政府専用機と特別輸送航空団
東アジア戦争以降日本は敗戦国から東アジアの兵器工場としての役割を期待された。
さらに経済の中心として西側の東アジアにおける要としての役割も期待されており政府要人が頻繁に外交のために海外へ渡航していた。
はじめは航空産業の規制もあって外国の航空会社を使っていたがやがて航空産業の再開により日本の民間機を使っての外遊が多くなった。
だが民間機の場合機材の調整突発的なスケジュール変更に対応できないことが多く政府が専用機を持つことが求められた。
また航空産業の復活のために開発されていた YS11の売り込みもあって日本政府は政府専用機の導入を決定 。
YS 11をその第一号機とした。
近隣国への輸送が多かったが YS11はその使い勝手の良さから頻繁に利用され重宝された。
この実績により日本政府はさらに多くの政府専用機を導入することを決定。
YS 11の後継機さらに小型のビジネスジェットを購入し使用してきた。
これらの航空機は多数の航空機を運用している航空自衛隊への配備。
航空自衛隊はこの任務を全うする為に特別輸送航空団を編成。
政府専用機を全て運用するようにして政府の要望に応えた。
機種ごとに飛行隊を編成するとともに羽田に基地を開設した。
だが航空需要の増大により訓練空域の確保が難しいため比較的区域空いていた千歳基地に本拠を移転。
政府専用機の仕事あるいは緊急時に備えて羽田及び成田に一部を待機させる体制を整えた。
だが信頼できる国産機がYS33を含め小型機以下のため中型機以上は海外製が導入されることになった。
最初に導入されたのはボーイング737比較的小さな空港へも着陸できることを考慮してのことだ。
改装内容は貴賓席の設置、秘書や警護などの随行員のスペース、記者や同行者の客室スペース。機体下部に乗員の休息室と貨物室に飛行場施設の荷役能力不十分を考慮してベルトコンベアの設置などが行われた。
またパイロットの訓練用や、アジア各国の政府専用機の見本となった。
専用機内装施工のための改装工場が日本に作られ、自前で改装すると共にアジア各国の依頼を受けて改修する工事を行った。
続いて導入されたのがコンコルド。
太平洋を横断し米国本土、ヨーロッパを結ぶために導入された。
時短効果で幾たびも日本の外交的事件を迅速に解決する事に寄与した。
しかし運用コストと制約が大きく、特に短距離移動ではむしろデメリットとなった。
その反省を踏まえてボーイング767が導入される。
YS 11、YS33 、737では到達できない中距離をカバーするためのものだ。
しかし767では機体が比較的小さく世界第二位の日本にはサイズが不十分という声やアメリカとの貿易摩擦もあり747が導入されることになる。
政府専用機の特徴としてまず搭乗者を迎えるための貴賓席もしくは貴賓室が設けられておりさらに随行者のための搭乗スペースがある。
737以上の大型機には同行記者や経済団体を乗せるための客席も用意されている。
また外交交渉のために日本本土と通信が取れる通信設備を充実させていることが挙げられる
そして航続距離延長のために空中給油装置が付けられている
この空中給油装置のおかげで無着陸で世界各国を回ることができる
空中給油を行うのは各地に配備された航空自衛隊の空中給油機部隊及び要請を受けたアメリカ空軍の空中給油機部隊である。
だが、747は大型過ぎて着陸できる飛行場が限られ、767が使用されることもある。
しかし、767では航続距離と収容人数の不足から適しているとは言えない。
後に787が開発されると、航続距離と収容力が適しているとされ、導入される
本編
https://kakuyomu.jp/works/16816927862106283813/episodes/16818093091610564234
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