僕は日記を書く習慣がない

出っぱなし

日記を書こう

 僕はワインエッセイ『神の血に溺れる』を書いている。

 テーマに合わせたワインと料理を紹介しつつ、旅の思い出話を語るという構成となっている。

 しかし、大きな問題がある。


 僕には日記を書くという習慣が無いことだ。


 つまり、元になる話は全て頭の中だけにあり、その記憶を引っ張り出して書いているのである。

 長編小説に例えれば、プロットも何もない状態で書くということだ。


 そんなライブ感で書いているいい加減なワイン旅エッセイではあるが、読んでくれている方々には感謝しか無い。

 カクヨムコンの短編部門では、中間選考を突破して生き残っているというのだから、不思議なものだ。


 一応、僕はワイン造りを学んだし、仕事としているのだが、日々のデータ管理は重要なことだ。

 作業内容はそうだが、天候や生育状況などを記していくことで、過去を振り返り、現在の進捗状況や将来の予測ができるのである。

 そのようなこともあり、作業日誌だけはつけてはいた。


 その一部を公開しよう。


 30 March 2017 Sunny/Cloudy 25℃/15℃

 (2017年3月30日 晴れ時々曇り 最低気温15℃、最高気温25℃)


 Harvest Char (シャルドネの収穫)

 Barrel Transer Char (樽発酵用シャルドネの樽入れ)

 Cleaning (清掃)

 Sample Tasting (製造中ワインのテイスティング)


 ※ニュージーランドでの記録なので、季節は日本とは逆。

  記録も英語だったので、カッコ内は日本語に訳した。


 という、自分にしか分からないメモのようなものが手元にあるだけだ。


 このようなものを公開したところで面白くないので、自分用のデータとして保存しておくだけだ。


 結論として、僕は日記をつける習慣はないが、これからはつけていこうという決意表明だ。

 『神の血に溺れる』はすでに手遅れだが、その後の現在から未来の話を書くことになる新作を実は考えているからだ。

 

 まずは『神の血に溺れる』を完成させることが第一目標だ。

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