第7話 イエローラベルの香り~病室の香りを添えて~

「いやぁ~死ぬかと思ったッス!」


 頭を掻きながらキーラがニヒヒ、と笑っている。患者衣を着て、ベッドの上で胡坐をかいているその姿は普通の女の子そのものだ。

 72中隊第3小隊の彼女達は、ARM(対レーダーミサイル)が火器管制レーダーに直撃したことにより吹き飛ばされ、怪我の有無に関わらず軍病院に検査入院していた。


「お前は元気だな。しかし、病院で目を覚まして真っ先にやる事が落書きとは......お前らしいな」


 エレーナがベッドを起こし、体を預けながらキーラに語り掛ける。左腕にはギプスをしており、そこには「Таварисиタヴァーリシ Лейтенантレイテナント」(同志中尉と言う意味)と書かれていた。これでは「私はロシア軍人」と言っているようなものである。


「やれやれ、これでは出歩けないではないか」

「だってそうでもしないと隊長仕事に行っちゃうじゃないッスか」

「しかし私にはやる事が沢山あるのだ......」

「無理しないの。あなたも怪我人なのよ?」


 隣のベッドでレイラが優しく語りかけた。彼女は頭に包帯を巻いているが、軽く頭を打った程度で大きな怪我は無かった。彼女もまた患者衣を身に纏い、普通の女の子に戻っている。


「......隊長は腕が折れています。それでは仕事なんてできません」

「だが利き腕の右手がある。書類作成位はできるだろう」

「......そういうことではありません。絶対......安静......」


 向かいのベッドに居るキーラの横に居るのは、ニーナだった。彼女はどこも怪我をしていないが、検査の為同じ病室で入院している。


「全く、隊長が一番大怪我ですのよ? これはワタクシが全身全霊をもって看病しなくてはいけませんわね......ぐへへ。じゅるり」

「......言動はともかく、エミリヤ。お前は身を挺してニーナを守ってくれた。感謝してもしきれない。礼を言う。ありがとう」


 ニーナの隣のベッドでグヘヘと怪しく笑うエミリヤは、患者衣の隙間から包帯が覗いている。彼女は吹き飛ばされてきたワイドビーム用レーダーアンテナからニーナを守り、酷い全身打撲を負っていた。肋骨にはヒビが入り、むち打ちになった体は恐らく話すのも辛いだろう。しかし彼女は心配させないよう明るく振舞っている。


「......んなっ! そう......素直に褒められると......照れますわ......」

「うん。今のお前は可愛いぞ」

「ちょっ! か......可愛いだなんて......そんな......」

「おぉ~エミリヤが普通の女の子に見えるッス!!」

「ちょっと! ワタクシは普通のおんな゛ッ! ぐぁっ......こぉぉぉ......」


 急に苦しみだすエミリヤ。どうやら大声を上げて肋骨に響いたらしい。


「いいから静かにしていろ......ソフィアなんて、あんなに静かになってしまったではないか」

「......ソフィア......あいつは......もう......」


 急にしんみりしだすキーラ。落ち込んだように頭を垂れ、悲しい顔をしている。その光景は、まるで大切な人を失ってしまったような......


「ヴぉい! あたしは生きているゾ!! 何で死んだような雰囲気になってるんだ!!」

「何だ居たんスか?」

「酷いじゃないか! この通りピンピンしているぞ!!」


 キーラのベッドに駆け寄りながら、そう言って胸をバンバン叩くソフィア。彼女は飛んできた光学キャビンに当たって飛ばされたそうだが、体の軽さもあり奇跡的に頭を切った程度で済んだそうだ。


