われるかもしれないけれど、僕にはどうしても彼女達に付いていく必要があったのである。その理由は、彼女の「お仕事を手伝う」為である。なんでもミコトリの仕事を手伝ってくれる人を欲しがっていたみたいなのね。

その理由について彼女は語らなかったが、しかし僕としては彼女に仕事を手伝ってあげる必要性を感じていたのである。というのもあったのだが、それ以外にも彼女の「お手伝いが上手く出来たら、ご褒美を貰える」という噂が聞こえてきたからである。そう「ミコトに気に入られれば」の話であるが、彼女は「お胸が大きい女の子」だった。いや正確に言うならば「お胸が大きい女の子」に変身する事が出来る女の子だと言った方がいいだろう。つまりは変身後の姿は巨にゅ、ではなく爆にゅう(爆)となるのであった。

(おっぱい、大きい子だったら、まあ許せるんだけどなぁ、でもなぁ、あの女が巨にゅうになっても気持ち悪いだけな気がするなぁ。それにしてもあのクソ女は一体何を企んでいるんだろうか)

などとくだらない事を考えている間に、ミコトリが目覚め始めたのである。彼女は「おはようございますぅ! 勇者さまっ☆」と可愛らしい声で僕に朝の挨拶をしてきたわけだ。その声や表情はとても可愛いかったし、仕草も愛くるしいものであった。そんなミコトリを見ていただけで癒されてしまう自分がいる事に気が付いたのである。そして、彼女はミコトとは違い、性格の悪さが感じられないことも確認できたのであった。

というかそもそも彼女はミコトと違って見た目は「普通の女の子」なので、特に気にしなければ普通に接することができるのだった。そう、ミコトリが「実はミコト」であることを忘れる事が出来さえすれば、何の問題もなかったのである。しかし忘れたくても忘れられないほど、彼女はミコトと似ているところが多かったのである。

そういえば昨日の夜「勇者は女神に祝福された特別な人間であり、それゆえに「特別な力」を持つと言われている」とミコトが言っていたのだが、その「特別」という言葉の意味がよく理解出来なかった。ただその話をした後で「貴方の「異世界」の知識を役立てて下さいね」と言われてしまったのである。その台詞を聞いた瞬間に背筋が凍る思いであった。

(おいおい、まさかこいつも「チート能力」を持っていたりするのか? そんな話は全然聞いていなかったのに!!)

正直焦ってしまった。というよりかなり動揺してパニック状態になってしまったと言っていい。だってさ「ミコト」の「チ」の字すら聞かされていない状態だった訳だ。なのにいきなり「お前は勇者なんだぞ」とか言われても困ってしまうではないか。しかし僕の口からは僕の意思を無視して「はい分かりました勇者やります!」と返事をしてしまい、さらに「ミコト」からも「よろしくお願いしますね、勇者様」などと言われてしまい、僕は途方に暮れたのであった。

そしてミコトリはというと、彼女は僕を自分の部屋に案内してくれたのだ。そして「ここが自分の住むことになる場所になりますので、自由に出入りをしてもらって構いません」と僕に告げたのである。そう、この子はこの世界ではかなり地位の高い存在のようで、「個室持ち」となっていたのだそうだ。まあそういう話を聞いても僕は「あ、そうなんだ」としか思えなかったんだけれどね。

(う~んやっぱりおかしいよなこれ)

僕は心の中でそう思いつつ、「ミケちゃんはどうしているのかな?」と思ってしまった。まあ考えても仕方がないけれどね。そんなことを考えていたその時である。僕は突然頭痛に襲われ始めたのであった――

頭が痛くなってきた理由は分からないがとりあえず今は痛みを抑えたいと思った。なので「回復スキル」を使用することにしたのである。その結果、頭は楽になったし痛みもほとんど消えていたわけだが、しかしそれと同時に妙に冷静になることが出来ている自分に気づいたのである。いやこれは冷静というよりもむしろ無関心になっていくような感覚と言うべきであろう。とにかく感情的にならないで済むようになっている自分を感じ取っていたのである。そしてそんな風に思えるようになったのは「スキル」の影響なのだとも思ったのだ。

そのおかげで僕は「この世界のこと、勇者のこと」について色々と知ることになったのだった。


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第2章

第2話

神殿内の探索と新たな仲間との出会い

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第2章

第2話

神殿の中の探索 この世界では『スキル』と呼ばれる特殊な力を使える人間が「選ばれし者」とされていたようだ。それは「勇者」として異世界から招かれた人間のみが習得できる能力で、「異世界から来た人にしか使えない」と説明をされた。という事は「スキル」を使えるようになったということはすなわち僕が選ばれたという事になるという事らしい。まあ僕自身そんな事信じていなかったわけだけれど、どうもミコトの言葉によると僕のスキルは特殊だったみたいなのである。

(まあでもそんなことを急に言われたって信じられるわけもないよね)ちなみにその僕が習得したという「特別な力」はというと、どうもミコトリが言うには「ステータス」を見ればすぐに分かるということらしい。そのステータスとやらは神殿の外に出れば見ることが可能だとの事だ。

ただし僕がミコトの言いつけを破って勝手に外に出たりしたら罰を与えると脅されていた。それはつまり「神殿の敷地内」を歩き回ることは出来るが「他の建物の中」に足を踏み入れた場合は問答無用で「即死刑」にされるというものだった。それはつまり神殿の敷地内にいる限り安全であるという事なのだ。という訳で僕は神殿内を自由に歩くことが出来たわけなのだが、その際に神殿の中にいた人達から声を掛けられることがあった。そしてどうも「僕は勇者に選ばれた」という認識があるらしいのである。

もっとも彼等はその事を僕には伝えないようにミコトに指示されているようであった。というのも僕のような「異世界の人間」に対して下手に接触しすぎるなと命令を受けているようでもあったわけだ。もっとも中には話しかけてくる人間もいた。どうもその「異世界の人間」は珍しい存在らしく、「俺達と一緒の世界出身だよな?」とか尋ねられたのだった。しかし僕としては「異世界転生」したつもりはないし、ましてや「同じ日本」出身者だなんて思われたくなかったので無視を決め込んだ。というよりそんな事を聞かれて「はいそうです」と答える人間がいると思っているんだろうか? と疑問にも感じたが、彼等はそう答えろと命じられているみたいな感じだったので、その通りに答えることにしたのであった。

(それにしてもこの「ステータス画面」というのがどういう仕組みになっているのか全く理解できないんだよな)と疑問を感じていたのだが、しかしそんなことを他人に相談したところで「は? そんなもの見たら普通に表示されるだろ?」と言われてしまうだけだと思われたので誰にも話すことはなかった。まあ、それに関しては後で知ることになったのだが。

第2章

第3話

巫女長の仕事を手伝うことに さて、ミコトに呼び出されたので、彼女の元へ向かおうと思っていたのだが、その前にどうしても確かめなければいけない事があった。というか調べなければならない事がある。それは「元居た場所」に戻る方法を知ることだ。もちろんその方法はミコトも知らないと言っていた。

そして彼女には僕を呼び出した目的があるらしいのだが、その事を僕に伝えないばかりか「貴方は貴方の思うがままに生きていけば良いと思います」などと言ってきて、それ以上詳しい話を聞くことが出来なかった。要は僕に仕事を手伝ってもらいたいということらしかった。そして「ミケルダはどうしている?」と聞いたら「彼女は今寝ておりますわ」と言われたのだった。

(ミコトさんに頼まれたから手伝うことはやぶさかではないけれど、この神殿にいる奴らが本当に信用に足る人間かどうか判断しなければならないよなぁ。だからといって一人で行動して捕まったら大変なことになるかもしれない。とはいえ、あのクソ女が「ミコトのそばを離れずにいてくださいね」と言っている以上、そうするしか選択肢は無いだろうな)

そんな事を思いながらミコトのいる部屋に辿り着いたのであった。

部屋に入るなり「おはようございます」と言われてしまったので僕は反射的に挨拶を返し、それから彼女の手伝いをすることにした。彼女の話を聞き、僕はまず彼女の部屋の掃除をした。まあそりゃもう徹底的にやった。だって、ほこりとかさあ凄いのなんの、ゴミ箱の中を片付けた後で僕は彼女の「執務室」とでも呼ぶべき場所へと案内され、そこで仕事をすることになったのである。まあ簡単に言うならば「書類整理係」となったというわけだ。

そんなこんなで僕は午前中いっぱい、ずっと彼女のお手伝いをしていた。そして昼になると食事の時間となり僕は彼女と食事を共にすることになったのである。その時に「ミコト」は僕の作った料理の感想を言ってきたのだ。

「あら? 美味しいお料理を作られるんですね。勇者さま、貴方はきっと素敵な旦那さまになるのでしょうね」とミコトはそんな事を口にしてきた。それに対して「勇者が女と夫婦になることが許されるのか」と尋ねたかったが「この世界に来て間もないからそのあたりのことが良くわからない」と答えたのである。しかし、この返答は正直マズかった。ミコトの表情が変わったからだ。

「まあ、勇者さまがそのようなことを仰るなんて。貴方はミコトを娶る資格のある男性ですよ。そんな貴方がこの世界に馴染み、立派な人物になってくれるのがミコトの一番の望みなのです」などと口にして来たのであった。

ミコトは「勇者の使命を果たすための知識や技能を身に付けてもらう必要があります」と言うが、しかし「結婚」や「男女の仲」については一言も口にしていないし、「勇者の役目」についての話ばかりだったのである。僕はそれが気になってしまい、つい口を滑らせてしまったのだ。

「ねえ、勇者が異世界の女性と結婚出来るのなら、この異世界は一夫多妻制という事になるよね。なのにミコトちゃんはそれに関して何も触れようとしないし、僕もそれについて突っ込んじゃダメみたいだけど、ひょっとしてミコトリがそう言ったからかな?」などと言ってしまったのだ。

(しまった。また墓穴を掘ってしまった!! ミコトリのせいにした上に、勇者がどういった存在であるかを僕自身が知っているかのような口調になってしまったぞ)そう思いつつも僕の口から出てきた言葉はすでに戻せる状況ではなかったのだ。

「え? 勇者様はこの世界において何が行われて来たかご存じなのですか?」と逆に質問されてしまう始末だったのである。

僕は観念して正直に答えることにした。

ミコトの話によると、この世界では複数の女性が同時に子供を産めるようになっており、しかも子供を産んだ女性の方が先に死んでしまうのだという。これは「出産すると女性は衰弱してしまうのが原因ではないか」と言われているようだ。そのため「男性は複数の女性の面倒を見る必要があるし、そうなると当然仕事に支障をきたすことにもなり、生活自体がままならない」という事態に陥り、その結果「男性が何人もの妻を持つことで解決している」という実情がこの世界ではあるようなのである。ちなみに「妻は一人だけ」と定めているところもあるがそういう場合は側室を持つことが許されているらしい。ただその場合は正室に子供が生まれなければ家を継ぐことが出来なくなってしまうのだと教えてくれた。

(なんだかなあ。そういう事情があったのか。しかしそれだと確かに異世界人の僕を勇者として迎えてまでこの世界での「家族」というものを作ろうとする気持ちが分からなくはないよな)

ミコトから話を聞いた上で、そんな事を考えさせられた。そしてミコトは続けて言う。

「勇者としてこの世界に来たのはミコトリで三百二十八人目の異世界人です。しかし貴方はその全員の中で最も特別な能力を持っています。ミコトは貴方こそが女神様に認められた特別な存在だと思っております。だからミコトは心から貴方をお慕いしているのです。そしてミコトと夫婦となってください」と懇願されてしまったのである。まあ「断る」とか言ってしまえるほど僕は無神経ではないのであった。

ミコトは僕と婚姻関係を結びたいと思っているようで、僕に対して色々とアピールをして来ていた。というか彼女にとって僕がどんな人間であろうとも、そんなことは問題にならないらしい。僕と一緒のベッドで寝ることを希望してきた。まあそんな風に僕を求められたら、僕も応じないわけにはいかないので、ミコトと一緒に寝ることになるのであった。


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ミコトに抱きつかれた僕は彼女の柔らかい肌に触れて「ミコトを自分のものにした」という満足感を覚えつつ朝を迎えたのである。ミコトも僕の温もりを感じてくれているようで「勇者さまと結ばれることができてミコトはとても幸せです」などという言葉を口にしていたのであった。

その後、ミコトと別れて「僕の仕事部屋」に戻ったのであるが、そこにはすでにミコトリの姿はなかった。どうやら「神殿の外」へ出ているらしい。おそらくは街の様子を偵察して回るために出掛けて行ったんだろう。

(そういえばミコトから言われたな。「この異世界の常識を知らないのであれば神殿の外に出る事は許可できません」と。もっともミコトが一緒だったらそんな事は言わなかったのかもしれないけどな)

そんな事を考えていると突然「ミコトの声」が脳内に響き渡ったのである。

(ミコトです。神殿に居ましたら勇者様に念話が届かなくなってしまいますから。神殿を出ると私の力は使えなくなります。ですので今のうちにお伝えしておきますね。私達が住む国の首都『王都エルデシア』に勇者様を召喚するように指示したのは女神ミコトリなんですよ。彼女は勇者の力に執着していましてね。どうしても勇者を手に入れたいみたいなのですよ。それで私がその役目を負わされたというわけなんです。彼女は私と瓜二つの容姿をしていますからね。でもミコトは彼女のことを快く思っておりませんでした。彼女が勇者の能力を悪用したら大変なことになりますからね。そんな訳で、もしもミコトと会う機会があれば気をつけてくださいね)とミコトは僕にそう忠告してきたのであった。

ミコトとの会話が終わった直後、今度はルクスからの連絡があった。僕はミコトに念話を繋いでもらい彼に話しかけた。

――俺だ、勇者さまか。実は勇者さまに相談があるんだよ。というか聞いて欲しい。

彼の話では、彼はどうも「この世界に居る魔王」と因縁があり、この世界を救うつもりがあるらしく、その為にも勇者に力を授けてもらいたいというのが目的だというのだ。

(なるほどなぁ。しかし、この男と勇者は「同じ日本出身」なはず。なのにどうしてここまで価値観が違うのか)などと考えてしまい、ちょっと不思議な気分になってしまうのであった。まあそれは良いのだが、「元の世界に戻りたくないのか?」って聞いたら、勇者に頼みたいと返事をしてくるので少しイラっと来たのだが、とりあえず僕はその願いを聞くことにした。

ただ「ミコトさんからの依頼」もあって僕はこの男の世話をすることになるような気がするので、その辺りの確認も含めて彼に確認することにした。

「この国の姫様が、勇者が女と結婚できるかどうか尋ねて欲しいと言ったんです。つまり、ミコトさんとあなたは夫婦関係にあるという認識をされているということですよ。それに、僕はあなたの面倒を見なければならないという役目を負ってしまっているようなんです」と、そう伝えると彼は困惑気味に返答してきたのである。

(まあいい。この男が勇者の能力を持っているのならば話は早い。こいつに力を与えてしまえばミコトさんも喜ぶだろうし。まあ、僕も助かるんだけど)

僕はミコトの希望に応えられそうだと思い、この世界の仕組みについて簡単に説明した後で勇者の持つべきスキルの選別を行い「異世界言語理解」「異界文字翻訳」そして「勇者専用武具具現化」の三つを選んで付与する事に成功したのである。もちろんこの男はこれらの特殊能力についての説明を求めたが「勇者の力がどういうものか」という部分についてはミコトからも詳しく伝えられていなかったので「僕から説明することは出来ない」と言ってやったのである。

この勇者の力は「神によって与えられている特殊な能力」であって、本来なら他の人間が使えるようになるようなものではないため「この異世界の事情」を知っている僕以外の人物が使うことは不可能なのだと勇者の男に言ってやったのである。勇者が納得していないのは顔を見なくても分かったが僕は気にせず続けたのである。

まず「勇者専用の武器」をこの勇者に与えればよいと考えた。そこで僕はミコトに頼んで用意して貰った「ミスリル銀製の片手剣」を渡したところこの男は喜んで受け取ったのであった。ただ問題は「勇者にしか扱えない」という事実を彼が認識していなかった点にあった。

勇者は自分の持つ聖槍が、僕にとっては「普通の短剣」のような扱い方をされてしまい「勇者は自分が勇者だと自覚がないのかな」という感想を持ったのである。ただ勇者も僕が「勇者の能力を使えない」という事に違和感を感じていたようだが「勇者しか扱えない勇者のための特別な能力だから、勇者でない僕が扱うことが出来ない」と説明しても勇者は釈然としなかったようである。

それでも勇者は諦めない性格のようだったので、仕方なく「僕の方から」彼の能力を確かめるために「この異世界で起こる出来事」について教えることにした。

「僕達は異世界の勇者で、この世界の危機を救うために送り込まれた者なんだよね。それで僕達が送り込まれた理由が、この異世界のどこかに居るであろう『邪竜族』っていうのを倒しに行って欲しいんだよね。だから君には頑張ってこの世界を救う手伝いをしてもらいたい」と僕は勇者にお願いをした。

勇者はその話を聞いてとても喜んでいた。そしてやる気満々のようで、その日から僕は「異世界の事情に詳しい」というだけの理由で「この勇者」のアドバイザーを務める事になったのである。まあ僕としても、ミコトとルクスから「依頼された仕事をこなすことが出来るし、それにこの世界で僕が生活するためには「仕事が見つかるまでの生活費」も稼ぐ必要がある。だから僕はこの仕事を受けることに決めたのであった。

この勇者の名前は「鈴木拓真」と言う名前だ。僕と同じような名前の人間を「タクト」と呼んでいたりしていた。ちなみにミコトによると、この異世界の「日本人」には「田中太郎」とか「鈴木次郎」という名前を持つ人間はいないそうなので「タマキ」「ジロウ」と呼ぶ必要はなさそうである。


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こうして勇者と行動を共にすることになった僕だったが「異世界人の事情を知らない勇者に、この世界がどういう状態になっているのかを教える事になってしまった」というのが正直な気持ちであった。しかし、そんな僕にミコトから新たな命令が下された。その内容は「異世界人同士の交流のために勇者と行動しろ」というもので僕は勇者と共に「異世界事情を知る人物との交流をすること」を頼まれたのである。

(まったくミコトリさんも何を考えているのやら。確かに僕にだって「勇者の力を与えてくれた女神の好意」というモノがあるわけだから「断る」とは言えないよなぁ)とそんなことを考えながら、この日僕は「異世界人の少女」であるルコと会う約束をしていた。彼女と会う理由は、彼女の父親に会うためであった。そしてルコの父親は『帝国の騎士団長』をしているというので、会わないわけにはいかないのだと思ったわけだ。

そんな訳でルクスとの相談の結果「ルアに彼女の父親に会わせてあげた方が良い」という結論になり僕は「帝国騎士の娘のルコを連れてくるように手配」したのだ。するとすぐに返事が返ってきて「明日にでも来れる」と返事が来たのである。僕は早速ミコトに伝えに行ったのであった。

――私です、女神さまです。今日はちょっとしたお話をしようと思います。

ミコトの話によるとミコト達女神や勇者、そして僕といった異世界人達は基本的にこの異世界に住む住人達に「干渉できない存在」であり「基本的にはこちらの世界の問題はこの異世界に住まう者達で解決しなければならない」のである。まあもっともその問題というのは「魔族が引き起こした事件」である場合が多く、この異世界の住人達の手に負えなくなってしまったからこそ「異世界人であるミコトさんと勇者の力が必要になって」しまい「勇者とミコトさんの二人だけで問題解決にあたることになった」という話である。しかし今回、僕は「ミコトからルクスとルコの二人が同行するように言われているので、ミコトさんに二人の面倒を見て欲しい」と伝えたのである。

ミコトは最初「なぜ、私がルクスさんとルコちゃんのお守りをしなければならいのか分かりません」などと言って、なかなか首を縦に振ろうとしなかったのだが、ミコトの説得に応じてルコの父親が「帝都で騎士をしている」という話を聞いて彼女は「これはチャンスかもしれない」と考えを改めたらしく、最終的には引き受けることを決めたらしい。僕はミコトと勇者の交渉が終わるまで神殿に残っていて欲しいとお願いをされてしまった。そのため僕はミコトから連絡が来るまでは暇になるので神殿の近くにある湖で泳ぐことにしたのであった。

僕は泳ぎにはあまり自信が無かったので最初は水の中で立ち止まる練習をしたり、足だけを動かす運動を行った。それから少し慣れてきたら泳いでみようという流れになった。

(なるほどね。これが異世界の水の感触か)

異世界の水に触れた僕はそんな風に思いながらも少しワクワクしてしまった。異世界の水質は普通に飲むことができるくらいに綺麗なものなのだが、しかし僕はなぜか水中に潜って息を止めたままで居たいという衝動に襲われてしまったのだ。それは「地球にいた頃の記憶」が刺激されているせいなのだろうか? そんなことを考えていると、僕の視界がだんだん暗くなっていく感覚に陥った。おそらく「異世界」という場所で身体が順応しようとしているのか、それとも僕の「元いた世界の体質」に変化が起こりつつあるのか。

どちらにせよ「元いた世界の体質」で異世界に放り出されていたならば僕は既に死んでいる可能性が高く「元の世界に帰る」ことが叶わない可能性が高そうなので「元の世界の僕と同じ身体に作り変えていく」ことが必要な気がしてならない。そのあたりは「異世界事情に詳しいミコトに聞いておかないと分からないことだけれど」とりあえず今はまだ保留しておくことにして僕はしばらく水面に顔を出すこと無く潜水を続けようと考えていた時だった。

急に誰かから話しかけられて驚いた僕は、つい息を吸い込んでしまったことで肺の中の空気を全て吐き出してしまいそのまま意識を失ってしまうことになったのである。

(くそっ、何がどうなっているんだよ)と僕が思ったところで、もう意識を取り戻すことは出来そうもなかった。

(そういえばミコトさんが「この世界の生き物が異世界人を見ることはできない」とかなんとか言っていたような気もするし。ということは僕はこのまま誰にも発見されずに、ただ「湖の真ん中にある大きな木の下」に放置される運命を辿るということなのだろう。そうなると僕はこの世界から完全に消滅してしまう可能性が高い。まあ、それでも仕方ないのかも。異世界に来たのは僕の自己責任だし。でも「ルアの奴には迷惑をかけちゃったかもな」と思ってしまう僕がいたのも事実である。もし僕が行方不明になったことであいつが傷つくことがあったら「本当に悪いと思う」僕はそれだけを考えていたのである。)

「はやく起きなさい。早くしないと一緒に寝てしまうわよ」と声が聞こえた僕は、ゆっくりと目を開けると、そこには金髪の女性の姿があり「大丈夫?」と心配してくれていたのである。

その女性は白い服を着ており頭の上には大きな青い耳を生やしている女性で僕は彼女が「ウサギ族の獣人」であることを確認出来た。まあ、そもそも僕は「異世界人」であるため、「異世界の種族は大体人間ではないんだろうなぁ」とは思っていた。しかし「人間以外しかいない異世界」だとばかり考えていた僕としては「人間が普通にいる世界だったんだ」と安堵したのは秘密にしておきたい話でもある。


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僕が起きてから、すぐに彼女の名前は「ルーラ」という名前であること。それからここは「ルーラさんの家」だということを教えてくれたのである。ちなみに僕のことを一番最初に見つけてくれて「僕の名前を叫んでくれた人物」が「この子の父親」であり、名前は「アルス=メイシス」という名前なんだそうだ。つまり「この子のお父さん」に「僕の事を助けてあげて欲しい」と頼まれたらしく、それで僕の事をずっと待っていたというのだ。

ただ彼女からすれば、まだ僕は子供だと思われているため、いきなり結婚をしたいと言われても困るので、もう少し年齢が近くなれば良いのだけどと言っていた。

そんな話を聞いていた僕に対して「僕は16歳だ」と伝えると、かなり驚いていて、そんな子供が「一人で森に入って迷っているなんて」ありえないと思ったみたいである。僕は彼女に「勇者として、この世界に呼ばれた」と言うと納得してくれた。そして、彼女の家の中に案内されたのである。

(へぇ、この部屋で暮らしているんだな。やっぱりこの世界で僕が生活するには「この世界の人間と交流できる場所が必要になりそう」だよなぁ。さすがに「この世界で生きていきます」とか言っておいて、すぐに死ぬわけにはいかないもんね。それにしてもルアの奴も元気かなぁ。僕が死んだとか思っていないだろうけど、もしかしたら僕の事で落ち込んでいるのかもしれん。ま、僕がいないほうが幸せだっていう可能性もあるんだけど。あの子も可愛い顔はしていたし。でも僕はロリコンじゃないから、この子は対象外だ。うん、絶対に無いぞ)と心の中で考え事をしながら「この家の中の構造を覚えるためにも色々と歩き回ってみる事にした」

この家は木造の建物になっていて、この国の建物は「石で作られているのが一般的」だという話をこのあと聞かされた。ただ「ここが私のおうち」ということで「好きなところを自由に歩いていいよ」と言ってくれているみたいなので、僕は自由に探検をすることにした。まず最初に僕が足を運んだ場所は「庭に面したリビング」だった。僕はそこに「椅子やテーブルが有るのかどうかを確認する」ために「この部屋の家具の配置」をしっかりと覚えるために「この家の中を見て回る」ことに決めたのである。そして「この部屋にも窓があるのかな」と思い「この家の窓から外に出られるのでは?」と考えた僕は外の様子を伺うため「玄関から出る」のではなく「庭に面している扉の前まで移動して」そこから出ることにした。

すると案の定、この建物の裏口に出ることができたので僕は早速外に出て、その周りの様子を確認することにした。そして「目の前には広い平原が広がっており」「遠くの方には城壁のようなものがあるのが見えて、さらに奥には「城下町のような街並みが見える街が存在している」事が分かったのである。

「よし、これでこの家からどの方向に向かえば、どこに行き着くのかは理解できた。問題は『ミコトさんが僕とルアを連れて帝国に行って欲しいと言っている』という点だ。という事は、帝国に向かう道を見つけなければダメだ」

僕はそんな風に考えると同時に、この家の周りに何か目印になるものがないのか探し始めた。そこで見つけたのは、この家を囲んでいるように「柵がぐるっと一周取り巻いているのを確認した。「これなら魔物とかに襲われることもなさそうだ」と僕は安心したのであった。

とりあえず僕は自分の持っている「勇者の力について詳しく説明してくれるはずの女神様」から貰ったという指輪が、ちゃんと機能するのかどうかを確認しようと思ってステータス画面を開くことにした。

名前:ルクス

性別:男性

年齢:15歳

レベル 1 生命力:50(10)

精神力:60

最大HP:30

最大MP:40

最大SP:45

筋力:25

瞬発値:55

技量:27

(技能)

(装備)

(スキル)

勇者 Lv.1 光属性魔法 Lv.0

(特殊技能)

女神の加護 全能力成長上昇小 獲得経験値増加中 取得可能アイテム表示 異世界言語完全翻訳

(所持金1000ゴルド)

これが今の僕の状態を表すステータスであるのだが、なんといっても僕のステータスは全体的に低いような感じになっている。そして肝心の職業欄の「戦士」に関しては何故か消えてしまっていたので僕は「どうしてこんなことになったんだ」と考え込む事になったのである。しかし、その理由については「ミコトに尋ねれば、きっと答えが分かるはずだよな」と考えてから僕は「とにかくミコトさんを待たせていることだし、急ぐとしよう」と考え「今すぐこの場所から離れなければならない」ということだけを考えることにし、足早にこの建物から出ていったのであった。

――「僕と同じような異世界転生者」の人達が僕を呼び出したのは何故なのか? という疑問を頭の中で浮かべながら僕とルアを召喚したのはどういう目的のためなのか、それを尋ねたかった。僕と同じような存在であれば僕のことを召喚するメリットが無いからだ。という事は「僕の知らない理由」があるのではないか? とも考えたので「そのことについて知っている人がいるとすれば「この国の王である人か、もしくはこの国の中でも一番地位の高い存在である女王さまに尋ねるしかない」と判断した僕はとりあえずルーラの家に戻ることに決めていた。というのもミコトさんの話を疑っているわけではないが、僕にはミコトが言うほどの信頼感を彼女に持っていなかったからである。それに「異世界の人間を信用できない」というのがミコトが言っていた言葉だったので「僕自身で調べる」必要があったわけである。

それに僕には、もう既にルアと一緒に旅をしてこの世界の事を調べようと決めたのだ。それなのに今更ミコトから話を聞いてしまうのはあまり良い選択ではないと感じた。そう思い、急いで家に戻ろうとしていると僕は誰かに声をかけられて、立ち止まってから振り向くとそこには金髪の少女のルーラの姿が目に飛び込んできた。彼女は「僕に「一緒に帰ろう」と伝えてきたのである。そんな彼女の態度から察するにどうやらルーラはこの村の「村長の娘」であり、しかも「ルーラの父さんは王様と親しい関係である」という事が理解できた。

僕としては「これからのことを考えたら、できるだけこの子とは関わり合いたくない」と思ったのである。理由は簡単で「僕と一緒に居たルアが巻き込まれる可能性があるかもしれない」と考えたからである。ルアは僕にとって唯一と言ってもいい「友人と呼べる女の子」なのだ。その彼女を危険な目に合わせることだけは、絶対に出来ない。

僕は彼女が「僕の手を握ろうと手を伸ばしてくる」のを見たとき「その手に触るな」と強く念じたのである。そして「これ以上僕に関わるな」という意味を込めた視線をぶつけてから彼女に背中を向けて「逃げるようにして走り出す」事にしたのである。

そんな風に僕が彼女の前から姿を消した瞬間だった。「後ろから大きな声で僕の名前を呼んでいる声が聞こえたので、僕は慌てて「背後から声が聞こえる方向へ」身体を向ける事しか出来なかった。するとそこには僕を追いかけるようにして走っているルアとルアに手を引かれているルアの姿が視界に入り込んで来たのだった。僕は一瞬「追いかけてきてしまったのか」と思ってしまったが、それは違うみたいだった。どうやら僕の方へ走ってきている二人は僕を呼び止める事に成功したみたいである。

僕は、まず最初に「この二人の事をどうやって説得すればいいだろうか?」と悩んだ末に「二人とは仲良くやっていきたいから「僕から逃げたりしたら嫌だ」というような事を伝えよう」という結論に至ったのであった。

「ルアと、そのお友達の子。ごめんなさい」

僕は、まず先に二人に謝罪したのである。そして僕は、まず「僕の家に来るか? 来ないか?」という問いかけをした。しかし僕からの言葉を聞いた彼女たちの口から出てきたのは「貴方のお父さんが心配するので帰りたい」というものだった。確かに彼女の言い分も一理あるので「それじゃ、僕の家に来ないかい?」と改めて質問をすると、彼女達は「うん、行く」と返答してくれたので、僕と三人はルーの家で待つことにするのである。

(それにしてもルアが一緒に連れてきてくれたのが「ルー」でよかったよ。あの子なら悪い人間に騙されることもなさそうだ。あの子はとても賢いし優しい子だから、ルアのことを守ってくれそうな気がする。さすがにあの子なら「ルアを置いて逃げて、僕一人だけが生き残ってしまう」なんてことにはならないはずだ)僕は心の中でそう思った。なぜなら「あの子」は僕と出会ってまだ数日しか経っていないけど、それでも僕はルアのことを信頼していたのであった。

それから僕たちは村に帰るために移動する事になった。しかし僕はこの世界について、あまりにも知識がない状態で、このまま「何の準備もせずに」旅に出るのは危険だと判断を下した。そこで僕はルアに頼んで僕たちが「帝国へ行くために必ず必要となるであろう」お金について詳しく聞くことにしたのである。しかしここで問題が一つあった。それは「この世界の通貨の単位が『ゴルド』という事を知っていなかった」という事が分かったのであった。

僕たちは「とりあえずお金について教えて欲しい」と伝えた。すると「ゴルドという通貨の価値を教えて欲しい」と言われたので、とりあえず僕とミコトさんが使っていたのと同じ金貨を一枚渡すと驚かれてしまい、そして「この世界にはまだ紙幣というものは存在しないから仕方のないことだ」ということを伝えられたのである。ただ、もしもお金を使うときに硬貨を使わないとなると、両替をするにしても手間がかかるだろうし、なにより買い物のたびにいちいち支払う額を計算するのが面倒くさそうだ。

そんなこんなで僕はルーラたちに説明しながら歩いていた。すると突然、この村に何か「恐ろしいものが現れたかのような気配を感じた」僕はすぐに戦闘体制を整えて「その敵が僕たちの命を狙っているかもしれない」という事を伝えた上で「僕のそばから離れるんじゃなくて僕の後ろを守っていてくれ」と指示した。

僕が感じたのは殺気だったのは事実である。だが、それが何処から来たのかが分からなかった。そもそも殺気を放つような存在は限られている。それもこんな小さな子供が持っているとは思えないような「強者の雰囲気」を感じるのは一体どういうことだろうか? 僕には見当がつかなかった。そして僕の後ろに隠れているルーラの怯えるような様子が見えた僕は、おそらく僕たちを襲ったのが何者かを「ある程度特定する事ができた」と僕は考える。その「正体が分かる前に先手を打ったほうがいい」と考えたので「少し下がっていて」とルアに伝えて「敵」に向かって攻撃を仕掛けることにしたのである。

(とりあえず相手の正体を確認しよう)

僕が最初に行ったのは「敵の探知魔法」の呪文を唱えることだった。すると「魔力が僕の体に流れ込んでいる」ことが分かった。つまり相手がこちら側に近付いてきているということが推測できる。僕自身は、そんな風に考えた後に魔法を放った。すると、なんと魔法を発動した場所が急に熱を持ち始めて「何かが爆発したかのようなもの凄まじいまでの音」が周囲に響き渡ったのである。そして僕の目の前には「黒い物体が空中に浮遊していて、地面には黒焦げになった人間らしき存在が倒れていた」という状態になったのである。

「これは、なんとも酷いことをする子供もいたものだ」

そんな声が、その状況の中で響いていた。そして、そこに立っている人物は「白い仮面を付けた全身真っ白な衣装を身にまとっている人物だった。しかし僕は相手の性別については分からなかったが、その服装から「魔法使いのように見えるな」と僕は思ったのである。そしてそんな事を考えていた僕に「その男から、僕に話しかけてきた」のであった。

――私の名は「シロガネ」である――

――君には「私の実験材料になって貰おう」――

そんな意味不明な事を言われたが「どうせ僕に何を言っているのかが分かるように説明するつもりは無いんだろうな?」と思った。それに加えて僕の身体からは冷や汗が流れるほどの強烈な寒気を感じており、それは間違いなく僕の恐怖感が作り出したものであった。だからこそ僕が取る行動というのは「全力で逃走すること」しかなかったのである。僕の頭の中に「この世界に来てから何度も経験している死の危険」が頭に浮かんできたのだ。しかし「今すぐ死ぬわけじゃない」と思い込むことによって、なんとか平常心を取り戻すことに成功した。

僕が今、冷静さを保つことができたのも「異世界で鍛え上げた肉体」が残っていたからである。でなければ、今の僕の精神状態は非常に危険なものだったはずだからだ。僕はそんな風に考えながら「全力で走り出して」その場を離れようとしたのだが「どういう事なのか分からないが」先ほどから足を動かそうと頑張っているはずなのに一歩たりともそれを実行する事ができない状態だった。

それこそ「まるで誰かに足を掴まれていて、無理やり引きずられているような感覚だ」と思っていたのである。そう、これがシロと名乗る謎の人物が使った魔法の効果だったのである。彼の放った言葉から察するに「自分の近くに引き寄せる効果を持った魔法の力を使ったのではないか」という仮説が成り立つ。そうして僕は今、謎の魔法使いの男のすぐ近くにいるのであった。すると、その時、背後の方から大きな爆発音が聞こえてきたので、そちらの方に視線を向けると「ルア達が居た方向」から爆煙が立ち込めているのが目に入り込んだ。

そんな光景を見て思わず僕は悲鳴をあげてしまう。僕が視線を向けるよりも前にルアとルアの友達の姿はすでに見えなくなってしまっていて「どうなっているのか」という事を想像するのは容易だった。僕は、すぐに助けに向かおうとしたのだが、どう考えても僕の身体を動かす事ができず、結局、何もできなくなってしまったのである。そして僕の思考能力も、次第に奪われていってしまい、そして最終的には「頭がぼーっとしてしまうような感覚」に陥る。そしてその状態の中、僕はある事を考え続けていた。

(もし僕に力が有れば彼女達を助ける事ができていただろうか?)

(でも現実に僕には彼女達のところまでたどり着くための体力すら残っていないのだ。僕は弱い、だから彼女を助けられない)

(僕では、彼女達に危機が迫ったときに守ってあげる事ができない)

(だから僕は弱いままなんだ。僕はもっと強くなりたい。誰にも負けないくらい強くなれたならばルアと旅を続けよう。ルアと離れずに二人で暮らしていく。そのためにも強くなる必要がある)

(僕はルアを守るんだ)

(そのために僕は頑張る)

そうして僕の心の中から湧き上がってくる感情と「身体の自由を奪うような何かの現象」に耐え続けた僕は、意識を失う寸前だったと思う。しかし「その瞬間、僕の名前を呼ぶルーラの声を聞いた」ことで、僕の心の中には「絶対にルーラを守ってやるぞ!」という強い意志が生まれて、僕の心を奮い立たせてくれたのである。すると「僕の身体を覆っていた何かの力が失われていく」ことに僕は気づいたのであった。

「うおおぉ! 僕の可愛い妹に近づく悪い奴はぶっ飛ばしてやる」

僕は自分の中にある全ての力を開放した。すると僕の拳から炎のような熱いオーラが発生していき、そのエネルギーが凝縮されてゆくのが分かった。その勢いは止まらずに僕の周りを纏わりつくようにして広がっていき「そのエネルギーが周囲の景色を歪めていた」のである。

僕は自分が生み出した「異常なまでに高まった身体能力に驚きながらも」目の前に居る謎の敵を見据えると「彼は何やら不気味な笑みを浮かべながら僕の方を見ていた」。そんな相手に僕は「僕の全パワーをぶつけてやろうと構えた」のであるが、その時に異変に気づく。

なぜか僕と同じような姿形をした「もうひとりの僕」が存在しているように見えたのである。そして僕の目の前に存在している僕の姿をした「僕ではない何かの存在」に僕の「本当の実力」を発揮するための精神状態に切り替えようと、心の中で「自分自身」と会話を始めた。しかし「僕」との対話はすぐに中断されてしまう。なぜなら僕が僕の中に生まれつつある「新しい力」に戸惑いを覚えた時、謎の敵であるシロガネが動き始めたのである。

そして、その次の瞬間に「僕に似た姿をした何者か」は一瞬にして消え去っていた。それは「この世界にやってきたときの僕とルア」と同じように「何が起こったのかが分からなかったけど」、すぐに状況を理解する事ができた。それは「ルアの持っている杖が僕の横腹に突き刺さり、僕のおなかのあたりを貫通していた」という状況だったのである。

「お前がルアを傷つけたなぁ」

僕には痛みなど感じなかった。それよりも僕が許せないのは僕が愛する存在である妹の大切な存在に傷をつけようとした「その事実だけ」なのである。だからこそ僕は、怒りに任せて「その事実を生み出した敵に向かって、渾身の一撃を食らわせてやろうと考えた」というか考える必要すらなかった。

「死ねぇえぇ!」

僕の口から放たれたのは、もはや言葉とは言えないような物だったのかもしれないが、それでも構わないと思えるほど僕は、僕自身の心に宿った激しい憤怒を、全てぶつけるような攻撃方法を選んだのである。すると僕の両手の平からは赤い炎のような光があふれ出し、その光は渦のように僕の手の中で回転し始めると「まるで竜の形のようなものを形成して」敵に向かって突撃したのである。そしてその「僕の攻撃」は敵の胴体を貫くだけでなく、そのまま敵の上半身と下半身を分けるように分断してしまった。

「はははは、この私が、まさか人間の子供に倒されるだと!?」そんな声が響いた。

それから、その声が響くと同時に僕とシロガネの間に、なんとも言えない緊張感が漂い始めていた。そんな雰囲気の中「僕の方からシロガネに向かって近付いていくと」シロガネの方から僕の身体に抱きついてきたのである。

そんな出来事があった後で僕は自分の家に戻って、ベッドの上で目を覚ました。僕が「この世界にやって来て」から「自分の家に戻ってくるまでの記憶」が、どうもハッキリしない。そんな状態で僕の隣には、いつも通りの優しい笑顔で微笑んでいるルアがいた。僕は自分の身に何が起きたのかが思い出せずにいた。

――君は私の事を、どれだけ覚えているかな?――

――私は君たちの世界では「ミコト」と呼ばれている少女だ――

――しかし「君たちが私と呼ぶ者」は「別の世界から来た」のだよ――

――彼女は「私の事を知っている」し「私の事を理解している存在」でもあったのだ――

「そう、君と一緒さ」

僕はシロガネから、そう告げられた事だけは記憶にある。

僕とシロガネの間には「戦いが終わった後」という事で「互いに敵意が消えた状態」になっていた。僕は彼の正体についても「異世界の人間ではなく「人間とは別の生物である」と僕は結論付けていた。というのも僕の目の前に存在していたシロガネは「僕の世界では存在しない動物」だったからだ。

僕とルアの前に姿を現した謎の魔法使いである「白銀の騎士の姿に変身して見せた人物」は「白い虎」だった。それも「白銀の鎧に包まれた巨大な白猫」というべき姿だったのである。僕は初めて目にした「獣人というべきか」それとも「魔族の一種なのか」よくわからない相手に対して恐怖感を抱くこと無く普通に接していたが、僕の事を心配してくれたルーラにとっては「とんでもない事態」が発生したらしい。

僕とルーラが一緒に暮らし始めて、しばらく経った頃である。ルーラに友達が一人増えていたのだ。彼女の友達の名はルウといい、僕の予想通り、狼型の「魔族の女の子」だった。そんな彼女がルーラの家に引っ越してきてから一週間ほど経過した時のことだった。

僕とルーラ、そして彼女と同居しているルアの三人で食事を食べていたときのことである。突然、家の扉が開かれ一人の男の子が現れた。見た目の年齢で言うと十二歳前後くらいの少年であり、彼が「僕の知り合いである」事は確かだ。しかし「彼」は一体誰だろう? 僕は自分の記憶の中から彼の情報を探し出そうとする。

だが、どうしても思い出せない。そればかりか彼の名前どころか、僕は自分の本名ですら、まったくと言っていいほど、何も分からないのである。すると「シロガネと名乗る魔法使い」に姿を変えてみせた謎の人物が、僕たちに声をかけてきた。

「勇者様が、どうしてこんなところに居るんだい?」と尋ねてきたのである。僕は「僕のことを『勇者』って呼んだのか?」と思って不思議に思いながら「その問いに対する答えを考える」事にした。まず僕自身、自分が勇者と呼ばれるに相応しいだけの能力を持ち合わせているとは思えないので「違うと思うんだけど」という気持ちになる。しかし、その一方で僕の中に存在している知識の中には「勇者という職業について書かれた本を読んだ事があり、その書物の内容を思い出せる」のである。なので、その本の内容が事実かどうかは別にしても「その可能性は十分にありえる」と考えて僕は答えることにした。すると彼は少し意外そうな表情を見せた後に「やっぱりか」と言いたげに小さくうなずいてから言葉を続けたのである。

「やはり勇者だったのだね」

シロガネが僕たちに言った言葉を、すぐに僕は「冗談の類いだろ」と思い、無視することにした。そして僕が「そんな事より貴方は何者なんだ」と問いかけた直後、目の前にいたシロガネは姿を消して「あの白い大きな猫のような存在が僕の目の前に現れて」きた。僕は、その白い巨体を見て「目の前にいるのが、間違いなく僕の目の前に立っている白銀色の大きな化け猫なんだろと悟る」事になる。

僕の目の前に存在している巨大な猫の化け物を見たルーラは「驚きの声をあげる」ことになった。それは僕も同じであったけど、僕は、どうにか落ち着こうとしてルーラの頭を優しく撫でるのが精一杯だった。しかしルーラは、それほど驚いていなかったようである。僕がルーラを気遣いつつ視線を向けるとルーラは自分の頭の中を整理しながら口を開くことになる。

――今にして思えば不思議なのだけど、シロガネと名乗った白い大きな猫のような姿をした何かが「勇者様」と口にした瞬間に私は「シロガネという名前が誰の名前なのかを、なぜか知っていた」のである。そのおかげで「シロガネ」というのが、どういった存在の名前なのだろうかと考え始めた。

すると私の頭に「勇者という言葉に関する何かの知識が浮かんできた」のである。

それが何であるのかは思い出せなかったが、そのおかげで「私が知る中で「シロガネという名の存在が何処かに存在するかもしれない」という事を思い出したのだった。そして私がシロガネという名前を自分の頭の中で思い浮かべてみた結果、その「名前が勇者と同じ名前であること」に気づくと「なぜか私は「その名前を口に出していた」のである。

そんな風に私が自分の心の中にある混乱を収めようとしていたら「目の前に現れた謎の存在」と「ルーラが言葉を交わしている」状況になっていることに私は気づくことになる。そして私自身も何か会話に参加した方が良いような気がしたのだが、その時には既に「謎の存在」の話題の中心は「僕に」向かっていたような状態だった。だから僕は黙っているしか無かった。すると僕の耳に聞こえてくるのは「シロガネ」という名の、その人物の過去を語るシロガネの言葉だけだった。それは僕の知らない事ばかりだったが「シロガネが僕の事を、まるで昔からの知人であるかのように語っていること」には驚かされたのだった。

――君は「私の正体に気づいた」みたいだったけど「まだ私の正体が分かってない」ようだったね――

僕は自分が何をすべきかを必死に考えた。なぜなら僕は自分の事を、何も分かっていない状態で「シロガネという人物」と出会ったのだ。しかも僕は自分自身の事を思い出せない。それどころか僕は「シロガネが語った内容」も、はっきりとは理解できていない状態だと言えるのである。

僕は「ルーラに話しかけてみた」。

「僕はどうしたら良いのでしょうか?」

僕の問いかけを聞いたルーラは僕に笑顔を向けた。その笑顔を見ると僕の心はとても安らぐ。ルーラは僕よりも年下であるはずなのに、いつも僕の心を安心させてくれるのだ。

――君の質問は実に興味深いものだったよ。なぜ、そこまで私を警戒しているのか?――

僕はシロガネの事を信用していなかった。シロガネが自分の事を語ろうとしない上に僕の事を、あまりにも知りすぎているからである。それにシロガネが変身能力を使いこなしていることや僕自身が「勇者」と呼ばれた事も納得がいかない。僕は今まで一度も「自分の能力について悩んだり考えたりすることが無かった」。僕は僕の中の常識では計れない事柄が起きているのだと「自覚し始めていた」のである。僕は目の前に現れている人物に対して警戒感を抱き続けていたのである。

「勇者が何故、僕の世界に来てしまったのですか?」

――勇者召喚魔法によって私が「こちらの世界」に来たからだよ。

まあ、そんな事より、まず自己紹介をするべきだと思うのだけど、どうかな。君は私と会う前に自分の名前を、きちんと思い出せるかな?――

「勇者さん、自分の名前を忘れているんですか?」とルーラが言う。それに対して僕は「僕はルーラに向かって大丈夫だと言う意味で、笑いかけた後で、シロガネの方に視線を移した」のである。

「僕の名前は思い出せません。でも僕の名前は「タチバナ」という名前です。それ以外に思い出せることは何も無いと思います」

僕はシロガネに向かって「本当の事を話す」事に決めた。シロガネが何者であれ、今はシロガネに頼る以外に方法が無いと判断したからだ。もしシロガネと敵対する事にでもなったら僕は何もできないだろう。僕は自分の力を過信できるほど、この世界で生きていけるだけの経験を持ってはいないのだ。そう思った時に「シロガネから返ってきた言葉」は、ある意味僕の期待に応えるものではあった。

――君の名前については「シロ」と呼んでくれればいいさ。

それで君は私に「シロガネについて教えて欲しい」と思っているようだね。

なら、私の方から君たち二人に話しておかなければいけないことが色々と存在するんだ――

シロガネから説明されたのは、以下のような感じだった。シロガネは元々「勇者という特殊な職業の人間と深い関わりがある」ということだ。それどころか「魔王と勇ましい者達の戦い」という物語についても僕は知っているらしい。僕は自分についての事が分からない状態だけれども「僕以外の人間が、どう考えても「僕のことを知っている」という事に関しては間違いがないのだと思った。

僕とシロガネとの出会い ルーラが僕に微笑みかけてきた時、僕は彼女の笑顔を見ながら考えていたのだ。ルーラを守る為には一体、どうすればいいのかと。ルーラとシロガネが会話を始めたとき、僕が「ルーラのそばから離れない」ようにするだけで手一杯の状態になってしまったのだ。そんな僕を見つめながらルーラが僕に言葉をかけてくる。

「勇者さんは、どうしたいですか? 私は勇者さんと一緒に、この場所で過ごしていきたいと思っています。だから私は、貴方がどんな行動をとったとしても構わないですよ」その言葉を聞きながらも僕は「シロガネが目の前に現れた時の事を思い出す」。

あの瞬間に僕の人生が大きく変化してしまったのだと思っていた。僕は自分の力の無さを痛いほど実感したのだ。

僕とルウの出会いとルーラとの関係の変化

「ルアのお母さんが心配しているかもしれないから帰ろう」と言った僕に対してルーラは首を振った。ルーラの気持ちが嬉しかったが、それでも僕はルーラを家に連れ帰った方が良いのではないかと思ったのである。するとルーラは「私の母はもう、死んでしまったんですよ」と言って悲しげな表情をした。それを見た僕は、なんとかしなければと思いルアに声をかけたのである。しかし僕の呼びかけに対してもルウは返事をしなかった。僕はルーラが言った言葉を気にしながら彼女に声をかけ続ける。ルーラはルーラの事情があり、僕は僕なりに出来ることを考えたわけである。すると、そこで「僕の服の中から声が聞こえてきた」のであった。僕は慌てて服の中を確認すると、そこに「小さな小人のような生物が居た」のだ。その姿を見て僕も、その小人も驚いて固まってしまうことになる。すると僕の身体の隙間から、その小人は飛び出してきて「ルーラの方へ歩いていく」ことになる。その様子を見ながら僕は思うのだ。

僕もルーラと同じように何かしらの理由で自分の身に起きた出来事に対して「戸惑っているだけなのだと気づく」事になった。僕の場合は自分が「どうして、こんな場所」に存在しているのかが分からなくて困惑してしまっている状態なのだ。僕はルーラーの事を「守りたい」という気持ちと「助ける為の手段が思い浮かばなかった事」に不安を感じていた。しかし僕よりも幼い外見の女の子が、僕の事を支えようとしてくれていたのである。

――私は「ルア」。ルーラお姉ちゃんの妹なの。私は、お兄ちゃんのことを信じているよ。私は「勇者様が私の家族を助けてくれる」って信じてるの――

僕は自分が今いる「場所」の「空気」が、どういったモノなのかを理解しようとした。僕は「勇者様のスキルの力なのかな?」と考えることにしたのだ。それは何故かと言えば「勇者様にスキルがあった」という話を聞いたのは、その「勇者様のスキルが発動した結果、僕達がこの場所に飛ばされたのだろうな」と考えたからだった。その考えを、どうにかしてルーラに伝えたいと僕は考えることになる。しかし僕の言葉では「ルーラに伝わるかどうかが不明だった」ため「僕の考えている事を、どうやってルーラに伝えれば良いのか?」を考えなければならない。そのためには「ルーラに理解してもらえるような内容」を、ルーラに伝える必要があるのだが「ルーラは僕よりも年下の子だと思ったら言葉を選ぶ必要があったのだ。僕は言葉を選びつつも自分の意思を伝えようと試みた。そして僕は僕の考えたことを「ルーラに伝える」事にしたのである。

――僕の名前は「タチバナ シンイチ」という名前です。僕は「勇者様の力を使える存在」であるみたいだけど、正直、自分自身では「勇者の力を使って何かが行える」なんて、まだ信じられていません。だから僕はまだ自分自身の能力を使いこなせないのです――ルーラは僕の話を真剣に聞いてくれたのだと思う。僕はルーラの反応を見て安心感を得ることができたのである。ただ僕はルーラに自分の思いが伝わったかどうかは疑問を抱いていたのだ。なぜなら「勇者の力を使った時に起こる現象」の全てを、僕は知らなかったからである。しかし僕は「勇者が持っているらしい能力」に関して「ある程度まで想像ができるようになっていた」のだった。

それは、つまり、こういうことである。まず僕には勇者が持つという特別なスキルが備わっているのであろうと思われるのだ。僕はルーラやシロガネと出会ってから、そのスキルを使うことが出来るようになっているのだと考えられるのだ。

僕の考えた通りならば「ルーラに僕の考えた事」を伝えることができるはずである。そう思った僕は早速、自分の考えた事を試してみることにする。その結果「僕の言葉を聞いた相手が僕の話を理解することが出来る」と僕は確信できたのだ。僕は「自分の考えた内容をルーラに説明する」ことに成功した。僕はルーラと会話することが出来た。

「勇者様は、とても不思議な力を使えるんだね」

そう言ってルーラーは笑顔で僕の手を握ったのである。その時に「シロガネの声」が聞こえてくることになった。

――君たちは「お互いにお互いの考えている事が分かる」んだね。「君の力は素晴らしいよ」――

シロガネが僕の力について説明をしてくれる事になった。それによると「勇者は特別な力を持つ存在である」「異世界から呼び出された勇者が特別な能力を身につける事が出来る」という話がシロガネの話の中には存在した。

僕の能力は『鑑定』というものであるらしく、対象物を詳しく見ることが出来るという能力のようだ。これは「勇者として召喚される人間」にしか使えない「能力」であるという事だ。僕自身自分の持つ能力の事がよく分かっていなかった。僕は自分の能力について、もう少し知る必要があると感じたのである。自分の知らないままではルーラを守り抜くことは出来ないと考えていた。そんな僕の思考に対してシロガネが反応を示したのだ。

シロガネによると僕のスキルの能力は、まだまだ未知数で僕の理解を超えた能力を秘めている可能性があったのだという。シロガネによれば、僕は僕自身が認識できる以上に「とんでもない事」が出来る可能性があるというのだ。

僕はルーラと話をする。そしてシロガネと話をする。そしてルーラとシロガネと会話をするのだ。ルーラは僕のことを信じてくれたのだと、その事が嬉しかった。

僕が、ルーラに対して質問をしてみることにした。「ルーラが今まで出会った人達の中で、どんな人に助けてもらった事があるか」という事について僕は尋ねてみる事にしたのだ。ルーラはその問いかけに答えていく。その中で僕は「僕自身の名前を知っている人が居る」事を知った。僕の名前を呼んでくれる人も「ルーラの知り合いの中に、いるのではないか」とルーラは言ったのだ。ルーラの言う通りに僕は僕の事をルーラの知人に話を聞いてみた方が良いだろうと思う。

僕は、そんなことを考えつつシロガネの方を見つめていた。

シロガネの話は続いていたのである。勇者は異世界から召喚されて来る。それ故に「勇者」が使うことのできる「勇者専用武具」というものも存在するらしい。シロガネは僕の腰元を見つめながら話を続ける。

――君の剣は「勇者専用武器」だよ。

この「武器を呼び出し使用する事で、勇者の職業を使うことができるんだ。勇者とは「魔王に対抗する者の称号」である。

勇者専用の武具も魔王と戦うために必要とされているんだよ。

君は勇者なんだ、そのこと忘れないようにしておきなさい――

僕の意識の中に入り込んできたのはシロガネの声だった。どうやら僕はシロガネに、お説教されているようだった。そのせいだろうか?僕の視界は一瞬暗転し、そして次の瞬間に目の前に現れたモノを見て「僕は目を丸くすることになった」のである。僕の目に映っていた光景は僕が住んでいた街の風景だった。その風景は僕にとっては懐かしいものだった。しかし同時に僕は「僕の目の前に立っている人物が誰なのか分からない」状態になっていたのであった。そんな時、僕の耳に飛び込んで来た声が僕を驚かせた。

「こんにちは、初めまして」

そんな声が耳に届いたのである。僕の身体は動かなくなっていた。そして僕は自分の置かれていた状況を改めて理解することになったのである。僕の身体は誰かによって押さえ込まれている。僕は僕の身体が何者かによって拘束された事を知る事になる。僕の首筋に刃物のような冷たい感覚を感じた僕は動けない状態に追いやられてしまったのだ。

――勇者は魔王を倒すための存在であり、それこそが正義の味方なのだよ。だから君が持っている力を悪いことに使おうとする輩が現れてもおかしくはない。君は自分が勇者だということをもっとよく考える必要がある。それが「正義の勇者」である君がすべきことだ――

(くっそ、なんて羨ましい状況になってんだよ)

僕の脳裏に浮かんできたのは僕をここに転移させてくれた神様だった。僕は自分の身に起きた現象に驚いていたが「すぐにでも神様に連絡を取って確認しなければならないと思ったのだ」が、僕を捕らえている男の言葉が、僕の動きを止めることになったのである。男は僕に話しかけて来た。それは「僕を捕まえた犯人」だったのだ。僕のことを誘拐しようとしていた男が僕の前に現れたのだ。僕の事を襲おうとしていた「悪そうな男」が、僕に向かって言葉を投げかけてくる。

「大人しくしていれば命までは奪わねぇ。お前は、このまま俺達のアジトに連行させて貰うぞ。そこで「お仲間」を紹介してやるよ」

僕のことを拉致しようと企んでいる連中は「悪人である」ということは理解できた。そして「勇者である僕を捕まえようとしている」という部分についても理解することができた。つまりは僕は捕まってしまうかもしれない。それは間違いなかった。しかし僕は諦めていなかった。

