ことわざを現代風にアップデート

菅田山鳩

第1話 ことわざを現代風にアップデート

『猫の手も借りたい』

これは、猫の手でさえも借りたいほどに忙しい。

意味を知っている人は多いのではないでしょうか。

ただ、なぜ『猫』なのか?

はっきり答えられる人はそこまで多くないのではないか。

そう思って調べました。

ネズミを取ること以外で役に立たない猫。

つまり、たいして役に立たない例えとして、

猫が使われているのです。

猫好きの皆さん、わかります。落ち着いてください。

これは許せないですよね。

猫がたいして役に立たない?

そんなわけあるか。

あの気高くて、もふもふな生き物が役に立たないわけあるか。

どれだけの人を癒してきたことか。

世界の平和の5%は、猫の癒しのおかげといっても過言ではない。

そう思えるくらいに猫はかわいい。


昔の言葉って今見ると、的を得ていないものが多いですよね。


ということで、前置きが長くなりましたが、

今回は『猫の手も借りたい』を

現代風にアップデートしていきたいと思います。

(物語が思い付かなかったというのは内緒です。)


まずは、『猫』に代わる、たいして役に立たないものを探していきます。


『素人のアドバイス』

何に関しても、素人のアドバイスは役には立たないですね。

よくよく聞いていくと、自分だって何にもわかってないじゃんってことが多いですね。

そういう人に限って、アドバイスしたがる傾向にありますけど。

優しさだけは、受け取っておくということで、アドバイス事態は聞き流しましょう。


『何かに使えると思って、とっておいた紙袋』

絶対何かに使えると思ってとっておいて、使っためしがないですね。

お、これ丈夫だし、デザインもかわいいからとっておこ。

この考え、危険です。絶対使いません。すぐ捨てましょう。


『修学旅行で買った木刀』

買っちゃいますよね。

だって、かっこいいですもん。

そりゃ、買うときでさえ、何に使うか思い浮かんではいないですよ。

でも、やっぱ一回持っちゃうと、買っちゃうですよね。

家に帰って、3、4回振ってみて、そのまま傘立てに封印ってのがおちです。

そもそも、修学旅行先で先生に没収されて、怒られるパターンがほとんどでしょう。


『サメに襲われたら、鼻先を殴れという教え』

サメの鼻先は、すごく敏感で、急所になっている。

そのため、そこを殴ればサメを怯ませることができるらしい。

実践する機会ある?

いや、たしかに知らないよりは、知ってるほうがいいですよ。

でも、サメに襲われることある?

万が一、サメに襲われて、鼻先を殴ればいいって聞いたことあるぞ。

と思っても、殴れなくない?

殴ろうとした手を噛まれたら、終わりですよ。

だから、素手で殴るのは厳しいですよね。

なんか長いものでもあれば…

あ、木刀。


木刀の使い道が決まりました。

サメに襲われたときに、鼻先を殴る用。

当然、これは

『サメに襲われたら、鼻先を殴れという教え』

があってこそ実践できることなので、役だった。

海に木刀持っていかないだろって?

いやいや、海といえばなんですか?

そうです。スイカ割りです。

スイカ割りと言えば?

そうです。割るための棒。

そう、木刀です。

ここにきて、木刀の第2の使い道発見です。

たしかに。以外といいかも。

そう思いませんか?

当然、私はサメも木刀も素人です。

その素人のアドバイスが以外と役に立った。

ということにさせてください。


そう考えると、役に立たないことってないのかも。


あれ、そもそもなんの話だっけ?

まあいいか。

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ことわざを現代風にアップデート 菅田山鳩 @yamabato-suda

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