第24話 アッサムの紅茶の香り~ミルクと混ぜて~
エレーナの隣で寝ていたのはソフィアだった。
「......何故ソフィアが一緒に寝ている......って何!?」
ソフィアを起こそうとさらに毛布を捲ると小麦色の柔肌が露になった。相変わらず服を身に着けず眠りについているようだ。テーブルの上には綺麗に畳まれた戦闘服とトートバッグが置かれており、ベッドの中にはクシャクシャになった下着がある。反射的に毛布を戻そうとするが、ふと手が止まった。
「............」
ついじっくりとソフィアの体を見てしまう。柔らかそうな肌は張りがあり、細い体が保護欲を掻き立て、小さな体を少し丸めスヤスヤと眠る姿も相まってとても愛くるしい。
「......綺麗な体をしている......触れたら傷をつけてしまいそうなほどだ......」
エレーナは毛布をそっと戻し、ソフィアの頬を右手でなぞる。すると弾力がある肌が押し返しつつも、柔らかな肌がそっと指を押し返してくる。
無防備な寝顔も相まってとても成人しているようには見えず、まるで無垢な少女のようだ。遊び盛りの女性とはとても思えない。
「......う~ん」
「......はっ!」
ふと触れられて嫌がるようにソフィアが眉間にしわを寄せ手を払う。エレーナは我に返り手をどけるが遅かったようだ。僅かに目を開け目を覚ましてしまった。
「......エレーナ......?」
「......おはよう」
目を擦りながら体を起こすソフィア。するとせっかく戻した毛布が再びはだけ、あられもない姿をエレーナに晒してしまう。
「......見えてるぞ......」
「......ヴぇ?」
ふと自分の体を見下ろすソフィア。するとたちまち顔を真っ赤にし、静かに毛布を手繰り寄せ、今更ながら体を隠した。エレーナは気まずそうに顔を背けて窓の方を向いている。
「......これは......その......あたしの意志じゃないぞ。寝た時はちゃんと下着を着けていたんだぞ? ほんとだゾ?」
「......ああ、わかったから早く服を着るんだ......」
するとスルスルと布の擦れる音がする。静まり返る病室に響くその音は不思議となまめかしく聞こえ、エレーナまで顔が赤くなってきていた。
非常に長く感じた着替えの音が止み、再び静寂が訪れた。
「......着たか?」
「......ヴぁい......」
ソフィアの返事を聞きエレーナがソフィアの事を見てみるとTシャツにショーツ姿でペタンと座っていた。首まで真っ赤になりながらもじもじとしている。その姿にまたドキッとし、再び目線を逸らす。
「......それで、何でここに居る? もう夜だぞ?」
「......不安だったから......兵舎を抜け出して会いに来たんだけど、エレーナが寝ていたから......」
「では何故一緒に寝ていたんだ?」
「それは......エレーナがうなされていたから、抱きしめてあげようと思って......」
「......そうか、気を使ってくれたのだな。ありがとう」
「......あたしはエレーナが心配で仕方がなかったんだ。それなのに皆は何でか平然としていて......あたしは何があったのか良くわからなくて......ニーナが無事に戻ってきたのは分かるぞ。だけど何でアンジェラとレイラとエミリヤは兵舎を飛び出したのに何も言わないんだ? あたしとキーラは蚊帳の外だぞ......」
「......皆から聞いていないのか?」
「ヴぁぁ......あたしは聞いていないぞ......一体あの時何があったんだ......?」
「......そうだな......皆ニーナが心配で探しに行った、ただそれだけの事だ」
「......でもキーラは泣いていたぞ? アンジェラが居なくなったらどうしようってずっとあたしに抱き着いて泣いていたぞ? アンジェラが居なくなるってどう言う事なんだ?」
