ソビエツキーソユーズ級戦艦

 ソビエツキーソユーズはスターリンが推し進めた海軍増強計画に始まる。

 ロシア内戦で指揮官として戦ったロシア内戦時、ウクライナの白衛軍を相手に戦ったスターリンだが苦戦した。

 イギリスを初めとする干渉国の海軍力、海上封鎖によるソ連の貿易の封鎖、臨検による武器、物資購入の妨害、白衛軍への大規模支援が行われ苦戦した。

 海軍の威力を身を以て体験させられたスターリンは書記長就任後、世界と伍する大海軍建設に突き進んだのは当然だった。

 その中核となる戦艦として建造され大和級の船体に一六インチ砲三連装三基を搭載した大戦艦として建造が開始された。

 しかし、ソ連の工作技術の遅れにより建造は遅延。

 起工後半年経っても進捗率は一パーセントにも満たなかった。

 そんな中、独ソ戦――大祖国戦争が発生。

 陸戦が主体であったため海軍建設の順位は大きく下げられ既に起工していた一番艦は建造中止となり、戦車の原料として解体される。

 二番艦、三番艦も造船所がドイツ軍に接収され、ドイツ軍撤退時に爆破処分される。

 戦後、東西冷戦が激しくなり、アメリカなどの海軍国との戦いを強く意識するようになったスターリンは大海軍建設を再開。

 ソビエツキーソユーズ級は、その中核として建造が改めてスタートする。

 だが、艦は大幅に改められた。

 第二次大戦での大和級の圧倒的な戦いに触発され、スターリンは強力な戦艦は必要という認識を持ち、建造する戦艦は18インチ砲搭載艦として設計を改めた艦を建造するよう命令した。

 幸いにも、西側にとって不幸だが満州で大和型を受注、建造していた北山の造船所があったため、資料には困らなかった。

 ちなみに、この大和型は途中で開戦が決定したため空母への改装が決定。

 信濃型空母として完成している。

 北山の技術提供によりソビエツキーソユーズ級は、一八インチ砲戦艦として完成し 1番艦は、当時、西側世界で唯一の一八インチ砲、四六サンチ砲戦艦大和がいる極東へ配属された 。

 二番艦、 三番艦も建造されて北洋艦隊へ 。四番艦は北山で建造され北日本海軍赤衛艦隊へ義勇艦として配備された


 ソビエツキーソユーズ級はソ連の工業力の不足、船台の少なさから満州で建造された艦も多い。

 建造されたのは


 ソビエツカヤイポーン

 ソビエツカヤマンジュリア

 ソビエツカヤサハリン


 である

 これはソ連に大型艦の建造能力はないため、満州の北山が ロシア規格に合わせて、あるいは、水準を落として試作建造し性能を確認するために建造したからだ。

 これらの艦はソ連の太平洋艦隊あるいは満州を初めとする東アジアの共産国家に提供され東側の戦力となる。


 ただマンジュリアはロシア、ソ連での満州の呼び方であり、満州国は反発している。

後にスターリン 死去後 フルシチョフの 海軍 改革により満州国 に売却され購入した時には満州と改名した。


基準排水量 59,150t

常備排水量 62,536t

満載排水量 64,121t

全長 271.5m

最大幅 38.92m

吃水 10.24m

機関方式 重油専焼高圧型水管缶3基6缶[1]+BBC式タービン発電機&モーター駆動3基3軸推進

出力 210,000hp(最大、公試時:231,000hpの予定)

最大速力 28kt[1](公試時:30ノットの予定)

航続距離 14kt/5,580海里

乗員 1,292名(士官:66名、下士官:175名、水兵:1,051名)

兵装 1937年型 46cm(45口径)三連装砲×3基

1938年型 15.2cm(57口径)連装速射砲×6基

1940年型 10cm(56口径)連装高角砲×6基

1941年型 37mm(68口径)4連装高角機関砲×10基

装甲 舷側:220mm~420mm(水線部、10度傾斜)、155~25mm(水線下装甲)

甲板:25mm(上甲板)、100mm~170mm(主甲板)、50mm(下甲板)

主砲塔:495mm(前盾)、230mm(側盾)、410mm(後盾)、230mm(天蓋)

主砲バーベット部:425mm(主甲板)、50mm(下甲板)

副砲塔:100mm(前盾)、65mm(側盾)、100mm(天蓋)

副砲バーベット部:100mm(主甲板)、65mm(下甲板)

司令塔:425mm(前盾)、425mm(側盾)、250mm(天蓋)

搭載機 KOR-2飛行艇×4機


 大和より甲板の装甲が薄いが、これは戦前の計画を元にしていたため。

 戦後の混乱期に改めて装甲配置から設計する時間的余裕がないため、46サンチ砲を搭載する事を優先したため、戦前の対一六インチ砲防備になっている。

 だが、元の計画が過剰な一六インチ防御を行っているため、四六サンチ砲に対しても理論上十分に対抗できるとされている。


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https://kakuyomu.jp/works/16816927862106283813/episodes/16817330665185856900

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