私だけのヒーロー
卯月白華
あめのあと
彼女だけのヒーローが、居なくなった。
ある日突然、消えてしまった。
いつも自分を守ってくれる、彼女だけのヒーロー。
兄に言ったら最後、嫌な奴もイジメる奴もどうにかしてくれた。
とっても可愛いから女には嫉妬されるし、男にはすぐ好きになられてしまうのが
そんな困った人達から守ってくれて、色んな人に慕われている兄が
ちょっとやんちゃだけれど、とっても強い、
兄と兄の仲間と小学生の頃から深夜に出かけるのが楽しかった。
バイクに乗せてもらって、他の車の前をゆっくりフラフラするのも。
美味しいものをたくさんたくさん食べさせてもくれる。
お金だってみんながくれるからいっぱいもってる。
そんな兄だから誰も目が合わせられないんだ、すごいんだとしか考えない。
あの日。
消えてしまったあの日だって、お願いをしただけなのに。
高校生になった日から、彼女と相思相愛になっている少年との仲を裂こうとする女。
その女を、ちょっと彼の前から居なくなってもらおうとしただけ。
彼と
名前だってお互い知らないけど、必ず同じ道ですれ違うしすれ違った時に目が必ず合うし合わなくても好きだよ愛してるってお互いに絶対心で言い合ってる。
なのにあの女は、彼との逢瀬の場所にいつもいっつも現れて。
だから、兄にあの女が
何一つ嘘なんてついていない。
だってあの女は嫌な目で
やっぱりあの女が悪いんだ。
警察にも話を聞かれていたみたいだし、問い詰めてやらないと。
とっても強い兄を卑怯な手段で何かしたんだと言うのが
「私だけのヒーローを取り戻すんだ」
私だけのヒーロー 卯月白華 @syoubu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。私だけのヒーロー の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます