第43話

sideシュガー


僕はメイドに着替えを手伝ってもらって吹くを着ることができた。


(人間って毎回こんな事してるんだ。

めんどくさいなぁ)


そんな事を思いながらもなんとか着替え等の身支度を終える。


「早くマドカのところに連れて行って!」


「かしこまりました

ではこちらへどうぞ。」


屋敷の中を案内されてマドカがいるであろう部屋に

案内してもらった。


メイドがノックすると部屋の中からマドカが入室を許可

する声が聞こえてきた。


部屋に入ると部屋の中は

大きなソファが二つときれいな机が真ん中に置いてある部屋だった。

部屋の奥のほうにあるソファにマドカが座っていた

マドカに促されてソファに座る。


「シュガーちゃん新しい体にはなれたかしら?

何か不自由なことはある?」


「んーなんか歩きずらいし、匂いがわかりづらいけど

特に問題ないよ!」


「そう、ならよかったわ。

これからシュガーちゃんはサリーを助けに行くのよね?」


「うん!

早く助けに行ってあげないと!」


「わかったわ。

でも今のシュガーちゃんは人間の常識をあんまり

知らないから、私のメイドをお供につけるわね?」


「メイド?

いなくても大丈夫だよ!」


メイドなんてついてきてもサリーを助けるための

足手まといにしかならない。


「シュガーちゃんは人間とちゃんと話して

ミート子爵のところに行けるのかしら?

行けても助けるための交渉とか色々できるかしら?」


うっ!確かに交渉とかってなったら何もできないな…。

でも足手まといはいらない。


「確かに交渉とかはできないけど

力づくで奪い返すから大丈夫だよ

足手まといはいらない!」


「わかったわ。

じゃあ足手まといにならない人ならいいのね?

アンナ、いらっしゃい。」


「はい、奥様。」


マドカが声をかけるとメイドが一人音もなく現れた。


「このアンナはかなりの実力者なの。

LVは96で冒険者の中でもかなり高位冒険者に近い位置にいるわ。

この子なら足手まといにはならないしあなたの

身の回りのお世話もできるわよ。」


「本当に強いの?」


強いのであれば連れて行ってもいいかな。

サリーを助けるための戦力は多いほうがいいのは

確かだ。


「ええ、私のお勧めのメイドよ。」


「わかった。じゃあアンナを連れて行くよ。」


「アンナ、あなたはこれから当分の間はシュガーちゃん付きの

メイド兼護衛に任命します。

しっかりと頑張ってらっしゃい。」


「かしこまりました。

シュガー様、よろしくお願いいたします。」


こうして僕はアンナと旅に出ることになった。

旅に出るのにまずは冒険者登録をするらしい。

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