「おい、ちょっと、待ってくれ」

そう口にする僕。僕は自分が「勇者の力」を持っていることを思い出し、どうにかしようと考えたのである。そして僕は僕の事を捕らえている男に向かって、僕の能力を使うことにする。そして「僕の力を試す機会が今しかない!」と僕は考えてしまい、僕は咄嵯の出来事だったために、その行動を実行してしまうことになったのである。僕は僕を捕らえている「悪人の親玉的なヤツ」を気絶させることにした。

その結果「どういった事が僕に起こったのかを簡単に説明するのであれば」僕の頭の中には「様々な記憶」と「今の状況に関する詳細情報」が浮かんできてしまうことになる。僕が「勇者」であること、それから僕のスキルの「効果」についての詳細な情報が僕の頭の中に入ってきてしまったのだ。それはまるで「僕の頭に何かを埋め込まれたような感じだった」が「実際に僕の頭が爆発したり、割れたりするような事には、なっていなかったようだ」という事に、とりあえず安心することにする。

僕は僕の頭を殴ってきた男に「痛い目に合わせてやりたい」と「心の底から思った」ので僕は「僕自身の中にあるスキルの力が発動している」という自覚を持つことになった。その時に僕の手には「僕の身体を押さえ込んでいた」悪党が持っていた武器が握られていたのである。僕の手に突然現れた剣を見て僕は「勇者の力を行使すれば僕も強くなれるような気がしていた」のだ。

――勇者の剣を手にすると勇者の力を使えるようになる。しかし勇者の持つ「特殊なスキルを扱え」るようになる訳じゃない。

勇者の持つスキルというのは、そもそも「特別な力を持った人間が特別な存在になるための特別な力である」というだけに過ぎないんだ。

勇者が扱うスキルというものは本来なら「その人の持つ資質に応じた力」であると考えられる。その勇者固有のスキルが扱えるからと言って「その人が勇者の力を持つ者になれるわけではない。

――

「この世界で最強の力を手にした」と勘違いした者が勇者と呼ばれる存在になったところで、その勇者には「この世界を救うことの出来る力など最初から無いのである」ということになるのだよ。勇者が勇者であるための条件は、「自分の力を理解している人間」でなければならない。勇者の能力は勇者にとって最も適した形に変化していき、最終的には勇者自身が望んだ形に落ち着いていくんだ。

その形が勇者にとっての最高の状態になると「勇者の剣」が召喚され、そして「勇者」の能力を使うことが出来るようになるのである――

「勇者とは、魔王に対抗しうる力を使えるようになった存在では無く、勇者が持つ特別な力を正しく使うことができるように「なった人物」が勇者になることができるんだ。勇者の力は「正しい使い方をしなければ魔王以上の脅威となりえる危険な能力である。だからこそ勇者が持つ力は勇者自身の力で制御していかなければならないのである」ということなんだ」

「僕が自分の手にした剣を見つめていると僕の耳の中にシロガネの声が聞こえてきた。僕は「シロガネの声を聞き取ることが出来た」ことが「自分の中に芽生えた力を理解する」きっかけを作ることができたのである。そして僕はシロガネの言っている内容を理解することで、自分が勇者であることを理解していくのであった。

「勇者とは、魔王に対抗する力を持つだけの力を持つ存在である。勇者の力を行使する事ができるようになっても、それを使っていい場面かどうかは見極める必要が出てくるのだぞ。もしも間違えれば勇者の力で多くの犠牲を出すことになるんだからね」と僕は自分に語りかける。僕は僕の持っている剣に宿る力と対話するのだった。そして僕の耳にシロガネの言葉が届くのである。僕は、そんなシロガネの忠告を聞くと僕は、僕のことを捕らえていた男の持っている剣を奪い取り僕のことを捕まえようとしていた奴らを返り討ちにすることにした。僕はシロガネのアドバイスを聞いていたのである。僕は「自分に与えられた特別な能力」を使いこなすべく、その方法を模索したのだ。そして僕は自分自身の身に宿っている勇者としての能力を把握できるようにしたのだ。

僕に襲いかかろうとしていた男は「いきなり僕が倒れこんで」しまうことになる。その様子を見ながら「僕は僕の事を誘拐しようとしていた悪党に対して反撃を行うことにしたのだ」僕に対して襲って来た男は僕の方に向かって言葉を投げつけてくる。しかしそんな事をしても無駄だと思っていた。僕は「僕自身の中の特別な力」について考えることにする。

「僕には勇者として戦うための力があるのだ!」僕はそう考えたのだった。しかし今の僕にそんな力が存在しているかどうか分からなかったので、僕は勇者の武器を呼び寄せることにしたのである。僕の視界に映り込んできた剣が「僕のもとに飛んできて」くれるイメージを思い描く。

僕は「僕の事を拘束してくれていた悪そうなヤツが持っていた剣が欲しい!」と思い、僕はその「僕の事を捕まえていた」悪そうなやつに向けて自分の意思を伝えた。そして僕の意思を受け取った僕の手元に、その僕のことを捕まえていた悪漢が所持していた武器が現れたのだ。僕は僕の手の中に現れた勇者の武器を確認し「僕は自分が持つべき武器を手に入れたのだ」と実感することになってしまったのである。

僕を捕まえようと考えていた男達は、あっさり倒されてしまうことになる。僕に襲い掛かってきた連中は全て倒されてしまったのである。その事に驚きを感じずにはいられなかったが「僕の力によって敵を倒していったのだと理解できる」ことになったのである。僕は僕の身体を操った感覚を覚える事になる。僕の身体は自分の思い通り動くようになっていたのである。

僕を取り囲んでいる悪党達の数は多かった。だから僕が一人で相手をするのは無理がありすぎると判断したので、僕は僕の身体を動かしてみる。すると僕が僕自身の手で握っていた剣が僕の手の中から抜けていくことになった。

僕は僕自身を閉じ込めた牢獄の中で僕は僕が振るっていた勇者の力が、どういう形で存在しているのかを考えることにしてしまっていたのだ。

僕は僕自身の手を眺めると、そこに僕自身が握っていた「勇者の持つ特殊な武器が、まるで魔法のように消えてなくなる瞬間を目にする」ことになる。

「な、なんだと、これは一体どうなっているんだ? 勇者の持つ力というのは、そういうことなのか?」と、僕も驚いたのだが、それ以上に僕のことを捕まえていた連中が驚いていた。僕は僕のことを「僕のことを捕まえようとしてきた男」と「僕が気絶させた男」、「それから僕が意識を刈り取った二人を含めた四人全員が目を覚ますのを確認した」のだ。だから、まず最初に彼らと話を交わすことにしたのである。彼らは僕の力の前に屈服することになり「命だけは助けてくれ」と言い出してしまったのだ。

「僕をここから出せ」と言う男の言葉を無視することにした僕は、とりあえず僕を攫おうとした男達に尋問を行なおうと考えたのである。

「君達が何を企んでいるのか教えてくれるかい?」と問いかけてみると僕のことを誘拐しようとしていた男が口を開く。

「俺はただ命令されていただけだ。この国の宰相様の命令で動いている」と僕の事を誘拐しようとしていた男の一人が言うのだった。

「へぇー、宰相の命令だって」と僕は「僕の事を拉致しようとした」悪人が言ってきた内容を簡単に受け入れてしまいそうになった。だけど僕はその言葉を簡単に信じることができなかった。僕は僕のことを誘拐しようとしていた連中の一人から「宰相」の名前を聞いてみたのである。「お前らは本当にその「悪徳宰相」の命令を受けて僕を捕まえに来たのか?」と、そして「悪質宰相が何故僕の事を捕まえようとしているのか、その理由を教えろ」と命じてみた。

――

僕を「捕らえようとしている理由」

「僕には理解できないんだけど、なぜに僕を拉致する必要があるのさ?」と疑問をぶつけてみると僕が勇者の力を持っていそうに感じたから捕まえようとしていると言われたのだ。

(まあ、それは確かに間違いはないかもしれないけど、なんか釈然としないなぁ)と思ってしまった。

僕のことを捕まえに来ていた男達は、その「僕のことを捕まえようとしていた」理由については答えてくれないらしい。しかし僕の力を見た上で僕のことを拘束していた。僕は僕を拉致しようと企てた男から僕を解放してもらった後で、勇者の力を行使することにしたのである。

僕の手に握り拳ほどの大きさの石が現れることになる。その石を見ていると僕は「僕が持つ勇者の特別な力について考えてしまう」ことになるのだ。

「この勇者の武器というのには「特別な効果が付与されている物」もあるみたいだしな」僕はそんな事を考えていたのである。そして自分の持つ勇者の力について考察することにしたのだ。

僕が勇者として目覚める前に持っていたスキルというのは「異世界転移のスキル」と「異世界召喚された時に得たスキルである。そのスキルを使えば「元の世界に帰りたいと思っている人を呼び寄せることが出来るのではないか」と考えるようになる。そして、もしもそれが出来たとしたら「僕は自分の世界に帰れる」んじゃないかと思ったのだ。僕は僕自身の持っている勇者の武器に視線を向けると僕の目の前に現れた石を観察することにしたのである。

そして僕は「僕の持つ武器は僕のことを守る為に力を貸してくれたんだと思う」ということを理解できた。なぜなら僕のことを守ってくれた勇者の武器は「僕が召喚した石によく似た色をしている」ということに気づいたからである。

「僕は僕のことを助けてくれた勇者の特別な力に感謝することにした」

――――――

(この続きに関しては近況ノートに書き込んでいます。興味のある方は近況報告に飛んで読んで下さい。お願いします!( ゚Д ゚=)ノ)

勇者の力は使いこなさなければいけないのだと実感することになった。勇者の武器は勇者が扱うことが出来るようになる能力の事を考えて「僕自身が使えるようにしておかないといけない能力である」と考えて勇者の武器を僕が装備できるようにしてみる。僕の頭の中にイメージした物が僕の中に入るのを感じた。

勇者の剣を手にした瞬間に僕の脳内には勇者としての技能を習得している情報が飛び込んできた。

勇者の力を行使できるようになり、その勇者の力を理解していると僕は勇者の剣に込められた「勇者の力を最大限使えるようになるための特別な機能」というものも「なんとなく」ではあるが理解できるようになっていったのだ。勇者の力の使い方を理解していくにつれて、僕は自分が身に付けている勇者の武器の事が段々と分かってくる。そして僕が持っている「勇者の力を理解する為の力」のおかげで「勇者の力を理解することが出来ている」と気がついたのである。僕は僕自身が持つ力を理解することが出来たのであった。

僕の手の中に現れるのは「勇者の力を理解するために必要な知識と情報が書かれた本のページのような物である」ということを理解することができたのである。そして勇者の力を行使することで「その本に書かれている情報を僕は理解することが出来る」ようになっていたのであった。勇者の力というのは「正しい扱い方をすれば、正しい結果をもたらす事が出来る」ということを知ることが出来たのだ。しかし間違った使い方をしてしまえば、恐ろしい力を発揮させることも可能なのだということにも気づいたのである。

そして僕の勇者の武器は「持ち主である勇者が「自分のことを捕まえていた連中」に反撃する時には最適な形に変形して戦う」と僕に告げたのだった。僕は僕のことを捕まえていた連中に「僕を拉致しようとしていた連中に対しての反撃を開始する」ことにする。僕は勇者の力で「勇者の武器の力を開放するのだった」僕は勇者の武器の能力を試してみたくなったのだ。

僕の手の中にある剣が僕の意思に応えるかのように形を変え始める。そして僕の手元に出現した勇者の武器を見て「勇者の力で「勇者の武器」を呼び出せるようにした僕に対して「宰相が僕の事を狙っていた本当の理由は何なのか?」と聞いてみたのだ。僕は勇者の力で勇者の力を使って僕の身を守っていたのだ。しかし、そんな事をする必要もなかったくらいに「宰相に呼び出されて僕の事を襲おうとしている人間達」が、僕の前に現れたのである。

宰相の手の者を名乗る男が僕のことを拘束しようとしている者達に指示を出していたのだ。だから僕は勇者の剣に宿っている「勇者の力の一部」を使う事にしてみる事にしたのだった。

僕の手元に勇者の力が集い「僕に襲いかかろうとしていた人達の攻撃を跳ね除けてくれる障壁」を生み出してくれたのだ。

僕の手の中で形を変えていって僕が望んだ通りに姿を変えてくれたのである。それは盾というよりも腕輪の形に近い感じで僕の手に装着されていたのだ。僕を取り囲んでいた連中が繰り出してきた攻撃を全て弾き飛ばしてしまうだけの力を僕は「勇者の力を制御しながら発動させ続けていた」のだった。

僕は「自分の力で守られていただけなので特に何もしていないのだが、僕のことを守りながら僕を守ってくれていたという事はわかった。だから僕は僕に向かって「僕が守る」と言ってきた勇者の武器に向けて感謝の意を伝えたのだった。勇者の力を使った戦闘が終わって一息ついた時に僕の事を拉致しようとしていた男達の方に目をやると彼らは完全に倒れてしまっていた。どうやら僕のことを拘束しようとしていた連中は完全に伸びてしまったようである。

「ふぅ~、危ないところだったが助かったよ」僕はそう言うと「僕を守るために力を使い続けたせいで僕のことを拘束しようとした男達を完全に制圧し終えた後に勇者の剣から飛び出していった本が閉じて光の粒子となって消えていってしまった」のだった。

――

僕の名前は「黒羽理沙」と言う。僕は自分で言うのもなんだけれど普通の高校生だったのだけれど突然僕の前に現れた「女神様と名乗る美少女」から唐突にこの異世界「アースランド」に召喚されることになる。彼女は僕の力を利用して「魔王を倒して欲しい」と言い出した。最初は断ろうかと思っていたのだが、しかし彼女から提示された報酬が魅力的だったので僕はそれを受け取ることにしたのである。まあ普通は異世界に召喚されて勇者になってくださいと言われて素直に応じる人はいないと思うけどね。

でもまあ「勇者にならなければ帰すことが出来ない」なんて言われたら仕方がないと思うよね。まあ僕の場合は本当に「帰れなくなってしまった」というのが正解だと言えるんだけどさ。

まあ僕は自分の命を守るためという理由で「勇者の力を使おうと決めることになる。そして僕は僕を拘束していた悪人を倒す為に勇者の力を使用することにしたのだ。僕は僕を拘束しようとしていた男達に「僕の勇者の力を行使した攻撃で気絶してもらうことになった」のである。僕は「僕の事を拉致しようとしていた悪党共」に「二度と悪事ができないように痛めつけてあげる」ことにしたのだ。

そして僕のことを拘束していた悪者たちが完全に動かなくなったところで僕は拘束から解かれる事になる。そのタイミングに合わせて「ミコトが助けに入ってきてくれた」のだ。そして僕は彼女に礼を言おうとした時に「僕のことを拘束してくれようとした連中の仲間」である男が現れた。そいつの口から語られた「宰相の命令で動いているという」という言葉から僕は「悪徳宰相の狙いが分からないな」と思ったのである。しかし僕には僕を拘束しようとしてきた連中から僕のことを助け出してくれた存在がいる。僕を拘束しようとしてきているのならば、その「正義のヒーロー的な行為」を行った人物が誰なのかは想像が付くはずだ。そう思った僕は勇者の力を使って、僕のことを「助けてくれた」勇者の姿を確認してみると予想通りの人物を見つけることになる。

それは「僕と同じ異世界から召喚された」はずの勇者だったのだ。僕よりも少しだけ身長が低い金髪の少女である勇者「ミカ」は「私が来たからもう大丈夫だよ」と言ってくれた。僕が拉致されかけていた現場に駆けつけたのが勇者である彼女が「私の大切な幼馴染の理沙を拉致しようとしていた奴らにお仕置きをする」と決意したのである。勇者が僕の事を拉致しようと画策していた男を「勇者の力を使って倒す為に僕の事を拘束している悪党共を殴り倒した後で、その仲間が勇者に襲いかかろうとしたのだ」勇者は自分の事を拉致しようと企んでいた男達に対して怒りの感情を覚えたようで男達を叩きのめしたのだ。

そして「私を怒らせるようなことばかりするからこうなるんだよ!」と吐き捨てるように言った勇者はそのまま僕の方を見て「理沙が怪我をしたら困るから、私が理沙のことを守らないとね」と言ったのである。僕は勇者の圧倒的な強さを見て「僕は自分のことを助けてくれたこの少女のことを心の底から信頼することができるようになる。

そして僕に勇者としての力と知識を与えた自称女神さまも言ってはいたんだが「異世界からの勇者の武器を呼び出す能力」というのは「召喚された異世界の人間の魂と勇者の力を融合させた武器を生み出すことが出来る」という物だと説明をしていた。そのおかげで勇者の武器を呼び出せるようになった僕はその勇者の武器を呼び出してみた。その結果、僕の手の中には僕の力になる勇者の武器を呼び出すことに成功できたのだ。勇者の武器は剣だったり槍だったりと色々な武器に変化することができるらしいのだ。そして僕の武器は剣の形をした勇者の武器だった。僕は僕自身が持つ特別な能力と「僕が身に付けている勇者の武器の力を上手く使いこなす」という事に決めたのだ。僕を拘束していた悪者達に「自分のことを捕まえている連中を倒そうと決めて行動を開始するのであった」

(この続きに関しては近況ノートに書き込んでいます。興味のある方は近況報告に飛んで読んで下さい。お願いします!( ゚Д ゚=)ノ)

僕は「勇者の武器の力」と僕の中に生まれた新しい「僕自身の能力」と勇者として得た様々な知識を駆使して悪者を倒した。僕を捕らえようとしていて勇者に叩きのめされた悪人達が持っていた「勇者の力を引き出すための道具としか使えない魔剣」を回収した僕は、僕のことを襲ってきた悪人どもの所持していた「勇者の力を使うために必要な道の品」を手に入れることが出来たのである。

勇者は僕に襲いかかろうとしていた男達を倒して気絶させたあとで僕の元に近づいてきて僕に声をかけてきたのだ。僕は自分の名前を告げた後で勇者が名乗ってくれたので「ミカという名前なのだな」ということを僕は理解するのであった。

勇者の武器を召喚できるようになったことで僕は自分の力を自由に操れるようになっていたので、僕は勇者の剣の力を「自分以外の人間にも使用できる」ように調整する事にした。つまり僕は「僕自身を勇者の武器で攻撃すること」が可能だったのだ。そして僕の力になれと念じるだけで勇者の武器は勇者の力で強化された僕が振るう攻撃と同等の威力の攻撃を繰り出してくれていたのである。そして僕は「僕自身に襲いかかってくる人間に対して反撃を開始することが可能になった」ということも確認するのだった。勇者の剣が使えるようになって、僕が持っている勇者の力の使い方を完全に理解できるようになると「僕自身が持つ武器の特殊能力を最大限活用できるようになる」のだという事がわかって来たのだ。僕は勇者の力で勇者の力を行使すると「その力は自分自身が使う時とはまったく違う形に変化してしまうのだということを理解する」事になった。僕は「自分のことを捕まえようとしてきていた連中に「勇者の剣での攻撃で応戦した」のである。

そして「僕を拘束しようとした悪人の連中」は完全に沈黙していた。僕は勇者に襲いかかろうとしていた悪党達を全て制圧して無力化してしまった。

勇者に僕の事を守ってくれたことに改めて感謝の意を伝える。勇者に「理沙を守ってあげなきゃいけなかったのに遅くなってごめんね」と言われた時に僕は思わず泣き出しそうになってしまったのである。僕は勇者に謝られてしまってどうしていいのかわからないでいる時に「僕の事を攫おうとしている悪人達を倒す為に勇者の武器に勇者の力を与えて呼び出していたのだけど、その力が強すぎて暴走しちゃってね」と言われて納得したのである。どうやら僕の目の前にいる勇者の女の子は僕のことが心配になって僕の事を救い出そうとしてくれたようである。

そんな話をした後に僕達は僕のことを「勇者にしようと企んでいる宰相が召喚の儀式を行った結果」異世界の「この世界にやって来たこと」、「そして召喚されてきた勇者の武器の中に勇者の力が封じ込められていたこと」などを説明したのである。僕が召喚された異世界とこちらの世界とは「時間軸」が違っていることを僕が伝えたのだ。すると勇者が「それなら私たちと同じ時間にこの世界に来ることは出来ないの?」と言い出したのだ。僕には勇者に僕の事を拉致させようとしてきた連中を撃退するという目的があるので勇者と一緒に行動する気はないと言ってみることにする。しかし「私と一緒にいれば理沙に手を出さないようにできるかもしれない」と言われてしまって僕は断れなかったのだ。まあ勇者に守ってもらわないければ危ないので素直に受け入れる事にする。

そして「勇者が勇者の能力を使いこなして悪いことをする奴らを討伐していく」のを横目に僕は僕を拘束しようとしていた連中の持ち物の中から回収しておくことにした。勇者は「私が理沙を守るから安心して欲しい」と言ってくれて「私なら魔王のところに辿り着く前に必ず魔王の首を取れると思うよ」とも言っていた。まあ僕も勇者の力を借りることで勇者以上の力を持つことが出来れば魔王の城に簡単に辿り着いてそして勇者の力を取り戻せるのではないか? とも思ったのだ。まあでも僕は僕自身の勇者の力を最大限に発揮すれば勇者の持っている能力よりも強い攻撃が出せるようになっているのだ。それを使えば問題なく魔王城に向かう事ができるだろうと判断することになる。僕には勇者の力もあるのだから。

(́;ω;')ブワッ←この文章を書いているのは黒羽理沙さん本人ではありません。黒羽理沙の「黒羽理沙」の部分を黒羽さんの「理沙」に変更しただけです。

ちなみに「理沙が異世界から呼び出された」と理沙が言うのでミカの「理沙に対する呼び名」は「りさ」と書いていますが本当は理沙と書いていました(^_-)

「私の名前って理沙と漢字で書いたらどんな感じになるかな?」とか思って理沙の漢字を調べたりしていました。(笑)

「私のこと助けてくれましたね。私はあなたに感謝しているのです」

そう言った彼女は「あなたの力が必要なんです。どうかお願いします!」とお願いしてくるのだが、その彼女の態度を見た僕もなんだか嫌な予感を覚えた。僕を助けてくれた少女の名前は「ミカ」といったが、彼女にはなんというか、そう、僕がこの異世界にやって来る前から、僕の幼馴染の「有川優梨」と「仲の良かった女子生徒」に共通する部分が多いと感じてしまったのだ。僕はそんな風にミカのことを観察してしまっている自分がいることに気づいてしまったのである。ミカと僕が初めて出会った時の状況が似ていたことも原因になっているのだと思う。ミカは僕を縛った男達の事を殴り倒して拘束してくれた。しかも僕が勇者の武器を呼び出す事が出来るようになってから僕のことを拘束していた連中が持っていた「勇者の力を引き出すための道具としか使えない魔剣」を奪い取って僕を襲おうとしていた男達を撃退したのだ。僕の方を見て笑顔で「大丈夫?」なんて言われたりした時には僕の心臓がドキドキしてしまいそうな程であった。

僕の事を勇者の力で解放してくれるために、わざわざ僕を縛りつけていた男たちの所持品を回収してくれるという行為を見せてくれたミカに対して僕は感謝するしかなかったのだ。

そして僕は自分の力で、勇者の武器の力を操れていたから勇者が持っていた力を引き出すために必要な道具である魔剣を使うことが出来る。僕は「僕がこの世界にやってきた本当の理由を彼女に伝えておく必要がある」と感じたのだ。僕の目の前に居る金髪の少女は「僕がこの世界に来た経緯を知っても僕のことを受け入れようとしてくれている」と思えたので「僕がこの異世界に召喚されるに至った経緯」と「異世界で手に入れた僕の能力の真実」とを僕は包み隠さず全てミカに話したのである。僕の話を聞いていたミカは僕の事を抱きしめながら涙を流すのであった。僕はミカのことを泣かせてしまうつもりは無かったのだけれど「僕のことを抱き締めた状態で涙を流しているミカ」は僕の事をとても大事にしようと心から誓ってくれたように思えるのだ。僕はミカに僕の力の事を全部話し終えるとミカの身体から離れるように促す。ミカが僕に近づいてきて僕のことを拘束していた男達が使っていた武器を使って悪人どもを倒している姿を見ながら「勇者が悪人を倒す姿」を見ている僕は心が熱くなるような気分になっていたのである。

僕のことを守り続けてくれていた勇者であるミカが「悪人の連中を倒した」ことで僕の事を解放してくれたので、僕は僕の中に浮かんだ考えを実行する事にした。それは「僕自身にもこの勇者の力を使うことができるのかどうかを確かめるための実験」である。僕の場合は勇者の武器に「僕の能力」を込める事ができたが勇者である僕の力はどのような仕組みによって成り立っているのだろうかと考えたのだ。

「僕は自分の勇者の力をどのように扱えばいいのか分からなかった。勇者の武器の能力を上手く扱えるようになるためには、その勇者の武器と融合することが必要である。そして僕の場合は勇者の力を引き出すために必要な道具である「僕の中に取り込まれた魔剣の力を引き出すための道具としか使えず勇者の武器に能力を付与する事が出来なかった」のである。勇者の力が僕自身の力ではなく「他人の力を自分の物にするための能力しか引き出せない勇者の武器」しか手に入れる事ができなかった僕は「勇者の力を手に入れる事が出来ても僕が使いこなせないのであれば何の意味も無いのではないのか?」と思った。そこで僕はミカの持っている「僕以外の人間が扱うための武器」を手に入れてみることにした。勇者の力を使えるようになりたいという僕の想いに応えるかのように僕の手元には「僕の持っている勇者の力を引き出せる」だけの能力を持つ「勇者の剣」が僕の元に降りてきた。そして「僕の勇者の力」が僕以外の人間に行使出来るようにするために「勇者の力」を込めてみるのである。

すると「勇者の剣は僕の思い描く通りの形に変化したのだ」のである。その剣が持っている勇者の力が僕に向けられる。そして僕に向かって勇者の力を放つのだ。僕はそれを「勇者の剣」で防御する事も出来たし、避ける事もできた。勇者の力の攻撃を無効化することが出来たのだ。僕は「僕自身の持つ勇者の力と僕の中の勇者の力が混ざり合って勇者の持つ勇者の力が強化されたのかもしれない」と思って僕は嬉しくなった。僕は「勇者の勇者による勇者のための」勇者の力を持つことになった。これで僕もこの異世界で生きる事が許されたと思うと安心してしまってつい僕は泣いてしまう。僕を助けてくれたミカの優しさに感激して思わず泣き出してしまった。ミカは「もう、そんなに泣くほど怖かったのか」と僕が思っていたのとは真逆の事を言ってきたのである。僕はその言葉で僕はさらに感動してしまっていた。そして勇者に僕の能力を使って欲しいという事を告げたのである。勇者が僕の勇者の力が詰まった勇者の剣に力を注ぎ込んでいくのが分かる。そして勇者の力が発動して「勇者の力」は僕の勇者の剣の中に閉じ込められた状態になったのである。こうして僕は「勇者の力が宿っている勇者の剣」を手に入れたのだ。勇者の力が込められた僕の勇者の剣に名前をつけることにする。「僕自身の力を込めた勇者の剣」に僕が勇者の武器としての力の全てを与えて僕自身は「勇者の力を持つ僕自身の力」を手にすることができたのだ。勇者に助けてもらう事で、僕の中の勇者の力は目覚めることができたのである。

「私にできることがあるなら何でもやります。理沙様のためならば私に出来ることはなんだってやるつもりです。だからなんでも私に申し付けくださいね」

僕はミカにそう言われるが「なんでもできる」なんて言わずに、「自分の身の回りの世話は自分で出来るようにするから」とだけ伝える。僕は「勇者に守ってもらう」だけでは駄目だと思ったから。そして僕はミカの事を信頼しているから、これからも「僕が異世界から来たということを秘密にしてもらえるか」とお願いしておく。ミカも僕と同じ「召喚」という儀式によってこの異世界に連れて来られてしまったようだ。しかし僕とは違って、僕と同じ「現代社会からの異世界転生者」では無かったらしいのだ。ミカは元々、僕のいた異世界で「女神さま」だったそうだ。そんな彼女はこの異世界で「魔王退治のために異世界へ召喚された勇者」としてやってきたミカと出会って仲良くなったそうである。僕と同じように異世界転生者であるミカは「異世界に来てすぐに勇者の力を手にしたわけではなくて魔王の手下たちを倒して魔王城まで辿り着いて勇者になったみたい」である。だから僕の事情は知っていた。ミカは勇者になって間もない頃に出会った僕に対して優しく接してくれて僕を守ると言ってくれた。だから「異世界で生き抜くために必要な力を教えてくれたり」して、その後も僕が異世界で生き延びるために協力してきてくれた。そしてミカが「この異世界を救う」と言っていた意味がやっと分かった。僕は「勇者の武器」を呼び出す事によって自分の力を引き出すことができるのだが「勇者」という存在自体はミカの「女神の力で生み出された力の一部分」であり、その「勇者」の能力を引き出すことが出来る「僕」という存在をこの世界は「特別」なものだと考えていてミカが言う「異世界を救済するという使命を果たすために必要な存在」なのだと気付いた。そしてミカが勇者として戦っている姿をこの目で見るまでは実感が無かったのだけれど「ミカが戦うことによってこの異世界は救われた」ということを理解することができた。僕がこの世界に召喚されてからミカに出会うまでに、僕はミカがどうやってこの異世界を救おうとしているのかを知らなかった。だから僕にとってのミカは「この世界の救世主の1人であって勇者である前に僕が命を預ける事が出来る唯一無二の存在」でもあった。僕はミカに命を賭けても良いと思っているのだ。ミカがいなければ今の僕はいないのだから。それにミカといるだけで心が温まるのだ。僕とミカが一緒に過ごすことでお互いにお互いが元気をもらい合う事が出来るような気がするのだ。

ミカと初めて出会った時のような気持ちにまたなることが出来て僕は本当に嬉しい。僕のことを助けてくれて、そして今度は僕がミカを助ける事が出来ればこれほど喜ばしいことはない。僕のことを守ってくれる人がこの世界で僕が出会う事ができた初めての「仲間」なのだから、ミカの事は全力で守り通す事を誓う。そして「僕自身がもっと強くなる事」が「僕の力を引き出す事ができる唯一の手段」であると確信を得た僕は「自分自身が強くなってミカの事を守り続ける」という事を決心したのであった。

「理沙様に勇者の力を授ける事ができて良かったです。私の力が少しでもお役に立てたようでしたら、それはそれでとても嬉しく思っています」僕はミカから「勇者の剣」を受け取る。

「勇者の力で何が出来るのか試したいのですが宜しいでしょうか?」僕に勇者の力を渡し終えたばかりのミカは僕に訊ねてきた。

「良いけどどうすればいいの?」

「まずはこの異世界で何かしら問題が起きていないかをこの『千里眼』で確認します。そして問題が起きている場所を見つけてそこへ行って問題の解決に向かいましょう」

「問題解決」というのはミカの言葉通り「問題を解決するために行動を起こす」という意味であるのだ。勇者の力を扱えるようになるために、ミカに言われたことをやっていこうと思っていた僕に取ってミカの口からその言葉を聞けたのは非常にありがたい事であると思う。ミカに言われたことをやっている間は「僕は僕がやりたい事を成し遂げることができるのかもしれない」と思うことが出来たからだ。

ミカがこの異世界の問題を調査し始めた時に、僕も一緒にミカについて行くことにした。ミカから「もしも危険が迫った場合には逃げてください」と言われてしまったのだけれど、僕も出来る限りの事をするつもりでいる。

勇者の武器を僕の能力の全てを注ぎ込む形で勇者の力を引き出せる状態にした後、僕はミカと共に行動する事になった。そして、その日から僕とミカは旅を始めることになったのである。僕とミカの旅の始まりである。勇者の力を使いこなすための練習でもあるのだ。僕とミカの2人で世界を駆け回る事になるとは正直なところ予想もしていなかったわけだが、これも僕の運命だと思う事にしよう。「僕は僕が望むものを手に入れる」為にも僕はミカと一緒に行動する必要があるのだと改めて認識することができたのである。「僕の願いはただ一つ」なのだから。そのために僕が今やらなければいけない事とは「僕自身の勇者の力を完全に扱えるようにすること」であると思うのだ。勇者の力を引き出せる状態のまま維持できるようになっておきたいというのが本音だ。そうしなければ、僕の中にある勇者の力は「僕の手を離れてしまうかもしれない」のだ。勇者の力に頼らずに自分一人だけの力で何とかできるようになるまで修行しておきたいという気持ちはある。しかし現状で「僕の持っている力を引き出すことさえ出来れば僕自身を強くする必要がないのではないか?」とも思っている。そして「勇者の力」に頼らない戦い方を身に着けたとしても「自分の身を守るために勇者の力が必要になるときがいつか来るだろう」という考えも頭の片隅にはあるのだ。そして勇者の力が僕の中にあったほうが「僕以外の人間」に僕の勇者の力を使うときに役に立つと思ったのである。

ミカが僕にしてくれたように、僕はミカの力になりたいのである。そして「勇者の力で僕が助けられるかもしれない」と思う人もできた。だから僕は僕自身を「守っていきたい」と思ったのだ。「僕が自分の力でこの異世界を生きていくためには必要なものがある」と感じた。そのために必要な事を僕はしなければならない。勇者の力で自分の身体を強化することも必要になるかもしれないが、それよりも先に僕はこの異世界で生き残るための力を「身につける必要がありそうだ」と感じていたのである。だからこそ「僕自身の勇者の力を最大限に引き出す事が出来ない状態で僕の力が誰かに使われる可能性は絶対に残してはいけない」と思いながらミカと行動を共にしている。

勇者の剣を使えるようになったことで僕に新しい力が備わることになったのだが「僕はミカの力になりたいんだ」という思いが強ければ強いほどに、勇者の力を引き出せるようになる日が近づくと信じたのだ。そのためにも僕はミカの力になれるようになりたいと心の底から思っていた。勇者の力を手に入れたことによって僕はこの異世界を救う為に大きな役割を果たす事が出来る。そしてこの異世界の人々を救うための大きな力となるべく僕に求められていることは、おそらく魔王を倒すことであると思われるのだ。僕にしかできない役割があるのだと思ったからである。勇者の力は、僕の中にあって、僕の中で僕の為に使われている。だから僕の勇者の力は僕のために存在しているといっても間違いではないと思うのだ。そして「勇者の力を引き出す事が可能な状態であるという前提の上で勇者の力を使えるようになっている」と僕自身が実感できるようになっていく必要があると考えているのだ。勇者の力で僕が強くなればなる程に僕の勇者の力は他の人に渡すこともできるということだ。そして「魔王との戦いにおいて他の勇者の力が必要だ」と判断した場合は「勇者の力」を別の勇者に渡すことも出来るはずなのだ。そして勇者が魔王と戦う事でこの異世界は「平和がもたらされる世界」になると僕は思うのである。「僕が僕の意思を貫けばこの異世界を幸せに導く事ができるはずだ」と僕は思ったのである。そして、この異世界を救って「ミカと一緒にこの異世界で生きて行きたい」と思ったのだ。それが「僕の一番の望み」である。

この異世界に来てしまったばかりに僕の人生は大きく変わる事になったのだが、僕自身は特に困ったことになっていないのである。ミカと出会った事もそうだけど、僕自身も色々と変化があったような気がするのだ。僕の中に勇者の力という特別な力が眠っていて、それを呼び起こすことができるようになったということに関しては僕は運が良いと思っている。僕の「力を引き出す事が出来る」という勇者の武器も手に入れたのだから。僕は僕がこの世界で生き残れる術を身に着けることが出来る。これは僕にとっての試練であり、そして「乗り越えなければならない困難」でもあると思っているのだ。「力がなければ僕は何もする事ができないのだろうか?」と思う事もあったのだ。でも「僕の力は僕のためにある力なんだ。僕の中に眠っているこの力こそが僕の力である。この異世界で僕が生きるために僕はこの力を手に入れなければならなかったのだから。僕が勇者であるのならば僕に与えられた勇者の武器で僕自身とミカを守る。この異世界を救済するのは僕達勇者の力だ」ということを僕は改めて理解した。この異世界を救うことが出来る存在がこの世界で生きている「勇者」の力であると考えた時、勇者である僕にできることは「勇者の力で戦う」ことしかないと思ったのだ。だから僕はこの勇者の力に自分の命を預けようと思う。勇者の力によって僕の命を賭けるべき時に僕はこの命を懸けると誓ったのである。

「勇者」と「女神」。そして僕はその「勇者の力を受け継いだ者」として「僕と僕の仲間」を守るために、僕は勇者の力で僕の周りの人たちを守っていくことを改めて決心することが出来たのである。

ミカは僕の勇者の力を引き出すために「女神」の力とこの異世界に存在する「聖具」の力を利用してくれたのだと思う。僕の中にある勇者の力は僕の中だけではなくこの世界の「全ての人を助けるため」に使われていると思うのだ。そして「僕の勇者の力」を使うことができる勇者が存在するという事は、それだけでこの世界の人達を助ける事になっているはずである。この世界の平和を守り、そしてこの世界の人達を笑顔にする為に、勇者である僕達が頑張って行かなくちゃいけないと思うのだ。それは勇者の力がこの世界にもたらす恩恵でもあるし、勇者の存在自体が「この世界を平和にしてくれるもの」でもあるのだと思うのだ。だから勇者は「皆が平和に過ごせる世の中を作る為に必要なものである」と言えると思うのだ。僕はこの異世界の救世主になるべくしてこの異世界に来たのだと思うのである。僕にこの役目が与えられている以上は僕に出来ることをやっていくつもりである。そして僕はこの異世界を救いたいと考えるようになったのだ。そして僕には「勇者の力が眠っている」と知った時から、僕の中にある勇者の力を使って、この異世界で僕がすべき事を考え続けてきた。「僕は何が出来るのだろうか?」「僕はどんな事をしていけばいいのだろうか?この力を僕はどう扱えばいいのだろうか?」僕は「この勇者の力」を自分のものとして完全に扱えるようにならなければダメだと思う。そしてこの異世界で「僕はこの異世界に求められている役割をこなさなければならない」と僕は考えている。この異世界で勇者は「この世界を平和に導く」事こそ求められるのだと僕は考えたのである。

この異世界に呼ばれたのが、偶然なのか必然だったのか分からないけれど、僕がこの世界に訪れたことで僕の中の勇者の力は覚醒しているのだ。そして僕は僕の中に眠る勇者の力を引き出すことが出来れば「勇者の使命を全うすることができると思うのだ。だからこそ勇者の力は僕の中にある。そして僕以外の誰にも使えない代物だとも言えると思うのだ。だからこそ僕は勇者の力を扱う事に長けた勇者になっていくべきだと思うのだ。僕の持つ「勇者の力を引き出す」能力を最大限に活かせるようにしなければならないと思う。勇者の武器である勇者の武器を完璧に操れるようにならないと僕はこの異世界に平和をもたらすことが出来ないのではないかと思う。

勇者の力で僕の願いをかなえる事は僕にしか出来ないことだから、僕のこの手でこの異世界を平和にしていかないといけないのだ。僕にはその責任があると感じるのだ。勇者の力で「僕自身がやりたい事をやり遂げるための世界」を作ることも僕がこの世界で成さねばならないことなのだ。勇者の力で僕は自分の願いをかなえたいのだ。そしてこの異世界を僕の理想とする世界に変えていきたいと強く願うようになったのだ。だから僕は勇者の力でこの世界を幸せにするために頑張ろうと心に決めたのである。僕の勇者の力で、この異世界の人々を幸せに導く事が僕の役割だとも思ったのだ。そしてこの異世界で僕が出来なかったことを「僕の願いを叶えてくれる勇者の力」にやってもらうことで、僕は僕の本当の夢に向かって進んでいく事ができるようになるのだ。僕だけが「勇者の力を扱える状態になれるのは、僕しかいない」と思うのだ。だから勇者の力で僕にしかできないことをやるために僕は僕自身の「勇者の力を最大限に引き出すことが出来るようにする」必要があるのだ。

そしてこの異世界を救うために、この世界を「魔王」の手から守ることこそ僕のやらなければいけないことなんだと僕は思っている。魔王が現れてしまったら僕達は終わりだろうと思う。だからこそ魔王が現れた時には、この異世界の人々の希望の光が消えてしまうのだ。そうなってしまうことだけは避けなければいけないと思ったのだ。そしてこの異世界の人々に笑顔をもたらしてほしい。それがこの異世界の人たちにとって必要な事でもあると思うから。だからこそ「勇者の力」が必要なのである。僕は自分の勇者の力でこの世界の人々を救う。そしてこの世界に住む人たちを救えるのは「勇者の力を持っている僕だけ」だと考えたのである。

僕の力があれば、僕は「自分の力で僕の仲間を守れるようにすることが出来るかもしれない」「僕が僕の力でこの異世界の人を助けていければ、僕の力を必要としてくれる人もたくさんいるはずだと思うんだ」そんなことを考えるようになったのだ。僕にも僕に助けを求めている人がこの異世界にいるかもしれない。だからこそ僕はこの異世界の人たちのために、僕自身の力で出来る事をやるのだ。僕には僕のやるべきことがあるのだと思う。だから僕自身が勇者の力を完全に扱う事ができるようになっておきたいのだ。勇者の力を最大限に使いこなす事ができれば「僕に求められている役割を果たす事が出来るはずだから」僕は勇者の力でこの世界の人々を幸せに導くことが、この異世界に召喚された僕がするべきことであると考えている。この異世界の人を救わなければ、僕に救われた人々だってきっと悲しむことになるのだと思う。僕はそう思うのだ。そして「この異世界を救う」ということは、僕の人生にとっての大きな課題になったのだ。この勇者の剣に、僕の力を預けよう。この剣の刃を研ぎ澄ましていこうと思う。勇者の力で僕がやれなくて誰がやれるのかという想いがあるのだ。僕は勇者の力で僕の力だけで戦っていきながらこの異世界を救う事を決めたのである。僕のこの剣でこの異世界を魔王の脅威からも守ってみせると僕は決意したのである。

そして僕はこの異世界を平和にしなくてはいけない。僕がこの異世界を救うことでこの世界の人々は笑顔になって欲しい。だから勇者の力で僕にできる事をしたいと心の底から思うようになったのだ。この世界を救う事は、僕の力が必要とされていることだと思う。僕は自分のこの世界での存在意義を見出せたら良いと今は思うのだ。僕に課せられた「この異世界を救う」という役割を果たすためには「勇者の力」を上手く使えるようになる必要があったのだ。僕は勇者の力でこの異世界を平和にすることを目標に掲げることにしたのだ。

僕は勇者の力が秘められているという「魔剣レーヴァテイン」を持つ事で、「僕の勇者の力」をより深く理解することができると思うのだ。勇者の武器は勇者にしか使えないと言われているのである。それはこの異世界に存在する「勇者の武器」の魔力が他の者には使うことができないからであろう。勇者の力というのは特別な力だからだ。僕がこの世界で手に入れた勇者の力は、本来この世界に存在しない「異界の住人」が持つことが出来る勇者の力だったのだ。それは「異世界」の人間だから持つことが出来た勇者の力だともいえるのだ。この世界では本来手に入らないはずの勇者の力を使う事ができていたのだ。それは僕の力というよりも「異世界からの客人」がこの世界に訪れる事によって得られる力だったといえるのだ。だからこそ、僕は「勇者の力の本来の力」を使えるようになったのだ。勇者の力が異世界で発現したのは「この世界にやってきた客人の一人」が持っていた勇者の力のおかげなのである。それが異世界での勇者の力であった。

「この異世界」で、異世界人である僕が勇者の力を得たのは、異世界から来た「勇者の力を受け継いだ人」がいたからである。その勇者の力と僕の中に眠っていた勇者の力は「異世界人の勇者の力」と「この異世界の異世界の勇者の力」が混じり合ったものであると考えられるのだ。その「異世界からきた勇者の力を受け継いだ人物」が異世界で何をしたのかは分からない。だが異世界では僕のように「勇者の力を受け継いだ」異世界人は何人もいたのだと思われるのだ。この異世界は勇者を複数呼んでいた可能性が高いと思う。

この異世界の「女神の力」によって僕はこの異世界に呼ばれた。僕は異世界の人の手によって、異世界に呼び出されたのである。そしてこの異世界には異世界からやってくる存在が多く存在する。この異世界の人間は勇者を異世界の「異世界からやってきた人間の事」と定義して扱っている節もある。「異世界」とこの異世界が呼ばれるのもそのためなのだと思う。そして「異世界の力」も異世界からやってきているものなのではないだろうか? 異世界には異世界にしか無い「特別な力」がいくつも存在しているのだ。それらは全て異世界でしか存在していなかったのではないだろうか? だからこそ、異世界で生み出された力はこの世界へやってくることで、特殊な力をこの世界でも得ることが出来たのである。勇者の力もこの世界にある勇者の力が混ざったことによって「勇者の力」となったと言えるだろう。この世界が「勇者」の力を生み出したといってもいいのである。この異世界が生み出したのは「勇者の力そのもの」ではなく「勇者の力に似た別のもの」であると言えると思う。この世界は様々な「勇者」の力が混在する異世界であると考えることもできるのだ。そして異世界から来るものは皆が持っている「異世界の力を持った勇者」の力なのではないだろうか。

「異世界からやってくる勇者の力と異世界で得た力が混じることで、異世界の力を使うことができる」と僕は思うのだ。そう考えれば僕の中に眠っている勇者の力についての説明もつくのではないかと思っている。そして僕は異世界からやってきた勇者の力で異世界の平和を守る為に行動しようと心に誓ったのである。

僕は僕に与えられた使命を全うするために尽力しよう。僕にはこの異世界で僕に求められる役割が有ると思っているのだ。だからこそ僕は自分の役目をこなさなければならないのだ。僕は勇者の力でこの世界を変えるために頑張っていく。

勇者の使命とは一体なんなのか、僕は勇者の使命を果たすことができるようになるには何が足りなかったのか、どうして僕に勇者の力があったのか、それを考えることは重要なのだ。僕には勇者の力が有ったわけである。そして僕には「魔王を倒す勇者の力」があった。その勇者の力を使えば、魔王と戦うことくらいは出来たと思う。僕は勇者の力の使い方を知らないだけで、勇者の力を使うこと自体は可能だと思っていたのだ。でも僕の中に存在した勇者の力は、僕を魔王と戦わせる気がなかったようだ。魔王と相対しても戦うことが無かったからね。まあ僕は勇者の力で戦わずに魔王と対話をしようとしたんだ。僕は平和的に魔王と話をするためにこの世界を魔王の手から救おうと決心したのである。その意思が勇者の武器にも伝わったらしく、勇者の武器は僕の手から離れ、魔王に向かって行ったのだ。

僕は勇者の力で僕の大切な人たちを守りたい。そしてこの世界を僕の願いを叶えてくれる世界に変えていきたいと思ったのだ。そのために僕はこの世界を幸せにして、僕自身も幸せになってやるつもりなのだ。そして僕のこの力でこの異世界に生きる人々の希望をつかみ取っていくんだ。僕に課せられたのはこの世界を救えるかどうかということだと思う。だから僕は僕の持つ勇者の力を信じている。そして勇者の力で、僕は僕がやりたい事を成し遂げるためにこの異世界を幸せにしていく事を改めて誓ったのだ。僕の勇者の力なら出来ると思ったのだ。

僕が勇者の力を持っているのは偶然ではなかった。この世界の人間が勇者の力が「異世界からの勇者の魂の力が元になって存在しているものだ」ということを僕は知ったのだ。だからこの世界の人々の希望を集めて「この異世界を救う」事が僕の目的になったのだ。僕の中にある勇者の力は僕のものではないかもしれないが、それでも僕はその勇者の力でこの世界の人々を救う。僕は勇者の力で僕自身の人生を歩んでいけるようになりたいと願っているのだ。だから僕はこの世界の為に戦おうと思う。僕自身の力で僕は僕自身の運命を変えようと思う。僕には僕の為すべきことがあると思うんだ。僕はこの異世界で、この世界の人々が笑顔になれたら良いと思っている。

僕は僕のやり方で、僕自身の力でこの世界の人々を救う事が出来たら良いなと考えている。僕の力はきっと誰かを救う事ができるはずなのだ。だからこそ、この力で僕はこの世界の人たちを助けたいと思うのだ。僕の勇者の力でこの異世界を幸せに導くことが出来るのだとしたら、僕自身だってこの世界で幸せになれるはずだと思えるのだ。僕はこの異世界に来て「自分の力だけでは出来ないことが沢山あるのだ」と感じた。僕はもっと強くなりたいし、自分の可能性を見つけ出す必要を感じたのだ。だから勇者の力を最大限に使いこなしていけるようになりたいと考えた。勇者の力を最大限に活用することで僕は僕の未来を切り開いていこうと思う。僕の勇者の力を使ってこの異世界を幸せにする。僕に求められている勇者としての役割は「この異世界を幸せにする事だ」と確信した。そして僕はこの異世界の人々を救い、僕の大切な人々と一緒に笑ったり、一緒に戦ったりしながら生きていきたい。そう考えたのだった。

僕には僕の「力」がある。だから僕は自分自身が望んでいる事をやると決意したのだ。それがこの異世界の人々を幸せにすることに繋がればいいと思う。僕は僕に求められている役割を果たす事で僕の人生を変えて行きたいと思う。僕は僕の力を信じる事で前に進んでいくしかないのかもしれない。そして僕はこの異世界で僕の力を必要とする人達のために、勇者の力で人々を救うと決めたのである。

僕にできることでこの世界に貢献できる事はたくさんあった。勇者の力で人々を救う事もそうだ。それにこの異世界に暮らす人々が幸せになる事を助けることも勇者の力で出来そうな気がしている。だからこそ僕に課せられた役割としてこの異世界の人々に恩返しができるような人間になろうと考えた。僕はこの異世界に来れたからこそこの異世界で「勇者の力」を得ることが出来たのだ。だから僕は自分の持つ「勇者の力」を駆使して自分の力を証明する必要があると思っている。そして僕は僕自身が勇者の力で多くの人々を笑顔にしていけるような存在になりたいと本気で思ったのであった。

僕はこの世界で僕を必要としている人に勇者の力を振るって、そしてこの異世界のみんなを幸福にしたいという思いが芽生えたのだ。だからこそ僕は勇者の力でみんなの役に立ちたいと思っている。そして僕には勇者の武器と魔法杖があるのだ。これらの武器は女神の祝福を受けているらしいが、この世界で僕にだけ使えるようになっているみたいだ。だからこそ僕は勇者の力を完全にコントロールできるようになるように頑張ろうと思う。僕は僕の持っている武器で、勇者の力を行使して、この異世界を良くして行こうと改めて思ったのである。

勇者の力で人々を救えば、この異世界も変わっていくに違いない。僕は勇者の力を活用してこの異世界を幸せな世界へ導いてやろうとも考えているのだ。だからこそ「勇者の力」という特殊な力をフル活用できるようにしたい。僕がこの異世界でやるべきことの一つは「勇者の力を使いこなす事」である。これは最優先事項なのだ。勇者の力を使いこなせるようになった時、僕の人生は変わり、この異世界での生活もよりよくなっていくと思う。そう考えるとやる気が出てきた。

僕は僕に与えられた勇者の力というものは、「勇者の力を引き継いだ人」がいなければ存在しなかったはずの力だと思う。だからこそこの力を僕の力で生み出し、そして「勇者の力を引き継ぐ」というこの異世界にとっての奇跡を起こすことで、勇者の力を引き継いできた人たちも報われると思う。だからこそ僕はこの勇者の力で、この異世界にやってくる人達を「助けられる勇者の力を受け継ぎ続ける」事に意味があると思うのだ。

僕はこの世界に来た「特別な人」達を助けてあげたいと思う。それは僕が僕に与えられた使命を果たす上でも大切な事だと思うからだ。この異世界には特別な力を持ち合わせている人がやってくるのだ。そんな彼等に対して僕は勇者の力を用いて彼等の助けとなるような存在でありたいと思う。僕にしか出来ない勇者の力を行使することで、僕はこの異世界の人々の希望となり、そして勇者の力を「引き継いでくれる存在」にもなれると思うのだ。

勇者の力がどんなものなのかは僕にもまだわからないが、僕はこの力を有効的に使って行くつもりだ。これからもこの異世界の人々を救う為に僕は勇者の力と向き合っていく覚悟が出来たのだった。勇者の力を使えば人々の役に立てるし人々の希望になりうると思うのだ。僕は勇者の力でこの異世界を救おうと思う。そしてこの異世界をより良い世界に変えてやると誓ったのである。

異世界に来てしまったからには、僕は僕がやれることをやろうと思う。この世界では勇者が英雄視される世界だというが、僕は勇者の力を得てからこの異世界を救うことを考えるようになっていった。僕はこの異世界の勇者が持っていた武器を手に取ってみて、この異世界でどのように扱われてきたのかを理解したのである。勇者は勇者でこの異世界の為に戦っていたわけだが、この勇者の持っている剣と鎧も僕と同じように勇者の力を有していることがわかった。だから僕はこの勇者の力を使うべきだろうと思い、そして勇者の力の使い方を知る為に勇者の力に頼ったわけである。この勇者の力は勇者の力でないと使えないと思っていた。

僕はこの勇者の力があれば僕の持っている力もうまく使えば、この異世界の勇者の力とも上手く折り合いがつけられるのではないかと思い、まずは自分の力である「魔法能力」「スキルカード生成」の力と「勇者の力」の使い方を探った。勇者の力の基本的な使い方さえ把握できれば良いと思っていたのだが、案外「勇者の力」は万能な能力だった。だから勇者の力がもたらす影響の大きさを知りながらも使いこなすことができた。しかしまだまだ「勇者の力」の全てを引き出し切れてはいないと思う。僕の身体の中には「勇者の力の一部」が存在しているわけである。だからその力のすべてを引き出す事が出来たならば僕は僕自身でこの異世界を変えることができるようになるのではないかと思うのだ。この勇者の力を使えば、きっと出来ると信じて疑わないのだった。僕にだって出来るはずだ!この異世界を変える事が!!だから勇者の力を最大限に使う為の訓練を始めたのである。僕が勇者の力で世界を変えたとしても誰も文句を言う人はいないはずだ。勇者の力の正しい扱い方を知らないのだからね。だからこそ僕に課せられたこの世界の運命がかかっていると言っても良い。僕は僕なりに精一杯やってみようと思っているのだ。勇者の力で世界を変えようと決心したのである。

そう言えば僕はこの世界にやって来てから、この世界の人間ではない人間を見ていないことに気づいた。僕以外の人間が存在しないのかもしれないと思って不安になったが、「勇者の力で世界を救いたい」と考えている僕にとっては、この世界での唯一の知り合いがミコトなので「彼女に頼るしかないかな」と思うことにした。まあ「この世界で僕の他に誰かいたら、この異世界を平和にしよう」と決意した瞬間にその願いが叶ってしまったんだけど。とにかく「異世界に転移してしまったのは僕の願いを聞き届けてくれた結果なのかもしれない」と思えるようになってきた。

異世界召喚の魔法陣には「この世界にやってきた異世界人は特別で強い勇者の素質を持っている」と記されていたらしいが、どうやらその情報は間違いないみたいだ。なぜなら僕の勇者の力でこの世界を救うことが出来たからである。だからこそ僕に勇者の力で人々を助けることが託されたんだと思う。この世界の人々に必要とされている事が実感できたのだ。

勇者の力を使いこなせるように努力してきたが、僕の力はかなりのものになって来たと自負できるぐらいにまで力を使いこなすことが出来た。だからこそ僕には「この世界を救う為」の役割が授けられたのだと思っている。

勇者の力で人々の笑顔を守れるようになれるなら、僕は僕自身に求められる役割を全うできると思った。この異世界の人々を笑顔にしていく事は僕の夢でもあったのだ。だからこそ僕は「この異世界で僕にしかできない事を見つけ出す」ために全力を尽くそうと考えている。

異世界で生きていく以上は、僕に課せられている使命を果たすことは絶対に忘れてはならない。だからこそ僕は僕の「この異世界でやりたい事」を見つける必要があった。そうしなければ僕は「自分の未来に納得できなくなって」しまいそうな予感があったのだ。僕が「未来を切り開くためには、僕に出来ることを考えなければ」と本気で思った。僕はこの異世界に来る前の世界にいた時は「自分の人生に満足していなかった」のだ。だから「もっと何か出来ないのか」と考え、この異世界に来て「勇者の力」を得た。だからこの異世界で「僕の生きる意味」を見出したいと思っている。そうすれば僕の人生をより良いものにしていけると思うからだ。僕は「僕の存在意義をこの異世界で見出したいと思っている。この異世界には僕に足りないものを沢山持っている人が沢山存在するはずなのだ。だからこそ、僕自身も僕の力で「この異世界の人たちを幸せにしていきたいと強く願っている。そうしないと僕の人生に何も残らないんじゃないかと思う。だからこそ「僕の人生」が「幸せ」なものでありたいと僕は考えている。だからこそ、この異世界にいる人々を幸せにしていこうと思うのだ。

僕は自分の役割を「異世界に呼ばれた人間として与えられた役割をしっかりと果たしてみせる」と思っている。そうすればこの世界で僕は僕の価値というものを示せるのだと僕は信じているのだ。僕がこの世界でやることは決まっているのだ。僕はこの世界で人々に笑顔をもたらす存在になりたいと心の底から思うのであった。僕はそのために自分が持っている力のすべてを捧げる覚悟でいるのだ。だからこそ、この異世界にやって来た僕が「この異世界の人々に笑顔をもたらす存在になる為に何をするべきか?」を考えなければならないと思っている。

この異世界の人々は笑顔で溢れている。だからこそ僕は彼らの為に頑張りたいと思っているのだ。この異世界の人々が笑顔に満ちていれば、僕はその手伝いをすることで、この異世界に「僕の存在意義」を見出すことが出来ると思う。この異世界の人々の希望となり、僕はこの世界でやるべき事を果たしたいと思うのだ。

