YS33
YS33輸送機
YS11の成功を受けて日本航空機製造(日航製)は後継機として66年よりYXを計画した。
ターボジェットを使用した三発機を計画したが、投書しよう予定のロールスロイス製ターボジェットエンジンの開発中止から国産のターボジェットエンジンを使う事となった。 機体はYS-11の2から2.5倍の細胴で90席前後、1300m級の滑走路に着陸可能を基本としたが市場動向の分析から更に大型化
YS-33-10:基準機の106席
YS-33-20:胴長の139席
YS-33-30:さらに胴長の149席
以上三タイプが計画され、計画の推移、販売実績次第では更に大型化計画された。
YS-33-10から開発が行われ当時開発中だったC-Xのデータ、特に与圧構造のデータを用いて短期間に試作機が完成。
68年より、防衛庁に納入され輸送機として使用されていた。
YS11より大型、より高高度を飛び、高速で巡航できるため、各種派生型、空中給油機、電子戦機、電波情報収集機、早期警戒機、航空装備実験機などが作られた。
以後、民間航空会社にも納入され、輸出、特に中華民国や東南アジアへの輸出も行われた。
輸出は順調に見えたが、旅客機としてみた場合、YS11の教訓から経済性、操縦性を重視して軽量化が行われ成功した。
だが耐久性能の低下、他の旅客機との差が無くなり、海外機との競争で特色を出せず、売り込みは不調だった。
派生型機を出して市場を開拓しようとしたが、ニクソンショックと続くオイルショックにより円高となり、開発費が高騰。
輸出による採算性の悪化もあり、後継機の開発を断念。
以後は、一定の需要のある小型のリージョナルジェットの開発に移り、中型機以上はボーイングの7X7計画に合流。
日本の旅客機開発は一時、中断することとなる。
しかし、日本の航空機開発レベルを引き上げ、YS11と共にボーイング、エアバスなどから部品受注、共同開発を打診されるきっかけとなった機体であり、日本航空史上、重要な位置を占める機体である。
https://kakuyomu.jp/works/16816927862106283813/episodes/16818093085161144977
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