同情するなら☆をくれ(カクヨム☆取奮闘記・異聞)

永嶋良一

1.お星さまはゼロだった

 私はいそいそとパソコンを立ち上げたの。私の心は弾んでいたわ。だって、昨夜書いてカクヨムにアップした短編は自分でも自信があったんだもの。


 アップして丸一日経ったから、きっと、お星さまが一杯ついているわ。☆3つが5人として15個はあるかなあ、いや、きっと30個は超えてるはずよ・・


 ところが・・開けてびっくり玉手箱・・お星さまはゼロだった。それと『今日28PV』という表記が出てたのよ。これって、28人が私の作品を見たけど、誰一人☆をつけてくれなかったってことよね。 


 言っとくけどね。私は今まで一つも☆をもらわなかったって訳じゃないのよ。今まで書いた作品には少ないけどいくつかの☆は付いてるわ。だけどね、今度の作品にはすっごく自信があったのよ。だから、☆ゼロという現実が私に重くのしかかってきたのよ。


 くそぉ~・・私は拳を天高く突き上げたわ。


 そして、私は復讐を誓ったの。カクヨムの編集部に、そしてカクヨムの読者に・・


 そのとき、私の口からね、乙女にあるまじきお下品な言葉が吐き出されたのよ。


 「くそぉ~。カクヨムの編集部め! カクヨムの読者め! 今に見ていやがれ! きっと、きっと、私の作品にお星さまを一杯つけさせてやるわよ。お前ら、覚えてやがれ!」ってね。


 こうしてね、私のカクヨム星取大作戦が始まったのよ。


 

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