どうやら誰も真実は告げていないようだ。アンジェラの事だ。キーラやソフィアには知られたくなかったのだろう。レイラとニーナも気を使い話していないようだ。ソフィアはそれに不安を覚えて真実を聞きにエレーナの元まで来たといった所か。
さっきまでの恥ずかしい表情はすっかり無くなり、今度は今にも泣きだしそうなぐらい落ち込んでいる。
「......すまない。詳しくは語れないが、アンジェラがニーナを思っての事なんだ。今はアンジェラが居なくなる心配はないから安心してくれ」
「......信じていいのか? 本当に誰も居なくならないのか?」
「大丈夫だ。アンジェラを信じられなければ私を信じろ。何も不安になる事は何もないんだ」
「......うん」
そっとエレーナがソフィアを抱きしめると、ソフィアも抱きしめ返してきた。
「何、明日からはいつも通りだ。ソフィアもいつも通りに笑ってくれるか?」
「......うん大丈夫。エレーナを信じる」
「そうか」
「......そう言えば渡したいものがあるんだ」
「うん? なんだ?」
そういうとソフィアは戦闘服と一緒に置いてあったトートバッグを手に取ると、中から水筒を取り出した。
「あたしも紅茶を淹れてみたんだ」
「ソフィアが? 珍しいな」
「皆おいしそうに飲むからさ、あたしも飲みたくなってきてさ」
「そうなのか? 紅茶はいいぞ。心が安らぐ」
ステンレスマグカップを二つ取り出し、水筒から紅茶を注ぐ。すると何時もの紅茶の香りが病室を満たし、その香りに交じり甘い香りもほのかに乗ってくる。
「あたしは苦いのが苦手だからさ、ミルクティーにしてきた」
「ほう、私も実は苦いのが苦手なのだ」
「でも何時もレイラの淹れる紅茶はストレートだぞ?」
「そうだが、香りが楽しめればストレートでも全然いけるんだ。楽しみ方が違うと言ったらいいか? 定期的に飲みたくなるんだ」
「そうなのか......紅茶の楽しみ方も色々あるんだなぁ......」
「ふふ、しかしソフィアも甘党か。私と一緒で嬉しいぞ」
「......エレーナは平気でそういう事言えるから凄いぞ......もしかして狙って言ってるのか?」
「何がだ? 正直に言うのは当然だろう?」
「......ヴぉ?? これはもしかして天然なのか? 天然たらしって奴なのか?」
その言葉の真意を見抜けず、ぶつぶつ何かを言いながらソフィアがマグカップを差し出した。
「お、ありがとう」
「うん。早く感想が聞きたいぞ」
「そうせかすな。では頂こう」
マグカップを受け取り、口に近づけると芳醇な香りが鼻をくすぐる。香りを楽しみながら口に流し込むと、甘い味が広がると同時に濃厚な紅茶の味わいが口いっぱいに広がる。紅茶のコクが強く、甘い味わいは糖だけではなく紅茶そのものにもあるようだ。麦芽に似たような甘みとコクは非常にミルクティーと会う。
「うん、美味い。この紅茶はミルクと合うな......癖もなくちゃんと紅茶として主張してくる。いい出来だと思うぞ」
「ヴぉ? ほんとか!? うれしいぞ!」
満面の笑みでソフィアがガッツポーズを繰り出す。無邪気にはしゃぐ姿はまるで子供のようだ。
「この茶葉は何だ? ドアーズにも似ているような気がするがもっと香りが強い気がする......」
「これはアッサムの茶葉だぞ! マスターから貰ったんだ」
「うん? 貰ったのか?」
「そうだぞ? マスターが基地に来て何ぜかあたしにこの茶葉を渡したんだぞ?」
「そうだったのか? レイラだったらまだ分かるが、何故ソフィアに渡したのだろう......」
「ヴーん? よくわからないんだけど『この紅茶を隊長さんに飲ませてやるといい。頑張れよ、応援しているからな』って手を握りながら言われたぞ?」
「ふむ......良く分からないな......だが気を使ってくれたのは確かだな。ありがたく頂こう」
「......ところで、その、実はあたしそのミルクティーまだ飲んでないんだ」
「うん? そうなのか? 美味しいぞ。飲んでみるといい」
「うん。......ただ、あの、マグカップは一つしかなくて、その......」
