第79話 断ち切られた絆

「あれっ?京太郎に亮介じゃねーか?」


だてに長年いじめられていたワケではない。


その声を背後で聞いた瞬間に、脳に危険信号が走り、亮介と俺は振り向く前に視線を交わした。

次にするべき行動は分かっている。こういうのは初動が肝心だ。


亮介は真柚ちゃんを庇うように寄り添い、俺はそんな亮介を庇うように後ろを振り向いた。


「随分可愛い子連れてんじゃん。遊ぶんなら俺も混ぜてよ。」


トラ男と仲間らしき周りにいた数人の男がニヤニヤしながら、こちらに近づいて来ようとした時、

店員さんのいる方に向かって俺は張り裂けんばかりの大声で叫んだ。


「ここに下半身丸出しの不審者がいまーす!!通報して下さーいっっ!!」

「んなっ!!?」


店員と、店内にいた十数人の客の視線が一斉にこちらに向けられる。


「ち、ちげーよ!そんな事してねーよ!友達に声掛けようとしただけで。あっ、待て、こらぁ!!」


トラ男が怯んだすきに、俺、真柚ちゃんの手を取った亮介は必死にゲーセンの出入口に駆け込み、そのまま、亮介の家まで全力疾走で走り続けた。


トラ男や仲間が追ってきているかどうかは見る余裕もなく、アパートのドアを乱暴に閉め、内鍵をかけたところで、ようやく一息ついた。


三人共荒い息をして、その場にへたり込む。


「ハァハァ…。な、何なの?あの人は誰?ヤバい人なの?」


理由も言わずにいきなり走らされた真柚ちゃんが、亮介に文句を言うように詰め寄った。


「ハァハァ…。あ、ああ…。あいつは嵐山魁虎。通称トラ男。キックボクシングもかじっている奴で、中学の時俺や、京太郎をいじめていたヤバい奴だ。噂だと、最近、あまりの素行の悪さにキックボクシングのジムも辞めさせられて更に荒れてるって話だぜ?」


「ハァハァ…。そうだったのか。あいつ中学の時もヤバかったけど、悪そうな奴引き連れてて、雰囲気が完全に不良みたいになってたな。」


俺達の話を聞いて、真柚ちゃんはポンと手を叩いて爽やかな笑顔で納得した。


「ああ!嵐山魁虎って、お兄ちゃんと矢口さんがデスノートのトップに名前を書いてた人だよね?」


「「ぐふぅっ!!」」


亮介と俺にそれぞれ10000のダメージ!!


真柚ちゃん、どうして俺達の中学時代の黒歴史にそんなに詳しいんだい?


瀕死のダメージを受けながらも、嵐山魁虎は危険な奴なので、絶対に近付かないこと、しばらく危ないので、ゲーセンに行かないよう、亮介にしては珍しく厳しい表情で真柚ちゃんに言い聞かせた。


真柚ちゃんはすごくがっかりした様子だったが、渋々頷いていた。


俺が次にここに来るとき、少しでも気分転換になるようケーキでも買ってくると言うと、真柚ちゃんは嬉しそうな表情で、「バーバママのシュークリーム」をおねだりしてきたので、二つ返事で引き受けた。


なんだか、亮介のシスコンが少しうつってしまったようだった。


その時俺にとっても真柚ちゃんは、守ってあげるべき妹のような存在になっていたと思う。


しかし、すぐにその関係は大きく変わる事となった。


休日の午後、バーバママのシュークリームを持って、勉強の亮介の家に行くと、真柚ちゃんは居なかった。

居間に通してくれながら、亮介がすまなそうに謝ってきた。


「すまん。なんか真柚、午前中、学校の友達と図書室で勉強する約束があるとか言って、外出しててな。午後には戻って来るって言ってたんだが…。今、連絡してみるわ。」


と言って、真柚ちゃんに電話しようとするところを、慌てて止めた。


「いや、いいよいいよ。せっかく友達と過ごしてるところを邪魔するのもなんだし…。

俺はまたいつでも予定合わせられるからさ。

真柚ちゃん、学校で友達が出来たんだな。よかったじゃないか。」


「あ、ああ…。有り難いことに、最近は学校で楽しく過ごしているみたいだ。お前のおかげだよ。京太郎。本当にありがとう!」


「何言ってんだよ?そんな事ないって。真柚ちゃんが頑張って、それを亮介が見守って支えてあげていた結果だろ?俺は何にもしてないって。」


「いや、そんな事はない。真柚が変わったのはお前が側にいてくれたからだよ。

その上また、こんな事をお前に頼むのも厚かましいとは思うんだが…。

京太郎、真柚の事もらってやってくれないか?」


真剣な顔で亮介にそんな事を頼まれ、俺は目が点になった。


「はいぃ?」


「真柚はお前に惚れてる。トラ男の件もあるし、お前が彼氏として真柚を守って支えてくれたら、俺、すごい安心だ。」


「ちょ、ちょっと待てって!真柚ちゃんが俺に惚れてるって、そんなワケないだろ?

