Tu144
西側で超音速旅客機は「1機あたりの生産性が倍になって」、「航空会社の保有する機体の数を半減させることができ」、「大西洋間の日帰り旅行が可能となるなど、乗客にとっては世界をより小さくするものであり」、「将来的には商用旅客機のほとんどは超音速輸送機になるだろう――したがって、超音速輸送機は航空史の新たな時代を担うものである」と考えられ開発が進められた。
移動の制限された東側では必ずしも必要とされていなかったが、東側の科学力を示し求心力を得るため、指をくわえてみることは出来なかった。
また広大な勢力圏を政府高官や重要物資を迅速に移動させる必要性からソ連においても超音速旅客機の開発が行われた。
開発されたのがTu144である。
機体形状がコンコルドに似ていたため、コンコルドスキー、コンコルドの物真似、スパイ活動で得たコピー品とされていた。
しかし初飛行はコンコルドよりも速い。
超音速機と旅客機の製造経験のあるツポレフ設計局が開発を担当し、計画はスタートされた。
コンコルドと違い、折りたたみ式のカナードが装備され、デルタ翼では出来ない機首上げが可能となり、離着陸性能が改善されコンコルドより性能は良かった。
カタログスペックではコンコルドを凌駕していたが、燃費と乗り心地、信頼性に問題があり、初期の運用は短かった。
73年にパリ航空ショーでのデモ飛行で墜落事故を起こし、試験飛行中の火災による不時着事故も起こしたため運用停止となる。
しかし、モスクワへの迅速な移動手段を求めていた北山が技術援助を行い、改良型が開発され新型のM型を開発。
新京、モスクワ間に投入され、極東と東欧を結ぶ路線に投入され、一部では東側の政府専用機として使用されている。
超音速によるソニックブームが問題となったが、ほぼ無人のシベリアを飛ぶことで問題は無視されている。
概要
用途 旅客機
乗員 3名
乗客 140名
初飛行 1968
運用開始1975
製造者 ツポレフ
寸法
全長 65.7 m
全幅 28.8 m
全高 12.85 m
翼面積 438.0 m2
重量
空虚 91,800 kg
最大離陸 195,000 kg
動力
エンジン クズネツォーフ NK-144×4
Tu-144D以降の機体はコレゾフ RD-36-51×4
Tu-144M以降の機体は北山 SSE144×4
推力(A/B on) 18,150 kgf×4
性能(目安)
最大速度 マッハ 2.35
航続距離 約6,500 km
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https://kakuyomu.jp/works/16816927862106283813/episodes/16818093091862989903
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