4話 結果に道具、温泉探し道具に謁見もどき
「全部で銅貨2000枚と銀貨500枚と金額50枚か……比較的高く売れたな。」
「あれだけの物が全部……凄いですご主人様!」
3時間にも及ぶ商人達の競り合いの末全ての品物は売り終わった。
どうやら全て珍しい物ばっかりらしく自分の見立てよりも高くすべて売ることが出来た。全て親に感謝である。あの世へ行った時には感謝を込めて練習した料理を作ろう。
「それじゃあ次へいこう。エマ、手を出して。」
「こ、こうですか?ご主人様。」
差し出された細くやらわかな手を握り。転移魔法を発動。屋敷にいた俺とエマは王都へと転移した。
「ハイ到着っと。それじゃあ行くよエマ。」
「え、ご主人様?何で私外に?というかここはどこですか?!」
「後で答えて上げるからね〜、よっと」
「ごしゅじんさまあああ!?」
おろおろするエマを背中に背負って目的の場所へあるき始める。いきなり背負れたエマは知らない場所で不安だったのか暴れずに強く抱き着いてくるから慎まかなものから伝わる感触ががががが
「……あだ!?」
「ご主人様!?」
「だ、大丈夫!わざとだから!(?)」
俺は背中にいるエマに無事を伝え、目的地へとあるきだす。道中一歩ずつ進む度に感じる背中の感触にむず痒い思いをするのだった。
「ありがとうございましたー」
目的地のお店で念願の地脈探知機を手に入れた俺は再び屋敷に戻った。
「それじゃあエマ、改めて聞きたい事はあるか?」
「ありますよご主人様!!」
そう言ってビシッ!とこちらに指を突きつけてくるエマ。美少女って何やっても可愛いか綺麗に見えるのなんでだろうね。
何時もよりも興奮しているエマを見て微笑んでいると自分が言った言葉が恥ずかしくなってきたのかエマの顔が赤くなった。やっぱり美少女はずるいや。
「こ、こほん!……聞きますけど、何で探知機を買ったのですか?」
「ああこれ?これで温泉探すんだよ。」
「おんせん……ですか?」
「そう、温泉。と言ってもこれは湧き水を探す道具出あって温泉を作る道具じゃないけどね。」
それにもし見つけたとしてその場で掘り出せば吹き出たお湯によって周りは水浸しになるし大きな音もなるから安全を確認しないといけない。・・・作るの少し面倒臭くなってきたな。
「おんせん………私が苦手なお風呂と同じですか?だとしたら苦手ですしやめておきたいですね……」
「まあ温泉の種類にもよるし掘り出してみないとわからないが、単純に言えば地下から掘り出した水だからとても綺麗だし、僕の領地は土地がいいからとても作りやすいと思うよ。」
この大陸の土地は基本的に火、風、水、光、闇の5つの魔力が均一にあるが場所にとっては偏っていたりする。このこの領地は水が多いから水は綺麗だし
近くには火山もあるから温泉を作るのにはうってつけだったりする。
「それに温泉には健康美容があるんだよ。と言う事は?」
「………!お肌が良くなるって事ですか!?」
可能性に気づいたエマの目がキラキラしている。どんな種類でも女子はお肌に悩むようだ。
「それじゃあエマ。この資料を他の人に渡してきて、その後は自由で良いけど、この後温泉探しするから夜には集合ね。」
エマが部屋から出た後、ある場所へ転移した俺は豪華な椅子に座った王様へ膝を曲げる。
「よく来たな、アトラル子爵よ。」
「お久しぶりであります。リール王様」
リール王は俺が最初に目を覚ました時、貴族を努めを果たすために計画を伝えていて、いわば共犯者という関係である。
何時ものやり取りを交わしたので楽な体制になる。
この場所は王様と二人しか居ないため王様も威厳もへったくれもない程にだらけている。おっさんかよ。おっさんだわ。
「それで?リク、計画は何処まで進んだんだ?」
「うーんとね……探知機買えたから三分の一位まで行ったかな。まだ約束の取り付けが終わってないからそこが終わったら後は学園で余生を過ごすだけだね。」「もったいないのう、そんな頭を持っておきながら……」
「仕方がないよ、どんな理由であったとしてもやったのは俺だし」
「お主なんて学園で言われていたか知ってる?謎の天才だよ?」
「誰も俺だということ知らないだろ?仮面つけてたんだから。」
八歳ぐらいの時入学試験の時はイライラしていたから仮面つけて受けたんだよな〜。やりすぎたせいで学園のグラウンド壊しちゃったから土魔法で一瞬で直したり、壁とか直してたらいつの間にか知れ渡っていただけなんだよな。結局親にも叱られちゃったし……あの事件は俺の人生の汚点だった。
そんな事を王様と話していたら約束の夜が近づいてきたのだった。
悪ガキ領主は償いをする〜頭を打った悪ガキは死んだ両親に褒めて貰えるように貴族の努めをを果たします!〜 ミコト @17832006
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