「全く、心配したんだぞ。あの時、お前が一番重症だと思ったのだがな。意外とお前も丈夫なのだな」

「ヴぁー! その発言は酷くないですか!? あたしだって女の子なんです!! 傷つくんですよ!?」

「悪い悪い、そういえばお前も女の子だったな」

「酷っ!」

「......男の娘っぽいッス」ボソッ

「おい、今なんつった......?」

「はっはっは。元気そうで何よりだ。ソフィア、ちょっとこっち来い」

「ヴぁ? 何でしょう?」


 エレーナが「ちょいちょい」とソフィアに向かって、手を上向きにして手招きをする(ロシアでは人を呼ぶときは手を上向きに、かかってこいという手招きは下向きにする)。

 近くに寄ってきたソフィアの耳に顔を近づけ、周りに聞こえないよう耳打ちをする。


「お前......大丈夫か? 精神的に......悩んでいたりしないか?」

「......」


 それを聞いて少し顔が曇るソフィア。少し考えてからエレーナの耳に顔を近づけ、今の心境をエレーナに伝えた。


「大丈夫......だと思います......」

「......そうか。無理はするな。悩んだらすぐ私に相談するように」

「......了解しました......」


 彼女は皆に見えないよう顔を背けているが、窓に映る彼女の顔は憔悴が混じり、かなり苦しんでいるように見える。


「......あれあれ? 隊長浮気ッスか? 隣にレイラが居るのに大胆ッスね~!!」

「......やかましいぞ、キーラ。病室では静かにするように」

「はーい」


 一瞬重くなった空気を吹き飛ばすようにキーラがおちゃらけて見せる。それに気が付き、やさしく叱るエレーナ。

 すると突然ガラッと、病室の引き戸が勢いよく開かれた。


「うぃーす!! 只今戻りやした!!」

「おい、アンジェラ! 病室では静かに......ってお前、何を買ってきたんだ?」


 そこには元気いっぱいにビニール袋を掲げるアンジェラの姿があった。嬉々として袋を掲げ、中には箱のような物が入っている。


「いやぁ、ホントは酒が欲しかったんですけどね、残念ながら売店には売ってなかったんですよ~」

「これは......?」

「紅茶のティーバッグ! 隊長紅茶好きでしょ?」

「ほう、お前が酒以外の液体を飲むのか?」

「......隊長は私をどう考えているので?」

「アルコールで動いているロボットか、それに準ずる何か」

「......私は人間でっせ?」


 エレーナのベッドの上にビニール袋を置いて中身を取り出しながら、自分が人間であることを主張するアンジェラ。ビリビリと箱を引き裂きながら雑にティーバッグを取り出す。


「レイラ。お湯くれ」

「はいはい、ちょっと待っててね~」


 紙コップを取り出しながらアンジェラがレイナにお湯の用意を頼む。レイラはベッドから立ち上がると、洗面台に向かって歩いて行った。病室の洗面台のキャビネットに電気ポッドが置いてあり、何時でもお湯が使えるようになっていた。


「しかし市販の紅茶を飲むのは初めてだな......」

「いつもレイラやニーナに淹れてもらってますもんね、隊長」

「これは......店で良く目にするが有名なのか?」

「はい、世界的に有名なイエローラベルの紅茶ですぜ!」

「ほー。それにしてもアンジェラが紅茶に興味があったのが驚きだ」

「そうですかい? まぁ普段酒ばっか飲んでますからね。休みの日なんかは一人で良く飲んでるんですよ?」

「意外だなぁ......」

「エレーナ、あなたはもっと自分の隊員の事を知るべきよ。彼女達も意外と可愛い子達なのよ?」


 ティーバッグが入れられた紙コップにお湯を注ぎながら、エレーナにそう告げるレイラ。確かに、プライベートに関してはあまり交流が無い事をエレーナは自覚している。


「......そうだな、私は普段の皆をあまり知らない。これからは、そう言った普段の皆の事を知りたいと思う。......皆はどう思っているんだ? その......プライベートを知られるのは嫌か?」


 少し俯きながら、恥ずかしそうに尋ねるエレーナ。真面目な彼女はこういう話題になると少し弱くなる。個人的な事に踏み入るのを、エレーナは必要以上に恐れている。人に踏み入れられたくない事もある。そしてその痛みを、彼女は知っている。だからこそ、彼女は自分も同じように地雷を踏みぬいてしまうのではないか、と怯えていたのだ。


