第110話 おまけ 合格発表

《青春高校 合格発表の日》


合格発表掲示板前にてー。


不安そうに寄り添い佇む、茶髪美少女と、小柄なショートヘアの少女。


芽衣子「ママ、マキちゃぁん…。見るのが怖いよう…。ううっ、私、よりによって、受験番号13なんて、縁起が悪すぎる…。」


マキ「泣くなよ、芽衣子ぉ。それをいうなら、私の受験番号なんて4だぞ?女は度胸だ!いっせーのせで一緒に見よ?」


芽衣子「わ、分かった、マキちゃん。いっせーのせだね?」


芽衣子・マキ「「いっせーの…せっ!!」」


二人が覚悟を決め、掲示板を見ると…。


芽衣子・マキ「「!!」」


マキ「やった!!」

芽衣子「うわーん、落ちたぁ!!」


ショートの少女は、ガッツポーズをとるも、茶髪美少女は泣いてその場に崩れ落ちる。


マキ「ええっ、なんで?芽衣子も合格してるじゃん?」

芽衣子「へ?でも12の次、133になってるよ?」


とめどもなく、涙を流す茶髪美少女に、ショートの少女は呆れたように言う。


マキ「この学校の受験者数125人だから、133のわけなかろうが!どんだけの不合格率や!芽衣子、泣きすぎて数字がダブって見えてんじゃないの?ホラ、涙拭いてもっかい見てみ?」


ショートの少女、茶髪美少女の涙を拭いてやる。


芽衣子「あっ!あった!!13番あった!!

4番もあった!!うわぁ〜ん、マキちゃん、よかったよ~!!」


マキ「うっうっ、よかったな、芽衣子!ヨーシヨシ頑張った。」


芽衣子「クゥンクゥン!!」


抱き合って喜ぶ二人。ショートの少女、茶髪美少女を撫で倒す。


マキ「これから、同じ学校に通えるね?芽衣子のつがいも一緒に探そうな?」


芽衣子「うんっうんっ!!マキちゃんと学校に通える。京ちゃんを探せる。はっ!!」


マキ「どうした芽衣子?」


芽衣子「考えないようにしてたけど…、

京ちゃんがもし、もう他の子とつがいになっちゃってたら、どうしようっ!!」


青褪める茶髪美少女。


マキ「う〜ん、それは情報収集してみないとなんとも言えんな。

まぁ、芽衣子、何も分からない内から心配してもしょうがないよ。

この近くに、縁結びの神社があるから後でお参りしに行く?」


芽衣子「うんっ!うんっ!」


マキ「じゃ、取り敢えず入学手続きの書類貰いに行こっか。」


芽衣子「クンクン…。ここに京ちゃんが毎日通ってるのかぁ…!心なしか、かぐわしい香りが…♡」


マキ「もう、そんなのここに通ったら毎日嗅げるよ。ホラ行くよ、芽衣子。」


芽衣子「キャンキャン!」


青春高校の施設内へと向かう二人。


ザワつく周りの人々…。


「あの二人組、目立つな〜。」


「なんかあの茶髪の子、すごい美少女だけど、メッチャ犬っぽかったな。」


「ショートの子は、飼い主みたいだった。」







*あとがき*


青春高校入学前の芽衣子ちゃんとマキちゃんのやりとりでしたとさ…。


中学2年生の時点の

芽衣子ちゃんの成績中の上、

マキちゃんの成績上の中、


青春高校のレベルは上の中ぐらいでしたので、芽衣子ちゃん、中2から猛勉強の日々でした。


二人共合格&入学おめでとう。よかったね!



いつも読んで頂きまして、フォローや応援、評価下さってありがとうございます。


カクヨムコン読者選考期間につき、格別に配慮下さった読者様がいらっしゃいましたら、本当にありがとうございました✨🙏✨


12/28(水)〜1/3(火)は、芽衣子ちゃんの過去編などを含むおまけ話を毎日更新させて頂きます。

試験的に書いていたので、シナリオ風になったり、第三者視点になったりと変化していますが、読みにくかったらすみません💦


1/4(水)〜嘘コク6人目のお話を通常通り

水、木、金更新させて頂きたいと思いますので、どうか今後もよろしくお願いします

m(_ _)m

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