第2章 甘い嘘より苦い真実

第13話 ディンブラの紅茶の香り~新しい風の香りを添えて~

「さて諸君! 次のSAMが決まったぞ」

『......ゴクリ』


 エレーナは班員を部屋に集め、編成結果の発表会を開いていた。窓際に立つエレーナはクリップボードを右手に持ち、左手には相変わらずギプスを付けて肩幅に足を開き立っている。それを気を付けの体勢で横一列に並び、その時を今か今かと待ちわびる隊員達。


「次のSAMはSA-2Eだ! よって人員の変更は無い!!」

『いやったー!!』


 その報告を聞き、みんな安堵と歓喜の声を上げる。その声は宿舎に響き渡り、他の部隊でもしばらく話のネタにされていたほどだ。またこのメンバーで仕事ができる事を全員が心から願っていた。


「さて、我々72中隊はこれより再訓練課程へと入る! SA-2Fとは似ても似つかないから覚悟しておくように!!」

「SA-2Eねぇ......2Fより手に馴染みそうだわ」

「あぁ~ん! これでまた隊長とイチャラブできますわ!!」

「エミリヤ......今のところまだ隊長に拒絶されているだけ......」

「良かったッス......! ほんっっとうに良かったッス!!」

「くぅぅ......この言葉をどれだけ心待ちにしていたか......!」

「ヴぁー! 今度こそ油断しないゾー!!」


 各々が個性的な喜び方で喜ぶ中、「やれやれ」と言って嬉しそうな笑みを浮かべるエレーナ。それを見て静かに笑いかけるレイラ。皆心は一つだった。


「くっ! この喜びをどこかにぶつけてぇ......! おいソフィア!!」

「ヴぉ!? 何だ! 来るのか!? 来やがれチクショウ!!」

「............何か違うなぁ......」


 荒ぶる鷹のポーズで身構えるソフィアとファイティングポーズを取るアンジェラ。だが何故かアンジェラは固まり、何かを考えているようだ。


「あぁぁぁああ隊長とまたご一緒......はっ!? 新しいSAMに合わせて新しい下着を用意しなくては...... やはり、紫の穴空きかしら!?」

「つぉおおおりゃぁぁぁぁあああ!!!」

「ごふぉおぉぉぉぉ!!」


 アンジェラは突然その矛先をエミリヤへと変更し、全力でショルダータックルを繰り出した。エミリヤは無事吹き飛ばされ、ムチ打ちになった首を抑えながら蹲ってピクピクと痙攣している。


「くっ......首がッ......! わたくしの首がっ......はぁぁぁっ......!!」

「なぁ!? 頑丈だろうおまえ? その首おいてけぇ.......なぁ!?」


 エミリヤを指さしながら怪しげな眼光を放ち、腰を落とすアンジェラ。まるで某"妖怪首おいてけ"である。


「何で私が......じょ......冗談じゃありませんわ......! それに肋骨にはヒビが......」

「お前の隊長への愛は歪みすぎなんだよぉぉぉぉ!!」

「あ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”!! お”れ”る”ぅ”ぅ”ぅ”ぅ”ぅ”!!」

「おぉっ! あれは姉貴の"プガチョフコブラ固め"ッス!!」


 立ち上がろうとするエミリヤにコブラツイストで追い打ちをかけるアンジェラ。 プガチョフコブラとは、戦闘機の曲芸飛行の技の名前で、飛行中に機体を起こし、空中で静止する程減速した後、再び通常飛行に移る技である。

 名前の由来はロシア人テストパイロットのヴィクトル・プガチョフで、彼が1989年のパリ航空ショーの時に初めて披露し、話題になった為である。

 当時最新であるソ連製戦闘機、Su-27の優秀なアビオニクスと推力偏向ノズルの賜物であり、失速しても墜落しないその機体制御技術は各国を驚かせた。

 戦闘機のドッグファイトではエネルギーの保持が重要なのだが、コブラ機動をすると一気にエネルギーを消失する為危険である。皆はマネしないように。


「ヴぁー......何かあたし忘れられてないか?」

「大丈夫......ソフィアには私が居る......」

「ニーナ......嬉しいゾ......嬉しいからその脇をつつく攻撃を止めてくれないか......?」


 荒ぶる鷹のポーズのまま固まるソフィアに歩み寄り、静かに脇をつつくニーナ。ふらつきながら「ニョホホホ」と笑うソフィアを見て、エレーナも安堵の表情を見せる。


「さぁ、皆! 我々の第二章の始まりだ! 気合い入れて行くぞ!!」

『おーーーー!!』

「お”お”お”ぉ”ぉ”ぉ”!!」


 ……


 …………


 ………………


「懐かしいな......」

「そうね......745高射ミサイル連隊を思い出すわ」


 エレーナとレイラはキルギス共和国のとあるバンカーへと来ていた。そこには6機分の車両が格納できるバンカーがあり、中にSAM用の車両群が格納されていた。


「SA-2E......私たちが訓練していた物と全く同じだな」

「ええ。これだったら直ぐにでも使えるわ」


 バンカーの上部には、すぐに使用できるよう火器管制レーダーが展開状態で設置してあり、バンカーの周囲を囲むようにミサイルランチャーが6機配置されている。南には早期警戒レーダーが展開してあり、今はその動きを止めている。


