「ゴリラ」を知っているか?穏やかな性格をした、高い知能を持つ獣である。
- ★★★ Excellent!!!
初めまして、為世です。
最新話まで読了致しましたのでレビューを。
皆さんはもう、この作品を読んだだろうか?
もしこの作品を読んだなら、皆さんはコミカルなキャラクター達の魅力に思わず笑みを溢したことだろう。
異世界に転移した主人公。女神からは「剣と魔法の世界」であると伝えられる。
それを主人公を通して聞いた読者である私は、
「一体どんな世界なんだ?」
「どんな魔法が登場するんだ?」
「どんな冒険が始まるんだ?」
と、期待に胸を膨らませたものだ。
しかし、そんな私に最初に説明されたのは、「ゴリラ」についてである。
もう一度言う。この作品の冒頭で、何故か「ゴリラ」について説明されたのだ。
ーーー
この世界にもゴリラっているんだ……
ゴリラ……それは人に近く、穏やかな性格で高い知能を持つ動物……そしてなんといっても力が強いのが特徴だ。
ーーー
…何を言っているのかわからない方もいることだろう。
しかし、これが現実なのだ。
異世界に来たら、魔法が観れると思ったか?
美しい少女と冒険ができると思ったか?
勇者となって世界を救えると、本気で思ったか?
そんな諸君の幻想に唾を吐きかけるのがこの作品である。
しかし、それはこの作品の真髄ではない。
私がこの作品を読み始めたのは昨晩のことである。
…お分かり頂けただろうか…?
僅か一日足らずでこれだけの文量を読破してしまったのだ。
しかも読み終えた現在、えもいわれぬ充足感が私の全身を包み込んでいる。
良いだろうか?
まず、この作品を読んでも基本、「ゴリラ」の話しか出てこない。
「ゴリラのような少女」
「ゴリラ神」
「ゴリラの方角」
何を言っているかわからないだろう。
安心して欲しい。
読み終えた私も全く理解できていないのだ。
しかし、どうだろう。
読み進めるごとに、どんどん「ゴリラ」の深みにハマっていく。
「ゴリラ」に笑みを溢す度に、無意識に次の「ゴリラ」を欲している。
「ゴリラ」無しでは、眠れない身体になっている。
そんな感覚。なんですけど。
……わかりますかね??