僕の考えた・・・

ninjin

第1話

 初手から分かり易く書きます。

 特撮ヒーローもの。

 ジャンルは大まかに三つ。


 ・ウルトラマン


 ・仮面ライダー


 ・戦隊もの



 現在、色々なヒーローは居ますが(アニメ、実写、CGを含め、魔法だったり、異能力だったり、格闘能力だったり、美形だったり、頭脳明晰だったり・・・)、昔、男の子たちは、今挙げた三つのジャンルに夢中になっていたと思います。(その昔、女の子でもそうであった方はいらっしゃると思いますが・・・)

 僕もそうでしたが、好きなジャンルというものが有ります。

 ウルトラマンが好きな奴、仮面ライターシリーズに嵌る奴が居て、僕はというと、戦隊ものに大変に心惹かれていました。

 いつだって『赤(レッド)・・・リーダー』なのか、『青(ブルー)・・・ニヒル』なのか、それとも『緑(グリーン)・・・良心的』、いや『黄(イエロー)・・・お人よし』、自分はどの役が良いだろうか、そんなことをいつも考えながら、友達と戦隊ごっこに.明け暮れたものです。

 あ、一つ忘れていました。『桃(ピンク)・・・お色気担当』。

 男の子ばかり五人集まって、ジャンケンポンで負けた時、お色気ピンク役をやらされることになってしまった日には、その日どころか、翌日まで残念な気持ちに苛まれたものです。


 戦隊もののモチーフは分かり易く、子どもが(その時代に)興味を惹かれるものです。

 例えば『忍者』だったり(これが一番多いですね)、恐竜だったり、強そうな動物だったり・・・。

 あとは自動車、列車、レスキューみたいなものも有りましたっけ。

 そんな中で、僕の考えた戦隊ヒーローものが有ります。

 これは在りそうで無かったのですが、何故無かったのか?、疑問しかありません。

 何故ならそれは、必ずと言って良い程毎年、子どもが『将来なりたい職業』の上位に入っているものなのです。

 それなのに、戦隊ものの長い歴史の中で、恐らく一度もモチーフになっていないのです。(いや、僕が知らないだけで、本当は既に存在しているのかも知れませんが・・・)



 ・サージカル医・レッド!(圧倒的リーダー、みんなの憧れ)

 メスを手に、敵の全てを切り刻む。切断、切開後に、怪人が改心して恭順の意を示せば、縫合処置も行う。距離を摂る怪人に対して行うレーザーメスの攻撃は圧巻。場合によって(敵の装甲の強度が高い、若しくは骨格にダメージを与えたい場合)使用する、ドリルやボーンスプレッダーも破壊力抜群。


 ・麻酔科医・ブルー!(サブリーダー的存在だが、他人の気持ちが解からない一匹狼)

 ハーブ、漢方薬から合成麻薬まで、ありとあらゆる麻酔薬を駆使して、敵の戦意を喪失させる。時々、自らが違法に調合したクスリを自らで愉しむこともあり、そんな時はまるで役に立たない。


 ・呼吸器科医・グリーン!(少し存在薄目だが・・・)

 戦闘中に息が上がってしまった仲間たちに、人工呼吸器を装着することで、呼吸を楽にし、仲間のピンチを救う、裏方的存在。普段は深い森の中での森林浴をこよなく愛す。出動要請、招集が掛かっても、いつも森に居るので、集合時間には間に合わず、戦隊がピンチになってギリギリで登場する。


 ・精神科医・イエロー!(何故だか力持ちで、カレーライスが好き)

 敵の怪人が『何故闇に落ちたのか?』を精神分析するために、敵に向かってカウンセリングを行う。武器は持たず、言葉巧みに誘導尋問を行い、怪人の生い立ちを聞き出す。たまに(十回のうち一回くらい)、怪人が涙を流しながら改心して、戦闘前に物語が終結するという、ほのぼの話の回がある。


 ・ナース・ピンク♡(・・・❤・・・)

 毎回必ず、入浴(シャワー)シーンがある。(おや?偉そうなお爺ちゃんが世直し旅をする、どっかの時代劇でもそんな事があったような・・・。確か、カクサン、スケサンって用心棒を従えて・・・)。不条理に攻撃を受けてしまった一般市民の保護・介護に奔走し、戦隊員の武器、医療器具の調達・準備も行うが、時々「メスっ」と言われてぺアンを渡してしまったりして、逆に仲間をピンチに陥れてしまうことも・・・。(でも、カワイイから許される。婦長さんには睨まれるけど)。常套句は「お熱計りま~す」。



「メディカル戦隊ヘルスケアラー、出動っ‼」

 総司令官(病院長)の院内放送が、病棟に響き渡る!


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



 ・・・阿呆みたいにニヤついている自分に気付き、これ以上は止めにしよう、そう思いました。

 倫理的にかなり問題がありそうな気がする・・・。

 子ども向け番組にはなり得ない設定だし・・・。


 、心に留めておこう・・・。




                       おしまい

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