第2話 実の妹は雪ん子!?

観亀 透紀 (かんがめ とおき)

「望人(みと)もうすぐで新しい町に着くぞ

 ここの橋でかいよな。確か名前は…?」

 

観亀 望人 (かんがめ みと)

「砂糖大橋だろ。別名佐藤大橋って言って、

 カルメ焼きだけで成り上がった佐藤って一

 族が作った橋。海峡部10 km近く、主塔の

 高さ200 m近くあるんだろ。」


運転手のおじさん

「よくご存知で、お嬢ちゃん。今から私が同

 じことを言おうと思ってたのに、先に言

 われたちゃったよ。」

 

観亀 望人

「男だから。」


運転手のおじさん

「こりぇ、失礼しました。目がパッチリで肌

 が凄く白かったから間違えちゃったよ。女

 の子みたいな髪型でもないのに、女の子に

 見えちゃうし、これは将来はモデルさんだ

 な。」


観亀 透紀

「探偵になりたいんだよな。」


運転手のおじさん

「また何で探偵なんかに?探偵なんて良いこ

 とないよ。もっと安定した職についた方が

 いいよ。」


観亀 望人

「お金に興味ない。おじさん小さい子は夢が

 あっていいねって思ってるでしょ。おじさ

 んは何で引っ越し業者になろうと思った

 の?」


運転手のおじさん  

「深い理由が、」


観亀 望人

「言わなくていいよ。もう分かったから。」


観亀 透紀

「望人そういうのはやめろって言ってるだろ。」


運転手のおじさん

「面白いお子さんですね。」


観亀 透紀

「うちの妻に似たのかな。」


運転手のおじさん

「また、何で都会からこちらに引っ越そと

 思われたのですか?」


観亀 望人

「苦笑」


観亀 透紀

「お恥ずかしい話なんですが、実は妻がして

 いた、ゲームのセーブデータを消して、そ

 の上に自分のセーブデータを作ってしまっ

 たのが原因で、妻と疎遠になってしまった

 んです。そんな妻から謝らないといけない事

 があると一ヶ月前に電話が掛かってきたで

 す。」

 

観亀 望人

「父さんマジか!それ初耳だぞ。」


観亀 透紀

「悪かったな。望人。今まで頭の中でもこの

 事は考えてなかったんだ。お前には父さん

 と母さんの血を継いだ子供そう妹がいるん

 だ。」


観亀 望人

「そこではない。妹がいるのは知ってた。そ

 の妹が何で雪ん子なんだよ。」


運転手のおじさん

「お父さんそんなこと言われましたか?」


観亀 透紀

「実は望人は人が何を考えているのかが少し

 分かる個性があるんです。」

 

観亀 望人

「おじさん今驚くのはそこじゃない。俺の妹

 が雪ん子だってことだ。」


観亀 透紀

「落ち着け、望人。それより見えたぞ。あれが

 お前の通う新しい学校、九雲小学校だ。」

 

観亀 望人

「考えを晒すな。」 

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ミラータッチ共感覚で二重人格の僕は今……初めて泣いた @kafyein

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