「......そんな事はないわ。私はエレーナに、もっと私のことを知ってもらいたいと思っているわ。良いところも、悪いところもね」

「自分も同じッス! 自分、刺繍が得意なんスよ? 実家が手芸店なんス! 知ってましたか? 隊長?」

「......私も同じです。以前から隊長と、交換日記をしてみたいと思っていました」

「私は、言わずもがなですわ! 私の生涯は全て、隊長の物です! 隠すものなど御座いません! どうか、ワタクシの全てを知ってくださいまし!!」

「私は特に隠してませんからね。もう全部知ってるんじゃないですかい? 隊長?」

「............」

「皆......ありがとう......」


 一人を除いて、思うことは一つだった。問題はソフィアだ。先ほどから浮かない顔をして黙り込んでいる。


「......ソフィア。明日の夜は空いているか? 良かったら私と二人でお茶しないか?」

「......はい、大丈夫です。お願いします......」


 力なく俯くソフィアに心配そうな目を向けるエレーナ。このままだと、彼女は自分の殻に閉じこもってしまう。そんな気がしていた。明日の夜は彼女の為に時間を使おう、そう考えているとレイラが紅茶を差し出してきた。


「ほら、お茶が入ったわよ。皆で飲みましょう」

「おっ、そうだな。皆、頂くとしよう」

「私が買ってきたお茶だぞ! ありがたく飲めぇ~!」

「......頂きます」

「う~ん、いい香りですわ」

「安物ッスけどね」

「............ありがとう」


 そう言いながら各々紙コップを取り、紅茶を飲み始める。エレーナもお茶を口に含むと、意外といけることに気が付く。


「......おや? 意外と旨いぞ?」

「そうね......ちょっと香りは好みじゃないけれども、味の濃さの割に口当たりが良いわぁ。これだけ手軽に楽しめるのなら大いにアリね」

「レイラはもっとエグイ香りが好きッスもんね~」

「......おいしい。支給品とは比べ物にならない......」

「あれは不味いですものね。香りが無く、渋みと苦みしかない紅茶など、もはや紅茶ではありませんわ」

「だろう? お上品な紅茶も良いが、偶には庶民の味ってのも良いもんだぜ?」

「......温かい......」


 皆それぞれの感想を述べるが、意外と高評価だ。実際こだわらなければこの紅茶で十分楽しめる。ただお湯に浸すだけでこれだけの紅茶ができれば大したものだ。


「だが、やはり私はレイラが淹れてくれる紅茶が良いな」

「ふふ、そうでしょう? 私の愛情込めて入れるお茶は次元が違うのよ?」

「あっちゃ~やっぱ勝てないか。そりゃそうだよなーレイラの愛情の込もりようは凄いもんなぁ。隊長が羨ましいよ」

「あまり茶化すなアンジェラ。今度皆で一緒にレイラのお茶を飲まないか? 皆と一緒に飲めばより旨そうだ」

「お、良いっすね! 自分はお酒持っていくっすけど」

「この吞兵衛め。その内アンジェラみたいにウォッカは水だとか言い出すんじゃないだろうな?」


 ワハハ、と病室内に笑い声が広がる。その光景を見て、暗い顔をしていたソフィアも次第に笑顔を取り戻していた。


(こいつらも、意外と良い所があるんだよなぁ......自慢の仲間達、と言っても良いかもしれないな......)


 目を閉じながら、エレーナはしみじみとそう考えていた。そして横目でソフィアを見てみると、僅かに微笑んでいるのを見て、エレーナは少し安堵の表情を浮かべている。


 今日も、彼女達はどこかで紅茶を嗜んでいる。時には戦場で、時には病院で、時には......望まぬ場所で......



