自分が旅をしていたかと、錯覚するような描写に作者が鉄分の多い方なのだと思いを馳せる。しかし、なんたる贅沢な旅の仕方、時間の使い方であろうか。旅慣れている人しか出来ない「行先は気が向いた場所」コース。羨ましくもあり、読んだだけで結構お腹いっぱいになる内容。本当に電車、旅がお好きなんだなーと作者の事が伺い知れて、とても嬉しい作品でありました。ごちゃごちゃとしていなくとても読みやすかったです。