空を守る。
そう聞くと多くの人は
「空を飛ぶパイロット」
或いは
「空を切り裂いて飛ぶ戦闘機」
というイメージを持つのではないか。
正解だ。
だが、実際のそれは「空の防衛」のごく一部に過ぎない――
地上から肉眼では見ることすら叶わない、遥か高空を飛ぶ『敵』
これを電子の眼を駆使して捉え、空を守る。
この重要な役目を余すところなく描かれるのが、本作品『少女SAM部隊』だ。
表情豊かな彼女たちが操る防空システムと対空ミサイルは架空の存在ではない。
あらゆる国で、我々日本でも同様の仕組みは確かに存在し、たった今この瞬間すらも、空を守るために誰かが休みなくモニターを見つめている。
今や現代の航空機の飛行速度は容易に音速を越え、息を吸って吐く間に1kmも突進してくる。
場合によってはマッハ2以上で領空に侵入してくる、こうした敵航空機、ミサイルから文字通り「空を守る」という事は、如何なるテクノロジーと、それを操る人によって成り立っているのか……。
筆者の凄まじいまでの知識、分かりやすい解説、そして魅力ある個性的なキャラクターによって描かれる「尖り過ぎた」本作!!
「流行れ」とは言わない(コラ)
だがこれを読み、理解する人が一人でも増えて欲しい。