第44話
sideサリー
白衣の女は
ここで人体実験をしているという。
でも私にそんな記憶は全くない。
「許されるとか許されないとかじゃないのよ。
サリーは奴隷で私達が奴隷の扱いをどうしようと
何の問題もないのよ。」
「奴隷には最低限の生活を保障しなければ
ならないはずです。
あなたたちがやっていることは犯罪です。」
奴隷といえども一応人間なので
必要最低限の生活を保障しなければならないという
法令がある。
「確かに法令ではそうなっているわね。
でも今のあなたの現状を知っているのは私達だけなのよ。
誰も知らなければ何の問題もないわ。」
「そんな…。」
私は絶望したフリをする。
なぜなら今の現状はシュガーちゃんに伝えてある。
きっとマドカさんと協力して助けに来てくれるだろう。
「まあいいわ。
明日からは薬をいっぱい入れて実験を再開するから
そのつもりでいなさい。」
そう言い残して白衣の女は部屋から出て行った。
これからどうしようかな。
今できることはなにがあるんだろう。
私のスキルが予想通りならきっと隠密とかも
取得できると思うんだけど…。
どうやって練習すればいいのかも分からない。
とりあえず覚えたいスキルは隠密、気配察知、鑑定の3つかな。
どうすれば覚えれるかわからないけど思いつくことを全部やってみようと
思う。
ーーーーーーーーーー
鑑定
自分の視界に入っているものの詳細を閲覧することができる。
ーーーーーーーーーー
隠密
周囲から感知されずらくなる。
ーーーーーーーーーー
気配察知
周囲の気配を感じ取れる。
ーーーーーーーーーーー
確かスキルはこんな感じだったはずだ。
鑑定は視界に入っているものの詳細を知りたいと思いながら
ひたすら周りの物を見るしかないかな。
隠密はどうしたらいいのかな。
気配察知は周りの音とか動いてる気配とかを
気にしてみる感じかな。
合ってるかわからないけど、
できるだけやるしかないかな。
頑張ろう。
そう思って早速スキル習得に向けて練習を始めると
すぐに鑑定を覚えることができた。
ーーーーーーーーーーー
スキル:スキップが発動しました。
スキップの効果によりスキル:鑑定を
取得するまでに必要な過程をスキップしました。
ーーーーーーーーーーー
「え⁉
こんな簡単に覚えれるの⁉」
自分でも覚えれるかもとは思っていたけど
早すぎてびっくりした。
まあ、早く覚えられて悪いことはない。
この調子でもっとスキルを覚えよう。
「え!?
こんな簡単に!?」
無能スキルで捨てられた孤児 まさ @masa892300
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