タイコンデロガ級イージス巡洋艦
第二次大戦前より空母機動部隊を運用し航空攻撃のをメインとしたアメリカだが、航空攻撃の威力を身を以て知ることとなったアメリカ海軍は防空システムの開発に戦後も務めることとなる。
その結果が「イージスシステム」であり、
タイコンデロガ級イージス巡洋艦「タイコンデロガ」(USS Ticonderoga, CG-47)は、アメリカ海軍が運用するイージス巡洋艦の一番艦で、1983年に就役。
当初アメリカ海軍はミサイルフリゲート(DLG)として設計したが、のちに巡洋艦(CG)に再分類。
対空戦闘能力を大幅に向上させた「イージスシステム」を搭載した最初の艦となった。
「タイコンデロガ」は、アメリカ海軍初の「イージス戦闘システム」を導入したことで、空中、海上、さらに潜水艦からの攻撃に対する強力な防御を可能にした。
SPY-1Aフェーズドアレイレーダーと、目標を同時に追跡し複数のミサイルを発射・誘導できる能力を持つ。
艦全体でネットワークを構築して、戦闘における情報の一元管理を実現し、これにより、複数の脅威を同時に対処できる能力が特徴です。
イージスシステムの最大の特徴は拡張性とアップデートだ。
初陣となったホルムズ海峡沖防空戦で性能と限界、ミサイル発射システムの発射速度が問題になると後の艦からはVLS(垂直発射システム)を搭載。
元々の艦が拡張性を残していた、元となったスプルーアンス級駆逐艦の拡張性が高く改良を受け入れる余裕もあり、搭載が出来たため、さらに広範なミサイル搭載が可能とした。
だが、新たな装備をシステムに組み込めるのもイージスシステムの能力であった。
その後も、改良は続けられイージスシステムは最強の盾と評判を受ける
「タイコンデロガ」はその後もアメリカ海軍の空母戦闘群やミサイル防衛任務の一翼を担い、21世紀に入っても運用されている。
しかし、フェーズドアレイレーダーの配置が最適ではない――四つのレーダーを一転からの放射線状に等間隔で接地するのが望ましいが、船体構造物の関係で後部だけ離れた場所に乗せることになった。
そのため、レーダー配置を最適に設計したアーレイ・バーク級イージス駆逐艦の整備が行われることになる。
要目(タイコンデロガ級イージス巡洋艦 タイコンデロガ)
艦名:タイコンデロガ (USS Ticonderoga, CG-47)
艦級:タイコンデロガ級
建造年:1980年
就役年:1983年
全長:173.7 m
幅:16.8 m
満載排水量:9,600 トン
最高速力:30ノット以上
航続距離:6,000 海里(約11,100 km / 20ノット巡航時)
乗員:340名
主兵装:
マーク41 VLS(垂直発射システム)×122セル(後期艦のみ)
ハープーン艦対艦ミサイル発射装置
Mk. 45 127mm砲 × 2門
CIWS(ファランクス近接防御システム)×2基
Mk. 32 魚雷発射管 ×2基(3連装)
搭載ヘリコプター:なし(後期艦にはSH-60ヘリの発着甲板を装備)
搭載システム:イージス戦闘システム、AN/SPY-1A フェーズドアレイレーダー、電子戦装置など
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https://kakuyomu.jp/works/16816927862106283813/episodes/16818093088007384165
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