第16話
「む……?(あれ?)」
僕は首をかしげる。
「ふむ……口調が戻っておるな(口調が戻っちゃっている……)」
自分の口から漏れ出している言葉を見て僕は首を傾げる。
ものすごく慣れ親しんでしまった傲慢ボイスが出ていることに気づく。
「え!?な、なんで!?」
それに対して梨々花が驚愕して、こちらへと視線を向けてくる。
「……ちょっと待って……今治すから」
梨々花が僕の方へと視線を向けて……。
「嘘。干渉出来ない……?魂が、ロックが強い……?」
梨々花が驚愕し、手を止める詳しいことはわからないけど……どうやら梨々花クオリティーによると、なんか干渉出来ないらしい。
……ふむ。一体なんでだろうか?不思議である。
というか、そもそも一体どういうプロセスを踏んでいるのだろうか?そもそもそこからわからない……。
「無理であるのならば構わぬ。既に慣れておる故」
「そ、そう……?」
「うむ」
僕は梨々花の言葉に頷く。
なんだかんだ言いつつ、ここに来てからずっとこの傲慢ボイスでやってきているのだ。
なんか、周りの人からも受け入れられてきているし、あんまり気にならなくなってしまった。
「ふむ……それで?劣等種の女子よ。これより先……汝は何を望む?」
「ぽえー」
僕はただただ頭空っぽにして呆然と立ち尽くしているアレリーナへと尋ねる。
これからどうするのか。
それはアレリーナ次第である。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああ!?」
アレリーナは信じられないと言わんばかりに大きな声を上げる。
「ちょっ!?はっ!?えっ!?」
その錯乱ぶりは凄まじい。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああ!?何しているのォ!?もぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
アレリーナの叫び声がどこまでもこだましていく。……うるさ。
「落ち着け。錯乱していたところで何も変わらぬ。現実を見よ」
「あなたに言われたくはないわよぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!!」
あとがき!
新作短編!読んでぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええええええええええええ!!!
『僕が自分の姉がどうしようもないド変態のヤンデあることを知らない件について』
ホームページのリンク
『https://kakuyomu.jp/works/16816927863219836148』
一話のリンク
『https://kakuyomu.jp/works/16816927863219836148/episodes/16816927863224228378』
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