「これが私たちの次のSAMになるのか......」

「このSA-2Eに配属されていた元の部隊は?」

「元々人員不足で碌に稼働していなかったそうだ。前任の235連隊17中隊は今回の編成でSA-4BのSAM要員へと配属される。今日から再教育課程を始めたそうだ」

「そうなの。SA-2Eからだと色々変わって大変ね......」

「そうだな。固定式から移動式になるというのもそうだが、世代が違いすぎる」


 SA-4Bは2K11 クルーグ(SA-4Bガネフ)と呼ばれる、移動式の中距離地対空ミサイルシステムだ。ソ連製初の移動式SAMであり、その機能は目覚ましい発展を遂げている。


「それじゃ、せっかく来たんだし新しいSAMを祝して一杯飲みましょう」

「そうだな。今日の紅茶は何だ?」


 そう言いながら二人はバンカーの周りにあるコンクリート塀にピクニック用のマットを広げて腰掛ける。辺りの雪は少し溶け、冬も終わりが近い事を告げている。

 周囲は草原が広がっており、雪の合間から春が待ち遠しいと言わんばかりに顔を覗かせている。遠くには地元民だろうか? 白いバンが停まっていて黒い人影が二つ見える。タバコを吸いながら一服しているようだ。


「今日はセイロン産のディンブラよ。香りやコク、渋みのバランスが良くて何にでも合う茶葉なの。ミルクティーでもよし、アイスティーにしてもよし、勿論ストレートでもおいしいわ」


 レイラが持ってきた四角のバスケットの中身を取り出しながら茶葉の説明をする。取り出した水筒は新しく、薄い青色の水稲はカミツレの花(カモミールの事)、赤い水稲にはヒマワリが描かれている。


「しかし、そんな水筒で良かったのか? 思い出の品なんだしもっと良い物にした方が良かったんじゃないのか?」

「いいえ。値段は重要ではないわ。思い出が大事なの」

「それはそうだが......」

「それにカミツレとヒマワリはロシアの国花よ。これは運命の出会いなのよ?」


 雑貨店で買ったのはスノードームだけではなく、水筒も購入していた。ティーカップこそ良いのが無かったが、花がワンポイント刻まれた水筒がレジの横に並んでおり、二人はそれを買っていた。決して高いものではなかったが、レイラはこれを見つけた時大はしゃぎだった。