何やらソフィアが頬を染め、もじもじしながら話している。どうやらマグカップが一つしかなく、エレーナの飲んでいる紅茶が一口欲しいようだ。
「......そ、それはつまり......?」
「......エレーナのミルクティーが飲みたい......ヴぉ!?」
「っ!? その言い方はちょっとあれだぞ!?」
「ち、違うぞ!? 確かに今のは言い方が悪かったぞ!? そういう意味は一切無いんだぞ!?」
「そ、そうだよな!? 私も無粋なツッコミを入れてしまった! 許してくれ!」
二人してワタワタと謝りあう。なんというか、とても初々しくて微笑ましい光景だ。マスターが見れば恐らく発狂するに違いない。
「......で、では、飲んでみるといい......」
「う、うん。いただきます......」
エレーナは気まずそうにマグカップを差し出し、ソフィアは顔を真っ赤にしながらそれを受け取り、そのマグカップをまじまじと見つめている。
「......飲まないのか?」
「ヴぁ!?? の、飲むぞ?! でもそんなに見られると飲みづらいなぁ!?」
「あ、ああ! すまない!」
そういってエレーナは目線を逸らすが、なんとなくソフィアがどこから飲むのか気になり横目でチラチラと見ている。するとソフィアが意を決したようにステンレスマグカップに口を付けた。
「んむっ!」
「......ぁ」
ソフィアは取っ手を持たず、両手でステンレスマグカップを握りしめ、エレーナの口をつけたところから少し左の所に口をつけた。それを見ていたエレーナは少しドキッとしているようだ。
「......お、美味しいぞ!? 絶妙な甘さだ! 流石あたし!」
「お、おう! ソフィアのミルクティーは最高だぞ! ......はっ!?」
「ヴぉぉお!? その発言もどうなんだ!?」
「違う! そういう意味では......」
再びワタワタとする二人だったが、今度はハッ⁉ と我に返りお互いの顔を見つめ合うと『フフッ』と小さく笑いあった。
「全く、何を馬鹿なことをやっているのだ私達は」
「そうだぞ。紅茶を飲んでいるだけだぞ」
そういうとソフィアはマグカップを置き、エレーナの横にそっとすり寄ってきた。
「ん? どうした?」
「......また抱きしめてほしい......」
「......よしきた」
エレーナの肩に頭をすり寄せるソフィアを、右手でエレーナがそっと肩に手を添える。するとソフィアが体を翻し優しく抱き着いてきた。
「......エレーナが除隊したって聞いて、どこかに行っちゃいそうで寂しかったんだぞ......」
「......すまない、心配をかけた......」
「......うん」
「......なぁ? ソフィアはこの国をどう思っているのだ?」
「ん? この国......? エレーナと出会った思い出の国だぞ......ここはあたしの第二の故郷......大切な思い出が詰まった国だぞ......」
「そうか......もし私が違う国に連れ出そうとしたらソフィアはどうする?」
「......エレーナが居れば何処でもいいぞ。例えアフガンでもソマリアでも、あたしはエレーナの傍に居続ける......絶対に......」
「......第二の故郷から離れるとしても?」
「あたしの故郷はエレーナが作ってくれるんだぞ? エレーナや皆が居る所があたしの故郷なんだ。場所なんて関係ない......」
「......そうか」
「.....やっぱり今日のエレーナは何時もと違うぞ? 何だかとても辛そうに見える....」
「ん? 私がか?」
「うん。悩んでいる感じがする......あたしでよかったら何時でも話を聞くぞ?」
「......いや、大丈夫だ。ソフィアと話していたら元気が出たから問題ない」
「ホントに?」
「ああ。そう心配するな。ダメだったらちゃんと相談するさ......」
「......必ずだぞ?」
「約束する」
それから二人は安心した顔で抱きしめあっていた。体格の差もありまるで姉妹のようにも見える。
