犬派か猫派か

玄栖佳純

第1話  猫の手を借りた結果

 犬派か猫派か

 どちらかでもめることがある。


 では、ウチの家の猫の話をしてみよう。


 ウチの家の猫はたまにPCを使っている。

 PCの電源を入れたまま寝落ちしていると、小説を書いて投稿しているようだ。


 それは別のサイトの投稿なので、とりあえず明記は避けるが「私のためのお題」という作品を書いてアップしている。


 まあ、それは冗談である。

 ただ私が猫の気分になって書いてみただけの話だ。白地に黒のウチの子は、きっとこんなことを考えているのではないかと思って書いた。


 しかし、本当にウチの子が書いた物がある。

 うちの子はお腹がすくと普段いるゲージの上から降りてくる。中に居るのではない。上である。


 ゲージの中に猫用のホットカーペットを置いておいたが入らずにゲージの上に乗ってしまったので、上にホットカーペットを置いたらそれがお気に入りの場所になってしまった。


 そして、PCをパチパチしている私の近くに寄ってきてきちんと正座して座り、私がマウスを使っているとその手を爪でちょいちょいとつつく。


 猫の爪は微妙に痛い。

 私の手はひっかき傷だらけだ。


 お腹がすくと、彼女はPCの周りをうろつく。

 そして、私がPCの電源を落とさずに部屋を出たことがあった。


 思った以上に時間がかかり、戻って来たらうちの子がPCの前にいた。

 私が近寄ると彼女はパッと飛び、ゲージの定位置に戻った。


 そしてディスプレイを見ると文字が残っていた。


,,,,,,,,,,,,,,,/8GGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGFLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLL,


彼女が書いた文字である。


 私は犬も猫も両方好きだ。

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