2.まずは敵を知ろう

 そしてね、私はまずカクヨムではどんな作品に☆がたくさん付いてるか調べてみたの。かの孫子も『かれを知りおのれを知れば百戦ひゃくせんあやうからず』って言ってるでしょ。


 〇〇あやめさんの作品。彼女(たぶん女性と思うけど)の作品には☆が200、300と付いてるわ。中には☆が1,000を超えているのもあるのよ。読んでみると、さすがに面白い。内容もあるわね・・・うーん、なるほど。これじゃあ☆が一杯なのも納得よ。だけど・・このレベルの作品をアップするのは私には難しそう。


 そして、私は次に☆の少ない人の作品を読んでみたの。反面教師にしたくてね。


 永嶋良一の作品。たぶん男性だと思うけど、☆がパラパラしかないのよ。こんな人もいるんだって、悪いけど笑っちゃった。作品を読んでみたんだけど・・じっつに、くだらないのよ。闘病記では、病気に関係ないどうでもいいアホな雑談ばかり。ホラーものでは、同じようなシーンの連続・・読んでてもうちょっと工夫してよって叫んじゃった。あと短編がいくつかあったけど、雑木林で昔の作家に会った話とか、JRの駅前で武蔵野の伝説の巨人が暴れるだけの話とか・・なんだか読んでてバッカみたいなの。だって何が面白いんだかさっぱり分からないんだもの。


 しかし、よくこんなくだらないものをアップできるわねえ。でもね、こんなのでも、少ないながらも☆がいくつかは付いてるのよ。こんなのでも☆が付いてるのに、どうして私の傑作にはもっと☆が付かないのよぉ~。


 つい、私の口からカクヨムの読者に対して、乙女にあるまじき言葉が出ちゃったの。


 「くそぉ~。オメエらカクヨム読者め! てめえら。いったいどこに眼ぇつけてやんでぇ~」


 しかし、私は考えた。永嶋良一のようなくだらない最底辺作家でも、いくつかは☆がもらえるってことは・・☆はきっと作品の質には関係ないんだ!


 私の眼に炎が燃え上がったの。また、お下品な言葉が出ちゃったわ。


 「くそぉ~、こんな、永嶋良一なんていうドアホな最底辺作家なんかに負けてたまるか~い!」

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