「さて、そろそろ兵舎に戻らないと朝の点呼に寝坊するぞ?」
「......ヴぁい......」
ソフィアは気の抜けた返事をしたが、どうも離す気がないようだ。相変わらず優しくエレーナを抱きしめ続けている。
「......やれやれ」
「......ん」
結局エレーナも強く言えず、そっとソフィアの腰に手を添えた。そのまま二人は空が明るみを帯びるまで病院の個室で寄り添いあっていた。
――――――――――――――Σ>三二二二>
よくわかるSAM解説! 第13話「レーダー警報受信機について」
「やぁ! 皆! 解説者のエレーナだ! 今日はわざわざ病院まで来てもらってすまない。転んでしまって腕を再骨折してしまってな、情けないことにまた入院してしまったのだ」
「さて、今日の解説は
「軍用機というのはSAMや空対空ミサイルといった脅威に晒されるものだ。その為、自分が狙われているのかどうかを検知する装置が搭載されている」
「それがレーダー警報受信機、RWR(Radar Warning Receiver)と呼ばれているものだ」
「RWRは簡単に言えば、自分がロックオンされているかどうか、ミサイルが発射されたのかどうかを教えてくれる装置だ」
「ミサイルは発射する前に、火器管制レーダーやシーカーと呼ばれる目標を補足する装置で一度追尾をする」
「レーダーミサイルの場合は追尾されればレーダー波が自分のところに飛んでくる」
「そのレーダー波を検出するとパイロットに音やランプで知らせてくれるのがRWRだ」
「また、ミサイルが発射されるとミサイルの誘導電波が発射母体やミサイル自体からレーダーが照射される」
「それを検出すると、より耳障りな音でパイロットに警告すると同時に、ミサイルの発射された方位、距離をベクトルスコープ等で表示してくれる」
「レーダーロックを受けるとプップップップ、と言ったように警告音を発し、ミサイルの誘導電波を探知するとビーーーーーー、と言ったように激しく鳴り響くのだ」
「ベクトルスコープというのは自身を上から見たような形で円形に表示するスコープだ。これによって方位と同時に、円状に記載されているグリッド線で距離が一目でわかるようになっている」
「機能は早期警戒レーダーのPPIスコープとほぼ同じではあるが、走査をしているわけではないので違うものになっている。PPIスコープは全周をぐるぐる回る線が表示されるが、ベクトルスコープは表示されない。なぜならRWRはレーダー波を発しないからだ」
「早期警戒レーダーというのは全周を走査する為、常に360度ぐるぐる回っているものである。その線がPPIスコープに表示される回っている線なのだ」
「RWRはレーダー波を受信しているだけなので、レーダー波の線が表示されないのだ」
「RWRは全てのミサイルを探知できるのかというとそうではない」
「
「IR(Infraredの略)誘導ミサイルは、ミサイルの先端に搭載された"シーカー"と呼ばれる赤外線センサーで熱源を探知して誘導している」
「つまりエンジンからの排熱と、断熱圧縮で加熱した機体の熱に向かって飛んでいくのだ」
「その為レーダー波を使用しなくても発射できる上、誘導する時もレーダー波を照射しない」
「ちなみに断熱圧縮とは空気が圧縮されると発熱する現象だ。高速で飛ぶ物体は目の前にある空気を圧縮しながら進むので熱を発する。M0.8でも30℃の温度上昇、マッハ3~4で飛ぶミサイルは350℃を超える等、非常に高温になる程の熱が発生する」
「マッハ2程度でも200℃を超えてくる。その為高速で飛ぶ戦闘機はアルミニウム等の沸点が低い材質は使えないのだ」
「さてIR誘導ミサイルに話しを戻そう」
「IR誘導ミサイルを発射する際は、目標をロックオンできているかどうかを発射機に搭載されている装置で判断をする」
「この装置はミサイルのシーカーに接続されており、捉えている反応強度を音で知らせてくれる」
「何も捉えていない状態だと『くぉぉぉぉぉ......』と低い音を出し、熱源が接近するとだんだん音階が上がり、誘導に十分な強度になると『キョオオオオオ』と激しく音を出す」
「また、戦闘機の場合HUD(ヘッドアップディスプレイ)等に円等が表示され、その大きさによって信号強度を目で確認することができる」
「HUDに予め表示されている基準線まで円が小さくなれば発射可能な目安になる、という具合だ」
「IRミサイルは構造が比較的単純で小型化しやすく、歩兵が携行する対空ミサイルや車両・航空機の自衛武器等に多く使われている」
「赤外線誘導は短距離でしか探知できない為、ミサイルそのものも小型な物が殆どだ。長距離を飛ぶ必要がないから推進剤は少量で済み小型化しやすいんだ」
「さて、RWRでは赤外線誘導ミサイルは感知できない。そこで最近の航空機は
「MAWS(Missile Approach Warning Systemの略)はミサイルのロケットモーターから出る熱や、断熱圧縮で加熱する弾体を検知して警告してくる」
「この警告音は何の前触れもなく発せられる。普通に飛んでいたらいきなりビーーーと鳴り響くのだ」
「しかし、予算の都合などによりMAWSを搭載しない航空機も多い。そういった航空機は目視でIRミサイルを確認し、任意でフレアを投下する必要がある」
「これに対応するのは近距離であればある程難しい。特に超低空を飛行すると着弾まで2~3秒しかない場合が多い」
「そこで危険地帯を飛ぶ際は事前にフレアを撒きながら飛んだりする」
「すると単純なミサイルのシーカーだとフレアにも反応してしまい、どれが戦闘機かわからなくなってしまうのだ」
「しかしフレアは有限である上に燃えながら地上に落下していく。もし下が市街地であれば火災の原因になる為、事前にフレアを撒きながら飛ぶのは難しいだろう」
「これらからわかる事は、個人が携行する地対空ミサイルは神出鬼没で、いつ撃たれるか分からないうえに着弾まで僅か数秒程度と対応が難しい」
「その為地面を這うように飛行するヘリコプター等は携行ミサイルに非常に弱い」
「対空機関砲等もある為、できるのであればなるべく高空を飛ぶのが一番安全なのだ」
「だが高空には長距離ミサイルがある。なので事前のDEAD任務やSEAD任務でSAMを無力化するのが大事になってくる」
「当然、上空を優雅に飛ぶには制空権が必要だ。戦闘機が居ては早期警戒レーダーで見つかった後に、数分で要撃機が離陸しこちらに向かってくることになるからな」
「レーダーホライズンに隠れても今度は短距離ミサイルや携行ミサイル、対空機関砲の脅威に晒されてしまう」
「よって制空権無しでの地上に対する航空支援は無謀と言える」
「湾岸戦争で攻撃ヘリコプターを大量に落としたのは何を隠そう携行ミサイルと機関砲だ。開戦当初MAWSを搭載していなかったヘリコプターは目視でしかIRミサイルに対応できず、多くのヘリコプターが撃墜されたのだ」
「これは現在においても言える事で、超低空を飛行するのはあまりにもリスクが高すぎるのが現状となっている。皆は戦闘ヘリに乗る時は大人しく高度を取って危なそうなら定期的にフレアを焚くといいぞ。RWRがレーダー波を検知した時だけ超低空に逃げるのを心がけよう。あ、勿論制空権が無い所には行くなよ?」
「ちなみに戦闘機や攻撃ヘリコプターはRWRやMAWSに連動してチャフ、フレアを自動投下したり、定期的に放出する機能も付いているが、旧式の航空機にはRWRのみ搭載している場合が多い」
「そういった旧式機に乗る場合は僚機や自身が被弾したらすぐにフレアを焚かないと間に合わないので注意するように」
「さて、今日の解説はここまでにしよう。そろそろ病室に戻らないと先生に怒られてしまうからな」
「次回はミサイルの誘導方法について掘り下げていく」
「では諸君、また次回! 皆も骨折には気をつけろよ? 相当痛いからな?」
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