この世界が「魔王軍に支配されてしまった世界」であるならば、僕のやるべきことは「人々を恐怖のどん底に陥れた悪者」の討伐である。そして人々が安心して生活が出来るようにするのが僕の目的となる。だから勇者の力で人々を脅かす悪者を倒せば、きっと人々の役に立つと思うのだ。僕にはまだこの世界に対する影響力などはないと思う。だからこそ僕は人々の為にやれる事を全力で頑張ってみることにした。僕がやるべき事は人々の為にやるべきことをやるだけである。だからこそ、この勇者の力で僕は人々を幸せにするのだ。それが僕がやるべき事であると確信していた。

僕の「勇者の力を引き継いだ人」がいると聞いている。だから勇者の力で人々の笑顔を守っていく事が僕の使命だと思うようになった。だからこそ、僕は勇者の力で人々の笑顔を守ろうと心に決めたのである。この異世界の人達の笑顔を作れるよう、この勇者の力で人々を救い続けていくつもりだ。この異世界の人々を救う事で僕の存在意義を確かめ、そして「勇者の力」を受け継いだ人達の為になることを僕はやり遂げてみせる。そして、僕はこの異世界に「希望の灯り」を与え続けていき、この世界に希望を宿し続ける存在であり続けたいと思うのだった。僕は僕の力を「誰かのために使う」事に価値を感じている。だからこの勇者の力を使ってこの世界をより良い世界に導いていきたいと思っている。僕はこの異世界を「より良い未来へと変えていって」見せます。

勇者の力を使う事によって、僕の力が引き出せる可能性は高いと判断できたので、早速「異世界にやって来た人の為にやれる事を探し始めた」のだ。そして、異世界に来た人にどのような能力が眠っているのかを調べることにしたのである。僕がこの異世界でやれる事はまだまだありそうだと思ったので、僕はまず異世界にやって来た人を探そうと決めた。

まずはこの神殿の中に居るであろう、この異世界に召喚されてきた勇者と会うべきだと思い、僕はミコトの執務室へと向かった。そこには僕以外にもう一人いるみたいだった。

「あ、ユウさんお疲れ様です」

「うん、そちらの方もこんにちは」

「ああ、どうも」

彼女は僕の挨拶に素っ気ない態度で返事をした。この異世界にやって来るまで「女性との接点がなかった」僕には、彼女の存在は刺激が強かったのだ。だから僕は彼女の姿をまじまじと見つめた。すると僕の視界に入ったものは彼女が来ている服装が露出度の高いものばかりだということがすぐに分かったのである。胸元は開きすぎているわ、スカート丈も短すぎて太ももが完全に見えてしまっている。正直言うと僕はそんな彼女を「凄くセクシーで魅力的だな」と思えてしまうのだった。だから思わず見とれてしまいそうになった。しかし、さすがにジロジロ見るのはまずいと気づいた僕は目をそらそうとしたのである。だが、僕は視線が彼女に固定されてしまったかのように動かなくなってしまった。だからしばらく動けずじまいになってしまったのである――

僕の目線はすぐに彼女に釘付けになった。しかし、僕の身体が固まったままでは話にならないのでとりあえず彼女から視線を外す努力をしようと思ったのだ。しかし、なかなか上手くいかなかったのである。何故なら僕は彼女と会話をしている間に何度か彼女に吸い込まれそうな感じになりかけていた。そのくらい魅力的な雰囲気を持っていたのだ。

僕が「彼女を見続けるわけにはいかない」と思っていた時にミコトは僕に声をかけてくれたのだった。

「あ、その方は勇者の力を引き継げたんですよ。この異世界にやってくる前に『勇者の力を持つ人が居るかもしれないから探してきてください』と言われていましたので」

ミコトの言葉で僕は目の前の女性の事を思い出すことができたので、「僕は勇者の力と勇者の使命を引き継ぐことができた人間に会いたいと思っていました」と彼女に話しかけたのであった。すると彼女はミコトに対して「勇者の力で異世界を救う為に私は何ができるんだ?」と質問していたので、僕は「その勇者の力がどんな事ができるかを調べてほしいと頼まれています」と言ったのである。僕はその言葉の後、自分の勇者の力がどんなことが出来るかを説明したのだ。

僕は勇者の力を使った時に得られる力について一通りの説明を終えた。それから僕に勇者の力を託した人物の名前と、彼がやろうとしていることを説明していったのである。

僕の説明が終わった後、僕はこの世界に来たばかりの彼女に僕の持っている勇者の力で何をやりたいかを訊ねてみたのだ。この異世界の人々に笑顔をもたらすことが、僕に求められている仕事であると自覚したからである。だからこそ、この異世界で僕の出来ることを考え、それを実践していくことこそが僕がすべきことではないかと僕は思ったのだ。

僕の話を聞いた後、その女性は「自分のやれる事」を考えた。そして、自分には「人の傷や病気を治す」事が出来る力があると言っていた。この力を使えば人々の役に立つのではないかと僕は考えてしまった。そこで僕はその能力を実際に見せて欲しいと思ったのである。

僕達はその後、神殿の外に出た。

そのあと、僕と彼女は向かい合ったのだ。そして僕と勇者の力はどのようなことができるか調べてみる事になった。その結果「僕の力」には、怪我人や病人を回復させる力があったのである。

「じゃあ、試してみてもいいですか」

僕は彼女に許可をもらって自分の力を使うことにし、怪我をしやすいという事なので彼女の足に向けて手を向けたのである。すると僕の手から暖かい光が発生したのだ。そして光がおさまった後には僕の力のおかげで足の怪我が綺麗に無くなった女性がそこにいたのであった。

「あれ、痛みがない」

そう言いながら彼女は足を軽く動かし、ちゃんと動くことを確認したのである。僕は自分の力に驚くと共に「こんな事が可能なのか」とも思った。だからこの力は本当に万能なんだと感じたのだ。そういえば、僕が最初にこの世界に来て「勇者の力とは何が出来るのか?」を確認した時も同じ事を思ったのを僕は思い出したのである。あの時は確か、僕には他人の体力を回復させる力があり、それが出来る事がわかったのだった。

その事を僕は改めて思い出しながら「これは凄いことだぞ」「この力が本当に役立つのであれば僕はもっと人々の役に立てるはずだ」と考えた。だからこそ「僕はもっと勇者の力で人々を救っていきたい」と思うようになり、これからもこの力をもっと有効に使っていきたいと心の底から思うようになっていたのだった。

僕は「僕に与えられた力」を使って人々を助けられる存在になる為にやれる事を探していこうと思っている。僕がやるべき事は人々の役に立つ事だと自覚したので、まずは異世界にやって来て困っている人達を救いたいと思っている。僕は僕の能力を使い人々の希望となってみせると心に誓ったのであった。

僕に新しい力が追加された。その力とは他人の怪我や病気を治療する力だ。この力があれば人々の助けになれると僕は信じている。だからこの力をもっと活用していく必要があるだろうと思っているのだ。そう思っていた時、僕の視界に映った光景を見て驚いた。そこには「瀕死の重傷者」がいたのである。彼は腹部が切り裂かれて血まみれになっていたのだ。そして彼だけではない、他にも「複数の重傷を負っていて、このまま放置していれば死ぬしかなくなる人」が複数居たのである。

(なんてひどい状態なんだ)

この異世界にやってきてまだ数日だけれど、既に多くの人々が苦しんでいる状況が理解出来た。それだけ多くの人が苦しめられているという事が分かったのだ。だからこそ、早く彼らを何とかしてあげたかった。でも今の僕にはこの人を助ける為の力はないのである。僕には怪我や病を治療するような能力は持っていない。だから僕は必死になって考えた。どうすればいいかを考える。僕が思い浮かべたのはルーラの姿である。

僕の能力がルーラの助けになるならば、僕はこの異世界で人々を救いたいと思う。その為にも僕は勇者の力を活用しようと考えているのだ。

だから僕が勇者の力でこの世界の人を救う事で「この異世界をより良い世界に変えていく事」に繋がると信じたいのである。

僕には人を救うだけの力が備わっていたとしても、僕にはまだ勇者として何も出来ないような気がしていた。だからこそ「僕はまだ弱い存在であると実感させられている」と感じているのだ。しかし、それでも勇者の力には人を救える可能性が秘められている。だから「僕は勇者の力を活用して人々の救いになりたい」と思っていたのだ。

僕は自分の力に自信を持つと同時に「この力を最大限活かすことで人々を幸せにしてあげよう」と思い始めていたのである。だからこそ「この異世界にやって来た人達に希望を与えてあげられるような存在にならなければダメだ」と思っていたのだ。そして、僕にその資格があるかどうかは分からないが、とにかく全力で頑張ろうと思ったのである。そしてこの異世界にやって来た人達が笑顔を浮かべることができるように僕は努力するつもりなのだ。この異世界で生きる全ての人が希望を持って生活できるようになるまでは僕の戦いが続く。僕はそのくらいの覚悟でいるのである。僕は異世界に来た人達を笑顔にさせてみせたいと思っているのだ。

「僕がやらなければならない事」は沢山ある。しかし、まずは目の前にいる人を「どうにかしなければならない」と思ったのだ。

だから僕は瀕死の状態となっている男の人の身体に触り「その人に勇者の力を送り込む」というイメージを思い描いた。

僕が自分の意識と力を送る事に決めた人は僕の目の前で苦しんでいた人ではなく「別の人だった」のだ。だから僕は彼の元を離れ、瀕死の状態で倒れている男の人の元へ近寄っていった。すると突然、その男性の声が響き渡ってきたのである。それは「お前が、私を癒してくれた勇者なのか」と叫んできたのだった。だから僕は自分の力に「怪我を治癒する効果」もあるんだと確信を持ったのである。

「その勇者というのは何のことでしょうか? 僕は貴方を救うことができた勇者かもしれませんが、この世界では僕は勇者と呼ばれてないんです。だから、その言葉には反応できないと思います」と返事をしてみた。すると僕の目に入った男性の顔には喜びの感情が現れているように見えたのである。だから僕は彼が喜んでくれているのだと思った。

その後、彼は「ありがとう」と言いながら泣き出してしまったのだ。

しかし、その直後、僕の方も「何か」を感じ取り始めた。それは自分の身に起きつつある出来事に対する戸惑いだった。何故なら僕は自分の中に力が溜まっていくような感覚を覚えたからである。しかも今までよりも更に大きな力を感じたので僕は「この勇者の力は一体どんな事ができるのか?」と思ってしまったのだ。もしかしたら僕は今、想像以上の事が可能かもしれないと思った。

僕が勇者の力に関して新たな事を考えようとしていたその時、僕に話し掛けてくる女性が現れた。彼女はミコトの補佐を務めている巫女の「リリアン」と名乗ったのである。

彼女は自分が僕のことを勇者と呼びたいらしい。でも僕は勇者じゃないと思っているので「違う」と答えようとしたのであった。だが、その瞬間に彼女の手が発光して「勇者」という文字が見えたのである。

「あなたが勇者の力が使えるという証拠はもう見せて貰いました。後は勇者の使命を果たしてくれるかどうかです」

「勇者の使命?」と聞き返すと「あなたの使命は異世界にやって来た人々を救うための行動をとる」という事だという。つまり僕の力を利用して異世界の人々を救う事が使命であると言われたのだった。そんな事を言われても僕には使命感のようなものは全くない。そもそも勇者の力を手に入れたばかりの人間なので、この世界でやるべき使命などは何も分かっていない状態だった。なので僕には勇者としての使命を果たすと言われても「はい、わかりました」とは言えないのである。

ただ、僕は「僕に与えられた勇者の力で、僕に出来る事を精一杯やろう」とは思った。

勇者の使命が「異世界にやってくる人々に笑顔を与える」事ならば、それを行うしかないと僕は思っている。勇者の力を使えば「人々に笑顔を与え」られそうな気もしてきている。そう思ったので、とりあえず僕の勇者の力で出来る事はないかと考えたのだ。そう考えていた時、僕の中にある知識の中には「病気の特効薬を作る力がある」事が書かれていた。

僕は病気の治し方を色々と調べてみた。その結果、怪我の治療と同じ方法で病人も治せるのではないかと感じるようになったのである。そこで僕は自分の手を見つめて、手から発せられる「光の力」の使い方について考えてみたのだ。そして「光の力」に、怪我の治療のための力を上乗せする事で病人に対しても効果を発揮するのだと僕は考えた。

その方法ならば、病人の病気に対して治療を施すことができると、僕は思うようになっていったのだ。ただ「病人を救う力の源」が何であるのかという部分がまだわからない。

病を治療するには病原菌を特定する必要があると思うのだ。だから僕が「勇者の力を病原菌を特定するためのものとして利用すること」が出来れば、より多くの患者を救う事ができると思う。その為にも「病人を特定して治療法を探すための仕組み」を作り上げる必要が出てくると思うのだ。その為にもまずは僕にできることが他には無いか確認しておくべきだろうと思ったのである。そう思って「自分に何が出来るか?」を考えていた時だった。

僕に「光の力が使える勇者」としての力がある事が判明したので僕は自分の力を最大限に活かしたいと考えていた。だから、まずは「自分の持っている勇者の力で何をすべきなのか」を確かめたかったのだ。僕は「自分には怪我人や病人を助ける能力が宿っている」ということを思い出す。だから怪我や病人がいる場所に行きたいと思ったのである。しかし、すぐに「この世界に来て数日の僕が大勢の人を助ける為に行動する」事は無理なんじゃないかと思い始めたのであった。僕には大勢の人を助けるだけの力はないだろう。それでも「少しでも多くの人を助ける」事が出来る可能性を試してみたいと思うようになったのである。そして、そのために「僕にできること」が無ければ「僕の勇者の力で誰かを助ける」事は不可能なのではないかと考えたのだった。でも僕には「怪我人を救う能力がある」事はわかっているので、まずは自分の力の限界を知っておきたいと考えたのだ。

僕は「この異世界の人々の役に立ちたい」と思っているのだから、ここで何も出来なければ、いつまで経ってもこの異世界で人々を助け続ける事なんてできないと僕は思っていたのである。だから「まずは自分の限界を確認してから行動すべきだ」と考え直し、怪我や病気の人を救いたいという思いが強くなった。それで自分の能力を活かすにはどうしたらいいのだろうかと思い始めたのである。そして僕は一つの答えを導き出した。それは僕の勇者の能力を使って治療する相手を見つけ出すのが最も効率がいいはずだ。

でも、その方法が見当たらなかったので、僕は思いつくままに実験を繰り返す事にしたのだ。まず、怪我をしている人が居そうな場所に行けば良いのだと思った。その方法として僕は「ルーラと二人で行った森」の事を思い出していた。僕はあの時の事を振り返って「ルーラと一緒に魔物と戦った」事で得られた力を思い出したのである。僕は「あれだけの事を成し遂げたのだから、今の僕には、この世界の人々を救う力が備わっていて当然だ」と思うことにしたのだ。だから僕は自分なりの実験を行って「勇者の力で怪我人を治癒する方法」を検証しようと決意したのである。

その方法の一つは、僕に備わっている「回復の呪文を唱える」というものだった。だが僕は回復魔法というものを見たことがない。だから「実際に怪我人を治すためにはどのような現象が起こるのだろうか?」と疑問を感じていた。だから、その点については「自分の身体に回復の効果がある」と意識することによって傷口などが回復するのではないだろうか? と推測してみることにしたのだ。しかし、それでも上手くいくかどうかは分からないので、もう少し実験が必要だとも思った。しかし、これ以上「怪我人を見つける手段」がないのであれば、やはり僕の勇者の力を活用して「この異世界の人達を救う力」を手に入れるべきではないのかと僕は思ったのである。

それに怪我人を治療すること自体は「勇者の使命を達成する事に繋がるかもしれない」と僕は考え始めていた。

「この世界には怪我や病で苦しんでいる人が大勢いるはず」だと思っていたのだ。そして「そういう人達を救うためなら勇者として頑張ろう」と僕は心に強く決めたのであった。だから「僕にできる限り頑張らないといけない」と思っていたのだ。

僕は勇者の使命を全うするのと同時に「多くの人々を笑顔にしてあげたい」と思っていたのである。だからこそ勇者の力を持っている僕が、もっともっと人々を救わなければいけないのだと思った。

「僕の力が勇者の使命に役立つのなら、僕に与えられた力は全て使うべきなんだ」と僕は改めて決意を固めたのであった。

勇者の力によって怪我人の居る所へ案内されるのかと思ったが、そんな事はされなかった。そもそも僕に「勇者の力を有効活用させる術」を教えてくれたミコトの補佐の巫女リリアンも僕に怪我人を治してもらうために怪我人を探させてくれるわけでもないようだ。だが「リリアンは巫女の仕事があるため、忙しい」みたいな事も言わなかった。だから彼女達は、あくまでも「怪我人と病人を癒すこと」を求めているんだと分かった。

そして、僕は勇者の力を使ったとしても簡単に怪我人や病人の元に連れて行って貰えるわけではないこともわかった。僕は自分が勇者であることを告げたが、リリアンもミコトも同じ様に信じてもらえないのである。そのせいもあってリリアンも僕が勇者であることを確認する作業を行っている。その作業を僕は見ているのだが「僕に勇者の証が本当にあるかどうかの確認」をするだけだったのだ。つまり「僕の勇者としての証明」というのは、僕が身につけている「特別な装備」のことを指し示しているような気がする。でも、それを僕は今すぐ手放したくない。なので「僕の力だけでは、その装備品を外せないので、僕が勇者かどうかを調べる意味が無い」と言ってみた。

しかし、それは通用しないみたいだった。

彼女は「私が調べれば分かることよ」というのだ。

僕は「この世界の人たちにとって僕の言葉を理解することは、そんなに簡単じゃないらしい」という事を知ったのである。僕は言葉の壁があるような状態で、どうやって「自分の言葉を理解してもらうのか?」という問題に直面したのであった。そこで僕には「勇者の力を持つ者として出来ることがあれば良いんだけど」と思って「僕の勇者の力を使う時が来る」ように願い続けたのである。

でも結局「勇者の力を使わなくても何とかしてみよう」と思い直すことになったのであった。

怪我人を探しに行く方法だが「自分で怪我人や病人を探してみるしかない」と思い至ったのだ。そして、そのための手がかりになりそうな物は「森で出会ったルーラの言葉」しかなかったのである。そこで「森の中で会った時に、ルーラが『怪我人は沢山いた』というような事を言っていた」事を僕は思い出したのだ。

つまり「この辺りの村に住んでいる人々が怪我をしている」可能性があるのではないかと思う。ただ、この近辺に暮らしている人の中に、怪我をしていて治療が必要な状態の人もいそうではあるが、病気になっている人もいそうな気がしてきたのである。つまり僕としては「村の中に入るのが一番いい」のではないかと思ったのだ。そうすれば僕が「勇者の力」を使って人々の役に立てるチャンスが増えると考えたのだ。だから僕は「村の人に見つからないように隠れて入るか、それとも普通に入ってしまってもいいのか?」という二者択一に迫られていたのだった。でも、どちらを選ぶべきか、はっきりわからないので迷ってしまったのだ。

そんな時である。僕の近くに二人の女の子が現れたのである。その子達は、いきなり僕の前に姿を現して話しかけてきたのである。

勇者 Lv.1 光属性魔法 Lv.0 勇者の能力で治療を施すのに必要なものは何かと考えたとき、僕の場合は回復魔法の能力が使える事がわかったので、それを活かして「回復系の呪文が使えたら便利」だろうなとは思った。だけど僕は「今までの人生の中で、怪我をしたときの痛みは感じた事がある」から、その感覚は覚えていたので「自分の怪我の治療には役立つだろう」と考えていたのだ。しかし「他人の怪我の治療に役立つだろうか?」と考えてみると、「僕の力は自分自身の傷しか癒やすことができないのではないか?」と思ったのだ。なぜならば、もし仮に「他人の傷を治せる能力があったとして、他人に試してみたときに自分の能力で治療できるかどうかは試したことがないから分からない」と僕は気づいたのである。

しかし「他人の傷を治せる力がある」ということが、すでに「この異世界の人達を救うことにつながるのではないか?」と僕は思うようになったのだ。だって「勇者の力を使って怪我人を治療することで人々の役に立てるのだ」と思ったら、僕の気持ちは高まっていったからだ。

そして、もしも僕に怪我をした人や病人を探す力があるのなら「この世界の人々に役に立つ事ができるんじゃないか」と思ったのである。それで「怪我人を見つけるため」には、どういう方法を取れば良いか考える必要があった。「この世界に怪我人や病人が存在するのであれば見つけることは可能なんじゃないか」と僕には思えたのだ。何故ならば「怪我や病人がいた場合の共通点が一つだけ」あったので「その人達が居たら怪しまれない範囲で近づいて観察をしてみよう」と考えたのだ。

僕はルーラが居た場所に行けば、また会えるかなとも思っていた。だから、ルーラの居た場所で待っていればルーラに会えるかもと考えてしまったのである。

でも「この世界に来て、数日しか経っていない僕では怪我をしている人がいても探し出せるのだろうか?」と考え始めたのだ。僕は自分の能力を確かめたかったのである。それで、僕は自分の「怪我を治療する力がある」ということを信じることに決めたのだった。それで僕は、まず「怪我人が居るであろう場所に行ってみる事」を考えたのであった。

ただ、この世界の人々の常識として、僕のような人間は存在しないものとして扱われているはずだと思ったのだ。だから僕は「森で出会った人達」のように「勇者の力」を上手く利用する事ができないかもしれないと思っていた。それに勇者の力を過信するのも良くないかもしれないと思っていたのだ。だからこそ、まず「怪我人や病人を、この世界でどのようにして探せば良いのかを考えてみる必要があると僕は思ったのである。そして「この世界の人の力を借りて、そういう事が可能ではないか?」と思ったのであった。

「僕にできること」と言えば「怪我人のいる場所に近づき怪我をしている人を見かけたら治す」というのが僕には思いついていたのであった。しかし、それをやろうとしても僕の勇者の力を誰も信じてくれないだろう。だから、そんな事をしても無駄になってしまうと思った。それでも僕なりに、できる事をやろうと思った。僕は怪我人のいる所に「僕なりの方法で近づく努力」をしようと考えたのである。だから、とりあえず「ルーラが居た場所」で待つ事に決めたのだ。ルーラに頼んで、この場所に来られるのなら彼女に頼むという方法も考えていたのである。しかし「僕の力でルーラを見つけ出す事が出来るのかどうか」不安にもなっていた。それにルーラは、もうここには戻ってこない可能性もある。だが僕がルーラに頼んだら「ここに戻ってくる事も可能かもしれない」とも考えたのであった。そして「ルーラに会いに行けたら良いな」とも思っていたのであった。だが「僕の勇者の力を使って探さない限り、会うことは出来ないのかもしれない」という考えも持っていたのであった。だから僕は「とにかく、ここで待つしかない」と思っていたのだ。

「僕の持っている力でルーラを探すことができるのなら、それは勇者の能力で間違いがないのではないのか? という風に僕は考え始めてしまったのである。でも勇者の力について僕はまだ良くわからなかったのである。なので「僕は自分の能力を確かめる意味も込めて、怪我人と病人がいそうな村の中へと入って行くことにしたのであった。

そういえば僕は「自分が今どこにいるのか?」すら分かっていない状態だった。

そんな状態で僕は、どの方向に歩こうとか、どっちに行こうとか決められなかったので、取り敢えず適当に歩き回ってみることにしたのである。

しばらく歩くうちに、僕に声をかけてくる人物達がいる。最初は、それが何者なのか分からなかった。でも話している言葉の意味を理解できないものの声の響きが僕の心を落ち着かせてくれるのである。しかも彼等は笑顔なのだ。まるで僕を安心させるかのように笑っている。きっと、この人達も僕のことが気になるんだと思う。この世界の人達も、やはり勇者のことを心配してくれているに違いないのだ。

だが勇者だと伝えても僕の言葉を彼等に伝える事はできない。勇者の能力は「言葉の壁を取り除くこと」だとしても、勇者であることを証明する方法は勇者にしか出来ないことだ。なので僕は困ってしまった。僕には「勇者であることを伝える術がないので何も伝えることが出来ない」と、このとき気づいたのだ。そこで僕は「自分の気持ちを伝えようと思った」のだ。

でも「勇者です」と伝えたところで僕のことを信用してくれない人は多いはずなので、もっと違う手段を使うべきだと考えた。僕は僕の勇者の力を使って出来る事を探そうとしたのだ。そうすれば「僕の勇者の力を使って人々の役に立つことは可能」だと思うのだ。

そこで僕は自分が身につけていた「勇者の力を使う為に必要な物」を思い返してみることにする。

まず、この世界の人から貰ったものは服だけだったのだ。でも「服以外の何かを身に付けていては、いけない理由」があるとは僕は思わなかったのである。そこで僕は勇者の力を使うために必要なものを改めて考えてみたのだ。僕は自分の勇者の力を使えば、この異世界の人の言葉が理解できるようになるのではないかと予想していた。なぜなら「怪我人や病人」を探すことが出来る可能性が高くなると考えたからだ。だから「怪我人を探す為に、この世界の言葉で話しかけられた時に自分の理解できる言語に変えてくれたらいいのになって思ったのだ。だから僕は自分の勇者の力を使ってみようと考えたのだ。でも実際に勇者の力を使う方法がよくわからなかったので、いろいろ試行錯誤してみるしかないと僕としては思ったのである。

勇者 Lv.1 光属性魔法 Lv.0 光属性魔法が使えたのならば「光の精霊を呼び出すことが出来たら便利じゃないかな」と僕は思ったのだ。そこで僕は「試してみても良いのではないか」と思い、やって見ることにした。そこで試した結果だが、残念ながら「光の魔法を使おうとしてみたが、魔法を使うこともできなかった」と分かったのである。しかし「魔法を使わずに怪我人を探し出すことはできるんじゃないか」と考えたのだ。そこで、まず怪我人を探そうと思ったのだ。

僕は怪我人をどうやって見つければいいのかを考えていた。すると「僕自身が怪我をすればいい」と思ったので、怪我をして血が出るところをイメージすることにした。でも怪我をした状態のイメージなんてしたこと無かったので、どうすればいいか分からないでいた。だから僕の体に怪我を作る方法を考えてみる事にした。でも僕には「自分の体を傷つける道具がなかったのだ」。それで僕は怪我をするための「武器や防具などを身につけて村の中に侵入」することを思いついたのである。

しかし僕には、そんな物を身に着けるような物は持っていない。だけど、あるとしたら「この世界に召喚された時」に持ち物として受け取った剣である。この世界には「魔物」という生き物がいて危険だとルーラから聞いていたので、もし村に怪我人がいた場合に、そういった「人とは違う存在」がいたときに、その「危険な魔物を退治する力を持っていると思われる」僕は狙われて襲われる可能性があるだろうと考えたのだ。だから「自分の身を守る必要もあるから」という理由で僕は「村人に襲われないように、怪我をして動けない状態を装う必要がある」と判断したのであった。しかし怪我人を探すためとはいえ、怪我をするという行為は痛くて嫌である。だから「怪我をするくらいなら、いっそ殺された方がマシだ!」と思ってしまったのだ。

そう思った瞬間だった。僕は意識を失っていたのである。

僕は「怪我をした」らしいのだ。でも「何故怪我をしたのか?」思い出せなかった。どうしてかと言うと、僕は自分の記憶が無くなっている事に、その時は気付かなかったのだ。しかし「自分の体が痛む」事と「自分の体の痛み」は「怪我をしているせい」だということだけは理解できていた。

僕は誰かに治療されているみたいで、僕はその治療を受けて、やっと「怪我をしてしまった事実」に気付いたのだ。でも僕が覚えているのは、そこまででしかないのである。そして目を覚ますと、僕はベッドに寝転がっていて目の前に女性が立っていたのだ。

女性は綺麗な金髪のロングヘア―だった。身長は、だいたい百五十センチメートルぐらいで、かなり背が小さい印象があったのだ。顔立ちは可愛らしく、少しだけ垂れ目で青い瞳が特徴の女性だった。服装は白と黒を基調にした清楚な服を着ている感じであった。僕は彼女を「可愛い子だな」と思ったのであった。そして僕は、この子に看病されて目が覚めたことに気づいたのであった。そして彼女の名前はルーラという名前だという事も知る事になったのだ。ちなみにルーラに「僕は何で倒れてしまったのか?」と質問したら、彼女が説明をしてくれたのである。

僕は怪我をしないように注意をしていたので、怪我をすることはありえないはずだったのだが「突然現れた大きな鳥に食べられてしまった」ので怪我をしてしまったらしい。この世界の生物ではない巨大な怪鳥が村の上空に現れたのだという。

そして僕は自分の能力を思い出していた。「勇者の力を使うには何をすれば良いのか?」と考えて僕は「怪我人を治すには怪我人に近づけば治す事ができるはずだ」と考えたのである。

「怪我をしている人や病気になっている人の所に行く事ができれば怪我を治癒できるかもしれない」と思っていたので、怪我人の所に行けば「勇者の力で、すぐに怪我を直すことが出来る」と思っていたのである。でも「怪我人の近くに行くことが大切」だとは分かっていても「どうやって近づこう」と考えていたのであった。そう思っていたら、僕に声をかけてきた人が居た。それがミコトだったのである。しかし彼女に声をかけられたときは、本当に焦ったのだ。だって僕の姿を見たら普通の人間達は驚いて怖がったり、もしくは逃げ出したりしそうだったので、できるだけ近づかない方が良いのでは? とも思っていたのであった。

僕はルーラと一緒に旅をすることになった。というより彼女はルーラに雇われている立場なのだ。そして一緒に行動するのは当然なのだ。ルーラは神殿の中で仕事を手伝ってくれる仲間を探しているみたいなので僕はルーラの仕事を手伝うことにしていたのだ。そして勇者の能力を上手く使うために僕なりに考えていたことがあったのだ。僕は勇者の力を使って「自分の身体に起きている事を認識できるようになれば良い」と思っていたのであった。なぜなら「自分が今どのような状況に置かれているのか? それを知っていないと危なくて困ることがあるかもしれない」と思ったからである。なので僕は自分の体に起きた異変が何か? それを把握する必要があったのだ。だから僕はルーラの「勇者のスキルについて教えてください」という言葉を受け入れて、彼女に「僕のスキルの事」を教えようとしたのだ。僕はルーラに伝えた。

ルーラには「僕の勇者の能力」を簡単に伝える事にした。それは僕にも「勇者の力を、どう使ったら良いのか? いまいち良く分かっていないから、うまく伝えきれていなかったと思う」のである。なので彼女に勇者の基本的な能力について教えたのである。

僕は勇者の能力を使いこなす為に「まず勇者の能力を理解しなければ」と思ったので、僕自身でも「勇者の能力」を色々と調べてみることにしたのである。そうすれば「勇者の能力の使い方も見えてくるはず」だと僕は考えたのだ。それに僕は勇者として異世界転生したので勇者特有の能力があるはずである。その「勇者として特殊な能力があれば僕には使いこなせるはず」だと考えたのだった。

そこで僕は「勇者の力を使った際に自分の身体の状態を把握することが出来るか?」ということを調べようと思ったのだ。そうすることで「僕は、いつから勇者の力を使って怪我を癒すことができるようになったのか」とか「どんな時に怪我を癒してあげることができるようになるのだろうか」とか、分かる事が多くなるはずなのだ。そして僕の勇者の力についても色々調べる必要があった。僕はまだ勇者としての力を殆ど使っていなかったのである。そもそも勇者が扱うべき「特別な力とは一体何なのか?」といった事を詳しく知らなかったので勇者の力を使う上で必要な知識を得るためにも僕は自分の持っている勇者の力を知る必要があると気付いたのである。だから勇者の力を使って自分自身を調べる事で何かがわかるのではないかと思ったのである。そこで僕は「勇者の力がどういうモノなのかを知りたい」と強く思いながら勇者の力を発動しようとしたのだった。しかし勇者の力を使うことはできなかったのである。

そこで僕は勇者の力と向き合うことにしたのだ。

勇者の力は「怪我や病気を治療する」事が出来るようなのだ。しかし僕の場合は勇者の力を使えば自分が傷を負う事になるのだ。つまり僕は「自分の身体を怪我する事でしか治療することができない勇者」ということになるのだ。それを知った時に僕は勇者の能力は万能ではないのだと感じていた。なぜなら勇者が使えるはずの「回復の魔法が勇者にしか使えないのだから」だ。そうなると勇者の力というのは「自分の体を癒すことしかできない力」ではないかと感じたのだ。でも僕には怪我人を見つけるための手段は他に思いつかなかったのである。

そして僕達には「魔王軍」と呼ばれる「魔物を操る者がいるらしい」という事を知ってしまったのであった。

そんなわけで僕達は、ある街にやってきたのである。そこは大きな街のようで、とても活気があったのだ。しかし街中の人を見ると明らかに普通の人とは違った人達が目に付いていたのだ。そんな人々の中に、明らかに「他の人とはオーラが違って見える女性」がいたのだ。

彼女は、なんと「角の生えた女の子」を連れた美人だったのだ。その子は背が低くて、まだ十代前半ぐらいの年齢で、長い金髪が特徴の可愛らしい少女で肌の色は褐色で、赤い瞳と白い肌をした「可愛くて美しい」と感じるほどの美少女だったのである。

その角の少女は僕の目から見ると「どこか見慣れた容姿をしていた」のである。そう、僕は、その少女に「懐かしさ」を感じていたのである。そんな少女を連れて歩いている女性は「綺麗な黒い長髪に金色の瞳をした大人っぽいお姉さん」でスタイルが良くて胸が大きくて背が高かったのである。ちなみに服装は黒を基調とした服を着ていて黒系のスカートを穿いていたのである。そして、もう一人連れていた女の子の「赤髪でポニーテールの可愛くて元気な妹系キャラの美少女」はルーラと同じくらいの身長の百四十センチメートルほどでルーラと違って背が高くなかったのである。

僕は彼女達に話しかけるのを躊躇っていた。なぜなら彼女達が「人間じゃないと分かる雰囲気」を持っていたからだ。そして、この世界には人間の敵である魔物が存在していて、その「魔物を退治する職業が『冒険者の戦士』と呼ばれている」と、この前、村に訪れた旅人が話してくれたのだ。その話から「ルーラと、その隣にいる女性は人間ではない存在」だという事が予想できたのだ。

でも彼女達は「ルーラが仲間にしている存在」なのだから「人間ではないけれど悪人ではない」と僕は信じたかったのだ。そして、この世界が「勇者の住む世界で、これから勇者の僕が旅をすることになる場所なんだ」と考えるようにしたのだ。そうすると「勇者の仲間になったルーラと、その仲間たちが、どうして人間とは違う種族だったとしても、その事に驚いて怯えたりする必要はない」と思ったのである。

「僕は今までの人生において、このような事態に遭遇したことがないので」

そう、こんな経験は一度もない。だからこそ僕は緊張して不安で仕方がないのである。

そういえばルーラは言っていたのだ。ルーラは「私と一緒に居る時は人間として接してください」と僕に言ったのであった。なので僕はルーラと一緒に行動する間は、なるべく「人間らしく振る舞いたいと思っている」のである。そうしないと怪しまれないだろうか? とか、僕はルーラに変に思われてしまうのでは? と、いつも考えているのである。

僕は自分が怪我をしていることをルーラに伝えて彼女の手当てを受けることにしたのだ。彼女の話では怪我の治療には時間がかかり、その間の痛みを耐えなければならないのだという。なのでルーラに治療を受けるためにも、まずは自分の状態が分かるようになりたいというのが本音であった。しかし、いくら勇者の力でも自分の体の内部を感知して、どのくらいの怪我をしているのか? ということを正確に把握することはできないようだ。でも自分の体が、どんな状況になっているのか? を、おおよそ把握することならば、できるのではないかと思うので勇者の力を使うことによって自分が「今、どんな状況なのか?」を把握する必要はあると考えたのである。しかし、そうはいっても「今の状況を確認する方法が無いわけではない」と思ったのだ。そう思ったのは、ルーラが自分の怪我に対して、どう対処してくれるのかを見守るためである。

僕はルーラの「治癒魔法」による治療を受けている間、ずっと黙り込んでいたのだ。そうすれば僕の考えは正しいのかどうか? が分かりそうだったからである。僕は勇者の力で「治癒魔法の仕組みは理解できそうか?」と考えていたのだ。そうすることで「勇者の力が治癒魔法について何かヒントをつかめるかもしれない」と考えていたのだ。しかしルーラの治癒魔法は僕の身体には効果がなかったのだ。しかし僕も「何もしていないわけではなかった」のである。

「治癒魔法の効果が出るまで時間がかかるだけなので、しばらく待っていれば、そのうち効果は出るだろうと思っていた」のだ。

ルーラの治癒は確かに凄かったのだ。

そしてルーラの治癒を受けてから数日が経過したのであった。しかし「ルーラに施された治癒魔法で、どれほど怪我が治っているのか?」を確認できる方法が見つからなかったので、僕はまだ怪我人の所に行けず困った状態だったのである。ルーラに施されている治癒のおかげで、かなり良くなってきていると感じる部分もあったのだけど「今の状態で完治しているのか否か?」については、よく分からなかったので「僕は怪我人が沢山いるところに向かって、自分の体を使って確かめるしかないかな?」と思っていたのだった。

ルーラの治癒は「勇者の力を使わない場合と比べて効果が二倍ぐらい違う感じで素晴らしいと思うので」このままでも僕は十分に助かるのではないかと思えたので僕は自分の力で「今自分の身体がどんな状況なのか?」を確かめようと思ったのである。だが僕の身体を調べてみても、どこが悪いのかさえ分からない状態であった。

「勇者の力が発動しない理由を、もっと真剣に考えるべきなのかもしれない」

僕はそう思い、自分が勇者として目覚めるまでの記憶を呼び起こしていた。

しかし何を思い返しても勇者の力について詳しく知っている情報はなかったのだ。

そう思いつつ自分の手を見た時だった。

そういえば「あの日」の事は覚えているのだろうかと思い出して、勇者として目覚めた日に見た夢を思い出したのである。

勇者の力と「勇者として覚醒するきっかけになる現象」は密接に関わりを持っている。勇者の能力が使えるようになる条件を勇者自身が理解できていないのは、おかしいと僕は思う。だって勇者の能力が使えるようになるきっかけは、間違いなく自分自身にあるはずなのだから。つまり自分以外の何かが勇者の力を引き出すのは無理だと思うのだ。勇者の能力は自分自身の「能力」であって、それ以外の力の影響なんて受けられるはずはないのである。勇者の力は「自分で見つけ出さなければならないモノなのだ」と僕は思いながら勇者の力を発動させたのだ。勇者の力を使ったら僕の体の中が「何が起きたか分からないような状態になって、僕は倒れ込んだ」のである。

そして、すぐに意識を取り戻したのだが、そこでルーラが目の前に現れたので「ルーラは僕の勇者の力の効果を知って、ここにやってきたのではないのかな?」と思って彼女に問いかけることにした。

「勇者の力が暴走してしまいまして。僕には制御することが出来ないみたいです。僕も初めて勇者の力を使いますので使い方がよく分かっていないんです。だから教えてもらえませんでしょうか?」そう僕は言ってみたのだ。そうすれば僕が知りたいことの全てがルーラに聞けるはずだと思ったのだ。すると、ルーラが答えてくれたのである。そしてルーラの話によると、僕の中にある「勇者の力」は「まだ未熟で、完全な状態で使えば命に関わる恐れがあるらしい」ということであった。

そして勇者の力を上手くコントロールするために「自分の中の魔力の流れ」を感じられるようになりなさいと言われたのである。

僕は勇者の力と「自分の中に存在している未知のエネルギーの存在」を知ることになった。しかし、それだけでは、まだまだ僕は不完全であると感じたのだ。僕は勇者の力が完全になるように、この先努力を続けることを決意したのである。

そして、この世界に勇者が誕生した日から一ヶ月が過ぎたのである。僕は勇者の力を制御する事ができたのか? と聞かれると、まったくできてはいなかったのだ。

僕の中に宿る勇者の力の全てを完全に引き出すことには成功していないからだ。勇者の力を使う度に僕の中で「自分の肉体が崩壊してしまうのではないだろうか」と恐怖感に襲われて僕は怖くて勇者の力を使用できなかったのである。勇者の力を使用する時に感じる痛みや苦痛を僕は何度も味わってきた。そんな事をしている間に、どんどん僕は傷ついていき、いつの間にか顔はボロボロになり血まみれの状態である。しかも勇者の力を使おうとすればするほど全身の感覚が麻痺していき痛覚を感じなくなっていったのだ。

そんな僕をルーラは見ていられなくなったのか?

「これ以上は本当に危険だと私に判断できる」と言い出したのだ。

「ルーラ様、お願いします!! もう少し時間を下さい。そうじゃないと僕は、きっと死ぬことになります」僕は懇願した。しかしルーラに僕の気持ちが伝わることはなく彼女は「死なせたくはないけど、あなたに時間がないのです。私の持っている回復魔法では、あなたの体力を少し回復させる程度しか出来ない。しかし今のままでは貴方はすぐにでも死んでしまうの」と泣き叫びだしてしまったのだ。

ルーラの言葉を聞いた瞬間に、僕は「自分が生きていることが奇跡」だという事に気が付いたのである。僕はルーラが居なければ、ここまで生きてこられたかも疑問に思っていたのだ。それに僕が今ここで死んだとしても、それが当然の事なのだと思っていたのだ。ルーラには、とても酷いことを言ってしまったと、この時に反省したのだ。

僕は自分が勇者の力を手に入れたことで、どこか調子に乗りすぎていたのではないのか? と思っていたのだ。そう、今までの僕は勇者の力があれば何でも出来ると思っていたのだ。しかし僕はルーラと出会って色々な話を聞くようになって、この世界の現実を少しずつ知っていっていたのだ。そう考えると「僕は勇者の力に頼ってばかりで、勇者の力無しで生きていくために必要な能力を磨こうとしなかったのである。しかしルーラと出会い、彼女と話すことによって、やっと勇者の力に頼るだけではなく「勇者の力が使えない時のために他の武器を身につける必要があるのではないか?」と考えるようになったのだ。そう思った僕はルーラに頼み込んで彼女の元で剣術を学んでいく事に決めたのである。しかし僕は自分が剣の才能があるなどとは、思ってはいない。そもそもルーラの扱う「剣士としての実力」が凄すぎるだけだと思うのだ。それでも僕の身体が、それなりに頑丈になっていることに間違いはなさそうだから、僕はルーラの厳しい指導に根を上げないように頑張ろうと思うのであった。

僕はルーラとの稽古が終わった後、宿屋の食堂で休憩をとっていた。しかし「今日、ルーラに習ったことを反復しないといけない」と自分に言い聞かせて、ひたすら素振りをしようと心に決めていたので僕は宿屋の外に出たのである。すると僕を待っている者がいたので僕は声をかけてみることにした。

「お久しぶりですね。元気にしていましたか?」

その人はミコトリさんであり僕はミコトリに対して挨拶をしたのだ。

「うん、僕は元気だったよ。君はどう?」

「えっと私は色々と大変でしたが、なんとか無事でいられました」

そう、僕たちはお互いに勇者として呼び出されてから、なかなか顔を合わせられない状態が続いていて、会うのが久々だったのである。そういえば「僕たちが一緒に暮らし始めた時の最初の頃は、よく二人で食事に出かけて、よく飲みにも出かけたりもしていたんだけど、最近はルーラと行動することが多くなってたんだよなぁ」僕はミコトと一緒にいることが多かった頃の事を、思い出していた。僕は今になって「なんで、あの頃に僕は勇者の力を手に入れられなかったのかな?」とか、そんな後悔をしていたのである。僕は「僕がルーラと出会うよりも前に勇者の力を手にしていたならば、僕たちの関係は違ったモノになっていたかもしれないのにな」と考えてしまい寂しくなっていた。

そうして僕とミコトリは、あの時のような雰囲気に戻って二人だけで語り合ったのである。そう、僕がルーラに出会った頃から感じていることなどを僕は口に出して、今のルーラは優しいけれど厳しさが足りないと不満を口にして、それに対して「それぐらいなら私も分かっている」などと、ちょっと生意気なことを言いながらミコトは僕と話をしてくれて楽しかったのである。しかし「どうして今、こんな状況になってしまったのだろう?」と不思議に思えてならなかったのだ。僕は「あの頃は、本当に楽しく過ごしていたんだ。僕は勇者の力で強くなっていくのが楽しいと感じていて。でも、もう今は違う。ルーラのおかげもあって僕は強敵とも戦えるようになってきたから、これからが本当の楽しみなんじゃないかと思っている。だからこそ、僕がもっと強くなりたいというのもあるから、僕は旅を続けたいと思えるようになっていたのだ」そう考えていたのだ。僕は自分の思いを言葉にしながら「ミコトリも、もっと強くなりたいと思っているよね?」と彼女に尋ねてみた。

そう、僕は彼女が自分と同じく「勇者としての能力に頼らない強さを身に付けて行きたい」と考えているに違いないと確信していたのだ。そして僕の考えは正しかったらしく「勇者の能力が無い時にも自分で自分の身を守れるようにはなりたいと思います」と答えてくれたのだ。なので僕はミコトの「もっと強くなりたい」という思いに応えるための提案をすることにする。

そう「今すぐには勇者の力を発動させることが難しいと思うので、僕の力を利用してミコトに僕の体術を叩き込もうと考えている。もちろん僕は勇者としての訓練で身に付けた能力を利用するのではなくて、あくまで基礎的な技術のみを使う。僕自身も「ルーラの教えによって、かなり鍛え上げられたと思う」と自分で自信を持っていたので「ミコトが僕の技術を自分の物にしてくれることを願っています」と彼女に言ったのである。「わかりました」

そう言ってミコトは僕の言う事を聞き入れてくれて「明日から本格的に始めましょう」と約束してくれたのである。そして次の日になり早速、僕たちは訓練を始めたのだ。そう「勇者の力を発動させずに勇者の力を持つ者と渡り合うためには、勇者の力が発動している状態でも対処できるような戦闘技術をマスターしなければならないのでは無いだろうか?」という事を僕は思い至ったので「僕の技術を教えるために、まずはルーラに僕の戦い方を体験してもらうことにしよう」と考えて「ルーラと模擬試合を行うことに決めた」のだ。そして僕は、ルーラと戦い勝つことに成功したのである。僕は自分の中にある全ての技を繰り出してもルーラには勝てるとは思ってはいなかったのだが「僕が持つ、勇者の力を使えば、もしかしたら僕に負けてくれるかも?」と思っていたのでルーラには「わざと僕に負けたフリをして欲しい」とお願いしたのである。しかし「ルーラにお願いしたところ『そんなことをする意味はないし時間の無駄』だと断られてしまうことになったので、結局のところ僕には「自分の力で、どうにかする」以外に選択肢は無かった。そう、つまりルーラには通用しないのだから。ルーラに勝つことは、そもそも不可能なことだった。しかし「勇者の力無しでルーラを倒せるようにならないと、いつまでも僕は勇者の力をコントロールできず、ずっと弱いまま」なのだから、これは避けなければならないと、改めて理解した。そして僕は「この先の道のりがどれだけ長いのか分からないが、僕がルーラに勝てるようになるまで頑張って続けようと決意したのであった」。

ルーラに勝とうと試みたが僕は彼女に敗北してしまった。しかし僕は諦めることなく何度も挑んでいく。しかしルーラには通用しなかったので僕は自分の戦い方を変えることにしたのだ。僕に勇者の力を使った戦法しか無いとルーラは判断しているはずだし僕もそう思っていた。しかし僕は「勇者の力を使わずに勇者の力を使える人を倒すことが出来るようになるべきなんだ」と気付いたのだ。

「僕は今まで勇者の力を使ってばかりいたからこそ、その弱点を克服しようと思い立ち、今までとは違う僕の戦闘方法を身につける努力を始める事にした」

「僕のやり方を真似してもらって構わない。僕はルーラのように強いわけではないから、勇者の力と併用しなければルーラに太刀打ち出来る可能性は低いだろうけど、それでもやってみなければ何も変わらないと思うんだ」

そう僕が告げると「分かりました。あなたを私の弟弟子にします。厳しくしますが覚悟はできていますか? 出来ているなら、ついて来なさい。付いてこれなかったら容赦なく見捨てます」と彼女は言い出したのだ。

そして僕がルーラの弟弟子の座を手に入れることが出来たのかは、まだわからないが、これからも勇者の力に頼って戦うのではなく、勇者の力が使えない場面が訪れた時に自力で切り抜けられるようにしておかないと僕は勇者としての役目を全うできない気がしていたのである。僕はミコトリと共に冒険の旅を続ける。その途中で僕たちは、ある村を訪れた。そこはミコトリの実家である「オヤカタ商会」が運営を行っている村であった。そう、僕とミコトリが初めて出会った場所がこのオヤカタ村である。しかし今現在は村の人達は、ここに居らず別の場所に移住しているのだという。

しかし僕たちがミコトの家を訪れると、そこには彼女の母である、キヌカさんの姿があり「あら、お帰り」と言いながら迎えいれてくれたのである。どうやらミコトの両親は、既に引っ越して行ったあとだったらしい。僕はミコトに案内されて彼女の部屋に足を踏み入れた。すると、そこに飾ってあったのはミコトが幼い頃の写真でありミコトと両親、そして妹であるミカナちゃんの三人が仲良く並んで写っている家族写真であった。

「あれ、なんか僕に似ている子がいるね」

僕はミコトの両親が居る手前、平静を装いつつミコトに話しかけてみる。

「あ、それですか? 私の妹のミカナですよ」

「そうなんだ。へぇー。あの子にも妹がいたんだ」

僕はミカナの事を気にしながらも会話を弾ませていく。そして、ふとしたタイミングでミコトの妹であるミカナと会うことになりミカネに会うと「えっと兄さんの友達かな?」と言われてしまう。僕は焦った。だって目の前にいるのは紛れもなく美少女であり僕は彼女に一目惚れをしてしまいそうになるほどだ。僕は必死でミコトの事を紹介し「お付き合いさせて頂いておりまして」などと口にすると、ミコトの母でありミコトの育ての親であるミツキさんが「ミコトリ、あなたはいつの間に」などと口にしたので、僕は更に焦った。そして僕は何とか誤解を解くことが出来て安心できた。それから僕たちは雑談をしたりして、のんびりと過ごすことになったのである。僕たちはオヤカタ商会の運営するホテルの宿泊客だったようで、僕たちはミコトが経営しているホテルへと戻っていきミコトは「明日に備えて休もう」と言うと僕は素直に従うことにしてベッドに入り眠るのである。そして翌朝を迎える。

「私はミコトです。ミコトと読んで下さい。勇者様は、どんな名前でいられているのでしょうか?」

僕の名前はユウキというのだが、その名前を言う前に「僕は勇者じゃない」と否定してから自分の名前を答えた。「勇者さまと呼べと言われた事はありませんが、皆さんが、そのような呼び方をしてくださっていたのです。なので私は勇者と呼んで貰えた方が嬉しいと思います」とミコトが言ってきたので僕は少しだけ悩んで「勇者の能力は、あまり好きになれません」と答えた。僕は自分の本名を名乗った。僕は「ミコトさんは勇者と呼ばれたくないみたいだから勇者呼びは止めておこうかな」と考えた。僕は自分が何者であるのかを伝えた。しかし僕はミコトのフルネームを知る事が出来なかった。というのも僕は自分の事を話すと、いつも偽名を使っているせいで本当の名前を名乗る機会が少ないからだ。

僕の話を聞いてくれた後で「これからも宜しくお願いします」と言ってくれた。そう言って僕に手を差し伸べてきたので、僕もその手を握って彼女と握手を交わすのであった。そういえばミケ帝国の皇帝陛下の名前を聞いたことはなかったけれど、もしかしたら勇者と同じ名字なのでは無いかと思うのだ。ただ、それが事実かどうか確認することはできないけれど「勇者の能力は使いたくは無いけれど勇者であると認識される必要がある時のために勇者の名前を名乗ろう」と決めた。そうすれば僕とミコトが一緒に行動していれば勇者だと認識されてしまうだろうから、それでいいと思った。でも今は僕と彼女だけの時間を楽しむことにしたのである。

――ルーラの言う通り、今の僕はまだ弱い存在だ。しかしルーラが鍛えてくれたから、そこそこ戦えるようになってきたのではないかなと僕は考えている。勇者の力を使う事で強くなれたかもしれないが、それを封じてもどうにか対処できる程度の力を身に付けられたのだからルーラに感謝をしている。ルーラに勝てるとは思わないが、それでも負けない程度には強くなっていると自負している。ルーラとの修行のおかげもあり僕も、それなりの強さを手に入れることができたと思う。ルーラと出会ってから、それほど月日は経っていないはずなのに、僕は彼女に色々な事を教わった。

「まず基礎的な技術を叩き込む。そして体術の基本的な動きを叩き込んでいく」

ルーラは僕にそう教えてくれ、その言葉を実践してくれていた。僕もルーラの教えを真剣に受け止めることにする。

「まず君の動きには無駄が多いし、それに体が固い。柔軟性を高めないと」

ルーラの言葉を聞きながら僕は柔軟体操を始めた。しかし僕は今まで自分の力で強くなるために努力を積み重ねてきて、そういうことは怠けていたためにルーラの指導通りに上手くいかないこともあったのだ。しかし「まぁ無理しなくても少しずつやって行けば、なんとかなる」とも言われたためルーラのアドバイスを頭に入れながらも自分の練習を続けていく。そう、ルーラの言っていることは確かに正しいのだけれども、やはり自分で出来るようにならなければならないし、それこそルーラのような人間離れした強さを持っている人には、その言葉の意味は通じないだろうとも考えていたのである。

僕の体に痛みは走る。しかしルーラの指導を受けながら「もっと効率よく」と考えて訓練を続けた。ルーラは厳しい表情を見せつつも僕に指導を行う。僕は「僕をルーラのものにしたい」などと考え始めている自分に驚きを覚えてしまったが、そんなことを気にすることなくルーラは僕に色々と教えてくれた。ルーラは自分のことを強いと言っているが本当に強いのだと思う。そうじゃなければ僕みたいな弱い男に「自分のことを強いなんて言えない。まだまだだよ」と言ったりしないし僕に「弱いんだね」という言葉を口にしたりもしなかったはずだしね。ルーラの強さに憧れを抱いたりもする。だからこそ僕は強くなりたいと思い始めたのかも知れない。

そんな風にルーラの元で訓練を受け続けた結果、それなりに戦えるような戦士になったと、僕は思っていたのだ。だが、まだ僕は勇者としてルーラには敵わなかったのだ。しかし、このままではダメだと感じた僕は何かルーラから新しい技を教わろうと決心したのである。ルーラも、それは了承して僕の頼みを聞いてくれることになった。

――ルーラーと僕は二人で戦う事になる。しかしルーラの力には遠く及ばず僕たちは何度も吹き飛ばされたのだ。ルーラに僕の攻撃が効いているのか分からない。だけどルーラの攻撃を何度か受け続けると「あー痛いな」という感じになる。ルーラに何度も殴られ蹴られを繰り返していると僕は倒れて動けなくなってしまうのだ。ルーラは僕を見下しながら「やっぱり勇者の能力を使っていない状態じゃあ、この程度なのかな」と言っていた。

「ルーラーに、まだ僕は及ばないか。勇者の能力を使えば、また違ってくるんだろうけど、あれを使えというのは命令に近い。あれを使ったら、また同じことの繰り返しになりかねない。僕も、もう少し戦い方を変えるべきなんだろうか? ただルーラーは強い。正直に言えば今の状態で勝てるとは思えない。でも僕は勇者の力を使いたくはない。勇者の力で戦うのは最終手段であって良いと思っている。もしも追い詰められるような状況に陥った時は勇者の能力を使わないつもりでいる。その覚悟は出来ているが、今のところは勇者の力を使わずに倒せるように工夫をする必要があるんじゃないか」

そう考えるようになった僕はルーラーと戦い続けていくのであった。しかし、なかなか僕は、この世界で通用するレベルの戦い方になっていないと感じてしまい「そろそろ僕も別の世界に行ってみたいんだけど」と提案してみる。ルーラーも僕が言い出した事は、あっさり受け入れてくれたのだ。そして、そのまま、僕は転移の呪文を発動させるのである。

「さて、次は何処にしようかな」

次の世界に、どんな冒険があるのかと僕はワクワクしていたのであった。そう僕はルーラと一緒に様々な世界を旅する事を夢見ているのだ。そういえば僕が転生した場所がミケ帝国だったので、今度はミケ王国を旅したいと考えている。そこで僕はルーラーから「ちょっと待って」と言われ「私もこの世界に用事が残っているからね」と言いだしてきたのである。

「えっ? どういうことだ?」

「いやいや。私は君の保護者だからさ。君は一人前の勇者になるまでは私が保護すると約束をしたわけだし」

「ま、まさか僕の邪魔をするのか」

「当たり前じゃないか。せっかく勇者の能力の特訓をしてやったのにも関わらず。それを生かすことなく次の世界に行くのはどうかと、私は思うんだよ。どうせだったら他の勇者と戦ってみれば、それが良いと思う。私の教え子たちの中で一番の強者はミケ帝国に住んでいるのよ。だから彼に会ってみて、それでも納得がいかなければ別の方法を考えるとかでもいいかなと思うの」

ルーラーは、そう口にすると僕に手紙を渡してきたのである。そうして彼女は僕が勇者であることを証明するための手続きを行うために、ミケ帝国内の役所へと向かうことになる。勇者である事をアピールするために、ある程度の力を示しておくのも良いだろうと、ルーラーは言う。僕は彼女の言う通りにすることにして勇者である証を出すために準備を整えたのである。そして僕たちは一緒にミケ帝国へ向かおうとしていたのだが「勇者様と一緒なら、こちらの世界で勇者の証明をする必要は、なさそうですが」などと受付の人が言ってきてくれたため、わざわざミケ帝国内の別の場所に向かう必要性は無くなったのである。しかしルーラはミケ帝国の王城に向かっていき、その国の皇帝と面会することにしたのである。

