五式砲戦車

 五式砲戦車


 第二次大戦での戦況、戦車戦を現地陸軍武官からの報告を受けて、開発が行われた砲戦車。

 当初は完全な戦車である五式戦車の開発を進めていた。

 だが、米軍の侵攻が早まった上、ヨーロッパ戦線の終結が目に見え、ソ連の参戦も出てきたため、迅速に開発するため、副砲を廃止し、旋回砲塔を止めて固定砲塔型を優先して開発し完成した。

 当初は100ミリカノン砲を搭載する予定だったが、生産余力が無かった。

 そのため余っていた一二七ミリ高角砲を転用。

 固定砲塔のため、大口径化にも対応できた。

 また仰角も大きくすることが可能で自走砲としても使用され、ヒットアンドランのゲリラ砲撃は米軍を悩ませた。

 そのため両方の砲を搭載可能で生産時期によって砲の余剰に応じて納入数が違う。

 変換用のパーツもあり戦場で交換することも多かった。

 戦後の調査で、砲と車体が納入時の物と違う車両が多数確認されており、戦場においてフレキシブルに転用された。


 最大の成果は戦場投入に投入出来たことである。

 五式戦車が、戦争末期にようやく生産を開始したのに対して、五式砲戦車は沖縄戦開始前に配備され、米軍相手に多数の撃破を記録している。

 それ以上に米軍の陣地へ擾乱砲撃をおこない進撃を食い止めるなど文字通り縁の下の力持ちとして沖縄戦を支えた。


諸元

車体長 7.4m

全幅 3.05m

全高 2.7m

重量 全備重量約40.0トン

速度 40 km/h

主砲 105mm 試製十糎加農砲(長) × 1




 作者メモ

 M4に正面から対抗できるように75ミリ砲クラスの戦車、五式戦車を投入したいのですが開発日数が配備、それも部隊単位で編成完結には間に合わないと考え、固定砲塔型の五式砲戦車を元にして登場させました。

 ここまで大きくすれば自走砲としての運用も可能だと考え、大仰角が可能なようにさせ、射撃した後、迅速退避するなどの活躍を描きました


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https://kakuyomu.jp/works/16816927862106283813/episodes/16817330657447972896

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