「見つけた時のレイラの喜びようは凄かったもんなぁ.....」

「だって、私達にピッタリじゃない? はい、エレーナ」

「まぁな、ありがとう」


 安物の無地のマグカップに淹れられた紅茶は明るい赤橙色をしており、ほのかな甘い香りと微かにりんごのような柑橘系の香りがかぐわしい。


「これまた違った香りがするのだな......」

「えぇ。この茶葉は今が旬なの。1月から3月はクオリティー・シーズンと言って一番おいしい時期なのよ?」

「そうなのか......紅茶も旬が大事なのだな......」


 いつも通り香りを楽しんだ後、その紅茶を口へと運ぶ。一口含むと上品な渋みと芳醇でフルーティーな香りが広がり、ゆっくりとコクが染み込んでいく。

 やわらかな刺激を楽しみつつ飲み込むと、ほのかな甘さが余韻をもたらし、爽やかな香りが鼻に抜けていく。


「おお、これは良いぞ。爽やかだしクセもなく飲みやすい」

「でしょ? 初心者にもおススメの茶葉よ。この味を覚えてようやく紅茶通の第一歩と言った所かしら?」

「そうか。私もようやく紅茶通の第一歩を踏み出したと言う訳か......」

「それにこの紅茶は"紅茶の優等生"と呼ばれているのよ? あなたにピッタリじゃない?」

「"優等生"か......成程。しかし、私は優等生等ではないよ......」

「でも学生時代は何時も優等生だったでしょ?」

「昔はな......今ではそんなのどこへやら、だ。私もすっかりあいつ等に毒されてしまったらしい......」

「......そう。でも、今の貴女のほうが貴女らしいわ」

「そうなのか?」

「そうよ。やさしい隊長さん......」

「......自分じゃ分からないな」


 空を見上げると、一面の晴天が広がり、遥か高空を飛ぶ飛行機雲が一筋空を切り裂いている。透き通った空気に風の音がそよめき、草木が呼応するように身を揺らす。


「......また攻撃されるかしら?」

「......わからん。次があったら墜として見せるさ。必ずな......」


 空を見上げる二人の瞳に飛行機雲が写る。今日もどこかで彼女達は呑気に紅茶を飲んでいる。



――――――――――――――Σ>三二二二>



 よくわかるSAM解説! 第八話「ステルス機」


「やぁ! 皆! 解説者のエレーナだ!! 今日はいい天気だったな。今夜は気持ち良く眠れそうだ」


「さて、今日の解説はステルスについてだ」


「ステルスと聞いて皆はどう考える? 恐らくレーダーに完全に映らなくなる事を想像する人が多いだろう」

「しかし、実は近くであればステルスはレーダーに写るのだ!」

「では、その原理を見て行こう」


「まずステルスとは、隠密の事だ。隠れるという言葉からやはりレーダーから消える事を連想しがちになるが正解では無い」

「ステルス機は簡単に言えば、通常の航空機よりも返ってくるレーダー波が極端に弱い航空機だ」

「難しく言うとステルス機はレーダー反射断面積(RCS)と呼ばれる物を極端に低く抑えた飛行機の事を言う」

「その結果、通常であればレーダーに反応がある距離でも、反射波を受信出来る程の電波が返ってこなくなるのだ」

「例えば、通常であれば100㎞程で探知できていた航空機が20kmを割らないと探知できない、と言ったことが起きる」

「結果として、すき間なく敷き詰めたはずのレーダー網に隙間ができ、その隙間を縫ってステルス機が侵入してくるのだ」

「もしステルス機をレーダーで捉えた場合、通常ではあり得ない近距離で突然反応があったりする」


「さて、では遠距離ではステルス機を全く探知できないのかというとそうでもない」

「これには波長が関係している」

「ステルス機は短波は良く減衰するが、長波はほどほどにしか減衰しない」

「その為、早期警戒レーダーでは反応があるのに、火器管制レーダーには反応がない、と言った事が起きたりする」

「よってレーダー波を使用するSAMはステルス機は見えてるけど打てない、という状況が発生する。結果防空網は隙間だらけになる」

「まあ長波は減衰しにくいとは言っても、探知距離は非ステルス機の5分の1以下に下がるのだが......」


「ちなみに、ステルス塗料等を使い、反射波を減衰させる、という工夫は思った程の効果が出ない」

「そこでステルス機は形状で工夫をしてなるべく反射しないようにしている」

「その為ステルス機はどれも同じような形をしているのだ」

「大体が角張ったような外観で、どの角もなるべく一定の角度が付くように設計している」

「この工夫の事を"形状制御"という」

「ちなみにこの角度を付ける、というのはごく単純な理由で、例えば目標から飛んできた電波を45度で反射すれば90度方向に飛んでいくからだ」

「つまり鏡で光を反射するのと同じ要領で、レーダーがある方に戻らないようにしているだけなのだ」

「ステルス性が高いF-22を例に見てみると、面の殆どが42度の傾斜が付けられている。このことによって反射したレーダー波は上空か地上、左右等のあらぬ方向に向けて反射されるのだ」

「その為、特定の方向ではステルス性が高いが、旋回時等の姿勢を変えた時はそうでもない角度がある」

「だがそのような機動をしないようにして飛ぶことによってこれは回避できる」

「よって、隠密行動中は激しい姿勢変化はしないように飛ぶのだ」


「では全ての面を一定の角度で設計すれば良いかと言えばそうではない」

「全ての面をステルス性特化で設計しては空力的に劣る。ステルス性を突き詰めるとドッグファイト(格闘戦)が弱くなるのだ」

「もし格闘戦が仕事の戦闘機でステルス性に全振りしてしまえば、いざという時に対処できなくなってしまう」

「そしてステルス性能に特化しすぎると、ドッグファイトどころか通常の飛行も難しくなるほど操縦性が悪くなる」

「それにエルロンやラダー、エレベーター等可動部もある。さらに正面にはエンジンの吸気口、背後には排気口等と飛行機は複雑な構造をしている。その為、全てを最適化するには試行錯誤とノウハウが重要だ」

「勿論、爆弾やミサイルも電波を反射する。その為ステルス機は武装を機体内部へと格納し、攻撃を行う時のみ爆弾倉を開放する」


「ちなみにステルス機は電波を吸収する構造も持っている。一度機体内部に電波を取り込み、内部のハニカム構造で反射させながら減衰するのだ。その為、一度機体内部に入った電波を外に出さないような工夫が施されている」