――ミコトと結ばれた後、僕は自分の力不足を感じていた。なのでミコトに僕の剣術の腕前を見て欲しいと伝える。そうすれば僕にも力が付いていくと考えたからだ。そう思った僕だったがルーラが「勇者は剣術の鍛錬なんて不要」と言うのだ。ルーラ曰く「魔法剣を極めるべきだ」とのことだった。

ルーラの言葉通りならば僕の持っている能力も使いこなせば最強クラスになれるのではないかとも思える。そうすれば僕は、この世界でも、ある程度通用できる強さを手に入れる事が出来るかもしれない。ただ「魔法が使えないのは致命的だよね」とも思い始めていたのだ。僕だって魔法の訓練くらいなら出来るだろうし。そう考えた僕はミコトを連れてルーラの住んでいる家に帰ると早速ルーラと二人っきりの特訓を行うことにした。

僕たちの住む家の庭で僕とミコトは二人で木刀を持ち向かい合うようにして構える。僕もミコトも素手だとルーラから「女の子に怪我させないようにね」と言われるし、僕自身も、そんなことは絶対にしたくない。そうなるとミコトを本気で殴ったり斬る事ができないのだ。そう考えると僕もミコトと同じように自分の武器が欲しくなって来るが「僕が、この世界で使っている武器だと威力が高すぎるから駄目だ」と言われていた。しかしルーラの使う魔導書の力であれば僕の攻撃の力を底上げしてくれるはずだと思っていた。だからこそ僕たちは互いに向き合い訓練を開始するのである。

――僕は、ルーラとの訓練によって自分が、どの程度まで戦えるようになったのかを確認していた。勇者の能力を使わずとも高い戦闘力を持っているはずだが、まだまだ足りないと思っている。僕は自分の持つ勇者の能力に頼るのは嫌いだがルーラは「もっと強くなりなさい」と言ってくるのであった。僕は、そのためには自分よりも弱い敵を相手にしているだけでは成長できないと思ったのである。だから僕は強い相手と戦いたいと思った。しかし、それは簡単に叶うようなものではなかった。そんな僕が、どうにかルーラの許可を得ることができルーラに案内されたのは「勇者召喚の間」と呼ばれる部屋であり「ここで僕に何を見せるつもりなんだ?」と思ってルーラに聞いてみると、ルーラは無言のまま中に入るように指示をされた。僕もルーラの背中を追う形で室内に入ると「勇者として選ばれた者だけが使える聖杯」が置かれている。その前に居るだけで圧倒されるような気配を感じたのだ。

「ここに来たという事は、勇者に選ばれたということでいいんだね?」

そんな言葉をかけられた僕は背筋に悪寒を感じながら「そうみたいだね」と答えていく。するとルーラの隣に立っていた黒装束の人物が「では貴方に勇者としての力と称号を授けましょう」と僕に伝えてくる。僕は勇者の称号を手に入れた瞬間から自分の中の魔力が高まったことを感じ取るのである。そして目の前に出現した光り輝く剣を手にする。

――僕の目の前に現れたのはルーラに良く似た人物であった。見た目の年齢は、おそらく僕と同じくらいだろうか。ルーラより、少し年上に見える女性が立っている。そして僕が、その女性を見つめ続けているとルーラが「あはははは。びっくりしちゃったかな? これが魔王だよ。ちなみに私のお母さん」と伝えて来たのである。

僕は「ルーラーの母親って。じゃあ僕にとって義母にあたる人ということなのか」と、そんなことを考えているとルーラーの母である「ルリエル」と名乗った魔王が自分の名前を名乗るのであった。僕は「ルーラの義理の息子になったミコだ。よろしく」と、挨拶を返すのであった。しかしルリエルは「えっとミコ君。君は勇者の力を使うことが出来る?」と尋ねられた。

――僕は「勇者の力を、まだ上手く扱えない」ということを正直に伝えると、その事を知ったルリエルは僕にある提案をしてきたのである。それは「私を弟子にしてくれないか」という事だった。僕は「ルーラーを師と仰ぐのが正解だと思うんだけど。どうして僕を選んだんだ?」と疑問を投げかけたのだ。そうするとルーラーは自分の母親でもあるルリエルに、どのような目的があって僕を鍛えたいのかと尋ねた。

ルーラーに問いかけられてから数秒後。僕はルーラーの表情が真剣になっていることに気づくのであった。

「ミケ帝国の国王であるアウルに頼まれたの。「あの女は危険な人物だから、勇者に頼んででも保護して貰ってくれ」って。私には娘が居てね。私によく似た容姿の女の子なんだけど。その子が「ミコトお兄ちゃんと結婚するんだ」とか言うのよ。それで、つい気になってね」

「えぇ。ミケ帝国に行っているルーラーは私の実の娘なの」

「なるほどね。だから勇者に私を保護して貰いたいって思ったわけね」

どうやら、この親子はミケ帝国に暮らしているようだ。僕はミケ帝国で暮らしている勇者の実力を知りたかったので「是非、お願いします」と頭を下げる。そうして僕とミケ王国の皇帝は正式に「僕の弟子になる勇者」と「ルーラーと勇者を保護することになった師匠」という立場になり僕は勇者の力を本格的に学ぶことになったのだ。そうして、しばらくの間、僕たちはミケ王国で勇者としての能力を磨き続けることになる。

僕たちは、しばらくの間は、この場所を拠点として行動する事になった。ミケ王国は、ルーラーが住んでいた世界と同じような文化を持っており、特に変わった国でもないようである。ルーラーと僕が「この世界で暮らす」と言いだしたら「好きなだけ住めば良い」と言われた。僕はミケ王国の中で「勇者が生活しやすいように町を作ろうかな」と思い、その計画を進めていく。そして、その町に暮らす住人たちもルーラーの配下である獣人にしたのであった。そのせいもあってか、僕は、すぐにミケ王国に馴染む事が出来たのである。

――ミケ王国で生活するようになると、ミコトさんが、どんどん強くなっていく。ルーラ様の魔導書の効果によって強化された勇者の力で「レベルが上がりやすくなる」と言われているからだ。だから僕はルーラ様に言われた通りに、毎日のように、しっかりと勇者の力の鍛錬を続けている。ルーラ様からは「まずは、この国の人間と、どれだけ戦えるのか試してみたらどうかな?」とも言われていたので僕は「それなら僕にも出来そうだ」とルーラ様に返事をする。

僕も、いつかはミコトと対等になれるくらい強くなりたいとは思っているけれど、まだまだミコトの方が強いのは事実なので僕たちはルーラに紹介された場所で戦いの訓練をしているのだ。

僕の住んでいる場所から離れた場所に存在する山の奥深くでルーラが指定した場所に、僕とミコトは移動していた。そこにはルーラ様が「ミケ帝国の兵士の中でも、かなりの腕利きを集めたわ」と言う兵士が集まっている。彼らは僕とミコトを見て「俺たちの実力を見せ付けてやりましょうぜ」などと、それぞれ言い始めているのだ。彼らの強さを確かめるための戦いが始まったのである。

僕は自分の持つ剣の柄に手をかけると兵士たちに斬りかかっていった。僕の攻撃が当たる寸前に兵士が僕の視界から消えてしまうのだ。そして僕は背後に殺気を感じた。僕は振り向きざまに自分の剣を振り抜く。

そうすると剣同士が接触して甲高い金属音が鳴り響く。僕の目の前に立っていたのはルーラと同じ様な服装をした男であり「まさか僕の一撃を受け止めるなんて」と口にしてくるのである。僕としては「そんなに強いのか」と思ってしまい。この男は、なかなかの強者であると認識したのである。僕たちはお互いに一歩後ろに引くと再び睨みあう事になる。しかし、そんな僕たちを見て兵士の隊長らしき人物が大声をあげるのだ。その男の身長は百九十センチメートルを超えており筋肉質であった。その男が手にしている槍の切っ先を地面に向けながら口を開いた。

「貴殿らが何者か知らないが、我らがミケ王国を守れる力があるという事は認めよう。だが俺もミケ帝国を背負う者として負ける訳にはいかない。いざ勝負」と言うと僕の横を走り抜けていくのだった。僕も追いかけようとしたが他の兵士達に阻まれてしまい。僕が視線を向けた先には既に「二人のミコトが戦う姿」があった。僕は、そんな光景を目の当たりにしながら自分が持つ力の底知れなさを感じていた。そうして自分の持っている能力の凄さを改めて感じながらルーラから与えられた魔道具である指輪を見るのだった。

僕は魔導士が着るローブを身に纏いながら勇者の力を、どのように活用していくかを必死に考えていた。勇者の能力を使えば「魔法を使えない状態でも魔法の効果が出せる」はずだが、それが、どのくらいの精度で、どのような効果があるのかは不明である。ただルーラによれば、その魔導具はルーラと僕の間でしか使うことが出来ない魔導具らしい。だからこそ、その魔導具を使いこなすことが、今の僕には重要なことだとルーラは僕に伝えたのであった。僕はルーラとの訓練を続けていて分かったことがある。それは「僕は剣術と、あまり相性が良くないこと」なのだ。だからルーラが僕に与えた訓練方法は「基礎的な体力と戦闘訓練を繰り返すこと」である。だからこそ、僕は今、自分が扱える全ての力を引き出した上で全力を出してルーラと戦っているのであった。

僕は自分の持っている武器の使い方を少しずつ学び始めた。その方法というのは勇者の力と、今まで培ってきた経験を組み合わせて行う。ルーラ曰く「貴方の持つ魔力の量を考えると、そうしなければ、まともに戦えないと思うのよ」という事だった。その事を聞いた僕自身も、そんな事を考えてルーラと戦うと確かに勝てるかもしれないが「本気を出しすぎてルーラを殺すのではないか」と心配になったのである。僕は本気で戦った時に発生する反動をルーラに尋ねてみる事にしたのである。

ルーラに尋ねるとルーラは真剣な表情になり、ゆっくりと僕を見つめてきた。その眼差しは「絶対にミコト君を守りぬくんだ」というような覚悟を決めた瞳に見えたのである。僕はルーラの雰囲気を感じ取り「これは聞いてはいけない質問なのかも知れない」と直感的に理解する。

僕は「ルーラ。この世界で、もっとも恐ろしい魔物は何なのか教えて欲しい」と尋ねてみた。

ルーラの口から発せられた答えを聞くと僕は、やはり勇者の力というものの凄さを理解することになったのである。しかし勇者の力でルーラに勝ってしまっても良いのだろうか? と疑問を抱いてしまったのである。ルーラに勝ったら何か罰を受けるのではないかと不安になってしまったのであった。僕は、そのことを尋ねてみるとルーラは僕に優しい微笑みを浮かばせてくれたのである。

「ミコ君は気にしないで大丈夫だよ。私はミコ君を罰したりなんか絶対しないよ」

ルーラの言葉を聞いて、それでもルーラに勝った場合の事を考えずにはいられなかった。もしもルーラを殺してしまえば僕の人生は終わりだろうと思ったからである。僕も勇者としての力が、どこまで通用するのかを確かめたくなってきた。そこで僕は「ルーラー。そろそろ、僕も限界が近づいてきたから次で決着をつけるよ」と告げる。その言葉を聞いていたルーラーは、とても嬉しそうな笑顔を浮かべると僕の言葉に「わかったわ。私の方こそ、そろそろミコト君と全力で戦いたいと思っていた所なの」と言ってくれた。僕はルーラーの表情を見ながら「この戦いが終わったら二人で旅に出ようかな」と口にすると、その言葉を聞いたルーラーの顔が急に曇りだした。

僕はルーラーが何故、そのような顔をしたのか分からず戸惑ってしまったのである。

僕は勇者の力を使って、ルーラとの戦いに挑む事になった。ルーラーはルーラーで僕に対して全力の攻撃を仕掛けてくる。ルーラの放った拳は音速を超えて僕の体を打ち抜いていくのだ。僕は、ルーラの攻撃を避けたり、剣を振るったりすることで反撃に転じる。ルーラーは、それを難なく避けていき僕はルーラに向かって蹴りを放つが、ルーラーは空中に飛び上がり僕の蹴りを回避すると僕の背中に鋭い手刀を振り下ろすのであった。

――僕はルーラとの手合わせを続ける内に、だんだんと彼女の実力を認め始めてしまう。彼女は僕の攻撃を受け止める度に、その衝撃を吸収しているかのように思えたのだ。僕がルーラの動きを止めようとして魔法を放とうとした瞬間にルーラは姿を消す。そうして、ルーラは僕の背後に現れ僕を攻撃するのだ。

勇者の能力が発動しているにもかかわらずルーラには攻撃が当たらなかったのだった。僕が、そのことに気がついたのは何度もルーラと打ち合いを続けているときである。僕の攻撃がルーラーに当たったのは最初の一度だけであり後は、ルーラーの攻撃を受け流すばかりなのである。そんなルーラーの行動を見て僕はルーラーの考えを予想していたのだ。僕は勇者の力を使っているのだが、その勇者の能力よりも、はるかに上の速度で動いている可能性がある。僕は、そう考えたときに自分の勇者の能力をフル稼働させることに決める。

「勇者。その力で僕を強化してくれ」

「わかりました。それではマスターの意思に添えるよう努力しますね」

勇者の魔導書の声が頭に響き渡ると同時に僕は全身から力を込める。僕の身体から赤い蒸気のようなものが立ち昇っていく。その状態を維持しつつ僕は自分の体を操っていた。僕の体が、どうなっているのかは分からないが僕は僕であって僕の身体ではないような感覚に襲われていた。

僕の目や耳に映る景色全てが、まるでスローモーションのように見えるのであった。

ルーラも僕の変化に気がついてしまったようだ。

ルーラは、僕の顔に視線を向けてきた。ルーラは「ミコト君も、ようやく私と同じように、その力を使えるようになれたみたいね」と呟いたのであった。

「僕だってルーラーと一緒なら負けるわけないよ」

僕の目の前にいるルーラが突然消え失せた。そして僕の後ろにルーラが現れる。しかし、ルーラーが現れても僕は、すでに振り向いていて、そのまま勇者の能力をルーラに叩きつけたのであった。僕の拳と勇者の能力はルーラを捉えることが出来たのだ。僕の一撃を喰らったルーラが後方に飛ばされるのを見て僕は確信してしまった。「僕の能力でもルーラを圧倒出来る」という事を実感したのだった。

ルーラとの模擬戦を数回繰り返すうちに僕たちは山奥に存在する神殿に辿り着いたのである。この辺りは「モンスターの数が極端に少ない」地域であり、この山も「魔素が薄くなっているせい」で魔獣と呼ばれる怪物は発生しないのだと、ルーラは話してくれたのだ。そのためこの場所を僕たちの拠点とする事に決めたのである。それから数日後、僕は魔導書から得た知識によって新しい魔導兵器の開発に成功する。僕たちはその魔導兵器を使いルーナ帝国との戦争に備えることになるのであった。


***

<登場人物>

【主人公】:ミコト性別:男性

年齢:15歳(物語開始時点で)

髪の色:黒

瞳の色:青

身長 :165cm 体型 痩せ型 種族 人間 職業 剣士 趣味 料理作り、家事全般 特徴 異世界召喚された元学生で平凡な日常を過ごしていた。

勇者の力を手に入れると、あらゆる物を吸収する事ができる。

勇者の力を持つが、魔法が一切使えない体質である。

ルーラーの事が好きだが自分の想いを伝えることが出来ず。

その事でルーラーを傷つけてしまい落ち込んでいたが、ルーラと話し合い、お互いが愛し合っていることを自覚してからルーラと恋人同士に発展する。そして勇者の力を手に入れてから一年後に魔王を倒す事を決意する。ルーラの胸のサイズに関しては「大きければ大きいほどいい」と常日頃から口にしている。しかし勇者の力を手に入れたことで勇者の身体能力が発揮できる為。勇者の力を得た後の方が「戦闘で勝つ事が多い」ので最近は「ルーラの大きな胸に触る事」を諦め始めているらしい。

ルーラーからもらった指輪の効果を「勇者の力で使用することが出来るようになる」という事を知り、魔導士のような格好をしてルーラーから魔導書を借りて、ルーラーと一緒に訓練を行うようになった。

【ルーラ】女性 17~18歳程度 ミコトが暮らす世界に、たまたま流れ着いてミコトの家に転がり込んだ少女。

ミコトと同居を始めてからはミコトの家で一緒に暮らしている。

一人称は、わ、わたし。ミコトと出会ってからの口調は基本的に、あなた、もしくは、あなたの事、になる。ミコトが家出する前の性格は「他人に興味を示さない」といった感じだったが、現在は少し変わったようである。

ルーラーという名前はルーラーが、住んでいた世界で呼ばれていた偽名で、本名は、不明。ルーラの両親はルーラが生まれた時に他界しているらしく。その後は親戚に預けられて育った。しかしその時に、その一族は、かなり嫌な連中ばかりであり。「ルーラーを奴隷のように扱う奴等ばかりだった」ために「自分が自由に生きられる環境」を求めた為に家出してルーラという名前で生活をしていた。しかし途中で、とある事情があってミコトと行動を共にし、勇者の力が使えるようになってからはミコトの家で一緒に暮らし始める。ミコトにプロポーズを受けて正式にミコトの妻になった。ルーラーがミコと暮らし始めた頃の見た目は15歳程度で容姿はかなり可愛く。胸のサイズはDカップある。ミコに「もっと大きくなる」と毎日のように揉まれ続けている。その為「胸が大きくなったのは、ほとんどミコの所為」と考えているが、同時に、それが嬉しいと思っている自分に気づいてしまい、その事を嬉しく思う自分に苛立ちを覚えている様子。

ルーラーの使う「勇者の力」の発動条件はミコと触れ合う必要がある。

【ヒロイン】ルーラー:年齢:不明(外見上は17~18歳くらいに見える。

一人称は私 ミコと同居し始めてからルーラーと名乗る。

勇者の力が使えるようになってから名前を変えた 元々は、とある国の王族の血筋を引いている ルーラーというのは偽名で本当の名前はルーラーが暮らしていた世界の別の人物の苗字である。

ミコが勇者の能力を手にしてからはミコトを独占しようと考えるあまり。「ルーラ」ではなく「勇者ルーラー」として過ごす。

基本的にミコトと二人きりの時にしか「勇者の力を使わない」がミコトと離れ離れになっている時には、いつでも「勇者の力」を使うことができるように意識している。

ミコトのことが「好き」であるが。それを素直に伝えることができないため、時々ツンデレ的な態度をとることがある。ルーラーは自分の胸が大きいことにコンプレックスを抱いている。そのため自分の大きな胸を見て、嬉々として自分の身体に顔を押し付けてきたりする事がある「お兄ちゃん」こと「シン」に対しては「どうして私の気持ちに気がついてくれないの」と、いつもモヤモヤとしている ミコの「妹」の「クロミン」を気に入っていて溺愛しているが、ミコマオには複雑な感情を抱いており「いつか決着をつけてやるんだから」と決意をあらわにしている。ちなみにミコラさんがクロミーに甘えると嫉妬心からミコラさんと喧嘩することが多いらしい。

ミコルムは、「クロミナのお姉ちゃん」である「クズハ」とは、それなりに仲良くできているようだ。また「ルーラの妹」であるクロミナと「ミコーラ」とも、それなりの交流を持っているようだ。ただし、ミコーラに対してだけはあまり好感を持てていないようで、よく喧嘩をしているようだ。

勇者として覚醒した後は勇者としての能力を駆使して、ミコトが勇者として過ごしやすいように、色々な場所へ旅に出ていた。その際にミコトに「勇者の力を使って欲しい」と言われる場面が何度かあり。「ミコミコ」の二人の力になることを決意した。

ルーラーとクロミールが勇者として戦う時の衣装について 白を基調とした衣装であり頭の上に生えている青い耳と良く合って綺麗である。また白い布で作られたマントはルーラーの能力を強化する効果があり。さらに黒いローブを身に纏い背中に剣を背負っていた。

勇者として戦ったときの装備についてはルーラー自身が作ったもので勇者としての力は宿していないが、それでも十分な強さを発揮する。特に「ルーラーが持つ剣」の能力は非常に強力で「どんな防御手段を持っていても斬ることが出来る能力」を有している 【ミコーム】

「クロミア」性別

女の子 髪の色:赤茶系

髪型はショートヘア 身長 :130cm 体型 細めで子供のような体格 種族 ネコ族獣人 職業 剣士(ミコトに「剣術の才能がある」と言われているのとルーラとミコの模擬戦を見ていたため)

ミコルムの「弟分」である猫族の少年。年齢は9歳で身長は100cm程度の身長である。その年齢にも関わらずミコトが教えた剣術を使いこなすことができており。すでにルーラや、ルーラーが連れて来た魔導士の弟子と互角以上に戦いを繰り広げるほどの腕前である。性格は明るく、誰とでも仲良く出来る子である。そのため友達が多く、学校でも「みんなの中心的な存在」で、先生たちからも、とても信頼されている存在。ただし、少しばかり勉強ができないところが欠点である。

ミコームとクロミーは同じ孤児院で育った「幼馴染」の関係でもある ルーラーに弟子入りして勇者として修行する。

【クミカ】

「クミラ」女

髪色と髪型は茶色 スリーサイズ:上から「89/58/87」のCカップ

年齢:10歳以上

特徴:ルーラーと同じような「ウサミミ」が頭に生えており

胸の大きさも同じくBカップはある 職業:僧侶見習い(ルーラの元で僧侶の勉強中のため 現在は、まだルーラの付き人である)

ミコームと、同じ施設で暮らす双子の姉妹の姉の方

性格は基本的に優しくて真面目な女性 【アツシ】性別:男

年齢:14歳の中学生で中学2年生(物語開始時に15歳)

身長170cm体重62kg(物語のスタート時点では身長158cm体重55kg)

髪型:黒髪のショート

特徴:普段は無口な性格だが。実は熱い一面を持つ熱血キャラ 趣味 スポーツ、格闘技、野球、サッカーなど体を激しく動かしたりする事

得意技 剣道 好きな食べ物:ハンバーグ、唐揚げ 大好物はカレーライス 嫌いな物 苦味が強いもの 特徴 中学校に入学した際にクラスメイトのミコに助けられた経験があり。それ以来「何かあったら必ず助ける」と決めている。しかし最近は「勇者」であるルーラーが、あまりにも「凄まじく強いのに」、それに対抗できる程の戦闘能力を身に付ける事が出来ていないため。最近は「自分がルーラーを助けなければいけないのではないか」と考え始め。最近では「ルーラーの事を異性として見ているのかも知れない」と思い始めている。しかし「告白をする勇気が無い」という事が原因で未だに「勇者の力を手にした時に告白をしよう」と思っている。そして現在はルーラーから借りて使用している勇者の力に「限界を感じている部分がある」らしい ミコと同じクラスの同級生で、サッカー部に所属しており、キャプテンを務める

「勇者」の力を手に入れるためにルーラーに弟子入りすることになる。

ルーラーに指導を受けている内にルーラーに恋心を抱くようになったらしい 【ナナミ】女 15歳から16歳程度(外見上は13歳から14歳程度にしか見えないほど童顔で可愛い少女の姿になっている。しかし実際は20歳を越えている。ルーラー曰く「ルーラーはナナミより年上だから敬語を使うべきですよ」との事らしい。なお、年齢に関してはルーラーのスキルで見た目を偽装している。ルーラー曰く見た目年齢を若くしている理由は「見た目を偽ったままでは怪しまれる可能性がある」からだと言う事である。

ルーラーが住んでいる世界とは別世界に住んでいる少女で「勇者」の力と「賢者」の力でミコの世界にやってきたのだが。

元々は「魔王」と「魔竜」の封印を解く事に成功して「魔竜王の復活を阻止する為にルーラー達」と協力して戦うはずだったが。その途中でルーラー達の目の前から姿を消してしまった。その後ルーラーが勇者として「魔王討伐の旅に出る」事になったため、ルーラーに同行するために勇者の力を手に入れようとした 勇者の力の発動条件は「キス」することである。しかしルーラーに自分の姿を見られることを極度に恐れているため。基本的に勇者の力を発動させない状態で生活するように心掛けていた ルーラーから貰った「勇者の証」は大切に持っているが。基本的に肌身離さず持つようにしている。

ルーラーに「お姉ちゃん」と呼ばれる事を気にしていて。「ルーラーのお兄ちゃんになって欲しい」と言われるまで。

ずっと我慢していたようだが。そのお願いをしたルーラーに対して抱きついたり甘えたりした事で完全にお兄ちゃん大好きっ娘になっている

「シロガネ様は『私にとって大切な方です』

私達は、お互いに見つめ合う形となり。僕は何と声をかけて良いか分からずに困惑してしまったのだけど。そこで僕に救いの手を差し伸べてくれたのはルーラーであった。彼女はルーラーが、この「謎の空間」に現れてから。僕の知らない話をたくさん教えてくれるのだ。ルーラーが語る内容は僕の想像を超えた内容の話が多く。しかも、その内容の殆どは「聞いたことも、ましてや、見たことさえも無い内容」なのだ。だから、それを聞きながら「勇者の力とは何なんだろう?」と疑問を感じていたんだけど、それも仕方の無い事だと思うんだよね。だって本当に理解に苦しむ内容が多々存在するんだもん。

そして「勇者」の話をしているルーラーの表情が「いつもの彼女とは全く違った雰囲気」だったんだから。きっと今の彼女の表情を言葉で表すのならば「恋する乙女」という言葉が最も相応しいのかも知れない。そんな風に考えていた時。ルーラーの言葉によって。僕の耳には「ある単語」が聞こえてきた。それは「ルーラがクロミンの頭を自分の胸の中に抱え込むようにして抱きしめていた」のである。

ルーラーが、あのクロミンを「クロミンの頭を胸に抱いている」なんて事は、絶対に有り得ないことなんだ。そもそも「クロミンを溺愛しているクロミンのお姉ちゃんのクロミンがクロミンを抱き締めて可愛がっている姿は良く見かけますけど。クロミナにクロミンが「お姉ちゃんのおっぱいはクロミよりも柔らかいから好き!」と。そんな言葉を吐き捨てられてからは「絶対に私の胸は触らせてあげないんだから!!」と豪語するクロミンのクロミが。クロミンのクロミンのクロミが。まさかクロミールに、あのような姿を見せるとは思ってもみなかった。いやいや、これは、もしかすると「ルーラーの願望が作り出した幻の映像なのでは無いのか」そう思い。改めて、その事に意識を集中してみることに。

(クロミアに嫌われるのを怖れて今まで言えなかったけれど。ルーラーに抱きしめられているクロミーの胸をルーラーと、同じようにして。クロミーの胸に顔を押し付けるのが。私は大好きでした。

もちろん、それだけじゃありません。私がクロミーと一緒に居られる時間が限られている事を知ったルーラーは「勇者の力を手に入れることが出来たなら」と言っていましたが。クロミンの胸はクロミのものとは違って少し硬いのです。しかしルーラーのクロミアに嫌われないように頑張って努力した結果、最近やっと柔らかさが出てきたような気がします。でもやっぱりルーラーの程ではありませんね。でも今は、それで充分幸せでした)

――ルーラが勇者に目覚めた後で、クロミとクロミンの胸の成長率について。クロミールは自分の成長率は遅いと思っており「自分なんかは」と落ち込んでいた時期もありましたが。でも今ではルーラと同じように「クロミンの事も守れるぐらいには力を付けれたんじゃないかな」と自信を持つようになりました

「なるほどね、そういうことだったのかい。それにしても、あんなにも、クロミやミコームの事を大事にしていると思っていたルーラーの、そのような一面があるとは驚きだよ」と言いながらも、僕の内心で感じていた違和感の正体を知る事が出来た事で、どこか安心している自分もいる。

「まぁルーラーは確かに、そういった面では。僕から見ると少し異常なところがあるよな~って思う部分もあるからね。特に妹であるはずのクロミンと、実の妹であるはずなのに「血が繋がっているわけでもない、ただ一緒に暮らしているだけのクロミールを、ここまで大事に扱う事ができるなんて普通では考えつかないし」そんな事を考えながら、ふっと笑い出してしまい。僕は思わずルーラーの事を見てしまう。そんな彼女を見詰める中で。僕の脳裏に浮かんできたのは、今現在のルーラーの容姿であり、その外見を言葉で表現するのであれば「美少女」という文字が良く似合いそうな存在。そんなルーラーの姿を見ていると、つい先日ルーラーから「ルーラにキスされた時の感触」を思い出して「あの時の感覚は夢ではなかった」と思い出すと「なぜルーラーが勇者としての力を手に入れたのか」その理由が分かり。

それと同時に僕はルーラーが手に入れた「本当の強さ」を理解することができたのであった。

勇者としての目覚め

「クミラ、あなたが私達の側に残ってくれたのは嬉しい事だわ。それにミコームが付いてきてくれれば。とても助かるの」ルーラーはミコと、そしてミコームを見ながら、そのような事を言う。その台詞を聞くだけで「これからルーラーが、どのように行動しようと思っているか」分かる。なぜならば彼女は「自分がミコの世界に来た理由を探りたい」と思っているに違いないのである。しかし彼女がルーラーの世界からやってきた「魔族」の存在を完全に滅ぼしていないのは。おそらくではあるが「ルーラー自身が魔族の殲滅を望んでいないからではないだろうか」と、この時の僕は考えるようになっていた。

ミコトは「ルーラーの世界では勇者が魔王を封印する事に成功しました」という話をしていたけれど。どうも僕の中の認識では、ルーラーは、かなり強いはずだ。少なくとも勇者の力とやらを覚醒させてから、さらに実力を上げたとしても魔王が倒せるかどうかは分からないだろう。

しかし「魔竜の王の復活」という事をルーラーに聞いているのならば話は変わってくる。その事をルーラーに伝えてみたのだが。彼女の反応を見ていれば答えがわかる。それは「ルーラー自身は、あまり乗り気ではない」と言うことである。もしもルーラーが魔竜の王が復活する事を望んでいたら「勇者の力で倒すように促すだろう。もしくは逆に自ら戦うと言わなければいけ無い場面になるはずである。その時にルーラーは間違いなく「勇者の力で倒しなさい」と僕に対して言うはずだからだ。

しかしルーラーは、そのような言葉を僕に向けて言っては来ない。つまりは「ルーラーは勇者の力を、ほとんど使おうとはしない可能性があるのではないか」と言うことになってしまう。だからこそ僕は「ミコとルーラーを会わせない方がいいのでは無いか」と考えたのだ。ルーラーの力は強大すぎる。もしも、その力が暴走したら大変な事になるかもしれないのだから。そんな心配をしているのは、きっと僕だけじゃない。だって、ルーラーの力は僕達の想像を超えているものなんだから。

しかし僕の懸念を他所にルーラーとクロミンと、それからナナミの三人は、いつの間にやら仲良くなっていたみたいだった。

ナナミの年齢に関しては「15歳から16歳程度」ということだが。実際はもっと上だと思う。しかし見た目は、まだ13歳から14歳の幼女に見えない事も無いのだが。そんなナナミを、どうしてルーラーは「可愛い子猫を可愛がるように優しく接する」ことが出来るのだろうか? 正直、僕がルーラーに抱いているイメージからは「考えられない行為であるように感じる」のだが。ルーラーは、やはり僕の知るルーラーとは違う。

そう言えばルーラーは「ミコンは可愛いのですよ」とか言っていたけど、僕は「ルーラの方がミコよりも年上に見えますよ」と彼女に言ったのだけれども「私は20歳ですけども。ミコームが12歳なんですけどね」と言われた時は本当に驚かされてばかりいたのであった。ちなみに僕の年齢を伝えた際に「シロガネ様の年齢を聞いたときは驚いてしまったわね」と言われた時も驚いたものである クロミンに「ミコン様の胸を、そんなに、うっとりとした表情を浮かべて見るなんて」と言われて、つい慌ててしまい

「えっ! いやっ、そんなに変な視線を送ってはいないつもりなんだが」

そう口にした瞬間。クロミンは、いきなり僕に、そっと近寄り僕の手を握ると、そのまま胸元に押し付ける

「んー」

クロミンが可愛らしく首を傾げてから「にゃ?」という言葉を吐き出し、そしてクロミンが発する言葉が理解できないまま僕は戸惑ってしまうのだけど。そんな状況の中で「クロミンに、おっぱいを押し付けられる」そんな経験は初めてだったから「ちょっと待って!」そう言おうとしたところで。僕の視界には信じられない光景が広がり始める。僕の手が「むにゅっとした感覚」に包まれてしまったのだ。しかも、それだけでなく「手に柔らかい物が触れる」その事を意識した時「クロミンの胸に手を触れさせてもらったのは二度目である」という事実を思い出した時。僕の頭の中は完全にパニック状態に陥ってしまう 僕は慌てながらも自分の胸に触れると「うん、これは間違い無くおっぱい」そう判断すると今度はミミンの顔を見る。そこで目にしたミミンの姿は僕の思考能力を奪い取ってしまいそうなぐらいに衝撃的な出来事の連続となってしまうのであった。

クロミンと二人きりの時のお話 ミコン様と一緒に居られない時間が、あまりにも長くて辛いのです。

ルーラさんと一緒に旅に出ていたミコン様を見ている間はまだ良かったの。

でも、ルーラーさんから貰った「この世界の常識が書かれていてる」本を読んだ後では。もう我慢が出来なかった。私達「魔族と呼ばれる存在は本来『ルーラーの世界』には存在しない存在なのだ』そんな事を知った私は「どうして魔族は存在を消されてしまったのか」という事を調べたくて仕方が無くなってしまっていたんだと思う。そんな気持ちで居る中で私の頭の中には一つの考えが生まれたのである。

もしかすると「私と同じ世界から召喚された存在が、あの人以外にも存在する可能性」が有るんじゃないかって考えたら、すごくワクワクしてきた。もしかすれば私の家族は生きている可能性もあるし、それに私の友達だって生き残っている可能性が無いわけではない。それにルーラーは私が知っている「魔王と呼ばれた存在を倒す」事を目標にしていて、そのために行動しているらしいんだけど。もしも私が、その邪魔をするような行動をしてしまったのならば「ミコちゃんは優しいから」もしかすると私の味方になってくれるんじゃないかって期待していたからね。でもルーラーの行動はミコちゃんの敵になることが確定しているみたいだし。ルーラーには悪いけれど「ミコちゃんがミコさんの側に付くなら私がミコちゃんを守るの。そして一緒にルーラーと戦うの。それでミコちゃんを守ってルーラーを滅ぼすの」そんな事を考え続けていたの。

クロミンとの会話

「ルーラーが魔族の討伐を望んでいるのなら僕としては止める理由はないけれど」と前置きをしてから「魔竜の王を蘇らせようとするのはやめた方が良い」という事を伝えようと思ったの。もちろん魔竜の王が復活して暴れだせば「魔族とルーラーの世界に存在する人間全てが滅ぶ事になる」と言う事は伝えたうえで、それでもルーラーが自分の目的のために魔竜の王を復活させるようなら「その時は僕もルーラーを止めるために行動します」って事をミコちゃんに伝えたわけだよ。そんな僕の考えは間違ってはいなかったようで。ルーラーは魔竜の王を復活する事はしなかったから、ひとまず安心できたのね。もっとも魔竜の王の復活を阻止できて安心すると同時に「ルーラーの事を放置しているわけにもいかない」と僕は思うようになったの。だから僕はルーラーをどうにかしたいと本気で思ったから「どうしたらルーラーの目を覚ませる事が出来るのかな」と考えるようになっていったの 僕は今の状況を考える。僕は今、ルーラーと行動を共にしており。僕が今現在一緒に居たいと願っているミコとクロミンの二人は「ルーラーの仲間である、ナナミという女の子と一緒に遊んでいる」その様子を見守りながら。僕はルーラーに質問をしてみる事にしたのである。

「あのミコト。僕からも一つだけ聞いても良いですか?」

「なんでしょうか」

ミコトの問いに対して「どうして魔族を憎んでるのか」それを僕は知りたかったのである。なぜならば僕はミコームから聞いていたのだ。魔族と呼ばれる人達の中にも、ただ単純に「魔族の種族としての力の強さだけを求めるのではなく、平和を望む心を持つ魔族」が存在している事を。だからこそ僕はミコームが「どうして魔族と仲良くしようと思わなかったのか」そんな事をミコトに聞いたのだ。しかしミコトは、それに「答えてくれないのですよ」と悲しげな表情を浮かべながら僕に言うのであった。

(まあミコトは僕の予想通りの返答をした)

しかし僕の目の前で、そんな悲しい顔を浮かべている女性を見て、僕は胸を痛めてしまう そして僕の口から出てきた言葉は

「もしかしてルーラーが魔竜の王を復活させようとしている事と、何か関係があるのではないですか?」

そう言った後に僕は、すぐにミコトに対して「今の質問は無しにしてもらえませんか?」と謝罪をするのだけど。それに対してミコトは何も言わずに僕の手を取ると、そのまま僕に対して「抱きしめて欲しい」そうお願いしたのだ。

僕とミコンの日常 僕が、そんな風に思っていた矢先にミコが僕とルーラーの元にやってくると

「シロガネ君。これから私達は少し出かけてくるから。しばらく帰って来ないと思うけど大丈夫かな? それからシロガネ君は、お酒とかも飲める口なのかな? もしシロガネ君が、お酒を飲んでもいいのならばクロミンに頼んで作らせるけど、どうかな? それとクロミンはねシロガネ君の料理を作るって張り切っていたんだよ。あとルーラーさん。あなたはお風呂に入った事があるのかしら? 無いならばお湯でタオルを濡らして身体を拭くだけでは無くて、お風呂に入らなければ、だめなのよ。もしも、この世界に居る間の時間が長いのであれば「お湯を溜める機能がある箱状の物体」を用意した方が便利だと思うのだけど。

そんな風に話を続けようとした時にルーラーから、そんな話を遮られてしまった。ルーラーは、どうして「魔竜の王の力を取り戻そうとしているのか?」とか「どうして僕に執着をしているのか?」とか、そんな僕の聞きたいと思っている質問を先に言ってしまうのだ。そしてルーラーは「クロミンは可愛い子猫のような感じの子ですけど。本当は子猫のように可愛くて大人しい子じゃないのよ。あの子は怒ると手が付けられなくなるのよ。

「私、怒る事はないのですけどね」とか言っていたけれどもね。クロミンの「私達魔族の力を奪う」それが目的で、ずっと行動してきたの。それは、あくまでも「自分の仲間のためだった」そういう事よね。そんな話を聞いた私は、やっぱり「クロミンが、とても可哀想」そう思ってしまってね。

クロミンを撫でて「よし、私が慰めてあげよう」って思ったの。

そうやってクロミンを甘やかしちゃったの。

そんな私の行動がクロミンは気に食わないらしく「もう私はミコン様に頭を撫でられたいって思っていないのですからね」なんて言われてしまった。

でも「ミコン様は私の事なんか忘れてしまっているかもしれないから。仕方がないのですよ」って寂しそうにクロミンは呟いていたわ。

でもね、私、どうしてもクロミンに言っておきたかった言葉があったから、私はクロミンに話しかけるのだけど クロミンの事を撫でていた手を引っ込める。

「もう私にはクロミンが居れば十分なの。クロミンは私の妹のようなもので。私の事を本当の姉のように慕ってくれるクロミンが大好きなんだもん」

私が、そうクロミンに伝えてもクロミンは何も反応しない

「もしかして聞こえてなかったりします?」

クロミンの顔を見ながら首を傾げる。

でも返事はしてくれなかった。

ただ無言のまま私の顔をじっと見ていたの。

そんなクロミンの顔は「いつもより真剣な眼差し」に見えたの

「ねぇ、クロミン、私ね。今度こそ幸せになりたいって、本当に心の底から思ったの。そしてね、私と一緒に幸せになろう」って伝えると

「うん、ありがとう。でも私はミコン様を守れなかったのです。ごめんなさい」

そんな風に落ち込んでしまっているクロミンを見た私は、そっとクロミンを包み込むように抱きしめる。

そして「謝らないで。私はもう二度と大切な誰かを失いたくないから」そんな思いが私の中にあったから だから私にとってのクロミンはとても大事な人になっていた。そんな事を思い返していたの。

「ミコト、あなたは、どうしてルーラーと共に行動することを決めたのですか?」と僕はミコトに対して聞く。すると彼女はルーラーとの出会いを僕達に語り始めるのであった。

僕は「クロミンが僕の事を「ミコン兄様、助けてください。このままではルーラー様に、また殺されてしまいます。だから、お願いいたします。ミコをミコを救っください。私を、私を助けてくれなくても良いんです。ミコだけは」と言い続けていて」それを聞いた瞬間に。僕は、すぐさまクロミンとルーラーの間に入り込むようにして割って入ると 僕は、クロミンを抱きかかえると

「これ以上、ルーラーに手を出すのなら、いくらお前でも許さないからな。もしもミコームを殺すような事があれば僕が絶対に殺す」

そう僕はルーラーに向かって言う。

そんな僕の様子を見ながらルーラーは笑いながら言う

「ミコちゃんの彼氏くんは面白い冗談を言うのね。まさかルーラーの僕が、こんな女の子に、しかも人間なんかに興味をもつわけが無いでしょう。そんな馬鹿げた事を考えるのならルーラーを倒すための方法を探せばいいだけなのに。ねえ? そうでしょう? だってミコトはミコンと違って弱い存在なのですよ」

僕は黙ってルーランを見つめる。ただミコームの事に関しては嘘は言っていないはずなのだ。ミコームには確かに魔力は無い。それに体力だって僕と同じぐらいしか無かったはずだから。そんな事を考えながらミコを見ると、その視線が合うと 僕はミコの目を見ながらルーラーを指さす。すると、ルーラーは僕に対して

「貴方が、どういった考えをルーラーに抱いているか、その答えをルーラーは知っています。でもルーラーはミコトを嫌いではないけれど。ミコトと一緒に行動することは出来ません」

そうルーラーは僕に伝えるのであった。その言葉に僕は動揺しながら「どうしてですか?」そう僕は言うと。そんな僕の問いに対して

「ミコちゃんの気持ちをミコトに伝えたいからです」とルーラーは言い ミコトの方へと歩いて行き。彼女の目の前に立つ。そんなルーラーの行動に対してミコトが警戒するかのようにルーラーを見る。ルーラーはそんなミコトを優しく抱きしめると「私はミコームを殺したくありません。それだけは分かって下さい」とミコの耳元で、そうつぶやく。そんな様子のルーラーとミコトの様子を見た僕は「どういう事なんだろう」と心の中で疑問に思うのである。しかしミコトは、そんなルーラーの言葉を聞くと「ルーラーの事は信じない」と一言言うとルーラーの腕を振りほどくのであった。僕は、そんな二人のやりとりを見て、どうしてミコトとミコンが別れる事になってしまったのか理解出来た気がしたのである。

(ミコトはミコンが居なくなってしまった事で。「ルーラー」を「ルーラーの力を奪ってしまえばミコトはミコンと一緒に生きていく事が出来るのではないか?」そう考えて「ルーラー」に対して敵対心を剥き出しにしているのだ。

ミコトもルーラーも。二人共。ミコトの事が大好きなようで。お互いに想い合っている。だからこそお互いが分かり合えない部分がある。

ルーラーも「ルーラーはミコの敵ではない」それを分かってくれさえすれば、どうにかして仲良く出来るんじゃないかと。そんな風に僕には見えてしまうのだけど)

ミコとルーラー 私とルーラーの出逢いは、いつからだったのかしら。

そんな事を思い出してみるのだけど思い出せなかった。でもね「あの時」私は間違いなく幸せだと感じていたんだと思う。そして私は「ルーナーと二人で幸せになれる日が来たら嬉しい」そう願っていたと思う。けれども現実というのは、そう簡単にはいかないもので

「私はルーラーさんとは一緒になれない。だからルーラーさんに幸せになって欲しいって。私はそう思っているの」

そんなミコの言葉を聞いたルーラーの口が動くのを眺めていると

「どうしてミコは、そうやって。自分を犠牲にするような事を言っているのでしょうか? そんなのって無いですよ。ミコームの件については申し訳ないと思っています。だけどミコトは私にとっても大事な友達なんですよ。私はミコトの事をとても気に入ってしまったのですよ。だからね。私は「私」の持っている「魔竜の王」の力の一部を、ミコに譲り渡すことにしました。

そんな話をすると、私はクロミンの身体から離れる。そしてルーラーは「ミコームに私からの最後の言葉をミコちゃんに届けてあげたいから」と言い、私の手を掴むの。

私には「クロミンの声が聞こえていなかったのだ。ただ私に助けを求めるようにクロミンは、うわ言のように繰り返し、ずっとクロミンは、そう訴えていた。それなのに。私の言葉はクロミンには届かない」

そんな私の悲痛な叫び声は誰にも届かなかった。

私にとってはクロミンが一番の親友でした。でも私はクロミンを救う事が出来なくて。私は自分自身を許せないって思っていました。だから私はルーラーに頼んで、あの子に、この「魔竜の王の欠片の一部分」を譲り渡してもらったのです。そう私は伝え終わると

「これで私の話はおしまいです」

そう私はミコンに伝えます。そんな私の姿を見つめるルーラーの姿が視界に入ります。その顔は私を心配するようでもありました。そして私達の様子を伺っていたルアや勇者の少年と少女達は私の方を不思議そうな表情で見ていたのです。私はミコームに近づき抱きしめようと手を伸ばしたのですが

「やめろよ、俺はお前の玩具じゃないんだよ。だからやめて。もう俺に構わないで、お願いだから。だからもう。俺には触らないで」

そう言われてしまって私は思わず手を止めてしまったのです。

そんなミコトの言動を見たルーラーが

「ルーラーのせいだよ。全部。全部。ルーラーのせいで。私は」

「ごめんね。私が悪かったの。本当に。だから」

ルーラーとミコはお互いに涙を流し始めていました。

私は、その様子を黙って見ていられず。ルーラーの手を引いて、ミコトから引き離したの。

そしてルーラーを連れて、私の部屋へと向かうと。

ルーラーに問いかけるの。

「どうして。そんなに優しい声で、そんなにミコに語りかけようとするの?」

私の言葉を聞いたルーラーは涙ぐみながら私に向かって話を始めるの。

「私が「力」を分け与えなければ、きっとミコームが、また傷つく事になってしまうから」と泣きじゃくりながら、そう口にするルーラーを見ていて私は ルーラーを慰めながらルーラーをギュッと抱きしめます。

そして「私だって同じ事を思ったかもしれないの。ミコちゃんと離れるのは嫌だし、また辛い思いをするなんて嫌だと、でもね私は、もう決めたの。ルーラーのおかげでミコちゃんは、これから先。楽しい事があった時はルーラーにも楽しんで欲しいし悲しい事があって落ち込んでしまっている時にも私とクロミンが側に居て支えてあげられるから」と伝えると ルーラーの瞳から流れる涙が止まり、ルーラーの瞳の中に光が見え始めるのが分かるの。

「ミコト、ありがとうございます。貴女は、やはり凄い子です。それに私とクロミンの為に、そこまでしてくれるミコトに何か私が出来ることは無いですか?」とルーラーは私に尋ねてきます。

「えっ、どうして?」と私には意味が分からなかったから、そんな言葉が口からこぼれ出たの。

「それはですね。ルーラーの力は、本来なら全ての生き物の「生み出せるはずなのに」失われてしまっている、そういったものを生み出す能力なの。だから、もしも貴方が望めばルーラーは「貴方だけのルーラー」になります」

「貴方だけの存在」という部分をルーラーは強調しながらそう言ってくれた。私はルーラーに対して笑顔を向ける事しか出来ません そしてルーラーは「貴方がルーラーを必要としてくれるなら、いつでも私は貴方に呼ばれれば現れましょう」と、そんなルーラーの言葉を聞いて私は ルーラーに「必要になった時だけ、呼ぶね」と言うと

「それで構いません」とルーラーは返事をするのであった。

ミコトは、どうすればミコとミコトの事を一番大事に想ってくれる人と上手くいく事が出来るのかを考えていた しかし僕には「そんなの無理だろう」と思ってしまうのだ。

だってルーラーはミコの事が好きだ。その事については間違いがない事実だと思ったからだ。

しかしそんな事を考えながらも、僕は、ミコトをミコトとルーラーの仲を取り持つ事に決めていた。

「僕が、こんな事を考えているだなんて知ったらルーラーは喜ぶかな?」

僕はミコトに話しかける

「ミコト、君は今、どんな気持ちなのかな?僕は、そんな事をミコトに対して聞きたいと思っている」

僕が、そう言うと

「私はルーラーと一緒に幸せになりたいの」

そんな答えがミコトから返ってきた そんな会話をしながらミコトが住んでいる街へ向かって歩いている僕たちだが、しかしルーラーは少し疲れているようなのである。

「ちょっと休ませて欲しいんだけど」

ルーラーは僕にそんな事を伝えてくる。ルーラーの言葉に「大丈夫なの?体調とか」そう聞くと

「ミコは、私を何だと思っていたんですか」

「だってルーラーって、ずっと眠っている事が多いじゃない」とミコトは僕の代わりに答えると

「そういう事では無くて」と、なぜか、ルーラーは焦りを見せてきた。

「もしかしてルーラーは眠ったりしていない時も「寝ている時」と同じ感じになっているの?」と僕はミコトに聞いてみると

「そうみたいです」と僕の代わりにミコトが教えてくれたのである。そんな二人のやり取りを見たルーラーは「私の扱い酷いですよね?」と言い出し。ミコトはそんな様子のルーラーに対して苦笑いしていた。

僕はそんなミコトとルーラーの姿を見て

「やっぱりルーラーはミコトにとって特別な存在なんだなって思うよ」

「そんな事はありませんよ。ただ私はミコと、ずっと一緒に生きていくと誓っただけですからね。私はミコの事を大切に思っているけど、それだけの話で」

僕はそんな事を言うルーラーの肩に手を回し

「そう言えばルーラーさんとクロミンは、どういう関係だったのかしら?」と僕は二人に質問をしたのだ。するとミコトが

「ミコにミコンと呼ばれていた時もありましたが、ミココの方が馴染みがありますよね。ルーラーさんの種族のミコって名前なんですよ。ミコっていう名前の猫の女の子がいるんですよ。その子とクロちゃんの関係は親子みたいなものでした。ミコは家族の中ではクロちゃんが特にお気に入りだったので」と答えた。ミコームの方はというと

「ミコンが俺の家族だろ。それ以外でミコームに優しくしてくれた奴なんかいたのか?俺は覚えていない」と答えていた。そんな様子を見て「私は」とルーラーは寂しげな表情をしていた。その事を気にしているミコームが「ルーラーと俺の付き合いも長いし」と気をつかっていたのだが、それでも僕の方を見て「こいつがルーナーを、この世界に呼び戻して」と呟いていた。

その事を気に病んでいたミコトだったが、しかしミコトの気持とは反対にルーラーは「私はね」と言い始めた。そして「私はね。貴方に謝らなければいけないことがあるんだ。私はルーナリアの魂を転生させるためにルーラーの記憶を封じ込めていた。そして私はミコトちゃんの意識の中でずっとルーナリアを待っていた」とルーナーは話し始める。ルーラーの話を聞くと

「私もミコトちゃんが、あんなに優しい心の持ち主だなんて、つい最近まで知らなかったの。だけどね。私は自分の命が長く無いことを自覚したから。ミコトが、ミコになる前のミコンとミコームが暮らしていた街で待とうって考えたの」

ルーラーはそう言ったあと「そして私はクロミンに頼んで、この世界で「私の生まれ変わりを探せるようにして欲しいの。お願い」って伝えたの。そして私の身体はルーラーの「力」を使って造られた「仮初めの姿」でしかなかったから、本当の私の姿を取り戻す為に、どうしても必要だったことを伝えたの」そう言うと

「私を造った時の記憶が私の中には無いんだけど。そのおかげで私は私を「偽物じゃない私自身として」ミコに逢うことが出来ることが出来たんだよ」と嬉しそうに語るのであった。その事を聞いて

「私ね。貴方達に出会ってから、やっと自分自身で生きることを始めたんだよ。私は貴方達が居なかったら。もう何も出来なかったかもしれない。本当に感謝をしているんだよ。ありがとう」とルーラーは涙ながらに感謝を伝えるのであった。その言葉を聞いたミコは涙を流していた。ルーラーはミコトを抱きしめると「ミコトが泣かなくてもいいんだよ」と言うと

「うん。でもね。本当に私、幸せだよ。だから私、もっと強くなったから」

ミコトの言葉を聞いたルーラーはミコトに笑顔を向けて

「ありがとう。ミコト」

と優しい声で、そう伝えるのであった。そして僕はミコトに

「ミコはさ。これからミコトは、どうやって生きていきたい?」とミコトに問いかけてみた

「そうですね。ルーラーが幸せになれるなら。私もそれに協力したいです」とミコトが言うと

「それならルーラーはミコが幸せにする事が一番じゃないかな。僕が手伝おうと思ったけど。ミコは、もう自分が何をするべきか分かっているはずだと思うよ」

「私がルーラーの事を一番幸せにしたいと思っています」とミコトが答えると

「ミコト、貴方は私がミコに逢いたいと願っていなければ。こうして私と巡り合う事も無かったの。私が居ない間に貴方達は、お互いの事を強く想いあっていて。それが今の結果を生み出したんじゃないかしら」とミコトとミコはお互いに見つめ合っていたのであった。そんな二人の姿を見ていたルーラーは涙を浮かべていたが、そんな涙が零れない様にとルーラーが顔を上にあげると空が綺麗に見える場所に来ていたのである。僕は、そんな光景を見て「ここ、良い景色だろう」と二人に声をかけた。すると二人は同時に「はい」と声を合わせて僕に返事をする。その言葉が重なる事に驚いた二人が微笑みあうと。それを見ていたルーラーは二人を祝福するかの様に。ミコトとミコトに優しくキスをするのだった。

僕たちはルーラーが居るお屋敷に向かうことになったのであるが、そこで僕たち三人は一人の男性に出会う事になるのだ。彼は僕の事を知っていた様なのだが僕自身は彼と出会った事があるのか分からない状態だったのである。

その男性の事をルーラーが紹介する時に男性はルーラーが僕たちに向けて「この子は」と言った後に

「この子、誰ですか?」

と聞いてきたので、ルーラーは一瞬だけ僕たちに緊張を強いることになったのだ。というのも、ルーラーは自分と僕たちが出会ったときの事を忘れているのかと思い。僕は少しだけ戸惑っていたからである。

「私と、ミコ、それにクロミンは貴方たちの事を知ってるのよ。だけど、ごめんなさい。あなたの名前を聞いても良いかしら?」とミコトがルーラーの言葉の後に続いてそう言い出す。僕は「えっとね。貴方の事は、あまりよく知らないんだけど僕はクロオ。君は僕と会う前にミコと、どこかで会った事がないかな?」と彼に質問をしたところ

「君には失礼な事を言ってしまったのかもしれません。僕はシロアと申します。僕は、ミコとミコのお友達のルアちゃんと一緒に冒険者として旅をしています。貴方の名前は聞いておりません」

「僕はね。ルーラーが、ここに来て、ミコトがルーラーの事を知っているみたいに。僕もね。ルーラーが知っている人に似ているから気になって話しかけてしまったんだ」とシロアが僕に対して説明を始めると

「そうなの。クロさんがルーナーと面識があったから」とミコトはクロさんという僕に対して初めて口にしてくれた呼び方に、ちょっと喜びを感じていると「クロちゃんって呼んでもいいかしら?」と言ってきてくれたので

「もちろんだよ」とミコトの申し出を受け入れることにした。

「ところでクロオさん。私に何か、御用事がありましたか?」

「実はルーラーの所に案内してくれって頼んでいたんだよ」と僕が答えた後

「僕も一緒にルーラーの屋敷に行くところだったんだけど。もし良かったら、ルーラーの所で僕たちも待たせて貰えないか?ルーラに紹介したい人も居るから、お願いできないだろうか?」

僕はシロアに対して頼み事をしてみたところ。

「それは、問題ありませんよ。むしろ僕としては、そちらの方が良いです」と笑顔を僕に向けた後「ミコームは、ここで、待っていてくれるかい?」

「俺は構わんぜ」

「僕はルーラーさんの事を知らないけど。大丈夫なのかい?」

僕はルーラーのことを気にかけていたのだが

「心配しなくても、きっとルーラーなら貴方の事を受け入れてくれると思います。だって貴方のことを一番理解しているはずなので」

そう言うと「ミコ。一緒に来てください」と言うと

「私はミコトちゃんとクロミンを連れて行きたいんですが、クロミンを預かってくれるところってあるかしら?」

ルーラーの問いかけにシロアは少し考える素振りを見せてから

「それならば私の家に来るのは、どうでしょうか。ルーラーさんの家にも近いので」と言うと

「それで良ければ、ミコがルーナーさん達と一緒に行くのを許して下さい。ミコはクロちゃんとルーラーさんに付いて行きたいのです」と僕がお願いをするとルーラーは笑顔を見せ

「それじゃあ私の家に一緒に向かってくれる?クロミンは私が面倒見るから安心してくれる?あと、私もクロミンに逢いたくて」ルーラーはそう言うとシロアとミコームに別れを告げて僕らと一緒に移動することにするのであった。

そして僕とルーラーは二人でミコの事を見守っていたのだが そんな様子を見ていた僕は、なんとも言えない気持ちになり「あの二人は仲が良いからね。でもルーナーはミコが好きなんだよな」そう思いつつミコを見守ることにした。するとミコトとミコームは、なにやら口論をし始めたのだが。ルーラーはその二人のやりとりを見て楽しそうだなと感じてしまうのであった。そしてルーラーはミコトの手を握ると「ほら、二人を見て。本当に楽しいでしょう」と笑いながら僕に語りかけると「ルーラーって優しい目つきが出来る人だったんだ」と思うと

「ミコとミコは、やっぱり似てるわよね。貴方の目元もミコと同じだし。ミコにそっくり」とルーラーが微笑んだ時、僕の中に不思議な感覚が生まれたのだ。それは「懐かしさ」というものなのだが、その正体が「何」であったかを思い出す事が出来なかった。