――――――――――――――Σ>三二二二>



 よくわかるSAM解説! 第五話「戦況図とレーダー網、ミサイルコンプレックスについて」


「やぁ皆! 前回は心配をかけた。解説者のエレーナだ!」

「腕が片方使い物にならないが私は元気だ。安心してほしい」


「さて、今日は戦況図やレーダー網、ミサイルコンプレックスについて解説する」


「まずは戦況図からだが、簡単に言うと探知した飛行機等の空中の目標が何処にいるかをSAM連隊内部で共有する地図だ」

「各SAM中隊はこの情報を元に敵の位置を把握する」

「戦況図には目標を探知したSAM中隊の部隊番号、個体識別番号、高度、目標の種別、編成機数、そして探知した時間が記載されている」

「目標種別は詳しくは本編の第3話に記載されているのでそちらを見て欲しい」

「戦況図には目標を発見した所から、1分ごとに次の探知した場所まで線を引き、敵の飛行ルートが一目でわかるようになっている」

「これはSAMシステムが初めて実戦に投入された時から使われているシステムで、第二次世界大戦中にイギリスが開発した方法だ」

「私の連隊内では1962年に導入されたP-12"スプーンレスト"早期警戒レーダーやP-15"フラットフェイス"目標補足レーダー等のレーダーが混在しており、手動で管制官が情報を同期している」

「それぞれのレーダーが100km程度の範囲をカバーし、国境線をくまなく探知できるように配備されている」


「ここで一つ思い出してほしい。戦況図には高度が記載されている。だが前に説明したように早期警戒レーダー単体では仰角が分からないため、高度が計算できない」

「だが複数の早期警戒レーダーを組み合わせると、目標の高度が分かる」

「一つの目標を2機以上のレーダーで捉えると、それぞれのレーダーの方位、距離を計算して高度が分かるのだ」

「目標迄の距離と方位、早期警戒レーダー同士の距離を計算すると、目標の高度が計算できる」

「前々回説明したように、早期警戒レーダーでも目標までの方位と距離はある程度の精度でわかる。それらを組み合わせて計算し、戦況図に表示される高度が導き出されているのだ」


「さて、次はレーダー網に移ろう」

「実は山の影など、探知できない範囲が存在する」

「レーダー全部に言えることだが、電波は直進するので、陰になった部分は探知できない」

「そして球体である地球は丸い。地平線や水平線が見えるのはその為だ」

「地平線や水平線は思ったよりも近い。標高0mで水平線を人間の目線から見た場合、見える水平線は4~5km程しか見えていないのだ」

「そしてその水平線、地平線の向こうは影となる」

「レーダーも同じで、水平線や地平線の向こうにある死角を"レーダーホライズン"と言う」

「また、山は地面が隆起したものなので、当然その向こうは探知できない影となる」

「そしてその手前にいたとしても、山の近くは死角となる」

「何故ならば山は電波を反射するからだ」

「山の反射波の陰に隠れてしまい、死角となるのだ」

「また電波を反射するのは山だけではない。地面もまた電波を反射する。この反応の事を"グランドクラッター"と言う」

「この反射波に隠れる程低空を飛び、地形に追従するように飛行する事をNOE(Nap of the Earth)と呼ぶ」



「さて、ここまで死角について説明した。当然、死角は防空網の弱点となる」

「そこで隙間なく探知できるように早期警戒レーダーや早期警戒管制機(AWACS:Airborne Warning And Control System)と呼ばれる早期警戒レーダーを搭載した空中管制機を飛ばすのだが、AWACSは非常に高価だ」

「AWACSは1機500億円以上もする。廉価版のAEW&C(Airborne Early Warning and Control)と呼ばれる、管制機能を簡略化したものですら、490億円以上だ」

「他にも、空中管制機能がない、レーダーのみを搭載した早期警戒機(AEW:Airborne Early Warning)等もあるが、高価なのには変わりはない。なので、これらの装備を持っているのは一部の先進国のみとなっている」

