ショートショートの見本のような作品です。短文ながら起承転結がしっかりとあって、そして、裏には現代人への警鐘のような皮肉のようなバックボーンがある。そして、読みやすい。「こんなのオレにだって書ける」と思わされそうな短文ですが、無駄を省いてなお、読んだ満足感を得られるこの作品のようなものは中々書けるものじゃありません。私はこの作品の完成度の高さに嫉妬しています。