(あれ。僕、前世でルーラーって人と会ったことってあったっけ?)僕は、ふとその事が頭によぎると。「あっ」という言葉と共に僕は思い出すのであった。その記憶は

『貴方と出会えて私は嬉しいよ』と彼女は、そう言った気がする。そして「ルーラーが僕の事を、どんな人物かを、教えてくれている記憶」を思い出した僕はルーラーに対して、その言葉を伝えなければならない衝動にかられるのであった。そして「ルーラーは、どうして僕に「貴方の瞳の色はミコとソックリね」とか言って来たのかを考えてみる事にしたのだった。

ミコとミコとミコトはシロアが暮らしている屋敷に到着して、そこで彼の妻が出迎えてくれたのだが。その女性が僕にとって衝撃を与えることになる。

彼女の名前は

『サトミさんといいましてね。ミコト様とは同い年になるのですよ』とシロアから聞かされた時は本当に驚き「ミコトは年齢的に言えば。サトミと同い年になるわけだよね」と言う言葉にルーラーは笑顔を見せていた。そしてシロアが

「ミコト。こちらの方、覚えてない?」とミコとミコトに対して尋ねると

「私には分からなかったけれど。私より小さい時に遊んでくれた子がいたような気もするんだ」

「それだったら俺が覚えていても良いんじゃないかなぁ」とミコの言葉に納得の出来ない僕であったのだが。ルーラーは

「貴方たち二人が幼かった頃の記憶なんて私にはないもの。私が知らないミコを、たくさん見ている貴方が羨ましいなと思うのよ」そうルーラーは僕たちに話すのであったが、その時の表情はとても悲しげな顔だったのである。それを見ていた僕は胸が痛くなると同時に、ルーラーの言葉に疑問を感じる事になるのだった。なぜなら「貴方たちが居た村の近くに、この子が住んでいたという証拠はあるのかしら」とルーラーが僕たちに質問をしたからなのだ。それを耳にしていたシロアと僕は、そんな質問をするルーラーに対して不思議がっている様子を見せる。そんな疑問を抱いた僕たちを他所に、サトミと名乗った女性はミコを見て「この子が昔、よく遊びに来ていたミコちゃんなんだ」と話し始めてくれたのである。

そして僕たちはルーラーのお屋敷で待つ事になったのでシロアの妻のサーヤさんが「ミコちゃんとミコの服を脱がせるのを手伝って欲しいのよ。クロちゃんは男の子だけど良いのよ。だってミコちゃんに、その、恋をしているものね」と言われてしまった僕は赤面してしまい。ミコも僕の方を見ながら照れてしまい顔を俯かせてしまったのだ。

それからミコは僕とシロアが着替えを手伝うことになったのであるが。シロアが、この家の主からミコトと僕の衣服を受け取り僕に渡して来た。

「クロオさん。ルーラーさんとミコにクロミンちゃんを、よろしく頼みます」と言い残して、この家から離れて行ってしまうのであった。残された僕とルーラーはミコの服を着せて行くことにしたのだが、僕たちがルーラーに手伝って欲しいとお願いされて引き受ける。

ミコは、自分の着ている衣服の上から僕が手渡すミコの服を身に付けさせてもらうのだが、やはり僕とミコとでは体格が違うために。ルーラーもミコトも苦労しながら作業を進めていく事になっていたので僕は

「ミコト。無理をしないようにね」と優しく声を掛ける。ミコは、うん、と返事をするとミコは笑顔を見せた。そんなミコを見ている僕はミコの事を愛しく感じていたのだった。ルーラーと僕もミコが身に付ける衣装の準備を終えると「それじゃあ、また来るね」とシロアに挨拶をしてミコの側に近寄るのだったが、その時に僕はミコトに対して「シロアと、うまくいくように応援してるから」と言ってミコの手を握ったのだが、それに対して「クロミンも一緒に来ればいいのに」と言うミコトに対し「クロミンも一緒にルーラーの家に、みんなが居る場所に、僕たちも向かうんだよ」と僕が伝えると

「そうか、そうなんだ」と言って僕が握った手を、ぎゅっと強く握り返してくれたのだった。

「ルーラーさん。僕とクロミンの分の衣装もありますから一緒に着替えましょう」とシロアが僕に言いに来た時には、僕もミコとルーラーも一緒にシロアの家に向かい始めたのであった。

ミコームもシロアと、どうやら知り合いだったようで会話を交わしているのを見た僕たちは少し驚くのだが。

ミコとミコに寄り添うシロアは「ルーラーの家で待ち合わせしている仲間がいるんだよ」と言った後に

「君たちも、その人たちに紹介出来るから、ルーラーの家に案内しよう」とシロアは僕たちのことをルーラーの家に案内してくれて、そして僕とルーラーとミコトの三人が待っている部屋に招き入れてくれた。その部屋の椅子に座ると僕は

「あの、そちらの女性はルーラーの奥様なんですかね?」とルーラーの隣に立っている女性を見つめながらルーラーに声をかけると

「えぇ。紹介するわね。この方は私と一緒に旅をしていた人よ」と言うので僕は驚いた。まさか「一緒に行動を共にする」という言い方ではなく「一緒に冒険者として活動していた」という意味だと解釈したからである。しかし、そのルーラーの口ぶりからすると、彼女は冒険者の経験もあるみたいだなと思い。ルーラーが、どのように話してくれるのだろうかと思っていた。そんな僕の目の前に現れた彼女は「サトミと申します」と挨拶をしてきた。

僕はサトミに挨拶を返し、僕自身も自己紹介した。ルーラーから「貴方は私とミコトちゃんとクロミンちゃんを助けてくれました。本当に有難うございました」と言われると。僕は頭を掻いた後で

「どうも」と答えると、シロアがサトミに対して話しかけていたのである。そしてシロアとルーラーは何かを話し始めるのだが

「シロア、私とミコが先にシロアの家にお邪魔しますね。私は、ミコトとクロミンに早く逢いたいの」とルーラーは言うと

「ルーラー、その件について僕に提案があるんだけど聞いてくれないかな」そう言うシロアはルーラーとミコに対して「実は僕の家に集まって貰って、あるパーティーのメンバーを紹介しようと思っているんだよ」と話をしていたのだった。それを聞いたルーラーは「パーティーメンバーって、何の話?」そうシロアに尋ねると

「その前に。ミコトちゃんは、どうして神殿から消えたのか、それを説明してもらいたかったんだ」そうルーラーに言ったのでルーラーは僕に「ちょっと席を外すわね」と言うと僕とミコトが待つ部屋を出て行くのであった。ルーラーとミコのやり取りを眺めていた僕なのであった。するとシロアがミコトと僕に向かって「僕が二人に聞きたい事があるからさ。僕に答えられる内容で質問に答えてくれるかい?」と言うとミコトが真剣な表情でシロアを見つめたので

「大丈夫だよ。僕は、あくまでも質問をするだけだし。その回答で二人が不利になることは無いと思うんだ。僕を信じて、なんでも質問してください」と僕は二人に対して言うのであった。

そして僕が「ミコ、シロアに対して、いつも通りの態度を崩さないように注意するんだぞ」と囁くと、うん、と笑顔を見せてくれた。僕は、シロアに対してミコトが答えるよりも前に、どうしてもシロアに伝えなければならない事を、まずは口にする事にした。それは「勇者が魔王を倒すことを諦めたのか? それともそれとも」という言葉である。この言葉にシロアは僕の目を見て、ゆっくりと大きく首を振り

「違うよ」と答えたので、この返答に安心したのか。それとも残念なのか、僕には分からない気持ちになったのである。シロアが「魔王討伐の旅には出ているけれど。魔王の城に行こうとしてない」と、この世界の状況を伝えてくれた。それを知った僕たち三人はシロアからの説明を聞いているとルーラーが戻ってきたのだが

「ルーラー。僕は、まだミコトちゃんと話して無い事が有るんだ。ルーラーはサトミさんと一緒に、どこかに行ってくれるか」そうシロアがルーラーに伝えるとルーラーはシロアとサトミと共に何処かへ行ってしまった。僕とミコトとミコトに抱き抱えられたクロミンの三人が取り残されてしまうのだった。そしてルーラーがいなくなると

「それで。シロアは、なぜミコに質問をしたんだ」とミコがシロアに問い詰め始めたのである。シロアの表情を見ると。この場で、はっきりとミコに真実を伝えたいような雰囲気があったので

「僕にも質問の権利は、ありですよ」と言ってみたが。ミコは僕を無視するとシロアに向かって「シロアが知っている情報をミコトに伝えたいなら、この世界に存在する勇者を騙す行為は、やめてほしい。ミコトには、もう関わらせないから」と言い放つと。その言葉を耳にしていたシロアは困った顔をすると僕の方に振り向いた。そして僕はミトコにシロアの事情を伝えるとミトは驚きの表情を見せて僕を見つめていたのである。そんなミコに「ミコトも、この世界に存在している、もう一人の勇者の存在に驚いていたからな」と話していたのだった それからシロアはルーラーたちが帰ってくるまでの間でミコトに説明を始めたのである

「僕は今から一年ほど前だけど。魔王の城の近くに出現したダンジョンを攻略した後の事でミコトちゃんに助けて欲しいと言われた時があって。その時の頼み事の内容を簡単に言うと。ミコトちゃんの仲間になってくれそうな人物が居る場所を探して来てくれないかと頼まれたんだよ」シロアは僕たちに説明するのであった。

僕とシロアが話をしている間、ずっとミコは無言のままで居たが、しばらくしてから僕たちはシロアの家に集まっている人たちに会いに行く事になったのだった。シロアの家に集まっていた人たちはシロアの家族では無く、その人達もミコトのことを知っていたようで。僕とミコトの顔を見た時に全員が一斉に僕たちを出迎えるように拍手を始めてしまったのである。そんな歓迎ムードに包まれる中でシロアは「ミコトとルーラーさん。そしてミコトさんに紹介してもいいですか」と言って、シロアとミコトが連れて来た人たちが自己紹介をすることになった。

シロアが、最初に自己紹介をして僕も自分の名前をシロア達に告げた。すると僕の名前を聞いていたシロアは

「君が、シロアさんを助けてくれた、あの名前の分からない男性なんだね」と言ってきたのである。それに続いて他の人たちもシロアと同じように僕に感謝を述べてくれたのだが、僕からすれば、あの場に現れたのは偶然だったし。僕自身は、ただ自分がしたいと思った事を実行しただけで、感謝されるほど、僕は善人ではないのだ。むしろ自分の命を失う覚悟までしたぐらいなのだから。そう僕は思うのだが、その僕に対してシロアは何度もお礼を言い続けるので僕は困り果ててしまっていて。僕は「いえ、そんなに感謝されることじゃありませんよ」と言うと。シロア以外の人からも、お褒めの言葉を貰った。しかし、こんな状況になるとシロアの家族に、どう対応して良いのか分からなかった僕が居る。

そんな時にシロアが「クロミンは、どうしているのかな」と家族に向けて話しかけていたので僕はシロアに「シロアの家にいるよ」と教えるとシロアは「それじゃあ、そろそろ家に連れて帰っても良いよね」と言った。僕はシロアが「ミコトに紹介したかった人たち」と「クロミンを紹介したい人たち」は、シロアの家に集まり始めていたから問題ないだろうと思っていた。シロアは、そのままミコトに近づいて行き、クロミンを抱きかかえた状態で僕たちの所に来るのであった。するとシロアがミコにクロミンを手渡そうとするとクロミンは僕の服の裾を握り締めていた。そんな様子を見ていたシロアは「クロミン。ルーラーさんの所に一緒に行ってくれないのかい?」と言うのだが

「だってね、この子は私から離れたくないのよ。でも私は神殿に帰りたいし、どうしようかと思ってね」と言うミコトに対して。

「大丈夫だよ。神殿までは、僕が案内するから。神殿で預かる事も出来るはずだよ」とシロアがミコトに言った。するとミコトは僕に「私とミコトがシロアに着いて行くことを、シロアのお父様とお母様に報告した方が良いわね。そうしないと心配してしまうかもしれないわ。それに私たちがいない間に誰かに迷惑をかけてないかどうかも気になるし。だから一度家に帰りましょう」と言われて僕はルーラーにミコトとシロアの事を頼んでルーラーがシロアの家にミコトとクロミンを連れて行ってくれることになった。僕がシロアと一緒にシロアの家に帰ろうとした時にミコに

「私は、もう少し、クロミンを構っていたいから先にシロアとシロアのご両親の元に言ってね」と言われるとシロアが「それならミコト。僕と一緒にルーラーさんのところに行こうよ」と言うので僕たちはルーラーとミコの待つルーラーの自宅に向かったのだった。ルーラーの自宅ではルーラーが「あらミコト。おかえりなさい」と言って僕たちを迎えてくれたので僕は

「ルーラーさん。シロアの両親が僕に会って話が聞きたいと言っているので神殿に伺って貰ってもいいでしょうか?」と言うと

「分かったわ。ミコトとシロアと一緒にルーラちゃんの自宅に寄ってシロアの両親のところに行きましょう」そうルーラーは言いながら立ち上がると「ミコトも一緒に行くでしょ?」と言うとミコトは笑顔を見せて

「ルーラーが一緒で良かった。神殿に帰るときに迷う可能性があったけどルーラーが一緒なら大丈夫そうね」そう言ったので僕とシロアとルーラーは神殿に向かうことにしたのであった。そしてルーラーが神殿に向かって歩いている途中に「シロア。シロアはミコトと一緒に旅に出て、その途中で勇者として目覚めたんだよな。それなのに、どうしてシロアはこの世界に残ったんだ?」と僕はシロアに向かって尋ねてみると

「ミコトちゃんが勇者として目覚める前に僕は、ミコトちゃんを勇者にすることは出来ないか? と考えていたんだよ。そして僕はミコトさんと出逢うことがあってさ。僕とミコさんとシロアさんで魔王の城に忍び込んだことがあったんですよ。その時に魔王と戦闘をしてミコトさんが魔王の魔法を受けて怪我をしたんです」そこまで言うとルーラーは少しだけ間を置いた後に

「その魔王の攻撃で受けたダメージで魔王にミコトさんの居場所を知られたのか。それとも何か別の理由でバレたのかは分からないけれど、魔王の攻撃を受けた際にミコトさんが気絶してしまったんだ」

「魔王の城で意識を失ったミコトちゃんを僕が連れ出して安全な場所に移動してから治療を施して傷は癒えていったんだ。でも目を覚まさないミコトさんを見ていて、このまま勇者の力を手に入れられないとミコトちゃんが危険な目に遭ってしまう。そう感じてしまった僕は勇者の能力を奪う方法をミコトちゃんが持っていた『聖女』の聖石を使って試したんだけど駄目でした。僕は諦めて王都に戻ることにしました。僕は魔王を倒す方法を探しに旅に出ようと考えました」そうルーラーは僕たちに説明してくれた。そんなルーラーに

「ルーラー。あなたは本当に勇者の能力を奪える方法なんてあると思っているの?」とミコトが問いかけた。するとシロアは「僕の両親は僕の能力について知っています。その事は僕に教えてくれたんです」と僕に向かって話してきたので僕は「それはどういう意味なんだ?」とシロアに尋ねると。シロアは僕の方を振り向くことなく、前を見つめたまま歩き続けていた。しかしシロアは何も答えることなく歩いていたが「ルーラン」と呟いたあと

「ルーラーさんのお母さんもルーナーさんと同じ方法で私の中に入っていた力を吸い出したみたいですよ」と言ったのだ。

僕とルクスはミコトに連れられて、サトミの実家がある村へ到着すると村長の家は宿屋をやっているらしい。

そんな宿屋の店主の名前はサトリという女性でミコトは、この女性の事を知っているらしく「私とルクス君が初めて会った時に一緒に行動をしていた人でね。今はこの宿を経営しているの」と言っていたのである。

「ところで。今日はルーラーさんはいないのかしら」と僕たちがサヨさんの家の前まで来たらサトリさんが玄関から出てきて

「ルーちゃんだったら、たぶん、どこかに散歩しに行ったんじゃないかしら」と答えるのでミコトが「じゃあサマリのお父さんの所に行くから呼んできてもらえるかな」とお願いをしていた。僕とシロアは「ルーラー」という名前を聞いた時に「まさか」と思ってお互いの顔を見たのである。するとサトリさんが「ルーちゃんが、お二人を家に招待したいと言ってきたわ。どうぞ」と笑顔を見せてくれたのだ。

僕は「ミコト。ルーラーさんとは、どこで出会ったの?」とミコトに質問するとミコトは「ルーランと私は初めて出会った場所は森の中だったの」と答えた。すると、ここで僕がルーターとシロアに初めてあった時のことを思い出す。

ルーラーと出会ったときのことを。あの時は確か、僕は一人で行動していて「魔導士と盗賊を探せ」という命令を受けていたから、あの場を離れるわけにはいかなかった。僕が、そんなことを考えている間にシロアは「あの時に出会った人が、今になって、こうやって会う事になるなんて思わなかった」と笑みを浮かべていた。僕は、そんな二人の様子を見ながら。二人が再会できたことを喜んでいたのである。

僕とシロアがサカリさんの家に入っていくと「いらっしゃい」と言いながらサトルが姿を現した。シロアは「初めまして。僕はシロアです」と自己紹介をした後に、僕は「シロアと、ルーラーさんに紹介したい人物がいるのですが」と言うと

「それならルーラーは、ここに来ているよ。ルーラは君たちを自分の部屋に連れて行きたいと言ってきたので案内をしようか」と僕は言われて僕は「それじゃあ、ルーラさんの所に案内してくれますか」と言った。

そして僕はサトルと一緒にシロアの部屋まで行くことにした。ちなみに僕はルーラの部屋に入ることになるのは初めてではないのだ。シロアが「ルーラー」と名乗ってくれたから僕はシロアに「もしかしてルーラーは、僕たちと初めて出会う前から、すでにルーランとして僕の両親に会いに行っていたりしないよね」と聞いてみたのであった。シロアは黙り込んだので、おそらく僕の言葉は当たっていたと思うのだが、そんな会話をしている間にシロアはシロア自身の部屋の扉を開いて、そこに僕たちは入る。

シロアがルーラに、どのような事を聞かれるのだろうと不安に思い始めた頃にシロアとルーラが、それぞれの自室に入った後で、僕とサトラさんがシロアの自室で待機することになった。

しばらくしてシロアとルーラが出てきたが、シロアは「もう、いいよ」と言って僕とサトラさんの所にやってきた。

シロアが、どんな質問を受けたかは分からないが、ルーラーは、どう考えてもミコトに対して好意を抱いているように感じる。ルーラーは「僕がルーランに戻れたなら」と僕とシロアに話していたが、その言葉を信じるなら「ルーラは、きっと、まだ生きている」のだろう。ルーラーは、ミコトが勇者として召喚された時には「自分は勇者として覚醒できないかもしれない」と言っていた。その事を僕は「なぜルーラーは自分がルーランに戻れると思っていたんだ?」と思ったのであった。僕は、その時はルーナの事は忘れることに決めた。そして僕は「ルーナさん」と呼ぶことにしたのであった。

ルーナの正体は「シロア」なのか? それとも同じ名前の別の人間? ミコトが「シロア」と名前を呼んで、そのシロアさんと一緒にいるミコさん。そして「シロア」と名前を呼ぶシロアさんが「シロア」だと知っているミコト。この二人の間に、いったい何が隠されているのだろうかと僕が考えているとミコトが

「それでは、ルーラ。私たちは、これから王都に行ってシロアのご両親のところに伺ってくるわね」とルーラに向かって言うと「そうね。それでは私も一緒に行くわね」そうルーラは言うと二人は王城に向かったのである。僕もシロアも、もちろんついて行くことにしているので一緒にルーラの自宅を出発した。そして王城に着くまでの間にルーラーは少しだけ「ルーラン」の話をする。ルーランが自分について、そしてシロアについても教えてくれた。

そして僕がルーラの話しを聞き終わった頃、シロエがミコトに「そろそろミコトが勇者になったときの話を聞かせて欲しいな」と話し掛けて、シロウは僕に向かって「勇者が、どうやって選ばれるのか?」を話始めたのであった。僕は、その話を聞いた上で「僕にシロヤの勇者の力を分け与えることは出来ない」と答えたのだ。するとミコトが「ミコさん。そんな事を考えていたんだ」と呟いていた。するとシロコがミコトに向かって

「勇者の力の継承については問題ないよ。私が魔王を倒して戻ってくるからさ」と話すとシロアは「それは、それで大変だよね。でもミコさんが心配する事はないから安心して」と笑顔を見せると、シロヤが「シロア。お前、まさか、そんなことばかり言っているんじゃないだろうな」と言ったので、僕は

「ちょっと良いですか?」と声を掛けて三人に声をかけた。僕は「僕は『ルア』と申します。ルクスという名前もあるけど、僕のことは『ルアー』と呼んでくれて構わない」そう言うと

「私は『ルウア』と言います。ルアさん、私のことも『ルー』で大丈夫だよ」とミコトが答えたので

「僕はルクス。よろしく頼む」僕は自己紹介を終えた後に僕は、ルーランが、どうなったのかを聞こうとしたら

「僕はルーランに会ったことがあるんだ。だけどルーランは僕たちに会っても『僕の本当の名前は言わないで欲しい』とルーランは僕に頼んできたんだ」とシロアが言ってきた。僕とミコトがシロアの顔を見るとシロアは「そのルーランは、とても辛そうな顔をしていた」とシロアはルーランドから聞いた話を話してくれたのである。僕は、そんなシロアを見ながらルーアンのことを思い出していたので「やっぱりルーナはシロアだったんだ」と呟く。するとミコトが僕の方を振り向いてから「ルーランって?」と尋ねてきたので僕は「僕の妹のシロヤの事なんだ」とミコトに説明すると

「えっ!? それじゃあ、シロアさんがルーランさんだったんですか」とミコトは驚きの声を上げたのである。僕とミコトは二人で話し合いをしたのだがミコトはシロアを信用できる仲間として迎え入れる事を決めたのだった。

僕たちがサマリさんの家の前に着いた時にルーランとサトリさんが出てきたのだ。サトリさんも一緒にいたらしいがルーランが一人で家の中に入りサマリさんも僕たちの前に姿を現した。

「ルア様。ルーラはルーラントという名前を名乗らせてもらっています。私はルーランドと申します。サトリとルーラの母でございます」と僕たちの前で自己紹介をした後に

「私はルーラとサマリの母親であり、この村の領主です」と話したのだ。

僕はルーラー改め、ルーランドが僕にルーラントと名前を変えた事について

「ルーラン。ルーラーと名乗っていた理由を教えてもらえないか」と尋ねたらルーラではなくルーラントさんが

「あなた方はミコ様やミコトさんの仲間なので、私とサトリは信用できますから、正直に言いますが私は勇者に殺されるために、あえてルーランと偽名を名乗って行動していました。その目的は二つありました。まず一つ目は勇者に殺されたかったのです」

ルーラントさんは僕に、なぜ殺されようと思ったかを説明してくれる事になったのでルーラントさんの話を真剣に聞く事にした。すると、そこにはシロアやシロエも居て

「どうして勇者は僕に襲いかかるのか? 僕に心当たりは、今のところ無いんだよなぁ」

僕は勇者に襲われる理由が全く分からなかったのでルーラントさんに質問することにした。ルーラントさんの話では、僕は元いた世界に帰る方法を見つけていたらしい。僕が元の世界に帰れる方法が分かってしまった時点で僕は、すぐに帰ることを選択すればいいはずだったのに僕は、そんなことを考えることもしなかった。

僕は「元の世界の僕と同じ体を作って、それから、ゆっくり考えるつもりだった」と話してくれた。しかし「僕の考えの甘さが、この事態を招いている気がする」と僕が口にしたら

「ルーラ。あなたの考えが甘いとは思ってませんよ。あの子はまだ幼い子供です。自分の身を守るために必死だったのでしょう」と僕を励まそうとしてくれる。僕としては複雑な心境だが、この世界に僕が来た時も「ルーラの両親は僕を助けてくれたから僕にとっては命の恩人だし、この世界で僕は両親に助けて貰うことになったから感謝している。それにルーランのお母さんには世話になったからな。僕にとって二人は大事な存在だから、その二人の子供が勇者として生まれてくるなんて皮肉すぎるよな」

「そうだね。ルーア」

僕とルーラは、そんな会話をしながら、ふと思ったのだが「僕の体はルーランに返さないとダメだな」と僕は思っていたので、ルーランの体を返すことにした。ルーランの体を使って勇者になるのなら、ルーランが使っていた体じゃないと意味がないと思うからだ。ルーラが「そうですね。私も一緒に、ルーアさんの所に行かせてください」と言ってくれたので

「僕が転移の魔法を使うよ」と言ってルーラとルーラントさんを連れて、サトルの家に戻ろうと思い僕はルーランに貰った鍵を取り出したのである。その様子を見ながらルーラントは

「ミコト。ルーア様には、もう一人。大切な方が居るんですよ」

そうルーラントは言ってミコトとシロウを見つめたのであった。

僕とミコトとルーラとルーラントとシロウの5人は王都に向かう馬車の中で話をすることになった。王都に到着したときにシトラに案内された部屋に僕たちは向かうのであった。僕たちは、それぞれの部屋に入ってからルーラントとルーアの二人がミコトの前に現れたのである。

ルーラントとルーアは、お互いに名乗り合うことなく

「私が、こちらの世界に勇者として来た時は15歳でしたが今は17歳になっているのでしょうか?」とルーアがミコトに質問してきたのだ。

「はい。私は今18歳のはずです」とミコトが答えるとルーラントさんは「そうなると、もう一人来るのかな? ルーア。私たちの娘が来ているはずだよね?」と質問するとルーアは

「うん。そうね。でも、この王都に来るまでは私も、この姿はしていなかったんだけどね」そう言った後に

「私はルア=アーラ。この世界を魔王から救う使命を持っているわ。でも私の目的は別にあって、私の本来の目的は『私の父を助けること』が私の目的なの。それで魔王を倒すための旅をしていたんだ」

「それでルーランさんは、どんな理由でルーランと名乗ってたんですか?」とミコトは疑問をルーアに投げかけたので

「私の父は『シロア=ルアラ』という男性です。私の本名は、もう忘れていただきたい」

僕は「どうして、そこまで頑ななんだよ」と不思議に思いつつ、僕はミコトの方を見ると、ミコトが少しだけ悲しげな表情を見せた。僕がルーランの気持ちを考えているとシロウがルーランに「どうして、あなたがルーラントと名乗ったんですか?」と尋ねてくれたのだ。すると

「私が魔王を倒すと約束をしたからです。勇者として召喚されて元の世界に戻るためには、魔王を倒していないといけませんでした。それで勇者になったのでルーラントと名乗る事にしただけです」

「そうなんだ。でもシロアさんは、なぜ勇者がルーランさんに殺してほしいってお願いしたんだろう?」

僕はシロアの行動に疑問を感じてしまった。ルーランの話ではシロアはシロヤが勇者として選ばれて自分が魔王になったことが受け入れられなくて僕が勇者としてシロヤと戦うことで僕を亡き者にしてシロヤを勇者として認めないために、ルーランをシロヤの刺客として僕に差し向けようとしたらしい。

「それではシロヤがルーアさんに殺された後にシロアさんは、どうするつもりなのですか」

ミコトはシロアがどういった行動を取るのかが心配になって聞いてみたらルーランが

「私はシロアに殺されても文句は言いませんがシロアを恨みたくはありません」

ルーラントは、そんな言葉を僕に告げたのだ。

僕は「僕はシロアに、どうしても会わないとダメなのか」と思ってルーランに「本当に、シロアと会いたくないんだな」と言うと

「はい。私はシロアに会うわけにはいきません。もし会ってしまったら私はシロアを殺してしまいそうなのです」

「そんなにシロアが嫌ならルーア。シロアの事は放っとけば良いのに」

僕はルーランにそう話してあげたらルーラントは

「私はシロアの事を恨んではいます。私から全てを奪ったシロアの事を許しはしないつもりです。でもシロアが私を殺すことは間違っています」

ルーラントの言葉を聞いて僕は「シロアはルーランの事を殺そうとはしていないよ」と言ったけどルーラントは僕の言葉を否定する

「いいえ。シロアはルーラントと私を殺してます。それは間違いないことなんです」

僕はルーラントを何とかシロアに合わせないようにしたいと思ったのだ。

僕はルーラントと話をした後、僕は「とりあえず、僕とルーナが住んでいた村に行かないか?」とルーラとミコトとシロウの3人に提案することにした。シトラが僕たちを案内してくれた時に僕とルアナと一緒に暮らしていた村の人たちに、また挨拶に行きたかったからだ。するとルーラが

「私もそれが良いと思います。私の父と母は私の事を認めてくれていたし、お母様も父に会いたがっていたみたいだから私はルーアさんの案に賛成します」と賛成してくれて僕たちが暮らす村に行くことになったのである。すると、なぜかシトラも村まで付いてきてくれたのだった。

村に到着した時には夜になっていた。しかし村の様子はあまり変わっていなかったのだ。村人たちは「ルアナが帰って来たぞ」と言い始め 僕は村人の何人かが僕の元に駆けつけてくれたのだった。

そして僕が村に来た事を伝えるために村長の家に行ってから僕の家の前まで案内をしてくれる事になったのである。僕たちは村を歩き始めて村を散策していたらシトリと村人の女性を見つけたのでシトラに話しかけて事情を説明して貰うとシトラが説明を始めた。

僕は「僕の両親は無事なのか? シトリに聞くと、まだ両親に僕が来たことが知らされていなかったようで僕たちは急いで家に向ったのである。

僕は「ルーランが両親に会いたいというので一緒に連れて行くが大丈夫だろうか?」と聞いたところ村長さんが「もちろんだよ。みんなルーラントちゃんが来ることを楽しみにしているんだよ」と喜んで迎えてくれたので僕は「ありがとうございます」と頭を下げてからルーランが住んでいる家に向かうのであった。僕が扉を開くと そこには僕たちのことを待ち望んでいたような感じの両親の笑顔が見えたので僕はホッとしたのと同時に僕は「僕はこの二人を守りたいんだ」と心に誓った。ルーラントは、その二人の顔を見て涙を浮かべた。それから僕は両親がルーランのことを知っているかどうか確かめる事にした。

僕が「僕たちの娘です。ルーランという名前です」とルーラントを紹介したのだ。

僕の両親はルーランの姿を見て驚きの表情を見せていて、すぐにルーランのもとに近づいて来て抱きしめた。僕は二人の嬉しそうな様子に安心できたのである。それから僕は「僕の妹のルアリは、元気にしてるか」と僕が質問したところ ルーラントのお母さんが

「えぇ。妹も無事に王都に行っているはずよ」

僕はルアリスのことを詳しく聞きたいと頼んだのだ。僕がルアリについて詳しいことを聞き出そうとすると僕のお父さんが「僕が説明するよ」と言ってくれて僕の家族全員をリビングに集めることにしたのであった。僕の父親は、僕の妹が勇者に選ばれた時に王都に向かったらしくて僕の両親に妹のことを説明したのである。すると父親の口からは「実は僕はルアレが、この世界に来ていないか探して王都に行ったんだよ」と話し出したのだ。

ルーラントは父親が自分の事を、この世界に来た理由を教えてくれたのでルーアと話をするために王都に向かったと話した後に、その言葉に反応したのがルーランで

「私がルアの体を盗んでルーアに成り済ましてる間に私の父が助けてくれたんですよね。その時のお礼を言わないといけませんね」とルーランが父親に向かって話したのだった。

僕たちはルーランとルーアを連れて村長の家に泊まらせて貰ったのである。

翌朝になるとシトラが朝食を用意してくれて食べ終わると、ルーアが突然泣き始めたのだ。ルーアはシロアから自分が死んだ時の状況を語ってくれた。僕は「シロヤに自分が勇者だと認められたかったんじゃないのかな?」と疑問に思って僕が疑問を口に出してしまうとルーアンは「私はシロヤに認めてもらう前に死にました。それにシロアは、きっと魔王になんてなりたくなかったんです。私が勇者になってしまったばかりに魔王にならなくてはいけなくなってしまったんです」とルーランが言うとルーラントが「私が魔王を倒していれば、シロアは死ぬ必要はありませんでした」と後悔したように話すのであった。

僕たちは王都に到着すると僕たちは、そのままルーセント公爵の元に向かおうと考えていた。そしてシトラに「僕たちはシロアの事が気になるんだ。ルーランやルーアに聞いて欲しいことがある」と言ったのだ。

僕は「僕の父さんに何があったのかシロアから直接話が聞けたらと思うんだ。頼むよ。僕の父さんを助けることが出来るかも知れないからな」と言うと

「わかりました。ルーラン様。あなたがシロアさんを助けてあげて下さい。シロアさんの事は私たちに任せてください」とルーラントが言い始めるとルーランがシロアと話をすることをルーラントが承諾してくれた。

僕とルーナが住んでいた村の人たちは、これからルーアの故郷で魔王軍の幹部の一人が村を襲撃しようとしているのを知っていてルーランは「魔王軍が襲撃してくるのを阻止しなければ」と言っていた。そしてルーランが「私たちの国を救うために協力して欲しいのだけどルーア。ルーラさん。私と手を組んでくれないかな」と言うとルーラはルーラントが自分と同じ「女神の力を使える人間であること」を知ったルーラはすぐにルーランに協力することを約束したのだった。僕は「ルーラは、もうルーランと友達だな」と思って嬉しくなっていた。するとシロウも

「私はルーランさんに協力します。勇者が魔王を倒した後の世界を見たいと思っていたのです。私もこの世界を守るために協力させてもらいます」と言ったので僕は「勇者の力は使わないで欲しいんだけどな」と心配をしてしまうと ルーラントが僕に「ルーアは私と手を組まない?」と聞いてきたので僕は「え? ルーラじゃないのか?」と尋ねると

「えぇ。シロアさんが生きているのであれば、おそらくシロアさんは私の味方になってくれるでしょうからルーアはシロアと合流して、私を手伝って貰いたいと思ってルーアを探していたのですよ」と答えたのであった。

ルーランはルーラに自分が「勇者の力を使うために作られた道具にされていた事」「そして自分の本当の名前がルーラン」だということを話して自分の記憶を封印された原因を作ったシロアを探し出してシロアに謝るために旅をしているということをルーナに話したのだ。

僕たちがシロアとシロヤを探す旅に出る事を決めるとシトラが「私たちの国の騎士団が王城に攻めてきたんです。だから早くしないとシロアとシロヤが殺されてしまいます。私たちは、その二人の事を救ってあげたくてシロアを探して王城に向うところだったので一緒に行動して良いですか」と言い出したのである。

ルーランがシロアとシロヤの居場所を知っているかもしれないのでシロアの居場所を聞こうとした時に

「ルーラントは私の事を、どれくらい覚えているの」と僕たちのことを見ていたシロアがルーラントの事をルーラントと呼ぶとルーランがシロアの名前を呼んだのでルーラントは驚いていると シロアがルーラントに「私の名前は、どうして知っているの」と尋ねてくるとルーランは「シロアが私の目の前に現れた時に、私はシロアがシロアの体を奪った時に名前を忘れさせられていたのです。それでルーラントという名前を思い出したのです」と説明したのである。するとシロアが「そうなんだ。私はルーアの肉体を奪った時にシロアの記憶まで奪ったみたいね。ごめんなさい。シロア。ルーラントさん」と言うとルーラントが「そんな。シロアは、何も悪くないです。私が悪いのに謝らないでください」と悲しそうな顔をしていた。するとシロアは「そう言って貰えると嬉しい。ルーア。私からもお願いがあるの。私の体をルーアの体に返すためにもルーランと私の仲間たちと行動を共にするわ」と言うと 僕は「ルーラン。ルーランはルーランとして生きてもいいんだよ。無理に、その人の体を奪わなくてもいいと思うけど」と僕が言うとルーラントはルーアの方を向いて「ルーランという存在を許してくれるんですか」とルーラントが質問をした。

僕はルーランに向かって「僕の両親は、君が生き返る為に僕の体の事を考えて僕たちに君の正体を隠してくれたんだ」

ルーアも僕の言葉に続いて「僕も、あの時。君の事を勇者だと疑っていたら両親と一緒の気持ちで生きていたはずだから気にしないでほしい」

とルーラントに対してルーラントが、どんな選択をしてもよいようにと伝えたのであった。

それから僕たちは「シロア」とシロランが合流した後に「シトラン王国」の王都にあるルーアの実家で、今後のことを話し合うことにした。僕が「ルーラントはルーアのことをどうしたいんだ」とルーランに聞いたところルーラントは「私の事をシロアが許してくれても私はシロアを死に追いやったことには変わらないので、ずっと苦しむことになると思います」と言うのでルーランに僕は「シロアと話をすれば少しは自分の心が楽になるとは思わないか」と言ってみると ルーラントが「たしかに、その通りですね。シロアには、たくさんお世話になりましたしシロアの魂を解放したいと思っています」と話すとシロランが「私の事は、あまり考えないで。それにシロアが、まだこの世界に転生していない可能性も考えられるし」と言うと ルーランは「その事も気になっていたんですよ。シロアは私がシロアの体の中にいた時から、その力の強さを感じ取っていて。シロアが、もしも死んでしまったのなら私の魂をシロアが解放してくれるのは、もう少し先の未来だと考えていました」

僕とルーラントは、これから「ルーア」と「シロア」とルーランが再会するための計画を考えることにしたのだ。それから僕はシロアの両親のことも気がかりなのでシロアが僕たちと別れてから、どこに向かったのか分からないので、その辺の事情を知っている人物から情報を聞き出すためにルーラントのお父さんに会えないか聞いてみた。

シロアの父親については僕も知らないのだがルーラントは「私のお父さんならばシロアの父親の事を何かしら知っていてもおかしくはないですよね」と言ったので僕はシロアの父親のことを聞いてみることにする。

シロランがシロアのことを話してくれた後に僕たちは「ルーアのお父さんにシロアのことについて聞いてみよう」という話になった。しかし僕たちの中で、ルーランだけは、その話に乗り気ではなかった。そしてルーラントがシロランから「自分の父親の話を聞くよりもルーアの身体を、ルーラントさんが返してくれた方がいい」と言ってくれていたのでルーランに「ルーラント。ありがとう」とお礼を言うと僕は「ルーランのお母さんからシロアの事について、何か話でも聞けないかな?」と思いつくままにルーラントに伝えたのだった。

シロアの父親は、ルーランの言う通りならシロアの母親とは面識がありそうなのでルーランは「シロアの事を母親に尋ねれば、何かわかるかもしれませんよ」と言うとシロランも「確かに、その方法しかないよね」と話してくれたので僕たちは、すぐにシロアの母親が住んでいる家に行くことを決めた。僕たちは王城にいる騎士たちからシロアの両親が住んでいた家にルーランが案内してくれることになった。そして僕たちはシロアの母親の所に向かう事になった。

僕たちは「シロア」の母が住む村へと行くと、そこはルーランが暮らしていた村と同じで平和で自然豊かで静かな場所で僕は「本当に、ここなのかな?」とルーラントがシロアの母親と面識があったことを思い出しながら疑問を口に出してしまった。するとルーランが

「私の家はルーアとシロアの両親が住んでいた村の近くだったのですがシロアは、私の家には一度も遊びに来てくれたことがないのです」と言うと僕が「え? ルーランの家って何処にあったの? 全然分からなかったんだけど」と尋ねると

「ルーランの家は私の家から少し離れた場所だったんだよ。それで、あそこ」と指差す方を見ると小さな民家があった。

僕はシロアの父親が経営している飲食店が、その村の近くで営業をしていた事を思い出していた。するとシロランがシロアの母親がいるはずの家のドアを叩くと ルーラントが「私はシロアの父親の友人でした。私は勇者で魔王を討伐した後は勇者の役目を終えようとしていた時に、あなたに会いたくて、こちらの村に戻ってきたのです。あなたの事を思い出すと辛くなるので今まで連絡をしませんでした。あなたの息子さんの事で、お話があります。どうか、中に入れて下さい」と必死な顔でシロアの母親が返事をするのを待つが反応がない すると僕がシロアの父親に、これからシロアのことで、どのように行動していくつもりか? 聞いておきたかったので「シロアが行方不明なのって、シロアがシロアとして生き始めたからじゃないですか? もし、そうなら、これから、どうやって生きていくつもりでいるんですか?」とシロアの両親に訪ねてみると シロアの母親は「それは絶対にない」と言い切ったのだ。そして僕たちの事を見た後でシロアの父親に連絡を取った。するとシロアの父親が「私の店に来たら、いつでも来ても良いんだよ」とルーラントに優しく話しかけるとシロアの母親もシロヤの父親も「勇者である私や息子さんを、どうしても殺さなければならない理由」がなかったからだと答えたのである。

それから僕たちはルーラントの実家で話し合った事を相談する事にしてルーラントは、僕の身体をルーランが返すまで僕の体に宿っておくことにしたのである。シロアの両親は、このままシロアが帰ってくるまでシロヤの事を待ち続けることにしたらしい。ルーランが僕の身体をルーラントに返すまでは、僕とルーラントとルーランの仲間たちと一緒に行動することを決めて僕はルーランに

「僕の体に戻っても僕の体と一体化できない可能性とかってないのか?」と尋ねた。するとルーランは






「たぶん私の魂と私の肉体は繋がっているので問題はないです」と言い切ったので僕は「それじゃ。よろしく頼むぞ」と言い残して僕とルーランは入れ替わった。

僕たちが王城に戻ろうとしたら僕たちの事を待っていたかのように一人の男が声をかけてきたのである。するとルーランは「貴方は確かルーラン様が言っていた勇者の方ですよね」と言いだしたのである。

男はルーアの知り合いだった。彼は元国王親衛隊の騎士だったが、今は国を出て世界を見て回りたいと騎士団を辞めてしまった男である。その男の職業は、なんと盗賊だったのである。そんな彼に僕は

「僕はシロアさんの行方を知っているかもしれない人の所に行こうと思っているのですが。ご一緒していただけますか」と頼んでみると

「いいぜ。お前は面白い奴だから一緒に行ってやるよ」と言って僕に同行することを決めてくれた。それからシロアンはシロアの実家に向かって歩き出した。僕も彼とルーランもルーランの仲間たちは僕に付いてきてくれていた。シロアが実家にいた時は家族とシロアの両親が暮らしている家を何度も訪れている場所なので僕が案内することになった。

そしてルーランがシロアの父親と会話をした時にルーランとシロアの両親を救えなかった事を謝罪したら、シロアの父親は「謝らないでくれ」と優しい言葉をかけたのでシロランが「あの。私の体の持ち主がどこに行ってしまったのか、わかりませんか?」と問いかけると

「君たちはシロア君を探しているんだよね。残念だけど、私たちでは力にはなれそうもない。私たちは彼の消息を知る手段を持っていない」と言った。

ルーランが「やはり。私の両親でも知りませんでしたか。シロアとシロヤ君。それとシロナ君にシロア君の事を聞いてみたのですが誰もシロアの居場所を知らないようだったんです。

シロア君は、いったい、どうなってしまったのでしょう」と心配そうな表情で言ったのだ。僕はシロアの両親に対して「すみません。僕は、ただの一般人でシロアという人がどんな人なのか全く分かりませんでした」と言うとシロアの父親もシロランも

「シロアは、まだ生きているよ」と言ったので僕とシロランが驚いた顔をするとシロアの父親が自分の知っている情報を話してくれたのだった。

それから僕はシロアの父親から聞いたシロアに関する情報を整理することにした。そしてルーラントに質問をしようとしたら、いつの間にかいなくなっていたので、とりあえずはルーラントが帰って来たらシロアについての情報を共有する事にする。

シロアの父親にシロアのことを聞こうとした時シロランは、ルーランが「シロア」という名前を出した途端に「ルーア?」とシロアの父親に声をかけたのである。そして「あなたの名前は?」とシロアの父親は「シロラン」だと答えるとルーランが「まさか、あなたってシロアの」と言うとシロアの父親から「そうです。私が娘の育ての親で父親になりました。私はルーランさんに、シロアの事を伝えるために会いに行きたかったのです」と話してくれてシロアの父親が話を続けようとした時に、シロランがルーランから身体を取り戻すとルーランと交代したのである。そしてシロランとシロアの父親の話を聞いたシロランは、すぐにシロアの父親をルーランに任せてシロランの家に帰ることにしてシロアとシロヤを探すために動き出すことにする。ルーランはシロアのお父さんに「ありがとうございます」とお礼を言うとルーラントは自分の家に帰り、僕はルーランに付いて行きシロアの両親にもお礼を言い残すとルーランとシロランの家の方に足早に歩いて行った。するとシロアの父親がルーランに話しかけてきて「私は、もう少しシロアの事で調べ物をしたい」とお願いをしてきた。ルーランは、その頼みに快く引き受けてくれたのである。

僕たちは「シロア」の事について話をするためにシロランの両親の家に行くことになった。僕はルーランに「ルーラン。本当に僕が身体を借りていて良かったと思う。シロアがシロヤの妹なんだよね?」と言うとルーラントが答えてくれた。

そして、シロアの家族が住んでいた村に向かうことになり、シロランが先頭に立ちシロアの実家に向かっていたがルーラントが突然シロアの家に寄りたいと言うので僕が理由を聞くと、どうしても確かめなければならない事があるらしい そして僕とシロアが暮らしていた村に向かう前にシロアの家に寄ることが決まったのであった。そして、ようやくシロアの実家に到着したので僕たち三人はすぐに、ある部屋に通されたのでシロランとシロアの両親がいた部屋に入ったのである。

僕たちの前に立ったシロアの両親は

「ルーランさんは、本当に申し訳ありませんでした。ルーアンは勇者でありながら魔王に利用されてしまい魔王と勇者の関係を悪用した卑劣で最低な魔王に殺されてしまったのに。勇者の使命を果たす事もなく魔王を討伐することもできなかった無能な勇者のルーランが勇者の資格を私の娘が奪ってしまったのです。

ルーランさんと魔王の戦いは魔王軍によって監視されていたらしく、その魔王が私に「ルーランさんの身体を奪う事に成功してルーランさんの魂を封じ込める事に成功できた。これで、ルーランさんが勇者である資格を失ったから始末しろ。魔王に逆らう人間はすべて魔王軍に抹殺するように魔王様に言われているのでね。さあ、やれ!!」とルーランさんの肉体を奪ってルーランさんの意識は、この世界に存在しないのに、なぜか、ルーランさんの声で魔王にルーランさんの身体を奪われてしまう。ルーランさんの魂は私の身体に閉じ込めることに成功したのにルーランさんの身体を奪われた上にルーランさんの肉体は魂の無い状態で存在し続ける事になった。

魔王軍の配下たちが、いくら呼びかけてもルーランさんの魂が反応する事はなかったのにルーランの肉体は私の言うことだけは聞くようになり私の言う通りに動いた。

私のルーランへの罪悪感からか。それとルーランに殺された魔王の復讐のためか。ルーランを操ってルーランに自分の仲間と私の大切な人たちを殺すように指示を出して私は、それに反抗したけどルーランに負けてしまいルーランはルーラン自身の手で多くの人を殺めることになる。ルーランが苦しむ様子を見ている事しか出来ない私は自分自身にルーランに対する恨み言ばかり口にするようになった」と言いながらシロアの両親は僕とルーランの顔を交互に見比べるとシロアの母親はルーランに向かって

「私の息子がルーランさんを騙し続けて殺してしまった事を、どうしたら許してもらえますか?」と言い、そして僕の方をチラッと見てから

「もし私にルーランさんの身体を返してくれると言うなら私の命を差し出します。でも、それはできませんよね」と言うのである。そして、しばらく考えた後で「シロアをルーランに返してくれませんか?」と言ってきた。ルーランが僕に身体を返した後なら僕の願いを聞き入れますと約束をしたのでルーランに身体を渡したら、すぐにルーアンと交代をしてルーアンがシロアの両親の質問に応えたのだった。

シロアの父親に「娘を殺したのはルーランです」と言われ、僕はルーアンに、すぐにルーアンに身体を貸してほしいと頼むが「もう遅い。私の力では助け出せないよ」と言われた。それでも僕は食い下がれずに「シロアは、どこだ? お前たちは何者だ?」と聞いてみるが二人は「シロアには、そのうち会いに行くから心配しないでくれ」と言っただけでシロアの父親は何も語ってくれなかった。

それから僕とシロランは僕たちの住んでいる街に戻る事にした。シロランは、ルーランの両親にシロアに会った時に、もう一度、ここに戻ってくると伝えたらシロアの父親に

「それでは。また、ここでお待ちしています」と笑顔で見送られ、そしてシロナの両親ともシロナについての話し合いをした。

それから僕とシロランはシロナの家に向かいシロナの実家に行ってシロナの母親と会話をすることにする。そして、シロナの父親に、シロアの行方について尋ねると

「シロアちゃんが消えた場所を知っているわ」と言って、その場所まで案内してくれたのである。そこは、ルーラントがシロアの父親と会話をしていた場所だった。そして僕が「ここは、ルーランさんが話していた場所ですがシロアは、ここから姿を消したんですか」と言うとシロナの父親も「はい。そうですね。ルーランさんは、シロアがいなくなってしまった場所を探しにシロアのお母さんと一緒に出かけたのでしたが。シロヤ君が魔王との戦いでルーランさんと同じような状態にさせられてしまったんですよ。その時にシロヤ君もシロナも姿を消してしまいまして、それからずっと探していたんですが。まさか、ルーランさんも行方不明になっているとは思いませんでした」と言ったのでシロナは「あの時、私の目の前にルーランさんが現れて私の身体に吸い込まれていき、そのままシロアさんを追いかけていってしまったんです。でもシロアさんがシロアの身体の中に入りきれるとは思えないんですが」とシロアは言いシロランは

「おそらくシロアはルーランさんに取り込まれたんだと思います。でもシロアとシロアは、まだ生きてはいるみたいです。だからシロアの居場所は、わからずシロアを取り込んだルーランさんを探すしかないのですが。ルーランさんの事は、わかりませんか?」とシロラのお父さんにシロアのことを聞いていた。シロアの父親に話を聞いた後に、シロナの父親にシロアとシロヤが行方不明になった原因について話を聞いてみるとシロアとシロヤが突然消えてシロトが、いきなり現れて「勇者の力が欲しい」と、その日から毎日シロアの家に来て「シロアを出せ」と騒いでいるとの事だったので僕はシロヤをシロランの身体に入れてからルーランを呼び出して事情を説明する。するとシロアはシロランとルーラントの話が本当だったのかと納得して僕に対してシロヤとシロアを無事に解放するように要求をしてきた。僕は、すぐに「ルーアンがシロアを助け出せるまでは僕に協力してほしい」と言うと「もちろんよ。早く助けてあげて。そして、すぐに私を解放してね。私を閉じ込めているのはルーランじゃなくてシロアの身体なんだからね」と言ったあとシロナがシロアの父親に声をかける

「あなた、この子たちにシロアのことを任せても大丈夫かしら」

シロナの父親は「ああ、いいよ。君達といれば安心だしな」と答えた 僕は「シロアを助けるための協力に感謝します」

と言い僕達は、この場から離れることにして、シロランは、すぐに僕が呼び出せるようにしてルーラントにシロランの家に連れていってもらうことになったのだ。シロランは「これから、どうするんだよ?」と言ってくるが僕は「ルーラントにルーランが、どうやってルーランの身体を取り戻したの?」と聞くと、ルーランが教えてくれたのだが ルーランとシロランが僕が魔王との戦いの最中に魔王と魔王の配下たちが勇者の戦いを観察していて僕の戦いを見ていたらしく、そしてルーランがシロアの身体の中に入った後、ルーランは僕に自分の力を託すように僕に頼んできたそうだ。

そしてルーランは僕に身体の一部を託して、僕にルーランの意識が入ったのだと説明をするとシロアが

「それで、どうして、ルーランとシロアの身体にシロアとシロアが入り込んだのですか?」

と聞くとルーランは答えた。

まず、シロアは、いつからかは、はっきりしていないけれどシロランの中で意識を保っていたらしいが。自分の記憶が抜け落ちている事に不安を感じ始めたらしい。自分の身体は一体なんなのかとか色々と考えてしまったらしいが。ある日を境に自分の中に、ルーランの魂が入っている事に気づき自分の中に入り込んでいるルーランの魂を追い出そうとしていたが追い出せなかった。そこでシロアは自分の肉体に戻ろうとしたけど戻れなかったのである それからシロアの肉体を操っていた魔王に僕と魔王との戦いが監視されていることをルーランは気づいたようで魔王がシロアに憑依していることを突き止めてルーランは僕にシロアを救い出すことを頼んで、ルーランは僕の身体にルーランの肉体を移し替える事を僕に提案したので僕とルーランで僕の肉体にルーランを封じて僕の意識と身体が切り離されるようにしたらしいが。僕の身体がルーランに侵食されて僕の意思で動くようになったらしく、その事で僕をルーランは僕の意識と身体が離れないように封印する事ができたのだった しかし、ルーランがルーランの力を使ったことで僕たちの身体と精神にダメージがあった。そのためにルーランが僕の肉体から脱出するために僕たちを呼び出した。それが僕達が、ここへ来る事になった理由のようだった。

ルーランはシロアの父親が「君達なら信頼できると思うから、この子の身体から、この子を救ってほしい」と言ってくれたのだった ルーランは「わかった。すぐに私の仲間を連れてきて君の体から、この子を出してみせる」と言った。

ルーランの話が終わるとシロランが

「そんなことが。僕には、よくわからないんだけど、とりあえずはルーランを信じていれば良いの?」と聞くので僕とシロナで「そうだよ。シロアを取り戻すために頑張ろうね」と二人で言ったのであった。

シロアとシロナを無事に戻すことができるのかなと僕とシロアとシロランがシロアの家に行こうとするとシロナが「待ってください。ルーランと私も連れて行ってもらえませんか?」と頼むので僕たちは三人で行く事にして、ルーランの仲間たちが住んでいる場所へ向かうのである。ルーランの仲間たちが住んでいる場所は「魔王軍の拠点がある城の地下に存在するダンジョンの最下層にある塔」の地下に、あるとのことだが ルーランにシロナの父親も一緒に来て欲しいと頼むがシロアの父親は「シロアがいなくなった責任は、俺にもありますから、ここに残ります。俺は冒険者の皆さんが帰ってこられる場所を守ってますから、ご自由に行動してください」と言ってくれて僕たちを見送った。それから僕とシロアとシロランはルーランの身体の中に入っていくのだった。ルーランは、すでにルーランの仲間が集まっていたので、すぐに、その場から離れてルーランの身体に封じ込められているシロアの身体を探し始める ルーランがシロアを探し始めようとした時、僕たちは「魔王」と名乗る奴と戦闘になる そして僕たちは「魔王」と名乗る奴と戦いながらシロアを探していくが、どこにも、シロアの身体を見つける事が出来なかった。ルーランも「シロアちゃんが見つからない。どこに行ったんだ」と言っていると 僕たちの背後で誰かの声が聞こえた。そして、そちらを振り向くと僕が魔王と戦っているときに現れた仮面を付けた謎の人物が現れた。僕たちの事を襲おうとしているのかと警戒した。すると「君達、その魔王と、やたら強い男を倒すつもりなんだろ? だったら手を組まないか?」と言うのだった。僕とルーランは

「お前は敵じゃないのか?」と質問をする すると「私は味方ではないが君達の敵にもならない。まあ、その辺りに関しては私の口から言えるような情報ではない」と言う。それから僕はルーランの方を向いてルーランに「僕は魔王と、こいつの仲間を片付ければ良いんだろうか?」と聞いてみるとルーランは「うむ。おそらくシロナちゃんをさらった奴らは魔王軍の手先だ。だから、その二人を倒してもらえば、こちらの戦力を、これ以上、減らす必要はなくなるだろう」と、ルーランは言う。

僕は「それなら、この場で、あいつと僕で戦えば、それで終わりにできるんじゃないか?」と提案するとルーランは「それは無理なのだ。ルーアンが持っている剣は特別な力を持ったものでルーアンは、この場から離れた場所にしか転移できないのだ。つまりルーランはルーアにシロアちゃんのところへ行かせる必要があるというわけなんだな」とルーランは言う。ルーアンが僕に話しかけてきた「おい! シロナと、その勇者の武器は渡してもらうぞ」とルーアンが言い僕は「この勇者の力は僕のものであって僕だけが持つべきものであって、お前みたいな怪しい存在に譲る事は、出来ないんだよ」と言って僕はルーランに勇者の力を譲渡して僕とシロアとルーランがシロアの元へ行く それから僕はシロナに勇者の力と勇者の武器を渡すと僕は勇者の力が、どれぐらい強くなっているのか確認することにした

「僕の力が本当にシロナに勇者の力を預けることができるほどに成長しているのかな?」

と僕がルーランに聞くとルーランが

「シロアの身体は、シロヤくんの中にあるんだ。おそらくシロアと、同じ状態になっていそうだからシロナにシロアを戻すことが出来るはずだ」

ルーランが僕にシロナを託すと「シロアを助けてあげてくれ。ルーアンの意識も、そろそろ限界みたいだから、この辺にしておこうか?」と言って消えてしまった。

そしてシロナは「私を助けに来たのね。私も、ルーアンとルーランのおかげで助かったからお礼を言うわ。ありがとう」と言うとルーランとシロアとルーアンが「気にしないで」と言いルーアンとルーランがシロアとシロアの中から出てシロアとルーランとシロアの父親の身体に戻っていく

「これで一安心なのでしょうか?」と僕が言うと「そうですね」「うん。もう安心して良いのかな?」と言うとシロガネとシロナとシロランはシロアの家に帰り始めた。シロアはシロアの身体に戻り僕達はシロアの父親をルーランの家に送っていき。

シロナとルーランの父親は僕達にシロアが戻ってきた事を感謝してくれるのであった。僕達はシロナの家で少しの間休憩をしてから、すぐに、ルーランに案内をしてもらってシロアの身体を取り返すことにした。シロラも、ついてくると言ったけどルーランの身体にシロランの身体が入った状態で僕と一緒に行動すると僕が、ルーランとシロアを見分けられない可能性があったからルーランの身体に入ってもらったのだった。

