第38話 創作語り(限定公開)弔い

 無性にファイルを整理整頓したくなりませんか。削除したくなる衝動が出てきたので、前の重すぎる創作語りをこちらにぺたりと貼り付けておきます。


『重すぎる自創作語り『天と咲む https://kakuyomu.jp/works/16817330648870257380 』』の前中後編のものです。ネタバレしてますので、一応ご注意を。

 そんでもって、気持ち悪いレベルで創作語りしてるので、スルーできる方は、どうぞというスタイルでお願いします笑



▼以下、ほぼ引用

【前編】

ずーとね、ここにこだわったんだよ!!と自己主張がしたくてしたくて。

でも、きっとこんなの読んでも楽しいの一人だけじゃない?という気持ちが拭えなくてサポーター限定公開で書きます。ネタバレすごいですし笑

相当、酔狂な方しか読みたいと思わないでしょう、うんうん。


では、長々と行きますよー。



今回は先日完結した『天と咲む』について。


まず、タイトルから行きましょう。

長編のタイトルっていつも一週間ぐらい悩むんですよねー。下手したら、1ヶ月いじいじぐずぐず考えてます。

それがあら不思議、こちらは1、2日で思い付きました。

『紅に染む』と揃いにしたかったので色を入れたかったんですよ。もともとは『空に走る』だし、青っぽい色か桜の色がいいなぁと和色辞典(紙本)を開き、ぱらぱらーとしてたら、「天」という字を見つけました。

「天」と書いて「てん」「そら」「あめ」「あま」と読むんですね。この全てに当てはまるな、と思いまして「天」を使いました。


続きまして『天と咲む』の「と」。

次の「咲む」にかかるのですが、一緒にという意味合いを込めて「と」に。


最後は「咲む」ですね。

これはカクヨムに来る前から好きな言葉です。

本来は「咲み(えみ)」という読み方で笑顔という意味です。笑うと咲くが掛け合う日本語らしい表現でとても好きだったんですよー。これは比較的、初期の段階で決まってました。


『天と咲む』は空にぱっと広がる桜をイメージした題目です。それと、最後には桜の下で主人公達が笑っていてほしいな、という意味合いを込めて書き始めました。


そうそう、最後の場面がなかなか思い付かなくて、約二年間も投げ出していた話なんですよね。

私としても主人公達を再会させたいなぁとは思っていたけど、脳内の詞がめちゃくちゃ嫌がるんですよ。

キャラクター重視の創作なので、ちゃんとした理由が必要で、主人公達に対して再会せんのん?と生ぬるい目でそっとしておりました。

それがね、思い出したように考えていたら、葵が「やっとつかまえました」と詞の手を引き笑う姿を思い付いたのです。

あ、これ行けるな、と思って書き始めました。

こういうのがないと書けないんですよねー。

起承転結の起と転は思い付くのに、承と結が思い付かない。私的には結んだつもりでも、まだまだ未来は続くよ!という形になるので、読者さん置いてけぼりなんです。

だから、大事、結末が思い描けているかどうか。

承は転と結を紐付けるためにせっせせっせと理由とフラグを立てていく作業ですからね、未だにさじ加減がわかりませんけど。


タイトルと経緯だけでこんなに使ってしまった!笑



【中編】

いやぁ、前編が千文字越えたのでさくっとわけました。

ちょっとたまっていたようですね。

さぁ、さくさくと淀みを吐き出していきましょう。


今回のこだわりは仕草でした。癖でもありますね。

幕間|佐久田家で詞が兄の癖を言及したのはわざとなんですよ。それで、全てのネタを回収するために和泉先生に語っていただきました。要所要所でさらっと詞の心境も語ってるので、それもポイントだったりするのですが、自己満足で終わってるかもしれませんね笑


案外図太い葵はぽろっと本音がこぼれる性格です。小心者で自信がない性格ですが、途中から無駄に落ち込むことがなくなったんですよねぇ。

そこは詞のおかげですね。「あなたのことを見ていますよ」発言でかなり上抜きな性格になりました。あと、ちょいちょい辰次に勇気付けられていると思われます。こう考えると無意識な行動で、無意識に反応してる主人公ですね。心の芯のところが成長したような、してないような。

葵自身が気付いていないようなので、過度な描写は控えたのですが、「山瀬は佐久田ではない」と自分に言い聞かせながら、無意識に山瀬を頼っているのです。あまり甘えん坊な性格ではないと思っているのですが、頼る人を本能で決めているんだろうな、と思いました。


次は後半、ヒーロー感が皆無な詞について。「詞」とき存在は漂わせつつ、存在消さないといけない、でも仕草で葵の本能に気付いてもらわないといけない、この匙加減が難しかったんですよー。ちゃんとできてます? できてるといいなぁ。


