第26話 子供の留学備忘録③ ハンガリー政府奨学金


 高校三年生の春。

 四月から五月にかけて、すったもんだの末に海外進学にGoサインをだした我が家。ただし、出せる金額はこのくらいだよと提示した。


 海外大を紹介するYouTubeは、安くいける学校や奨学金についてもたくさん紹介していたらしく、我が家の財政状況を知った息子もいろいろ考えたらしい。

 突然ハンガリーの大学へ行きたいと言ってきた。


 海外の大学は三年制のところが多く、その前にファウンデーションという大学準備講座のようなものが一年ある。

 初めは息子もファウンデーションに入学するつもりだった。

 ところが、九月になって突然「最初から学部入学を目指す」と言ってきた。

 その理由は、ハンガリーに留学する学生のためにある政府奨学金に申し込むからだと言うのだ。(奨学金はファウンデーションには適用されない)


 政府奨学金の申し込みは十二月半ばから翌年一月半ば。

 息子は申し込みの基準をクリアするために、英語の資格IELTSの5.5~6.0を取るべく試験勉強をはじめる(試験受けるのに二万五千円以上かかる💦)


以下、大まかな流れ

・11月半ば。ハンガリー政府奨学金のHPで募集要項がでる。

・12月半ば。申し込み開始。

      エントリーシート(?)の入力がめちゃくちゃ面倒くさい。

      英文の成績証明書などなどの学校の書類の他、英文の小論文、

      証明写真、パスポートなどをアップデートする。

      ちなみに息子は1月になってから申し込んだ。

・翌年2月の終わり。書類審査に合格。

      これに合格した人は4月半ばまでに健康診断書(英文)を提出。

      第一希望、第二希望の大学からそれそれ面接のオファーがくる。

・4月半ば。第一希望の大学と面接。

      男性三人の面接官にびびりあまり話せない。

・4月の終わり。第二希望の大学と面接。

      おばあちゃんぽい面接官にほっとして、けっこう話せたらしい。

・5月の初め。第二希望の大学から条件付き合格を頂く。

      実は第二希望の大学の英語の条件はIELTS6.0で、息子は5.5だった💦


 結局IELTS6.0を取れず、私費留学の申し込みも辞退した。

 ハンガリーの大学は寮はあるけど、空いていたら入れるという綱渡り状態で、学生向けのアパートはかなりお高い。ユーロも爆上がり中だったし。

 結果は残念だったけれど、親子共々、とてもよい経験をさせてもらった(^o^)



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