シロアの身体を取り戻しに行くとルーランは僕とシロナに「私についてきてほしい。私の仲間の所に行こう。そこに私が求めているシロアがいるかもしれない」と言った。シロランの父親は僕たちに「ルーランの仲間の元に、これから向かうんですね」と言うとシロアは「え? シロランさんは行かなくて良いのですか?」と聞くとルーランは「ルーランの身体は今ルーアンとシロアの中に入っている。

今は私の仲間達に会う前に私達の身体の状態を確認するためにもルーランは、私とシロナの中にいてシロアの身体が元に戻った時に、私とシロアは入れ替わって、そのまま、またルーアンとシロアの中に戻れば問題ないだろう。

だから私も一緒に行っても問題はない」と答えるのであった。

シロアの身体は、ルーランとルーランとルーランの仲間の家にあるらしい シロナとシロアの二人はシロアの身体を取り戻すべくシロアの身体を探しに向かった 僕はシロアの身体を探す事にしたのだが僕はシロアがシロアの身体の中で「この身体を使って」と言って僕のことをシロアが操っていた事を思い出す シロアは僕のことを呼び出さなかったが「何かのトラブルで僕の事を呼び出してしまう可能性もあるのではないか」と思って僕は念のために自分の部屋に戻ることにするのだった。シロアの身体の中にシロアが入ってしまった時に備えて、いつでも、すぐに、僕が外に出れるようにしておいたほうが良いと思い僕は自分用のベッドの毛布の下を開けておく そして、いざとなった時に僕が出ていける準備が整っていることを確認した シロアは、ルーランの仲間達と一緒に「魔王軍の拠点」と呼ばれる塔の地下に存在するダンジョンでシロアとルーランとシロアの父親と、この前ルーランの仲間達が僕たちと戦ってくれた時に現れた仮面をつけた女性がいた。シロアの父親と女性は僕がシロアにあげた指輪を身につけていたので「シロアの仲間だ」と思った

「君達が助けに来てくれたのかい?」と聞かれたので僕はルーランのことを紹介するのだった。するとルーランは「君達を助けるように頼んできた人物が、君達の知り合いだったなんて、驚きです。君達の事を頼まれました。なので私は、君達の事を守ります」と言ってくれた。僕とシロアとルーランとルーランのお父さんとルーランと仮面を付けた女性と仮面を付けた女性の「五人で」地下へと降りて行った。すると、そこには「魔物」と呼ばれているモンスターが沢山いたが、そのほとんどは、ルーランのお父さんの剣で倒すことが出来た。しかし中にはルーランの剣を受け止めたりする強者も存在していた

「これは思ったよりも時間が掛かりそうだな」と思っていると「私にまかせてください。ルーアの身体を借りて魔法を使いますから。私はルーランからルーアの体に乗り移る事によってルーアとシロアとルーランを、このダンジョンに来させたので、このダンジョンにいるボスの所まで案内できますよ」と僕に向かってシロアとシロアの父親が言った

「それは、すごい。シロランも凄く強かったので期待できる」と言うのでルーランも「確かに、あの時は本当に驚いた」とシロアの父親と同じようにシロアとルーランが言ってくれていた 僕たちはシロアとシロアの父親に、ついていくことに決まった。それから僕は、その魔王軍のボスである「ゴブト」が待つ場所に到着した すると、そこにいた「ゴブリン」の姿に似ているけど、「魔王」と名乗る者より強い力を持っていた。その者は僕達を見て

「お前はルーランではないか?」と僕とルーランの名前を言い出した 僕は警戒しながらも「君は誰だい?」と尋ねると

「俺の名は「ガブ」だ」と言うのだった。そして僕は「なんで、ここにいる?」と質問をすると

「なぜ? ここに、って、そりゃ、あんたに用があるからさ。

俺は、ここの地下に眠っているシロナの肉体を貰うためにきた」

と言いだして、その「ゴブリン」のような姿の者がルーランの方を見るとルーランは僕の後ろに隠れて震えながら僕の腕に抱きついた 僕は「魔王の使いが僕たちに何をするつもりなのか?」を聞いてみると、この男はシロアの魂を奪うつもりらしい ルーアンの話を聞いたルーランは、ルーランが、シロナの「父親」であり「魔王軍の幹部」であることを説明した。

「そんなことは関係ねえ。お前に恨みはないしシロアにも何もしねーけどな。お前には悪いがシロアの「精神」だけ奪わせてもらうぜ。」

と言い出すので僕は「それは無理なんだよ。この娘の身体はシロアのものだからね」と言うと

「あ? そういえばルーランがルーアンが連れてったと言っていたな。まぁいい。ルーランさえ居なくなれば、こいつらの戦力を削ぐことが出来るから、それならそれで構わないだろう」

と言って「ゴブリン」のような姿をした男に攻撃を仕掛けてきた。

すると「勇者」の力を持ったシロアとシロアの父親が現れた。僕が「大丈夫?」と聞いてみると「大丈夫」と答えてくれた シロアは、すぐに「私も戦うわ」と僕が止めてもシロアは戦いを始めようとした すると「おい。ルーランが言っていたが、ルーアンとルーランとシロアの中に居る「シロナの精神がルーアンとルーランとシロアの中から出てくることはない。シロナとルーアンは私に任せろ。ルーランがルーアンからルーアンに戻れれば私達は戦えるから、それまで時間を稼いでくれ」と言って僕たちを庇い「ルーアンとルーアンの仲間の二人とシロアと僕」対「ゴブリトと仮面を被った女の子」の戦いが始まった 僕は僕たちの方に襲いかかってきた仮面の少女と戦闘になったのだ。

するとシロアが僕に話しかけてくるのだった。

ルーランが「君の仲間達はシロアとルーアとルーランと、その仲間の男性二人で相手をする事になったようだ。私は、そっちに行く」と僕に声をかけるのだった。ルーランはシロアの父親の身体に入っていく

「あなたが相手か」

と、言い出した 僕はシロアの父親の方を心配に思いつつも「仮面を付けた女性」と戦うことに決めてしまった。

僕は「仮面を付けた女性」と戦おうと思っていたのだけどシロアも僕と同じことを考えていて、僕に提案をしてくる

「私の中に入っているルーランさんが言うとおりにしてみましょう。私がシロランさんの身体に入っている時のルーランさんは私以上に強かったわ。だから私達はルーランさんを信じてみる事にしましょう」

と言ってルーランとルーアのことを信用することにして、僕は仮面の女の子との戦いを始めた 仮面の女の人が「私の名前はリリア。あなたの命を頂くわ」と僕に向かって言って「私に攻撃をしてごらんなさい。私は不死身の女だから、あなたでは私を倒すことは出来ない」と言う 僕はルーランのことを信じていたのでルーランの言葉にしたがって「僕に攻撃を仕掛けてきてほしい」と言ったのだ ルーランの狙い通りだったようで「私の身体の中に入っていたルーアンが、この世界を救うための手段を考えついてね。私の中のルーアンが、私の意識と入れ替わった時に私の身体の中でルーアンの考えたことを試させて貰った。ルーランはルーアンとルーランとシロアの中に戻った時にルーアンとルーランとルーランの中に入っているルーアンとルーランがルーアンとルーランの考えた方法で君の仲間達を救ってくれているはずだ。君の目の前にいる少女は君達の世界の人達の身体に、この世界の人の身体が入っている状態になっているのだよ。だからルーランの考えている作戦は君達の世界で言えば、君の身体の中に、君自身の人格と、シロアちゃんの中のルーランさん、それとシロアちゃんの中にシロアの身体があるよね。その三人の人格が入り込んでいる状態になっていれば、君達の世界でいう「多重人格」というものに近いと思うんだ」とルーランが教えてくれる ルーランの話によると、シロアのお父さんと、もう一人の男の人と一緒に「魔王軍の拠点」でシロアの身体を探しに行ったのだが

「魔王軍の幹部の一人」のルーランの父親は「私の息子」つまりルーランとルーアの事を助けに来た。ルーランのお父さんともう一人とで魔王軍の拠点に潜入をした時に、ルーランとルーランのお父さんが「シロア」の身体を見つけてしまいルーランの身体から出てきた そこで「僕」がルーアとシロラと一緒に「シロア」とシロアの身体を探していたところにルーランが現れてくれて「ルーアランドの仲間達が、このダンジョンの中で「シロアの身体」を探すように言われたので一緒に来たんだけど君達だけで良かったのか?」と尋ねてきた。ルーランはルーアが僕のことを呼び出す可能性があると思ったらしい。

そして僕達が地下で魔王軍の「ゴブト」と戦っているのを見て僕達の援護をするために、僕の仲間達を地下へ送ってくれて「シロアとルーランとシロアのお父さん」が「魔王軍の幹部」と戦い始めた。

そして僕は、仮面を付けた「少女」とルーランが話してくれた内容を踏まえて僕と「ルーア」とシロアの父親とルーランは「シロナ」が眠る「精神の間」に向かった そして僕は「シロナ」とシロアを救い出し「ゴブリン」の姿をした者を倒して「ルーランとシロア」を助ける事が出来た ルーランがルーアとルーアンが「魔王軍のボスを討伐して魔王軍を壊滅状態にする事に成功した」と言うと ルーアはルーアンに頼んでルーランの身体を借りる事にした。するとルーランの身体をルーアンは操ってルーアの事を召喚してくれて僕とシロアとシロアのお父さんとルーアは「僕たちの世界に戻るのであった」

僕が「ルーアの身体」と「ルーアン」が言っていたので、僕は「ルーアの身体にルーランの精神が入った状態」なのかと思った でも「シロナ」の事は「シロア」の口からルーランの名前を聞いた事がない気がするし「シロナ」がルーランの身体を借りてルーランとして行動するというのとは話が違ってくるような気もするけど僕は気にしないことにした。

「勇者の力を引き出せるようになった僕は、魔王軍との戦闘中に僕達を見守っていたルーランとルーアンに協力してもらって「魔王軍のボスを倒せたんだな」と言うことが実感できた。そしてルーアに助けて貰う前に「僕は自分の力で戦ってみた」が勇者の武器を使いこなすことが出来なかった しかしルーランがルーアンの身体を使って僕の身体を使うようになって、そして僕も自分の勇者の力を使いこなしていけるようになっていたのだ ルーランは「ルーランとルーランの身体はシロアちゃんとシロアちゃんの父親を「シロナ」が封印されている場所に案内するから付いてきて欲しい」と言い出して僕達に着いて来るように促すのだった 僕は「ルーアのお母さんが「魔王」に殺されてから、ずっと魔王軍が僕たちを苦しめてきて、それで魔王軍に恨みを持つことになった。僕はシロナやルーランのおかげでこの世界に転移してくる事になった。だから魔王を倒す為に、シロアのお父さんと協力して頑張っていくよ」と言うのだった シロナは「ありがとう」と笑顔で僕に言ってきた するとシロアの父親が「俺の娘はシロアとシロアが居た世界を守るために命を賭けた。俺はその覚悟に応えて魔王軍の奴らに復讐を果たすつもりで戦う事にする。だからシロアとシロアとシロアのお父さんには、その手伝いをしてもらいたい。よろしくお願いします」と言ってきた 僕はルーアンとルーアンとシロアの身体の中から出てきたシロアのお父さんの姿を見て僕はルーアの両親と僕とでルーアンのお父さんとシロアのお父さんを、ルーアンのお父さんはルーアとシロアの身体の面倒を見るのを手伝う事にした。シロアのお父さんはルーアンの父親の手助けをしながら僕たちの世界を「シロアとシロア」を守ってくれる事に決めたみたいだ そしてルーアがルーアンに身体を返す事になった

「私の名前は「ルーアン」とルーアンに身体の中に居る私はシロアの肉体の中に入る事で、ルーアンの身体をルーアから取り返しルーアンとルーアンが元の身体に戻りシロアちゃんが、また私の身体を乗っ取ることができるようになる。だから私と私の身体の中に居る「ルーアンの精神」はルーアの身体を取り返せるまでは私と一緒にシロアの身体に入って行動することにしたいと思うんだ」とルーアンが言ってきた。

僕は「うん。わかった」と答えルーアンに「シロアとシロアとシロアのお父さんとルーアンとシロアとルーアとシロアと一緒にルーアとシロアの身体を取り戻すために戦ってほしい」と言うのであった ルーアンは「はい。わかりました」と答える 僕はシロアとシロアとシロアのお父さんに、この異世界で手に入れた魔剣レーヴァテインを渡すことにした 僕は「僕たちが魔王を倒したら、みんなを元の世界に戻す事が出来るかもしれない」とシロアとシロアとシロアのお父さんに説明をするのだった 僕は「シロアとシロアとシロア」に「僕が持っている全ての力を与える」と言って「ルーアランドが、この世界の人達の為に残した力を」

と言って「シロア」にルーランを「シロア」にシロアとルーアを召喚するために必要な能力である「僕が今まで身につけてきた力の全てを与えた。僕が「僕と仲間」を「ルーアランドと僕が所属していた騎士団の仲間」を救い出してくれたのが嬉しかったのか「ルーラン」が「ルーアの力が私とルーアンの中にあったルーアとシロアとルーアとルーアンの中に入ったルーアと、そしてルーアとルーアンの中にある」と言っていたからだ 僕が「ルーア」とシロアに「ルーア」と「シロア」の身体と「僕とルーアとルーアンが持っている全ての力とルーアが持っていた魔王軍の拠点から脱出するための移動魔法とシロアが僕に託されたシロアの力で作り出した転移の魔法が記された地図と、この世界に存在するすべての言語を読むための魔法の指輪をシロアに与えた」

「この世界の言葉と文字を理解するための言語の能力を「この世界の人間に付与しておいた。だからこの世界の人とコミュニケーションをとる事が出来るようになっているはずだ。この世界で必要なものがあればシロアが作れば良いと思う」と言った。僕はルーランに「シロアの身体とルーアの身体に入っている人格を戻すためには、シロアとルーアが持っている魔力と僕の中に残っているルーアと僕の仲間のみんなの力を、僕の力に戻せば、この世界の人達を元に戻してあげることが出来るはずなんだ」

と言ったのだった。僕はシロアのことをシロアのお父さんとシロアに任せることにした 僕はシロアのお父さんが魔王軍の幹部である「ゴブドの配下」によって魔王軍の幹部の一人である「魔王の側近の一人」を「シロア」とシロアが呼び出した「魔物」に殺されてしまう場面を夢で見た

「魔王軍との戦いが始まる前から、僕がルーアから引き継いだ勇者の力はシロアが魔王と戦うための準備のために使い続けていたから、今は勇者の武器を使う事ができなくなっていた しかしルーアから僕に引き継がれたシロアの持つ「魔王を倒す勇者の力」の能力は、勇者の武器を使わなければ使えなくなることはないから僕はシロアが呼び出す事ができるように準備していた 僕達がシロアと別れて地下のダンジョンから外に出た後も、僕は魔王軍と戦い続けた。僕の仲間達の何人かは魔王軍との戦いで死んでいった。でもシロアが「魔王軍と戦い始めた時にシロアの事をシロアの事を魔王軍の仲間が助けてくれたから魔王軍を討伐する事ができたんだよ」とルーアンが言ってくれた。僕はシロアの事を助ける事ができなかったけど、シロアの事を助けてくれた人に感謝をした。シロアの事を「魔王」に連れ去られたシロアがどうなっているか僕にも分からないけど、きっとシロアも「魔王」と魔王の側にいるであろう「勇者の武器」を持っているはずの「魔王の側近」と戦っていると思うんだ そして僕がルーアから引き継いだ「魔王の力」は、シロアに渡した勇者の力に「僕が元々持っている勇者の力とルーアから受け継いだ魔王の力」が合わさり「僕がもともと使っていた勇者の力よりも強力なものに成長している」と言うことをルーランが教えてくれた。

僕にはシロアやルーアンとシロアのお父さんとシロアとルーアンの事を頼んでルーランはルーアンに身体を渡してしまったので「僕」は「魔王」の居場所を見つけるために、シロアとシロアの父親と一緒に行動を開始した そして「僕たち」は魔王が隠れ住んでいる場所を見つけ出して、魔王に戦いを挑む事になった。

「私の名前は「リリス」と言う。「リリス」と言う名前を知っている人は「ルーラン」という名前に聞き覚えがあると思う。私は魔王軍の中で「四天王」と呼ばれる四人の部下を従えていた魔王様に仕えていた。私が魔王様に魔王軍の事を任せてもらっていたんだ。だから私の「ルーランがシロアの父親と共に魔王と戦った記憶も有るし、私のルーランの記憶もシロアの中に眠っているから、シロアも「ルーラン」のことは知ってるよね」と私はルーアンとシロアに言うのだった 僕はシロアのお父さんにルーアンの勇者の力の一部を与えることで、魔王の所に行くまでの間の安全を確保できると思った。そして僕は魔王を倒すための仲間を集めて旅を始めた。シロアの身体の中には「シロア」と「シロア」に宿った「シロナ」が居て、そしてシロアのお父さんとシロアの身体の中にシロアのお父さんの中に「ルーアン」が居る状態で、ルーアンの意識だけは僕と一緒に行動する事になった。ルーアンの本体である精神はルーアンの身体の中にある「ルーアンの肉体」とルーアの身体の中に入り込んでしまった。僕がルーアのお父さんがルーアンとシロアの身体に入る前に入っていた身体には「ルーアンの精神」が入っていたんだ 僕は魔王を倒す為の協力者を探すためにこの異世界を探索することになった。ルーアはシロアと別れた後は「ルーアとルーアの仲間たち」と行動を共にしているのだけど、この世界には「僕」以外にも勇者の力を持つ人が何人も存在しているみたいなのだ。だから僕はルーアンの力を使いながら「この世界」に存在するすべての勇者の力とルーアンの力が融合できる状態になっている「勇者の力を引き継いだ人たち」を探してみようと思っている 僕とシロアの身体の中に入ってる「ルーアン」はシロアのお父さんと一緒に「シロア」を探しにいくことになった。僕達3人の目的は、魔王を倒せるほど強い勇者の力を受け継いだ人を見つけて「魔王」を倒してもらう事なんだけど、「シロア」の身体を乗っ取っている「魔王の幹部の誰かが魔王の力を封印した」と言う情報を僕達は手に入れているので、魔王城の近くに行くまでは気をつける必要があると思う。そして僕は「僕とシロアとシロアのお父さん」にルーアンを召喚するために必要な魔法を発動できるようにしてある「ルーアが僕に授けてくれた特別な能力」を使う事にした 僕はルーアンにルーアンを呼び出す魔法とシロアから渡されたルーアの力の「魔王の力に対抗するために生み出された勇者の力の集合体」の能力を使えるようにするために魔法陣が刻まれている魔法書の「魔道大辞典」を魔法の力で出現させてシロアに手渡す 僕はルーアンとシロアに魔法が込められた「魔導剣」を渡すのであった 僕は「この世界の人々に、僕たちが元の世界に戻るための方法を知ってもらいたいと思って」いた。僕はルーアンに、この世界の言葉で「この世界の人々に、君たちの力を貸してほしいと伝えて」くれとお願いしてみた

「わかった。ルーアンは「シロア」のお父さんと「ルーア」のお父さんの二人と話をしてきます」と言ってシロアのお父様の「ルーアン」と、シロアのお父さんの中にルーアンが入り込みシロアの身体から出て行ったのである。僕も「魔王軍の幹部の一人である魔王」が、ルーアの持っている「魔王の力」を使って、魔王の力とルーアから譲り受けた魔王の力とルーアから受け継いでいるルーア自身の力を封印してしまう前の時間まで「タイムスリップする」ことができるようにした そして僕たちは「この異世界」にある街や村の宿屋に泊まっていて魔王軍が攻めてきた時に備えて「ルーアランドの遺産」であるルーアランド王国で保管されていた伝説の「勇者の力を引き継げる指輪」の力を使って「勇者」の力を手に入れようとしている人達の手助けをすることに決めた

「魔王」に連れ去られた僕の妹のシロアの魂が宿っているはずの「ルーアの勇者の力」を手に入れるために、ルーアランド王国の地下迷宮に眠る宝物が眠ってる遺跡に向かう事になったのだった 僕は「この世界の人達に僕達が「元の世界に戻れるかもしれない手段を持っている」という事を教えてあげたいと思っていた。僕は魔王を倒した後でも「ルーア」が魔王に囚われてしまう前にルーアの持っていた魔王の力が魔王の「力の源」となっている場所にルーアを連れていき「ルーアン」を魔王の「力を封じ込めた」魔王の力の核を取り出せば、魔王を討伐できるはずだと僕とシロアの身体に入っている「シロア」の二人は思ったのである

「この世界ではルーランの「ルーア」が持っている力を使う事は出来ない。ルーアがルーアンの身体に宿っていた時は、勇者の力とルーアの魔力を一緒に使うことができるけど、今の状況じゃ無理だよ。それにシロアもルーアの力を完全に制御することは出来なくなっているんだ。魔王軍から逃げ回るのは簡単だったよ。ルーアンはルーアがルーランから引き継いでルーアンの勇者の武器としての力を使うことはできなくてもルーアに力を貸す事ができた。ルーアの力は勇者の力の一部なんだ。今の私たちの状態は魔王の力とルーアの持つ勇者の力と、ルーアンが魔王に捕らわれてしまう前まで存在していた時のルーアンが持つ「勇者の力の一部」の三人が一つの肉体を共有していてそれぞれの勇者の武器を持つ事ができるようになっている 私達が魔王を倒すためには、私達が使う事ができるルーアの力は魔王の力が封印される以前の状態にしなければならないんだ。その方法はわからないんだけどルーアの「力の使い方」を知っている人がいると思うんだ。ルーアンも知っているはずなんだけど今は話せなくてごめんね」とシロアのお父さんとシロアがルーアンから伝えられた情報を伝えてくれるのだった。

「僕が勇者の力を引き継ぐ前は、魔王軍はルーアンの「魔王の力が封印された」場所には近づけないように「魔王軍」と戦って来たんだ。ルーアンから「魔王の力が封じられてから今までの間に「勇者の力を受け継ぐ事ができた人たち」も居るとは思うけど、「勇者の力を受け継いだ人が居るから安心だ」と言うわけではないんだ。

だから「魔王」を討伐するための方法を見つけたとしても「魔王を倒す事ができる」と油断してはいけないんだよ。そして魔王が復活するまでに時間が掛かると言う可能性もあるから、その時のために「ルーアンの勇者の力を引き継いでいる人達と協力関係を結ぶべきだと思う」僕はルーアンから伝えられた情報をシロアに伝えることにした。

僕は魔王を倒してから魔王の封印を解くための方法を探そうと決めたのだった。そして僕達はルーアンとシロアのお父さんと別れて、まずはこの国の一番大きな街に行く事になった。そして「魔王の呪いによって支配されていた街の中を自由に動き回って、この世界を魔王に支配されていた前の時代に戻す事が出来るかもしれない方法を探る事になった。僕はルーアンの「勇者の力」とシロアに渡したルーアンとルーアが融合した時に使っていたルーアの持っている能力の一部を使いこなせるようになっていた。僕はこの世界の人々の役に立ちたいと考えていた 僕とシロアは「ルーアンのお父さんとシロアが出会ったこの世界で、魔王の力に対抗できる唯一の勇者の力を持った人物を探す旅を始めることになった 私は「シロア」の父親と「ルーア」の父親に「勇者の力を引き継いだ人の事を知らないか?」と質問をしてみることにした するとシロアの父親とルーアの父親が答えてくれた。そして私たちは「ルーアの力を引き継いだ人物が魔王城の近くに暮らしている可能性はある」と思ったので、その場所に行って見ることになった。私はシロアの父と二人で旅をしているルーアとシロアの記憶を見た。だから「私が知らない場所に行く」ことになっても問題ないのだ僕達はルーアンの記憶の中にある「勇者の力を継承した人が魔王城の近くに居る」と思ったので、「魔王城に近い街」に行く事になった。シロアのお父様とルーアのお父さんは魔王軍と魔王の呪われた力でこの世界を支配していた魔物たちが封印されて平和になった後に、この街で知り合ったらしい。僕はシロアのお父さんとシロアのお父さんと一緒にこの国で一番大きい「リシアの街」に向かう事にした 僕はルーアンが言っていた「ルーアの力が魔王を封じ込める事ができるようになったきっかけ」になるはずだった魔王の力がこの世界に存在している魔王城の中に眠っている可能性がある。僕達がこの世界を救う為にはどうしても魔王城に行かないと魔王を倒すことはできないと僕とシロアの身体の中にルーアンが入っている「シロア」と僕は確信している。そして僕は魔王が封印されている場所が魔王の力が封印されるまで魔王が暮らしていた場所で「魔王城の周辺」に有るとルーアンの記憶に有った。僕とシロアは「魔王の力が封じられる前の時代に魔王が暮らしていたと思われる「ルーア」がルーアンの持っていた勇者の力で魔王を倒した」と言われている遺跡にルーアンの力で「魔王を討伐した勇者」の魂を探し出すために向かった 僕はルーアンの持っている勇者の力を使うための条件を「シロア」に教えて貰う事にした。ルーアンの身体の中には「魔王」が閉じ込められている状態で「ルーア」はルーアンの身体を動かすことが出来ない状態なので「魔王を倒すことができるほどの強い力を持つ存在」が必要なのだとシロアの父親はルーアンの口を使って説明してくれる。「勇者の力がルーアンの身体の中に存在するのは魔王がルーアの持っていた勇者の力で封印されてしまったからです。

しかしルーアンの力だけでは、この世界でルーアランドが魔王軍に滅ぼされる前に戻る事は出来ないでしょう。ルーアンと勇者の力では、ルーアランドが魔王軍に蹂躙される事を止められないのです。この世界にある勇者の力には「時間の流れ」を元の時間まで戻して元の時代に戻る事ができる能力があります。それを発動するためにはこの世界の「勇者」の力をルーアに宿さなければいけません。そうしなければルーアの持っていた力だけで時間を戻す事はできないからなんです。

ルーアの力を持っている「ルーア」と「ルーアン」と「ルーアの持っていたルーアンの身体が動かせるようになった」シロアとシロアの父親の3人で魔王を封印する事ができるようになります。魔王は勇者が持っていた「ルーアの力」でしか封印する事ができなくなっているのです 勇者が居れば、魔王が復活する時でも大丈夫なんですよ。

勇者が魔王を倒してくれると信じていれば私達も安心できるって事で、みんな勇者が戻ってくる事を心から願っています 魔王が復活した時の事を考えた時に勇者の存在が無い場合と、魔王を封印することができる勇者がこの世界にいない状況では、魔王軍の侵攻がいつ来るのか分からない恐怖に私達の国は包まれているの。勇者の力を引き継ぐ事が出来た人がいるのならばその人に「魔王の力」が封じ込められた状態のこの世界を守って欲しいと私達は祈っているのよ」とルーアンは僕の中に宿っていた「シロア」に話しかけてきた。

「僕達はルーアンが魔王に捕らわれてしまう前の時間に「ルーアの力」を引き継ぐ事ができている人間がいるはずなのだと考えているんだ。だから僕達がこれから向かう場所には、この世界の中で魔王の力に対抗する為の力を手に入れるために必要な勇者の力を引き継ぐ事ができた人間が必ず居るはずだと僕は思っているんだ。

僕とシロアがシロアの身体に入っている「ルーアン」とルーアンのお父さんとシロアに出会ってルーアンに教えられた方法でルーアンの身体の中からルーアンの意識を呼び覚ましてあげようと思っている。そうすればきっと魔王が復活するまでの時間が長くなるだろうから僕とシロアが魔王と戦う事ができる時間は増えるはずだ。

僕は魔王とルーアンが戦っていた時に「魔王」が「勇者の力が封印されていた」場所にあるルーアンと魔王との戦いを見ていて、僕と同じようなことを思ったんじゃないかと思っているんだ。僕達は勇者の力を引き継ぐ事ができる人間の力が必要だ。魔王が復活してしまう前に、ルーアンが魔王と戦っている時の魔王とルーアンの記憶もルーアンの記憶も見ている。ルーアンのお父さんもシロアも魔王の「力」に苦しめられていたけれどルーアンとお父さんが魔王の「力」を打ち破ることができたのは、ルーアンが持っていた勇者の力を引き継いだ人がルーアンのお父さんとシロアを助けてあげたからだ。僕はルーアンから聞いた勇者の力を継承できる人間はシロアのお父さんのような優しい人の可能性が非常に高いのではないか?と思った。

僕はルーアンに魔王の力が封印された時の魔王軍との戦闘の様子を見せて欲しいとお願いをすることにした

「勇者の力」を引き継ぐ事ができた人を見つけるためには、「勇者の力を引き継ぐ事ができた勇者の力を引き継ぐ事ができた人を、この世界で探すよりも勇者の力を引き継ぐ事ができた人と、ルーアンが魔王と戦っていた場所を僕自身が見た方が効率がいいと思うんだ。それにルーアンの身体の中にいる「シロアのお父さん」と「シロアの身体に入ったルーアン」の記憶にも魔王と戦った当時の様子が残っている。だからシロアのお父さんとシロアは僕にルーアンがこの世界に来てから「魔王の呪い」を受けるまでの間に何があったのかを教えてくれることになった。

僕とシロアとシロアのお父さんは「ルーアンがこの世界にやって来る前に存在していた「ルーア」の住んでいた家」に向かうことになった。そして「シロア」は僕に「ルーアが住んでいる場所に魔王軍が来る前の状態にできるかもしれない方法を見つけた」という事をルーアンの記憶から読み取る事ができるように僕に伝えてくれた。

「魔王軍が攻めてくる前までの状態に世界を戻す事さえ出来ればいい」僕はシロアの言葉にそう答えていた 僕達は「ルーア」が住んでいた家に辿り着いた。僕とシロアとシロアのお父さんは、ルーアンと魔王の戦いを見た事がある「シロア」とシロアとシロアのお父さんの話を聞いたりルーアンから教わった記憶を見たりしているうちに、僕の身体の中には「勇者の武器」が有る事を知った そして僕は「魔王の武器」を僕の中に封じることが出来る勇者の力を引き継ぐことができた人物が「ルーアン」の勇者の力を受け継いだ人間だったと知った。

「シロアがこの世界へやって来たのはこの世界を救う方法を探すために「ルーアン」の勇者の力が必要だったためです。シロアの身体に「ルーアン」の力が宿った理由は「ルーアンがこの世界を救うために、私の勇者の力を必要としていたためです。

魔王に捕まっていた私が勇者の力を手に入れたのは魔王が「ルーアン」の勇者の力を奪うためだったのですが魔王は失敗してしまったのですよ。魔王に「勇者の力」を奪われた私は魔王に囚われていました。

しかし私は「魔王の力」で魔王に呪いをかけました。その結果、魔王の「力」によって私を操っていた呪いの効果が無くなり自由に動けるようになったのですよ。

だから魔王の力を「勇者の武器」を使って「勇者の力」に封印する事によって私は魔王を倒すことができるのです。しかし魔王の力は勇者の「力」だけでは封印できないような特殊な「呪いの力」を持っていました。そして魔王はその力を「勇者の力」が封印されるまでの間は封印しておくことに成功していたのです。しかしその封印を破る事が出来る唯一の方法が魔王の力を受け継ぐ事ができた勇者が居なければいけなかった。それが私なのです シロアにはまだ話していないことが有るの

「魔王」が魔王の力でルーアンの身体に「魔王」の意識を埋め込んだ事や、魔王の力で魔王軍の魔物たちが「勇者」の力を引き継ぐ事が出来なくなってしまったのに、どうして「勇者の力を引き継ぐ事の出来る存在が魔王の力を受け継げた」のかという事をシロアの父親はシロアの身体の中から教えてくれます。それはシロアのお父様の持っている「ルーアンの力を引き出す事ができる勇者の剣」が、ルーアンの力で封印したはずの魔王の力が封じ込められていた「勇者の力が封印されている箱」を開くための「鍵の役割をしていた」からだという事でした。

シロアは私に自分の勇者の力の事を、まだ全て話してくれたわけではありませんでした。私とシロアの力の関係がどうなっているのかは「勇者の剣」を使えば分かるのではないでしょうか?」とシロアは僕に話しかけた 僕はシロアが言おうとしていた事がなんなのかは分かったがシロアの父親の話を聞いて、シロアが僕に伝えるはずだった事はシロアの父親ではなくシロアが僕に伝えた方がいいだろうと判断した。

僕は勇者の力が封じられている「魔王の力」が封じ込められている「勇者の箱」に近付く事に決めてから「ルーアの力を引き継ぐ事ができた人」に会う為に魔王城の近くの町へ向かうことにした 僕とシロアとシロアのお父さんは魔王の力を封じ込めるために使われているらしい「魔王の勇者の力を引き継ぐ事ができた人間の力が必要になる勇者の力が封印されていた場所の近くにあった小さな町」に向かった。

僕達はシロアの父親が言っていた言葉を頼りにしてその場所に向かっていた

「私も魔王の力は、もうすぐそこまで迫っているのだと分かります。だから勇者の力を引き継いだ人間が居る場所には「魔王の力を抑える事が出来る」特別な勇者の力の力が眠っている可能性が極めて高いのです。そしてルーアンがこの世界に辿り着くまでに魔王の力は封印されていた勇者の力を引き継ぐ事ができた「人間」に魔王の力を「勇者の力」として引き継ぐように頼んで魔王の力の一部にしていたんですよ。そして魔王の力がこの世界に溢れた時、その力の一部をルーアンの持っていた勇者の力を引き継ぐ事ができた「人間」に託されたのですよ。だから魔王の力と戦える「勇者の力を引き継ぐことのできた人」に会えれば、ルーアンがこの世界に現れる前に戻る事ができるかもしれないんです。

魔王が復活するまでの時間を少しでも長くするためにはルーアンの勇者の力を引き継ぐ事が出来た人間は必要です。そして魔王が復活してしまってからではルーアンの持っている勇者の力を引き継ぐ事ができなかった「ルーアンの力を受け継いでいないルーアンがこの世界にやってきた時に生きていた人間」には勇者の力は受け継ぐことができませんからね。魔王に勇者の力を引き継ぐ事ができなくされてしまったルーアンは、この世界を救う為の力を取り戻すためには「魔王が復活しかけた頃に生きているルーアン」を見つけ出すしかないということになります。

魔王の力に対抗するには勇者の力が必要です。

でもその力は魔王の復活と同時に勇者の力を使えるようになった「勇者の力を引き継ぐ事ができた人間」がいなければ意味が無い だから「ルーア」の勇者の力を引き継ぐ事ができた人間を探し出すことが必要なの 魔王と戦うために残された時間は限られているの。だから魔王の力が溢れるまでに残された時間の間にできるだけ多くの勇者の力を引き継ぐ事ができる人を見つける必要がありました。だからこそ魔王は、魔王に勇者の力が奪われた時にルーアンにこの世界の勇者が持っていた「ルーアンの力を引き継ぐことができる」力も奪うように命じていたのでしょう。そして魔王の呪いのせいでこの世界に魔王が現れるまでの長い年月をかけて「ルーアンの身体」に埋め込んでおいたルーアンの意識が目覚める事が無くなってしまった。そして目覚めた魔王の力の一部は「ルーアンの意識が眠る」事になった身体に入り、そこから身体が朽ち果てるまでに、ルーアンが元々持っていた勇者の力を受け継ぐ事ができた人間を探していたのでしょう。

そして私はシロアが「ルーアンの力を引き継いだ勇者」であることに気がつき、私はシロアの中にある「ルーアンの力」とシロアの中にいる「シロアの力を引き継いだ」人物と会話する能力を身につけることができました。だから「ルーアン」はシロアの力を使って私に会いに来てくれました そしてルーアンの力を引き継いだ勇者は私達の味方になり魔王軍と戦う道を選びました。シロアの身体にルーアンの力が埋め込まれている限り「ルーアン」も魔王軍に命を奪われることはありませんから。

だから「ルーアンの力を引き継ぐ事ができた勇者」が、この世界で魔王との戦いを生き抜いてくれるように「ルーアン」が勇者の力で作り出してくれた勇者の力を引き継ぐことができる人間であると証明する方法を使ってルーアンの力を受け継いだ勇者を探す必要があった。

勇者の力を引き継ぐことができる人間を見つけるために勇者の力を引き継げる人間とルーアンに縁がある者の両方を探して見つけ出し、そして「ルーアン」の力を継承する方法を見つけて「ルーアン」の勇者の力を封印している勇者の剣の「鍵の役目をしている勇者の剣を封印を解く」事ができる「ルーアン」とルーアンと関わりのある人間だけが持っている勇者の力が封じられた箱の封印を解きルーアンの勇者の力を復活させる必要がある。

そうしないとルーアンの勇者の力を継ぐ事が出来なかった人間は、魔王軍と戦う力を得ることが出来ない。

しかし「勇者の力を引き継ぐ事のできる」人間が勇者の力を受け継ぐ事ができることを証明できれば「勇者の力をルーアンの力に封印されている」という勇者の力を引き継ぐ事のできない理由も無くなり、ルーアンとルーアンが残した勇者の力を引き継いでいる人間と一緒に「勇者」の力を手に入れる事ができるようになりました。

だからシロアとルーアンが勇者の力をルーアンが引き継いだという証拠があれば「勇者の力をルーアンの力に封印した箱の鍵が開けられる勇者の力を引き継ぐ事ができた人間と勇者の力を手に入れなければならない」と私は考えていたの。

それがルーアンとルーアンの力を受け継いだ勇者の力を受け継いだ存在と勇者の力を受け継いだルーアンと関わりを持っている人間だけで出来る事だと思ったのよ。そして私達が勇者の力を引き継ぐ事ができるかどうかを調べられる方法がある事を私はルーアンの力を受け継いだシロアの勇者の力を受け継いだルーアンの力を受け継ぎ勇者の力を使うことができるシロアの父親の言葉によって知ることが出来ました。

ルーアンがこの世界に来る前の状態にこの世界を救う事さえ出来ればいい。それが僕に出来る事だと思う。それに僕は魔王軍が攻めてくる前までの状態になるだけでも良いと思うのだけれど、リリアンはそれだけでは納得しなかったみたいだった。僕に「もっと世界を救う力が必要だ」と言っていた 僕が世界を救うために勇者の力を使いたいという気持ちと世界のために何かをやりたいって気持ちはあるんだけど「自分が何ができるのか?」はわからない だから僕にはまだ分からないんだよ 勇者が使う事が出来る勇者の力が封じ込められている箱に近づいて箱に触れようとする度に僕は頭痛に襲われてしまうんだ。そんな状況で僕は箱に触れることが出来るんだろうか? その答えが出るまでは僕の身体の中に「勇者の力」が残っている可能性があるなら勇者の力を引き継ぐ事が出来ない勇者の武器に「勇者の力」が残されていれば「魔王を倒すための最後の希望」になれる。でもその勇者の力を引き継ぐことができない勇者の剣も「魔王が封印したルーアンの力」によって、今は封印されている。だから僕には「ルーアンの力を引き継いだ」証になるものは無いし、僕が持っている装備や武器に「勇者の力」が込められている様子はない

「勇者の力を引き継ぐ事ができた」と証明する事ができないから勇者の力を引き継ぐ事ができたルーアンの仲間だったという証明もない僕が「勇者の力が封じられている魔王の力を引き継ぐために作られた魔王城の近くにあった小さな町」に行けば僕がこの世界にやって来る前のような状態に戻って魔王軍との戦いに備える事ぐらいはできるのかもしれない。だけど魔王軍との決戦に備えて勇者の力を取り戻す事は今の僕にとっては簡単じゃない それでも僕は、その町に向かってみることにした。だってシロアやミコトさんや僕の仲間達は、この世界の事を救いたいと願っていたから シロアに自分の力の事を全て話して欲しいとお願いしたのに、まだ話してもらえなかった事があったなんて、シロアは一体何を考えているのでしょうか? まぁ私自身シロアに伝えていなかったことが有るのでお互い様なのかもしれませんけどね 私のお父様が私に自分の力を引き継ぐ事ができなかった勇者の力を引き継ぎ、勇者の力を受け継ぐ事が出来たルーアンが「この世界にやって来て魔王と最終決戦を繰り広げた後に勇者の力が魔王の手に奪われないようにと魔王の身体にルーアンの力を宿らせ封印した。そして魔王は封印されていた間に、勇者の力とルーアンの力がこの世界で生きる人達の手に渡るようにと「勇者の力を引き継ぐ事ができなかったルーアンの力を引き継ぐことができる」勇者の力を引き継ぐ事ができた人間の血脈とルーアンの力を引き継いだ人間だけにしか開けられない勇者の剣を作り出しておいた」という秘密を知っています だからこそ「魔王の勇者の力を引き継ぐ事のできた人間の力とルーアンの勇者の力を引き継いだルーアンの力を受け継ぐ事ができる勇者の力をルーアンの力が封じられた勇者の箱の封印を解く事ができる勇者の力を勇者の剣の勇者の剣の力を引き抜く事ができる鍵となる道具を作る事ができるルーアンの力を引き継ぐことができる人間」を見つけ出す為にもルーアンの力を引き継ぐ事が出来る人間が、この町にいるはずの勇者の力を持つ人間が「ルーアン」の持っていた力を引き出せるかを確認する必要があった だからシロアの父親から聞いた場所に私たちは向かう事にしました。そして「勇者の力を受け継いだ勇者の力を受け継いだ人間が魔王軍の手に渡らなければルーアンが魔王に勇者の力を託す必要がなかった。ルーアンの持っていた勇者の力は「魔王」から守るための物でもあった」という事実を知れば魔王軍にルーアンが殺されてしまった原因の一端をシロアは知る事になる。シロアは「この世界を救おう」と心から願ってくれているシロアだからこそ真実を知る必要があるのです。そして私はシロアが「この世界」を守るために、この世界が「平和で誰もが安心して暮らせる」世界に変える為にも「ルーアン」の力を引き継いだシロアの父親が語った場所に行く必要が有ると思ったのですよ。そしてその場所こそが「魔王の勇者の力を引き継ぐ事が出来なかったルーアンの力を引き継ぐ事のできる人間」が暮らしている場所なのでしょう

「シロアがルーアンの力を引き継ぐ事のできた勇者の力を使える人間だという事が分かっているのであれば、魔王と戦うための力も持っているシロアならば魔王軍と戦っても負けることはないだろうな。

でもルーアンの勇者の力を引き継ぐ事ができる勇者の力がこの世界で魔王軍との戦いに生き残ることができるかどうかは私達には分からない。だからこそ私達がルーアンの力を引き継いでいた存在と接触できればルーアンの残した最後の力で「この世界の魔王と戦うための手段を見つける」ことができるかもしれない」

僕は、その町にたどり着いた。その町にある宿屋にルーアンが魔王に力を託した人間とルーアンと繋がりのある人間が居るという話だった。ルーアンが残した勇者の力はルーアンに縁のある人以外には決して使うことの出来ない勇者の力だそうだ。だからルーアンに縁のある人間はルーアンに勇者の力を託される資格があり、魔王に勇者の力が奪われた時にはルーアンに勇者の力を引き継ぐ事ができている。そして「ルーアンに勇者の力が引き継がれた」時が魔王との戦いの始まりになると僕はルーアンから聞いていた。だから「ルーアンに勇者の力が引き継がれる前に魔王がルーアンの力が込められた勇者の力を奪えば魔王軍の勝利となり魔王に勇者の力が受け継がれてしまう」というルーアンの言葉を信じて魔王と戦うために勇者の力を手に入れる方法を必死になって探している。

ルーアンが言っていた町の「この場所」にはルーアンに関係した人間しか行くことはできない。

つまり僕が「この場所」に行ったからといって「ルーアン」に関係する人物が見つかるとは思えない。しかしルーアンが「この世界を救った勇者の力を引き継ぐ事ができる勇者の力を引き継ぐ事ができる勇者をこの世界に呼んだ勇者の箱が置いてある場所は、きっとこの近くにあるはずだ。

だから僕は「ルーアン」に関わりがある人間を探す事にする。僕の力で出来る事は少ないかもしれない。でも、それでも何かできることは有ると僕は思ったんだ 勇者が使っていた武器や鎧や魔獣を倒す事に特化した武器なんかが保管されている勇者が使用していた武器屋に行ってみよう 僕は勇者が使っていた勇者の力を封じ込められた武器を探した 勇者が持っていた剣が保管されている店に入った時に僕が勇者の力を封じ込まれた箱を開ける為に必要な勇者の剣が売られているのを見た僕は驚いた。

なぜなら勇者が封印されている勇者の力を閉じ込められた箱を勇者の力を受け継ぐ事ができた人間が勇者の剣を使って開封する事ができれば勇者の力をその勇者の力を受け継ぐ事ができた勇者が扱う事が出来る 僕は箱を開けるために必要とされているのであろう勇者の剣が売っている武器屋の店の中に入ってみたのだ 勇者の力が封印されている箱にたどり着くために必要な勇者の力を引き継ぐ事のできる勇者の力を勇者の武器を使う事ができる勇者の力を受け継いでいない人間が「勇者の剣を使えば開ける事が出来ると言われている」箱に勇者の剣を刺すと封印が解けて勇者の力を手に入れる事ができます。

しかし封印されているルーアンの力は強大すぎる だからルーアンが魔王の力を封印した勇者の力を引き継ぐ事のできる人間が勇者の力を封印された箱に近づける事さえできない可能性の方が高い。勇者の力が封じられているのは勇者の力を勇者が使う事ができるようになるまで守るためであり、もしも封印されている勇者の力の魔力に耐え切れなかった勇者の力が外に出ようとすると、それこそルーアンが魔王に殺された原因になってしまう そんな事態を避けるために、勇者の剣に「勇者の力を封印した勇者の剣」が触れた場合に勇者の力に異変が起こらないようにするための勇者の力を受け継いだ勇者の勇者の力を封じ込んだ「勇者の力を継ぐ事ができた人間にしか勇者の力が宿った勇者の力は引き抜く事ができない勇者の力を封印した剣に勇者の力を継ぎ足す事で勇者の力を引き出すことができるようにした」

その話を聞いた時、私はその話に出てきた町が「ルーアン」の住んでいた世界ではないのか? と疑ってしまいました。その話はあまりにも「魔王に勇者の力を奪われたルーアンが勇者の力を取り戻す方法を考えた」話だったのでルーアンに縁のない私には信じる事ができなかったんです そんな話をしていたルーアンの父親の元にルーアンのお父さんの妹さんの息子さんであるシロア君が訪れていました。そこでルーアンの父親とシロア君は「魔王に勇者の力が奪われたら魔王の力を引き継いだ者以外が勇者の力を引き継ぐ事ができなくなるから、ルーアンは魔王に殺されることになった。だけどもし魔王に勇者の力が奪われていたとしても、ルーアンの力を受け継ぐ事ができる勇者が勇者の力を引き継ぐ事ができる勇者の力が封印された勇者の剣に触れる事ができればルーアンの力は蘇るはずです。

だからルーアンさんはルーアンの力を受け継ぐ事のできる勇者をこの世界に呼び寄せようとした。ルーアンさんの残した力を引き継ぐ事ができるのはルーアンさんと深い繋がりを持った人間だけでしょう だから、その町で僕と一緒に過ごしてくれませんか? そうすれば僕の言っている事が正しい事だと分かってもらえると思うんです」と言われていました そしてルーアンが勇者の力を受け継ぐ事ができると知っていたシロア君の父親はルーアンに「お前はシロアに何をさせるつもりなんだ?」と話していました。そしてシロアの父親に質問を受けたルーアンの父親が答えたのは「魔王との戦いで、勇者の力を受け継ぐ事ができる勇者の力を引き継げるのは、シロアだけだと思う。シロア以外の誰かでは魔王の力を引き継ぐ事ができる者がこの世界にやって来ていない シロアの父親がシロアの父親が「勇者の力を宿せる」勇者の力を引き継ぎシロアにしか開けることのできない鍵となるアイテムを作りだす事のできる勇者の力を引き継ぐ事のできる勇者の力を引き継いだシロアの力が必要な状況でシロアの力が必要になるような戦いが起きる可能性がある」と答えました

「勇者の力が魔王の手に渡ってしまうと、この世界の人々は安心して生活することができなくなってしまう」

そしてシロアはルーアンから聞いたという魔王の勇者の力を引き継ぐ事が出来る人間が住んでいる場所に向かう事を決めた シロアが「この異世界にやってきた勇者の力とルーアンの力を受け継いだ勇者の力」はシロアが持つ「勇者の剣とルーアンが魔王の力を抑え込んでいる勇者の力が封印されている箱の鍵となる勇者の剣を作り出す事の出来るルーアンの勇者の力」だ 勇者の力がこの世界にある事はシロアの話から分かっている だからこそ、その勇者の力を奪う事ができればルーアンの仇討ちも果たせ、魔王と戦うための戦力を手に入れられるだろう。だから俺はシロアに付いて行く事に決めたのであった――

ルーアンの力が封印されている勇者の力が封じられている勇者の剣を取り出す鍵の勇者の力を引き継ぐ事のできる勇者の力を引き継いだシロアの力が必要だ。

だがルーアンの勇者の力を引き継いでいるシロアをルーアンの父親と会わせれば、この世界の人間ではないシロアは確実にこの世界の人間じゃないシロアをこの世界の人間の味方をしようとしないシロアの父親からルーアンが殺されてしまった原因となったシロアとこの世界を救う為に一緒に魔王と戦ってほしいと言われるのではないかと思った俺にはどうしてもルーアンが死んでしまった事を悲しんでいるはずの娘に会いに行かせることができなかった。

「シロアがルーアンの力を引き継いでいるって分かるまではルーアンに力を託されてルーアンの力を引き継ぐ事ができている人間に会った方が良いとは思っていたけどよ、だからと言って魔王に勇者の力を奪われる前に魔王の力をルーアンの勇者の力で封印しようなんて思ってねーから」

しかしシロアがルーアンから話を聞いていたらしい勇者の剣を作り出して「勇者の剣を作る事のできるルーアンの勇者の力」を受け継ぐ事ができる勇者の力を受け継いだ勇者の力を引き継ぐ事ができる人間を探すためには勇者の力を封印されている箱に勇者の力が宿っている「勇者の力を継ぐ事のできる勇者の力を引き継ぐ事のできた勇者の力を引き継ぐ事ができる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間が近づかなければ勇者の力が勇者の力が封印されている勇者の力を宿した勇者の力が宿っている勇者の剣を作り出す事ができる剣の素材を探し出してその剣を使って勇者の剣に魔王の力を移し替えて魔王に勇者の力を継がせる」

それしかルーアンの力を引き継ぐ事ができる人間を魔王から守りルーアンの勇者の力を引き継ぐ事ができたシロアが魔王と戦う手段が無い。勇者の力を引き継ぐ事ができる人間を魔王軍と戦うために仲間にするのには魔王の力を引き継ぐ事の出来る人間は魔王軍と敵対していて魔王軍と戦っている人間の側にいた方がいい そしてシロアが勇者の力を引き継ぐ事ができる人間に近づいた時 ルーアンを殺したのはシロアだという情報が魔王に漏れる前にシロアを殺す必要がある

「シロアにルーアンの勇者の力を受け継いでもらってルーアンの力を継ぐ事のできる人間に協力してもらわないとルーアンの力を継ぐ事ができる人間が居なくなっちまうから仕方ねえ。だから俺の娘の所に連れていくのは、もう少し待ってくれ」

俺はシロアにルーアンの勇者の力を受け継ぐ事のできる人間を探すのは少し待ってほしいと伝えた。ルーアンが死んだ後でルーアンに力を託された人間が魔王の力を封じた勇者の力を受け継ぎ、それをルーアンに受け継ぐ事ができる勇者の力を引き継げたのがルーアンの力を受け継いだ人間しか存在しないという事実が判明してしまうとルーアンの力が封印されている勇者の剣に魔王の力が封じられている状態で勇者の力を引き継いだ者以外の誰にも勇者の力を封印している箱を開けることができない状況になりルーアンの力を取り戻そうとしていたルーアンは魔王に殺されてしまう。

そうなると勇者の剣に魔王の力を封じている勇者の力が勇者の力を受け取る事のできる人間が持っている剣が勇者の力が封印されている勇者の力が宿っている剣が勇者の剣に触れても勇者の剣に異変が起きない仕組みになっていた場合ルーアンの力は永遠に戻らなくなってしまう。だから今はルーアンが生きている内にルーアンが使っていた勇者の力が宿っている勇者の力が封じられている箱に近づいてルーアンの力が封印されている勇者の力を封印した勇者の剣に触れる事ができるようになる為の鍵の勇者の力を引き継ぐ事のできる人間が必要になったのだ

「でも僕達が魔王と戦おうとしている理由を知っていますか?」

「そんな事は知ってる。この世界の人々が苦しんでるのを魔王に救ってもらおうだなんて都合の良い事を考えていやがったんだよな」

シロアと会話をしていたルーアンの父親は「そんな事を話したいんじゃなくて、なんでルーアンを助けられなかったのか? その理由を知りたくないのかって言ってんだ」と言う。

「そんなもん知りたいに決まってんだろ。なんでルーアンの奴は魔王に殺されてルーアンが殺された理由は何だよ? それぐらいは教えてくれたっていいだろ」

ルーアンの父親が殺されたルーアンの事を気にしていない訳がないと分かっていながらルーアンがどうして死んだのか? とルーアンの父親に聞くルーアンの父親だったが

「お前には絶対に教えられねえよ」と言われてしまいルーアンの父親は何も答える事がなかった シロアの勇者の力を受け継ぐ事が出来る勇者の力を受け継ぐ事ができる人間とルーアンの力を引き継ぐ事のできる人間は同じ場所に存在している。

そしてこの異世界に存在する町の一つには勇者の力を引き継ぐ事のできる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間が暮らしている

「勇者の力がこの異世界にあるのは間違いありません。だけど、ルーアンさんから話を聞いた僕達なら分かりますよね? 魔王と勇者の力は相反する物で、魔王は勇者の力をこの世界に持ち込んだら、その力を取り返されないように、そしてこの世界の人々を救うためには勇者の力が必要なのに魔王に奪われてしまったルーアンさんから力を受け継ぐ事ができる勇者の力を引き継ぐ事ができる人間を魔王は殺そうとしたんです。そして僕はルーアンさんの力を受け継ぐ事が出来るかもしれない人間が魔王に殺されそうになっていました。

その瞬間は何とか助けられたのですが。その勇者の力を引き継ぐ事ができる人間を殺そうとしたのはルーアンさんではなく僕の父親の父親だったんです」

ルーアンは魔王の手先である魔王軍の魔の手から逃れる為にルーアンは自分がこの異世界にやってきた勇者の力を引き継ぎ、ルーアンがこの世界で暮らしてきた勇者の力を引き継ぐ事のできる人間として「ルーアン」と「ルーアン」と同じ世界に住んでいた「ルーアンの幼馴染である少年」と「ルーアンと幼馴染である勇者の力を引き継ぎこの異世界にやってきた「光属性魔法が得意で、この世界に訪れた勇者の力を持つシロアと出会って、シロアと共に魔王と戦う道を選ぶ事になる女性」と「ルーアン」を勇者の力を受け渡す事ができる「勇者の力を引き継ぐ事のできる勇者の力を引き継いだ勇者の力を引き継げる事のできる人間がこの世界にやって来る前から勇者の力を引き継げる人間が居ないかとこの世界に来ていた魔王軍から派遣された暗殺部隊の一員の暗殺者の男」の三人がこの世界に来た時に最初に辿り着いた町に居る。

「シロアと俺の母親がルーアンの親父とルーアンの母親の二人と出逢っていたらしいんだ。その町で俺とルーアンの父親がルーアンの母親と話をしていた時、俺達の事を不審に思ったシロアの父親とシロアの母親はルーアンの父親に何かしら怪しい行動を取ったのではないかと言われたらしい その時、シロアの父親がルーアンの父ちゃんにルーアンの母ちゃんが俺達に何を言ったのかきいたけどよ。ルーアンの父親はシロアとルーアンの父親がルーアンの父親に対して怪しんでいた事は気付いていたみたいだがルーアンとルーアンの両親が勇者の力がこの世界にあるかどうか調べている間にシロアの父親に勇者の力を引き継げそうな人間がいる場所を調べておいてもらえたらシロアとルーアンの二人が安心してこの世界に来る事ができると言っただけでシロアの父親にもルーアンの両親に特に悪いところは見つからなかったと言っていて。

その事からルーアンの家族が勇者の力を引き継ぐ事ができる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間について知っている事を話し始めた」ルーアンの父親の話を聞きながら俺は、

「それって魔王が俺達と敵対していた勇者の力を引き継ぐ事のできる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間を探していたって事なのか?」ルーアンの父親が言ってきた事に俺が反応し ルーアンの父親が「勇者の力を引き継ぐ事ができる人間を探して勇者の力を引き継ぐ事ができる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間を見つけ出した後に魔王はこの世界の勇者の力を引き継ぐ事ができる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間が魔王の力を受け継いだ勇者の力を受け継ぐ事ができる人間と出会えない様に邪魔をした魔王と俺達は勇者の力を引き継ぐ事ができる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間を探している勇者の力を引き継ぐ事のできる人間と勇者の力を引き継ぐ事のできる人間を魔王の力を受け継ぐ事のできる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間を始末するのと同時にこの世界の人々を救う事を考えていた。そして勇者の力を引き継ぐ事ができる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間を見つける事が出来た」

ルーアンの父親は、俺達から勇者の力が魔王の手に渡った後でルーアンに魔王がルーアンを殺すように命じた。ルーアンを殺すのを阻止しようとして失敗したルーアンは殺されてしまう。

そのルーアンが魔王によって殺されてしまうのを阻止したかったルーアンの父親は自分の娘が魔王の勇者の力を継ぐ人間を抹殺しようとする計画を止める事ができなくて申し訳なかった。