「この反射させる構造自体も電波を吸収する」

「内部に入った電波やステルス塗料等で吸収された電波は熱となり放出される」

「これらのステルス塗料やステルス構造は身近な所にも使われており、港湾部の橋や建物等に使われている。これは船舶用のレーダーを妨害しないようにする為に導入されている」

「電波を吸収する素材は様々だが、身近にあるもので例えると、カーボンやフェライト等がある。フェライトとは、電源コードやケーブルの途中についてる丸いアレだ。原理は同じで、あれも電波を吸収しノイズの発生を抑えている」

「このように電波の吸収技術は日常に溢れかえっている。軍事用途だけではないのだ」


「さて、ステルス機に話を戻そう。ステルス性特化機の例を挙げるとアメリカのB-2スピリットやF-117ナイトホークが有名だ」

「B-2スピリットは早期警戒レーダーでも探知が難しい程ステルス性が高い。しかしその外観から分かるように、飛行機が本来必要とする垂直尾翼がなく、その操縦性はすこぶる悪い」

「そこで飛行制御に高度なコンピューターを使い、無理矢理修正しながら飛んでいると言っても良い」

「それが災いしてB-2は一度事故を起こし墜落している」

「機体はコンピューターで自動制御しているのだが、グアムのアンダーセン空軍基地にて駐機中に豪雨に見舞われ、飛行情報を収集しているセンサー内部へと僅かな水が浸入し、その水分によってセンサー内部が結露した」

「結果、数値に狂いが生じ、通常より22km/h程遅いスピードでの離陸となった」

「離陸した瞬間、機体の制御システムが作動し、センサーの狂いから速度は十分と判断され、高度を確保するため自動で機首を30度で起こした。その結果速度が落ちて失速し滑走路の上に墜落してしまったのだ」

「そう、少しのセンサーの狂いでB-2スピリットは墜落してしまったのだ」

「それ程までに繊細な制御が必要となってしまうのが本気のステルス機だ」

「だが運動性を犠牲にした代わりに得たステルス性はすさまじく、かつて実戦で撃墜されたことは一度もない。一機2000億円は伊達ではないのだ」


「そういった事を総合的に考えると、格闘戦もでき、B-2並みのステルス性を持つF-22やF-35のステルス性はとても高いと言える」

「ステルス機の性能は機体によるが、F35やF22にもなると、1mmから5mm程度の小石をレーダーで探知するようなものだと言われるほど小さい」

「この基準となる数字がレーダー反射断面積だ」

「F-15制空戦闘機でRCS断面積15㎡~20㎡なのに対し、F35は0.0015㎡~0.005㎡程度しかないのだ」


「これらのステルス機をレーダーで探知するにはレーダーの出力を大幅に上げる必要があるが、当然それには限界がある」

「この探知距離はレーダー方程式という計算式で求めることができるのだが、計算が複雑なのでここでは解説しない。気になる方は自分で調べてほしい」

「そしてその計算式で導き出せることは......従来のシステムでは完全な防空体制は無理という結論だ」

「重要な施設や要所に密集してレーダーを配置することしかできなくなってしまう」

「これでは従来の戦法で一網打尽にされてしまう」


「そこで、現在対ステルス用のレーダーが開発されている」

「その仕組みは意外と単純で、"ステルス機に当たり、あらぬ方向に飛んでしまった電波を受信し、それを逆算して位置を割り出す"というものだ」

「しかしこのシステムには欠点があり、これには複数の受信アンテナを間隔をあけて沢山用意しなければならないし、どれかが欠けても防空網に穴ができてしまう」

「なので、監視目的のレーダーとして運用され、ステルス機が接近したのを探知し、その位置まで制空戦闘機を向かわせる、と言った戦術が想定されている」

「その為火器管制レーダー等には使用されないシステムだ」

「今の所、火器管制レーダーのステルス対策は出力を上げたり、減衰しやすい位相変調や周波数変調ではなくパルスドップラーレーダーを使う、等の事しか対策が取れないのが現状だ」

「なので今後はアクティブレーダーミサイルや赤外線誘導ミサイル等の火器管制レーダーに依存しないミサイルが主流となってくるだろう」


「さて、全然話したりないが時間が来てしまった。今日はこれくらいにしよう」

「もっと話していたいが時間は待ってくれないからな、仕方がない」


「さて、次回はSAMを無力化する方法を解説していく」


「では、諸君、また次回!」

「今度は私が紅茶を淹れてやるから楽しみにしておいてくれ。気を付けて帰れよ!」

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