真柚ちゃんは、俺に亡くなったお父さんを重ねて、懐いてくれてるだけで、恋愛的な感情はないよ。」


「最初は俺もそう思ってたんだが、最近の真柚の様子はどう見ても…。」


なおも言い募る亮介の言葉を遮るように、

俺は強めの口調で主張した。


「それに、俺にとっても真柚ちゃんは妹みたいな存在だから!

真柚ちゃん綺麗になったし、これから、ふさわしい彼氏が出来るだろうよ。俺に出来るのはそれまで亮介と一緒に真柚ちゃんを守る手助けをすることぐらいだよ。」


「そ、そうか…。まぁ、お前、女性不信って言ってたもんな。変な事言って京太郎、ごめん。いつも、俺真柚の事でお前に頼り過ぎだよな。」


「いや。それは気にしなくていいんだけどさ…。」


気まずくなってしまった空気を、切り替えるように亮介は話題を変えた。


「そ、それにしても、真柚の奴、本当に遅いな。ちょっと心配だから、電話してみっかな…。」


と、亮介がスマホでライン電話をかけようとしたところ、玄関のドアの開く音がして、

真柚ちゃんが居間に駆け込んで来て、俺に手を合わせた。


「ただいまぁっ。矢口さん、ごめんなさい!!ちょっと学校で仲良くなった友達と話していたら、遅くなっちゃって!」

「本当だよ、こっちから頼んで来てもらってるのに、京太郎待たせるとか失礼だろ?遅くなるなら、せめて電話しろよ、真柚?」

「ご、ごめんなさい…!」


「いや、いいよ。お友達と勉強してたなんて、偉いね。午前中頑張ってたなら、今日はもう勉強辞めとこうか?」


「いえ、やります、やります。数学の問題で分からないところがあったんです。」


真柚ちゃんは、俺の申し出にブンブン首を横に振って、慌てて勉強道具を居間のテーブルに並べ始めた。


「ホラ、真柚、京太郎、バーバママのシュークリーム買ってきてくれたぞ?勉強終わったら食べろよ?」

「わ、わぁっ!嬉しいなぁ!!矢口さん、ありがとう、勉強頑張らなきゃ!」


亮介にそう言われ、真柚ちゃんは明るい声を出しながら、その時何故か複雑そうな表情をしていた。


その後も休日に家庭教師をしに通ったのだが、真柚ちゃんの様子が以前とは変わってきた。


まず、指示していた勉強の課題をやってこなくなった。

真柚ちゃんは、学校が始まって授業についていくのが、大変でなかなか課題が出来ないと言うので、そういう事もあるかと思い、授業の予習復習を中心に勉強をやっていくことにしたのだが、回数を重ねる事にやっていない範囲が増えていく。

どうやら、平日の勉強をあまりやっていないようなのだ。

平日5日分の勉強を、休日の2日で取り戻すのは難しいものがある。

亮介によると、学校は毎日行っているとの事だった。

真柚ちゃんも、今まで不登校だったのが、登校するだけで大変なのには違いないので、あまり叱らない方向でやんわりと、「予習だけはやっておくと、授業の内容が頭に入っていいよ」というしかなかった。


そして、勉強はそんな状態にも関わらず、家庭教師に来る度に、真柚ちゃんはお土産をおねだりするようになった。


最初は、コンビニお菓子や、有名チェーン店のドーナツ、ゲーセンで取ったぬいぐるみなどをねだるくらいだったので、それぐらいで勉強をヤル気になるのならと引き受けていたのだが、段々高いもの、デパ地下の高給な惣菜や、数千円の小物なども要求されるようになってきた。

現在、バイトをしておらず、親にもらう月のお小遣いが5000円のみの我が身ではすぐにお財布が底をつき、しばらくお土産は無理だと伝えると、真柚ちゃんは「そうなんですね。今まで我儘言ってごめんなさい…。」と謝ってきた。


その時の顔があまりにも悲しそうだったので、俺がとても悪い事をしてしまったかのような気になった。

ううっ。花○くんやスネ○みたいな金持ちの息子じゃなくてごめんね?みたいな…。


そして、ある日。いつものように家庭教師に向かうと、亮介のアパートの前で、

思いがけない光景を見てしまった。


若い男女が抱き合ってキスをしていたのだ。長身の男の顔は逆光でよく見えなかったが、青いブレザー姿の女の子は、真柚ちゃんの顔だとハッキリ分かった。


その時、俺は瞬時に悟った。

ああ。最近、真柚ちゃんが変わったのは、彼氏ができたせいだったんだな…。


正直、寂しい気持ちになった。妹のように思っていた真柚ちゃんが、映画のワンシーンのようなラブシーンを演じているのを目の当たりにして。


俺は見てはいけないものを見てしまった気になり、踵を返して、もと来た道を引き返して行こうとすると、

神経を逆なでするような男の声が、後ろから追いかけてきた。


「あれぇ?京太郎じゃないか。」


この声は……!