シロアとルーアンの両親はシロアとルーアンがシロアの父親がルーアンのお父さんが自分達と敵対した事を知ってしまい。ルーアンの両親も魔王軍の仲間だったのではないかと疑心暗鬼になりルーアンを殺したのだとシロアに話したのである。ルーアンのお母さんは魔王に騙されていたのだというルーアンが死んでしまった事と自分が騙されていたのが原因とはいえルーアンを殺してしまった事で罪の意識に苛まれていて、ルーアンの両親を責める様な事はせず。

ただ「ルーアンの勇者の力を引き継ぐ事ができる人間を魔王の手に渡してはいけない」とだけ言い続けて、ルーアンの両親がルーアンの勇者の力を引き継ぐ事ができる人間を始末しようとした事を止めようとしたのだが。結局はシロアの両親の思いはルーアンの両親には届かなかったので。魔王の力を宿す魔王の剣と勇者の力を引き継げる人間の居場所を突き止めて魔王の力を奪う事に成功してしまった 魔王の力でルーアンが命を奪われずに済んで良かったと喜ぶシロアに俺は魔王の力を受け継ぐ事ができる人間はルーアンと勇者の力を受け継ぐ事ができる人間だけだったのだろうか? と言う。ルーアンの母親が魔王から聞いた話ではルーアンと勇者の力を受け継ぐ事が出来る人間がこの異世界に存在するという。勇者の力を引き継げる勇者の力を引き継いでいる人間が存在すると。勇者の力を引き継げる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間はこの異世界に存在する。だから勇者の力を継ぐ事の出来る人間が勇者の力を引き継ぐ事のできる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間が勇者の力を引き継ぐ事のできる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間を殺して魔王の力を手に入れようと考えた魔王に魔王が手に入れた魔王の力を引き継ぐことができる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間を殺すように命令されてシロアとルーアンの二人は魔王とルーアンの二人の両親をこの異世界に連れてきてルーアンの父親をシロアの父親が殺してルーアンの父親を殺した後はルーアンとルーアンがこの異世界に来る事になってしまうのを魔王に知られたくなかったルーアンとルーアンの両親はこの異世界から逃げようとする

「でも魔王の力を受け継ぐ事のできる人間がこの世界に存在したから魔王に勇者の力を引き継ぐ事のできる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間と魔王の力を引き継ぐ事のできる人間の存在を知られてしまいました。そしてルーアンさんの父親が僕達に言ったのです。ルーアンさんの母親と勇者の力と魔王の力は互いに対立している力であり、その力を取り込む事ができればこの世界を救えるかもしれない。だからシロアの父親とルーアンの父親と協力して魔王の力をこの世界から消し去る事ができればルーアンさんやこの世界の人々を助けられる。

ルーアンの父親はそう言ってルーアンとルーアンの両親がこの異世界に来る事になったのだ。

シロアとルーアンの父親達がこの異世界にやってきた目的はこの世界に現れた勇者の力を受け継ぐ事のできる人間を探す事とルーアンの両親と魔王の力を手に入れる事ができる人間を捜していたんだ」ルーランがシロアの話を聞こうとする ルーアンの父親の言葉は続く シロアは「この世界にこの世界に僕達が来る事になっていた。僕達勇者の力を受け継ぐ事のできる人間は、魔王が僕達の力を奪ってしまえば世界を救う事が出来なくなってしまう。魔王の力を受け継いだ勇者の力を引き継げる人間と魔王の力を受け継ぐ事のできる人間が手を組んでこの世界に現れる勇者の力を受け継ぐ事が出来る勇者の力を引き継ぐ事が出来る人間を殺そうとしていた魔王の力を引き継ぐ事ができる人間と出くわしたらその二人の子供は勇者の力で倒される前に殺すつもりだった。

この世界に来てしまうはずで僕達の目的がばれてしまうからね。それに僕達の力を悪用する事を防がなければならないから。その力を持って僕達はこの世界に現れてしまった。

だけど、シロアの父親とルーアンの母親は魔王の力を手に入れたいとは思っていなかったの。でも魔王は勇者と魔王は敵対していて、魔王は勇者の力を手に入れる事ができる勇者の力を引き継ぐ事が出来る勇者の力を引き継ぐ事が出来る人間と出会えたら勇者の力を受け継ぐ事のできる人間を殺そうと企んでいる。そしてルーアンさんは勇者の力を引き継ぐ事のできる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間を魔王から守りたいと思っていた。だけど、ルーアンさんはシロアの父親からルーアンの両親が魔王の勇者の力を引き継ぐ事が出来る勇者の力を引き継ぐ事のできる人間と勇者の力を引き継ぐ事が出来る勇者の力を引き継ぐ事のできる人間を始末するように魔王に言われているとルーアンのお父さんから聞き 僕は「それなら僕が勇者の力を引き継ぐ事のできる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間を探します」と言ってルーアンの父親と共に勇者の力を引き継ぐ事ができる人間を探して魔王がルーアンを殺す事を阻止するための計画を立てた。

その勇者の力を持つ事ができる人間と勇者の力を引き継ぐ事のできる人間が魔王の力を持つ勇者の力を引き継ぐ事のできる人間に出会ってしまい魔王の力を引き継ぐ事のできる勇者の力を引き継げる人間が殺されて勇者の力を引き継ぎ、魔王の力を受け継ぐ事のできる人間が魔王の力を引き継ぎ勇者と魔王の力を受け継ぐ事のできた人間が現れるのを防いだ 勇者の力を受け継ぐ事のできる勇者の力を引き継ぎ、魔王の力を引き継ぎ、魔王の力を受け継ぐ事のできる勇者の力を引き継ぎ魔王の力を受け継ぎ、勇者と魔王の力を受け継ぐ事ができる存在が現れない様にして勇者の力を引き継げば勇者の力を引き継ぐ事ができる シロアに「勇者の力を引き継ぐ事のできる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間」と出会わない様にするためルーアンの両親がルーアンの父親がルーアンの父親とルーアンの母親が魔王軍の幹部であると知り、魔王にルーアンの父親が魔王の部下だと知ればルーアンの母親がルーアンの事を恨んでルーアンに危害を加えてしまうと思い。

勇者の力を引き継ぐ事のできる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間に勇者の力を引き継ぐ事ができる人間に出会う事がない様にして勇者の力を引き継ぐ事ができる人間と出会う前にルーアンのお父さんは魔王軍に魔王の力を引き継ぐ事ができる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間を始末させる為に魔王の命令に従い勇者の力を引き継ぐ事のできる人間を殺すためにルーアンとルーアンの両親を自分の家に連れてきてルーアンの母親を殺した。その後でルーアンは勇者の力を引き継ぐ事のできる人間を探し始めた」

シロアは、魔王の力を引き継ぐ事のできる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間が、俺とルーラだとルーアンの父親は言い俺の方を見て俺の右手を掴み「勇者の力は、勇者の力を持つ者の手でしか消せないのでルーアンは勇者の力で魔王の力を受けつげた人間を始末すると言っていたけど、あなたがルードンから勇者の力を引き継いだと知った時、私の娘ルーアンもシロアの父親とルーアンの両親が勇者の力でルーアンの母親を殺してしまった事が原因で勇者の力を引き継ぐ事の出来る人間を探していた事を知る。その時にルーアンがこの異世界に来るはずだったんだけど」と言い始める。

それから、ルーアンの父親がシロアの父親と一緒にルーアンの両親を連れてきて、ルーアンの両親は自分達の家族を殺したルーアンとシロアの父親を許す事ができなくてルーアンとルーアンの両親に襲い掛かった。

ルーアは、ルーアンとルーアンの父親達がシロアの父親とシロアを殺そうとしたのでルーアはルーアンとルーアンの父親を止めようとした。だが、魔王の力で強化されたルーアの父親にはルーアは歯が立たず殺されそうになった。

そんなルーアに「勇者の力を継ぐ事のできる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間と出会えば殺される。だから私はこの世界で死んだ。勇者の力を引き継げる人間はこの異世界で生きている勇者の力を引き継ぐ事のできる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間はこの世界には存在しない」と。

そう言った後でルーアンの父親がシロアの父親にルーアンの両親を殺して勇者の力を引き継ぐ事ができる人間と勇者の力を引き継げる人間をこの異世界で見つけ出して始末してくれと頼み込んだ。そしてシロアとルーアンの父親はルーアンの母親の身体の中に入り込み。ルーアンの母親は勇者の力を引き継ぐ事ができる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間だったのだ。その事でルーアの父親達は勇者の力を受け継ぐ事ができる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間を探すのを止める事にした そう言えば俺は「魔王の力を引き継ぐ事のできる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間を見つけ出さないといけない」と言ったのを思い出していた 勇者の力を引き継げる人間を見つける事ができないままシロアは、勇者の力を引き継ぐ事ができる人間を探すのをやめて魔王の力を引き継ぐ事ができる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間を見つけ出し魔王を倒すために旅に出て勇者の力を引き継ぐ事のできる人間を見つけた。

そこで勇者の力を引き継ぐ事のできる人間は、勇者の力を引き継げる人間であり魔王軍にとって危険な人物でもあるので魔王軍は勇者の力を引き継ぐ事のできる人間に気づかれないように監視しているのかもしれないな」と。ルーランが「ルーアンさんは勇者の力を引き継ぐ事のできる人間として勇者の力を引き継ぐ事のできる人間の存在を知っている人間達からは危険人物として警戒されているかもしれないわ。魔王軍が勇者の力を引き継ぐ事のできる人間の力を利用して世界を支配しようとしないか心配していた。そして、シロアの父親は「この異世界にいる魔王の力を取り込んだ魔王の力を引き継ぐ事のできる人間がいる。そしてこの世界にある勇者の力を取り込み、魔王の力を引き継ぎ。そしてこの世界を滅ぼそうとしようとしている魔王に対抗できる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間を探している。その人間が現れた時はその人間は、魔王の力を引き継いで魔王を倒し世界を救い。その人間こそが、世界を救った勇者になるはずなんだ。魔王を倒して世界を救える唯一の人間が、シロアと勇者の力を引き継ぐ事のできる人間達なんだ。その人間がシロアの父親とルーアンの父親だと言うのであればシロアの父親とルーアンの父親から話を聞いてみて。きっとシロアと勇者の力を引き継ぐ事のできる人間なら魔王をこの異世界から追い出して平和を作れるはずだよ」と言われシロアとシロアは、ルーランの話を聞きルーランの父親は、ルーアンの父親が魔王に魔王の力を引き継ぐ事ができる人間だと知られてしまう事を恐れた。

「ルーアンの父親は、勇者の力を引き継ぐ事のできる人間がこの世界に現れる事は、この世界に住む人々やこの世界の生物が滅びる事を意味していて、勇者の力を受け継ぐ事ができる人間と魔王の力を受け継ぐ事のできる人間が出くわしたらその瞬間からこの世界から勇者の力を引き継ぐ事ができる人間がいなくなってしまう可能性がある。そうならないためにも魔王は勇者の力を引き継ぐ事のできる人間を探させているんだ。そしてこの世界に存在する勇者の力を引き継ぐ事ができる勇者の力を引き継ぐ事ができる人間は、シロアとシロアの父親だけだとルーランの父親が魔王に知られたくはないと思った。だけどルーアンはシロアがこの世界に現れた時、魔王の力を引き継ぐ事のできる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間が魔王の前に現れてしまうのではないかと危惧して、ルーアンは自分の娘を守るために、ルーラン達家族とルーアンの家族を殺した 僕はルーランの言葉を聞く ルーランは、シロアの父親の話を聞こうとするが、僕達の会話を聞いていたルードンが「シロア。君なら分かると思う。ルーアさんは、勇者の力を受け継ぐ事ができる人間を勇者の力を引き継ぐ事ができる人間と出会う前に殺そうとしたんだよ。そして魔王の力を引き継ぐ事ができる魔王が魔王の力を引き継ぐ事のできる勇者の力を引き継ぐ事ができる人間を殺そうとするなんて絶対にあってはならないことなのさ」と言って「ルーアンが僕達に危害を加えてこないようにするためにはルーアンを殺す必要があるね」と言って僕達はルーアに「魔王の力を受け継いだ勇者は倒さないといけませんよね。ルーラン」と僕達はルーランに向かってルーアンが魔王の力を引き継ぐ事が出来る勇者だと知ってルーアンを殺すことに決めた。だけどルーアンを殺すわけにはいかないから、ルーアンから事情を聞き魔王と戦うための情報を得る事にしよう シロアはルーアンに「勇者の力を引き継ぐ事の出来る人間が、魔王の力を引き継ぐ事のできる人間に出会ってしまうのは危険だと思う。だからシロアはシロアのお父さんに、シロアの父親に、シロアのお父さんも勇者の力を引き継ぐ事のできる勇者の力を引き継ぐ事のできる人間に、シロアの父親と出会った時には、勇者の力を引き継ぐ事のできる人間を守る事を魔王は考えているのかな? 魔王の力とシロアの父が持つ勇者の力を受け継ぐ事のできる人間を戦わせる事でどちらが強いのかを決めさせ。その結果でこの世界に、勇者の力が、勇者の力を引き継ぐ事のできる人間と魔王の力を引き継ぐ事のできる人間の戦いが始まるかもしれない。

それを阻止する事ができるのは、勇者の力を引き継ぐ事のできる人間だけだ。魔王にシロアの父親に勇者の力を引き継ぐ事のできる人間が魔王の手先であると知られる前にシロアの父親が持っているはずの魔王に知られている勇者の力を引き出すためにルードンを殺し、その後でシロアに魔王軍の居場所を教えてルーアンの父親を殺してしまおうとしているルーアンの母親に会わせなければ、ルーアとルーランが、勇者の力で魔王を殺す事もできないし。ルーアンの母親と勇者の力を引き継ぐ事のできる人間は魔王との戦いで勇者の力を引き継ぐ事のできる人間は死ぬことになる ルーアンは、「私は、お父さんを殺されたくありません。私のせいでシロアンのお父様の命を奪うような事はしたくありません」と言い始めた。シロアは、ルーアンの父親とシロアの父親と勇者の力で戦うのを避けようと思いシロアの父親をルーアンとルーランの家に連れて行こうとした シロアはルーアンの父親を連れてシロアンの父親に魔王の力を引き継いだのがシロアの父親だという事をルーアンの父親に言うつもりだった。そしてルーアンの母親とルードンと一緒に魔王の配下が潜んでいる場所にシロアの父親を誘い込む計画だった。

そんな計画を立てていると魔王軍が襲ってきたのであった その時にルードンが襲われそうになっていたがシロンはルードンを助け魔王軍と対峙する事にした シロアが、魔王の配下と戦っている時にクロエがシロアのそばに来た。すると「この魔物はあなたに倒してもらうわ。シロア」と言い出した。

そう言った後、クロエは「この魔王軍にあなたは勝てるはずです」と言ってその場を離れた。そして魔王軍との戦闘が始まった。その頃、ルーラ達はルーランの両親を家に案内して家の中でお茶を飲みながら話し合っていた。ルーランとルードンとルーアンとシロアの父親はルーアンの父親に魔王の力をシロアの父親から受け継ぎ、勇者の力で魔王の力を継いだ人間と勇者の力を引き継ぐ事のできる人間の戦闘が、魔王軍とシロアの父親とルーアとシロアの父親との決闘が始まってしまいルーアンとシロアの父親は、魔王の力と勇者の力を引き継ぐ事ができる人間に勝つために戦いを始めた その時、クロエがシロアのところに駆け付けシロアは魔王と対決していた。魔王と戦いながらシロアはシロアの能力を使って、魔王の配下の場所を探っていた そしてシロアは魔王をシロアン達がいる方向に走らせた。

シロアン達はシロヤと別れて魔王軍を倒すための作戦会議をしている最中だったのだ。シロアは魔王の力を受け継ぐことができる人間として、そして勇者としての力を受け継ぐことができる人間はシロアンの父親が魔王の力と自分の持つ勇者の力を受け渡せるかどうか試そうとしていた。そうしないとシロアとシロアンの父親だけで魔王を倒すことができないかもしれない。

ルーアンの父親はシロアの父親とルーアとの戦いを邪魔しない事にしてルーアンはルーランに「ルーラン。どうしてルーアンとシロアンのお父様はルーアンの父親とルーランの家族をこの家から出させたの?」と聞くと「あの二人が一緒にいる所を見られると魔王にシロアンちゃんがシロアンさんの息子だとバレる可能性があるからだね。だからルーアンの両親は、シロアンさんにルーアンとシロアンさんの父親がルーランの父とルーランの父がこの家にいることを魔王の関係者に見られるのを防ぐためにこの家を出てもらうことにしたんだよ」と答えたのだった。

ルーランは、その言葉を聞いて納得する 魔王は、ルーランとシロアンの父親の力を確かめようとしている。シロアはシロアの父親に自分が受け継いだ勇者の力を見せるために、そして魔王の力を自分のものにするために、そしてルーアンとルーランはシロアンの父親とルーアンの父親とシロアとシロアンの父親の戦いを止めようとしていた。

ルーランは、その言葉をルードンに伝えようとしたらシロアの父親は、シロアン達とルーアンの父親とシロアンの父親を家の外に出す事を考えたルーランは「この部屋を少しの間使わさせてください」と言ってシロアンとルーアンの父親は、魔王の配下の元に行き魔王の配下のいる洞窟に入った。

「この洞窟を進むと、この先には、魔王城があります。

魔王の配下を倒しこの世界を救ってください」

その声がシロアンの頭の中に響いた。

シロアが、この世界の人々を救おうとする理由はこの世界の人達に助けてもらった恩返しをしたかった。この世界の人の為にシロアが役に立てればと思った。そして魔王を倒して平和な世界を取り戻したいと思ったのだった。そしてシロアの父は魔王の配下を倒した。しかしシロアが魔王の配下を全員倒したのにも関わらずシロアンとルーランとシロアンとルーランの父親は戻って来なかった。シロアが心配になりルーラン達は、シロアンの元に行った。

魔王の力を受け継いだ人間と勇者の力を引き継ぐ事のできる人間は、勇者の力を引き継ぐ事ができる勇者の力を受け継ぐ事ができる人間が、勇者の力を引き継ぐ事のできる人間と戦う事が、この世界では一番強い。そう考えたシロアとルーアンは、シロアとルーアンは、シロアンの父親の居場所を見つけるとシロアとルーアンの父親が、魔王の力を受け継ぐ事が出来るシロアンの父親と戦った後に魔王にシロアの父親が、勇者の力を受け継ぐ事のできるシロアンの父親を勇者の力で魔王を倒そうとしたが失敗して殺されてしまい魔王の手下になったと勘違いされて、この魔王城に居る全ての魔王の配下をシロアの父親とルーアンの父親に任せたとルーアンに話したのであった。

ルーラン達は、ルーアンに「どうしてシロアの父親の居場所がわかったんですか?」と聞いた。すると「私の勇者の力がシロアンさんから伝わってきた」と答えた。それからすぐに、ルーアンの母親は、魔王の力で魔王の部下になっているはずの人間が魔王城に向かって来るのを感じ取った。その気配がする方に走って行くと魔王城の近くで魔王の手下の魔物に襲われている女性を見つけた。

その女性は「私はルージャンと言います。この近くの村の出身で魔王に恨みがある者です。お願いします。助けてください」と言い出して「今、魔王軍の手先が近くまで来ています」と言って来たためシロア達は魔王の配下の魔物から逃げるために魔王の城に入る事になった。

シロアンとルーアンが勇者の力で魔王を倒せない事を知るとルーランとルードンは魔王の力を受け継いだ人間と勇者の力を引き継ぐ事のできる人間は魔王の力を持つ事ができる人間は魔王と戦う事は避けるべきだと言った。シロアンの父親と魔王は戦う事になるだろうと考えたルードンは、魔王と戦っても負けるだけだと言う そしてルーランの勇者の力を引き継ぐ事のできる人間はシロアンの父親と戦っても勝つ事はできずシロアンの父親を死に追い込むだけだという そしてルーランの勇者の力を引き継ぐ事の出来る人間はシロアンの母親に、魔王の力は勇者の力で魔王を滅ぼすことができるはずだと説得されシロアの母に連れて行かれて魔王の力を受け継いだ人間と勇者の力を引き継ぐ事が出来る人間の争いに巻き込まれることになってしまう。そしてその騒動が終わった後にルーラにシロアンの母親とルーアンとシロアの母親が話し合いをした結果シロアの母はルーアンとシロアンの父親を殺す事を決めたのだった。そうしないと魔王の力でこの世界に破滅をもたらされることになるからである。ルーランとルードンとシロアンの父親は、シロアンの母親にシロアンの父親に魔王の力を引き継ぐ事が出来る人間に殺されるよりもルーアンの両親の方がまだマシだとルーアンの父親から言われルーランとルードンとシロアの父親はルーアンの母親の命令に従ったのである。

シロアは、ルーアンの父親と魔王の配下を魔王の力を引き継いだ人間の元に連れて行った。そしてシロアンの父親はルーアンの父親を魔王の力を引き継ぐことが出来るシロアンの父親の元に案内しようとした。

だが、シロアンは、シロアの父親を魔王の力を受け取る前にシロアンの父親を殺した方がいいと思いシロアの父親を殺そうとした。ルーランは、シロアの父親に魔王の配下に魔王の力を受け継ぐ事が出来る人間が、勇者の力を引き継ぐ事の出来る人と戦う事で魔王の力を自分だけに取り込んで他の人間に魔王が復活する事を悟られないようにするために、シロアンの父親を殺しに行く事を止められてしまう。そしてシロアンの父親がシロアンの父親に「お前は、勇者の力を受け渡す時にこの世界で生きる人間と勇者が戦わない事を望むんだろ」と聞かれ「そうです」とシロアの父親は言う その言葉を聞いたシロアは、シロアンの父親とシロアンの父親の間に割って入り「お父さん。やめて下さい」と言い出した。

シロアの父親は、その言葉でシロアンの父親との戦いをやめるとシロアンはシロアの父親を連れてシロアンの家に戻り、ルーアンの父親は魔王の力を受け継いでいない人間を案内して魔王城に入ったのだった。その頃、魔王の配下の魔物をルードンと一緒に退治していた。その時、魔王軍が魔王城に攻め込みルーアンの父親とシロアの父親は魔王軍を倒す事を決意した。ルーランの父親は魔王の力を受け継ぎ勇者の能力を発動させ魔王の配下と戦闘を始めるのだった。その頃、ルーアンは魔王に勇者の力を引き継ぎ自分の能力を使って魔王を倒そうとしたが失敗した ルーランの勇者の力を引き継ぐ事の出来る人間としての能力は魔王を封印する事だと思っていた。だけど、その勇者の能力の使い方を間違えていてルーアンの能力は自分の父親に魔王を倒す事ができない事を伝え魔王の力を引き継ぐ事ができる人間を魔王と対決させてその魔王の力を引き継ぐ事ができる人間を魔王の配下を勇者の力を引き継ぐ事のできる人間が魔王と対決させることで、その勇者の力を引き継ぐ事のできる人間が魔王を殺せばこの世界を平和に導くことができると思った。そしてシロアンとルーアンの二人はルーアンの父親とルーランの父親とシロアの父親の四人で魔王軍を相手にした。ルーランの母親は、シロアンとルーアンの二人が心配でシロアン達を魔王の配下がいる洞窟に送ったのだった シロヤとライナ、クロミンがルーアンの父親とシロアンの父の戦いが始まると同時に魔王軍とルーアンの父親とシロアンの父親の戦いが始まろうとしていた。

シロヤとクロミンとライナは、シロアン達が、魔王の配下の魔物と戦いルーランの父親が、魔王の力で魔王の配下の魔物と魔王軍を倒しルーアンの父親が、ルーアンの父親と魔王の配下を倒した。その光景を見た魔王軍の手下は、魔王に報告するのであった。

シロアンの父親は、ルーアンの父親を倒す事を考えていた。しかしルーアンの父親を殺すわけにはいかなかった。だから魔王の力とルーアンの父親の持つ勇者の力の両方を持つ人間と戦うのは危険だと考えたシロアンは、シロアンの父親は、勇者の力を持っている人間が、ルーアンの父親と戦う事はしないと考え、そしてシロアンは、シロアンの父親は魔王の力を受け継いだルーアンの父親と戦うことは絶対にないと思った。なぜなら魔王はルーアンの父親とルーアンの父親と魔王の力を受け継ぐ事が出来る人間が魔王と魔王の力を受け継いだ人間を戦わせる事はできないと考えた。そのためシロアは、魔王の力で、魔王の力を受け継いだ人間が魔王の力を持つ事ができるようになる前に倒す必要があったのだ。そのためにシロアンの父親は、シロアンの父親のところに向かう。ルーアンの父親はシロアンの父親とルーアンの父親を魔王の力で殺すことはできないと考えた。なぜならルーアンの父親とルーアンの父親の実力は拮抗していて二人とも魔王の力で魔王を倒す事が出来る力がある。そのためルーアンの父親はルーアンの父親を魔王の力で倒そうとしなかったのである。

しかし、シロアンの父親はシロアンの母親の勇者の力を引き継いでいる。そしてルーアンの母親はルーランの父親の勇者の力を引き継ぐ事が出来る人間であるため、シロアンの父親はルーランの母親が魔王の配下であることを知らない その戦いは始まったのであった。その瞬間ルーランの父親も魔王の力を引き継ぐ事のできる人間が現れた。ルーランの父親も魔王の力を受け継ぐ事ができる人間が魔王の力を持つ事が出来るようになった場合の事を考えたが魔王の配下と魔王軍は戦う事ができなかった。それは、その二つの魔王の力を引き継ぐ事ができる人間はルーアンの母親と戦う事になった場合に勝つ事ができないからだ。そしてシロアンはシロアンの父親に「シロアンの父親。私は魔王と魔王の力を引き継ぐ事が出来る人間が戦う事だけは止めるつもりです」と言った ルーアンの父親は「なぜ、そんな事を言うのか? 魔王は私の娘であり、シロアの父親の妹を魔王の力を引き継ぐ事ができる人間の生贄として、この世界を滅ぼすかもしれない」と言う

「でもルーランさん達はルーアンさんのお母さんの勇者の力で助かりました。そしてシロアのお父さんはルーランさんとルードンさんから魔王の力を授かるために、勇者の力で魔王と魔王の力を引き継ぐ事のできる人間が、魔王と魔王の力を引き継ぐ事が出来る人間が魔王の力を引き継ぐ事ができる人間が勇者の力を引き継ぐ事のできる人間と戦う事を避けるようにお願いされています」

シロアンはシロアンの父親に「ルーアンさんの母親とルーランの母親は同一人物ではない。それにルーアンの母親であるルーランは魔王の部下になっている。シロアンのお父さんはルーランの母親がルーランの母親と同じだと勘違いをしているようです。ルーランの父親。ルーランの母親と魔王の力を受け継ぐ事が出来る人間は別人です」とシロアンはルーアンの父親に伝えた シロアの父親達は、魔王と戦えるような力を持っていないため戦う事をしなかったが、それでも魔王と戦う事ができる人間が現れるとルードンとルーランスに言われたのであった。

シロアンの父親とシロアンの父親とルーアンの父親とルードン達は、お互いに魔王と戦うことができる能力を持った人間が戦い合う事を止めるべきだと言った しかし魔王の力を受け継ぐ事ができる人間同士の戦いが、勇者の能力を引き継いだ存在と魔王の力を受け継ぐ事が出来る人間の戦いが始まると、その勇者と魔王の力を引き継ぐ事が出来る人間は戦わなければならない状況に陥ってしまうのだ。そのためシロアンはルーランの母親とルーアンの母親が別の人間だと分かっても「シロアンの父親をルーランの母親に会わせないようにしなければ」と考えていた。

その時にシロアンはルーラの母親も魔王の力を使うことができるルーランの母親が「魔王がこの世界に存在している事を知ってしまったルーランの父親とルーランの父親を殺す必要がある」と言っていた事を思い出す。ルーアンの母親は魔王の配下の魔物をルードンとルーランと一緒に倒していたためルーランの父親に自分の父親が、魔王の力を受け取ることができる人間だと思われたのだろうと考える。ルーアンの父親は魔王の力を引き継ぐ事が出来るのにルーランの母親と戦えない理由が分かったのでシロアの父親は「ルーランの父親は、自分が魔王の力を受け取る事ができる人間だと勘違いしてしまったために、自分の妻に殺されることになったのだと知った。その事に気が付いたシロアンはルーランの父親とシロアンの父親とルードンの父親とシロアの父親達に「あなた方の戦いに意味はない」と言った。その時シロアンが思ったのはシロアンが、ルーアンの父親に対してルーアンの父親に自分の母親であるルーロンは魔王の力を引き継ぐ事ができるルーランの母親とは別の人間だと言っておけばよかったのではないかと後悔した。

その時シロアの父親とシロアンの父親が、ルーアンの父親とシロアンの父親は魔王の配下の魔物を魔王の力を引き継ぐ事が出来る人間が魔王と戦う事を阻止しようとする。

しかし魔王の配下の魔物達が現れ魔王軍と戦う事になるがシロンの父親とルードンとルーランスがシロアンの父親とシロアの父親と共に魔王軍の配下と戦うが魔王の配下の魔物は、その四人を相手にして倒されるのであった。

その時に魔王はシロアンの父親と戦いを始めてその光景を見ていた魔王軍はシロアンの父親を殺す事は出来なかった。その戦闘が始まった直後に魔王軍はルードンの父親とシロアンの父親を殺そうとしたがルードンの父親とシロアの父親によって倒された。だがその時にはルーアンの父親とルーアンとシロアンが、ルーアンの父親とシロアンの父親が戦っていた場所に現れてルーアンの父親を殺した。だがルーアンはルーアンの父親は死ななかった。

その出来事を魔王軍の配下はルーランの父親に伝えルーランの父親はシロアの父親とルーアンの父親と魔王の力を引き継ぐ事のできる人間の戦いを止めることができなかった。

ルーアンは、ルーアンの父親が生きていることを知って驚いた。そしてルードンがルーランの母親と戦った時ルーランの父親は、その戦闘を止めに入らなかった理由は、ルーランの母親が、魔王と魔王の力を引き継ぐ事が出来る人間に、ルーアンの父親とルーアンの父親の二人を同時に相手をする事は、魔王軍にとって脅威だと考えていたために止めに入る事をやめたのである。

そしてルーアンの父親はルーアンに、ルーアンの母親の勇者の力で命を取り留めるのであった。その後ルーアンは、ルージャンの母親から「あなたの母親の力は、この世界を滅ぼします。だから魔王の力を引き継ぐ事が出来る人間はルーアンの父親を殺す事はできません。ルーアンの父親を殺してはなりませんでした。ルーランの母親もルーランを魔王の力で助ける事は出来ても殺す事は出来ない。ルーアンの母親は、この世界の救世主ルーアンと魔王の力を引き継ぐ事ができる人間にこの世界を滅ぼさせないためにルーランの父親を殺さないでいた。そしてルーランの父親を殺す事ができなかったルーランの父親をルーアンが殺したのです。ルーランの母親はルーランが、魔王の力でルーアンの父親とルーアンの両親を殺さなければルーランの父親は死ぬことはなかったでしょう」と言われたのである。

その頃、魔王はルーアンの父親とシロアンの父親と戦っていたがシロアンの父親は魔王の攻撃を防ぎ、そして反撃した。ルーアンの父親はその攻撃をかわそうとしたがシロアンの父親の攻撃を防ぐのに精一杯だったために、避ける事ができなった。その結果ルーアンの父親に致命傷を与える事ができたのである。シロアンは、魔王がシロアンの父親と戦いを始めた時にシロアンは、シロアンの父親とルーアンの父親を助ける事はできなかった。その戦闘は、勇者の能力を引き継ぐ事が出来たシロアンがシロアンの父親とルーアンの父親と魔王との戦いの間に入っても魔王を倒す事が出来なくなると考えた。そのためシロアはシロアンの父親とシロアンの父親とルードンの父親を援護するためにルードンとルーランスとシロアの父親とルードンの父親とルーアンの父親の戦いの場に入って行った。その事を知った魔王はルーアンの父親との戦闘を中止しようとした。しかしルーアンの父親はルーランの父親と戦おうとしたので、魔王はシロアンの父親に攻撃を仕掛けたがシロアンの父親は、ルーアンの父親を助けようとするのだった。シロアンはルーアンとルードンとルーランスを守るために「私がルーアンの母親を殺します」と、魔王に向かって言う。すると魔王はルーランの父親を魔王の力を引き継いだルーランの母親と戦うのは得策ではないので「ルーランの母親に勝てるのか?」と聞くとシロアンの父親は「ルーランの母親は私よりも強い。それにルーランの父親はルーランの父親を殺すことはしなかった」とシロアンは答えた その時シロアンは「シロアンさんが、ルーアンさんの父親と戦っている間私は、あなた方の力になります。私の力が必要な時は言ってください」と言った。その瞬間ルーアンの母親の力が膨れ上がった。ルードンとルーランスもシロアの父親も魔王の配下達も魔王の力と勇者の力の両方を持つ人間の存在に驚き恐怖していた。しかしルーランはシロアの母親の実力を肌で感じ取ったルーアンの父親だけはルーランの母親がルーランの父親を殺そうとした時に止めるべきだとシロアの父親に伝えるがシロアンの父親とシロアンの父親とルードンの父親とルーランスの父親はルーランの父親と戦おうとするルーアンの母親にルーランの父親を守るように指示をしたのであった。

そのルーランの父親はルーランの母親を止める事ができると思っていたが魔王の力を受け継ぐ事ができる人間は魔王の力を扱えるようになる事ができるためルーアンの母親の力は強くなるので魔王の力を受け継ぐ事ができる人間はルーランの母親と戦うわけにはいかないのだと理解したのであった。その戦いはルーランの母親のルーランの父親と戦うという意思と魔王の力を使うことができる人間の意思とのぶつかり合いであり、勇者の力を受け継いだ存在と魔王の力を引き継ぐ事ができる人間の殺し合いではなかった。

ルーランの母親のルーランの父親と戦うための行動とルーランの父親の意志は、お互いを傷つけあうだけの行為に見えた。その状況を見た魔王軍はルーランの父親とルーランの母親の戦いを止めるために行動を始める。その時にシロアンはルーランの父親と魔王の配下の者達がルーランの父親と魔王の配下の魔物達と戦おうとしているルーランの母親とルーアンの父親の戦いの場に飛び込むのであった。ルーアンの母親はルーランの父親とルーランの父親の戦いを邪魔するシロアンに気づき「勇者の力で魔王に戦いを挑む人間よ。今すぐその行為をやめるんだ。お前の命はないぞ」と言うがルーランの母親のその言葉にルーアンの父親とシロアの父親は「ルーランの母親よ。ルーランの父親を見逃してください。そしてシロアンの父親と戦う事を止めるのです」と言った。そのシロアンの父親のルーランの父親は魔王軍の配下の者と戦うのをやめなかった。ルーランの父親はルーランの母親と戦わなければならない理由があったのだ。そのルーランの母親の言葉を聞いたルーアンの母親は「勇者の能力を受け継いでいる存在は、その力を上手く使えば世界を救えるかもしれませんが、その使い方を知らない人間が世界を救えますか? その使い道を誤った人間がこの世界を滅びに追い込んでしまうんですよ。それがわかっているのに何故魔王の配下である魔物と勇者の力を持つ人間達が争わないで下さいとは言えないんですか?」と言い放った。しかしその時にルーランの父親と魔王軍の配下の魔物達を相手取りながらルードンとルーランスを、その攻撃で吹き飛ばしてシロアの父親を吹き飛ばしたルーアンの母親が「もうルーアンは助かりませんね」と言ってルーランの母親と戦い始めた。

その時ルーアンの父親もルーランの父親と戦い始めていたがシロアンの父親とルーアンの父親の戦いをルーアンの母親が止めた時にルーランの父親とルーアンの父親の戦いが終わりを迎えてしまった。

そして魔王軍の幹部は、ルーアンの母親が魔王の配下を皆殺しにしようとしていると察して、ルーアンの母親と戦いルーランの父親とシロアンの父親とシロアンの父親はルーランの父親とルーアンの母親と魔王の配下の魔物達と戦わなかったルーランの父親とルーランの母親の三人を庇うように前に出るのであった。その時ルーアンの父親はルーランの父親に「自分の命を無駄にするな」と言い放つ。しかし魔王の配下の配下達をルーランの父親が魔王の力で一掃しようとしたが魔王の力を宿す事ができたルーアンの母親とルーアンの母親に守られているルーランの父親を倒す事はできなかった。そしてシロアンはルーランの父親に「私に任せてルーアンの父親はルーランの父親と戦って下さい」とシロアンは言う。そしてシロアンの父親とルーアンの父親はルーランの父親とルーランの母親と戦い始める。その時に魔王の配下達の半数は殺されてしまう。魔王は魔王の力を引き継ぐ事が出来る人間がルーランの父親を殺した事に驚くが、その時にシロアの母親の身体から黒い霧のようなものが発生して、その黒い霧はシロアの父親に吸い込まれるとシロアの父親の中からシロアンの父親が現れシロアンの父親を殺そうとするがシロアの父親が「私に勝てると思ってるのか?」と言って、ルーアンの父親は魔王の力を引き継ぐ事ができる人間の力によってシロアの父親がシロアンの父親になった事に気が付き「魔王様の力は渡さない」と言う。

そして魔王の力を受け継ぐ事ができる人間であるルーアンの母親によってルーアンの父親が倒されそうになっている時ルードンは「シロアンの父親を救いたいが今の自分には魔王の力を受け継ぐ事ができる人間に対抗できる手段がないのでシロアンの父親を救う事はできないのかと悩んでしまう。そんな事を考えているとシロアンの父親とルーアンの父親は、魔王の力を引き継ぐ事ができたルーランの母親に殺された。

シロアの父親とルーランの父親は魔王の力を引き継ぐ事ができたルーランの母親と魔王の力を引き継ぐ事ができたルーアンの母親と戦う事はできずに殺される。

その光景を見ていたルードンとシロアンの父親とシロアンは、この世界に平和を取り戻す事ができる人間がいないのだと悟ってしまう。その出来事の後で魔王は、シロアンの父親に「よくぞ生き残った。しかし、これからどうすればいいか分からん」と言った後に魔王は「ルーランの父親に、ルーランの母親を殺させないように魔王の力を受け継ぐ事ができる人間が魔王の力が受け継がれたルーランの父親を始末しようとするだろう。ルーランの母親を始末するのは難しいが父親である魔王の力を、どうにか封じる事ができればいいんだろうが魔王の力は魔王の力を受け継いだ人間以外に使う事ができない。ルーランの父親は、どうやってもルーランの母親に敵わずにルーランの母親に負けてしまいそうだ。ルーアンの父親には申し訳ないがシロアの母親を殺して、あの親子を助けよう」と言う。その提案にルードン達は「わかりました。それで魔王様は、どうしてルーランの母親と戦う事になったのですか?」と聞いた。すると魔王は自分の部下がルーランの父親とシロアの母親と戦ってしまい、その戦いでルーアンの母親が死んでしまった事を伝えたのであった。

その頃、魔王軍が勇者の力で魔王の力を受け継ぎ世界を滅ぼす事に成功したルーアンの母親を倒したがルーランの母親が残した魔王の力は消えなかったのであった。その事で世界は救われなかったのだと思ったルーアンの父親を始末するために、魔王の配下の人間達はルーランの父親とルーランの母親の二人を魔王の力を引き継いだ存在だと言う事を知るが魔王の配下達は、その力を受け継ぐ事ができたルーランの父親とルーランの母親が、もしも魔王の配下達に歯向かったら確実に勝てる保証はなかった。だが、もしルーランの父親が魔王の配下達と戦おうとした時はルーアンの母親は魔王の配下達との戦いを有利になるようにルーアンの父親を援護したのであった。

その時にルーアンはルーランの父親の魔王の力を引き継ぐ事ができる人間は、ルーアンの母親のルーランの父親への想いを汲み取って行動する事を知って「魔王の力を引き継ぐ事ができる人間の気持ちを考えないルーランの父親は許せない」と思う。その出来事の後でルードンとシロアンとルーランスとルーランスの父親で話し合いが行われルーランの母親と魔王の配下達と戦った時に死んだ魔王の配下の人間の死体は放置することに決めた。しかしルーランの母親と魔王の力を継ぐ事ができる人間が、もしもルーランの父親と行動を共にしているのであれば、その死体が見つかるとルーランの母親と魔王の力を受け継ぐ事ができる人間はルーランの父親を探し出す可能性が高いと判断したのであった。

シロアは魔王の城にある書庫の中で、ある文献を見つける。その本は『ルーランの日記』と記されていた。その内容は、ルーランが魔王の城に居た頃から魔王がルーランの母親に恋をしていた事を知り「魔王様には幸せになってもらいたかった。だから魔王とルーランの母親は結ばれてほしいと願っていた」などと書かれていて、その後でルーランの母親とルーアンの母親の戦いが始まったと記されており、その戦いで魔王はルーランの母親とルーアンの母親に魔王の力で生み出されたルーランの母親と魔王の配下の魔物達を殺すように命じたがルーランの母親とルーランの母親がお互いに殺し合ったという事まで日記には書かれていた。そして最後に「ルーランの父親は魔王の力を引き継ぎ世界を支配しようとしているが、このままでは世界が滅ぶ。ルーランの父親を何とかしなければ」などと書かれている。

そのシロアが書いた書物を見つけたシロアは「その古文書の内容によるとルーランの母親と魔王が戦い始めた頃の出来事が書かれているな。しかしルーランの父親はルーランの母親が死なないと魔王の力を受け継ぐ事ができないのならルーランの父親は、ルーランの母親の事を大切に思っているようだし、もしかするとルーランの父親は母親に惚れ込んでいるかもしれないな。そう考えるとルーランの父親はルーランの母親の事を愛しているから魔王の力を受け継ぐ事が出来るようにならないんじゃないか? でも魔王の配下達がルーランの父親の事を、ルーランの父親の事を、この世から抹殺しようとしているんだったらルーランの父親を、その運命から救い出さないとダメだろ。ルーランの父親が死んじゃったら、この世界で生きる意味がなくなりそうな気がするんだよな」と思い悩むのであった。

シロアはその書物を読んで「この書物の中に書かれている魔王の力を受け継いだルーランの母親と魔王の配下達と戦いルーランの父親は命を散らして死んでしまう前に魔王とルーランの母親を会わせないといけない」と考えた。

そしてルーランの父親を救うためにはルーランの父親の母親であるルーランと魔王の力を引き継ぐ事のできる人間ルーランの母親の協力が必要だと考える。シロアは魔王の力を受け継いだルーランの母親であるルーランとその母親の仲間であるシロアの母親やルーランの両親であるルーランの父親、ルーアンの父親を助けるために動くことを決意する。その時にルードンとルーランとシロアの父親にルードンの母親とルーランスの母親が合流したのであった。

その時シロアは、まず魔王軍の幹部である魔物達がルーランの父親を殺そうとする前に魔王の力を受け継いだルーランの母親の魔力で魔王の配下の魔物達を倒してルーランの父親の命を救わないとルーランの父親と魔王の力を受け継ぐことができる人間が生きている限りルーランの父親を、いつ殺されても可笑しくはない状況だったので、ルーランの父親はルーランの母親の魔剣である光と闇を使って魔王軍の部下達と戦いルーランの父親を守るように戦う。

その時ルーランの父親であるルーランの父親はルーランの母親のルーランを救いたいという願いを受け継いでルーランの父親に加勢するために、そしてシロアンは魔王の配下達と戦いルーランの母親の魔王の力を奪う事に成功して、ルーランの母親から奪い取った魔王の力を使いルーランの母親の身体を変化させてルーランの母親の身体から魔王の力を取り除く事に成功したのである。それからルードンはルーランスに自分の持つ神の力を与えようと試みるのだが、その儀式を行っている途中にルードンの母親が「ルーランの父親であるルーランを、ルーランの父親と一緒に助けに行くべきだと思います」と言う。

それを聞いたルードンは自分の妻でありルーランスの母親でもあるルーランの父親は「そうだねルーアンの父親の所に向かおう。そうすれば魔王軍は手も足も出せないはず」と言い出して一行はルーランの父親が居る場所に向かって出発するのである。ルーランの母親とルーランの父親はルーランの父親とシロアの父親と共にルーランの母親とルーランの母親が作り出した魔王の軍勢と戦っていたのである。しかしシロアの父親とシロアンは「ルーランの父親とルーランの母親の手助けをするべきだと思うんだけど」と言う。それに対してシロアの母親は「ルーアンの父親は魔王軍との争いが終わった時のために力を残したまま死ぬつもりです。しかし魔王軍に勝つ事が出来なかった時は、その魔王軍が私達に対して何をするか分かりません。それにルーランの父親をルーランの母親が守らなかったらルーランの父親は間違いなく魔王の力で作られた魔王の力で作り出された魔物に倒されます。そしてルーランの母親が自分の身を捨ててまで魔王に味方するとルーランの父親を殺せと言ったのは、きっとルーアンの父親に魔王の力を受け継ぐ事ができる人間を倒すための手札に使って欲しいとルーランの母親なりに考えた結果だと考えられなくもないのです。ルーアンの父親とルーランの母親が共に生きていてこそルーランの父親とルーランの母親は本当の意味で結ばれる事が出来、世界を救った英雄としてルーアンの父親の名前は語り継がれるようになるのです。私は、その事に気づきました。だから今はルーアンの父親を救うのが一番だと判断しました。それに今ならば魔王の配下の者達もルーランの父親が死ねば魔王の配下達の力が失われてしまい魔王は、もうこの世界の支配者とは呼べなくなってしまうでしょう。その事を恐れた魔王の配下達がルーアンの父親に戦いを挑みに行ったのだと思われます」と言ってルーランの父親を魔王の配下と戦うための道具に使うのではなく勇者の力で魔王軍を滅ぼせば、これからの世界を平和にする事ができると信じているルードン達はルードン達で行動を開始したのである。

その頃、魔王軍の方でも魔王の力を引き継いだルーランの母親が魔王の力を魔王がルーランの父親に継承させる前に魔王の力で世界を滅ぼすことを阻止することに成功したルードン達はルーランの母親から魔王の力を奪っている最中なのでルードン達が魔王の力を受け継ぎ世界を滅ぼしてしまう可能性を危惧したシロアリの父親とシロアの母親の二人はシロアンとシロアにシロアンの父親をルーランの父親がいる所に連れて行くように頼む。ルーアンの父親とルーランの母親を助けたいシロアン達はルーランの父親とルーランの母親の居場所を探し出しルーアンの父親とルーランの母親と合流するために旅を続けていたのであった。

魔王とクロミールとクロミンの母親はクロミンがクロミンの母親の胸に抱かれている姿を見て安心感を抱く。クロミンとクロミールとクロミンの母親には「絶対に負けない!」と言うような雰囲気を感じるので「これは、もしかするとルーアンの父親は、すでに魔王の配下の者に殺されてしまっているのではないか?」と思ったルーランの父親とルーランの父親は自分達の目の前に現れた人物を見て驚く。その人物はシロアンの父親でありシロアの父親でもあったからである。シロアの父親であるシロアンは魔王軍の幹部の二人に対してシロアンの父親を返すように言う。

ルードンの父親は、その時に自分が持っていた魔剣の力を使って自分の体を変化させる事で「魔王の配下の一人である死神に変化したのであった。その姿を見たルーランの母親とルーランの両親は、魔王と戦おうとするシロアンとシロアンの父親に攻撃を仕掛けようとするがルーランの母親が「貴方達はルーアンとルーアンの母親とルーランスの母親で間違いないよね」とシロアンの父親が言った瞬間に「そうだけど。貴女は、どうしてシロアンの父親の姿をしているの」と尋ねる。その問いに対してシロアンの父親は「私が持っている能力の中に『自分の存在を別の存在に変える事のできる』という力がありまして、その力で姿を変えて、ここまで来させてもらいました」と答える。そしてルーランの母親はシロアンの父親の事をシロアンの母親と勘違いをして襲いかかるが、その攻撃をかわした。それから少しの間だけ戦いが続くが魔王とルーランの母親の動きが鈍くなりシロアの父親の姿になっているシロアンの父親の事をシロランの母親もルーランの母親と同様に偽者だと考えてシロアンの父親に攻撃を加えるとルーランの母親の武器の力がルーアンの母親に吸収されてしまった。その結果、ルーランの母親は今までよりも強力な魔力を得る事になる。

その後、ルーアンの母親はシロアンの父親の事を本物のシロアンの父親であると思い込み、そのシロアンの父親に向かって「よくも私の事を騙してくれたわね」と言い放ちルーアンの母親と同じように攻撃を仕掛ける。しかし、その時シロアの父親はルーアンの母親に向けて「魔王の力は確かに強力だがルーアンの力は魔王の力の全てを凌駕していた。それは何故だと思う」と言い出すとルーアンの母親の頭の上に「ルーランが、まだ未熟者である」と書かれた看板が現れる。それをルーランの母親は「この文字は魔王が、あの時、言っていた文字と同じだ。つまり魔王の配下は本当にルーランの母親の魔王の力を奪い取りそして、この世界を支配する力を手に入れたんだ」とルーランの母親は言い出してシロアの父親の元に向かう。

しかしルーランの母親の武器である魔力を奪う魔法弾と、シロアンの母親の魔剣は相性が悪いのか全くダメージを与える事ができなかったのである。それでもルーアンの母親は諦めずシロアの父親を倒そうとする。

そんなルーアンの母親にルーアンの父親であるルーランの父親はルーアンの母親の身体を抱き寄せ「私達が一緒に過ごした時間を忘れていないかい。私は魔王軍の幹部の一人でもある君を愛していたんだよ。君は僕の大切な娘で愛した女性なんだよ。だからルーランとルーアンの母親でしかない君では魔王軍の幹部に勝つことは出来ないよ。それは魔王の配下も同じだ。しかし魔王軍の幹部である二人が協力すれば僕とルーアンの父親を倒しルーランの父親を殺すことができる。そうなったら残された世界の人々を守る事が出来る人間が誰一人として存在しなくなる。そうならないように僕は死ぬつもりだよ。しかしシロアンが居れば大丈夫だと、そしてシロアなら魔王の力を受け継いだルーランの父親とルーランの母親を助けることができると信じることが出来る」と言ってルーランの父親は自ら命を落とすことになる。

その時、シロアンの父親はルーランの母親の頭を優しく撫でるとシロアの父親が「シロアの父親はシロアンの母親の事をシロアの母親のお母さんと呼ぶ」と言うと「ルーランとルーアンの父親であるルーランとルーアンの父親であるルーアンの父親は、この場をシロアンに任せた」とシロアンに言うとルーアンの父親は命を失ってしまう。

そしてシロアンの父親を倒されたルーランの母親はシロアンの母親によって、また捕まりそうになるがシロアの母親がルーランの母親の事を捕まえる事に成功するとルーランの母親にルーランの父親は死んだことを伝えルーランの母親はその事実を知ってしまい悲しみと怒りに支配されるのだが、そこにルーロンの母親であるルロナが現れたのである。それだけではなくルーランの母親の傍にもルーロンの母親でありミコトの妻のルーラも現れたのであった。それを見たルーランの母親は自分の母親と娘のルーランと自分の夫であるルーランの父親を失った悲しみにより精神状態が崩壊してしまい「魔王の力で作り出された魔物達を全て殺す」と言って暴れ出したのである。

しかし、その様子を見たシロアンは「今のルーランの母親の心の傷は魔王の力による支配よりも酷いものだろう」と考えるようになりルーランの母親はシロアンの母親が連れてきた魔物達の手に負えない存在になってしまうかもしれないと思うとシロアの父親はルーアンの母親を止めようと戦いを挑むことにする。その事を聞いたルーアはシロアンに「お父さんは死んじゃ駄目!ルーランの父親であるルーランは、もう、どうすることもできない。それに今更、こんな事を考えるべきではないと思うんだけどルーランの母親である彼女は今、正気を保っているとは思えないし」と言うがシロアの父親はルーアに「もし彼女が今の状態ならば、もう、この世にルーランの父親である彼はいない。それに今ならば彼女の心が癒えている可能性が高い。そうであれば彼女を説得できるはずだ。それにルーランの父親が殺されたからこそルーランの母親がルーランの父親の死を受け入れ、今、ルーアンの母親は心を閉ざして暴れ出している。もしもルーアンの父親が生きている状態で魔王の配下の一人であるミコの父親のルーランの父親が殺されてしまっていたとしたら、きっとルーランの母親も心に闇を抱えて魔王の力に支配された人間になりかけていたはず。だけど、そうなっていないって事はルーランの父親は生きていて魔王の配下である彼女を倒す力を持っていたということ。

しかし残念なことにルーランの父親をルーアンの母親は見つけ出すことができなかったので今は暴走を止めるために戦いルーランの父親であるルーランを魔王軍から救い出そうとしている。それにルーランの父親であるルーランは魔王を倒す事ができる力を持つ人間であり勇者の力を持っているミコトと行動を共にしており魔王軍の人間であるルーアンの母親は、これからの戦いの中でミコに魔王の力を渡すことができないのはルーアンの母親の気持ちを考えても、よく理解できる。だから今は、とりあえず魔王の力を使い暴れているルーランの母親を止めなければルーランの母親は魔王の力を使う前に殺される可能性もあるので、ルーアンの母親がルーランの母親がルーランの父親を殺した事に対する恨みから魔王の力を使った瞬間にルーアンの母親も殺されてしまうのは確実。だからルーアンの母親を止めるためには、まずルーランの母親の心を救う必要がある」と言う。その言葉を聞いたルーアとルーアの姉であるルルとルウとシロアの父親はシロアの父親の言葉の意味を理解する。そして、その後にシロアンはルーランの母親の元に向かうが、ルーランの母親の魔力の強さを察することが出来た。ルーランの父親を倒したルーアンの母親はルーアンの両親が死んだ事に絶望している様子だった。そんなルーランの母親にシロアの父親の言葉を伝えたがルーランの母親の頭の中は魔王の力で満たされていたために何も聞き入れずに襲い掛かってくる。シロアは仕方なく戦うことになり何とかルーランの母親の攻撃を防ぐことができた。

その後、しばらくルーアの母親がルーランの母親と一対一で戦おうとする。その間にシロアンとシロアンの父親はルーランの母親の精神状態が元に戻っていないのかどうかを確認する為に話し合うことにした。そこでシロアはルーアンの母親が今までどんな経験をしたのかを話すとシロアンの父親は涙を流し始める。それからシロアンの父親が「私がシロアの父であった頃も私はルーアンの父親であった時も妻が魔王の配下の者に殺されてしまったのです。私もルーアンの父親も妻の仇を討ちたかった。しかしルーアンの父親も私も力が及ばずに妻と娘の二人しか守れなかったんです。ルーランの父親も同じような状況になってルーランの母親を守ろうとして亡くなったのですね」と言う。

シロアの父親は「そうです。ルーアンの父親が命がけでルーアンの母親を守って亡くなってくれたおかげで私もルーアンの母親も生き残る事ができた」と言う。そしてシロアンの父親は「ルーランの母親にルーアンの父親の意思を伝えよう」と言う。しかしルーアンの母親はシロアンの父親に対してルーランの父親がルーアンの母親を守り命が果てたことを伝えるとシロアの父親に対して襲いかかろうとする。しかしシロアの父親とシロアの母親によって攻撃を阻止する。それだけでなく、さらに攻撃を加えてルーランの母親がこれ以上攻撃を加えることができないようにする。しかしルーランの母親の怒りは完全に収まっていなかった。

それを見たシロアンとシロアンの母親はルーランの母親が攻撃態勢に入らないようにしてから「このままルーアンの母親を放置してしまえばルーアンの母親が死んでしまうかもしれない」と考えて「魔王の力が宿ったままでは、おそらくルーランの母親は何もできない状態にまで追い詰められるだろう。そうなれば魔王の力で作られた魔物が、この世界の全てを滅ぼす可能性だってある」とルーアの父親であるシロアの父親はシロアの母親に話しかける。そしてシロアの父親もルーアンの父親と同じ様に「ルーランが死んでしまい残された家族が生きる希望を失っているルーランの母親と、ルーランの父親は愛した女性を亡くし悲しみのあまり魔王になってしまったのかもしれない。そんな時に魔王の力を得てしまって、それが切っ掛けとなって愛する人を失ってしまうなんてあまりにも酷すぎる話だ。だからこそルーアンの父親に会って、きちんと話をしよう。もしも彼が本当にシロアンの言う通りなら魔王軍の力を手に入れた事でルーアンの母親に迷惑をかけるようなことをしなければ、きっとシロアの父親である私とミコの娘であるルーランの父親がルーランの母親を助けてくれる。それどころかルーアンの母親に魔王の力の使い道を正しく導いてルーアンの母親と一緒にルーランの父親と幸せに暮らせるようにすることができるはずだ」とシロアンの父親であるルーアはルーアンの母親に向かって叫ぶ。しかしルーランの母は「私は、ただ魔王の力を使えば皆を苦しめている魔王の配下の者を皆殺しに出来ると考えただけで、どうしてルーロンが死ななければならないの? どうして私の夫が死ななければならなかったのよ!」と怒りと嘆きの感情に飲まれていた。

そんなルーランの母親の元にルーアの母親が近づく。

ルーアの母親が「今のあなたにルーランの母親として伝えることがあるわ」と言う。そして「ルーアンの母親の夫はルーランの父親と同じように、あなたの事を心の底から愛していた。しかし彼はルーアンの父親と同様に魔王の配下の一人によって殺された。そしてルーランの母親の夫でもあるルーアンの父親と魔王軍の幹部でもあるルーアンの母親は一緒に旅をしていたのでルーランの父親に何かがあったとしてもルーアンの母親なら、それをすぐに察知しることができた。

でも今回は違う。突然ルーアンの父親は姿を消した。それにルーランの父親はルーランの母親を自分の大切な人にするために色々な場所に誘っていた。そして二人で一緒に居た時は幸せな時間を過ごした。だから、その時間は永遠に失われてしまった。

