第3話
セアリア・スィールとして、生を受けて、四年の月日が流れた、、、
未だに、実物のロボットには出会えていない。
スィール子爵家の土地は広大且つ、自然が豊かで、鉱物や水といった資源もに摂れる。
それでいて、まだ未開拓の土地があるというのだ。
それにしても、魔法が存在する世界で、こんなにも開拓が進まないはどういうことなんだろう?
魔法って、色んなことが楽に出来るイメージがあるんだけど、、、って思っていた時期も僕にはありました。
まず、魔法を発動するには色々と知識が必要で、それを得るにはそこそこの金額の書物を入手しなければならない。
次に、魔法を発動するには魔力が必要なのだが、これには二通りの手段がある。
一つ目は、自前の魔力だ。これには限界量が存在し、個々で所持量にばらつきがあり、何より、回復速度が千差万別で、人によっては年単位でしか回復できない人もいると言うことだ。
二つ目は、大気中に含まれる魔力を集めることだ。こちらは、地域によって魔力量に違いがある。
スィール領は、魔力量が少ない為、二つ目の手段は焼石に水と判断し、一つ目の手段は人道的に反しているということで、開墾は手作業で行うことになったんだとか。
因みに、自前の魔力は余程(死の危険性)の事が無い限り、使わない事が常識となっている。
なので、僕も魔力量が分からない以上、使わないようにしている。
僕は、ギフトのおかげ身体能力が高く、付近の森の中では、それほど難も無く獣達と戦えている。
最近は、決まって同じ山奥に向かっている。
何となく、アレが近くにあるような気がするんだよね。根拠は、無いけど、、、
そうそう、この世界では、産まれてくる子供の名前は教会から信託によって決められ、それが天名になる。
家庭によっては、天名を隠す訳では無いけど、愛着のある名前を付ける事があるらしい。
そして、天名には力があるらしいが、権能や効能を把握してなければ発動しないらしい。
かくいう、僕にもわからない。
教会の司祭様達が言うには、「自ずとわかるようになる」との事だった。
教会は、かなりの力を持った組織で、一つの国に属している訳では無く、世界各国に拠点がある。
この世界は、教会が組織された日から戦争が無くなり、平和な世の中になったらしい。
それが、ヘスリス暦と呼ばれいる。
まあ、国同士の戦争が無いと言うだけで、害獣や魔物、魔人といった争いの種は存在するのだけど。
それに、最近は亜人種達もきな臭い動きを見せてるとか、、、
まあ、僕には関係の無い話しだ。
そんな事を考えながら、いつもの場所にたどり着いた。
最近は、ここで穴掘りをしているのだ。
というのも、あるような勘はするけど、辺りを見回しても何も無い。
だったら、下はどうだろうと思い、とりあえず穴掘りをしているのだ。
ショベルを自宅の物置から拝借し、かれこれ一ヶ月ほど、掘っている。
今では、だいたい十五〜六メートルくらい掘れた。周りは、直径五メートル幅くらいにしている。
深さもあるので、毎日ロープでの降りたり登ったりするのが何気に辛い。
掘る量も、日に日に少なくなっているし、あと、土の質も変わり、鉄でも混じっているのかすごく重い。
ガキン!ガチン!
何か、硬いのに当たったな、、、
周りの土を綺麗に退かしていくと、ボルトやナットで留められた鉄の板が露わになった。もしかして、ロボット!!
ロボットは、この世界ではレガシーと呼ばれたりしてる。
世界でも数体しか、出土していなくて、又、レガシーのレプリカを作ろうにも、現代の技術力では再現不可能なのだとか。
だから、自分で探すしかないのだ。
それを、今日、僕は見つけしまったのかもしれない!
とりあえず、、、陣を描こう。
微力な魔力量でも、スパナを作ることは出来る。
鉄板は、一メートルくらいの幅で、それなりに大きい。ボルトは全部で九箇所で留められいる。
全てを外し、開けてみると、中には巨大な工場があった。しかも、ロボットの!!
異世界で、リアル模活始めました。(仮 日ノ本 ナカ @kusaka43
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