猫の手を借りろ
シカンタザ(AI使用)
猫の手を借りろ
「猫の手を借りろ」
「嫌です……」
「借りろ」
「嫌です……」
「なんで?」
「嫌です……」
「猫の手を借りろ」
「嫌です……」
そう言って逃げ出したのを追いかける。そんなことをしているうちに、時間はあっという間に過ぎていくのだ。
そして今日も、いつものように追いかけっこが始まる。
「猫の手を借りろ」
「いやですっ!」
「じゃあ俺が貸してやるよ」
「はぁ?!」
「ほら、手ぇ出せ」
「ちょっ……!離してください!!私は逃げますからね!!!」
「おう、いいぞー」
「もう!先輩ってば!!」
「ほれ、捕まえた」
「うぅ……先輩ずるいです……」
「何がだよ」
「だって私の方が速いのに……こんな簡単に捕まっちゃったじゃないですかぁ……」
「はいはい、ごめんなー」
「むぅ……なんか適当ですね」
「別にそんなことねぇけど?」
「嘘だぁ」
「本当だって」
「でも……ありがとうございます」
「ん?なんか言ったか?」
「いえ、何も言ってません」
「そっか」
「はい」
「じゃあ猫の手を借りろ」
「あの、そもそも猫の手ってなんですか?」
「それはだな、手が使えないときに使う道具みたいなものだ」
「ふむふむ……それなら確かに猫の手かもしれませんね」
「そうだろ?」
「はい!猫の手を貸してください!!」
「よしきた」
「わぁ!ありがとぉ〜!!」
「どういたしまして」
「で、猫の手はどこにあるんですか?」
「それはだな、今この手に掴んでるものなんだが……」
「えっ……?これですか……?」
「おう、これが猫の手だ」
「……先輩のバカァッ!!!!」
「ぐへぇっ!?」
「私の純情を返せー!!!」
「いてて……おいこら、いきなり殴るとは何事だ」
「知りませーん!ふんっ!」
「お前なぁ……」
「知らないもん!」
「分かったよ。ほら、機嫌直せよ」
「知りませーん!」
猫の手を借りろ シカンタザ(AI使用) @shikantaza
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