「聖女の条件」の登場人物である”上峰加奈子”の物語をまとめました。
また機会があれば続けたいと思っています。

”上峰加奈子”にとって、生きることは苦痛だった。
始めから、それこそ生れ落ちる前から、彼女には地獄しか待っていない事が既に決まっていたのに、それでも選んでしまったのが運の尽き。
ただ生きているだけで、それだけで全てが彼女を削るのだとも気がつく事さえ出来ず、日々心身が擦り減っていく。

あの時点で死んだ、否、殺されたのは、本当の意味で彼女には救いだったのだと分かった時には後の祭り。
”上峰加奈子”が願ってしまった結果の、もしかしたらの後日談……かもしれない話。