嫌な予感がしながら振り向くと、そこには

長身の金髪男、トラ男がニヤニヤ笑いを浮かべて立っていた。


「ト、トラ男…!?何でここにお前が…!!」

「信じられないって顔だな?俺と真柚はちょっと前からいい仲なんだよ。なっ。」


そう言いながら、トラ男が真柚ちゃんを抱き寄せると、真柚ちゃんは頬を染めて頷いた。


「そんな…。」


俺はそんな真柚ちゃんの様子を愕然として見つめていた。


「ハハッ。おめでたいな!お前みたいなつまんねーフツメンにこんないい女がいつまでも相手してくれると思ったかぁ?

残念!もう身も心もすっかり俺のモンなんだよ?」


「う、嘘だろ?真柚ちゃん。まさかこんな奴に…!亮介はこの事知ってんのかよ?」


「お、お兄ちゃんは、知りません。今日私から伝えます。」


真柚ちゃんはそう言いながら、俯いた。


「ま、そういう訳で、真柚の事は金も力もある俺に安心して任せとけよ?京太郎?

じゃ、真柚、またな。そいつがストーカーにならないよう、別れ話しとけよ?」


「…っ!」


トラ男は真柚ちゃんの頬に口付けると、嘲るような笑みを俺に向けると、去って行った。


残された二人の間に凍るような沈黙の時間が流れていた。


真柚ちゃんの能面のような白い顔からは、何の感情も読み取れない。


「何でだ…?」


ようやく発せられたのはそんな言葉ぐらいしかなかった。


「どうしてよりによってトラ男に…。

俺も亮介も真柚ちゃんにあいつは危険だから近付かないようにって散々言ってきたよな?」


真柚ちゃんは答えず、目を逸らした。


「もしかして、あいつに何か弱味を握られて脅されてるのか?だったら…。」

「違います!」


間髪入れず、真柚ちゃんは否定して、俺を睨み付けてきた。


「魁虎さんはそんなにひどい人じゃありません!私の話を聞いてくれて優しくしてくれます。美味しいものを奢ってくれます。ブランドの時計だって買ってくれます。私が喜ぶ事なら何でもしてくれます。


矢口さんは、一体何目線の説教なの?あなたなんか、私の兄でも恋人でもない!


どうしてよりによってトラ男に…って?

私がこうなったのは、全部矢口さんのせいじゃない!!

幼馴染の子の面影を勝手に私に重ねて、

中途半端に優しくして、肝心の時には突き放して、不安にさせた。あなたがちゃんと私を受け入れてくれていたら、魁虎さんに揺らぐ事はなかった。」


一気にまくし立てるように言う真柚ちゃんに

俺は目を見張った。


「真柚ちゃん…。」


重苦しい思いで、言葉を紡ぐ。


「そうか…。何もしてやれなくてごめん。

君が求めていたのは、家庭教師とか成長を見守る第二の兄的な存在とかじゃなく、君の全てを受け入れて何でも要求を叶えてくれる恋人だったんだな。

気付いてたらもっと早くにそれができないことを伝えて、君の目の前から去るべきだったのに、空気読まなくて悪かったな…。」


真柚ちゃんは、怒りに顔を歪めた。


「何それ…!?人をバカにして…!

女の子なら、寂しい時に近くで支えてくれる

相手に気持ちが動くのは当然でしょ?

