脳みそ空っぽ金曜日

第1話 ペヤング

22：30 帰宅

仕事が終わって家に帰ると大体この時間になる。

始めたての頃はキツくて、家に帰えると死んだように寝ていた。

けどこの生活を始めて3年目になった僕は無敵だ。ここからが本番である。

さらに今日は金曜日。明日は休み！明後日も休み！

風呂やら洗濯やらを終えて現在の時刻23：00

今日は撮り溜めたテレビの録画を見ながらビールを飲む。

最近は“水ダウ“や“オドぜひ“が最高に面白い。

缶ビールを開けるプシュッという音が部屋に響き渡る。

最高の音色だ。この音楽を聴きたいがために1週間頑張ってきたんだ。

もうなんならビールを飲みたいんじゃなくて、開ける音を聞きたいまである。

1缶目を開けてから大体3時間くらいが経った。

もう何本飲んだかわからなくなってる。

成人したばっかりの頃は

「お酒なんて飲まなくたって生きていけるわ！」

なんて思っていた自分を殴りたい。

今すぐ謝ってほしい。

ビールに。ハイボールに。炭酸に。麦芽に。

もうこれ以上飲むと自分が自分でいられなくなってしまうので、

ペヤングを食べて落ち着いてぐっすり寝たい。

お湯を沸かしてる時間は何もしていなかった。

ただ遠くを見つめて座っていた。

そういえばこの間、タモリ倶楽部でペヤングの湯切り選手権やってたな。

面白かったな。そんなことを思っているうちにお湯を入れて3分以上経過していた。

ペヤングをすする。最高にうまい。

この時間だから余計にうまい。

酒で流し込みたくなっていた。気づいた頃にはもうやっていた。

目が覚めると昼の1時だった。

はぁ。。。

もう一回寝よ。