第2話

 俺氏、車に轢かれました。

 それにしても、走馬灯ってこんなに長いのかな?

 それとも、奇跡的に助かったのかな?

 助かったのだとしたら、治療費とかちゃんと支払えるのか?

『その心配は、無用ですよ。ちゃんと死にましたから』

 そうか、そうなんだ。

 やっぱり、死んじゃったか。

 せっかくプレ値で買ったのに、作ることも出来なければ、箱を開ける事も叶わなかったか、、、悲しい、、、な。

『亡くなった事より、大事なのですか?』

 俺の生き甲斐って、模活することしか無いからな。

 二十代後半になっても、定職に付かない、愚者には、高尚な趣味だとは思うけど、、、。

『そのような些末な事は、どうでもいいのですよ。人にはそれぞれの人生があり、娯楽や仕事は生きてさえいれば幾らでも出来のです。亡くなってしまたら、それこそ道は閉ざされしまうのですよ?』

 生きることへのモチベーションは、低いですよ。俺。

 そもそも、人生失敗したようなものですから、好き勝手に生きてやろうって思い、趣味に没頭していただけだし。

 生への執念は、薄い、、、って、俺誰と離してんの?

『ああ、真っ暗で私の姿は視認出来ないと思いますが、私は神です』

 神様?

『私の役割は、亡くなった者を別の世界へ、魂を漂白し送る事です。貴方の場合は、以前の世界で受けた呪いが抜けずそのまま転生した為、人生の岐路で必ず失敗したり、全ての事象に負の要素が加わるようになっています』

 って事は、前回の転生時に失敗してしまったと、、、

 なんだ、俺のせいじゃなかったのか。

 不幸なのは、優柔不断で、間抜けな俺への罰だと思ってたよ。

『手違いがあった事には、非を認めよう。すまなかった』

 なんか、お辞儀されたような気配がしてきた。

『なので、今回の転生先は指定できるようにしたのと、特別な能力を与えよう。一代限りのものになって申し訳ないが』

 それなら、ロボットがある世界が良いな。

 それと、自分だけのロボットを作ってみたいな。

『現存する世界で、近いものでだとすると、一度は滅んでいるが再起し始めた世界がある。古代遺跡や古代遺物にの中にあるだろう』

 古代遺跡から、ロボットが出てくるのは、すごく燃える展開だ!

『それから、魔力という物質が存在するから、便利そうなスキルを与えておこう。これで、貴方の転生準備は整った』

 何から何まで、ありがとうございます。

『これしきの事しか出来なくて、申し訳ない。貴方の新しき人生に幸あらんことを祈る』

 意識が、どんどん薄れていく。

 転生ってことだから、記憶とかも全部無くなるのか、、、な?

 ロボット好きなのは、変わらずであり、、たい、、、、、な。


『、、、、っ、、、!忘、、、!どうし、、、う!、、、』



 ?すごく若い女性の顔が、近く付いて来た?

 長く綺麗な金髪に、翡翠色の瞳。

 なんか、寝巻きっぽい服の前が、かなりはだけているのだが?

 近くには、これまた美形の男性が立っている。中肉中背の穏やかそうな男性だ。

 これって、もしかして、また、、、転生に失敗したのかな?

 今回は、記憶保持したままみたいなんだけど、、、

 ロボットは、ちゃんといるんだよ、、、ね?

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