小さい頃の思い出を美化してるかもしれないけど、あなたの大好きな幼馴染みの子だってね、今頃は、強くて頼りになるイケメンに抱かれてるかもしれな…。」

「やめろよ!!」


思わず、声を荒らげた俺を、真柚ちゃんは親の仇のように睨んだ。


「私だって矢口さんなんか最初から全然好きじゃありませんでした!ただ、勉強教えてくれたり、奢ってくれたり、自分にとって都合がいいから一緒にいただけ。調子に乗らないで下さい!!」


「そうか…。分かった。もう、俺の言うことなんか、真柚ちゃんには耳に届かないだろうけど、妹のように思っていたから、最後に忠告しておくよ。トラ男は、本当に危険な奴だ。暴力や犯罪に巻き込まれたくなかったら、別れた方がいい。じゃないと、取り返しがつかないことになる。」


「言いたいことはそれだけですか?」


「ああ…。亮介とよく話し合った方がいい。じゃあ、真柚ちゃん、さようなら。」


「さようなら。矢口さん…。」


俺はこうして彼女の元を去った。


怒りはなかった。ただ、虚しいだけで…。


翌日ー。


やつれた様子の亮介が俺の家にやって来た。


「京太郎、ごめん…。俺、お前に何て謝っていいか分からない。」


俺の家の居間で土下座をする亮介に俺は顔を顰めた。


「土下座なんてよせよ、亮介。真柚ちゃんに話を聞いたのか?」


「ああ…。まだ信じられない気持ちだよ。あんなに危ない奴だって言い聞かせていたのに、まさか、真柚がトラ男と…。お前にもひどい事を言ったらしいな。

もう、俺にはあいつが分からないよ。急に別人になってしまったみたいだ…。


あんなに親身になって、勉強も教えてくれて、気分転換にゲーセンも付き合ってくれた京太郎に、恩を仇で返すような事をしてしまって、本当に申し訳ない…。

俺が、家庭教師を頼み込んだばかりに、京太郎に嫌な思いさせて本当にごめん…。」


肩を落として、何度も謝ってくる亮介にいた

たまれない気持ちになった。


「別に亮介が謝る必要はないよ。俺だって、真柚ちゃんの気持ちに寄り添えてなくていけないところがあったんだ。

それより、これからどうするつもりなんだ?」


「あ、ああ…。今は真柚の頭があいつにのぼせ上がっているから、何を言っても聞かない状態だけど、繰り返し根気強く別れるよう説得していくつもりだ。例え、トラ男に殴られようと、止めてやらないと。」


「俺に力になれることがあるか?」


「いや、大丈夫だ。家族の事は家族で、解決するよ。

むしろ、もう、京太郎は関わらないでくれ。これ以上迷惑かけたくない。」


「そ、そうか…。」


亮介が、俺への思い遣りでそう言ってくれているのは分かるのだが、その時突き放されたような寂しさを覚えた。

いくら妹みたいに思っていたとはいえ、俺は身内じゃないものな…。

嫌われたら、当然ながらその関係は切れてしまう。


「ただ、一つ救いなのはお前に、理解してくれる可愛い彼女ができたって事だな。」


「ん?」

亮介は一体何を言ってるんだ?


「いや、今日さ、コンビニバイト中に、お前の事を心配そうに聞いてくる女生徒がいたんだよ。

聞いたら、お前と同じ学校でクラスメートっていうじゃん?俺、京太郎にそんな相手がいるなんて知らなかったからよ。真柚の事相手に勧めちゃってごめんな。」


んん?クラスメートで俺を心配?柳沢か?

何にせよ勘違いしてるな。


「いや、俺彼女なんていないよ!それ、どんな感じの奴?」


「え?そうなのか?親しげだったから、俺はてっきり…、えーと、ツインテールの天使みたいに可愛い…。」


!!

俺は額に手を当てて呻いた。


「もしかして、俺マズイ事しちゃった…?」


恐る恐る聞いてくる亮介に引き攣った顔で答えた。


「ああ〜、うん…。それは、大分マズイかもね…。」


そういえば、亮介。お前、ギャルゲーではいつもツインテールの清楚系キャラ好きだったよな?


おそらく、秋川の容姿と天使のような立ち振る舞いは亮介にとってドンピシャ。俺でも騙されるんだ。亮介が悪いわけじゃない。


心にそう言い聞かせながら、青くなって謝ってくる亮介に、「いいよ、済んだことだ。気にするな。」と疲れた顔で伝えるのが精一杯だった。







*おまけ*


一方その頃のめーこちゃん。

京ちゃん関連グッズ(写真、カード、おもちゃの指輪)を机に広げ、青春高校に入るべく、必死に受験勉強しておりました。

勉強のお供(夜食)は京ちゃんの好きなとんこつラーメン🍜


「うわ〜ん!国語苦手なんだよな。特に古文。京ちゃん、会ひたし〜!」




*あとがき*


秋川さんが、亮介を京太郎の友達だと分かっていたのは、京太郎が亮介のバイト帰りに待ち合わせて、家に向かっているところを学校の生徒複数人に目撃されて噂になっていたためでした。


次回から3話分、嶋崎真柚視点になります。


しばらく胸糞悪い展開が続きますが、見捨てず、読んで頂けると有り難いです💦💦

今後もよろしくお願いしますm(_ _)m

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