編集済
泣いた。
でも、嘘をついて、彼を捨てて、このうえなく傷付けた。
彼が役者として成功したのは結果論。自殺していたかもしれず、自暴自棄になってダメになっていたかも知れない。そうした危険だって大きかった。
彼が未だに独身なのは、彼女の独り善がりの「裏切り」による女性不信のせい。
彼の心は20年以上、半分死んでしまった。真相を知ることができたのは、本当に偶然。
彼から、生まれ故郷とそれにまつわる人間関係を20年以上、奪ってしまった。
生まれてきた子からも、本当の父親を20年以上、奪ってしまった。
彼の幸せを勝手に決めつけるよりも、騙さずに真実を話すべきだったと思う。
やっぱり、話し合いが大事。
作者からの返信
コメントありがとうございまーす!
確かにそうですよねぇ。なんだかんだで上手くいったから良かったものの、一歩間違えれば全く違った人生になっていたかもしれないわけで。
紗矢は蒼の夢を邪魔しないことで身を引いたわけですが、でもそれが最善だった訳でもない。仰る通り、しっかり話し合う事が2人には必要だったとも思います。
と同時にそれがなかなか出来ないのも人生かなと思いますね。ままならないものです。
えっ……タカテンさんが普通にいい話を書いてる……!