キャンプや野戦病院の衛生状態を想像すると……助かったはずの命が奪われたでしょうね。やはりアメリカでも根性論みたいなものがあったのでしょうか。
活躍すればするほど二人が心配です……
作者からの返信
柊さま、コメントありがとうございます!いつも励みになっております。
どちらかというと根性論は、物資も人手も足りない南軍側の方が強かったようです。「一人の紳士は十人のヤンキーに匹敵する」とか。(どこかで聞いたことがありますね。鬼畜米英は、とか)
北軍の方はというと移民も多く、兵士たちをまるでもののように使い捨てていたようです……。
人口数千万人の時代に、実に62万人もの犠牲者が出た理由の一つに、この衛生状態の劣悪さもあったというのもあまりにもひどい話です。
近代戦争の残虐さ、アメリカ市民が今でもトラウマに感じているのが南北戦争です。
アニーはとにかくはしゃいでおり、慎重で現実主義のカミラは当然これからのことを心底案じています。
それにしても、リンカーン大統領、「大船」じゃないんじゃないかな、と自分でも突っ込んでしまいます。彼は誠実だけど二枚舌というイメージです。
編集済
世界史でやった程度しか知りませんが、衛生面その他諸々で色々と地獄だとは感じました。
アニーは明るく、真っすぐなところはあるけれど、どこか鈍いところがあるかなと思いました。そして、カミラはその明るさに救われているような感じで、慎重派かつ現実的な考えを持ち、頭の回転も良い方(情報量少なかったにも関わらず、見抜いたりとか)という印象を持ちました。
二人ともよくいるような、若い女性でしょう。私の感想でしかないのですが。
そう感じてしまうからこそ、今後が心配になります。多少の知識しかない私ですら、南北戦争というものが過酷だと知っているから。
作者からの返信
いちのさつきさま、コメント本当に嬉しいです!ありがとうございました。
そうなんです。アニーは鈍くて、その分勇敢なところもあります。蛮勇ともいいますが……。カミラは逆に慎重派で、石橋を叩き過ぎて割るタイプかもしれません。
近代戦争は残虐で、例えば日本では第二次世界大戦であまりにも多くの犠牲が出ています。その中でも犠牲は世代や地域によって違うようで、私の祖父たちは最後の方に出兵したせいで訓練をしただけで終わったそうです。(母方の祖父は、くじ引きの結果によっては終戦近くの沖縄に行く可能性もあったそうですが)
その一方で、祖父たちより十以上年上の大伯父はソビエト抑留から骨と皮のようになって帰ってきたとか。
家を追われたアニーたちだけでなく、例えばリンカーン大統領の息子など、多くの市民も犠牲になっており。彼らの被害は決して珍しいものではなかったというのが、一番の悲劇だと思います。