第8話 一人称とお粥系(創作)
私は一人称が書けない(笑)
主人公目線で物語が進む一人称は、物語の世界にスッと入っていけるし感情移入がしやすい。主人公と一緒になって泣いたり笑ったり驚いたりできる最高のエンタメだと思う。
でも、場面転換を多用する私には向いていない。
一人称の物語は、主人公自身の感情や、主人公が見聞きした情報の中だけで話が進む。主人公がいない場所で起こったことは、当然知ることは出来ない。三人称の物語のように「同じころ、彼は」といった場面の転換ができないのだ。
ネット小説を知る前の私は、そう信じて疑わなかった。別の視点を入れるのはタブーなのだと思い込んでいた。(知らなかっただけで、紙の本の世界にもあったのかも知れません)
だがその思いは、ネット小説と出会って一変した。
ネット小説の中には、主人公の一人称の合間に、他の登場人物の視点(それが一人称だったり、三人称だったりとさまざまだが)が入る。
(おおっ、何と言う画期的な発明だろう!)
そう思った。
これなら書けるかも、っと挑戦してみるが、何だかしっくりこない。
結局、また三人称に戻ってしまった。
話は変わるが、私は最近になって「お粥系」というジャンルを知った。
主に若い世代の「動画の倍速視聴」や「結末を知って安心してから見る」という行動についてのテレビで、お粥系という言葉がちらりと出たのだ。
「辛い現実を生きているのに、物語の世界でまで辛い思いをしたくない」
そんな方々は、あまりハラハラドキドキを好まないのだと言う。
(なーるほどぉ)
確かに私も、自分が弱っている時は、後にどんな「ザマァ」が待っているのだとしても、主人公が虐められるシーンはあまり読みたくなかった。
一応、そのテレビを見た後ネットで調べてみた。
「お粥系……メンタルが弱っている時でも安心して見られる(読める)お粥のような作品」
この他にもメンタルの状態によって「重湯系」や「やわらかめご飯系」もあるらしく、全体的にほんわかしたグルメものや、動物系のお話が多いらしい。
(おおっ、私が先送りにした作品〝山なしオチなしただ焦れ焦れするだけ〟(第5話参照)もこのあたりにニーズがあるかも知れない!)
フフッとほくそ笑んでみたが、残念ながら、今の私には、ほんわかさせるほどの文章力はない。
結局、まだまだ修行が必要らしい(^▽^;)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます