鳥肌モノの超傑作

　最初から最後まで、一貫して主人公が最も強いということに変わりはありませんが、その中でも主人公の戦力的のみならず精神的にも成長していく姿に感動しました。
　物語の構成一つ一つにしっかりと意味があり、登場人物みんなが生き生きとその世界で生きていました。
　話の展開も遅くも早くもなく程よい感じで、いつまでも読み進めていってしまうような魅力が溢れています。
　ここには物語という名の世界が広がっていて、まさに理想の世界を追い求める作品でした。
　終わってしまったという寂寥感と感慨深さ、最後まで読み切ったという充実感、そして、この世界は実際に描かれなくとも続いているという思いが湧き上がる感覚、まさに素晴らしい作品でした。