生駒級空母
戦後余剰により譲渡されたものの老朽化したエセックス級を代替したいが、アメリカの超大型空母を購入するほどの資金がない国のために、日本が建造した軽空母。
日本も大戦中に建造した大鳳型空母の代替艦を計画しており当初はその方向で進んだ。
三万トンの船体にサイドエレベーター、蒸気カタパルトを搭載。
F4ファントムの運用を可能とした。
日本は信濃、大鳳の補完、代替を目的に当初四隻の建造を計画。
各所にモジュール構造を採用し、各国の要望を元に改修を容易にした。
この艦の輸出で日本は大きく儲けた。
人気であった理由の一つに納入が早かった事も挙げられる。
一番艦の生駒こそ保有したが、その性能をアピールしたところ多数の国が購入希望を出した。
親善訪問で訪れた国々は、小型でありながら艦載機を運用できることに魅力を感じ、交渉を開始。
特に南中国は熱心で早期の購入を要望。
建造中だった二番艦を南中国向けに改装し、納入する事を決定。
日本向けを改めて建造することになった。
だが、南中国の動きを見て、台湾、インド、そして親善訪問で生駒を見たチリが購入を希望。
南中国が追加購入を希望し、建造中の三番艦、四番艦も各国用に変更し、代替建造された五番艦も他国用に変更され、改めて代替の六番艦を建造するという事態に。
最終的にだが中華民国は三隻、台湾、インド、チリは一隻を購入。
このことから見ても小型の船体ながら完成度は高かった。
だがそれが徒となった。
艦載機の大型化が進み、次期主力戦闘機となるF14は運用できなかった。
なまじ完成度が高すぎて改装の余地も少なく短期間のうちに陳腐化。
船体延長も行われたが改装費に見合う性能向上、F14の運用能力獲得は見込めなかった。
結果、日本では信濃級の艦齢延長に成功した事もあり生駒級の保有を二隻で打ち切り、残った生駒級も練習空母、SVTOL専用に改修されるなどした。
しかし諸外国では、唯一の運用可能な空母であり小型機を搭載して長く運用をつづけた。
同型艦 生駒、伊吹
中国 広州、福建、上海
台湾 鄭成功
インド ヴィラード
チリ ベルナルド・オイギンス
基準排水量 24,200 t
満載排水量 32,700 t
全長 265.0 m
垂線間長 238.0 m
水線幅 31.72 m
吃水 8.6 m
ボイラー 三菱製重油専焼ボイラー×6缶
主機 蒸気タービン×6基
推進器 スクリュープロペラ×2軸
出力 126,000馬力
速力 32ノット
搭載機 固定翼機×38機
ヘリコプター×6機
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