本当に楽しいと思うと目尻に皺を寄せて笑う

嘘を付く時は眉間に皺を寄せて笑う


これを見付けていただけたら本望なんです……特に嘘の方は頑張ったんで、「淡雪」を読んでくださいと言います。


後半、ずーと我慢させたんですよねぇ。

こぼれ話をすれば、兄の匠に「護衛つけるけど、お前つく? は? 嫌だって? じゃあ、あの子がおいしそうにご飯食べるのも、生徒と笑いあってるのも風呂で――」という説得で山瀬として護衛というストーカーになりました。

いやぁ、これ、生殺しだよなぁと思いながら書いてたんですよ。生活する姿はずっと見守れるけど、話すわけでも、笑顔を向けられるわけでもない。ましてや、墓参りのシーンは、葵の健気さにぐらっと来ているはずです。めちゃくちゃ我慢してます。と思ったら、拐われる。

そりゃね、八つ当たりで兄を殴りたくもなりますよね。いつもだったら、そっと距離置くはずなのに、泣いてると早とちりして血をぬぐっちゃうよね。

んで、最後のとどめのラスト。桜の下で「自分より先に死なないで」と願い事をされるんですよ。そりゃ、手が出るよね、詞に我慢させてごめんねと思いました。でも、そこまでしないと動かなかったろうなとも思います。


駅のシーンの「空木さん?」と桜のシーンの「佐久田さん?」は二人の無自覚な愛がこもってるんです。二人には向かい合って笑っていてほしいと思う作者でした。


まだまだ匠とか恵子とかフミとか語れるんですけど、体力がつきたので、また今度。



【後編】

果たして、この近況ノートで終わるのか。

書き終わった後に、あとこれはね、と言いたくなるかもしれませんね笑


脇役の登場順に行きましょう。


一番手は恵子さん。

実は『樹族』の設定は前々からありました。

右近の橘、左近の桜のように『樹族』と『花族』という種族のある世界なのです。

身体能力の『樹族』、異能の『花族』。

前者は長生きですが、後者は短命設定です。

そんな重鎮のような『樹族』の箱入り娘。末っ子の甘えん坊だったりするわけで、立ち回りが器用な子です。

「恋をしたい」という等身大の気持ちを抱えさせつつ明かさなかった女性として頑張ってもらいました。

戦争が始まりそうという時に暗くさせたのもわざとです。タイミングよく?兄の部屋で手紙を見て、兄が危ないことをしているのではと苦しんでいたわけです。

吹っ切れたら強いので、匠との関係は上手くいくようないかないような。

「もう着飾るものも、利用できるものも、なくなったのだから、この身ひとつでぶつかるだけよ。木端微塵も本望ね」

と意気込む姿が思い浮かぶのですが、どうなんでしょうねぇ。書く元気はないのですが(こら


次に行きましょう。

ヒーローの兄こと匠です。

裏表の激しい男で、食えない奴で、ひょうきんものなので、口調が安定しない安定しない。今回にいたっては滅茶苦茶に暗躍してくれたので、私は真相が読めていないんですね(コラ

諜報部唯一の表の顔とかかっこいい設定までついて中二病全快ですね。

初めて白状しますが、美冬の護衛も氷塊の鬼神の父の監視混みなんですよねぇ。

だから、常に一緒にいるわけではないのです。

この人、ちゃんとお休みを貰っているのか、謎ですね。お給金は貰っているはずなので、隠れお金持ちですが。

女に構っている暇はないので、ずーと追い続けてくれる人じゃないと傾かないと思うのです。情に厚いというか、身内と思ったらとことん甘やかしにかかるので、作者個人と致しましては恵子に頑張ってほしい所です。


最後にフミを語ってから締めましょう。

実はですねぇ、全く出す予定がなかったんですよ。気付いたら、次の行に出てきて、私自身が誰やねんと真顔になりました笑

周りを観賞対象として楽しむちょっと冷めた所がありますが、葵と恵子は別格です。時代錯誤は考えが嫌いなのも相まって、彼女らを放っておけなかったともいうべきでしょうか。

学校を選んだのも、共学だったからという理由だと思われます。男だけ、女だけの高等教育に嫌気がさしていたのでしょうねぇ。

人生経験つんどくか。の感覚で進学しました。お金と時間の使い方がちょっとずれてます。いや、フミさんらしいのですが。

「私達にだって知る権利がある」と話の終盤に言うのですが、あれは女性だと見くびるなという意味合いもあるんですよねぇ。フミさん、かっこよすぎんか。活躍しすぎな感じも否めませんが笑

フミさんがいなければ、この話はまとまりませんでした。ありがとう、フミさんという感じです。

ちなみに惚れるより、惚れられる方だと思いますので、素敵な男性と出会えるといいですね、とだけ。



では、思う存分、語らせていただきました。

これにて、幕を引かせていただきます。



わぁ、すごい。3000字超えしてたんですねぇ。

ではまた。



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