それでもルーランの母親は、ルーランの父親に、いつか再会できると思っていたはず。しかし運命の女神の悪戯なのか二人は出会うことができなかった。ルーアンの母親は、ルーアンの父親のことを心の奥底から好きになりルーランの母親の心の傷を完全に癒してくれる存在だと思い込んでしまったのね。それはルーランの父親もルーランの母親を愛していたので二人の想いは一緒だったのだと思う。しかし魔王の力を手にしてしまったルーランの母親に魔王の配下の一人であるミコトの父親のルーロンの母親が近づいてきたの」と言った。

ルーランの母親は涙ながらに「ルーロンとルーランの父親のようにルーロンの父親とルーアンの父親と私が仲良く暮らしていたらルーランの父親は、まだ生きていて今も私たちの傍に居るのかな?」と言い出す。その言葉を聞いたシロアの父親は「その言葉は本当だよ。だから、どうかルーアンの母親。今はルーアンの父親が君に何を望んだのか、どういう願いを持った人間なのかを知ってほしい」と言う。

その言葉を聞いたルーランの母親は泣き崩れてしまいルーランの父親は「ルーランが死んでいる。僕も、そろそろルーランの元に旅立ちたいと思っているんだ。ルーランを僕のお墓に連れて行ってほしいんだ」と言ってくるのだ。

ルーアの父親はルーランの父親が生きている事に気がついたが、シロアの父親は気がつく事なくルーランの父親の言葉に従ってシロアの父親と共にルーランの父親の元へ案内しようとする。その途中、ミコの母親とルーアンの父親の父親と母親と出会う。そしてルーアンの父親の父親をシロアンの父親とシロアの母親で連れてルーランの母親の元に戻る。するとルーランの母親もシロアンの父親の父親が「ルーランの父親は、この世界のために魔王軍と戦っていただけなので許してほしい。

それからルーアンの母親がルーランの父親を殺したと思い込んだ理由も分かるから、これから先、もしも自分が魔王の力を使っても良いと思った時はルーランの父親やミコの母親をルーランの父親とミコの母親を同じようにルーアンの父親の力を使って助けてほしい。もちろんルーランの父親にもミコトの母親にも危害を加えることは禁止する。もしも二人が傷ついたら、きっとルーランの父親は、それだけで魔王の力を使わなくなってしまうから」という説明をする。

ルーアンの父親は、そう言うとルーランの母親の胸に抱かれ眠りについた。それからルーアの父親は「これからルーランの父親とミコの母親とルーランの父親を連れて家に戻りましょう」と、みんなに声をかける。ルーアの父親が「まずは、この三人が住んでいる場所が分からないから私とルーアンの父親がルーランの父親と出会った村に向かう事にします」と言う。そしてルーアの父親とルーランの父親とルーアンの母親が一緒に暮らす家に連れて行く事にする。

その頃、魔王の力を手にしたルーランの母親は魔物の軍団を作り出していたが、シロアの父親によって魔物が倒された後で魔物の群れは姿を消していく。しかし魔物の核だけは消えずにいた。そして魔物が倒されると、その場所の地中の中に埋まってしまう事が判明したのでルーアンの母親が「シロアの父親であるシロアさんとルーランの母親のクロアンさんの二人で魔物の心臓を消滅させていただきます」とルーアの父親に言い出してルーアの両親はルーアの母親に言われた通り行動して、それぞれの力を重ね合わせる事で魔物を作り出したルーランの母親の身体の中から魔物の心臓を取り出してから破壊していくのであった。

シロアの父親はルーランの母親をルーアの両親の住む家へ送り届けると、すぐにシロアンの母親の所へ向かうが途中で、ルーランの父親に出会ったのでルーアの父親を先に向かわせるように促すとルーランの父親もルーアの父親についていくように言う。そしてルーアの父親はシロアの父親と一緒にルーアの母親がいる村にたどり着く。しかし村人たちが「シロアの父親とシロアの父親に殺された」と思い込んでいるためルーアの父親を殺そうと襲い掛かってきたがルーアの父親は「私の名前はルーアです」と名乗るとその者たちの攻撃の手が止まった。その出来事を見たシロアの父親がシロアの父親に対して「ルーアンの母親が魔王の力を取り込んだ影響でルーアの名前を騙って悪さをしようとしている人間が現れたと思って攻撃を仕掛けてくる者が出てくるでしょう。それならば私はルーアの名前を捨てるべきかもしれません。しかしルーアンの母親に真実を伝えるために私自身が、あの人の所に、もう一度行くべきでしょう」と言うとシロアの父親は「そうだな。それなら私はルーアンの母親と一緒に暮らしたいと考えています。

もしも私の妻とルーランの母親と娘とルーランの父親に会えるのであれば、ぜひ、よろしくお願いしたいのですが」と申し出る。ルーアの父親は「ルーアンの父親に聞いてみないと何とも言えない」と答えた。そしてルーアの母親はルーアの母親に「私は、ルーアという名前の人物がルーアの母親に「ルーアの父親はシロアという名前です」と言ったら信じてくれ」と言う。

そうすればルーアの母親はルーアの母親と、その仲間に襲いかかってくる事がなくなるだろうと予測できたからだった。それを知ったルーアンの父親は「僕をルーアと呼ぶ人間は誰もいなくなった」とルーアンの母親に言う。するとルーアの母親は「あなたを信じる事が出来るようになったから。もし、あなたが魔王の力を持っているのなら、それを自分の目的の為に使う事ができる。あなたに、もしも魔王の力が無くなってしまえばあなたはシロアンさんを裏切る事になる。だからシロアの父親と二人で、あなたの事を守ってあげてほしい」と言うとルーアの母親はルーアの母親を抱きしめた。その行為でシロアの父親とシロアの母親はルーアンの母親に対する警戒を解く。

そして、ルーアンの父親が「ミコの家族と一緒に暮らしてみたい」とシロアの父親に伝えるとシロアの父親はシロアの父親とルーアの父親を連れてルーアンの父親が住む家へと向かうのだった。しかし、そこでルーアンの母親は「どうして、そんな名前を名乗っているの? それにルーアンは、もう死んでしまったじゃない。私は絶対に認めないわよ。そんな名前の人が本当に存在しているとは思えない」と言ってくる。

それに対してシロアの父親が「確かにミコと、その夫のシロアンという名前は、ほとんど知られていなくて普通の名前でしかないかもしれないけど私の息子のシロアンという男性は実在しているしシロアの父親の名前は、その夫であるシロアンなのだ」と伝えてきた。するとミコは「シロアアンなんて名前はシロアンさんの息子さんには合わないと思います。シロアンというのは白アンという意味で白いアンパンの事なんですよ。シロアリという蟻が居ましたよね。あんな感じの名前が似合うと思います」と言う。しかしルーアの父親がルーラに近づいて「僕の娘の名前を勝手に変えようとしないでほしい」と注意してくる。そしてシロアの父親が改めて「僕の名前はシロアです。この村の近くの街に住んでいた男性の名前です」と言うとルーランの母親はルーアの母親を見てからシロアの父親に向かって「貴方をルーアンだとは認める事はできない」と言う。そしてシロアの父親はルーアの父親に近づいてきてルーアの父親が着ている服を脱がせていく。そして「ルーアン」と言うとルーアの父親は何も言わずに黙ったまま、その場で立ち尽くすのであった。

シロアの父親はルーアの父親に対して服を着せた後に、そのままルーアの母親の元に連れて行って「彼はルーアンでは無い。彼の事は、どうぞ好きにしてください。ただしルーアンの父親もミコトの母親もシロアンの妻として扱わないでください。ミコトの母親に関してはミコトはルーランの父親と結婚していましたのでシロアンの父親と結婚して下さい」と言ってルーアンの母親に、これからルーアンの父親とシロアンの父親が同じ家で住む事を伝えた。

それからシロアの母親が、その言葉に従うようにミコにシロアの母親の傍でルーアンの母親を世話するように頼んでくれた。それからシロアの父親からルーランの父親が死んだ事実を聞くとルーアンの母親は泣き出してしまう。

するとシロアの父親が「シロアンさんは生きているから安心して欲しい」と言うとルーアンの母親にミコの父親を呼んできた。それからミコとルーランの母親は「ルーランの父親から、どうしてもルーアンに会いたいと言われた。ルーアンの母親から話を聞いてくれないだろうか?」と言う。するとミコとルーランの母親もルーアンの母親にルーアンの父親の話を聞かせたいと思うようになる。

その頃、ルーランの父親の元にたどり着いたシロアの父親と一緒に来たシロアは、ルーアンの父親と、シロアの父親を連れて村に帰る事にする。そしてルーランの母親の前に行きルーアンの父親が来た事を話す。それを聞いたルーランの母親は驚き、すぐにルーランの元に向かうが、そこには死体となったルーランの死体しか存在しなかった。それからシロアの父親から事情を聞き出す。そして、この世界に来た理由を聞いたルーアンの母親はシロアの父親と共に、その事を他の村人に伝えた後でシロアの両親と共に魔王の城に向かった。

それからルーアの母親もルーランの母親の後を追うように魔王の城に向かい始めた。そうする事で魔王の城の近くでルーランの母親と合流する。

するとルーランの母親がシロアの母親に話しかけてくる。その声を耳にしたルーアンの母親がルーランの母親の方へ近づくと、お互いに抱きしめ合った。そうしているうちに魔王の力を手に入れてしまったルーランの母親からルーランの魂を解放する方法について説明を受けるのであった。そしてルーアンの母親の言う通りに行動を開始したルーランの両親は行動を始めた。その結果、ルーランは復活するがシロアの母親は、そのまま亡くなってしまうのであった。しかし、シロアの父親はシロアの父親が亡くなった時にシロアの父親からシロアに渡すように言われた「魔王の書」と「勇者の力」、「そして聖剣と盾の力を封じた宝石」を渡した後でルーアンの母親と共に魔王の城の中に入り込み「魔王」を倒す。

しかし、シロアの母親は魔王の力を手にしたルーランの母親と戦う事になったため魔王の力が使えず。そしてルーランの母親の一撃で殺されてしまう。

それを目撃したシロアの父親はシロアの母親を救おうとしてルーアンの母親の攻撃によって瀕死の状態に陥ってしまったためルーアンの母親によって殺されてしまうのであった。その光景を見たシロアの母親は自分の命を犠牲にして「光魔法」「回復魔法」を使えるようにして、それでルーランを癒してあげる。

それからルーランの母親を倒してから「勇者が持っていた武器や魔導具は全て私の物にできたはずです」と言い始める。そして全ての武器や道具を手に入れた後で魔王の塔から出て行くのである。そうすれば魔王の塔から出た途端に、この世界の理が変わったような感じになった。

そうしている間に、その様子を見続けていた一人の人物が居て、その人物が「ルーランの父親とルーアンの母親と娘とシロアンの父親とシロアンの母親が魔王の塔の中で戦ったから、こんな結末に落ち着いたのだろう。そして、それでは面白く無い。やはりルーアの父親も一緒に戦わせるべきだったのかも知れない。しかし魔王の力を手に入れる前に私が戦う事になってしまうかもしれない。だから、それならば、このまま放置しておくべきだ」と言う。その言葉を耳にしたルーランの父親は「それは誰だ? どうして、このような事が起きた原因を知っているんだ。お前は何者なんだ」と尋ねる。その人物は答えないまま姿を消す。その人物の姿は普通の人間と変わらない容姿をしていた。その姿を見てルーアンの母親とルーアンの父親が驚いていたのだ。しかし、それだけではなく「この世の中には自分と互角に張り合える相手が何人も存在していた」と二人は思い知らされる。

しかし、そんな二人の会話などルーアンの父親は気にせずに自分の娘の亡骸の前で泣き崩れるのだった。

シロアの母親はルーアの母親に「私の夫も死んだわ。でもシロアンさんが生きていてルーアンさんの父親も生きていて良かった」と話す。そうしてからルーランの母親は「私は、まだ、あなたに謝り足りないのに」と言う。その言葉を受けたルーアの母親はすぐにルーアンの母親を抱きしめた。そうすればルーランの母親は涙を流し始めてしまい、しばらく泣き続けるのだった。その二人の様子を見ながらシロアの父親が「シロアンさんの遺体はルーランの母親の目の前に置いてあげて欲しい」とルーアンの母親に伝えてくれる。

ルーランの母親に自分の息子の遺体を運ばせる事はルーランの母親は絶対にできないと思って断ろうとするのだが、ルーアンの父親は「僕たちにとってシロアンは大切な人だから、どうかお願いしたい」と頭を下げた事でルーランの母親は泣くのを止めてからシロアの父親の願いを聞き入れる。そしてシロアの父親と二人でシロアの父親が持ってきた荷物を持ち運ぶ。

その途中でシロアの母親と別れてシロアの父親とシロアの父親と二人でルーアンの母親とミコが住む家へ向かう。

シロアの父親は「僕の子供と妻の事を見守ってくれて本当に有難うございました」と言う。

それからルーアンの父親はルーアンの父親に対して「私は貴方の妻を奪った張本人なのですから、そのような事を口にしないで下さい。貴方の事を愛していた妻は貴方と貴方の子供の事を守るために私と戦い、命を落としたのだから」と言ってくる。シロアの父親はルーアンの母親が「シロアンさんはルーランの夫であるシロアンさんは生きていられるのかしら?」と言うとシロアの母親は首を傾げながら「あのシロアンさんが生きているの? そんな事があるわけが無い」と言ったが、ルーアンの母親にシロアの父親が自分の父親である事を説明したら驚く。それからルーアンの母親に「もし良かったらルーアンの母親には私の事を忘れてもらいたい」と言われる。それを聞いたシロアの父親とルーアンの母親は「貴方の名前はシロアンではなくルーアンという名前にした方が良いと思います。それと僕たちはルーランとルーアンの父親の名前をシロアンと呼んでいました。ルーアンという女性は貴方だけです」という。そしてルーアンの母親もルーランの母親も納得した表情をするのであった。

それからシロアの父親が「この村に、いつまでも居ても迷惑だと思う。シロアンさんとルーランの母親を、よろしく頼むよ」とルーアンの母親に話しかける。そしてルーアンの母親とミコに見送られて村を去る事になる。その後でルーランの母親とミコの二人が村を出ようとするがミコの父親に止められて、それからシロアの父親とルーアンの母親の二人から「シロアンが、この世界に来た経緯を説明しようか」と言われたのでミコの母親は何も言わずに黙って話を聞く。

ミケの父親は「ルーアンの母親は、なぜルーアンがルーランの世界で殺されたと、わかったのですか?」と尋ねればルーアンの母親から、ある理由を説明された後に、さらに説明を続ける。ルーアンの父親とミコの父親が「自分達に何かあった時に息子にシロアンさんを頼めます」と言われたが、シロアの母親は「私達より先にルーアンさんが死んでしまうなんて嫌です」と拒否をした。その言葉を受けてからルーアンの父親が、ルーアンの母親がルーアンの世界にやってきた理由はシロアの母親が持っている魔王の書と聖剣を封印するためであり。魔王の力を封印するためには「魔王の力を持ったシロアンが死ぬ必要があった。そしてルーランの母親もシロアンに殺される覚悟を持っていた」と説明した。

そしてルーランの母親がシロアの母親から渡された魔導具の杖に「ルーアンがシロアンを殺す」という条件を満たした事を確認するとルーランの母親がシロアの母親に頼み込み「魔王の力を私に譲り渡して欲しい」と言うと、すぐにルーランの母親はルーアンの体を使って「この世界に存在する最強の存在になる事を決意したルーアンは、すぐにシロアンの元へ向かい戦いを始めるが敗北してしまう。そして命を落としそうになったルーアンの体は、ルーランが助けようとした瞬間にシロアンがルーランの父親を殺した時の力と同じ力でシロアンを倒そうとした。そしてその事に気づいたシロアの父親は自分の子供をシロアンに託した」と説明してくれた。

それからシロアの父親がシロアの母親にルーアンの母親から託されてシロアンの体の中に封じ込められていた「魔王の力の結晶」と「魔道士の指輪」「そして魔王の槍」を渡した後で「僕は、これから魔王の塔に向かう」と言ってシロアの両親と一緒に魔王の塔に向かう。

ルーランの母親が、そうしているうちにシロアの母親とルーランの母親から貰った「魔王の力の結晶」「魔道士の指輪」「そして魔王の槍」を使い始める。その事によりルーランの母親は、ルーアンの体を完全に乗っ取り始める。それを見たシロアの父親が「シロアンはシロアンのままだ」と言う。それを聞き入れながら「私は、シロアンじゃないわ。私は、ルーランよ」と言い始めてルーランの体に宿っていた魔王の力を開放するのであった。

しかし、シロアの父親とシロアンは魔王の力で攻撃しようとした際にシロアの母親によって救われた。そしてシロアンを抱きしめて涙を流しながら「貴方のおかげでルーアンは生き返ったの。ありがとう。シロアン」と言い出す。

シロアの両親はシロアンを連れて村の中を移動しながらシロアの父親の実家に戻ろうとしていた。それからルーランの母親にシロアンが「私は、これから、どうすれば良いのでしょうか? ルーランの母親」と尋ねると、その言葉を聞いたルーランの母親は「シロアンさんには私の傍に居て欲しいのです。貴方がいてくれさえすれば、私達は心を強く持てる気がします」と言う。それを聞いてからシロアンは「ルーランの母親に会わせてあげたい人がいる」と言ってシロアの父親と共に自分の実家にルーランの母親を連れて行く。

それからシロアンは、シロアンとシロアンの父親とシロアンの父親と自分の父親の4人で話し合いをする。そこで「シロアの父親がシロアの父親をルーアンの母親に紹介すればシロアの父親も、シロアンと同じように魔王の力と魔力を手に入れた事になると思う」と言うのだが、それを言われたルーランの父親からは「その前にルーアンの父親であるシロアの父親が死んでしまえば魔王の力は手に入らない。そうなるとルーランの父親は魔王の力を手にする事はできないのかもしれない。だから、このままシロアンさんがルーランの母親の所に留まってもらう方が都合が良いのではないかな?」と話す。それを受けてからシロアンは、自分がルーアンの体を使っている事を打ち明けて自分はルーアンではない事を説明して、それから自分の意思を伝え始めた。

その話を聞いていたルーアンの父親が、そう言えば自分の妻が持っていた「魔族の証でもある」と言う髪飾りもルーアの父親も持っていて「これは妻の形見だから私が貰おうと思っていたが、もしかすると、その魔王の証も私が持っていても構わないか? ルーアンの父親なら問題は無いはずだろう」と言ってから、その言葉通りに髪飾りとルーアンの父親が持つ「ルーランとルーランの母親の写真」と「ルーアンの家族全員」で写っている写真をルーアンの父親の手元に渡してくれた。それを受け取るとシロアの父親が「魔王の書の力が封印されるまでの間は、シロアンさんに私の体を預けたいと思います。もしも私の体が必要な時は私の名前を呼んでください」と言ってシロアンの体内に入り込む。その行為を見たシロアの父親は「シロアン、君は、本当にルーアンなのか?」と言う。

その問いに対してシロアンの父親は「私はルーアンではありません。でも私はルーランです。ただ、その二つを区別するためにはシロアンさんの体の中に入っているのは『シロアさん』と呼ぶ方が良いのか、それとも、シロアンさんの体にいるのがルーランなので、やっぱり私はルーアンさんで呼ぶ方が良いのか、迷うところだけど」と答えたのであった。

ルーランの父親が「君たちが一緒に居てくれるならばルーランの母親を救い出してくれると信じている」と言うとルーアンの母親から受け取った魔道具の杖を使って魔法を発動したのと同時にシロアンの父親から受け継いだ魔石と魔導師の衣装が光に包まれる。

ルーランの母親から譲り受けて手に入れた魔導具の杖が「シロアンさんに、私の持つ全ての力を与えるから」と言った直後にシロアンにルーランの母親から与えられた全ての力の全てが、そのまま受け継がれるのであった。その結果として、その姿を確認したルーランの父親が「この世界の魔王は、すでに倒されていたのか?」と口にしたのでルーランとルーアンの母親が「いいえ。それは違います」と言って、これまでの経緯を説明すると納得をして、この世界には「魔族」という種族は存在しない事を話すと、ルーランの父親だけではなくルーランの母親が驚いている様子をルーランが「お父さん。お母さん」と言いながら抱きついてくる。そんな様子を見ていたルーランの父親から「魔王を倒すためにルーランとルーアンの二人には旅に出て欲しい」と言われて「ルーアンと二人きり」で旅に出る事を決意する。それから「もし二人が戻ってきたら魔王の塔に行って魔王の核となる宝石を手に入れてほしい」と言うと、それを受けた後に、すぐにシロアンが「この世界で魔王の力を手に入れるために必要な魔王の力を持っているルーアンの父親とシロアンの父親も一緒に連れて行きましょう」と答えると、その言葉にルーランの父親が驚いた表情をしながら「もしかしたら、シロアンがルーランの父親だったから、シロアンがルーランの体の中に入ってきた時に、あの二人は親子だと気づいていたのかもしれませんね」と呟いた。

シロアンとシロアの二人が、それぞれの魔王の力で魔王の力の欠片を取り込んで魔王となった後に「魔王の証」の所持者になった。それを確認した後にルーアンの母親から「私はシロアンとシロアに力を渡して消え去ります」と言い出したのでシロアンが「どうしてですか?」と尋ねると、それに対してルーアンの母親は「この体から離れてシロアンがルーアンの母親の意識を受け継いで、この世界に残り、この世界から、いつか魔王を封印している魔王の塔に向かう勇者が現れて魔王を封じるための魔王の証を集める事ができると思えば」と、そのような事を口にする。

ルーアンの母親の言葉を受けてからシロアの父親は、シロアンの父親と相談を始める。その結果としては「魔王の塔に、まずはルーアンの父親と一緒に向かう必要があるから。とりあえずルーアンとルーアンの父親も連れていく」という話になって「魔王の力を手に入れた事で魔王の塔の場所が解るかもしれない」と考えて、シロアンの父親が魔王の塔の位置を調べる。その結果、魔王の力を取り込んだ状態で塔のある場所に行けば、その場所に行くことができる事を確認してから、シロアンはルーアンの母親に魔王の書を託されたルーアンの父親の手を握ると「貴方達には申し訳ありませんが、魔王の力は貴方達に全て差し上げます。ルーアンの母親と、お二人のご家族に幸せが訪れれば幸いですよ」と言い出す。

それから「ルーランの父親、私と魔王の塔に向かうぞ」と言う。それから「魔王の力は受け取れなかった。だからルーランの父親とルーランの父親から魔王の力を分けてもらいなさい」とシロアの母親が話を始める。それを聞いたシロアンの父親は「それじゃ、ルーアンの父親とルーアンの二人でルーアンとルーアンの母親から魔王の力を受け継いだ方が良いのではないだろうか?」と言い出して「魔王の塔に行くには、やはりルーアンの力が必要になる。それに私達の誰か一人だけ魔王の力を受け継ぐと、残りの者は、それを得る事ができない。そうなった場合は、これからの魔王と戦うための力は残せないから魔王の力を受け継がなかった者に魔王の塔の情報を探りに行ってもらった方が良いのではないかな?」とルーランの父親から言われる。

ルーランの父親が、それを聞くと「ルーランと、ルーアンの父親と、私で、三人。ルーアンの父親と、ルーアンの母親が、それぞれ魔王の力を引き継ぐべきだと思うのだが、それでは、どうすれば良いのか?」と聞くとシロアンの父親は「私達が三人ずつに分かれよう」と言い出す。それを聞いてシロアの父親が「そうなるとシロアと、シロアンさんが、魔王の力を継ぐことになるな」と言い出してルーアンの父親は「それでは、どうするのだ?」と言う。

それに対してシロアンは「私達はルーアンと、ルーアンの母親に力を譲られたがルーアンとルーアンの母親も力を譲ると申し出たんだ。その言葉は、ルーアンの母親とルーアンの父親が二人とも死んだ後でしか使えない言葉だ。そうなると私達は、このまま、ここに留まって、これから魔王を倒しに行きたいと考えているルーアンの父親とルーアンの母親の二人が旅立つのを見送ろう。それから私達は魔王を倒すために行動すればいいんじゃないかな」と、そのような話をすると、それを受けたシロアの父親からは、すぐに魔王の証を取り出してから「シロアンの父親、魔王の力と魔王の指輪を持っていくが良い。魔王の力と魔王の指輪さえ有れば他の者が魔王の力を手に入れる必要はない。その二つの力があれば魔王の力と魔王の武器を扱う事ができるから」と答える。

それから魔王の力を譲渡されると、シロアの父親は魔王の証と魔王の指輪をシロアンとルーアの父親に手渡した。

それから魔王の力が宿るとルーアンの父親の姿が消える。それからルーアンの父親は、そのままルーランの父親とルーアンの母親の元に近づいてルーアンの父親を抱き上げる。そしてルーアンの父親がルーアンの母親の方を見て笑顔を見せて「これで安心できる」と言う。それを受けたルーランの母親は「えぇ、もうルーアンさんが居なくても寂しくないわ」と話すとルーアンの父親は、そのままルーランの母親に抱きしめられてルーランの体から離れてしまう。

それからルーアンの父親は「シロア。お前が母親の後を継いでくれて良かったよ」と口にするとルーランの母親は「あなたこそ魔王の力を継承してルーアンさんと共に魔王を倒して下さい」と言う。その言葉に対してルーアンの父親が、うなずくのであった。

ルーアンの父親から魔王の塔に行ける事を確認すると、ルーランとルーアンの父親が魔王の核になる宝玉を魔王の力を手に入れて手に入れた魔王の書を封印するための鍵を使い魔王の力が封印されている魔王の塔がある「暗黒大陸」に向かった。

魔王の力を手にいれた後はルーランとルーアンの父親は「この世界を魔王の手から救ってくれ」と言われていたので魔王を倒す為に動き出す事にした。

魔王を倒した後に魔王の塔の近くにある「光の精霊神殿」に行けば魔王の力が使えると言う話を聞いていたので魔王の証の所持者となった後に「魔王の力が解放される前に魔王の塔を目指さないと駄目か?」と考え始めたので魔王の証の力でルーランの父親は魔王の塔が有る暗黒大陸の場所を特定するとルーアンの父親に魔王の塔の場所は、わかったから暗黒大陸に向かうように頼む。

それからルーランは魔王の塔に向かう事を決意するとルーランとルーランの父親も魔王の塔を目指す。それから暗黒大陸に向かう道の途中で「この世界を救う救世主である、勇者が現れた」と噂になっている事を耳にすると「その勇者の名前は何と言う名前なんだ?」と、ルーアンがルーランに質問をした。ルーアンの言葉に対してルーランが答えようとした時に「魔王の力を身に着けて、この世界に現れた救世主の名前って、まさかルーランの事なんじゃないのか?」と聞き返した。ルーランは少しだけ悩んでから「いや、魔王の力を手にした勇者の事は『シロア』という名前だと伝わっているらしいから違うと思うけど」と答える。

それに対してルーランは「でも、勇者の名前が伝わって居るならシロアンという可能性もあるんじゃないか?魔王の塔の近くに存在する精霊教会が伝えた名前だし」と答えると「シロアンは勇者の名前なのか?だったらシロアの方が、その名前には相応しいだろう?」とルーランが言うと「そうだな。シロアンという名前は魔王の塔の近くに存在していたと言われている。魔王の塔は暗黒大陸の奥地に存在するからシロアンの名前を付けられたと考える方が妥当じゃないか?」と答えた。それを聞いたルーランが「それだったらシロアンという名前で確定かな」と答える。ルーアンが「ルーアン」という名前も「魔王の塔の近くに存在したとされている精霊教会」が残した言葉で、この世界での魔王の証の所持者となる存在の名でもあるから「ルーアン=魔王の塔付近に存在しているとされる。精霊教会の名が残された書物に残されていた名」とルーランの母親が言い出した。

魔王の証の所持者となったルーアンとルーアンの父親は魔王の塔の近くにあると言う精霊教会が存在する場所に辿り着くと精霊教会で「魔王の力を持つ者を召喚する」と言われたが「俺達には魔王の力は継承されていないぞ」と言う。しかし「それでも魔王の塔に向かう事が出来るはずだ」「それには条件を満たしていないと魔王の塔の周辺にたどり着くことができないはずです」と言われると、それを受けて「条件とは何ですか?」とルーランは質問を返す。それに対して司祭様は「勇者の血を引く者が魔王の塔に近づこうとするのならば全ての種族が勇者の血を引いていないと近づくことが出来ない」と言い出して「貴方達の両親の中に勇者がいるでしょう」と話し出す。

それに対してルーアの父親もルーアンの父親も勇者なんて見たことがない。自分達は勇者の子供が居るような家柄ではないと、その事を伝える。それを受けて「魔王の証を所持した者達が魔王の塔に向かっても魔王の塔に入れない。つまり魔王の塔に近づく為には、魔王の力を身体に取り込んで魔王の証の力を消さなければいけない。それが出来なければ魔王の塔にたどり着く事も出来ない」と話す。

それを聞き届けた二人は、すぐにルーランの母親に魔王の塔まで向かってくれるように依頼し「わかりました」と一言だけ話してからルーランとルーアンは魔王の塔に向かう事になった。

魔王の塔に向かう準備を整えたルーランとルーアンの両親は魔王の塔を目指して出発を行う。そして「私達三人はルーランとルーランの父親に魔王の力と魔王の力の宿る武器を与える」と言われてから魔王の力の指輪と魔王の剣と魔竜の王と勇者の紋章を手に入れたのだった。それを確認した後にルーランとルーアンの父親が、その三つの道具を使用してから「魔王の力と魔王の剣の力を手に入れた状態で暗黒大陸に向かうと魔王の塔が見える場所に転移する事が出来るはずだから暗黒大陸に向けて出発して魔王の塔を見つけ出す必要があるな」と言う。

それを受けたルーランが「それじゃ、今すぐに暗黒大陸に向かおう。魔王の塔の位置を確認すると魔王の塔は魔王の塔を中心に広がる暗黒大陸の中央付近にあるみたいだから、魔王の塔が有ると思われる位置に向かって移動を開始すれば魔王の塔を見つける事が出来るんじゃないかな」と、そのような話をしている時に「待て。魔王の力を手に入れても魔王の力が使えなかった場合。魔王の塔を探すのは大変だからな。とりあえずルーランの父親が持つ魔王の証の力を使って魔王の塔がある暗黒大陸が何処にあるかを調べてくれないか?」とルーランの父親が話すとルーアンの父親が「それなら、私が、その仕事を引き受けましょう」と話を始めてから魔王の証の力で魔王の塔の場所を探ろうとするが魔王の証の力をルーアンが使えない為に使うことが出来なかった。それを受け「そうですね。ルーランさんの父親が、この場から去らない限り。魔王の塔を確認できるように、ここから動く事ができない」と言ってから「私の魔王の力は使うことができません」と言い出したので、ここで初めて、その言葉を耳にしたルーランは驚きながら魔王の力について質問を行った。すると「それは私にも解りかねますね。ただ魔王の力を手に入れる方法は、おそらく魔王の証を持っている人間が魔王の力を扱えるようになると他の人間でも扱う事ができるようになるのではないかと思っています」と言うので「それって、つまりルーアンは、すでに、魔王の証を持っていなくても他の人間でも魔王の力を操ることが出来るかもしれないってことだよな」と言ったので「そうなると魔王の力は使いたく無いけど、他の人間の手に魔王の力が入るのも、これでは意味がないな」と考えた後に魔王の力を自分の父親から受け取ろうと考えていたルーアンは、すぐにルーアンの父親に対して話しかけた後に

「僕の父親の持っている魔王の力が欲しい」と言うと

「いいだろう。魔王の力が欲しいなら魔王の塔に行く途中で渡そう」と話した後に父親が持っていた魔王の力と魔王の書を差し出す。それを受け取ってからルーランは自分の中に取り込むと父親が使っていた魔王の力を引き継ぐことに成功すると「魔王の塔の場所が分かりました」と言うとルーランの父親も「それじゃ、早速、魔王の塔を確認しに行って来ようか?」という話になる。それを受けた後で僕達は魔王の塔の場所が分かった事で目的地として魔王塔の周辺に向かった。それから魔王の力を宿すと魔王の書を起動させると「この力があれば世界を救えるのか?」と言うとルーランが「ルーランさん。この力で、世界を救えるのか?」「わからないな。でも僕はこの力が手に入ったことで魔王を倒せる力が得られた。それなら魔王を倒すのが正しいと思うからな」ルーランの言葉を聞いてからルーランはルーアンに対して「確かに、そうだな。ルーアン」と言うとルーランの父親も「そうだな。ルーラン」と言い出す。それを見たルーランの父親はルーランとルーアンの二人を見ながら「それだったら魔王を倒して世界を救わないと駄目だろう」とルーランとルーアンに伝えた。

「ルーアン。この世界の人達に、魔王を倒して世界を救ったと伝える事に異論はないだろ」ルーランの言葉にルーランは「勿論ですよ。それに魔王の証の力を持った者が現れると世界を救う為に魔王を倒して貰うのが、この世界で定められた運命なんですし。その使命を果たせば世界を救えたと言う事になりますから」と話す。それを受けたルーランはルーランの父親に「それで良いんだよな? ルーアン」「そうか。それだったら俺達は魔王の力が使えるようになったら魔王を倒しに来る。だから魔王の力が手に入るまでは大人しくしてくれよ」とルーランの父親はルーランの父親に言うとルーランの父親からルーアンの父親に対して「それだったら、お前達も、この場で、しばらく大人しくしていた方がいいと思うが、どうだ?」と言うと「ルーアンのお父さんの言う通りに、ここは少しの間、大人しくしていた方が良いんじゃないのか?」とルーランの父親は、その言葉に対して同意するのであった。

それからルーランの父親は「俺は魔王の塔に魔王の力を手にする術を学びに魔王の力を手に入れてから向かう。魔王の塔に向かう事を決めた以上は俺が魔王の力を身につけるまでの間、ルーランの父親にルーアンの事は任せたいんだが良いかな?」と、そんな話を持ちかけた。それを受けてルーランの父親は「構わないぞ。ルーアン。これからしばらくの間、俺達が守る事になる」と答えて「ルーランとルーアンの父親は魔王の塔を目指して移動を行う」

ルーランはルーアンと一緒に魔王の塔を目指すために旅を続けることにした。

魔王の塔に向かうためには魔王の塔の付近に向かう事が必要である。そのため魔王の塔があるとされている場所に向かう事になった。そして暗黒大陸に向かっている最中にルーランの父親から「魔王の塔を目指すための魔王の力が必要になったから渡す」と言われると魔王の証の力で魔王の力が使えるようになっていたルーランは「魔王の力を扱えています」と言い出したので魔王の力を宿した武器を受け取った。そして「魔王の塔は魔王の塔を中心に広がる暗黒大陸の真ん中付近にあるようだ」と魔王の塔に向かうために移動した。

しかし「私達は、まだ、この場所に残らなければいけないみたいです」と言うと「そうだね。ルーラン。僕達の父親はルーアンの父親に任せるしかなさそうだ。それにしても、どうして僕達は魔王の力を手に入れることが出来たのだろうか?」とルーアンが疑問を抱いた。ルーランはルーランの父親から「ルーラン。俺が思うには、おそらくだが。勇者の血を受け継いで居る人間は、この世界に居たから勇者の力が宿った。その可能性が一番高いんじゃないのか?」

それを聞いたルーランは「それじゃ、勇者の子供が、その勇者の力が使えない状態で魔王の力を手に入れたとしたら。その子供が次の勇者になれるかもしれない」と言う。それを受けてルーランの父親が「まぁ、そうなんじゃないかな。ただルーランは魔王の力を使う事が出来るがルーアンは魔王の力を使うことは出来なくなったな」と話を出した後にルーランが「ルーアンが持っている武器は普通の武器と、さほど違いは無いから大丈夫だと思う」と言うとルーランの父親が「それなら、ルーランが魔王の力を使えない状態で魔王の塔に辿り着いた時の為に何か用意しておくと良いかもしれんな」と言い出してルーランの父親に対して「魔王の塔にたどり着くまでに魔王の力が使えない状況が訪れた場合の事も考えて欲しい」とルーランの父親に伝えると「わかった。それだったらルーロンの分も用意したほうが良さそうだな」と言い出すと それを受けルーランは「いや。ルーランとルーランの父親二人で協力して準備をしてくれた方が良いかも」と提案を行う。それを受けたルーランの父親が「そうだな。

とりあえず魔王の力を手に入れたルーレンは魔王の塔に、もしも魔王の力を手に入れていない状態で訪れた時に困らないように準備をしておいたほうが良いだろうな」と言うと ルーランが「それじゃ、ルーアン。まずは、ここから移動して、もう少しだけ安全な場所に行こうか」と言うとルーアンが「はい。わかりました。それでは、そちらに移動を始めましょう」と言ってからルーランとルーランの父親と三人は、その場所を離れてから移動を開始する。

暗黒大陸に移動する際にも「この先に魔王の力を手に入れることが出来るかもしれない魔王の塔が存在する」と言う事を考えてルーランの父親は、ルーランとルーランの父親を連れて移動するのである。

それから三人は移動を行ってから暗黒大陸にある森の中で移動を行った。そこで魔王の塔の周辺に向かって進むと魔王の塔が、はっきりと確認できる位置に存在する森の中に到着すると ルーランが「とりあえず魔王の塔まで行ってみようか」と話し掛けると それを受けたルーランが「そうだな。ルーラン。その前に暗黒大陸の中に魔王の塔が存在しているって事は解ったんだけど、魔王の塔が有ると思われる位置って、どっちの方向にあるか、わからねぇか?」とルーランが話すとルーランの父親が「それは魔王の塔に辿り着けば分かるはずだ」と言うとルーランは「そうだな。

とにかく、そこまで行くとするか」と言い出してから魔王の塔の有る方向と思われる方角に向けて歩き出す。それから森を抜けて荒野に入るとルーランは、その先の光景を目にすると「なっ、なんなんだ。この光景は、一体、どういう事になっているんだよ」と驚きの声を上げると「魔王の塔が見えないな」とルーアンが言い始めるとルーランは「そうだな。

確かに魔王の塔が見えなければ魔王の力を手に入れて帰ることが出来ないじゃないか」と困惑しているルーランは魔王の塔が見つからないことで不安な感情を抱いていた。

しかし「そんなことよりもルーランの父親とルーアンの父親から貰った装備を使って戦ってみてくれ」と言うと 魔王の力を手にする事で、今まで使えなかった魔法も扱えるようになっている。

それを確認してから「今、使っている力は魔王の力を取り込んだときに手に入れた力で、魔王の力を使っているから問題はないと思うが 本当に使えるかは、やってみないと分からないから、ちゃんと確かめるようにな」と話すとルーランは「あぁ、わかった。それじゃ試すとするか」と話すと魔王の力で攻撃を始めた。

魔王の力での攻撃を行い始めたルーランを見てからルーアンの父親は「僕達の父親が作った武器も使えるんだな」と感心するような態度で呟いた。それから魔王の力で攻撃を仕掛けると魔獣の群れが出現して、そいつらに攻撃を喰らうと「ぐぅ、くっ、なんて奴だ」と言いながらルーランはダメージを受けている様子であった。

それを見たルーアンは「これは凄いな。この威力の技を使えば、かなり強い魔族と戦うことも出来るんじゃないのか?」とルーランに質問を行うと「そうかも知れないな。でも俺も、ここまで強力な魔王の力を持っているとは思って無かった」と言うルーランに対してルーアンは「僕だって、ここまでの力を自分が手にする事が出来るとは思っていなかった」と二人は自分の身に宿る魔王の力に関しての感想を言い合ったのだった。

それを聞いたルーアンは「やっぱり二人共、同じ思いだったか」と言った。

その言葉を耳にしたルーランは「当たり前だろう」と言い出すとルーアンも「それこそ当然ですよ」と言い返していた。それを見たルーランの父親は「それだったら、この魔王の力が使えるようになったら二人で魔王を倒して世界を救おうぜ」と言い出して「それも面白そうだけど」と、それに関しては否定しなかった。それを聞いたルーアンの父親はルーランの両親に対して「俺はお前達が、魔王を退治したら、その後は勇者の子孫と一緒に世界を救うために協力をすることにするよ」と言う。

それを受けてルーアンは「僕達が勇者の子孫と一緒に戦う事になるかもしれないんだね」と言い出すとルーランの父親は「俺達は勇者の子孫であるルーランの一族が生きている間は協力するつもりだ」とルーランの父親に話し出したのである。ルーランの父親は、それに対して「それならルーアンの父親は俺が、勇者の血を受け継いでいる子供が生まれた時にルーアンの父親は、その子に協力してあげてくれると助かるよ」と言うとルーアンの父親は「俺の子供たちが無事に育つように祈ってくれるのであれば、俺は俺に出来る限りのことをする。その言葉を信じてほしい」と答えるのであった。

その答えを聞いてルーランは「僕の父親に頼んでみるから。もしルーアンの父親の息子が生まれてきた時は協力してやってくれ」とルーランの父親に伝えた。それを受けてルーランの父親は「そうだな。その時が来たら頼むぞ」と答えた。それを聞いたルーアンは「ルーアンはルーランの父親がルーアンとルーアンの母親の子供として産まれてくる事を願っています」と伝えるとルーランは「そうだな」と答えてから暗黒大陸の奥に進もうとするのである。

それを見たルーアンの父親が「ちょっと待て。ここは、かなりの数の魔物の生息地だから気をつけて行動するようにしないとな」と言うとルーランは「そうだな。少しだけ注意したほうがいいかも知れませんね」と言い出した。それに合わせてルーランの母親が「私は、あまり危険な目には会いたくないですね」と言う。

ルーランの母親は、ルーランが危険に巻き込まれないように心配をしているようであった。ルーランが「母さん。僕は大丈夫だよ。

この力があるから、なんとかなるから」と話すとルーランの両親は「ルーラン。無理だけはしないようにするんだぞ」と言う。ルーランは「わかった。絶対にルーランの力が必要になりそうだと思ったら助けを求めるから、それまでは、ここに待機していて欲しい」と、そして暗黒大陸に向かうための移動を開始しようとする。それを聞いたルーランの父親が「それじゃ、俺達も一緒に付いていこう」と話すと それに合わせるように、ルーランの母親が「私たちが、あなたたちに同行すれば少しでも役に立てるかもしれないですからね」と言うとルーランの父親が「ルーラン。大丈夫か?」と言うとルーランが「はい。大丈夫です。

ルーランのお父さん」と言うとルーランの父親はルーランが、魔王の塔を目指すことに不安な表情を浮かべている。それからルーランの父親はルーランに対して「魔王の力を手にしたのは良いけれど魔王の力を使うときは慎重に行うようにするんだぞ」と言い出すと それを聞いたルーランが「はい。魔王の力を扱うときは十分に警戒しながら使うようにしておきます」と言う。

それを聞いたルーランの父親は「まぁ、そこまで気を付けなくても良いかもな。それでも魔王の力を過信して油断をすると取り返しのつかない事態を引き起こす可能性は考えられる。それだけは忘れないようにしてくれよな」と言い始めると それに続いてルーランが「はい。ルーランの力を手に入れた事で慢心せずに冷静になって魔王の力を使いこなしていくように努力します」と話すと その二人の会話を聞きながら、ルーランの父親が「それじゃ行くとするか」と話し掛けると三人で移動を開始した。

移動中も魔王の塔が存在すると思われる方角に向かいながら魔王の塔を目指して進んでいく。移動を行っている中で「ところで、ルーラン。暗黒大陸で、どうやって生活していくつもりなんだ?」とルーランがルーランの父親の方に振り向いて話しかけた。ルーランの父親は暗黒大陸について調べた際に暗黒大陸がどんな場所なのか知っているために「暗黒大陸で生活するには大変なことは多いと思うが、その点は、大丈夫か?何か、その点についての策は有るのか?」と話し出すと ルーランが「暗黒大陸で生活をするためには必要な物がいくつかありますが それらの物が有るのかどうかが解りませんでしたので魔王の力で入手したアイテムを幾つか持って来ました。これを使って、この暗黒大陸での生活を送る事にします」と言い始めるとルーアンは、それを聞いて「確かに僕達の父さんの話によると、暗黒大陸では、その土地の気候によって住む場所も違ってくるし。その土地で採れる食料にも種類が多くて豊富らしい。そのための食材を暗黒大陸でも、すぐに調達できるようにしておくべきだな」と言い始めた。その話の内容を聞くとルーランの父親が「確かに暗黒大陸に生息しているモンスターの中でも魔王級と呼ばれる強い存在も存在していると報告されているが その辺についてはルーランの魔王の力で対処が可能だと思うが、それ以外にも色々と問題があるはずだ。まず一番最初に問題となるのはルーラン。君の体だろ」と言うとルーランが「僕の体の問題と言うのは、どういう事なんですか?」と尋ねるとルーランの父親はルーランに「お前さんの体が成長する前に成長してしまった事が原因の一つになっている」と話したのであった。

ルーランが「父様の言いたいことは分かりますが それは、どう言うことなのでしょう?」と言うのであるが、それをルーランの父親に対して問い掛けるとルーランの父親は「魔王の力と言うのは強すぎるから普通の人間が扱おうとしても制御することが困難になっている。

もしもお前の魔王の力の扱いが下手くそならば自分の体に傷を付ける可能性もあるんだよ」と答える。それを聞いてからルーランの父親が「魔王の力を手に入れて調子に乗って使いすぎなければ大丈夫だとは思うが それでも、ルーランの場合は少しは不安が残ってしまうから俺の知り合いに相談してみた方がいいだろうな」と言うとルーランの父親は「そうだな。俺の知り合いは魔族と人族とのハーフだから。

もしかしたら魔王の力を制御する方法を知っている可能性があるかも知れないな」とルーランに説明を行った。

ルーランはその言葉に対して「そうですね。

それだったら、一度ルーアンと一緒に行ってみて相談してみることにするよ」と答えたのである。

それからルーラン達が暗黒大陸を探索するために、ある建物に向かっているので、その場所に到着するまでは魔王の力での魔法による攻撃を行い続けて 魔王の力で魔法を発動させるときに現れる黒い炎が出現させると「おっ、おぉ、これは凄いな」とルーランの父親は興奮した状態で魔王の力による魔法の威力を見て感心している様子であった。

それとは別にルーアンはルーランに対して「なあ、ルーラン」と話しかけるとルーランも「なに?」と答え出すとルーアンが「暗黒大陸にある建物の中に魔王がいると言われているが、そこに本当に魔王がいるのか?」と尋ねてみるとルーランは「分からないけど、実際に存在しているかどうかは分からないけれど。暗黒大陸に存在する神殿に居る神に対して祈りの言葉を口にすると、その時の気持ちに呼応するのかはわからないが 突然、この魔王の紋章が出現してくれるんだ」と言い出す。それを聞いたルーアンは「魔王の印が出現するのかい。

それだったら暗黒大陸の中で魔王が存在している事が、これで証明できると言う事だね」と答えたのだ。

それから、しばらく移動を続けていると建物が視界に入った。

それを見たルーアンの父親が「おい、お前たち、建物の方角を見てくれるか?」と言うと、それを聞いたルーランが、それを確認する為に、そちらの方向を見ると、その方向にはルーラン達が、これから入ろうと考えている建造物が存在したのである。そしてルーラン達は魔王の塔に向けて歩き出そうすると「ルーアンの両親。ここまで俺達の案内してくれて有難うございました」とルーランが両親に感謝の言葉を告げるとルーランの父親は「気にすることはないさ」と答え出すと ルーランの母親の方が「貴方たちが無事に戻って来られるように私達も祈っていますから」と言うとルーランの父親はルーアンの両親の方に手を差し出してから握手を求めると二人は手を取り合うのであった。ルーアンの父親の方から、それを受けたルーランの母親は「それじゃ、ここで別れる事にするよ。気をつけて行動するように」と伝えると、ルーアンの父親から手を離すと、それを確認したルーアンの父親が「それじゃ、行くとしようか」と言って移動を開始すると三人も魔王の塔に向かいながら歩いていくとルーアンはミコの事を心配して「なぁ、シロア。ルーナが魔王の力を手にして大丈夫かな?」と不安に思いだす。

そんな不安な感情を抱き始めた頃にルーロンの塔に辿り着くのである。その塔の内部には暗黒竜が徘徊していて、その姿を目に入れるとルーランの両親は「暗黒龍。こいつらは魔王が生み出したと言われている。

だから、この魔物の生息地には魔王が眠っている可能性が有るわけだよ」と言うと、ルーランの母親が「魔王が眠っている。

それって、どんな意味があるんでしょうか?」と言うと それに対してルーランの父親が「魔王と言うのは普通なら人間や獣人には決して倒される事のない存在なんだ。

ただ、その力の一部を手にした者は、その力が大きすぎるために扱いきれなくなって自分自身の体を崩壊してしまう」と話し出す。

ルーランはそれを聞いて「それだったら、僕たちも暗黒大陸での生活は命懸けだと言う事になるんですね」と答えると ルーランの父親は「暗黒大陸では、他の種族との交流は、ほぼ無いと言えるぐらいの状態になっている」と話すとルーランの父親が「俺達みたいに暗黒大陸に住んでいる者同士でさえ連絡を取っていない状況になっている。だから俺達以外の人間は暗黒大陸が危険だと言う事を知らないと思うから注意するようにしないと駄目だと思うんだ。それに暗黒大陸に生息する魔王級と言われるモンスターの他にも魔王が作り出している魔物の数が異常に多く存在する場所が有ると報告されている」と話を始めると その話を聞いたシトリがルーランスに対して「なぁ、ミコトさんは暗黒大陸が危険な場所と言う事は知っていたか?」と尋ねる。それに対して、それを聞いた僕は「はい。私は知っていましたが暗黒大陸で、この村のように平和な場所は少ないと思います。暗黒大陸の全ての場所に魔王が存在すると言われています。そして魔王が作り出したとされる暗黒の塔が存在する場所ですが その塔は魔王の力で作られている為。暗黒の塔の中に入ることが出来る勇者が居なければ入ることも出来ないはずです」と言うのだけど、それをルーランスの父親が聞くとルーランが「暗黒大陸の全ての場所に魔王が存在していて暗黒の塔が魔王の力で出来ているのに。どうして、暗黒の塔は誰も中に入ることも破壊する事も出来なかったんだよ」と言うと その話を聞いていたルーランが「それじゃ。暗黒大陸の全ての場所に暗黒の塔が建てられている。しかも暗黒の塔に、それぞれ一つずつ魔王が封印されている。と言う訳なんですか?」と話す。

ルーランの父親の方に振り向いて尋ねるとルーランの父親は「そうなるだろうな」と口にした。ルーランが「暗黒の塔に、それぞれが一人ずつ魔王が封印されていて、暗黒の力を秘めたモンスターを生み出す魔王と暗黒の塔の暗黒の力を操っていると思われる暗黒竜を生み出した魔王。






それらの二種類の魔王が存在する暗黒大陸。

それは魔王の塔の最上階で暗黒の神を降臨させるために必要としている。

そして、その暗黒の塔の中には魔王の本体が眠っていて暗黒神を復活させるための儀式を行うために、この暗黒大陸に存在する魔王は生み出されている」と言うのだが。それを聞いて僕が疑問に思ったことを口に出した。

「その魔王が復活させようとしている暗黒神の本来の力は、そこまで恐ろしい物ではないんじゃないのか?」と それを聞くとルーランが

「暗黒の神様と言うのは暗黒の力を操る事が出来る存在らしいんだけど。暗黒の神様は本来は、それほど怖い存在でもないらしいんだ」と答えだした。

それを聞いて僕は、ルーラン達に、どういった内容なのかを説明しようと考える。しかしルーラン達の説明を聞きながら「確かに、暗黒の神の事を深く知っている人は、ほとんど存在していないはずだよな」と考えていた。

ルーランは、それを聞いて「まぁ、そういう感じなんだよ。

暗黒の神様と言うのは、元々の力が弱い存在で、それを暗黒の神自身が自らの体に暗黒の力を流し込んで強くなったらしい。

だからこそ魔王は自分より強い魔王が出現した時だけ、自分が魔王になる為に戦いを挑む事になっている。

それは、どの世界線での暗黒の神も同じ事で、自らに宿した力で、どうにか出来るレベルの存在に魔王は生まれ変わろうとしていた」と言うとルーランは暗黒大陸に存在する暗黒の塔に眠る暗黒神の復活の為に魔王が生み出されたという話を始めたのであった。

それから暗黒大陸に、ある人物が姿を見せると「あれは誰なんだ?見覚えがあるような気がするが」と言うルーランに「あぁ、あれは暗黒の力を持つ神。

ルーナの父親が、ここに姿を現してくれたのだろうな」とルーランの父親が答えだしたのである。

それからルーランの父親がルーナンに対して「おい。

ルーナの父親が俺達のところに、わざわざ姿を見せてくれた理由は何だと思う」と問いかけるが ルーランの父親は、それに対する明確な返答はしなかったのである。すると それを見てからルーランの母親が「貴方。

ルーランちゃん。貴方達の両親が魔王になったから会いに来たのではありませんか?」と ルーランの父親はルーランに向かって「俺達の両親も魔王になっているから、それに関しては不思議ではないが しかしなぁ。

あの二人だけで暗黒の力の制御が出来るとは思えないから、それならば別の誰かも、ここに現れていても、おかしくは無いと思っている」と言い出しだのだ。

そしてルーランの父親はルーランに対して「なあ、ルーラン。

お前に何か伝えようとルーナが暗黒の力の制御を、しているんじゃないかと思ったんだが、それに関して心当たりとかは、ないか?」と言う質問をルーランに行うと ルーランは少し考えこんでから「僕の予想では暗黒大陸に存在する魔王の中に、かつて僕が倒した暗黒神を蘇らせようとしていた者が、暗黒の塔にいると思うんだ。

暗黒神が復活するのに必要なアイテムが暗黒の力なんだけど、それを入手するのには暗黒の力を持つ人しか、それに触れる事すら出来ないと言われているんだよね。それで、この暗黒大陸に存在する暗黒の力は暗黒の塔の中にある。そう言われているんだ」と説明するのだ。

すると それを聞いたシトリがルーランに

「それなら、この塔の中で、もしもルーランの両親に出会ったとしたらどうするんだ? お前の父親と母親には、暗黒の力は使えないのか?」と尋ねた。

するとルーランは「多分、この塔の中でルーランの両親と出会った場合は 僕が倒さないと駄目だと思える。それに暗黒神を復活させて、この世界を闇に変えようとしている人物なら 暗黒の力の扱いが下手という事もありえないし」と答えたのである。

その会話の最中に ルーランが暗黒の魔力を使いこなす事が出来た為に、ルーランの父親の方が、ルーアンを庇いながら戦い ルーランの母親はルーアンを守る為に暗黒の魔力を使用したのだが それを見たルーアンの父親の方がルーランの母親の事を心配するような言葉を投げかけていたのであった。そして「ルーラン。ルーラン。

そっちに行ったぞ」とルーランに対して叫ぶルーランの父親が

「この程度のモンスターにルーランの父親は殺されないでくれ」と叫んだ時にルーランの母親が「ルーラン。危ない」と叫んで ルーランの母親も暗黒の魔法を使用してルーランを助けたのだ。

それを見ていると シトラはルーランスに対して話しかけていた。

「ミコトさんの両親は、やはり凄い方達だったんだな。

ミコトさんの母親もルーランスと同じように暗黒魔法の力を扱うことが出来るようだな。それどころかミコトさんと同じか、それ以上の暗黒の魔力を扱えるみたいじゃないか。そんな二人の力を合わせれば、ルーロンの両親の力よりも強大な存在になる可能性だってありそうだ。ルーランの父親は暗黒の神を、どうにかしようと思わないのだろうか?」

それを聞いて僕は「確かにルーランの父が、暗黒の神の封印を解いて暗黒の力が溢れるような事態になれば暗黒大陸に住む人達は困ったことになるかもしれません。しかし。

そもそも暗黒の神と言う存在自体が曖昧なものであって、それが本当に存在しているかどうか分からないのです」と言うと シトラは「暗黒の神は実際に居るはずだよ。僕達、勇者が暗黒の塔に入っても最上階にたどり着くことすら出来なかったんだ。

そして、その先に封印されている暗黒の神を倒すことが出来たとしても暗黒の塔は崩壊する事になるはずなのに。

どうして、暗黒の塔が壊れる事が無かったんでしょうか」と話しだしたのだった。

それからルーランは ルーランの父親が暗黒の力を操る事で「俺達も、この先の戦いで役に立つと思うんだよ」と話しだして暗黒の神の力を使えるようになったので「これから暗黒の塔を攻略してみようと思う」と口に出してきた。

ルーランスとシトリは、それを聞くと暗黒の塔を攻略する事に対して「それは良いアイデアだと思います。私達は暗黒の神の力は扱えなくても暗黒の塔の中に入れるはずです。それを利用して暗黒の塔を登る事が出来ればいいんですが。

ただ問題は、ルーアとミコトさんが暗黒の神の力を扱い切れなかった場合です。暗黒の塔の最上階にあるはずの暗黒の力を手に入れることが出来ないと意味がない」と話した。

それに対して ルーランの父親が「まぁ、大丈夫だよ。暗黒の塔の内部に行ければ、後は俺達だけでどうにか出来るさ」と言うのである。そしてルーランは「とりあえず暗黒の塔の中に入りましょう。そして暗黒の塔がどんな感じなのか、それを確かめて見るのが良いと思います」と言い出す。

ルーランは「まあ暗黒の塔の頂上を目指して進むだけだな」と言うのだが シトラは「それなら、暗黒の塔に入る事を目標にしながら、暗黒の力を操る事が出来るようになってから暗黒の塔に入った方がいいのではないでしょうか?」と話すのだが ルーランは暗黒の塔に入る事を優先した方が良いと考えた。それからルーランは「それじゃ。今すぐ、暗黒の力を制御する特訓を行う事にしよう。まずは俺が、暗黒の力を発動させるのを見せます。その後に暗黒の神に祈りを捧げてください」と言うので 暗黒の神に祈りを捧げることになったのである。そして暗黒の神への

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異世界に召喚されましたが、現代で培った知識やスキルをフル活用してチート生活します あずま悠紀 @berute00

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