「ちなみに、作中にも一度AWACSが出てくるが、これはロシア国籍のA-50早期警戒管制機だ。キルギス共和国の演習を評価するため、遥か北方より飛来してきたものだ」

「では早期警戒機を持たない小国はどうやって穴を埋めるかというと、戦闘機を使う。ソ連製の戦闘機はデータリンクや、前方のみとはいえ強力なレーダーを早期から搭載しているため、古くから警戒機替わりに使用されてきたのだ」

「戦闘機の運用機数が少なく、それすらもままならない小国は、どうしてもレーダー網に隙間ができてしまう」

「今回はそんな隙を突かれてしまった訳だ」


「では最期にミサイルコンプレックスについて説明する」

「ミサイルコンプレックスとは、射程の違うミサイルを多重に設置して防空網を厚くする構想の事だ」

「何故厚くする必要があるのかというと、ミサイルの射程が影響している」

「ミサイルの射程というのは限りがある。そして、目標の高度で射程が変わってくる。低空であれば、ミサイルの射程がググっと短くなるのだ」

「何故かというと空気の密度が高いからだ」

「低空では重力で圧縮された空気が抵抗となり無駄にエネルギーを使う」

「高空では空気が薄いので空気抵抗が少なくなる」

「旅客機が遥か高空を飛ぶのはこの為である。空気抵抗が少なければ燃費が良くなるからな」

「ミサイルも同じで低空では抵抗が大きく、よりエネルギーを消費する」


「ミサイルと言う物は、高速で飛ぶ為にロケットモーターを使う。固形燃料ブースターや液体燃料ブースターと言うものだ。ラムジェットやターボジェット等もあるが、混乱を避けるため今回は説明を省く」

「そういったブースターは最後まで燃焼しているわけではなく、発射してから一定時間で燃え尽きるものだ」

「そして燃え尽きるとミサイルは惰性で飛行する。このブースターが燃えている状態を"アクティブ"、燃焼を終えて惰性飛行している状態を"パッシブ"という」

「パッシブ状態のミサイルは空気抵抗や重力等により減速する一方だ」

「この事により、ミサイルの射程は決まっているのだ」

「対空ミサイルはその速さ故、ブースターの燃焼時間は短い。一般的に速さを出すためにはより早く燃料を燃やす必要があるからだ」

「なので高速なミサイル程燃焼時間を稼ぐため大きく、重い傾向がある」


「さて、低空ではエネルギーを失いやすい。そこで長距離ミサイルは高空を飛んで飛距離を稼ぐのだが、低空の目標を狙うには限度がある」

「一旦上昇してから下降することによってある程度は射程を伸ばせるが、燃焼を終えたミサイルは急激に減速する為そこまで思うようには伸びないのだ」

「さらに低空では先述したレーダーホライズンがある為、長距離ミサイルは死角も多い」


「そこで、長距離ミサイルの苦手とする低空を短・中距離ミサイル、対空機関銃を大量に配置することによってカバーするのだ」

「短・中距離ミサイルを敷き詰めるのであれば長距離ミサイルは要らないのでは? と思うが、実際はそうはいかない。短・中距離ミサイルは長い距離は飛べない為、高高度の目標には射程距離が届かない。その為、長距離ミサイルも必要になる」

「この長距離ミサイルと短・中距離ミサイルを多重に配置する事をミサイルコンプレックスと呼ぶ」

「これにより、地面を這うように飛行する戦闘機も、超高高度を飛ぶ偵察機や爆撃機も対応できるという訳だ」


「要は長距離ミサイルが全土をカバーしているから安全、という事ではないのだ。いつの時代も、低空用の短、中距離ミサイル、高空用の長距離ミサイルが必要になるという事を忘れてはならない」


「さて、今回も長くなってしまったな」

「皆も長時間付き合ってくれてありがとう。私も話すのが楽しくてな、つい長くなってしまう」


「次の解説は"対レーダーミサイルARM"についてだ」

「では、諸君また次の解説で会おう!」

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